スポーツ
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スポーツ 2010年03月04日 13時30分
ネルソン事件余波
銃弾保持で沖縄県警に逮捕され、送検された中日・ネルソンに対し、中日球団が「3月2日から5月末までの3か月間、いっさいの試合出場停止」処分を科した。が、これで完全に一件落着とはいかない。 加藤良三コミッショナーは「球団の処分は適切だと思う」としながらも、追加制裁の可能性も口にしている。「警察、検察の事実認定がまだなされていない。それを見てから(コミッショナー処分を)考えたい」と語り、起訴されるか、不起訴になるか、警察、検察の今後の動向を見守った上で、最終判断することになる。 確かに加藤コミッショナーの言うように、ネルソンの銃弾所持事件にはまだ納得できない謎がある。ドミニカの自宅で所持している護身用の銃の実弾が1発だけ間違って日本行きの荷物に中に紛れ込んでしまったというのが、ネルソンの釈明だ。が、沖縄・北谷キャンプが終わり、名古屋へ行くための那覇空港での手荷物検査までなぜ見つからなかったのか。米国マイナー時代に集団偽装結婚事件に関与したために、米国へ入国できず、ドミニカからヨーロッパ経由で来日したというが、テロに対する世界的な厳戒態勢のこの時代、どこかでチェックされなかったのか不思議だ。 中日関係者によると、「ネルソン本人は、『大きな荷物は船便で日本へ送ったから、その中に紛れ込んでいたのではないか』と言っている」そうだが、疑問は消えない。「基地の多くある沖縄で手に入れた実弾ではないか」という、当然のように出てくる憶測もある。 事実関係は、加藤コミッショナーの語るように、警察、検察の事実認定を待つしかないが、監督就任以来、腹心の森繁和ヘッドコーチを実働部隊にしたドミニカルートを開拓してきた落合博満監督は大きな衝撃を受けているだろう。「安物買いの銭失い。森と西武時代以来、親密な関係にあるマルちゃん(マルティネス氏=元西武、巨人)がエージェントをしており、落合、森、マルちゃんの小遣い稼ぎだろう」という、アンチ落合派の酷評にもめげず、昨年、掘り出し物の3000万円の4番打者・ブランコをマンツーマンで育て上げたばかりの落合監督。今年は年俸1300万円の投手バルデス、1600万円の野手セサルという新外国人選手コンビの売り出しを図っている。他球団にない格安のドミニカルート確立の年と意気込んでいたところなのに、ネルソンの銃弾所持事件がぶち壊しにしかねない。 中日球団の出した「3か月間の試合出場停止」処分だけでは、騒動の根本的な解決にはならず、新局面の可能性もあり、次に何が起きるのか、予断は許さない。
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スポーツ 2010年03月04日 12時00分
再契約のため? 上原がリリーフ転向を受諾
夢が叶えば、考え方も柔軟になるようだ。 オリオールズ・上原浩治投手(34)が2度目のフリー打撃に登板したのは2月28日(現地時間)。相手は格下のマイナー選手だったため、事前にわざわざストレート、フォークの握りを教えてから投げていた。それでも、ヒット性の当たりはほとんどなく、昨年6月の右ヒジ腱断絶以来、約8か月ぶりとなる対戦マウンドに、首脳陣もひと安心といったところだろう。 しかし、オリオールズのデーブ・トレンブリー監督は上原の先発起用には消極的だ。「キャンプの時点では起用法を固定しない」と前置きしつつも、「今季はリリーバーをやってもらうつもり」と話していた。上原はストッパーの経験こそあれ、『先発』に強いこだわりと美学を持った投手でもある。巨人時代、歴代投手コーチとその起用法と調整内容を巡り、何度も衝突してきたが、今回はそれに従うつもりだと言う。 「上原は昨季、12試合に先発登板しましたが、6回を過ぎると極端に球威がなくなるんです。