スポーツ
-
スポーツ 2010年02月27日 13時15分
銀メダルで引退が4年延びた浅田真央
バンクーバー五輪のフィギュア女子は韓国のキム・ヨナが歴代女子世界最高得点の228.56点をたたき出し金メダル。金メダルの期待を背負った日本の浅田真央は3回転ジャンプの乱れが響き、205.50点で銀メダルに終わった。 「浅田は今シーズン不調だったのになんとか復調した。敗因について『選曲が悪い』という声もあるが、今大会のヨナは技術も精神も安定していて全くすきが見当たらず、たとえ、浅田の曲が良くて完璧な演技をしていてもヨナには勝てなかった」(スポーツ紙デスク) 日本に今大会唯一の金メダルをもたらすことができなかった浅田だが、実は、金を獲得したらアマチュアの競技生活を引退しプロに転向する可能性が濃厚だったという。 「ジュニア時代からあらゆるタイトルを獲得。五輪で金をとれば、全てタイトルを獲得し、もう目標がなくなってしまう。それでなくても、金メダルへのプレッシャーに押しつぶされそうになり、周囲には『金なら引退』と宣言していたようだ。プロに転向すれば、プレッシャーを受けることなく、アイスショーやCMでバンバン稼げる。ただ、4年後のソチで金メダルに再挑戦して納得してからプロに転向するだろう」(スケート連盟関係者) 惜しくも銀メダルに終わった浅田は、「長かったというか、あっという間。自分のできることはできたかと思う」と涙ながらに悔しさをにじませたが、ソチ五輪ではさらなる激戦が予想される。 「今大会はヨナと浅田が飛び抜けていたが、16歳で4位に入ったアメリカの長洲未来や、他国の若手の台頭が見込まれる」(同) 銀メダルで「追う立場」になった浅田だが、4年後のリベンジに期待したい。
-
スポーツ 2010年02月27日 12時00分
中日『アライバ・コンビ』のコンバート中に第三の男が浮上
中日の新外国人選手、ディオニス・セサル外野手(33)が『内野の練習』にも加わり始めた。落合博満監督(56)は内野布陣を大きく入れ換えて来るかもしれない。 中日内野陣と言えば、このキャンプで『アライバ・コンビ』の入れ換えコンバートが再着手されている。ショートからセカンドにコンバートされる井端弘和(34)は本人も自信ありげなコメントをしていたが、一方の荒木雅博(32)は厳しい表情を見せている。 セカンドからショートに転向する場合、一塁送球の距離が長くなるのは、素人でも分かる。三塁方向に転がった打球を処理する際、「いかに無駄な動きをなくして一塁に送球できるか」が『一流遊撃手』の条件だという。荒木は一流の二塁手であっただけに目指すものも高い。その壁に突き当たっている。 「昨年のこの2人の入れ換えコンバートを行いましたが、成功しませんでした。落合監督がこのコンバートに固執する理由が分かりません」(他球団スコアラー) 落合監督は「喋らないのが仕事」と、采配はもちろん、マスコミ各社へのリップサービスは一切行わない。従って、アライバのコンバートの真意も分からない。しかし、ここに来て、荒木は「(コンバートが)できなければ、野球を辞めなければならない」と不退転の決意を語り、連日1時間以上もの居残りノックを受けている。 その喋らない落合監督はアライバ・コンビのコンバートが間に合わない場合、別の選手を守らせる意向だという。つまり、セサルの内野練習は「その一環ではないか?」と目されているのだ。 「セサルはメキシコリーグでMVPも獲得し、捕手以外はどこでも守れるユーティリティープレーヤーです。俊足のスイッチヒッターでもあり、中日は去年のブランコ同様、格安の優良外国人選手を見つけたと思いますよ」(前出・同) 落合監督の采配には『布石』がある。昨季の開幕投手は浅尾拓也だった。シーズン後半、この浅尾はクローザーも務めており、「勤続疲労で不調だった岩瀬の代役を務めさせることを見越して、箔付けのために開幕投手に起用したのではないか」とも言われている。だとすれば、アライバ・コンビのコンバートの真意はどこにあるのか…。この鉄壁の二遊間コンビを完全解体し、チームをゼロから作り直すつもりでいるのではないだろうか。いずれにせよ、暗い表情で居残りノックを続ける荒木が気掛かりである。
-
スポーツ 2010年02月27日 11時00分
プロ・学生対決解禁
