スポーツ
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スポーツ 2015年04月27日 16時00分
つまらない!? 今季のメジャーリーグ スタメン出場の機会得たイチローのプレーが一筋の光明
日本人選手の活躍を楽しみにしている野球ファンにとって、今季のメジャーリーグはつまらない状況となっている。 ダルビッシュ有投手(レンジャーズ)は右ヒジの手術を受けて、今季は絶望的。黒田博樹投手(前ヤンキース)は日本球界に復帰。さらに、岩隈久志投手(マリナーズ)は右広背筋痛で故障者リスト(DL)入りしてしまった。 川崎宗則内野手(ブルージェイズ)、藤川球児投手(レンジャーズ)、和田毅投手(カブス)はマイナー暮らし。現在、メジャーでバリバリ働いているのは田中将大投手(ヤンキース)、上原浩治投手(レッドソックス)、田澤純一投手(レッドソックス)、青木宣親外野手(ジャイアンツ)のわずか4人だけなのだ。 そんななか、一筋の光明が走った。ヤンキースからFAとなり、今季マーリンズに移籍したイチロー外野手にスタメン出場の機会が巡ってきたのだ。 マーリンズの外野陣は、左翼がクリスチャン・イエリッチ、中堅がマーセル・オズナ、右翼がジャンカルロ・スタントンと若手3人でガッチリ固定されており、イチローはあくまでも“4番手外野手”の立場。 そのため、イチローは開幕から主に代打起用で、ファンをやきもきさせていたが、ここにきて、チャンスが到来した。左翼手のイエリッチが軽度の椎間板ヘルニアを発症し離脱。15日間の故障者リスト入りした。 慣れない代打では、なかなか結果が出なかったイチローだが、4月21日(日本時間22日)のフィリーズ戦から、スタメン出場。これで調子を取り戻したイチローは26日(同27日)のナショナルズ戦では、4打数2安打のマルチヒットで、通算46打数14安打2打点0本塁打で、打率を3割台(.304)に乗せた。 イエリッチの復帰は最短で5月5日(同6日)だが、故障箇所がデリケートな部分であるため、長引く可能性もある。故障者次第ではあるが、イチローのスタメン出場が続く間は、野球ファンの溜飲を下げてくれそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2015年04月27日 13時00分
「前半戦絶望」情報が流れるソフトバンク・松坂大輔「右腕の重傷度」(1)
「前半戦絶望」と伝えられているソフトバンクの松坂大輔(34)だが、実際はもっと深刻のようだ。前半戦はおろか、今季中の一軍登板すら危うくなってきた。 「4月5日からの4日間、リハビリの専門医師の元に通院していました。ホークスには一軍から三軍までがあり、さらに故障者だけのリハビリ組も設けられています。松坂はその組からも外れ、一人で練習する日もありました。リハビリ組の中にいても、個別のスロー調整です」(球界関係者) 松坂は『4年16億円』ともいわれる超VIP待遇で日本球界に復帰した。 「先発投手としての出場に強いこだわりがあったものの、メジャー各球団はそうは見てくれませんでした。ホークスは『先発で使う』とはっきり伝えて交渉に入りました」(担当記者) しかし、キャンプではバラバラになった投球フォームの修正だけとなり、オープン戦3試合に登板したものの、防御率は3点台後半。3月18日にインフルエンザB型と診断され、工藤公康監督の構想から外れた。 「工藤監督は万全でなくても開幕4戦目で先発させ、チャンスを与えるつもりでいました。インフルエンザでそれがかないませんでしたが、回復後、二軍で数試合投げさせてから一軍で使う予定でした」(同) インフルエンザが治った後、すぐにキャッチボールを再開させたが、その後は“ナゾのノースロー調整”に入った。 「右肩周辺の疲れが出ていると球団側は説明していましたが…」(同) 出遅れた分を取り戻そうとして焦ったのだろうか。松坂は福岡市内の病院でMRI検査を受け、さらに、リハビリ専門医にまでかかっていたのである。 しかし、松坂の右腕はMRI検査で“異常”が発見されたわけではないという。先の球界関係者がこう説明する。 