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ダブル松井が主役

 メジャーリーグもキャンプインしたが、今季の主役はダブル松井になる。ヤンキースから新天地のエンゼルスに移籍した松井秀喜は、「メジャーリーグ生活10年」という最終目標に向かって正念場のメジャーリーガー8年目になる。エンゼルスとの契約は1年、年俸はヤンキース時代の約半分の650万ドル(約5億8500万円)。今季の働き次第であと2年間、メジャー生活が続けられるかどうかが決まるからだ。

 松井がメジャー生活10年にこだわるのは、一区切りという意味だけではない。「メジャー生活を10年間送ると、初めて一流と認められ、現役を辞めてからの年金も跳ね上がる。何もしなくても一生食べていけるような優雅な引退後の生活が送れる」。メジャーリーグの精通する球界関係者がこう明かす。
 10年間メジャーリーガーでいられれば、名実共に一流のステータスが得られるのだ。巨人軍の4番、日本球界の4番という栄光と決別。「日本で50本打てる松井も、メジャーでは30本台がいいところだろう。40本は難しい」と、世界の王ことソフトバンク・王貞治球団会長が断言したように、ホームランキングの名誉もあえて捨ててまでしてメジャー挑戦をしている。
 それだけに、松井にとって「メジャー生活10年」は、なんとしてもクリアしなければならない最終目標だ。「今季、エンゼルスで大活躍すれば、『再契約しなくて失敗した』とヤンキースが復帰のオファーをする可能性もあるし、選択肢が広がり、あと2年、メジャー10年が見えてくる」。前出の球界関係者がこう言い切る。

 もう一人の松井、メジャー7年目のアストロズ・松井稼頭央にも注目が集まっている。「今年だめなら、来季は日本球界に復帰するのではないか」と、日本球界関係者が予想しているからだ。「二塁手に頭を痛めている巨人入りか」と早くも具体的な球団名までウワサされている。
 メッツ→ロッキーズ→アストロズと渡り歩いている松井稼だが、過去6シーズンは毎年、故障者リスト入りするなど、ケガに泣かされている。34歳という年齢も考えると、日本球界復帰も今オフがラストチャンスとも言える。
 昨年、前フィリーズの井口資仁がロッテ入りしたのに続き、今季は前カブスの田口壮が古巣・オリックスに復帰、前マリナーズ・城島健司が阪神入りするなど、元日本人メジャーリーガーの日本球界復帰が一段と注目されている。今度は、松井稼の動向がハイライトになる。

 『ゴジラ松井』と『リトル松井』のダブル復帰もあり得るだろう。背水の陣のエンゼルス・松井が期待を裏切れば、メジャー球団は撤退、昨年のシーズン中に起こった阪神と巨人の争奪ラブコールが再燃する可能性もあるからだ。今季の日本人メジャーリーガーの焦点はダブル松井になる。

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