日本学生野球憲章が改正され、プロとの交流が認められて学生とプロの練習試合などが、今秋にも解禁されることになった。「学生野球のレベルアップにもつながると思う」(下田コミッショナー事務局長)、「野球が一つになりつつあるのはうれしい」(労組・日本プロ野球選手会・新井貴浩会長=阪神)と、プロ側は大歓迎している。 ファンにとっても、プロ、アマの伝統のあるチーム・巨人と早大などの練習試合は楽しみになるだろう。昨年11月22日に東京ドームで行われた、セ、パ誕生60周年記念イベントの「26歳以下のプロ選抜対大学日本代表」の試合は4万人以上の大観衆を集め、大成功している。今年のドラフトの超目玉、早大・斎藤佑樹人気が集客力になったのだが、もう一つ、プロ、学生、ファンにとって大きな収穫があった。 斎藤だけでなく、ドラフト1位候補の早大・大石達也、中大・沢村拓一らがプロ相手に投げ、どの程度の実力があるか、格好のテストケースになったのだ。打たれたが、斎藤は「プロの距離が近くなりました」と認めている。 今秋からは練習試合なら単独チームでプロと学生が戦えるようになるのだから、プロを目指す選手にも獲得するプロ球団にとってもプラスになる。ファンにも新たな楽しみになる。メジャーリーグでは春のキャンプ中に当たり前のように行われている大学とのオープン戦が、ようやく日本でも解禁されるのは誰にとっても悪いことではない。 加藤良三コミッショナーは、「将来的な夢だが、高校日本代表とプロの選抜チームが戦えるようになったらいいと思う」と夢をふくらませている。その昔、PL学園が高校球界最強で、阪神が「大阪の恥」、「ダメ虎」と呼ばれた時代に、「PLの方が阪神より強いのでは」などと、球界関係者、ファンの間で半ば本気で語られたことがある。大学vsプロに続いて、高校vsプロの試合が実現するようになれば、ファンの関心はさらに高まるだろう。顔見せ興行のオールスターがあきられ、存続の危機にある一方、クライマックス・シリーズは人気がある。ファン拡大には、新鮮な魅力のある新機軸が欠かせない。
-
-
スポーツ 2010年02月26日 13時00分
大田『二軍落ち』で、イ・スンヨプが定位置争いに再浮上
“将来の4番候補”大田泰示(19)の二軍降格が決定した。去る23日、宮崎県・サンマリンスタジアムで行われた韓国・斗山との練習試合に『8番・三塁』で出場。14日の紅白戦から数えて、16打数ヒットなし。守備でも『4試合連続』となる失策で、「二軍で勉強するしかない!」と、伊原春樹ヘッドコーチに一喝された。この大田の“脱落”によって、今季の『外国人枠』の使い方が変わってきた。 当初、首脳陣が期待していたのは、大田が三塁の定位置を獲ることだった。 「大田がサードで使えるなら、小笠原道大(36)を一塁に固定できます。グライシンガー、ゴンザレス、オビスポ、クルーンの『外国人投手4人』のうち、4人を同時に一軍登録することが可能となり、先発ローテーションの編成が組み易くなる」(関係者) 野球協約によれば、1球団が支配下登録できる外国人選手に『人数制限』はない。しかし、「一軍登録は4人まで」と決められており、ゲームに出られる出場登録人数は「3人まで」となっている。ちなみに、ラミレスは『FA取得選手』のため、日本人選手扱いになるので、この対象ではない。期待の大田が『時期尚早』となれば、一軍登録人数のなかに加わってくるのが、新加入のエドガー・ゴンザレス(31=前パドレス)だという。 「E・ゴンザレスはどこでも守れるユーティリティープレーヤーと紹介されていますが、本職は二塁。でも、キャンプでの練習を見る限り、守備の巧い選手とは思えません」(ライバル球団スコアラー) 二塁は3年目の中井大介(20)がレギュラー奪取に向けて奮闘していたが、こちらもまだまだ見劣りがする状態。原辰徳監督にすれば、大田と中井の成長を今季の起爆剤にも変えたかったはずだが、今回の大田降格を受け、再クローズアップされた外国人選手が、もう1人いた。イ・スンヨプ(33)だ。イ・スンヨプは大田とは対照的に、斗山との練習試合で斗山との練習試合で、二塁打2本を含む4打数2安打、2打点と活躍した。 「斗山首脳陣も韓国メディアの取材に対し、イ・スンヨプのことを話していました。彼の復調を確信したとか…」(前出・関係者) イ・スンヨプは韓国の英雄である。だが、近年は不振続きで、昨季の出場試合数は、わずか「77」。出場機会が減り、韓国メディアも巨人戦の中継から撤退するなどの“営業的打撃”も出たが、そのイ・スンヨプの年俸について、こんな情報も交錯している。 『選手名鑑』に記載されている彼の推定年俸は6億円。06年オフ、『4年30億円』という超破格の条件で再契約を交わしたものの、翌年は不振で、「こんな成績では恥ずかしい」と自ら申し出て、『30億円÷4年』の7億5000万円から、6億円にダウンさせた。