スポーツ
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スポーツ 2015年03月31日 14時00分
広島・黒田とマエケン盃を交わした師弟の密約(1)
これも24年ぶりの優勝に向けた吉凶だろうか。緒方カープの新旧エースがオープン戦で明暗を分けた。 オトコ黒田は“メジャー仕込みの変幻ボール”で対戦チームを翻弄させたが、前田健太の調子が上がってこない。すでに開幕投手の指名を受けているマエケンの不振は、黒田博樹を意識し過ぎての空回りかもしれない…。 「今季、黒田帰還の恩恵を最も受けたのはマエケンだとの声も広島内部から聞かれました。報道陣、ファンは黒田に群がり、マエケンは完全にノーマーク。練習に集中する時間を多く得たので、ベストコンディションで開幕に臨めるのではないかと」(チーム関係者) マエケンが“異変”を表したのは3月20日の対ソフトバンク戦だった。オープン戦最後の実戦登板であったこの日、ホークス打線に捕まり、5回7失点と大炎上。1試合で7点も失ったのは、2009年3月以来となる。マエケンは「球数(101球)を多く投げられたことだけは良かった」と自虐的に語っていた。 一方の黒田は3月22日、同じくソフトバンク相手に貫禄のピッチングを披露。7回を投げ無失点と完璧な内容で、開幕へ向け順調な仕上がりぶりを見せた。 ここで思い出されるのが『両雄並び立たず』の言葉だ。マエケンは“先輩・黒田”を意識するあまり、変に力み過ぎているのではないかというもの。 「大瀬良大地が黒田に心酔しています。黒田がメジャー時代にマスターしたツーシームを習得しつつあり、師弟関係も構築されつつある。でも、新人だった昨季はマエケンが面倒を見ていたんですよね」(スポーツ紙記者) 大瀬良は“黒田ボール”をオープン戦でテスト投球し、手応えも感じている。3月17日の対日本ハム戦で試運転し、「思っていたような感じで投げられました」とコメント。通常、変化球を新たにマスターする場合、1年は要するといわれる。「実戦で使えるまで」という意味だが、キャンプ後半から教わり1カ月弱でここまで来られたのは、まさに黒田効果だ。 「首脳陣が黒田獲得で最も期待していたのは、精神的支柱として若い投手陣を引っ張ってほしいからであり、コンディション作りや投球術を体現してほしかった」(前出・関係者) 4月11日で27歳になるマエケンには、もうその必要はないと思ったのか…。しかし、新旧エースの真の関係は違った。 「黒田がメジャーに渡って以来、2人は毎オフ会ってきました。人目を忍び食事をしながら、黒田は投球術だけでなく、カープ愛や『エースとは』を伝授してきました」(同)
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スポーツ 2015年03月30日 14時00分
阪神タイガース創設80周年シーズンお先真っ暗ダメ虎の兆し
開幕目前になって、トラの球団創設80周年を誰も口にしなくなった。 「ペナントレース本番を想定し、ベストオーダーを組んだのに大敗。あの負けは痛かった」(在阪記者) その一戦とは3月20日の対オリックス戦。4番にゴメスを入れ先発はメッセンジャー、しかもオープン戦の特権であるDH制も使わず、まさに本番モードで臨んだ“関西ダービー”だったのだ。 結果は3安打の完封負け。しかも、うち2本は内野安打というお寒い結果だった。 「この時点から対外試合10戦をさかのぼっても、全部1ケタ安打。開幕投手候補のメッセンジャーも5回5失点では、ワンサイドで負けたのも当然」(同) 80周年メモリアルの開幕投手が外国人というのも寂しい限りだが、若きエース藤浪晋太郎の調子がイマイチなのも気になる。 「藤浪は得点圏に走者を背負うまで“脱力”で投げるマエケン投法の魔法からまだ覚めていないんです。藤浪が15勝に届かなければ、阪神は優勝ラインの80勝強に届かないかもしれません」(ベテラン担当記者) 藤浪は自主トレで広島の前田健太投手に弟子入り。脱力投法はそこで学んだようだが、1カ月程度で完全マスターできるほど甘いものではない。