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菊池雄星の開幕一軍が絶望視される本当の理由!?

 期待の星・菊池雄星投手(18=登録名は雄星)に二軍降格が告げられた。「将来性はバツグン」でも、基礎体力不足は入団当初から指摘されていたことで、キャンプでの一軍帯同も「営業サイドのゴリ押し」だったという。今回の降格は、ある意味で真っ当な育成方針に戻ったとも考えられるが、雄星を一軍に残せない事情がほかにもあった。

 「精神面での弱さですよ」−−。チーム関係者の1人がそう証言する。
 「昨夏の甲子園を思い出して下さいよ。勝てばハデなガッツポーズをし、負ければ号泣。一流の投手は例外なく、感情を表に出さないポーカーフェイスです。体力不足を解消するのは時間の問題としても、精神面でもっと打たれ強くなってもらわないと…」(同)
 過去2年間、埼玉西武ライオンズは激しいヤジ合戦に巻き込まれている。対北海道日本ハムファイターズ戦だ。08年、ライオンズはリーグダントツの死球『83個』を被った。非はライオンズ側にもある。
 「大久保博元コーチのヤジは、やり過ぎでした。象徴的だったのが『優勝マジック26』で迎えた試合です(8月25日)。ボカチカがその日2個目となる死球を食らい、両軍がホームベース付近に集まりました。大久保コーチは渡辺(久信)監督がたしなめても試合終了までずっと大声で怒鳴りまくっていました。そういう汚いヤジが呼び水となって…」(前出・同)
 大久保コーチ(現二軍コーチ)の罵倒は、ネット裏にいた他球団のスコアラーたちにも聞こえたという。

 同年の西武は『チーム本塁打198本』と打線が爆発。主力選手は厳しい内角攻めに遇い、リーグトップの被死球を招いたわけだ。しかし、ファイターズベンチにも大久保コーチと甲乙付けがたい“ヤジ将軍”がいる。前西武の清水雅治・外野守備走塁コーチである。両チームの直接対決となった昨季7月9日、西武・佐藤友亮が打席に立った際、対戦投手の投じたボールが頭部付近をかすめた。その投手は頭を下げて詫びたが、清水コーチはベンチから「テメーなんか狙わねえよ!」と吐き捨てた。前年の厳しい内角攻めが脳裏にあったライオンズベンチはカチンと来た。三井浩二を救援マウンドに送った際も、「ポスティング、ゼロ!」と罵倒した。三井は08年オフ、2度のポスティングにかけられたが、大リーグ球団からの入札はなかった。
 当然、ライオンズ側は“元同僚”の清水コーチを敵視した。
 「ライオンズ側も小野和義・投手コーチがキレそうになり、両チームは一触即発の不穏なムードに陥りました」(連盟関係者)
 選手同士はプライベートではお互いに尊重し合う関係にあるが、ユニフォームを着たときは違うようだ。清水コーチはファイターズ移籍後、古巣への恨み節をマスコミ相手にこぼしていた。真相はともかく、古巣に対する“私怨”が恫喝的なヤジに繋がったらしい。
 もし、雄星がこうした汚いヤジの標的にされたら…。
 「どのチームからも、多かれ少なかれ汚いヤジは飛んできます。今の雄星では動揺してしまうのは必至です」(前出・同)
 甲子園大会のように、全てが正々堂々と行かないのが『大人の世界』だ。自分に『自信』が持てれば、どんなヤジにも動じないはずだが、今のままでは刺激が強過ぎる。両チームは4月2日の第4節からぶつかるだけに、雄星の開幕一軍が絶望視されるのも分かるような気がする。

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