しかし、実際は「違う」らしい。 「07年は6億円、08年は7億円、09年は8億円、そして今季は9億円と、毎年1億円ずつ昇給していく契約になっていたようです」(前出・同) 大田、中井の脱落で内野のレギュラー争いは混沌としてきた。『一塁、イ・スンヨプ、三塁、小笠原』の布陣も悪くはない。昨季はこのイ・スンヨプの不振で、亀井など急造一塁手も用意しなければならなかった。一時期、ラミレスを一塁にコンバートしようとしたのもその影響で、今季は、新人・長野久義の加入で外野陣もより高いレベルでのレギュラー争いが繰り広げられている。巨人ファンの多くは「ラミレスが一塁を守れないのなら、亀井を一塁に固定すべき。亀井は打線から外せない」と思っている。外国人枠、一塁の守備、外野手との兼ね合い…。推定年俸9億円のイ・スンヨプは厳しいシーズンを迎えそうである。
-
スポーツ 2010年02月26日 12時00分
落合眼力の正否
中日・落合博満監督が、赤っ恥をかいた。23日の楽天戦(北谷)で新外国人投手・バルデスが炎上。満塁弾を含む3ホーマーを浴びて12失点という醜態をさらしたからだ。 「ショックといえばショック。いいところに投げたのに、打たれてしまって悔しい」。バルデスはショックを隠せなかったが、それ以上にダメージを受けたのは、落合監督だろう。というのも、前日の22日のスポーツ紙上で、OBの元エース・今中慎二氏に対し、バルデスを絶賛したばかりだったからだ。 「(先発陣の現状はという今中氏の質問に)吉見、チェン、バルデス。そこまででしょ。バルデスはそれだけの力はあると思う。あれは使わない手はない」と、ローテーションの三番手にあげたのだ。右のエース・吉見、左のエース・チェンに次ぐナンバー3扱いは破格だろう。 その秘密兵器のはずのバルデスが、舌の根が乾かないうちに炎上したのだから、落合監督の面目は丸つぶれだ。今中氏の方があわてて? 評論で「今、ボロが出たと思えば、修正する時間は十分にある」とフォローする有様。 実は、落合監督はもう1人の新外国人選手のセサルもインタビューの中で絶賛。「(打順は)2番だな。センターにするかライトにするかは、これからだ」と、外野のレギュラー当確を公言している。2年越しで「二塁・井端、遊撃・荒木」というゴールデングラブ賞コンビの仰天コンバートを敢行するなど、4年ぶりのリーグ優勝へ厳しさを全面に打ち出しているのに、なぜバルデス、セサルの2人に対し、早々とお墨付きを出したのか。 昨年、7億円の4番・ウッズを解雇して、年俸3000万円弱のブランコをマンツーマン指導で新4番に育て上げ、「さすが落合」と言われたのに続き、二匹目、三匹目のドジョウを狙ったとしか思えない。新外国人コンビも、ブランコ同様にドミニカルートで、バルデスが年俸1300万円、セサルも2000万円と格安だ。落合監督が新設したドミニカルートで、4番・ブランコに加え、2番・セサル、ローテーションの3番手にバルデスの掘り出し物トリオとなれば、この不況下だけに落合株は高騰する。 が、バルデスがこのままの惨状だと、逆に落合監督の眼力に疑問符が付けられても仕方ないだろう。開幕までにバルデスがどう変わるのか、セサルは本当に外野の一角を占めることができるのか。落合監督の命運を新外国人選手コンビが握っているとも言える。
-
-
スポーツ 2010年02月25日 13時00分
城島効果に万々歳の関西マスコミと阪神
バンクーバー五輪を吹き飛ばす城島健司効果に関西マスコミと阪神球団が狂喜乱舞している。これなら4年総額20億円ともウワサされる城島獲得マネーも高くはない。 関東でも「阪神命」のDスポーツ紙は、五輪に目もくれず、城島報道一直線だ。「城島が座ったままで矢のような二塁送球するのを、バズーカと呼んで、それだけで二度も一面を作っているのだから、すごいよね」。球界関係者はこう感心するやらあきれるやら。 関西では連日、新しい虎祭り、城島祭りのようなものだろう。巨人・長嶋茂雄終身名誉監督がこう名言を吐いたことがある。「FAで落合や清原など話題の選手を毎年のように取ったりしたことを、『なんでも欲しがる病の長嶋さん』と揶揄されたが、ファンは毎年、新しいスターを望んでいるんだよ。スポーツ紙が毎日、1面でいけるような新鮮なスターは絶対に必要なんだ」と。 城島祭りを見ていると、長嶋氏の言葉が思い起こされる。しかも、城島といえば、アテネ五輪日本代表・長嶋監督の下で「4番・捕手」という重責を担った経緯もある。 