「松坂が福岡市内の病院でMRI検査を受けたのは、3月31日。肩周辺、肘のあたりに炎症は見当たらないとのことで、診断書には病名、治療に関する記述はありませんでした」 チーム内には「右腕がおかくしくなるほど投げてないだろ!?」なる声も出ていた。そうは言っても、当人が「おかしい」「痛い」と訴えている以上、何か異変が起きているに違いない。どうすればいいか模索し、4月5日にリハビリ専門医の元を訪ねたというわけだ。 「松坂が今、何をやっているかって? 福岡の西戸崎練習場内でバイクマシンをこいでいますよ。インフルエンザ感染以降、ボールを握っているよりマシンをこいでいる時間の方が長いのでは」(ベテラン記者)
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スポーツ 2015年04月26日 15時00分
五輪復活協議で苦戦の野球・ソフトボールに見えてきた逆転シナリオ
東京五輪の3競技が千葉県に“移転”することが正式決定した。その3競技とはレスリング、フェンシング、テコンドー。すでにバスケットボールも埼玉県に競技会場が移転しており、各方面から「東京オリンピックとは呼べないのではないか?」の声も出始めた。 「東京が五輪開催地に立候補した際、選手村から『半径8キロ以内』と表明していましたが、会場が狭い、準備不足などのため、いくつかの競技会場が各地に移転されました。セーリングの会場も愛知県への移転が有力視されており、その他競技も静岡、愛知、神奈川などへの移転が検討されています」(JOC職員) 今後、移転された会場整備・建設費の問題も出てくるが、移転候補地に静岡県が加わったことで、劣勢が伝えられていた野球&ソフトボールの競技復活にわずかな望みが出てきた。 「野球&ソフトが追加競技に決まった場合、東京ドームがその会場になると予想されていました。しかし、東京ドームは“私営施設”であり、球場広告などを外せないという切実な問題も抱えていました。メーン会場となる東京の臨海部に近い千葉県のQVCマリンも一応県営ですが、ロッテ球団が実質的に維持管理しているので状況はあまり変わらない。ところが、静岡には公営で、かつ国際試合の会場にもなり得る草薙球場がありますからね。ここなら競技場としての問題点がクリアになる」(同) そもそも、追加競技の決定は開催地の責任で決めることもできた。しかし、実行委員会が「IOCにお伺いを立てる」としてしまったため、五輪において大きな影響力を持つ欧州圏での競技者人口が少ない野球&ソフトは、図らずも劣勢となってしまったのである。 「人気が高い野球&ソフトを追加することで、国内スポンサーがどれだけ多く集まるかをアピールすれば、さらに状況が変わるかも。東京五輪は予算不足に陥りかけていますからね」(同) 野球&ソフトは会場変更を逆手に取るべき。国民的支持をカネに変え、逆転ホームランを狙うしかない。
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スポーツ 2015年04月26日 13時00分
中畑監督と落合GMの浅からぬ因縁 ベテラン野手トレード浮上で中日包囲網結成か
混戦が予想された今年のセ・リーグ。前年Bクラスのヤクルトと中日が序盤から好調なところを見せている。同じく前年Bクラスの中畑DeNAは連敗で失速気味だが、前半戦の主役になりそうだという。 「DeNAも若手の成長があり好スタートを切れました。筒香がしっかりと4番の役目を果たし、梶谷、関根、さらに新人の倉本も頑張っています。バルディリス、ロペスの両外国人も好調。しかも、両外国人は率先して早出特打ちをやり、中畑監督を喜ばせています」(スポーツ紙記者) 中畑清監督(61)の表情も輪をかけて明るい。開幕カードでもあった古巣巨人との試合前には読売スタッフとの旧交を温める余裕も見せていた。 「DeNAの若手成長を受け、他球団はベテランの多村仁志(38)に注目しています。長打率は健在ですが、若手の台頭があり、二軍生活が続いています。