スポーツ
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スポーツ 2015年03月28日 18時00分
野球観戦中のケガは自己責任か否か? 失明した女性に対し日本ハム側に賠償命令
野球観戦中にファウルボールが当たって、観客がケガをする例は少なくない。これまで、ケガをした観客側が球団などを訴えた裁判では、すべて原告側の請求が棄却されてきたが、全国で初めて原告側の訴えを認め、球団などに賠償を命じる判決が出た。 札幌市の30代の女性が、ファウルボールが右目に当たり失明したのは、「札幌ドームが安全対策を怠ったため」として、試合主催者の日本ハム球団、札幌ドーム、施設所有者の札幌市を相手取り、約4650万円の損害賠償を求めていた。 この訴訟で、札幌地裁は3月26日、球団などに対し、女性の主張をほぼ認め、約4190万円の支払いを命じる判決を言い渡したのだ。 訴状などによると、女性は10年8月21日、一塁側内野席10列目で日ハム対西武戦を観戦中、日本ハム選手のライナー性のファウルボールが顔面を直撃。顔面骨折、右眼球破裂の重傷を負い、右目の視力を失った。 札幌ドームでは06年3月、臨場感を高めるため、内野席フェンス上にあった防球ネットを撤去したが、それ以降、観客の打球衝突事故が増加した。原告側は「ドームは06年以降の事故多発を認識していたが、ネット再設置など十分な対策を怠った」と主張していた。 球団側は「大型ビジョンや場内アナウンスで注意喚起するなど安全対策をとっていた。原告は打球を見ておらず、危険を回避する行動をとっていなかった」などとして、請求棄却を求めていた。 長谷川恭弘裁判長は「野球のルールを知らない観客にも留意して、打球が飛んでくる危険を防ぐための安全対策が必要だ」と指摘。「注意喚起をしていたことを踏まえても、球場の設備は安全性を欠いていた」とした。 日本ハムは「判決は遺憾であり、プロ野球観戦の本質的な要素である臨場感が失われることを懸念します。野球界全体に及ぼす影響も考えられる」とのコメントを出し、控訴を視野に検討する方向だ。 似たようなケースとしては、宮城県の男性が08年5月に、Kスタ宮城(現・コボスタ宮城)で楽天対西武戦を内野席で観戦していた際、ファウルボールが右目に当たり、視力が0.3から0.003に落ちたのは、ネット配置などの安全対策を怠ったのが原因として、主催者の楽天野球団と球場所有者の同県に、約4400万円の損害賠償を求める訴訟を起こした例がある。 この裁判で、仙台地裁は「安全対策に合理性が認められる場合、来場者に危険なことが起きても、球場の設置者にとっては不可抗力というべきだ」とした上で、「球場として通常備えるべき安全性を備えている」として、男性の請求を棄却している。裁判長は「臨場感も観戦における本質的要素で、必要以上に過剰な安全施設は観戦の魅力を減少させ、プロ野球の発展を阻害する要因になりかねない」との解釈も示していた。 日本ハム球団側が控訴すれば、裁判は続くことになるが、そもそも内野席での野球観戦はファウルボールが飛んでくる可能性があるのが前提だ。ただ、約3時間にも及ぶ試合中、ずっと打球の行方に注視するのは困難ともいえ、高齢者や子どもいる。 重傷を負った女性は気の毒というしかないが、観戦中のケガが自己責任か否か、極めてむずかしい判断となりそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2015年03月28日 16時00分
本誌独占! 巨人5位予想で浮き彫りになった江川卓次期監督
