スポーツ
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スポーツ 2014年05月26日 15時30分
1ケタ勝利で赤っ恥の新横綱・鶴竜
大相撲夏場所(5月11日〜25日=東京・両国国技館)は、横綱・白鵬(29=宮城野)が千秋楽で、横綱・日馬富士(30=伊勢ヶ浜)を上手投げで破り、14勝1敗で、2場所ぶり29度目の優勝を果たした。日馬富士は11勝4敗で終わった。 健闘したのは大関・稀勢の里(27=田子ノ浦)で、日馬富士、新横綱・鶴竜(28=井筒)の2横綱を下して、13勝2敗の優勝次点。ここ最近の傾向では、「優勝に準ずる成績」と認められてもおかしくなかったが、先々場所(初場所)=7勝8敗、先場所(春場所)=9勝6敗の不振が響き、来場所の綱獲りはなし。北の湖理事長(元横綱)は「初場所の負け越しが大きい。全勝優勝して話題になるかどうか」と話した。 一方、赤っ恥をかいてしまったのが、新横綱の鶴竜だ。千秋楽では稀勢の里に完敗を喫して、終盤3連敗。これで、9勝6敗となり、横綱としてはあまりにもひどすぎる成績に終わってしまった。 しかも、鶴竜は12日目、関脇・豪栄道に敗れたかに見えたが、審判員が手を挙げなかったため、控えにいた白鵬が物言い。審議の結果、豪栄道がマゲをつかんだとして、鶴竜は命からがらの反則勝ちを拾った。ただ、相撲内容は豪栄道がマゲをつかんだのは、完全に鶴竜の態勢が崩れた後で、反則がなくても負けていた。この白鵬のアシストがなければ、8勝7敗で終わるところだった。 もともと、鶴竜に関しては不安材料も多かった。確かに先場所、先々場所はともに14勝1敗と文句ない成績を収めているが、3場所前、4場所前はいずれも9勝どまり。大関在位12場所で1ケタ勝利が7回、うち3回は8勝しか挙げていない。それだけに、昇進については「もう1場所見た方がいいのでは」との声もあった。 思えば、先に横綱に昇進した日馬富士も、新横綱の場所は9勝で終わっている。ただ、2場所目は全勝優勝を果たして、汚名を晴らした。鶴竜は来場所、優勝、もしくはそれに準ずる成績を収めなければ、昇進させた横綱審議委員会も審判部も面目丸潰れだ。(落合一郎)
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スポーツ 2014年05月26日 11時00分
本誌記者が見た 元大関・魁傑が貫いた角界随一の“常識人”人生
元大関魁傑で放駒親方となり、相撲協会理事長も務めた西森輝門氏が、5月18日午後に亡くなった(享年66)。ゴルフの練習中、気分が悪くなり病院に運ばれたが、そのまま息を引き取ったという。 「相撲協会では、清廉潔白な人物として知られていました。大相撲が危機に瀕するたびに火中の栗を拾い、立て直した。自分のことしか考えない人物が多い角界で、最も一般社会に近い人でした」(相撲関係者) 放駒親方時代に最初に救いの手を伸ばしたのは、'85年、盟友だった輪島が所有する花籠株を担保に借金をしていることが発覚し、廃業を余儀なくされた時だ。 「名門の花籠部屋が借金のかたに入っているとして一大スキャンダルになり、部屋の力士30人も動揺したが、放駒部屋が引き取った。2度目は、相撲界が八百長問題に揺れた4年前のこと。弟子の不祥事で表に立てない北の湖元理事長や武蔵川元理事長に代わって理事長に選ばれ、見事に協会を立て直しました。そして昨年には退職。功労者は通常、相撲博物館の館長に就任するのですが、本人は完全に身を引いて多くを語らず、取材等を申し込まれても断っていたのです」 特筆すべきは、大関魁傑時代から、常にクリーンな力士だったことである。 「ガチンコ力士だったから、3度も大関を陥落した。2度も大関に返り咲いたなんていう不屈の精神の持ち主はそういません」(元力士) 本誌記者はかつて、放駒親方時代にインタビューしたことがある。テーマは外国人力士に関してだった。 '92年当時、モンゴル人力士が大相撲の世界に入り、話題になったが、あまりの厳しさに脱走してモンゴル大使館に逃げ込んだことがあった。これが師匠会でも問題となり、外国人力士排除の動きも出たという。 これに関し、放駒親方に質問すると紛糾している事実を認め、「日本とモンゴルの国際問題に発展するようでは困る」と、排除の意見を抑える考えを冷静に示していた。その後の角界を考え、理路整然としたキレ者の印象が強かったことを覚えている。 大相撲は特殊な世界。が、だからといって何でも許される世界ではない。その中で、まさしく改革の流れを作った功労者だった。
