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オープン戦の楽屋裏

 オープン戦がいよいよ本格化する。キャンプ地での試合以外は、どの球団もほとんど本拠地で開催する。一昔前には考えられないことで、大きく様変わりしている。その楽屋裏には、厳しい現実がある。

 「オープン戦をやれば、キャンプ費用が十分にまかなえておつりがくる」。かつて巨人軍の球団首脳はこう豪語したが、実際に各地から引っ張りだこで、オープン戦は貴重なドル箱だった。他の球団も黒字とはいかなくても、売り興行で、赤字を出さないオープン戦が可能だった。
 ところが、今はキャンプでの成果を試すのが目的のオープン戦にはファンは足を運ばない。そのために、余計な費用のかからない本拠地で開催するしかないというのが、各球団の本音なのだ。ソフトバンク、日本ハムなどは、寒さと関係ないドームの特性を生かし、平日のナイター開催で少しでも観衆を増やそうとしている。

 そんな苦しい台所事情を抱えるだけに、西武OBがこう苦言を呈するのだ。
 「今の西武フロントは、素人ばかりで何もわかっていない。他球団がうらやむ、金のなる木の菊池雄星がいるのに、『開幕一軍絶望』などと、マスコミに書かれているのだから。オープン戦までは菊池雄星を前面に押し出して、売りまくればいいんだよ。ファンは新しいスター、夢を求めているのだから。オープン戦が終わって実力不足の結論が出たら、二軍で再教育すればいいだけのことだろう。銀行家の後藤オーナーが『10年以上投げてもらわないと困る投手だから、無理をして潰しては元も子もない』と、いかにもらしい慎重な育成方針を口にするから、現場の監督、コーチも思いきった起用ができなくなる」。
 今のところ本拠地・西武ドームでオープン戦初開催の3月13日の中日戦には顔見せ登板の情報もある菊池雄星だが、開幕二軍落ちが既定路線のようになってしまっては、ファンの関心も今ひとつだろう。開幕から一軍でドンドン投げて勝つのではという、期待があればこそ、ファンは球場に足を運ぶ。

 キャンプ中盤こそピッチングフォームが固まらず、悩んだ菊池雄星だが、キャンプ総括を「90点」と自己診断している。本人が手応えを強調しているのだから、オープン戦で何度もテストすればいい。その結果の二軍落ちならば、本人もファンも納得するだろう。
 「プロ野球は興行。ファンがきてくれて初めて成立する。それを忘れては話にならない」という、前出の西武OBの怒りもわかる。ロッテ、ヤクルトが今秋のドラフト1位指名に早大・斎藤佑樹を明言しているのも、その人気、集客能力を評価してのものだ。今の西武は、せっかく金のなる木を持っているのに、宝の持ち腐れだ。

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