まして、今季は先発投手の頭数が足りない状況でペナントレースに突入する。緊急トレードを模索したが、補強できたのは登録枠で一軍起用することができない5人目の外国人投手だけだ。 「2013年WBCプエルトリコ代表のマリオ・サンティアゴ投手を獲得しました。球団も一軍登録枠がネックなのはわかっての獲得です。要するに、将来、外国人選手を獲るための中南米ルートを確立するためです」(球界関係者) そんな余裕はとてもないはず。加えて守護神・呉昇桓の周辺が、にわかに騒がしくなってきた。 「メジャー行きの噂が再燃しつつある。2年契約を満了する今オフ、米挑戦するとの話が出て、呉昇桓本人が『通訳の間違い』と否定していましたが、投球スタイルがメジャーモードになっているんです」(同) 呉昇桓は“落ちるボール”の必要性をチームから指摘されていた。その中でツーシームを選択したのだが、それはメジャーの“流行ボール”でもある。 「もっとも、不安な材料は呉昇桓につなげるまでの中継ぎ陣なんですけどね」(前出のベテラン記者) 三塁に強制転向させられた西岡剛も、割り切れていないのか打撃不振のまま開幕を迎える。こんな調子では、トラの80周年は悪夢一色になりかねない。ライバル巨人も不調なのが、せめてもの救いだ。
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スポーツ 2015年03月30日 11時00分
侍ジャパン欧州戦低視聴率の後遺症
強化試合として3月10、11日に行われた侍ジャパン対欧州代表戦の視聴率が予想以上に悪かったため、テレビ放映権の販売方法が改まりそうだ。 「前売り券の売れ行きから鈍く、観客動員数が1万人台に落ち込むとも予想されていました。招待券を配りまくって何とか2万人を超えましたが…。試合を行った2日間とも12球団はオープン戦を行っており、プロ野球ファンを奪い合ったのが最大の原因です。それでも、テレビ視聴率の方は数字を期待していたんですがね」(球界関係者) 各メディアが報じた10日のテレビ視聴率は7.2%。2戦目はBSのみの放送に追いやられた。そういえば、昨秋の日米野球も2ケタに届いていない。2017年までに収益40億円という目標も怪しくなってきた。 「チケット収益は12球団の試合とかち合わなければ何とかなる。視聴率が伸び悩んだままでは、今後の放映権料、広告料に影響してきます。過去3回のWBCにさかのぼって、『国際試合がプロ野球興行の隆盛に直結しなかった』との冷静な意見も出ています」(同) そこで浮上してきたのが、プロ野球興行にも波及する改定案だ。 「検討段階ですが、代表戦の放映権とプロ野球中継数試合をセットで売ってみてはどうだろうか、と。局側にペナントレース2、3試合を好きに選ばせてセット販売すれば、低視聴率を名目に買い叩かれることはない。反響の高い国際試合をやれば公式戦に波及するし、12球団も選手派遣にもっと協力してくれるかもしれません」(同) 侍ジャパンの事業会社社長が日本テレビからの派遣ということを考えれば、まず泣きを入れるのは古巣となるだろう。日テレが巨人戦以外を頻繁に中継する日がくるかもしれない。
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スポーツ 2015年03月29日 16時00分
巨人開幕ローテに赤信号 経験足らずの二軍選手と新人を大量投入か
原巨人は故障者と不振者が続出し、“野戦病院”状態で開幕を迎えることになりそうだ。 野手陣は選手層の厚さでカバーしていくというが。しかし、投手陣の方はそうもいかないらしい。 「杉内、内海の両左腕を外した6名の先発ローテーションを編成することになりそうです。そうすることで、経験値の少ないも起用せざるを得なくなり、開幕1カ月は勝率5割ラインを行ったり来たりということになるのでは」(プロ野球解説者) 内海哲也(32)は左前腕部の炎症、杉内俊哉(34)はオープン戦での登板で調整失敗。ローテーションに入れることできない状態だ。開幕投手は菅野智之(25)が予想されているが、二番手以降が頼りない。 