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スポーツ 2014年05月26日 11時00分
投手・野手の補強で揺れる阪神
思った以上に善戦の声もある阪神だが、一気に波に乗りきれない原因は、やはり先発投手の人材難に尽きるだろう。水面下では“緊急補強”を模索しているというが、どうやら本命を一本化できていないようだ。 「米球界で鬱憤している和田毅、独立リーグと契約した渡辺俊介を調査しているとの情報もある。渡辺は国内FA権を取得した2010年、ヤクルトが獲得の可能性を探りました。渡辺本人の意思はともかく、ヤクルトが5年越しのラブコールを実らせると見る向きと、阪神とのマネーゲームになればヤクルトは撤退するという声があります」(スポーツ紙記者) しかし、フロント内部では『内野手の補強』も検討されているという。開幕直後に正二塁手の西岡を故障で欠き、その代役で奮闘していた上本も故障。大和、坂らを使い分けているが、二遊間を守れる人材も決して多くない。 「アスレチックスのマイナーでくすぶっている中島裕之が補強リストに挙がっていたようです」(同) 先発投手か、それとも二遊間を守れる内野手か? 「その最終判断は中村勝広GMに委ねられていますが、最近やたらと口出ししているのが広岡達朗氏です。阪神に出入りするようになったのは早大の先輩にあたるからで、秋季キャンプでも若手の内野手を指導していましたよ」(ベテラン記者) 一度もタテジマのユニホームを着たことのない広岡氏に対するチーム内の感情はいかばかりか。和田、渡辺らの調査後、補強が具体化しないのも「広岡氏が中村GMにまた何か言ったからではないか?」との懸念もないわけではない。 自前戦力が理想だが、優勝戦線に残るには補強はやむを得ない。先輩の顔色を窺って機を逸することにならなければいいのだが。
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スポーツ 2014年05月25日 11時00分
強さの裏で不安視される白鵬の体力
新横綱・鶴竜の誕生や、ようやく頭にかわいいチョンマゲが乗った新鋭の遠藤など、話題豊富な5月場所だが、やはり土俵を締めるのは29回目の優勝に虎視眈々の白鵬だ。とはいえ、場所前の調子はいまひとつ上がっていなかった。 「もう白鵬も横綱になって8年目ですからね。あちこちにガタが出始めるのは致し方ない。別の見方をすれば、白鵬もいよいよそういう時期に差し掛かってきたということですよ。師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)も、もうこれからは今までのようなペースで優勝はできないなと話しています」(担当記者) 確かに、以前に比べて体調不良やケガを訴えることが増えてきている。先場所は勝負どころの終盤に3連敗して鶴竜に優勝をさらわれ、「やっぱり(13日目の琴奨菊戦で痛めた右手の)ケガが響いたか」と心配された。場所後も「こんなことは初めて」というインフルエンザで4日間も寝込み、春巡業でも土俵に上がらない日があったし、恒例の場所前の出稽古もたった3日間だけだった。 そういえば4月29日の横審の稽古総見でも、日馬富士や鶴竜らの激しい申し合いを横目に、1人だけ新小結の嘉風や新入幕の荒鷲らの軽い相手にお茶をにごし、お目付け役の内山斉委員長から「ちょっと手抜きし過ぎだ」と苦言をもらうシーンもあった。 稽古量が落ちれば威圧感もスタミナも薄れる。35歳まで現役を務め、29歳以降だけで22回も優勝した千代の富士(現九重親方)は、稽古場でライバルや有望力士らを徹底的にやっつけ、「あの人にはどこからいっても勝てない」というオーラを保ち続けた。 果たして白鵬はこの域にまで届かないのだろうか。今場所は結果以上に内容も気になるところだ。
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スポーツ 2014年05月25日 11時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第22R “鉄の爪”でつかみ取った栄華〈フリッツ・フォン・エリック〉