中畑監督にその気があるのなら、交換トレードを成立させたいと思っているチームも少なくありません」(球界関係者) 中畑監督の周辺に人が耐えないのは、そんな水面下での交渉があるからかもしれない。中日、DeNA以外のセ・リーグチームは打線低迷に苦しんでいる。中畑監督はクローザータイプの投手を「あと一枚欲しい」と思っており、パ・リーグ数球団もDeNAとの緊急トレードを模索しているという。そんな中畑監督のご機嫌を伺う良策があるという。それは中日を叩くことだ。 「中畑監督は落合博満GMとの相性の悪さを痛感しています」(同) 仲が悪いわけではない。むしろ友好な間柄だが、中畑監督は現役時代から落合GMに“踏み台”にされてきた。 「中畑監督は選手会長を務めた際に、FA制度を勝ち取った大功労者です。それを行使した第一号は選手会には非協力的な立場だった落合GMでした。中畑監督は驚いていましたね」(同) 中畑監督は昭和29年生まれだが、落合GM、梨田昌孝氏、真弓明信氏らが結成した『ニッパチ会』に加わっている。昭和28年生まれの彼らが「(中畑監督は)早生まれの同級生だから」と誘ってくれたのだ。中畑監督はそのことに深く感謝し、所属チームは違っても彼らとの友情を大切にしてきた。 「落合GM、梨田昌孝氏、真弓明信氏は中畑監督よりも先に監督業を経験しました。解説者時代、中畑監督は監督就任の夢を諦めかけ、彼らがコーチとして呼んでくれないと密かに期待していましたが、誰も声を掛けてくれませんでした」(ベテラン記者) 今季、中畑監督はキャンプ中から若手野手たちの成長を実感し、優勝争いに加わる自信も深めていた。しかし、落合GMがチーム人事を握る谷繁ドラゴンズがその上をいくとは思わなかったらしく、同GMとの“因縁”を痛感したそうだ。 「今季はセ6球団全てに優勝の可能性がある。そういうときに怖いのがしたたかに戦う中日。もし中日が抜け出すようなら他の5球団はマークして抑えにかかるでしょう」(前出スポーツ紙記者) 多村を狙うセ・リーグのチームは中畑監督との共闘に成功した暁に「多村が欲しい」と正式交渉を切り出したい模様だ。DeNAはいろいろな意味で注目を集めそうだ。
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スポーツ 2015年04月26日 10時00分
小塚桃子ゴルフ連載(32)第六部・世界のゴルフ場「ハワイ編」
GWが間近に迫ってきました。皆さん、予定は立てましたか? 私はゴルフ三昧の連休にしようと思いますが、平日と比べ、料金は割高、コースは混雑…と勝手は違いますがエンジョイしてきたいと思います。 さて、今回も前回に続き、「海外のゴルフ場」編。私が一番好きな「ハワイ」についてご紹介します。 前回も綴りましたが、海外のゴルフ場は「ハーフタイム」がありません。一気に18ホール突き進みます。疲労度は高いですが、国内のゴルフ場とは異なり、芝の色が違います。素晴らしい黄緑色です。 特にハワイは空がスッキリとした水色。芝はクッキリ黄緑色。目の前には海が広がる最高の環境です。想像出来ますか? しかも、暑いといっても湿度は低く、汗が噴き出す心配はありません。海水浴とゴルフをセットにしたハワイ旅行は最高です。 又、ハワイはタイと同じでフェアウェイの中までカートの乗り入れが可能。日本国内の様に歩かなくて良い分、体力の消耗を回避出来ます。さらにハワイのコースは比較的、スコアが出やすいと評判。難コースが少ないのです。 コースの途中にある「お茶屋さん」でトロピカルジュースを購入し、それを飲みながらプレーする−−ハワイでしか出来ない楽しみ方ですね。 かつてハワイと言えば、芸能人の方々がバカンスする場所として気高い印象がありました。それが時代と共に変化し、今ではカジュアルな場所として定着。手軽に楽しめる様になりました。 この様な絶好な環境でベストスコアが望めるハワイ。百聞は一見にしかず…是非、一度、訪れてみては如何ですか?小塚桃子オフィシャルブログ「季節はずれのももリンダ」http://ameblo.jp/koduka-momoko/
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スポーツ 2015年04月25日 13時00分