「新人の高木勇人(25)の評判がいい。菅野も本調子ではないので、『思い切って、この高木を開幕投手に抜てきしても』と推すOBもいるくらいです」(スポーツ紙記者) 高木は海星高校(三重県)から三菱重工名古屋に進み、社会人4年目でようやくプロ入りの夢が叶った苦労人。3位指名なので、さほど有名なドラフト候補ではなかったわけが、本人は指名直後から張り切っており、現巨人投手陣のなかで最も仕上がりがいいと伝えられている。しかし、その仕上がりがよすぎるため、巨人首脳陣は起用法に頭を悩ませているという。 「入団交渉の段階で『救援向きの投手だと思って指名した』と伝えているんです。先発、救援の両方の経験があるからか、本人はリリーフでの起用法に異存はないとし、そのつもりで調整してきました」(球界関係者) 高木勇はドラフト後に巨人が指名挨拶を行った場で「100試合投げます!」と頼もしいことを口にしていた。目指すは同じチームの山口鉄也のポジションだったはずだが、先発投手があまりに駒不足で、高木勇を先発ローテーションに組み込もうかという話が浮上した。どうしても先発投手が足りないならばそうするかもしれないが、原監督はそうは考えていなさそうだ。 「高木勇を勝ちパターンの救援で使うならば、高木が今季のキーマンになるのは確実です。抑え投手に転向した澤村拓一がモタモタしているようなら、マシソンとこの高木でその代役を争うことになる」(前出記者) 高木をセットアッパーでフル回転させ、マシソン、澤村で逃げ切る。これが前半戦における原構想のようだ。見方を変えればそれは、先発陣は5〜6回で降板させることが前提という意味である。 「先発の主軸は菅野。しかし、菅野は昨年に痛めた右肘をかばうような投げ方をしており、無理をさせたくない。長いイニングを投げさせないよう、首脳陣も配慮していくはず」(同) 本来であれば完投もしくは長いイニングを投げることができる菅野だが、今年はそうはいかない。先発ローテーションは菅野の他に新加入のマイコラス、ポレダ、小山雄輝、救援から転向する西村健太朗で編成される。菅野に無理をさせないため、新人を酷使して使い捨てにするようなことは避けたい。だが、巨人は選手層が厚いようで、二軍選手や控え選手は実戦経験が足らずに実力が出し切れないということが多い。 ひょっとしたら、巨人が話題の中心にしたいで高卒野手の岡本和真のスタメンデビューもかなり早い時期に見られるのではないか。
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スポーツ 2015年03月29日 11時00分
上原故障の原因は新練習のせい? MLBが導入し始めた新調整法
メジャーリーグでいま選手寿命が延びるという新たな調整法が注目を浴びている。 「今季より、レッドソックスがその調整法を導入したことで主流となりつつあります。これまでは一部の球団しか取り入れていなかったんですが」(現地特派記者) その調整法の名前は、Zephyr(以下=ゼファー)という。正確にはゼファーとは計測器の名前であり、アスリートの活動量(運動量)をいままでより精密に計測する調整法が着目されているそうだ。 「従来の計測器はリストバンド型でした。それもかなり優れた商品とされ、野球はもちろん、あらゆるプロスポーツ選手が、脈拍、心拍数、体温、血圧、消費カロリーなどを計測しています。自分がどんな状況におかれたときに心拍数が増えるのかを知ることで、体力トレやメンタルトレーニングのやり方を変えて、パフォーマンスを高めようというわけです」(同) ゼファーが従来の商品よりも優れているとされる点は、アンダーウエアに計測器が装備されていることだ。重さや違和感が全くないレベルの大きさで、より細かい数字を測定できるという。だが、ゼファーを使った練習は、あくまでもコンディショニング調整が主な役割のようだ。 「2013年にパイレーツが21年ぶりのプレーオフ進出を果たして話題になりました。その快進撃を支えたとされるのが、ゼファーを参考にしたコンディショニング調整でした。