スポーツ
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スポーツ 2015年03月03日 15時30分
2015年12球団戦力分析 『混セ&パ2強』説は本当か!?(巨人編)
原辰徳監督は『チーム解体』を宣言するなど、ゼロから作り直す覚悟を語っていた。 キャンプ終盤、阿部慎之助は右ふくらはぎの張りで別メニューが続いている。ベテラン・村田修一も調子を落とし、オープン戦を2試合続けて外された。指揮官は口にこそ出さないが、「無理をさせる時期ではない」と判断し、若手、中堅でオープン戦を戦っているのだろう。 しかし、こうも思った。 巨人は選手層が厚いように見えて、実はそうではない。本当に阿部、村田のどちらかを欠いたとき、人材難に陥るのではないだろうか。阿部、村田、遊撃手・坂本勇人はクリーンアップ候補であり、正二塁手を争っている片岡治大、井端弘和も『2番』という打順の重要どころを任される選手だ。彼らの代役を務める選手には“ハイレベルな打撃能力”も求められるのだ。でなければ、打線の得点能力は一気にダウンする。 一塁(=阿部)、三塁(=村田)を守れる控え内野手はいないわけではない。寺内崇幸、藤村大介、中井大介、一軍キャンプに抜てきされた辻東倫もいる。亀井善行、高橋由伸も一塁を守れる。亀井、高橋由は外野手だ。故障・リハビリの影響で長野久義、アンダーソンが開幕に間に合わない可能性が高く、外野手として、開幕スタメン出場が予想されている。ちょっと飛躍するが、高卒ルーキー・岡本和真の今シーズン中の一軍デビューもあり得るのではないだろうか。 阿部、村田が“健在”のうちにテストすべき選手はいた。辻東倫(20)だ。昨秋、21U日本代表に選ばれたのが自信になったのか、好守ともにハツラツとした動きを見せていた。主にショートでノックを受けていたが、グラブ捌きも柔らかく、スローイングも正確で、片岡、井端がもたついているようなら、『二塁・辻』もあるのではと思った。 投手陣では、リリーフ転向の澤村拓一が目立っていた。「速い」のひと言で、ボールが唸っていると言っても大袈裟ではない。これまで、先発で好成績を残せなかった要因でもあるが、この高めに来るストレートは天下一品だが、低めを狙うと、その精度がツーランクくらい、落ちてしまう。1イニングのクローザーであれば、高めのストレートと変化球で十分かもしれないが、救援陣の顔ぶれを見てみると、マシソン、久保裕也、高木京介、山口鉄也に、新人の戸根千明、同・高木勇人が加わっただけ。左腕・山口の調整が遅れており、澤村、マシソンは右投手でタイプも似ている。ポイントは「左のリリーバー」で、戸根がカギを握っているような印象を受けた。 新外国人のアーロン・ポレダ(左投手=前レンジャーズ)は先発が予定されているが、救援の経験も豊富。メジャー情報に詳しい関係者は「コントロールが悪い」と否定的な見方をしていたが、ブルペン捕手の構えたところにきちんとボールが行っていた。実戦マウンドに行けばまた違うのかもしれないが、内海、杉内、菅野、小山の先発組が順調に開幕を迎えれば、左腕・ポレダも救援にまわせるのではないかと思った。 30代半ばの選手が増えてきた。世代交代はその30代半ばの主力選手が“そこそこの成績”を残しているので遅々として進まない。4連覇はV9以来の快挙となるが、このメンバーで優勝を狙うのは“ラストチャンス”ではないだろうか。
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スポーツ 2015年03月03日 15時00分
米・キューバ国交正常化交渉本格化でメジャー視察が日本人選手にソッポ