江川卓氏のセ・リーグ順位予想(日本テレビ『Going Sports&News』3月15日放送)が波紋を呼んでいる。優勝候補に前年最下位のヤクルトを指名したのも驚きだが、耳を疑ったのが巨人の順位。盟友の原辰徳監督率いる前年優勝の巨人を5位に位置付けたのだ。 「思い切った順位予想の背景には次期巨人監督の椅子がある。大本命と目された松井秀喜氏がヤンキースのフロント入りしたことで、来季は原監督の続投か、今季から兼任コーチに就いた高橋由伸の監督昇格が予想される。が、大方は高橋は時期尚早と見ており、松井政権へのつなぎとして江川氏が名乗りを上げたのでしょう」(スポーツ紙デスク) そのためには優勝を逃してもらわなくてはならない。クライマックス圏内でも逆転日本一の可能性を残す。そこで“安全圏”の5位とはじき出したのだろう。 これまで江川氏の監督就任のネックになっていたのが、読売グループ渡辺恒雄会長の存在。あの“清武の乱”騒動の中で明らかになった、渡辺会長の江川氏に対するヘッド起用の意図だ。 「江川なら集客できる。彼は悪名だが、悪名は無名に勝る。彼をヘッドにすれば、次は江川監督だと江川もファンも期待するだろう。しかし、監督にはしない」 要は江川ヘッドはあくまで集客の道具にすぎず、監督起用は考えていない、というのが渡辺会長の腹の中。それを当時球団代表だった清武英利氏が暴露したのである。 「もともと仲の良かった江川氏と原監督。江川ヘッド案を申し出たのも原監督だった。しかし、その推挙の背後には渡辺会長の“江川は監督にはしない”という言質を取っていたことがわかった。それが江川氏の知るところとなり、原監督との関係がギクシャクしている。老齢もあって渡辺会長の巨人軍への情熱が薄まってきたのを察知して、江川氏は意地でも監督になってやる、と反撃に出たのです。松井推しの長嶋さんも、教え子の江川氏なら納得するでしょう」(ベテラン巨人担当記者) 今オフ“江川監督誕生”の可能性は極めて高そうだ。
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スポーツ 2015年03月28日 11時00分
34回目優勝の裏でますます評判が悪くなる白鵬の素行
大相撲春場所(大阪)は横綱・白鵬の2度目の6連覇、通算34回目の優勝で幕を閉じた。千秋楽の土俵下での優勝インタビューで「今場所は一つ二つ、上に行ったような相撲内容で満足できる」と胸を張り自画自賛したが、素直に受け取るには問題ありだ。 「やはり土俵内外での振る舞いです。先場所後、審判の裁定を批判して逆に批判されて以降、白鵬はマスコミと反りが合わなくなっていますが、2日目から取組後に髪を結い直すときも背中を向けて何も語らずじまい。自分に都合が悪くなると攻撃的、排他的な態度を取るところは、朝青龍とそっくりですね」(担当記者) これまで優等生で、力士の鑑と崇められていたのにどうしてこんなことになったのか。先場所、大鵬の記録を抜いてナンバー1になったことですっかりテングになってしまった、と見る関係者は多い。チヤホヤしてそういうふうにさせた取り巻きが悪い、と指摘する関係者も。要するに、裸の王様になっているのだ。 これが相撲っぷりにも表れ、優勝争いが煮詰まってきた14日目には因縁の稀勢の里を立ち合いで右に変わって突き落とす安易な相撲を取り、館内から「アホか」「何、考えとんねん」などと大ブーイングを浴びている。周囲が見えず、自分のことしか頭にない証拠だ。 「力も、上っ面だけみればまだダントツ。でも次第に後続との距離が縮まってきている。そのことを最も感じているのは白鵬本人に違いない」(協会関係者) 優勝決定戦にもつれ込む可能性もあった千秋楽の日馬富士戦は、これまで見たことがないような必死の形相だった。ブッちぎりの楽勝ムードから一転、13日目に新関脇の照ノ富士に完敗し、1差に詰め寄られると付け人たちまでピリピリ。追い付かれていたらどうなっていたか…。照ノ富士に分あり、と見る親方たちは決して少なくなかった。 もう白鵬の優勝を祝うムードはどこにもない。
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スポーツ 2015年03月25日 15時30分
球団ドクターはつらいよ… 変わりつつある医師と選手の信頼関係