スタミナ不足を指摘され、本人も反論できませんでした」(現地メディア陣の1人) 上原の契約は『2年』。契約最終年なだけに、結果を残さなければ、チームを追われることになる。その思いがリリーバー起用を受け入れさせたのかもしれない…。 「上原は33歳でメジャーに挑戦したため、契約は『2年1000万ドル』(約9億円)です。松坂の『6年5200万ドル』とは比べ物になりませんが、同い年の川上憲伸は『3年2300万ドル』です。上原に先発起用を約束したメジャー球団はオリオールズだけで、上原も先発にこだわりがあるから、条件の決して良くないオリオールズと契約したんです」(関係者) リリーバーで結果を残し、先発枠に復帰しようと考えているようだが、現在の上原の調整内容を見て、こう指摘する声もある。 「上原は術後8カ月で実戦復帰するわけですから、今季は長いイニングは投げられないと自覚しているようです。米メディアも、1年を通じて投げられないと見ています。先発投手としての彼の課題はスタミナだったのに、今は瞬発系のトレーニングをしています。これは、紛れもなく、リリーバーの調整方法です。セットアッパーとしての適正もアピールし、有利な条件で再契約を交わそうとしているのでしょう。先発に固執するより、リリーバーに転向すれば、現役生活も長くなる」(前出・現地特派員) その通りだとすれば、巨人時代には見られなかった発想の転換だ。メジャーのマウンドに立つという夢が叶ったからか、右肘に不安を抱えていても、上原の表情は明るい。
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スポーツ 2010年03月03日 16時42分
「時代」を彩った男と女・あの人は今 元祖アイドル球児・荒木大輔さん
かつて日本中に「大ちゃんフィーバー」を起こした元祖アイドル球児・荒木大輔。現在は古巣・東京ヤクルトスワローズの投手コーチを務めるがその荒木に再びスポットライトが当たり始めている。来季にも、ついに「大輔監督」が誕生することが濃厚だからだ。 荒木は早稲田実業時代に5季連続甲子園出場して全国に大フィーバーを巻き起こした。 高校野球関係者が語る。「荒木の人気ぶりは正直、斎藤佑樹よりはるかに上でしたね。斎藤の場合は割りと中年世代のファンが多いのですが、荒木は世代を超えていました。若い女性も多かったので、当時、赤ちゃんの名前ランキング1位に“大輔”が挙がったほどです。松坂大輔の母も荒木の名前から命名したのは有名な話ですけどね」。 荒木は82年にドラフト1位でヤクルトに入団し、プロでも引き続き絶大な人気を誇った。当時、ファンの混乱を避けるために神宮球場にクラブハウスと球場を結ぶ「荒木トンネル」が出来たのも、その人気度を象徴するエピソードだ。プロでは3年目から先発ローテーション入りしたものの、右ひじの故障や椎間板ヘルニアなどに悩まされて現役通算39勝に終わったが、96年に引退後は野球解説者、インディアンス傘下の2Aアクロンにコーチ留学も経験。02年にはアジア競技大会、インターコンチネンタル杯などで日本代表投手コーチも務めた。04年から07年まで西武ライオンズ投手コーチを務め、08年からは古巣・ヤクルトで同コーチに就任した。 球団に近いあるスポーツジャーナリストは「成績次第でもあるが高田監督は今季限りで勇退の見込み。その後の新監督の筆頭候補は荒木といわれています。理由は多々あります。まず、荒木は選手からも人望が厚い。西武コーチ時代には涌井を育て上げ、ヤクルト復帰後も自身の経験を生かして、とにかく選手にとってベストな環境作りをした上で指導力を発揮している。来季に荒木監督が誕生すれば低迷している集客面もアップが計れます。荒木新監督はヤクルトにとって最大の希望なんです」と解説する。 また、今秋のドラフトでは荒木の早実の後輩でもある斎藤が1位指名候補でもある。