「チームで王監督、日本代表では長嶋監督の下でプレーできるなんて、誰にでもできることではない。天下のONと一緒に野球をできるなんて僕は最高の幸せ者ですよ」。城島自身、こう語ったこともある。 ホークス時代の恩師、ソフトバンク・王貞治球団会長はこう太鼓判を押している。「城島は間違いなく阪神でも活躍するよ。彼は特別なプレーヤーなんだからね」と。 城島がマスコミの話題を独占することで、波及効果も出てきている。これまで阪神の顔になっていた鉄人のアニキこと金本知憲が大きな刺激を受け、「ここ数年で一番状態がいい」と宣言している。いい意味でも悪い意味でもお山の大将になりかかっていた金本が初めてライバル意識を感じる強敵が現れ、新たな活力を手にしたのだろう。「ミスターがいたから、追いつき追い越せでやってこられた」「ワンちゃんいたからオレもここまで頑張れた。1人では無理だった。チーム内に最大のライバルがいることが、一番の刺激になり、互いに切磋琢磨する」。 ON共に相手にエールを送っているが、新たなJK砲は相乗効果が期待できる。真弓監督がわざわざ「4番は金本」と口にするのも、城島の存在があるからだ。 さすがの鉄人も昨年あたりは40歳を超えた年齢面の衰えを感じさせたが、城島効果でリフレッシュすれば、球団もファンも万々歳だろう。後は城島祭りが、このままオープン戦、ペナントレースと続くことを祈るだけだろう。
-
スポーツ 2010年02月24日 13時30分
ダブル松井が主役
メジャーリーグもキャンプインしたが、今季の主役はダブル松井になる。ヤンキースから新天地のエンゼルスに移籍した松井秀喜は、「メジャーリーグ生活10年」という最終目標に向かって正念場のメジャーリーガー8年目になる。エンゼルスとの契約は1年、年俸はヤンキース時代の約半分の650万ドル(約5億8500万円)。今季の働き次第であと2年間、メジャー生活が続けられるかどうかが決まるからだ。 松井がメジャー生活10年にこだわるのは、一区切りという意味だけではない。「メジャー生活を10年間送ると、初めて一流と認められ、現役を辞めてからの年金も跳ね上がる。何もしなくても一生食べていけるような優雅な引退後の生活が送れる」。メジャーリーグの精通する球界関係者がこう明かす。 10年間メジャーリーガーでいられれば、名実共に一流のステータスが得られるのだ。巨人軍の4番、日本球界の4番という栄光と決別。「日本で50本打てる松井も、メジャーでは30本台がいいところだろう。40本は難しい」と、世界の王ことソフトバンク・王貞治球団会長が断言したように、ホームランキングの名誉もあえて捨ててまでしてメジャー挑戦をしている。 それだけに、松井にとって「メジャー生活10年」は、なんとしてもクリアしなければならない最終目標だ。「今季、エンゼルスで大活躍すれば、『再契約しなくて失敗した』とヤンキースが復帰のオファーをする可能性もあるし、選択肢が広がり、あと2年、メジャー10年が見えてくる」。前出の球界関係者がこう言い切る。 もう一人の松井、メジャー7年目のアストロズ・松井稼頭央にも注目が集まっている。「今年だめなら、来季は日本球界に復帰するのではないか」と、日本球界関係者が予想しているからだ。「二塁手に頭を痛めている巨人入りか」と早くも具体的な球団名までウワサされている。 メッツ→ロッキーズ→アストロズと渡り歩いている松井稼だが、過去6シーズンは毎年、故障者リスト入りするなど、ケガに泣かされている。34歳という年齢も考えると、日本球界復帰も今オフがラストチャンスとも言える。 昨年、前フィリーズの井口資仁がロッテ入りしたのに続き、今季は前カブスの田口壮が古巣・オリックスに復帰、前マリナーズ・城島健司が阪神入りするなど、元日本人メジャーリーガーの日本球界復帰が一段と注目されている。今度は、松井稼の動向がハイライトになる。 『ゴジラ松井』と『リトル松井』のダブル復帰もあり得るだろう。背水の陣のエンゼルス・松井が期待を裏切れば、メジャー球団は撤退、昨年のシーズン中に起こった阪神と巨人の争奪ラブコールが再燃する可能性もあるからだ。今季の日本人メジャーリーガーの焦点はダブル松井になる。
-
スポーツ 2010年02月23日 17時00分
41歳の高橋健に託した広島首脳陣の思惑