レッドソックスはベテランの多いチームなので、昨季の後半戦の息切れを解消するため、導入が決まったそうです」(同) レッドソックスはキャンプ中、選手がクラブハウスにいったん引き上げ、ゼファーが縫い込まれたアンダーシャツに着替える場面があった。脈拍等を調べ、トレーニングコーチやコンディショニングの担当チームが選手個々に適した練習メニューを提供する。アクシデントは別として、通常と違う数値が続けば故障の前兆であり、怪我を未然に防ぐことも可能だという。 「この調整法に強い関心を示していた1人に、上原浩治がいます」(米国人ライター) しかし、上原は太ももの張りを訴え、別メニューでの調整が続いている。 「上原はゼファーによる測定で実年齢よりも肉体がものすごく若いことが判明しました。その数値を見て、練習のプログラムを作ったのは医療知識のあるスタッフでした。メジャーの契約は高年齢の選手にドライですが、ゼファーがさらに浸透すれば実年齢より肉体年齢を元にした査定になり、米FA市場にも影響が出るかも」(同) 昨年オフ、2年総額1800万ドル(約21億円)で契約を交わした。あのイチローが移籍先を探すのに苦労し、やっとの思いでマーリンズと契約したが、1年200万ドル(約2億4千万円)だった。上原が異例の高額契約を勝ち取った背景にはゼファーの存在があったようだが、スポーツは数値が全てではない。 ひょっとしたら、上原の故障は「実年齢よりも若い」と言われ、張り切りすぎたのが原因なのかもしれない。
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スポーツ 2015年03月29日 10時00分
小塚桃子ゴルフ連載(28)第五部・ゴルフシーズン突入「好きなゴルフ場(ニューカレドニア)編」
前回に引き続き、今回も私の好きなゴルフコースについて展開していきます。 今回は、「週5」ペースで通った事がある「ニューカレドニア」のゴルフコース。このコースは面白かったです。「週5」は無理でも機会があれば又、ハマってみたいですね。 毎日、ティーの位置が変わるゴルフ場はよくありますが、ニューカレドニアは特にそれが顕著。簡単な日と困難な日が二分される「行ってみなければ分からない」というミステリーなコースです。 ティーの位置が比較的グリーン手前にある日はスコアが出やすい。その逆に遠くになる日はタフなコースに変貌を遂げます。前述した様に「コースに行ってみないと何とも言えない」というのがココの特徴です。 常連だった私の経験から判断すると、週末の土曜日、日曜日は込むので、難しいコースには設定しません。比較的空いている平日、それも月曜日、火曜日はタフなコースになる傾向が強いですね。 これはあくまで「傾向」であって、これが「全て」ではありませんニューカレドニアへのゴルフ旅行を計画されている方は、よく注意して下さい。そういったコースですから、何度行っても飽きません。私は通算50〜60回は現地でプレーしました。それだけプレーしても全く飽きません。機会があれば、是非、もう一度チャレンジしたいと思います。 そもそもは、私の先輩がニューカレドニアのゴルフ場が大好きで、そのご縁で私も挑戦するようになりました。グリーンの整備が抜群である事、ピンポジが日々、変化する事とコース自体が平坦では無くアップダウンが激しい事…これが相まって私は虜になりました。池やバンカーも結構あります。100切りを目論むのであれば、このコースは避けた方がいいでしょうね。 私にとって、(ゴルフの)もう一つ初めてのお楽しみは「食事」。ご飯を食べる事です。 初めてのコースでは、第一打を打ち終えた瞬間、キャディーさんに「美味しいご飯はなんですか?」と必ず聞きます。その際、「海老チリが美味しいですよ」などと言われたら、もう大変。頭の中は海老チリだらけになってしまいます。 そうはいってもプレーをしているので、海老チリを頭に残しながらも、気分を切り替えます。続いてキャディーさんに「コースはどんな感じですか?」と質問し、ゴルフモードに持っていくのです。 因みにニューカレドニアの食事は、サバの味噌煮と叉焼丼が美味しかったですよ。 