ダルビッシュ有(28=テキサスレンジャーズ)が術後はつとめて日本のメディアに登場し、リハビリが順調に行われている旨を語った。 「今季中の登板はないと見るべき。本人が『一年掛けてしっかり…』と言っている以上、球団も無理をさせられないはず」(米国人ライター) ダルビッシュは「(肘を)至る前よりも、さらに良い投手になって…」と前向きに語っていたが、右肘の内側側副靱帯の部分断絶が判明してから、手術に踏み切るまでちょっと時間を要している。球団ドクターの診断後、セカンドオピニオンを求めた。1人ではなく、2人目の医師にも診断を仰ぎ、自身が納得した上でメスを入れようとする気持ちは分かる。しかし、ダルビッシュは“サードオピニオン”まで求めた。 メスを入れるとなれば、シーズンを棒に振ってしまう…。慎重になるのも無理はないが、それはチームドクター(複数制)が信用できないという意味ではないのか? 前出の米国人ライターがこう言う。 「13年10月、アレックス・ロドリゲス(39=ヤンキース/以下A-ロッド)がチームドクターと、同医師の所属する病院を告訴しています。結局、A-ロッド側が裁判を維持できなくなって告訴取り下げましたが」 チームドクターに難癖を付けたというわけか…。A-ロッドはその13年途中から“薬物使用”により、162試合の出場停止処分を受けている。しかも、MLB機構がその調査を始めた際、隠蔽工作もしたとされ、追加ペナルティーも受けている。チームドクターを訴え出たのは「出場停止処分を覆すための奇行のひとつ」というのが米メディアの見方だが、ヤンキースのチームドクターは、昨季、右肘靱帯を損傷した田中将大(26)にもセカンドオピニオンを求められている。 「ヤンキースのアーメド医師は優秀であり、A-ロッドが裁判を起こした際にはチーム全体で擁護にまわったほど。田中も同医師を信頼している一人です」(現地特派記者) 日本とアメリカにおける考え方の違いも影響しているのかもしれない。だが、チームドクター側からセカンドオピニオンを進めるケースも少なくないという。 「医師自身が疑惑の目を向けられたくないと思っているようです。自分の診断は間違っていない、他の医師に聞いてもらってもけっこう。是非聞いてくれ、みたいな…」(前出・米国人ライター) 昨年、ヒューストンアストロズがドラフト1位選手と契約金を巡って衝突した。1位指名されたブレイディ・エイケン投手は「米高校球界ナンバー1」と称された逸材だが、650万ドル程度の契約金しか(約8億円)提示されなかった。その是非はともかく、ドラフト指名選手を含むメジャーリーグの契約金には上限規定はない。高校、大学のトップクラスともなれば、1000万ドルでも安いとされる世界なのだ。 ブレイディ・エイケン投手が買いたたかれた理由は、メディカルチェックにあった。後日、調査された結果によれば、チームドクターが「右肘に故障がある」と虚偽の診断書を作成したという。しかも、それを指示したのはアストロズだったそうだ。 メジャーリーグの各球団はチームドクターに報酬を払っていない。その医師が所属する病院側が50万ドル強の“謝礼”を球団側に支払っているそうだ。有名選手を診断することがステータスとなり、絶大な宣伝効果も生まれるからだ。アストロズの事件は特異だとしても、チームドクターは「疑われる立場」にあるようだ。
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スポーツ 2015年03月25日 13時00分
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈ジャイアント馬場vsスタン・ハンセン〉
1981年5月、アブドーラ・ザ・ブッチャーの移籍に端を発した新日本VS全日本の“引き抜き合戦”。だが、一口に引き抜きと言っても両者の内情は大きく異なっていた。 「言うならば“行き当たりばったり”だったのが新日本です。ブッチャーとの契約は、当時タイガーマスクの版権絡みで関係の深かった梶原一騎の関係者からの紹介を受けたもの。ブルーザー・ブロディにしても、全日本と契約でもめていたのを知ってから手を出しただけ。いずれも新日としての長期的な展望や戦略があったわけではありません」(スポーツ紙記者) ところが、全日本は違った。ブッチャー移籍の直後には、まず新日の悪役エース、タイガー・ジェット・シンを獲得したが、これはブッチャーの抜けた穴を埋めて陣容を整えるためだけのこと。あくまでも本命は“その次”にあった。ブッチャーの新日登場から半年が過ぎた'81年末。