チームはボロボロなのに社員はニコニコ 社長が命じた阪神の裏事情
開幕から20試合を終え、ホーム、ロードともに負け越し。打線がリーグワーストで浮上のきっかけも掴めない(4月20日時点/2割2分7厘)。阪神タイガースは、すでに片足を泥沼の中に突っ込んでいる 「今年のセ・リーグは混戦が予想されていましたが、阪神と広島の西日本にあるチームが共に5位と6位に沈んでいます。関西で野球の話をすると、パ・リーグのオリックスも最下位に沈んでいるせいか、活気が感じられません」(在阪記者) 3月31日には、ヤクルトの成瀬善久に移籍後初白星をプレゼントした。成瀬といえば、阪神も獲得を狙っていたが、ヤクルトが獲得したという経緯がある。フラれた相手をメッタ打ちにしたいところだったが、二回以降は打線が沈黙。成瀬が降板後もヤクルトの継投策に手も足も出ず、逆転負けの赤っ恥をかかされた。 しかし、なぜか球団スタッフは明るい。敗戦に関する厳しい質問にも“笑顔”で対応していた。 「南信男球団社長が年賀式でそう指示しているからです」(球界関係者) 同社長は仕事の始めでもある球団年賀式の壇上挨拶で「結束という意味でコミュニケーションを大事にしてほしい。1年間のサイクルで先をにらみ、スピード感を持って仕事をしてほしい」と伝え、次のように締め括ったそうだ。 「1年間、いいときばかりではない。常に前向きな気持ちで取り組んでほしい」 チームが不調でも、それは一時のことであり、球団スタッフが悲観的な考えを持ってはならないというわけだ。和田豊監督(52)を会社全体で支えようとする姿勢も間違っていないが、こんな声も聞かれた。 「全ての戦力補強で失敗した負い目があるのかもしれません。成瀬、金子(千尋=31/オリックス)にフラれ、オフの補強ポイントだった先発投手の増員ができないまま、シーズンを迎えてしまいました。金子のオリックス残留が決定した直後、阪神フロントはトレードによる投手補強を示唆したものの、開幕後1カ月が経ったいまもそういう話は全く聞こえてこない。交渉段階で相手チームに断られたのでしょう」(前出記者) さらには、今後の試合に関する不安材料も出てきた。 「阪神は成瀬にやられた後、巨人のポレダと高木勇、中日のバルデスなど初対戦の投手に次々と負けています。打線は彼らに苦手意識を植え付けられてしまった」(同) 同じ関西で大量補強を敢行し、優勝候補筆頭にあげられたチームではこんな噂も飛び交っている。 「森脇浩司オリックス監督(54)の途中休養説が囁かれています。阪神はメモリアルなのでそういう醜態はないと思いますが…」(同) 和田監督はメモリアルイヤーを優勝と日本一で飾ることを大いに期待されている。悲観的な考えを持ってはならないとするフロントの指針があるとしても、目標から大きくかけ離れた成績が続くようならば、何かしらの手を打たなければならない。 いまは社員もニコニコかもしれないが、トラはお家騒動の尽きない球団でもある。スタッフの笑顔はいつまで続くことやら…。
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スポーツ 2015年04月25日 11時00分
遠藤が手術回避で5月場所強行出場か
春場所5日目に左膝を痛め、途中休場した人気者の遠藤(24)。診断は半月板と前十字靭帯損傷で、全治2カ月の重傷だった。 当初は内視鏡を入れて手術をする予定だったが「もう歩けるようになっているし、痛みもない。考えていたよりもずっと順調なので、手術はしない方向で進めている」と師匠の追手風親方(元幕内大翔山)が話している。 まだ春巡業が行われていた最中の4月11日、遠藤は四股を踏むなどして体を動かした。膝にテーピングは巻かれていない。まさに驚異のスピード回復で、夏場所(5月10日初日、両国国技館)の出場も視野に入れているという。しかし、関係者の間からは、「焦るな」「じっくり治せ」という声がしきりだ。 「出たい気持ちはわかりますけどね。夏場所、また照ノ富士、逸ノ城の2人が大きな注目を集めるのは間違いありませんからね。