一方、食事が私の好みで無い時、ダイエット中で炭水化物を抜いている時などはテンションが下がります。その場合は枝豆、塩辛…といった「おつまみ系」で我慢。又はコース途中にあるお茶屋さんでおでんや(夏期は)かき氷を食べて空腹を満たします。よくよく考えたら、私はただの食いしん坊ですね。 食いしん坊の私も真剣にゴルフをやる時は「間食をしない」と決意。お昼ごはんも腹七分目にします。満腹になると睡魔が襲い、集中力が無くなる。冗談抜きで「吐きそうになるくらい真剣」にプレーすると90台は出せますね。 かつては好不調に関係なくニューカレドニアを利用していましたが、最近では不調の時は千葉のコースに出ます。ここは平坦で距離も短い。スイング改善や修正するには絶好のゴルフ場です。ここでは、スコアを意識する事がないので、いつも満腹でプレーしています…。*カメラマン波田佳典小塚桃子オフィシャルブログ「季節はずれのももリンダ」 http://ameblo.jp/koduka-momoko/
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スポーツ 2015年03月28日 18時00分
野球観戦中のケガは自己責任か否か? 失明した女性に対し日本ハム側に賠償命令
野球観戦中にファウルボールが当たって、観客がケガをする例は少なくない。これまで、ケガをした観客側が球団などを訴えた裁判では、すべて原告側の請求が棄却されてきたが、全国で初めて原告側の訴えを認め、球団などに賠償を命じる判決が出た。 札幌市の30代の女性が、ファウルボールが右目に当たり失明したのは、「札幌ドームが安全対策を怠ったため」として、試合主催者の日本ハム球団、札幌ドーム、施設所有者の札幌市を相手取り、約4650万円の損害賠償を求めていた。 この訴訟で、札幌地裁は3月26日、球団などに対し、女性の主張をほぼ認め、約4190万円の支払いを命じる判決を言い渡したのだ。 訴状などによると、女性は10年8月21日、一塁側内野席10列目で日ハム対西武戦を観戦中、日本ハム選手のライナー性のファウルボールが顔面を直撃。顔面骨折、右眼球破裂の重傷を負い、右目の視力を失った。 札幌ドームでは06年3月、臨場感を高めるため、内野席フェンス上にあった防球ネットを撤去したが、それ以降、観客の打球衝突事故が増加した。原告側は「ドームは06年以降の事故多発を認識していたが、ネット再設置など十分な対策を怠った」と主張していた。 球団側は「大型ビジョンや場内アナウンスで注意喚起するなど安全対策をとっていた。原告は打球を見ておらず、危険を回避する行動をとっていなかった」などとして、請求棄却を求めていた。 長谷川恭弘裁判長は「野球のルールを知らない観客にも留意して、打球が飛んでくる危険を防ぐための安全対策が必要だ」と指摘。「注意喚起をしていたことを踏まえても、球場の設備は安全性を欠いていた」とした。 日本ハムは「判決は遺憾であり、プロ野球観戦の本質的な要素である臨場感が失われることを懸念します。野球界全体に及ぼす影響も考えられる」とのコメントを出し、控訴を視野に検討する方向だ。 似たようなケースとしては、宮城県の男性が08年5月に、Kスタ宮城(現・コボスタ宮城)で楽天対西武戦を内野席で観戦していた際、ファウルボールが右目に当たり、視力が0.3から0.003に落ちたのは、ネット配置などの安全対策を怠ったのが原因として、主催者の楽天野球団と球場所有者の同県に、約4400万円の損害賠償を求める訴訟を起こした例がある。 この裁判で、仙台地裁は「安全対策に合理性が認められる場合、来場者に危険なことが起きても、球場の設置者にとっては不可抗力というべきだ」とした上で、「球場として通常備えるべき安全性を備えている」として、男性の請求を棄却している。裁判長は「臨場感も観戦における本質的要素で、必要以上に過剰な安全施設は観戦の魅力を減少させ、プロ野球の発展を阻害する要因になりかねない」との解釈も示していた。 日本ハム球団側が控訴すれば、裁判は続くことになるが、そもそも内野席での野球観戦はファウルボールが飛んでくる可能性があるのが前提だ。ただ、約3時間にも及ぶ試合中、ずっと打球の行方に注視するのは困難ともいえ、高齢者や子どもいる。 重傷を負った女性は気の毒というしかないが、観戦中のケガが自己責任か否か、極めてむずかしい判断となりそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2015年03月28日 16時00分