この件でも荒木に寄せられる期待は大きい。「荒木はハンカチ王子ブームが起きたときに斎藤のことを心底心配していた。マスコミやファンの過熱で斎藤自身が潰されてしまうことを危惧したのです。スーパースターにはスーパースターにしか分からない苦悩もある。それも含めて全て分かって指導できるのは荒木しかいない。斎藤にとっては荒木と関われるか否かでプロ人生も大きく左右されることは間違いありません」(前出・ジャーナリスト)。あまりに共通点の多い荒木と斎藤が師弟の出会いをすることは運命の巡り合わせにも感じる。 「大輔ブーム」で生まれた日本中の“大輔”たちもいまや適齢期で子供を持つ親になっている人も多い。“大輔”たちが自身の子供を連れて球場に押しかける可能性もある。元祖・アイドルの荒木が時を超えて再び大輔フィーバーを起こすことができるかどうか注目される。
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スポーツ 2010年03月03日 13時30分
おかしな菊池雄星育成法
二軍で再教育が決まった西武のゴールデンルーキー・菊池雄星。5日のシート打撃に投げ、結果がよければ、9日の巨人との教育リーグ(西武第二)の試合に登板する予定になっている。が、この再教育に西武OB、球界OBからブーイングが起こっている。 「20年に1人の逸材と言われ、6球団が1位指名したゴールデンルーキーで、キャンプスタートは、評論家をうならせるピッチングを披露していた。途中からフォームを崩し、悩み抜いていたが、終盤は自信を回復して、本人も『キャンプは90点』と自己採点している。それなのに、二軍で再教育はないだろう。オープン戦まで一軍で投げさせ、実力不足となれば、二軍で鍛え直せばいい。そうすれば、本人もファンも納得するだろう。西武首脳陣の方針は一貫していない」と。 確かに、西武首脳陣の言動はチグハグだった。当初、渡辺監督は「高校出でも良ければすぐに一軍で使う。ただしいきなり先発ではなく、リリーフで結果を出したら、先発に使う」と明言していた。が、キャンプでは「投手コーチに任せる」と言いだし、潮崎投手コーチが雄星に関してコメントをするようになり、「まだ一軍の力はない」などと、辛口発言を連発するようになり、雄星との距離感が出始めた。 西武にとどまらず、日本球界の救世主として期待されるゴールデンルーキーなのだから、投手コーチ任せにせず、監督が直轄すればよかったのだ。東尾元監督が、平成の怪物と呼ばれた松坂大輔(現レッドソックス)を直々に教育して大成功した例があるのだから。 雄星vs潮崎投手コーチという、微妙な対立の図式の陰に見え隠れするのが、西武に復帰した大ベテランの工藤の存在だ。同じ左腕、高校出でエースになった工藤に対し、雄星が尊敬の念を覚えるのは当然だろうが、何かとアドバイスを求めている。キャンプ中盤のフォームの乱れから立ち直ったのも、「工藤さんのおかげ」と雄星は漏らしているという。 「工藤=雄星の蜜月師弟関係に対し、潮崎がいい感情を持たなかったのではないか。41歳の潮崎に対し、46歳の工藤。しかも、キャリアは断然工藤の方が上だ。雄星が工藤に傾くのは当然だが、潮崎とすれば、『オレが投手コーチなのに、工藤さんの言うことばかり聞く』というような、不快感があったのではないか」。西武関係者はこう楽屋裏を推測する。が、いずれにしても現状の菊池雄星は宝の持ち腐れ状態だ。西武OBが一刀両断する。「プロ野球はファンあっての興行なのだから、オープン戦までは、菊池雄星を前面に押し出してアピールしない手はないだろう。球団フロントは、いったい何を考えているのか」と。お説ごもっともだろう。
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スポーツ 2010年03月03日 11時13分
バンクーバー五輪 参加するだけでは意義がなかった!? 「責任者は辞任しろ!」ロシア メドベージェフ大統領が激怒