このまま休場していると、遠藤の出る幕がいよいよなくなってしまいます。でも、中途半端な状態で出るのが一番まずい。ひざに不安を抱えていては、出る力も出ませんから。出る以上はしっかり治して、不安を完全に取り去ってからでないと危い」(担当記者) 大相撲に限らず、あらゆるプロスポーツ界では、靭帯のケガは骨折よりもやっかいといわれている。骨折は回復すれば完全に元に復するが、靭帯は時間がかかり、元の状態にはなかなか戻らない。 春場所、日馬富士を破って初金星を挙げ、会心の笑みを見せた栃ノ心も右膝の靭帯を痛め、思い切って手術。4場所連続休場して幕下55枚目まで落ちたが、そこからまた4場所かけて幕内に復帰し、うれしい金星獲得につなげた。回り道のように見えて、意外に近道だったのだ。 果たして遠藤の場合はどうなるか。追手風親方は、「まだ出場するかどうか、微妙。出るとなれば、幕内で十分に力を出せるぐらいまで戻っているかどうか、よく見極めて判断する」と慎重だ。 遠藤の心は今、嵐の中の小枝のように揺れている。
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スポーツ 2015年04月24日 16時00分
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈篠原信一vsダビド・ドゥイエ〉
このところテレビのバラエティー番組への出演が増え、早くも「今年一番ブレイクした人物」との声すらある篠原信一。だが、その現役時代はどこか“脇役”のイメージが付いて回った。 1997年から全日本体重別選手権95キロ超級で5連覇、無差別級の全日本選手権も'98年から3連覇。講道館杯でも'97年に優勝と、その実績は歴代の名選手たちと比べても全く遜色のないものだったが、この当時「もはや日本柔道の重量級は世界にかなわない」というのが世間一般からの見方だった。 「篠原も世界選手権で優勝するなど世界トップクラスの柔道家でしたが、一般ファンはどうしてもオリンピックの結果ばかり注目しがちです。'92年バルセロナ、'96年アトランタと2大会連続で重量級からの優勝がなく、一方、中軽量級では古賀稔彦、吉田秀彦、野村忠宏、中村兼三など続々と金メダリストが誕生した。重量級への注目が薄れたのも仕方ありませんでした」(スポーツ紙記者) また日本のファンは「柔よく剛を制す」との格言に慣れ親しんでいることもあり、日本人離れした巨躯の篠原には感情移入しづらい面もあっただろう。篠原並みに高身長の小川直也も、精神面の弱さを指摘されるなど、どこか否定的な論調が付いて回ったものだった。 そんな篠原の現役中、日本中から最も多くの声援が集まったのが、2000年シドニー五輪100キロ超級決勝戦であろう。 対するダビド・ドゥイエは前回五輪の同級覇者で、世界でも有数の柔道愛好国の一つであるフランスの英雄的存在。だが今大会は腰痛による長期欠場明けで、大会出場自体も危ぶまれていたような状態だったことから、直近世界選手権優勝の篠原が有利というのが大方の評価であった。 とはいえ、さすがドゥイエも実力者。いざ試合となれば一進一退互角の攻防が続いたが、それでも徐々に篠原が組手などで優位に立ち始める。 そうして残り時間1分15秒、後に柔道競技のルールを変えるきっかけにもなった大事件が起こる。 押され気味のドゥイエが強引に左内股を仕掛けたところを篠原は冷静に見切り、左脚をピンと宙にあげてその技をかわす。そうして残した上半身で力を加えると、ドゥイエの身体はきれいに一回転して背中から畳に落ちた。 これを見てテレビの実況では「内股すかしで一本!」と断言している。 しかし、入ったポイントは有効。それもドゥイエの側への加点だった。 それを見てもなおテレビ解説では「(篠原の)有効ですか」と残念そうで、さらに「得点の入れ間違い」とまで言ったほど。専門家の目からすれば、明らかに篠原の技が決まったと映ったのだ。 しかし、斉藤仁コーチが試合場の畳の脇から審判に向かって猛抗議を始めたことで、ようやく「ドゥイエの内股が有効とされた」ことがわかってくる。 VTRのリプレイ映像には、確かに主審と副審の1人がドゥイエに旗を揚げる様子が映っている。