最強タッグリーグの決勝戦という最高の舞台に、ブロディ&スヌーカ組のセコンドとして登場したスタン・ハンセンである。 「その直前まで新日のシリーズに参戦していただけに、ファンはもちろん関係者の多くも全く予想していなかった。何しろブロディですらギリギリまで知らされていなかったというほどの極秘事項だったのです。ブッチャー引き抜き事件の直後には既にハンセンと接触していながら、最も効果的な登場のタイミングをしっかりと計っていたわけです」(同・記者) 新日に特大のダメージを与えると同時に、全日のエース外国人として育て上げる。綿密な計画の下に準備された引き抜き劇だったのだ。 その結果、ハンセンの移籍は全日、新日双方のファンに強烈なインパクトを与えることになった。 新日では既に猪木を凌駕したとの評もあり、善悪の枠を超えた人気を誇っていたハンセンが一体、全日のリングでどんな試合を見せるのか−−。そんな期待感と同時に、一種の戸惑いを覚えるファンも少なくなかった。 「ハンセンとやったら、馬場は殺されるんじゃないか?」 ハンセン初登場時の乱闘で、馬場はハンセンをチョップで撃退するなど互角に渡り合ってみせたものの、それでも不安はつきまとった。 当時の馬場は同年春のチャンピオンカーニバルで優勝を果たすなど、まだまだ一線級にはあったが、しかし、そのスローモーな動きをお笑いのネタにされるなど衰えも顕著だった。ブロディら大型選手とも互角の闘いぶりを見せてはいたが、ハンセンはそれらとは異質な存在。ブレーキの壊れたダンプカーとも評されるそのスピードとパワーを兼ね備えたブルファイトは全日にはなかったもので、しかも全盛期を過ぎた馬場が相手では試合のリズムから何から到底かみ合うようには思えなかった。 そんな期待と不安の中で迎えた翌年2月の初対決。“圧倒的ハンセン有利”の下馬評を覆し、馬場は試合開始早々から伝家の宝刀16文キックで攻勢に出る。 ハンセンも持ち前の荒々しいファイトで応戦するが、腕折りの連発など馬場のペースで試合は進み、ついには32文ロケット砲までも炸裂。 10分を過ぎたあたりでハンセンもラリアットを繰り出したが、これはロープ際で両者場外に転落。もみ合う中、レフェリーのジョー樋口が巻き込まれたところで試合は終了となり、12分39秒、両者反則の引き分けに終わった。 新日時代と変わらぬハンセンのスタイルと、これに闘志むき出しで対抗した馬場。初対戦での白黒こそはつかなかったが、両者の闘い模様は予想外の好勝負となり、同年のプロレス大賞(東京スポーツ新聞社制定)で年間最高試合賞を受賞することになる。 既にこのころには鶴田への“主役禅譲”を視野にマイペースな試合ぶりの目立っていた馬場が、真正面から闘ってみせる。これこそハンセンへの精一杯のもてなしであったともいえよう。 ハンセンもまた、そんな馬場の心遣いに応えるかのごとく、馬場との抗争の後も鶴田、天龍らのライバルとして、またキャリア晩年には若手の壁として、引退の時まで全日にその身を捧げることになった。
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スポーツ 2015年03月23日 13時00分
本誌独占 ヤンキース特別顧問就任・松井秀喜「五輪イヤー」の巨人監督シナリオ
今年のシーズンオフにも巨人監督就任が予想された松井秀喜氏(40)が、ヤンキースの特別アドバイザーに就任にした。これで「読売と決別」と考えるのは早計。そこには五輪イヤーの巨人監督シナリオという秘策が隠されていた−−。 小久保裕紀監督率いる侍ジャパンが日本代表強化試合で格下の欧州代表に2-6で敗れた3月11日、ニューヨークから耳を疑うようなニュースが飛び込んできた。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM特別アドバイザーに松井氏が就任と発表があったのだ。契約は1年。シーズン中、同GMやゲーリー・デンホ選手育成担当副社長とともに傘下のマイナー球団の試合を巡回視察し、直接指導するなどして若手野手の打撃のレベルアップに取り組むのだという。 「巨人・原監督の契約は今シーズン終了まで。