野球をめぐり、日米キューバ3カ国関係が大きく変わろうとしている。 「来日のめどはまだ立っていません」−−。横浜DeNAはそう繰り返すだけ。キューバの“至宝”でもあるグリエル選手のことだが、母国所属チームが好調で、NPBの日本シリーズに当たるカリビアンシリーズへの出場が濃厚。そのため、中畑清監督も「グリエルなし」での開幕オーダーを覚悟している。 「千葉ロッテのデスパイネ、巨人のセペダも来日が遅れています。巨人はともかく、DeNAとロッテは大きな戦力ダウンでしょう」(スポーツ紙記者) 問題はそれだけではない。グリエルが「メジャーリーグでやってみたい」と発言。アメリカとキューバの国交正常化交渉開始を背景に、今後、キューバ勢は「日本よりもアメリカ」という選択をするようになるとみられるのだ。 「昨季、DeNA戦のネット裏にはメジャーのスカウトもいましたからね。マネー戦争になれば、NPBはアメリカには勝てません」(同) 交渉開始に向けた政府実務者レベルでの話し合いが始まったことを受け、メジャーリーグ機構は「メジャー各球団のビジネスの進め方にどう影響を及ぼすか調査する」とコメント。早ければ、来季から前段階として、スポーツ、芸能文化部門の交流が始まるとの情報も交錯している。 「1月中旬、阪神もフロント幹部をキューバに派遣し、ネットワーク作りを始めようとしましたが、手ブラで帰って来ました。キューバ選手の『日本よりもメジャー』の意向を知ったからでは」(球界関係者) さらに、メジャーリーグが日本選手に対する評価を変えてくる可能性もある。これまで日本人選手が高額マネーで契約できたのは“即戦力”と目されていたから。しかし、キューバ勢は身体能力面で日本人をはるかに上回っており、同じポジションなら「頑丈そうなキューバ勢」となっていくのは確実とみられるからだ。 日本人選手のメジャー挑戦は、今オフがラストチャンスかもしれない。
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スポーツ 2015年03月03日 13時00分
中継ぎ不安の巨人と楽天 慣れない配置転換で選手がパンク寸前
近代野球において、救援投手はある意味で先発投手よりも重要とされている。誰をそこに抜てきするか、その人材配置を間違えれば、チームは崩壊しかねない。 「後ろの3イニングを重視している。裕樹にはそこで競争してほしい」 東北楽天ゴールデンイーグルスの大久保博元監督(47)が松井裕樹(19)のリリーフ転向を明言したのはキャンプ中盤の2月12日。松井は同22日の対日本ハム戦で中継ぎ登板し、2回無失点に抑えて指揮官の期待に応えた。しかし、有望左腕のリリーバー転向に批判的な声もないわけではない。 「松井は大先輩の田中将大、則本昴大と自主トレを行なうなど、先発へのこだわりが強い。リリーフで使うのであれば、もっと早く本人に伝えてやれば…」(プロ野球解説者) 自主トレで積み上げてきたものが、監督の一言で全て無駄になったというわけだ。 だが、大久保監督が救援陣を1枚でも厚くしたいという気持ちも分からなくない。V9以来となる4連覇を目指す巨人の原辰徳監督(56)も、先発ローテーションの澤村拓一(26)をリリーフへ転向させたのは試合終盤を重要視しているからだが、こんな声も聞かれた。 「澤村は新球のチェンジアップの習得をキャンプのテーマの1つに挙げていました」(同) 松井が救援転向を伝えられたころ、澤村はブルペンで悪戦苦闘していた。本人の要望で投球練習中に秦真司バッテリーコーチ(53)が左右の打席に交互に立つ。しかし、チェンジアップは捕手のはるか手前でバウンドし、バックネットへ…。チェンジアップはブルペン捕手が構えたところへ一球たりとも行かなかった。 「あれは使えない」 偵察中の他球団スコアラーも思わず、失笑していたほどだ。 「昨秋のWBCで、招集された他球団投手が『澤村のとなりで投げたくない』というほどでした。1イニングなら、ストレート勝負でいいのでは?」(球界関係者) 澤村は紅白戦で好投したが、それはストレート中心の投球スタイルに徹したため。とはいえ、シーズンは長い。澤村の剛球がお疲れモードに入った際、チェンジアップによる緩急の配球も必要だろう。 「チェンジアップを習得できない最大の原因は、力の入れすぎ。原監督がチェンジアップ習得を命じた最大の目的は脱力する感覚を体得させるためですが、このまま、チェンジアップにこだわりすぎると、投球フォームまで崩しそう」(スポーツ紙記者) 松井は「大事な場面を任せてもらえるのだから…」と前向きな言い方をしていたが、表情はいま一つパッとしない。周囲は「将来を見据え、先発を争わせ、ダメなら二軍で」と、大久保流の育成に批判的な意見もある。力でねじ伏せることしかできない澤村もそうだが、本来は火消し役であるはずのリリーバーなのに、慣れない役割によってチーム崩壊の火薬庫になってしまうかもしれない。