右腕一本というか、右の掌だけで巨万の富を築いたフリッツ・フォン・エリック。初来日時、馬場とのインターナショナル王座戦が日本プロレス史上初の武道館大会となったように日本でも絶大な人気を誇り、その代名詞であるアイアンクロー=鉄の爪は、プロレスごっこにおいて最も使用される技の一つにもなった。 「猪木が東京プロレスを旗揚げしたことに危機感を持った日本プロレス側が、対抗策として破格のファイトマネーで招聘したのがエリック。日プロ崩壊直前、最終ツアーのタイトルが“アイアンクロー・シリーズ”だったことを見ても、どれほどその人気を頼りにしていたかがわかるというものです」(ベテラン記者) 試合の焦点を「クローを決めるか決めないか」という一点に集約させた、言ってしまえば実に単純なファイトスタイルだが、だからこそ、そのわかりやすさが観衆を魅了することにもなった。 「とはいえ、他のクローを極め技とするレスラーは、人気では到底エリックにはかなわなかった。そのたたずまいや存在感も併せての人気だったのです」(同) そもそも、ドイツ系(ナチス系)ギミックのレスラーがクロー技を多用したのもエリックの影響を受けてのことであり、フォロワーが本家に追いつけないのは当然かもしれない。馬場がエリックのキックを「馬の蹴り」と称したように、もともとの地力も規格外で、だからこそクローの説得力も際立った。 一説によれば、その握力は何と200キロ! 日本人成人男性の平均握力が約50キロで、あの室伏広治でも130キロといわれるのに比べれば、エリックの握力がいかに図抜けていたかがわかろう。 「“握力200キロとは大げさだ”という声もありますが、ジャンボ鶴田の試練の十番勝負の最終戦、反則負けとなったエリックはセコンドの大仁田厚にアイアンクローを極めると、片手でリングの内外を引きずり回していました。あれを見れば、本当に凄まじい握力だったことがうかがえます」(プロレスライター) 数多のレスラーの中でも、リンゴを一瞬で握りつぶすパフォーマンスを見せたのは、このエリックとダニー・ホッジぐらいのもの。かつて息子のケリーも、自身の実測握力が160キロもありながら「親父にはかなわない」と話していて、200キロという数値は決して大げさではなさそうだ(ちなみに現在、握力のギネス記録は192キロ)。 さらに驚くべきはその掌のスパンで、アイアンクローを仕掛ける場合、大抵のレスラーは目一杯に掌を広げても左右こめかみを押さえるのが限度だが、エリックは相手の顔面を覆ってもなお余裕があった。そのため、こめかみに当てた指の爪を立てることによって“アイアンクローで流血”というセンセーショナルな場面を演出することが可能となったのだ。 メーンタイトル獲得はAWA王座のみであったが、テキサス州ダラスにおいてはプロモーターとしても大成功。早くからNWA傘下の新団体を立ち上げて、オーナー兼エースとして活躍した。 「1982年、テキサススタジアムで行われたエリックの引退試合も超満員。当時地区王者だったキングコング・バンディを相手に、場外でアイアンクローを極めての完全勝利でした。引退する選手が現役王者をKOしても許される、それほどエリックの人気ぶりと権力の強さはスゴかったんです」(前出・記者) だが、そんな栄華も永遠には続かなかった。 最大の不幸は、幼くして事故で亡くした長男を含めて6人の息子のうち5人に先立たれたことだろう。それも、薬物使用が原因とされる病死のデビットに、ケリー、クリス、マイクは自殺と、いずれも「天命を全うした」とは言い難いものであっただけに、エリックの心痛は想像に余るものがある。 さらにはWWFとの興行戦争に敗れてプロレス事業から撤退、そして離婚…。失意のどん底の中、'97年、ガンにより68年の人生に幕を閉じることになった。 そんな“呪われたエリック一家”にとっての希望が、ロス&マーシャルの新エリック兄弟。同じくレスラーだった次男ケビンの息子でエリックの孫にあたる彼らは現在、日本の団体プロレスリング・ノアに所属している。特に弟のマーシャルは祖父似の風貌で、兄のロスより一回り大きく体格にも恵まれていることから、かかる期待は大きい。〈フリッツ・フォン・エリック〉 1929年、アメリカ・テキサス州出身。'54年にデビュー。初来日は'66年、日本プロレス。日プロ崩壊後は全日本プロレスに参戦した。アイアンクローの開祖で「鉄の爪」の異名をとった。'97年、癌のため死去。享年68。