巨人偵察部隊が宮崎県内を縦断していた。広島東洋カープが春季二次キャンプ地・日南市に移ったのは、2月13日。以後、巨人のスコアラー陣は、今季41歳になる高橋健投手を『要注意選手』として、その仕上がり具合を探っていた。 高橋と言えば、昨年は米国に挑戦。ニューヨークメッツのユニフワームを着て奮闘したが、『メジャー1勝』の夢は叶わなかった。古巣広島に帰還できたのも、12勝を挙げたコルビ・ルイスの米球界復帰がなければ実現しなかったという。もちろん、ベテランの駆け引き、配球術には捨てがたいものもあるが、そんな高橋を原巨人が警戒する理由は、08年の対戦成績にあった。 高橋は巨人戦に5試合先発し、3勝0敗(完封1)。クリーンアップの小笠原、ラミレスは外角に沈む『緩い変化球』に苦しめられた。その当時のイヤな印象が鮮明に残っているようだ…。 「原(辰徳)監督がナーバスになっているところもあります」(球界関係者) 08年の高橋は8勝5敗、防御率3・50。同年の完封勝利は「1」だから、巨人以外の他4球団との相性はあまり良くなかったわけだ。ひと昔前の言葉で言えば、完全な“巨人キラー”である。 「高橋に限らず、メジャーから帰還した小林雅英、薮田安彦らは『メジャーの捕手はリードがいい加減だった』という主旨のコメントを出しています。高橋は気心も知れた古巣の捕手陣と再会し、復活の要素も出てきた」(前出・同) 広島投手陣は世代交代の狭間にあると言っていい。しかし、どういうわけか、本拠地・マツダスタジアムを苦手にしている。エース候補の前田健太は旧広島球場では5勝1敗(08年)だったが、マツダスタジアムの誕生した昨季は4勝8敗、ストッパーの永川勝浩も08年の1敗から5敗に成績を落とした。高橋は「広域球場の利点を生かす配球」も、メジャーで経験した。その41歳になるベテランが若手投手陣の『生きた教材』にもなるはずだが、こんな指摘も聞かれた。 「高橋は個人主義者ばかりで、テキトーな配球しかできないメジャー捕手に懲りています。その話を聞かされ、将来のメジャー挑戦を考え直した広島投手もいないわけではありません」(メディア陣の1人) 自前選手のFA流出に泣かされてきた広島が、高橋の帰還を歓迎した理由は、こんなところにもあったようだ。
-
スポーツ 2010年02月23日 13時00分
清原の現場復帰問題
昨年約1か月間の入院生活で健康不安がささやかれていた清原和博氏(42)が、18日、西武の宮崎・南郷キャンプを視察。テレビ局の仕事でゴールデンルーキー・菊池雄星と対談。「200勝して名球会に入って欲しい。待っている」とエールを送った。 清原氏の西武キャンプ視察を聞いた球界OB、関係者たちは「元気になったのか」と、ホッと胸をなで下ろしている。というのも、昨年11月25日、腎臓障害、尿管結石の疑いで緊急入院、所属事務所によると約1か月後の12月23日に退院したというのに、表舞台に出てこなかったからだ。 そこで、「清原はニンニク注射やステロイド使用疑惑など、肉体改造の際に、いろいろなウワサがあったから、その後遺症ではないか。もしもそうだとすると、体がボロボロになっている恐れがある。そうなると、監督として現場復帰するのは難しいのではないか」という推測などが球界の水面下で乱れ飛んでいた。 実際に、西武からFAで巨人入り後、格闘技のトレーナーについて肉体改造をしており、野球選手というよりも格闘家のような体つきになっている。「野球で使う筋肉とは違う。故障しやすくなるだけだ」と球界OBが指摘したように、巨人からオリックスに移籍後はヒザの故障に泣かされ続け、現役引退している。 が、ユニホームを脱いでスポーツ紙の専属評論家になった時、「将来、監督としてもう一度、現場に戻りたい」と明言。監督としての現場復帰に強い意欲を示している。それなのに、重大な健康不安があれば、グラウンドに戻るのは不可能になってしまう。 古巣・西武、しかもマスコミが注目する、ゴールデンルーキー・菊池雄星とのテレビ番組の対談の仕事で初めてキャンプ視察をしたのは、偶然ではなく、裏ありだろう。周囲の健康不安説を一掃するには、最高のデモンストレーションの場になるからだ。 清原監督には、人気面でオリックス・宮内義彦オーナーが高く評価しており、西武も関心を持っているといわれる。番長野球がどういうものになるのか、ファンの関心度も桁外れに高いだろう。 まずは菊池雄星との対談で健康不安説一掃のデモンストレーションに成功した清原だが、願い通りに監督の座を射止めるには、現場へ足繁く通うことが必要不可欠になるだろう。「現場に来ないヤツを監督にできるか」と酷評されている江川卓氏の二の舞にならないためにも。
-
-
スポーツ 2010年02月23日 11時30分
ヤクルト新背番号『1』青木は今季で見納めか!?