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スポーツ 2015年03月03日 12時00分
日馬富士の評価が急上昇中
横綱・白鵬のイジケぶりが止まらない。取り直しになった初場所13日目の稀勢の里戦の判定に猛クレームをつけてからもう1カ月たつが、いまだに正式な謝罪やこれといった真意の説明はない。それどころか自ら切り出し火を付けたにもかかわらず、こんなことになったのはお前らのせいだ、と言わんばかりマスコミに対する反発の感情をむき出し。2月8日に行われた大相撲トーナメントでは帰りのクルマに乗り込む直前、「審判部に(謝罪に)行くつもりは?」と報道陣に声を掛けられると、「なにっ」と声を荒らげ、いかにも不快そうな顔をした。 「都合が悪ければ周りのせいにする。まるで不祥事で大相撲界を追われた朝青龍と同じ。朝青龍もトラブルのたびに報道陣に背中を向けていましたからね。白鵬は朝青龍とは正反対の優等生的存在だったんですけどね」(担当記者) これと対照的なのが日馬富士。初場所も後半に失速するなど6場所も優勝から遠ざかっているが、先のトーナメントでは早々に敗退した白鵬や鶴竜らを尻目に気合の入った相撲で勝ち進み、見事に優勝。賞金250万円を手にし、「やっぱり優勝は気持ちがいい」と胸を張っていた。 さらに、この翌日には都内で行われた地域再生に関するシンポジウムに出席し、モンゴルと日本の地域作りと題して講演を行った。およそ20分間、豊富な鉱物資源を持つ母国の現状や問題点を鮮やかに浮き彫りにして見せ、聴講者からは「将来、政治家になる気持ちはないのか」という質問も飛び出したほどで、心身ともに復調の気配が濃厚。春場所(3月8日初日、大阪府立体育会館)で6連覇を目指す白鵬も決して安泰とは言えない。 下がる株あれば、上がる株ありだ。
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スポーツ 2015年03月02日 16時15分
カープ人気沸騰に水! 広島球団が公式グッズ納入業者に買いたたき
プロ野球・広島東洋カープの人気が、とんでもない勢いで急上昇している。 昨年、「カープ女子」が流行語になるほど、女性ファンが急増。その結果、昨季のカープ主催試合(72試合)の観客動員は、前年比21.7%増の190万4781人となり、球団史上最高となった。 今年は、それに拍車を掛け、1月20日までに、8300席用意された本拠地マツダスタジアムの年間指定席が早々に完売した。 3月1日は本拠地で開催される同27日からの開幕戦のチケット発売日だったが、マツダスタジアムには2月21日頃から徹夜で並ぶ人が出始め、同28日早朝には大行列になったため。球団は急きょ、約2500枚の整理券を配布した。 カープ人気沸騰の最大の要因は、黒田博樹投手(40)がメジャーからの約20億円のオファーを蹴って、8年ぶりに復帰したことだ。阪神タイガースを自由契約になった新井貴浩内野手(38)が復帰した影響も小さくないだろう。この調子なら、今季は球団史上初の観客動員200万人突破が現実味を帯びる。 そんななか、そのカープ人気に水を差す事件が起きた。広島球団が公式グッズの納入業者に対し、消費増税分を価格に上乗せしないよう求めたとして、公正取引委員会は2月26日、消費税転嫁対策特別措置法違反(買いたたき)で再発防止を勧告した。 公取委によると、球団は昨年4月の消費増税にあたり、チームのロゴが入ったタオルやユニホームなど公式グッズ約2000点を納める13都府県の業者100社に対し、増税分を転嫁しないよう要請。このうち、圧力に屈した34社が泣き寝入りさせられていた。 球団は昨年12月に、公取委の調査を受けるまで、「違法性があるという認識はなかった」と回答。価格を据え置かせた34社には、増税分の差額約509万円を支払ったという。 松田元オーナーは「関係する仕入れ先の方々にご迷惑をおかけし、ファンの皆さまにご心配をおかけし、深くお詫びいたします」とのコメントを発表した。 カープは昨年4月の消費増税後も、グッズ販売価格を据え置いていたという。結局しわ寄せは、納入業者だったということか。(落合一郎)