しかし同時に、篠原の内股すかしもはっきりと映し出されていた。 審判の裁定が覆ることのないまま試合は進み、一度はドゥイエの消極的姿勢に注意が与えられたことでポイントは並んだものの、決め手を欠いた篠原は再びドゥイエの技に有効を許してしまう。これにより金メダルはドゥイエの手に渡った。 篠原は表彰台で悔し涙を流すような様子を見せながらも「勝てなかったのは気持ちの切り替えのできなかった自分の弱さ」と、決して誤審を責めようとはしなかった。柔道界ではこの試合以降、ビデオ判定が取り入れられることになった…。 そんな篠原が悲劇のヒーローとして柔道界の主役となったのかといえば、さにあらず。同じシドニーの100キロ級金メダリスト井上康生が日本柔道界の顔となっていったのだった。 ちなみに篠原が最近、テレビ番組の中で「自身のベストバウト」としたのは件のドゥイエ戦ではなく、現役最後の試合となった'03年、全日本選手権準決勝の鈴木桂治戦。1対2の判定で敗れたその試合を挙げた理由は「柔道界でヒール扱いされてきた自分が、初めてお客さんたちから温かい声援を受けたから」というものであった。
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スポーツ 2015年04月23日 16時00分
USA発 新聞、テレビではわからないMLB「侍メジャーリーガーの逆襲」 FAになれば100億円規模の契約も可能!! 岩隈久志に「18勝以上」を期待できる4つの理由
日本のメディアの関心は相変わらずヤンキース・田中将大の方に向いているが、日本人投手の中で今季、大勝ちする可能性があるのは田中ではなくマリナーズの岩隈久志だ。なぜなら今季岩隈にはプラス要素が4つもあるからだ。■プラス要素1=「契約最終年の踏ん張り」に期待 岩隈はマリナーズとの契約が今季で終わるため、オフにチームを出てFAになった場合、金満球団(ドジャース、ヤンキース、レッドソックス、エンジェルス等)の間で争奪戦になることが予想される。岩隈はメジャーの先発投手の中で最も安定感のある投手の一人と見なされており、日本で考えられている以上に評価が高い。特にレッドソックスは岩隈に強い興味を示していて、昨年末にエースに据える目的でマ軍に右の主砲セスペデスとの交換トレードを申し入れたほどだ。今オフ、岩隈がFAになれば、大金を積んで獲得に動く可能性が高い。 岩隈の場合、年齢がすでに34歳であること、故障リスクあることなどを考えればFAになっても5年以上の契約をゲットするのは難しいだろう。しかし今季、故障せずローテ通りに登板して防御率3・00前後の数字を出せば4年8千万(96億円)〜9千万ドル(108億円)規模の契約をゲットすることは十分可能だ。岩隈本人もそのことはよくわかっているので、それが高いモチベーションを生みだす原動力になる。■プラス要素2=「チームの得点力」が大幅アップ 昨年まで岩隈はマリナーズ打線の貧打に泣かされ、好投しても見殺しにされるケースが多々あった。しかし今季は違う。マ軍はオフに大掛かりな補強を行い、昨年の本塁打王ネルソン・クルーズを獲得。さらにセス・スミス、ルジアーノ、ウィークスといった一発のある打者の獲得にも成功し得点力が格段にアップした。そのため岩隈は6回ないし7回を3点以内に抑えておけば、高い確率で勝ち星が付く可能性が高い。一昨年のようにフルシーズン登板してQS(6回以上を3点以内)を23マークできれば18勝以上も夢ではない。■プラス要素3=「内野の守備力」は最強レベル マリナーズは若い内野手の守備力が大幅にアップ。サードのカイル・シーガーは昨年初めてゴールドグラブ賞を獲得した。ファーストのモリソン、ショートのミラーもハイレベルな守備力を備えている。セカンドにはゴールドグラブ賞を2度獲得したカノーが控えている。そのためマ軍の守備力は急速に向上し、昨季は内野のエラー数がリーグ最少だった。今季もレギュラー陣の顔ぶれは昨年と同じで内野の守備力はトップレベルと評価されている。これはグラウンドボール・ピッチャー(打球がゴロになる比率の高い投手)である岩隈にとって大きな助けになる。