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スポーツ 2014年05月24日 16時30分
メッツ・松坂大輔 5・26に待望の今季初先発決定も、“喜べない事情”
リリーフに専従するメッツ・松坂大輔投手(33)が5月25日(日本時間26日)のダイヤモンドバックスとのダブルヘッダー第2試合で、待望の今季初先発をすることが決まった。 23日(同24日)の同軍との試合が雨でノーゲームとなり、その試合が25日に組み込まれ、先発のコマが足りなくなったための措置。松坂は22日(同23日)のドジャース戦で、1回を投げており、中2日での強行軍となる。 22日現在、松坂はリリーフ専門で、14試合に登板。21回を投げ、1勝0敗1セーブ、防御率2.14と安定した投球をみせている。 今季、メッツとマイナー契約を結んだ松坂は招待選手としてスプリングトレーニングに参加。オープン戦では若手のヘンリー・メヒア投手(24)と先発5番手を争ったが、首脳陣は若いメヒアを選択し、松坂はマイナースタートなった。 4月16日(同17日)にメジャー昇格を果たしたが、与えられた役割は中継ぎ。結果が残せなかったメヒアが先発ローテ−ションから外され、5番手枠に松坂の名も挙がったが、選ばれたのは3Aラスベガスから昇格した若手のラファエル・モンテロ投手(23)だった。 先発での起用を希望する松坂にとっては、待ちに待ったチャンスではあるが、ぬか喜びはできないチームの事情がある。 今回の先発は、あくまでもローテーションの谷間を埋める役割。メッツでははからずも、投手起用に関しては、テリー・コリンズ監督より、サンディ・アルダーソンGMの方に権限があることが明らかになっている。 07年〜08年途中まで、オリックスの監督を務めるなど、日本通のコリンズ監督は松坂を評価しているが、アルダーソンGMの基本方針は“若手重用”。松坂に関しては、「ブルペンで使うことの方がチームにとって有益」との考え。 25日の試合で松坂が好投しても、即、ローテーション入りする可能性は低く、松坂自身も「日曜(25日)がリリーフではなく先発になったということ。今回は日曜だけだと思っています」と冷静に分析している。 ただ、ローテーションに入れなくても、次のチャンスを得るためには、25日の試合で、いい結果を残すしかない。(落合一郎)
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スポーツ 2014年05月24日 11時00分
侍ジャパン打撃コーチにゴジラ松井が内定!
日本野球機構(NPB)は臨時オーナー会議を開き、日本代表『侍ジャパン』事業を軸とした株式会社を新設することを全会一致で決めた。“NPBの収益拡大”という狙いがあるのだが、その命運を握っているのが2014年11月に予定されている『大リーグ選抜』との強化試合だろう。 「大リーグ機構(MLB)による選手の選抜となります。日本人メジャーリーガーを多く選出してもらいたいが、まずは田中将大(25)の凱旋が叶うかどうか…」(プロ野球解説者) 田中の在籍するヤンキースはWBCへの選手派遣を渋るなど、オフの国際試合には非協力的だ。現時点では大リーグ機構の人選を見守るしかできないが、小久保裕紀監督(42)は“もう一つの隠し球”も秘めていた。松井秀喜氏(39)の侍ジャパン入閣案である。 小久保監督と松井氏は宮崎キャンプで再会している。 「小久保監督の方から松井氏に話し掛けていきました」(現地入りした報道陣の1人) 14年2月6日、キャンプ初の雨天となり、巨人の臨時打撃コーチだった松井氏は、室内練習場で後輩たちの動きに目を光らせていた。小久保監督に気づくと、笑顔を返す。その後、2人だけの野球談議が交わされた。 室内練習場を出ると、小久保監督は報道陣に囲まれた。 「相変わらずのナイスガイ(笑)」 松井氏を指してそう笑っていた。野球談議の詳細は明かされなかったが、関係者によれば、小久保監督が松井氏を質問攻めにしていたという。 「メジャー独特の『動くボール』への対応策を求めていました。