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スポーツ 2015年03月02日 15時30分
2015年12球団戦力分析 『混セ&パ2強』説は本当か!?(東京ヤクルト編)
那覇空港で行われた歓迎セレモニーでのこと。真中満・新監督は「ファンの皆さんをワクワクさせるような野球をお届けします!」と、言い切ったそうだ。 東京ヤクルトスワローズはFA補強に積極的ではなかった。しかし、成瀬善久(29=前千葉ロッテ)、大引啓次(30=前北海道日本ハム)と“投打の主力選手”の獲得に成功した。ドラフト1位左腕・竹下真吾(24=ヤマハ)も「知名度では有原、安楽に適わなかったが、間違いなく即戦力」と社会人野球の要人が太鼓判を押していた。メジャー通算281試合に登板したローガン・オンドルセク(30)もいる。この3年間、一軍マウンドから離れていた由規の復活も“確実視”されている。真中監督の先の前向きな発言は、チームが投打ともパワーアップした証とも言えるが、ネット裏から見る限りでは「全体的に調整が遅い」との印象を受けた。 まず、オンドルセクだが、「150キロを投げる」との触れ込みだったが、ブルペンでは30〜40球を投げる程度。球速も130キロ台しか出ていない。期待の竹下は左肘の張りで、無理をさせない方針となった。 そのせいか、復活を目指す由規の真っ直ぐが際立って見えた。 他投手が60%ほどの仕上がり具合だとしたら、由規は「明日、開幕でも」といった雰囲気だ。 今季のヤクルト打線は攻撃スタイルを変えてくるのではないだろうか。三木、福地の両走塁コーチが山田哲人、雄平、大引にアドバイスを送る場面が多い。フリー打撃の際、ベース後方にネットを立て、その後ろで打撃投手のモーションに合わせてスタートダッシュを切る練習は、どの球団でもやっている。だが、ヤクルトはここ数年、盗塁王争いに加わる選手が現れなかったせいか、エンドランなどの練習量も少なくなっていた。リーグトップの『チーム打率2割7分9厘』をバージョンアップさせるためもあるだろうが、今年は攻撃力が少し落ちると思われる。ミレッジが怪我で遅れており、バレンティンのチーム合流は「3月中旬」になるという。 前半戦は一発が期待できるバッターは畠山だけになるかもしれない。 成瀬の加入で、先発陣は小川泰弘、石川雅規の3本柱ができた。ここに由規が帰って来て、石山泰稚、杉浦稔大がローテーション枠を争い、交流戦の始まるころ、新人の竹下が一軍に合流する…。 ペナントレース序盤戦を勝率5割で乗り切れば、「一気に連勝街道」なんてことも起こりうるのではないだろうか。 新・正捕手候補の中村悠平がどこまでやれるか…。正直、守備練習を見ていると二番手以降の捕手が物足りない気もする。真中監督は中村が“お疲れモード”に入ったとき、田中雅彦、西田明央を使うのか、それとも、昨季二軍戦で50試合に出場した星野雄大を抜てきするのか、ちょっと迷うのではないだろうか。両外国人選手の出遅れ、二番手捕手など弱点はあるが、このチームはペナントレースの主役に躍り出る可能性も高い。
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スポーツ 2015年03月02日 15時00分
東京五輪にも大打撃「上納金制度」で世界に赤っ恥をかく日本ラグビー
『ラグビーワールドカップ2019日本大会』の開催都市が3月2日に決定するが、翌年に東京五輪が控えているためか、いまひとつ盛り上がりに欠けている。 「開催地の選考では、震災被災地の岩手県釜石市を優先させたいとしています。開幕と決勝は新国立競技場で決定していますが、札幌、横浜、愛知県豊田市、東大阪市が有力」(スポーツライター・美山和也氏) 世界大会だけに、失敗すれば東京五輪にも大きな痛手を残すことになる。そういう意味では悲観的な話も少なくない。 「日本国内におけるラグビー人気は未知数です。観戦者が集まらない可能性も高い」(ベテラン記者) ラクビーW杯は、サッカーとは運営費の在り方が異なる。協賛金、放送権料は世界各国のラクビーを取り仕切る『国際ラグビーボード』(IRB)に全て入る。大会運営費自体は開催国が全額負担する決まりになっており、日本ラグビー協会が得るのは入場者収入しかない。