本誌独占! 巨人5位予想で浮き彫りになった江川卓次期監督
江川卓氏のセ・リーグ順位予想(日本テレビ『Going Sports&News』3月15日放送)が波紋を呼んでいる。優勝候補に前年最下位のヤクルトを指名したのも驚きだが、耳を疑ったのが巨人の順位。盟友の原辰徳監督率いる前年優勝の巨人を5位に位置付けたのだ。 「思い切った順位予想の背景には次期巨人監督の椅子がある。大本命と目された松井秀喜氏がヤンキースのフロント入りしたことで、来季は原監督の続投か、今季から兼任コーチに就いた高橋由伸の監督昇格が予想される。が、大方は高橋は時期尚早と見ており、松井政権へのつなぎとして江川氏が名乗りを上げたのでしょう」(スポーツ紙デスク) そのためには優勝を逃してもらわなくてはならない。クライマックス圏内でも逆転日本一の可能性を残す。そこで“安全圏”の5位とはじき出したのだろう。 これまで江川氏の監督就任のネックになっていたのが、読売グループ渡辺恒雄会長の存在。あの“清武の乱”騒動の中で明らかになった、渡辺会長の江川氏に対するヘッド起用の意図だ。 「江川なら集客できる。彼は悪名だが、悪名は無名に勝る。彼をヘッドにすれば、次は江川監督だと江川もファンも期待するだろう。しかし、監督にはしない」 要は江川ヘッドはあくまで集客の道具にすぎず、監督起用は考えていない、というのが渡辺会長の腹の中。それを当時球団代表だった清武英利氏が暴露したのである。 「もともと仲の良かった江川氏と原監督。江川ヘッド案を申し出たのも原監督だった。しかし、その推挙の背後には渡辺会長の“江川は監督にはしない”という言質を取っていたことがわかった。それが江川氏の知るところとなり、原監督との関係がギクシャクしている。老齢もあって渡辺会長の巨人軍への情熱が薄まってきたのを察知して、江川氏は意地でも監督になってやる、と反撃に出たのです。松井推しの長嶋さんも、教え子の江川氏なら納得するでしょう」(ベテラン巨人担当記者) 今オフ“江川監督誕生”の可能性は極めて高そうだ。
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スポーツ 2015年03月28日 11時00分
34回目優勝の裏でますます評判が悪くなる白鵬の素行
大相撲春場所(大阪)は横綱・白鵬の2度目の6連覇、通算34回目の優勝で幕を閉じた。千秋楽の土俵下での優勝インタビューで「今場所は一つ二つ、上に行ったような相撲内容で満足できる」と胸を張り自画自賛したが、素直に受け取るには問題ありだ。 「やはり土俵内外での振る舞いです。先場所後、審判の裁定を批判して逆に批判されて以降、白鵬はマスコミと反りが合わなくなっていますが、2日目から取組後に髪を結い直すときも背中を向けて何も語らずじまい。自分に都合が悪くなると攻撃的、排他的な態度を取るところは、朝青龍とそっくりですね」(担当記者) これまで優等生で、力士の鑑と崇められていたのにどうしてこんなことになったのか。先場所、大鵬の記録を抜いてナンバー1になったことですっかりテングになってしまった、と見る関係者は多い。チヤホヤしてそういうふうにさせた取り巻きが悪い、と指摘する関係者も。要するに、裸の王様になっているのだ。 これが相撲っぷりにも表れ、優勝争いが煮詰まってきた14日目には因縁の稀勢の里を立ち合いで右に変わって突き落とす安易な相撲を取り、館内から「アホか」「何、考えとんねん」などと大ブーイングを浴びている。周囲が見えず、自分のことしか頭にない証拠だ。 「力も、上っ面だけみればまだダントツ。でも次第に後続との距離が縮まってきている。そのことを最も感じているのは白鵬本人に違いない」(協会関係者) 優勝決定戦にもつれ込む可能性もあった千秋楽の日馬富士戦は、これまで見たことがないような必死の形相だった。ブッちぎりの楽勝ムードから一転、13日目に新関脇の照ノ富士に完敗し、1差に詰め寄られると付け人たちまでピリピリ。追い付かれていたらどうなっていたか…。照ノ富士に分あり、と見る親方たちは決して少なくなかった。 もう白鵬の優勝を祝うムードはどこにもない。
