昨年の覇者が春の祭典開幕前にビッグプランを掲げた。
ディフェンディングチャンピオンとしてCCに臨む武藤は「今はコンディションの回復に全精力を注いでいる。2連覇のことしか頭にない」とキッパリ言い切る。
並々ならぬ自信をみなぎらせて連覇を狙う武藤は「今年獲れなかったら、今後の身の振り方も考えていかないとな」。連覇を達成できなかったときには最前線から身を引き、タイトル戦線離脱も辞さない覚悟だ。
CCを10日後に控え、不退転の決意をのぞかせる武藤だが、その胸にはある“野望”を抱く。「今年のマニフェストを実行する」というのだ。
武藤が掲げた公約とは、全日プロのベルト(3冠ヘビー、世界タッグ、アジアタッグ)の総獲りだ。特に全日プロの象徴でもある3冠ベルトは、2006年に鈴木みのるに奪われて以降、およそ2年に渡り全日プロ所属の選手が巻いていない。それだけに武藤は「そろそろ取り戻さないとカッコ悪い」と嘆いている。
くしくも24日の会見では、Bブロックの3冠王者・健介から「決勝は武藤さんとやって優勝したい」と決勝戦での対決を要求された。これに対し武藤は「健介とやりたいよね」と呼応。そればかりか、2人が決勝に進出した場合には、健介に対して「CC優勝決定戦&3冠V3戦」をというウルトラC案を要求しようと目論んでいる。
CCに向けて健介に“4冠戦”を要求するハラの武藤。CC連覇と3冠王座奪還という大いなる野望を胸に秘め、春の祭典に臨む。