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史上最多タイとなる白鵬のV32の陰で、2大関が皆勤負け越しの醜態

 大相撲九州場所(11月9日〜23日=福岡国際センター)は、横綱・白鵬(29=宮城野)が千秋楽で、1差に付けていた横綱・鶴竜(29=井筒)に完勝し、14勝1敗で32度目の優勝を果たした。

 これで、白鵬は大鵬がもつ史上最多優勝回数に並び、歓喜の涙を流した。来たる、来年1月の初場所(両国国技館)では、前人未到の新記録樹立を目指す。

 そんななか、鶴竜は12勝3敗、休場明けの横綱・日馬富士(30=伊勢ヶ浜)は11勝4敗で、なんとか面目は保ったが、あまりにもふがいなかったのが大関陣だ。

 名古屋場所(7月)、秋場所(9月=両国)と2場所連続で9勝6敗に終わっていいた稀勢の里(28=田子ノ浦)は、11勝4敗で3場所ぶりに2ケタ勝って格好をつけたが、豪栄道(28=境川)と琴奨菊(30=佐渡ヶ嶽)がボロボロ。

 大関2場所目の豪栄道は12日目で早くも負け越して、5勝10敗の惨状。来場所は初のカド番を迎える。

 名古屋場所で、大関昇進後、自己最高となる12勝を挙げ、復活の兆しを見せていた琴奨菊は6勝9敗で、4度目のカド番となる。

 2大関が15日皆勤して負け越すのは、00年名古屋場所での雅山(二子山親方)、武双山(藤島親方)以来、実に14年ぶりの不名誉な記録となった。

 この失態について、北の湖理事長(元横綱)は、「幕内上位や三役と力が紙一重。よほど腹を据えて力を示さないと、同じようなことが起こる。ダメだね」とバッサリ切り捨てた。

 特に深刻なのは、昇進後、8勝7敗、5勝10敗と不振の豪栄道だ。2ケタ黒星を喫したのは、新小結となった11年名古屋場所以来、3年ぶりだが、さすがに大関が2ケタ負けるのは問題だ。こうなってしまうと、やはり、「昇進させるのが早すぎた」と言われても仕方あるまい。

 来場所、カド番となる豪栄道、琴奨菊が意地を見せてほしいものだが、力がなければ、その地位から陥落するしかない。
(落合一郎)

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