大会組織委員会副会長の森喜朗元首相は、国内企業に限ったローカルスポンサーを募る許可を取り付けたが、「いったんIRBに納め、必要分を還流させる」というもの。主導権は完全にIRBにある。 「大会運営費は当初計画より60億円増え、約300億円に膨らみました。そのうち開催12都市の各自治体から負担金としてもくろむ金額は計36億円です。要するに、巨額の“上納金”を出させようというのです」(同) 関係者によれば、黒字にさせるには「入場者収入で600億円を稼がなければならない」という。試合数は全部で計48。1試合4万人が入ったとしても、チケットは平均価格3万円強で売らなければならない計算だ。 これでは、客足はさらに遠のき、チケットの売れ残り分を開催都市に買い取らせるなんてことにもなりかねない。 森元首相が提唱したローカルスポンサー集めは、史上初。金の話が多過ぎるからか、新潟県は立候補をドタキャンした。 果たして“上納金”まで払わせるやり方は、世界にどう映っているのか。
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スポーツ 2015年03月02日 13時00分
チームの垣根を越えた合同自主トレの悪影響か? 藤浪晋太郎がキャンプ調整失敗で開幕危機
キャンプ終盤のプロ野球関係のニュースは、古巣チームの広島カープへ復帰した黒田一色と言っても過言ではなかった。 推定21億円の年俸を蹴って帰還した漢気は、普段から野球にあまり関心のない老若男女の関心も集めた。広島の若手投手も「体調管理などを教えてほしい」と、黒田門下生と化したほどだ。 しかし、黒田に熱視線を送っているのは、チーム内の選手やファンだけではない。北海道日本ハムファイターズの大谷翔平(21)もその一人だ。 「インコースのツーシームは見てみたいですね。なかなか投げられないボールですし、テレビで見ていても、スゴイと思っていました」 大谷は黒田の著書『クオリティピッチング』(KKベストセラーズ)の愛読者でもある。いずれ、大谷は打者として、黒田の投球を体感できるだろう。 「大谷はツーシームの勉強をしているんです。まだ実戦で使えるレベルではありませんが、オールスター戦などで直接指導を仰ぐこともあるかもしれません」(球界関係者) 他球団のエースやレジェンドを崇拝するケースはほかにもある。 藤浪晋太郎(20=阪神タイガース)も広島の前田健太(26)と共に自主トレを行った。メンタル面を含めた前田の体調管理はもちろんだが、投げる瞬間だけに力を入れる『脱力投法』を習得したいとし、アドバイスを求めていた。だが、いまのところ結果は出ていない。 「藤浪はピリッとしません。21日のDeNA戦では3回4失点で、悪癖の立ち上がり悪さに加え、ストレートのキレもイマイチでした」(スポーツ紙記者) まだシーズンは始まっていないが、藤浪の不振を予想する声はキャンプ序盤から聞かれた。阪神のキャンプ序盤と言えば、チームのレジェンドである江夏豊氏(66)が臨時コーチを務めて話題になっていた。 その江夏氏は藤浪の投球練習を見て、「腕の振りが素晴らしい」と褒めつつも、「この腕の振りが長所だが、将来の成長を止める短所にも成り兼ねない。下半身をしっかり使った投げ方を…」と、大エースならではの苦言も呈していた。 江夏氏の眼には、いまの藤浪に必要なのは『脱力投法』ではなく、将来を見据えた下半身強化と映ったようだ。 「藤浪がピリッとしないままシーズンに入るようなことになれば、阪神は一大事ですよ。タダでさえ先発の頭数が足らないのに、藤浪で試合を落とすようなことが続けば、チーム80周年のシーズンは台無しです」(同) 大谷と藤浪は両者ともに開幕投手候補だ。古参のプロ野球解説者がこう言う。 「他球団の選手と自主トレで仲よくするのは、いかがなものか…。実績のある先輩に学び、真似をすることは悪いことではないが、ペナントレースを争うライバル同士なのだから考えるべきではないか」 大谷や藤浪だけではなく、各選手に他球団選手はライバルだという意識が希薄になりつつある。「技術、情報は共有するとしても、結果で勝負しよう」のスポーツマンシップによるものだとしても、見方を変えれば自分たちのチームにお手本となる先輩がいないと言っているのと同じだ。 技術の共有や尊敬が馴れ合いとなり、悪影響の連鎖を生んではいないだろうか?