読売首脳は続投させるのか、松井、あるいは高橋由伸兼任コーチに代えるのか。白石オーナーを中心に将来の設計図作りの真っ最中です。長嶋茂雄終身名誉監督の意向は“今秋に松井監督”にあり、その方向で進んでいたのですが、突然のヤンキース入り。これで最下位にでもならない限り、原監督の続投は決定的です」(スポーツ紙デスク) 不思議なのは読売陣営に悲壮感などサラサラなく、むしろ「将来へ向けて、しっかり勉強をしてきてほしい」と歓迎していることだ。いや、ヤ軍に送り込んだのは巨人サイドという情報さえある。 「今やMLB傘下のマイナー球団は宝の山なのです。北中米選手に加えて、ちょっと前までは野球の不毛地帯に思えた欧州各国が一気に力を付け、日本の若手を凌駕する選手がゴロゴロ出てきた。侍ジャパンの苦杯がそれを象徴している。プロが参加するようになった2000年シドニー五輪以降、日本代表のトップチームが欧州のチームに負けたのは今回が初めてですが、これは不運とかいう類いの話ではない。ヤクルトのバレンティン、楽天のジョーンズはオランダ人。そのオランダ以上に野球熱の高いイタリアからもオリックスにマエストリ投手が加わり、外国人選手の勢力地図を塗り替えている。松井氏がヤ軍の巡回コーチを買って出たのは、宝の山から本物の宝石を見つけ出し、巨人に連れてくる狙いもあるのです」(巨人OBの野球解説者) 松井氏の特別アドバイザー就任のニュースはスポーツ専門チャンネルESPNで「ヒデキ・マツイがヤンキースのフロント入り」、CBSテレビでも「この男を覚えていますか、そうあのゴジラです」と紹介するなど、米メディアでも大きく取り上げられている。松井氏は「引退してからずっと声を掛け続けていただいて、今回、このような機会をいただけたことに感謝しています。若い選手たちを指導し、少しでも組織の力になれるように力を尽くします」と謝意を表した。トップチームのコーチより、マイナーでの指導を望んでいるのは明らかだった。 「松井に託されたミッションは巨人の若手選手を受け入れる環境作りです。現在、ヤンキースには2013年ドラフト2巡目で指名された加藤豪将内野手(20)がいる。両親ともに日本人で3歳から6歳まで神奈川県で育ち、移住先のサンディエゴで野球を始め、現地の高校で打率4割1分1厘、25本塁打、114打点を記録。日米親善高校野球大会で、甲子園で春夏連覇した興南高校の島袋洋奨(昨年、ソフトバンクがドラフト5位指名)を打ち崩した逸材です。日本人選手がメジャーのドラフトで上位指名されたのは彼が初めて。UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)入学が決まっていたのを、ヤンキースが非凡な才能を見込んで指名した。本人はWBCや五輪で侍ジャパンの一員としてプレーすることを望んでおり、松井氏は長嶋さんに教わったように、マンツーマン教育を考えているようです」(NY在住ライター) 実は名門中の名門ヤンキースは今年から、ある試みを始めた。15人の未来のスター候補生を集め、『キャプテンズ・キャンプ』という英才教育プログラムを実施する。そのメンバーの1人に抜擢されたのが加藤であり、打撃コーチが松井氏なのである。 「この先、巨人は松井氏を通じて、このエリート養成キャンプに有望選手を送り込み、2020年東京五輪へ向けた強化プログラムを実施する考えです。これまで海外留学というと、技術面よりハングリー面を学ばせるのが主目的だった。しかし、巨人は米国、中米、欧州の超一流の若手と競わせようというのです。松井氏はこのキャンプで育て上げたスター候補生とともに巨人に戻り、監督就任というシナリオ。それがしやすいように、コーチではなく、フロント入りしたのです。国際派だけに、東京五輪の侍ジャパン監督も兼任できる。もちろん、原監督に異論はなく、すんなりと政権交代が進むことになる」(前出のOB解説者) どうやら背景に透けて見えるのが、テニス世界ランク4位まで上りつめた錦織圭の存在。松岡修造氏が開催する強化合宿『修造チャレンジ』に参加し、ソニー創業者の盛田ファンドの奨学金制度を受けて渡米。ニック・ボロテリー・テニスアカデミーで世界のエリートと切磋琢磨し、実力を付けた。巨人はこれを野球に応用し、ヤンキースの松井氏の下で実行しようとしているのである。 5年後が実に待ち遠しい。