バンクーバー五輪で、日本は銀3、銅2となり、結局金メダルは「ナシ」に終わった。スキージャンプや複合など、日本が過去に得意としていた競技では世代交代が上手くいかず若手が伸びていない現状が露呈され、今後の課題となりそうだ。ただ、五輪を国威発揚のために利用する国は世界中でも多く、純粋に競技を応援し、感動を共有しようなどという国の方が少数派だともいわれている中で、日本のように“今後の課題”などと呑気なことを言っていられる国ばかりではないようだ。 かつて米国と並ぶスポーツ大国であったロシアは今回、国別のメダル獲得数ランキングでは11位と大不振。「川口悠子が出場したフィギュアのペアでメダルが獲れなかったことはロシア国民にとっても相当ショックだったようです。この種目はロシアのお家芸でしたから」(スポーツ紙記者)。 この結果を受け、メドベージェフ大統領みずから五輪の強化担当者の責任問題に言及、辞任しないのならこっちから解任してやると怒りが収まらない。もちろんメディアも責任論で大騒ぎ、担当者たちが恐怖に怯える日々を送る中、ムトコ・スポーツ観光青年相はバンクーバーから帰国してすぐに空港で辞意を表明した。日本でも、スポーツの国際大会で成績不振となればメディアを中心に責任論が浮上することはある。しかし、国家元首が責任論に言及することはまずないだろう。ロシアチームは五輪に参加するだけではまったく意義がなかったようだ。 もし、ロシアチームが日本のリュージュ、スケルトンのように不用意な失格で貴重な舞台を棒に振るようなことがあれば、その担当者はいったどうなってしまっていたのか…。想像するだけでも恐ろしい。
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スポーツ 2010年03月02日 12時30分
菊池雄星の開幕一軍が絶望視される本当の理由!?
期待の星・菊池雄星投手(18=登録名は雄星)に二軍降格が告げられた。「将来性はバツグン」でも、基礎体力不足は入団当初から指摘されていたことで、キャンプでの一軍帯同も「営業サイドのゴリ押し」だったという。今回の降格は、ある意味で真っ当な育成方針に戻ったとも考えられるが、雄星を一軍に残せない事情がほかにもあった。 「精神面での弱さですよ」−−。チーム関係者の1人がそう証言する。 「昨夏の甲子園を思い出して下さいよ。勝てばハデなガッツポーズをし、負ければ号泣。一流の投手は例外なく、感情を表に出さないポーカーフェイスです。体力不足を解消するのは時間の問題としても、精神面でもっと打たれ強くなってもらわないと…」(同) 過去2年間、埼玉西武ライオンズは激しいヤジ合戦に巻き込まれている。対北海道日本ハムファイターズ戦だ。08年、ライオンズはリーグダントツの死球『83個』を被った。非はライオンズ側にもある。 「大久保博元コーチのヤジは、やり過ぎでした。象徴的だったのが『優勝マジック26』で迎えた試合です(8月25日)。ボカチカがその日2個目となる死球を食らい、両軍がホームベース付近に集まりました。大久保コーチは渡辺(久信)監督がたしなめても試合終了までずっと大声で怒鳴りまくっていました。そういう汚いヤジが呼び水となって…」(前出・同) 大久保コーチ(現二軍コーチ)の罵倒は、ネット裏にいた他球団のスコアラーたちにも聞こえたという。 同年の西武は『チーム本塁打198本』と打線が爆発。主力選手は厳しい内角攻めに遇い、リーグトップの被死球を招いたわけだ。しかし、ファイターズベンチにも大久保コーチと甲乙付けがたい“ヤジ将軍”がいる。前西武の清水雅治・外野守備走塁コーチである。両チームの直接対決となった昨季7月9日、西武・佐藤友亮が打席に立った際、対戦投手の投じたボールが頭部付近をかすめた。その投手は頭を下げて詫びたが、清水コーチはベンチから「テメーなんか狙わねえよ!」