動くボールに適応するにはミートポイントを(体の)近くに寄せなければならず、近年、国際試合が増えた影響からか、2人は、日本とメジャーの打撃フォームが似てきたと言っていました」(関係者) 別れ際、小久保監督はこう言い残している。「何かあったら、ご協力お願いします」−−。侍ジャパンとの“接近”について、松井は「何もないよ」と一笑に付したが、「頼まれたら、ノーとは言えないヤツ」というのが、小久保監督のゴジラ評でもある。侍ジャパンのコーチスタッフは基本的に大会ごとのオファーであり、米国に生活拠点を置く松井氏にとっても、決して負担にはならないはずだ。 「昨秋、小久保監督は大学時代からライバルとして認めてきた仁志敏久氏をコーチ入閣させましたが、担当は内野守備と走塁。打撃担当はアマチュア指導者に託しました」(同) 打撃担当は『空席』とも言えなくはない。また、松井には第1、2回WBCの招集を辞退した“引け目”もあり、それを返したいとも考えているそうだ。松井は次期巨人監督の最有力候補でもあるが、周りの熱意とは裏腹に一歩引いた立場から後輩たちを見守ってきた。「ノー」とハッキリ断らなかったのは、『侍ジャパンへの協力』だけだ。
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スポーツ 2014年05月22日 11時45分
荷が重かった!? 醜態続く新横綱・鶴竜
先場所(春場所)、先々場所(初場所)と、2場所連続で14勝1敗の好成績を挙げて、第71代横綱に昇進した鶴竜(28=井筒)がどうにも冴えない。 新横綱として迎えた夏場所(5月11日〜25日=東京・両国国技館)、鶴竜は4日目に平幕のホープ・遠藤に敗れて、早くも黒星。7日目には小結・千代鳳に苦杯をなめて2敗目。 8日目は初日から7連敗中の平幕・宝富士を相手に、立ち合いで変化して勝ったものの、およそ横綱らしからぬ相撲に、場内のファンからは大ブーイングを浴びるハメに…。 そして、9日目には関脇・栃煌山に敗れて、3敗目を喫してしまった。11日目を終えた時点で8勝3敗。全勝の横綱・白鵬が11日目に豪栄道に負けたため、トップには1敗で白鵬と大関・稀勢の里が並んでいるが、鶴竜とは “2差”が付いており、優勝はおろか、早くも優勝争いからも脱落してしまった。 この後、白鵬、日馬富士の両横綱、稀勢の里戦が残されており、ヘタをすれば、2ケタ勝利も、ままならなくなる。 場所前は横綱昇進のための行事が立て込み、ハードスケジュールだったのは事実だが、それは言い訳にはできない。 今場所、ファンやマスコミの注目は圧倒的に遠藤に集まっており、新横綱といっても、それほど鶴竜にプレッシャーはかかっていないはずだが…。 思えば、第70代横綱の日馬富士は、昇進場所(12年九州場所)で、9勝6敗と1ケタ勝利に終わり大失態を演じた。鶴竜もまた、昇進場所で2ケタ勝利を挙げられないという醜態をさらしてしまうのか?(落合一郎)
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スポーツ 2014年05月22日 11時00分
プロ野球界で加速する脱巨人 〜DeNAは純化路線転換、侍ジャパンG選手外し、ドン・ナベツネ会長「健康不安説」〜(2)
今季最初のオーナー会議が行われたのは、4月25日。『機構改革』がメーンテーマで、最大、かつ最優先事項は常設される『侍ジャパン』の“事業計画”だった。12球団で新たに株式会社を立ち上げ、そこで運営が行われるという。 「NPBが一大イベントとして進めているのは、日米野球の復活です。アメリカ選抜チームに日本人メジャーリーガーを招集し、現国内トップの侍ジャパンがそれを迎え撃つ図式。その準備、興行を新設する株式会社で運営していくことになりました」(NPB関係者) 日米野球といえば、読売や毎日新聞社が後方支援してきた。それを復活させるに当たって、仕切りは12球団による新会社であり、読売(=巨人)を特別扱いすることはないというのだ。 「今オフ、侍ジャパンは国内チームとも試合を行います。その初陣はソフトバンクと日本ハムの連合チームであって、巨人ではありません」(ベテラン記者) 球界の盟主・巨人の“弱体化”と言っていいだろう。 しかし、巨人はこうした球界の動きに対し、抵抗していない。関係者によれば、そのオーナー会議に出席した球団オーナーは、DeNA・春田真氏、中日・白井文吾氏、巨人・白石興二郎氏、広島・松田元氏、オリックス・宮内義彦氏の5人。