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スポーツ 2015年03月23日 11時45分
依然ふがいない横綱・大関陣… 白鵬の独走阻止した照ノ富士は春場所の“救世主”
大相撲春場所(3月8日〜22日=大阪・ボディメーカーコロシアム)は、横綱・白鵬(30=宮城野)が14勝1敗で自身2度目の6連覇を達成し、34度目の優勝を成し遂げた。 初場所、白鵬は独走で13日目に優勝を決め、ファンはドッチラケとなってしまった。今場所もまた独走で初日から12連勝。2差で追走する新関脇・照ノ富士(23=伊勢ヶ濱)との直接対決(13日目)を制すれば、2場所連続13日目に優勝が決まる惨状になるところだったが、照ノ富士がそれを止めた。 照ノ富士は真っ向勝負で白鵬から初勝利を挙げ、両者の星の差は1に縮まった。照ノ富士は14日目のライバル・逸ノ城(21=湊)戦を水入りの末、勝利すると、千秋楽も大関・豪栄道を破って、13勝2敗で終えた。 結びの一番で、白鵬が横綱・日馬富士に敗れれば、優勝決定戦に持ち込まれるという状況になった。その結果、白鵬が日馬富士に辛勝したため、優勝決定戦は露と消えたが、最後の最後まで優勝争いへの興味をもたせた照ノ富士は、今場所のまさに救世主だった。 一方、白鵬以外の横綱は鶴竜が休場、日馬富士は10勝(5敗)で辛うじて2ケタ勝利。大関に至っては、稀勢の里の9勝(6敗)が最高で、琴奨菊と豪栄道はともに8勝(7敗)どまりで、勝ち越すのが精いっぱいで、誰ひとり大関の責任といえる2ケタ勝利を挙げられなかった。 北の湖理事長(元横綱)は「3人とも白鵬に勝てない上に2ケタ勝利もいない。ふがいないと言われても仕方ない。番付が大関とはいえ、照ノ富士の陰に隠れてしまった」と苦言を呈した。 依然ふがいない白鵬以外の横綱、大関陣をシリ目に、希望の光となりそうなのが、照ノ富士と逸ノ城だ。照ノ富士は来場所、優勝でもすれば、一気に大関昇進の声も挙がるだろうし、2ケタ勝てば、7月の名古屋場所が大関獲りの場所となる。先場所、初土俵以来、初の負け越しを喫した逸ノ城は日馬富士、稀勢の里、琴奨菊を破るなどして、9勝(6敗)をマークし、三役返り咲きが濃厚となった。 あいにく、人気ナンバー1で、実力をつけてきた遠藤(24=追手風)が5日目に、左ヒザ前十字じん帯断裂及び左ヒザ外側半月板損傷の重傷を負った。遠藤は来場所休場する可能性があり、手術を受けた場合は長期離脱となるだけに、当分期待はできそうにない。 それだけに、“大関候補”である照ノ富士と逸ノ城にかかる期待は大きくなりそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2015年03月22日 17時00分
大相撲春場所連日満員御礼でも力士客激減でガッカリの大阪色街
「大阪の春は大相撲から」と言われるが、今年は少々様相が違っている。夜の街に“本場所の賑わい”が感じられないというのだ。 力士にとって部屋を離れる地方場所は、羽を伸ばせる絶好の機会ともいえる。 「顔がバレんようにさえすれば問題はないんで、楽しみにしている力士は多い。以前から愛好家の力士が多い風俗といえば、飛田や九条などの“ちょいの間”だった。短時間で済むのと、出入りも人目に付きにくいのがその理由。場所前、場所中の深夜に見かける大男が巨体を隠すようにして乗っているバンは、春の風物詩でしたよ(笑)」(地元風俗関係者) 戦前にまで遡るという“お得意様”としての長さも、安心感につながっているという。 「ガールズバーやキャバクラは力士との付き合い方を知らん娘が多いから、どうしても揉め事の元になる。かといって、若い力士は北新地の高級クラブでは遊べない。結局、ミナミの色街での遊びになるわけです」(元力士) ところが、ミナミのある飲食店主はこう語る。 「いつもの年なら、2月末には夜ともなれば力士が現れ華やかな雰囲気になるんやけど、今年は少ない。