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スポーツ 2015年03月01日 15時00分
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈マイク・タイソンvsジェームス・ダグラス〉
1988年3月21日、日本初の全天候型球場として開場した東京ドームで、3日前18日のこけら落とし、プロ野球・巨人vs阪神のオープン戦に次いで初めての格闘技興行が行われた。ドン・キングと帝拳ジムの協同プロモートによるマイク・タイソンとトニー・タッブスのボクシング世界ヘビー級王座戦。タイソンは当時、日本においてもそれだけの価値あるビッグスターであった。 プロデビューから29連勝で20歳にしてWBC王座を獲得すると、翌年にはWBA、IBF王座も奪取。瞬く間に3団体統一を成し遂げた。 ダッシュ一番、相手のパンチをかいくぐって懐深くに飛び込むと一気呵成のラッシュ。そのパンチ力はとにかく桁違いで、三冠統一までの31連勝中に判定までもつれこんだのはわずか4戦と、文字通り「KOの山」を築いた「世界最強の男」であった。 日本初戦の相手、タッブスとてプロデビューから21連勝を誇った前WBA王者。決してかませ犬などではなかったが、これに何もさせずの2ラウンドKO。日本においてもタイソン神話は揺るぎないものとなっていった。 それから2年、1990年2月11日にタイソンの日本2戦目が、同じ東京ドームで行われる。 相手のジェームス・ダグラスは、長身だけが取り柄で目立った戦績もない典型的な当て馬。タイソンの勝利は揺るぎないと、恐らくはダグラス自身もそう思っていただろう。 ボクシング史上最大ともいわれる番狂わせが、この日に起こるなど誰も予想だにしなかったのだ。 ゴングと同時にタイソンはいつも通りに相手の懐へ飛び込もうとするが、アウトボクシングに徹して下がりながらジャブを放つダグラスにこれが届かない。 それでもこれまでのタイソンであれば強引にラッシュを浴びせかけたはずだが、パンチはいずれも単発。いつもの両グラブを顔前で構える“ピーカブースタイル”とは違って両腕を解いていたのは、相手を格下と見て早めの決着を狙ったものだったか。 しかし、その空いた顔面をダグラスの左ジャブが散発ながらも捉えていく。 第5ラウンドまではその繰り返し。両者ダメージこそは感じられなかったが、パンチのヒット数ではダグラスが大きく上回り、タイソンの勝利を信じる観客にはフラストレーションばかりが溜まっていった。 6ラウンドに入ってようやくエンジンが温まったか、タイソンはピーカブースタイルに構え直すと、飛び込んでのボディーやジョルト気味に打ち上げるストレートがダグラスに当たり始める。そして8ラウンド終了間際、ついにタイソンのアッパーでダグラスがマットに崩れ落ちた。 カウントアウト寸前に立ち上がるが足元はおぼつかない。だがレフェリーが離れた直後にラウンド終了のゴングが鳴らされる。 「後でビデオチェックしてこのときのカウントを計ると14秒もかかっていて、本来ならあそこでTKOの裁定が下ってもおかしくなかった。ラウンド終了間際でレフェリーが時間のチェックも同時に行っていたのがロングカウントの要因でしょうが、いずれにせよダグラスにとっては幸運でした」(ボクシング誌記者) そして迎えた第9ラウンド。タイソンは勝ちを決めようと前に出るが、そこにダグラスのジャブが決まると試合の流れは反転する。足だけは前に向かうタイソンだが、パンチが出ない。 これを機にジェームスは2分過ぎからラッシュを仕掛けると、ロープ際でダウン寸前に追い込み、続く10ラウンド、ワンツースリーときれいに連打が決まったところでタイソンはまっすぐ後ろに吹き飛んだ。 「この数戦前から、関係者の間ではタイソンの不調は言われていたけれど、まさかKO負けとは…」(同) ダグラスは次戦、イベンダー・ホリフィールドを挑戦者に迎えた防衛戦で3ラウンドKO負け。このことからも「ダグラスが強かった」というよりも、タイソン側に問題があったと見るべきだろう。 この後のタイソンはレイプ事件で収監されるなど転落の一途。1996年にはWBC、WBA王者に返り咲いたものの、かつての快進撃のころには程遠く、ホリフィールド戦での“耳かみちぎり事件”以降、事実上の表舞台から退いたのだった。