と吐き捨てた。前年の厳しい内角攻めが脳裏にあったライオンズベンチはカチンと来た。三井浩二を救援マウンドに送った際も、「ポスティング、ゼロ!」と罵倒した。三井は08年オフ、2度のポスティングにかけられたが、大リーグ球団からの入札はなかった。 当然、ライオンズ側は“元同僚”の清水コーチを敵視した。 「ライオンズ側も小野和義・投手コーチがキレそうになり、両チームは一触即発の不穏なムードに陥りました」(連盟関係者) 選手同士はプライベートではお互いに尊重し合う関係にあるが、ユニフォームを着たときは違うようだ。清水コーチはファイターズ移籍後、古巣への恨み節をマスコミ相手にこぼしていた。真相はともかく、古巣に対する“私怨”が恫喝的なヤジに繋がったらしい。 もし、雄星がこうした汚いヤジの標的にされたら…。 「どのチームからも、多かれ少なかれ汚いヤジは飛んできます。今の雄星では動揺してしまうのは必至です」(前出・同) 甲子園大会のように、全てが正々堂々と行かないのが『大人の世界』だ。自分に『自信』が持てれば、どんなヤジにも動じないはずだが、今のままでは刺激が強過ぎる。両チームは4月2日の第4節からぶつかるだけに、雄星の開幕一軍が絶望視されるのも分かるような気がする。
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スポーツ 2010年03月02日 12時30分
早大・斎藤佑樹のメジャー志向
米国キャンプ中の今秋ドラフト1位候補の早大・斎藤佑樹。3月12日に帰国するが、プロ側にとってはとんでもない米国土産を持ってくることになりそうだ。 メジャーの名門チーム・ドジャースの本拠地・ドジャースタジアムで練習した斎藤が、メジャー症候群を再発させてしまったのだ。 「いつかここでプレーする日がきたらいいなと思います。ある意味では夢を達成できたかな、と。子供の頃から憧れていたステージ。この球場で投げることはすごくうれしい」 「初めて甲子園で投げたときのような感じですかね。あれからいろいろな球場を回りましたけど、やっぱりメジャーの球場は全然違うなと感じました。僕にとっては、雰囲気的にも投げやすかったです」 ハンカチ王子狂騒曲の中、早実のエースとして甲子園で頂点に立ち、既定路線通りに早大進学か、プロ入りかで悩んだだけではない。思い切っていきなりメジャー挑戦という第三の選択肢もひそかに検討していたほど、メジャーに対する憧れは強い。 そんな斎藤が早大の米国キャンプで、ドジャースタジアムの素晴らしさに魅了され、再びメジャー熱が高じてしまったのだから、すでに斎藤1位指名を公言しているロッテ、ヤクルトはじめプロ球団側にとって一大事だ。「12球団OK」を明言する斎藤だが、「将来、ポスティング(入札制度)でメジャー入り許可」という付帯条件が必要になってくる恐れがある。 大学を出てプロに入り、海外移籍がOKなFAでメジャー入りするには、9年間も待たなければいけなくなる。そうなれば30歳を過ぎてしまう。斎藤争奪戦の末に、交渉権を獲得した球団は、確実に入団を取り付けるために「ポスティングOK」という密約を認めざるを得なくなるかもしれない。年数は、国内FAが7年だから、それに匹敵するような数字が妥当だろう。 ポスティングとなると、巨人の斎藤獲得は絶望的になってくる。メジャーへの選手の流出に一番神経をとがらせているのが巨人であり、「ポスティングは絶対に認めない」というのが球団の大方針だからだ。 いずれにしろ、斎藤のメジャー熱再発は、プロ側にとってショッキングだろう。ヤンキースからエンゼルスに移籍した松井秀喜が、巨人時代に突然、メジャー志向になったのも、ポストシーズンゲームのプレーオフを観戦、メジャー球場の素晴らしさを体感したからだ。早大の米国キャンプは、思わぬ形で今秋のドラフトに波紋を投げかけることになった。
