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おかしな菊池雄星育成法

 二軍で再教育が決まった西武のゴールデンルーキー・菊池雄星。5日のシート打撃に投げ、結果がよければ、9日の巨人との教育リーグ(西武第二)の試合に登板する予定になっている。が、この再教育に西武OB、球界OBからブーイングが起こっている。

 「20年に1人の逸材と言われ、6球団が1位指名したゴールデンルーキーで、キャンプスタートは、評論家をうならせるピッチングを披露していた。途中からフォームを崩し、悩み抜いていたが、終盤は自信を回復して、本人も『キャンプは90点』と自己採点している。それなのに、二軍で再教育はないだろう。オープン戦まで一軍で投げさせ、実力不足となれば、二軍で鍛え直せばいい。そうすれば、本人もファンも納得するだろう。西武首脳陣の方針は一貫していない」と。
 確かに、西武首脳陣の言動はチグハグだった。当初、渡辺監督は「高校出でも良ければすぐに一軍で使う。ただしいきなり先発ではなく、リリーフで結果を出したら、先発に使う」と明言していた。が、キャンプでは「投手コーチに任せる」と言いだし、潮崎投手コーチが雄星に関してコメントをするようになり、「まだ一軍の力はない」などと、辛口発言を連発するようになり、雄星との距離感が出始めた。

 西武にとどまらず、日本球界の救世主として期待されるゴールデンルーキーなのだから、投手コーチ任せにせず、監督が直轄すればよかったのだ。東尾元監督が、平成の怪物と呼ばれた松坂大輔(現レッドソックス)を直々に教育して大成功した例があるのだから。
 雄星vs潮崎投手コーチという、微妙な対立の図式の陰に見え隠れするのが、西武に復帰した大ベテランの工藤の存在だ。同じ左腕、高校出でエースになった工藤に対し、雄星が尊敬の念を覚えるのは当然だろうが、何かとアドバイスを求めている。キャンプ中盤のフォームの乱れから立ち直ったのも、「工藤さんのおかげ」と雄星は漏らしているという。
 「工藤=雄星の蜜月師弟関係に対し、潮崎がいい感情を持たなかったのではないか。41歳の潮崎に対し、46歳の工藤。しかも、キャリアは断然工藤の方が上だ。雄星が工藤に傾くのは当然だが、潮崎とすれば、『オレが投手コーチなのに、工藤さんの言うことばかり聞く』というような、不快感があったのではないか」。西武関係者はこう楽屋裏を推測する。が、いずれにしても現状の菊池雄星は宝の持ち腐れ状態だ。西武OBが一刀両断する。「プロ野球はファンあっての興行なのだから、オープン戦までは、菊池雄星を前面に押し出してアピールしない手はないだろう。球団フロントは、いったい何を考えているのか」と。お説ごもっともだろう。

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