大相撲名古屋場所(7月13日〜27日=愛知県体育館)では、自己最高位の西前頭3枚目まで番付を上げ、初めて上位に挑戦。同場所では、イスラム教のラマダン(断食)と重なり、日中の飲食が禁止されるハンディがありながらも、大いに健闘。千秋楽で敗れて、7勝8敗と惜しくも負け越したものの、来場所に期待を抱かせる相撲だった。
ところで、その大砂嵐の得意技である「かち上げ」がなにかと物議を醸している。「かち上げ」とは、立ち合いの際、前腕を胸に構えた体勢から相手の胸めがけてぶちかます技術だが、大砂嵐の場合、相手力士の顔面を狙って、ヒジ打ち気味に繰り出すものだから、「やりすぎ」との批判が相次いだのだ。
鼻血を出したり、一瞬意識を失う力士も現れ、さすがに師匠の大嶽親方(元十両・大竜)も、「顔を狙う『かち上げ』は、相撲道に反する。それで勝って、何がうれしいのか。真っ向勝負すればいい。『かち上げ』で、上に上がった人間はいませんから」として、危険な「かち上げ」には禁止令を出し、大砂嵐は封印した。
そこで、「Yahoo!ニュース」では、「大砂嵐の『かち上げ』はやりすぎだと思う?」との意識調査を、7月16日〜26日に実施。9万9226票(男性=85.9%、女性=14.1%)の回答があった。
その結果は、「そう思う」が5万5657票を集め、全体の56.1%を占めた。一方、「そうは思わない」は3万3490票(33.8%)、「どちらでもない/わからない」が1万79票(10.1%)だった。
回答者から寄せられた意見を見ると、「『かち上げ』は肩から当たるもので、顔面にヒジを当てるのは『かち上げ』ではない」といった趣旨の声が多かった。
確かに、大砂嵐の場合、「かち上げ」というより、プロレス技のエルボーに近く、相手力士がケガをしてしまう可能性も高い。「やりすぎ」であるなら、師匠もさることながら、北の湖理事長なり、協会の上層部が注意をするべきだろう。
(リアルライブ編集部)