取り組みが始まってからはなおさらや。風俗どころか飲食店も寂しい限りですわ」 その原因の一つには、いまだ残る大阪場所中止を招いた4年前の八百長問題の影響もあり、「地元にもそのイメージが強く残っていて、力士を見る目が厳しい。それで各部屋でも、力士に自制を求めているところが多い」(関係者)という。 さらにここへ来て、外国人観光客の急増も力士の外出が減る理由になっている。 「力士との付き合いを知らない点では、外国人観光客は若いキャバ嬢よりひどい。特にアジア系の観光客は道端で見かければ背中を叩いたり行く手を塞いだりとやりたい放題。それでトラブルになったら洒落になりません。その点でも、力士たちは外出時の行動に関して厳しく言い渡されています」(前出・元力士) 力士も草食化が進みそうだ。
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スポーツ 2015年03月22日 13時00分
阪神・和田監督が悩む西岡の起用法
阪神の和田豊監督が“サード西岡剛”に悩んでいる。 「和田監督自ら説得に当たりました。それも、4回も。西岡は二遊間の守備にこだわりが強く、自主トレのころ『正二塁手争いでもし負けたらベンチスタートでいい』とまで言い切っていました」(在阪記者) 和田監督の理想は『1番・鳥谷敬、3番・西岡』だ。二塁を守る上本博紀は失策も多く、好守でガチンコ勝負した場合、西岡に軍配が上がるだろう。しかし、フロントにも配慮しなければならなかった。 「フロントが上本と中堅手の大和を高く買っています。上本は契約更改の席で『生え抜きとして、自分がチームを引っ張っていく』と言い、その意気込みに、フロントは『頼りになる生え抜きが育ってきた』と喜んでいました。その上本を外すとなれば、和田監督のウケは悪くなるだけ」(同) 西岡の三塁コンバートは、さかのぼれば昨季終盤、外野に転向させる案も出ていた。「西岡の三塁守備はうまくない」と一軍首脳陣が判断したが、西岡はこの話を直接ではなく報道陣から教えられ、カチンときた。それが二塁固執発言につながった。 直接通達が遅れたのは、鳥谷の去就がハッキリしなかったことに尽きる。 しかも、和田監督が下手に出た経緯をバラしたのは、西岡だという。西岡はおとなしく三塁でノックを受け始めたが、グラブは二塁手用。こうした態度が反感を買わなければいいのだが…。 「阪神は先発投手のトレード補強を模索中です。和田監督が評価していても、トレードはフロント主導で進むもの。交換要員に西岡が加わったとしてもおかしくはありません」(同) ここにきて西岡の調子自体が上がらず、和田監督は「新井もいい状態でいるし…」と三塁・新井良太もあることを示唆しだした。 阪神はベテランが多く、交換トレードはまとまりにくい。生え抜きではない西岡は放出しやすいだけに、ひと波乱起こりそうだ。
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スポーツ 2015年03月22日 10時00分
小塚桃子ゴルフ連載(27)第五部・ゴルフシーズン突入「好きなゴルフ場(千葉県)編」
3月も終わり、4月に入ります。桜の季節で、スギ花粉の飛散もそろそろ終了。本当にいい季節になりました。 ゴルフ日和という事で、今回から私がお気に入りのゴルフ場をご紹介したいと思います。あくまで「個人的な意見」ですが、もしかしたらお役に立てるかもしれません。参考になると嬉しいです。 私の主戦場は主に千葉県。平坦あり、トリッキ−ありの多彩なコースが楽しめます。コースの選定は、メンバーで決まります。上手いメンバーですと、平坦よりトリッキ−なコースに行く事が多い。その逆に100切りを目指すメンバーの場合は、スコアの出やすい平坦なコースをチョイスします。 コースの選定権は、暗黙の了解でメンバーの中で一番上手い人が持っています。ただ、私が千葉のコースを好むので、基本的に千葉のコースは覆りません。ゴルフは上達するにつれて、トリッキ−なコースが好きになります。難しいコースで、ベストスコアを出すと気分がいいですからね。 その逆で平坦なコースの場合、まあまあのスコアでも納得出来ない事が多い。