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スポーツ 2015年03月01日 10時00分
小塚桃子ゴルフ連載(24)第四部・100を切るゴルフ実践編「ゴルフの基本マナー・暫定球編」
3月に入り、いよいよ春も近づいてきました。第4部・ゴルフの基本マナー編は本稿で終了です。次回からは、第5章に突入します。最終編は「暫定球」にテーマを絞りました。 「暫定球?そんなのわざわざ説明しなくても…」と思っている読者の皆さん、こういう時だからこそ、振り返りも必要。復習の意味を込めて読んで頂けたら嬉しいです。意外にも「知らなかった!」というルールがあるかも… まず、「暫定球の為に」というのではなく、ゴルファーとしてパートナーのボールの行方を見るようにする。これは基本です。 例えば、パートナーの打球が左右に大きく逸れ林の方へ飛んだとします。万が一、誰も打球の行方を確認していなかったらどうでしょう。ボールを捜すことに相当な時間を費やす結果になりますよね。 逆に、パートナー全員がボールの行方を見ていたとしたら、大体の落下地点は分かります。ボールを捜すことに時間を費やさずに済みます。 もっとも、前者の場合、相当な時間を使ってもボールが見つからず、打ち直しになるケースが多い。これは暫定球とは言いませんが、ボールもスコアも無駄にするのは勿体ない。後者の様に取り敢えず、暫定球を打ったものの、その後、ボールを発見。「暫定球がただの暫定で終わった」となった方が(スコア、ボールを)無駄にせずに済みます。 今回のテーマは暫定球ですが、暫定球を使用するのは概ねOBが関係します。OBというのは、フェアウェイではコースの両端に刺さっている杭が目安。その杭から打球が飛び出すとOB。こうなると有無を言わさず暫定球でリスタートとなります。 又、崖や池にハマった場合はいきなりOBですが、落下地点が分からない時に暫定球を打ちます。暫定球は打ち直し…今打った場所から、打ち直します。そのまま暫定球を使ってプレーを続行した場合、暫定球一つにつき一打罰(プラス1打))になります。 よくある話では、ドライバーでの暫定球。1打目を打ったとしましょう。ところがボールは真っすぐ飛ばず、左の池に突入。「あれ〜、もしかして…」となる訳ですが、ここからではボールがどこに落下したのか分かりません。そこで応急措置として暫定球が登場します。 暫定球で第2打を打ちます。最初の打球が落下した池付近まで行くと最初のボールを発見。こうなると、最初のボールでプレー再開です。暫定球は暫定で終わり、ポケットの中にしまいます。よって一打罰はありません。 因みにOBの概念で勘違いしがちなのが第一打。第一打がOBの場合、OBでまず一打罰。これに暫定球での打ち直しが加わる為、さらにプラス1打を併合します。よって打ち直す時点で第3打となります。このような場合、プラス2打と勘違いされる方がいらっしゃいますが、ここは注意して下さい。 暫定球とは基本的にOBの時だけ生かされるボール。飛んだ打球が気に入らないから打ち直し−−当然ですが、このようなことは出来ません。ここまで「大胆」なプレーヤーは、滅多にいないと思いますが…。小塚桃子オフィシャルブログ「季節はずれのももリンダ」 http://ameblo.jp/koduka-momoko/
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