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スポーツ 2010年03月02日 09時00分
たくさん回れば偉いのか? フィギュア論争が過熱
バンクーバー五輪で、もっとも金メダルに近いと言われていた女子フィギュアスケート。しかし、期待の浅田真央はトリプルアクセルを3回成功させるも永遠のライバルである韓国のキム・ヨナに大差で敗北、結局は銀メダルとなった。「フリーではミスもありましたが、このミスがなくともあの差では逆転は不可能だったでしょうね」(スポーツ紙記者)。 今回のフィギュアで度々議論の的となったのが、ジャンプについて。浅田は果敢に難易度の高い技に挑戦し成功させたものの、金メダルには手がとどかなかった。また男子でも4回転を軸に2大会連続の金を狙ったエフゲニー・プルシェンコ(ロシア)が果敢に4回転ジャンプに挑戦、しかし、結局は難しい技を回避したエバン・ライサチェク(米)が金メダルを獲得。日本チームのスタッフからは「スポーツである以上、難しい技を成功させて勝てないというのはおかしい」との声も聞こえた。 ただ、このような論争は今に始まったことではない。過去にトリプルアクセルで世界を魅了した伊藤みどりは東ドイツの金メダリストから「観客はゴム鞠が跳ねるのを見に来ているわけではない」と批判されたことがある。「日本人のジャンプの技術は確かに世界トップクラスでしょう。しかし、すでに伊藤みどりの頃から、ジャンプだけでは五輪は勝てないということはわかっていたはずです。それを承知の上でジャンプにこだわっているのですから。こだわるのは自由ですが、こだわるだけでは金メダルは獲れないということでしょうね」(スポーツ紙記者)。 ただ、金を狙うために難しい技を避ける傾向は、競技として停滞をまねく可能性もある。現役続行を表明している浅田真央や安藤美姫が、今回の結果を受けて、難易度の高い技に挑戦しなくなる傾向になるとしたら、それも残念なことである。
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スポーツ 2010年03月01日 15時00分
先発枠落選危機? 松坂が米国ファンに期待されない裏事情
松坂大輔投手(29=ボストンレッドソックス)がメジャー4年目のキャンプに突入した。その松坂に対する米国ファンの期待だが、“両極端な結果”が表れた。 地元紙『ボストングローブ』(電子版)によれば、先発ローテーションの5人枠から落選する可能性もあると伝えていた。 『エンゼルスから獲得したジョン・ラッキー、そして、ジョシュ・ベケット、ジョン・レスターの3人の当確は『確実』とし、『残り2枠』を、松坂とクレイ・バックホルツ、ティム・ウェークフィールドが争う』 興味深いのは、同時に紹介されていた著名人ファンのコメントだ。 米マサチューセッツ州選出の上院議員、コット・ブラウン氏がテレビ番組に出演した際のことだ。「レッドソックスの大ファンだそうですが、先発投手を5人挙げて下さい」と司会者に質問され、松坂の名前を挙げなかったのである。厳密に言えば、松坂の名前も答えたのだが、 「レスター、ラッキー、ベケット、バックホルツ、ウィークフィールド。あと、松坂?」 と、付け加えた程度。6人目に挙げただけにすぎない。 おそらく、同上院議員のコメントは大多数のファンの気持ちを代弁したものだろう。 「昨季はわずか4勝(6敗)。松坂の不調がチームの低迷に繋がったと言っても過言ではありません。昨年は日本の週刊誌に、調整法を関する首脳陣批判をしています。松坂が謝罪をし、一件落着となったように見られていますが、いまだその『批判発言』を重く受け止めているファンも少なくありません」(米特派記者の1人) しかし、松坂はオフを返上し、アリゾナでハードな自主トレを行っており、「例年以上に体が引き締まっている」とも。現地入りした日本人メディアもそれは感じ取っていた。 