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スポーツ 2015年03月25日 15時30分
球団ドクターはつらいよ… 変わりつつある医師と選手の信頼関係
ダルビッシュ有(28=テキサスレンジャーズ)が術後はつとめて日本のメディアに登場し、リハビリが順調に行われている旨を語った。 「今季中の登板はないと見るべき。本人が『一年掛けてしっかり…』と言っている以上、球団も無理をさせられないはず」(米国人ライター) ダルビッシュは「(肘を)至る前よりも、さらに良い投手になって…」と前向きに語っていたが、右肘の内側側副靱帯の部分断絶が判明してから、手術に踏み切るまでちょっと時間を要している。球団ドクターの診断後、セカンドオピニオンを求めた。1人ではなく、2人目の医師にも診断を仰ぎ、自身が納得した上でメスを入れようとする気持ちは分かる。しかし、ダルビッシュは“サードオピニオン”まで求めた。 メスを入れるとなれば、シーズンを棒に振ってしまう…。慎重になるのも無理はないが、それはチームドクター(複数制)が信用できないという意味ではないのか? 前出の米国人ライターがこう言う。 「13年10月、アレックス・ロドリゲス(39=ヤンキース/以下A-ロッド)がチームドクターと、同医師の所属する病院を告訴しています。結局、A-ロッド側が裁判を維持できなくなって告訴取り下げましたが」 チームドクターに難癖を付けたというわけか…。A-ロッドはその13年途中から“薬物使用”により、162試合の出場停止処分を受けている。しかも、MLB機構がその調査を始めた際、隠蔽工作もしたとされ、追加ペナルティーも受けている。チームドクターを訴え出たのは「出場停止処分を覆すための奇行のひとつ」というのが米メディアの見方だが、ヤンキースのチームドクターは、昨季、右肘靱帯を損傷した田中将大(26)にもセカンドオピニオンを求められている。 「ヤンキースのアーメド医師は優秀であり、A-ロッドが裁判を起こした際にはチーム全体で擁護にまわったほど。田中も同医師を信頼している一人です」(現地特派記者) 日本とアメリカにおける考え方の違いも影響しているのかもしれない。だが、チームドクター側からセカンドオピニオンを進めるケースも少なくないという。 「医師自身が疑惑の目を向けられたくないと思っているようです。自分の診断は間違っていない、他の医師に聞いてもらってもけっこう。是非聞いてくれ、みたいな…」(前出・米国人ライター) 昨年、ヒューストンアストロズがドラフト1位選手と契約金を巡って衝突した。1位指名されたブレイディ・エイケン投手は「米高校球界ナンバー1」と称された逸材だが、650万ドル程度の契約金しか(約8億円)提示されなかった。その是非はともかく、ドラフト指名選手を含むメジャーリーグの契約金には上限規定はない。高校、大学のトップクラスともなれば、1000万ドルでも安いとされる世界なのだ。 ブレイディ・エイケン投手が買いたたかれた理由は、メディカルチェックにあった。後日、調査された結果によれば、チームドクターが「右肘に故障がある」と虚偽の診断書を作成したという。しかも、それを指示したのはアストロズだったそうだ。 メジャーリーグの各球団はチームドクターに報酬を払っていない。その医師が所属する病院側が50万ドル強の“謝礼”を球団側に支払っているそうだ。有名選手を診断することがステータスとなり、絶大な宣伝効果も生まれるからだ。アストロズの事件は特異だとしても、チームドクターは「疑われる立場」にあるようだ。
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