他7球団は代行や臨時代理人を立てるだけ。その意味では、巨人は『侍ジャパン』の事業に真摯に取り組んでいるわけだ。 「オーナーが年に3、4回しかないオーナー会議を欠席するとは何事だとかみついたのは、オーナー時代の渡辺会長でした。代役者も誠実に職務を全うしていましたが、事あるたびに球界改革を叫ぶパ球団の出席者がオリックスだけとは…。見方を変えれば、渡辺会長の睨みが利かなくなったのでは?」(前出・NPB関係者) 開幕前、巨人を応援する経済界の会合・燦燦会(3月19日)でのことだ。渡辺会長は昨年の日本シリーズを“病室観戦”していたことを明かしている。 「燦燦会で挨拶する姿も単に高齢だけなのか、激ヤセしたように見えました。ナベツネ会長は政治記者出身で張り込み取材する側の苦労もよく知っている。だからマスコミ陣のぶら下がり取材にも答えてきたんですが、この日は記者を避けるように会場を後にした。いつもと違う隠密行動に健康不安説が飛び交っていました」(スポーツ紙記者) 6月5日には、元巨人球団代表の清武英利氏との裁判で出廷すると報じられた。 「12球団監督の中で、巨人出身は原監督と中畑監督だけ。野村克也氏の訓示を受けたOBや西武出身者が監督、コーチとして重宝されています。今、巨人が特別な球団ではなくなった象徴でしょう」(スポーツライター・飯山満氏) 小久保裕紀代表監督になって、巨人選手はまだ1人も『侍ジャパン』に招集されていない。巨人ブランドは衰退の一途にある。
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スポーツ 2014年05月21日 11時00分
プロ野球界で加速する脱巨人 〜DeNAは純化路線転換、侍ジャパンG選手外し、ドン・ナベツネ会長「健康不安説」〜(1)
今のプロ野球界における経営改革のキーワードは『脱巨人』だ。その加速ぶりには、ナベツネこと渡辺恒雄巨人会長(87)の“健康状態”が影響しているのかもしれない。 去る4月29日、横浜スタジアムでDeNAベイスターズの近未来像がファンに知らされた。一時代を築いたクローザー“大魔神”こと佐々木主浩氏(46)の野球殿堂入りを祝うイベントが、華々しく催されたのだ。 「試合前、現役時代の映像が流れ、始球式も務めたのですが、対戦チームの中日も谷繁元信兼任監督(43)が打席に立って花を添えました」(スポーツ紙記者) ここまでは、よくある光景。その舞台裏では「やり過ぎでは!?」と思うようなVIP待遇を受けていた。 「池田純DeNA球団社長がわざわざ球場前で出迎えていました。日米通算381セーブを挙げた大功労者とはいえ、あそこまで低姿勢だと何か勘ぐりたくなりますね」(同・記者) 佐々木氏はDeNAがベイスターズを買収した際、初代監督候補の1人にも挙げられていた。 実力不足は相変わらずとしても、ベイスターズは案の定、開幕序盤から苦戦続き。5月12日時点で14勝21敗と大きく負け越している。昨年オフ、中畑清監督(60)は引責辞任も口にしていたが、周囲の説得もあって続投を決意。だが、その延長された任期は1年限りだ。今回、佐々木氏の存在が再クローズアップされたと言っていい。 「DeNAは『ベイスターズ回帰』に方向転回しつつあります。戦力が他球団より劣る以上、中畑監督だけに非があるとは言えませんが、フロント、コーチの人事を見ると、球団OBを呼び戻そうとしているのがわかります」(関係者) 中畑監督の参謀役として迎えられたのは、ベイスターズOBの進藤達哉コーチ(44)。肩書も『打撃兼作戦担当』と責任重大で、他にも川村丈夫一軍投手コーチ、嶋村一輝二軍打撃コーチ、木塚敦志二軍投手コーチなど、ベイOBが増えてきた。 「昨オフ、大洋時代からチームを支えてきた山下大輔氏がGM補佐に就任しました。中畑監督が辞めるのなら、高田繁GMも一緒に退団するはず。DeNAが球界参入するとき、巨人側が高田氏とともに推したとされる巨人OBの吉田孝司スカウト部長も退くことになるでしょう」(同・関係者) どうやら巨人OBの“撤収”は規制路線のようだが、脱巨人の加速は、このDeNAだけではない。日本野球機構(NPB)事務局も、巨人を「12球団の一つ」としか見ていない。
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