上院議員のコメントで松坂を失笑した『ボストングローブ』(電子版)だが、レッドソックスに関するインターネット投票も行っており、「復活しそうな選手は?」の項目では、松坂がトップにランキングされた。 掲載日を変え、松坂を盛り上げ直した格好だが、こんな指摘も聞かれた。 「レスター、ラッキー、ベケットが今季の3本柱です。松坂はエースとは見られていません」(前出・同) つまり、ファンは「松坂がローテーションの一角に復帰すればいい」「復活するだろうが、せいぜいローテーションの5番手」としか思っていないわけだ。この屈辱的な評価は松坂も認識しているはず。だからこそ、オフに厳しいトレーニングを課したのだろうが、「この1、2年のうちに、成長株・田澤純一と立場が逆転する」との見方も強まっている。松坂だけが手厳しい評価を受けるのは何故か…。06年オフ、約120億円を出資して獲得した背景があるからだ。投手タイトルを獲得するくらいの結果を残さなければ、ボストンでのブーイングは払拭できないだろう。
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スポーツ 2010年03月01日 13時30分
オープン戦の楽屋裏
オープン戦がいよいよ本格化する。キャンプ地での試合以外は、どの球団もほとんど本拠地で開催する。一昔前には考えられないことで、大きく様変わりしている。その楽屋裏には、厳しい現実がある。 「オープン戦をやれば、キャンプ費用が十分にまかなえておつりがくる」。かつて巨人軍の球団首脳はこう豪語したが、実際に各地から引っ張りだこで、オープン戦は貴重なドル箱だった。他の球団も黒字とはいかなくても、売り興行で、赤字を出さないオープン戦が可能だった。 ところが、今はキャンプでの成果を試すのが目的のオープン戦にはファンは足を運ばない。そのために、余計な費用のかからない本拠地で開催するしかないというのが、各球団の本音なのだ。ソフトバンク、日本ハムなどは、寒さと関係ないドームの特性を生かし、平日のナイター開催で少しでも観衆を増やそうとしている。 そんな苦しい台所事情を抱えるだけに、西武OBがこう苦言を呈するのだ。 「今の西武フロントは、素人ばかりで何もわかっていない。他球団がうらやむ、金のなる木の菊池雄星がいるのに、『開幕一軍絶望』などと、マスコミに書かれているのだから。オープン戦までは菊池雄星を前面に押し出して、売りまくればいいんだよ。ファンは新しいスター、夢を求めているのだから。オープン戦が終わって実力不足の結論が出たら、二軍で再教育すればいいだけのことだろう。銀行家の後藤オーナーが『10年以上投げてもらわないと困る投手だから、無理をして潰しては元も子もない』と、いかにもらしい慎重な育成方針を口にするから、現場の監督、コーチも思いきった起用ができなくなる」。 今のところ本拠地・西武ドームでオープン戦初開催の3月13日の中日戦には顔見せ登板の情報もある菊池雄星だが、開幕二軍落ちが既定路線のようになってしまっては、ファンの関心も今ひとつだろう。開幕から一軍でドンドン投げて勝つのではという、期待があればこそ、ファンは球場に足を運ぶ。 キャンプ中盤こそピッチングフォームが固まらず、悩んだ菊池雄星だが、キャンプ総括を「90点」と自己診断している。本人が手応えを強調しているのだから、オープン戦で何度もテストすればいい。その結果の二軍落ちならば、本人もファンも納得するだろう。 「プロ野球は興行。ファンがきてくれて初めて成立する。それを忘れては話にならない」という、前出の西武OBの怒りもわかる。ロッテ、ヤクルトが今秋のドラフト1位指名に早大・斎藤佑樹を明言しているのも、その人気、集客能力を評価してのものだ。今の西武は、せっかく金のなる木を持っているのに、宝の持ち腐れだ。
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