ただ、100切りという明確な目標を持っている人にはもってこい。こういうコースで目標を達成し、自信を付けてトリッキ−なコースに挑む−−これが理想ですね。 私は12月〜2月までのシーズンオフやシーズン始め、不調の時に平坦なコースを利用します。フォームの確認もありますが、「自信を付ける」という意味合いも含んでいます。勿論、これは諸刃の剣で、スコアがまとまらず散々だった時は、「自信を無くす」結果になります。 一般的なゴルフ場は傾斜があったり、1つ1つのホールが男性仕様に設計されている事から距離が長かったりします。ところが、私の通う平坦なゴルフ場は、傾斜が無いのは当然で、男性仕様にあるような距離でも無い。つまり、真っ平らで距離が短いコースなのです。 ここで寄り道。通常、女性はレディースティーという場所から第一打を放ちます。一方、男性はレギュラーティー。この距離を18ホール合計すると、トータル2000ヤードは違います。ゴルフの上手いコはレギュラーティーで勝負する事も珍しくありません。 それはさておき、今はネットでコースが見られる時代。私は、メンバーと事前にコース確認をしてから予約を入れます。コースは、ゴルフ場のHPに掲載されているので、皆さんもゴルフに行く前には必ず、確認して下さいね。とはいえ、慣れているコースの場合、コースマネジメントがしやすい。私は割と同じゴルフ場に通いますね。 千葉県のほか、ゴルフ留学時代によく行っていたゴルフ場は、海外のニューカレドニア。ニューカレドニアには通算で50〜60回は行っています。それだけ通っているので、コースマネジメントは完璧。全てのホールを記憶しています。「ここが落ちていて」、「ここにOBの杭があって」、「180ヤード地点に池があって」…などなどです。 次回は、ニューカレドニアのゴルフ場での楽しみ方などをご紹介していきたいと思います。●3月28日・1stトレーディングカード(発売元:ヒッツ)発売、発売記念イベントもあり!小塚桃子オフィシャルブログ「季節はずれのももリンダ」 http://ameblo.jp/koduka-momoko/
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ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
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大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
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珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
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生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
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猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
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1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
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復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
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来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分