トップレベルの守備力を備えた内野陣をバックに投げることができればエラーがらみの失点が減るだけでなく、ピンチをダブルプレーで切り抜けるケースも多くなる。メリットは二重三重にあるのだ。■プラス要素4=プレッシャーの少ない「第2エース」 もう一つ見逃せない要素はマリナーズには大エース、フェリックス・ヘルナンデスがいるため、岩隈はプレッシャーが掛からない第2エースという立場で投げられることだ。地方都市のチームの第2エースという立場はメンタル面では最高の環境と言っていい。 このように今季、岩隈にはプラス要素がいくつもある。しかも、今季はチームのムードも最高。マ軍は'02年以降一度もプレーオフに進出していないが、今季は打線が大幅にレベルアップしたため、メディアの多くはア・リーグ西地区の優勝候補の本命に挙げておりチームにはイケイケムードが漂っている。これも岩隈にとって追い風になるだろう。 一方で、リスク要因もある。最大のものは、なんといっても肩の故障の再発だ。 岩隈は'10年のオフに楽天を出てポスティングでメジャー入りを目指した。このときはアスレチックスがポスティング金1910万ドル(23億円)のほか、岩隈に4年分の年俸1525万ドル(18億3千万円)を提示したが、代理人の要求額が高すぎて契約には至らなかった。そこで楽天に残留し翌年再度メジャーにチャレンジすることにしたが、翌'11年の5月に肩を痛めたため商品価値が暴落。マリナーズと1年150万ドルで契約する羽目になった。 今季もシーズン中に肩を痛めてDL入りすれば商品価値が暴落し、複数年契約は望めなくなる。それだけは何が何でも避けなくてはいけない。スポーツジャーナリスト・友成那智ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。'04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」(廣済堂出版)は日本人大リーガーにも愛読者が多い。
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スポーツ 2015年04月22日 16時00分
浅田舞が明かしたフィギュア界の“闇”
推定Eカップ巨乳とぶっちゃけトークで、最近、バラエティー番組でひっぱりだこの浅田舞(26)。先日、発売した初写真集『舞』も好評で、ますますメディアの露出が増えていきそうな気配だ。 「海外撮影の水着ショットがあり、巨乳を存分に味わえる。同時期に発売されたAKB小嶋陽菜の写真集には負けているが、綾瀬はるかよりは部数が出ている。かなりの人気作品といえるでしょう。今後はDVDも出すでしょうし、徐々に露出度を上げていくことによって、バラエティーに並行してグラビア系の仕事も切れることはないはず」(芸能ライター) スケート選手としては妹の浅田真央(24)の陰に隠れた格好だったが、現在はタレント活動をのびのびと楽しんでいるように見える。 そんな舞が少し前、フィギュアスケート界の闇を暴露したことがあった。 「高校時代、スケートの練習場から控室に戻ってきたら、舞の荷物や練習道具が全部投げ出されていたというのです。放送はされませんでしたが、現場では同時期のライバル選手の名前が出ていたそうです」(同) フィギュア界にはこういった類の話は多く、渡部絵美は現役時代、海外留学し外国人コーチに習ったことが生意気だと、国内大会のために帰国しても練習リンクを貸してもらえなかったという。 「渡部のケースは選手と連盟との軋轢の一例ですが、そもそもフィギュアは子供時代から練習を重ね、トップ選手になるまで1億円ぐらいかかると言われる特殊な世界。人気コーチになると母親たちによる奪い合いがあり、コーチの食事係、コーヒー係といった一種の序列ができるそうです」(同) 舞のみならず、お騒がせの安藤美姫(27)もタレント転身後、生き生きしているのも分かる気がするが、そうなると気になるのは、進退を決めていない真央の今後だ。
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