気になるのは、背番号『1』か、それとも、『41』か…。17日、東京ヤクルトスワローズの紅白戦が行われた。目を引いたのは外野手として、5番・左翼で出場した『41番』・高井雄平(25)だ。2打数2安打、守備でも三塁走者のタッチアップを防ぐ“レーザービーム”も見せたが、関係者の表情は複雑だった。 「そもそも、高井を外野手にコンバートした背景に、青木(宣親)の去就問題が絡んでいるんです」(関係者) 青木は06年オフの岩村明憲内野手のメジャー移籍以降、空き番号となっていた『背番号1』を継承。そのお披露目には、同背番号をヤクルトの中核打者の象徴にまで押し上げた若松勉・元監督も駆けつけていた。名実ともに『ヤクルトの顔』となったわけだが、青木は『背番号1の継承』に難色を示していたという。 「メジャー移籍を視野に入れているからですよ。近年、青木はポスティングによるメジャー挑戦をフロントに訴えていますし」(同) 09年オフの契約更改、青木は“意味シンな言動”も見せていた。06年以降同席させていた代理人を伴わずに1人で臨んだ。フロント幹部によれば、「今回はポスティングの話は一切出なかった」と言う。しかし、フロントが提示した複数年契約を固辞。『1年契約』にこだわった。 「高井の外野コンバートは『テスト』の意味合いもあったんです。状況次第では投手に戻すことも考えていました。しかし、青木が複数年契約を固辞した時点で、経営陣は『残留はなくなった』と解釈しています。青木クラスの外野手はすぐには見つかりません。青木の退団後を見据えて、強肩の高井を外野手として本格的に育てることにしたんです」(前出・同) 青木の昨季の成績は打率3割3厘、本塁打16、打点66。さほど高くないが、適応能力はWBCで証明済み。「今季、3割台の打率をキープし、30盗塁以上をマークすれば、入札金は一気に跳ね上がる」というのが、メジャースカウトの一致した見方でもある。 「青木の母校・早稲田大学はロサンゼルスでキャンプを行うなど、ドジャースとは深い関係にあります。国際色豊かなドジャースのフロントには、宮崎県出身の日本人スタッフもおり、宮崎県といえば、青木の郷里でもあります」(在京球団職員の1人) FA取得までメジャー挑戦を待つとすれば、あと3年。機動力がセールスポイトなだけに「売り時」を逃してしまう。高井がこのまま外野手として順調に成長すれば、「後継者も育った」ということで、これまでフロントがポスティングを認めてこなかった大義名分は失われる。今シーズンを通じて、青木と話し合っていくとは言うものの、外野手・高井の成長を手放しでは喜べないようである。
-
スポーツ
ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
-
スポーツ
大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
-
スポーツ
珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
-
スポーツ
生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
-
スポーツ
猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
-
スポーツ
1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
-
スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
-
スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
-
スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分
特集
-
岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
-
野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
-
-
豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
-
宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
-
元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分