スポーツ
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スポーツ 2014年05月30日 11時00分
表向きは“マンネリ打破”のため、しかし実態は… パが画策する交流戦でのセ潰し
2014年のセパ交流戦は5月20日に開幕した。これまでの9年間で、セ・リーグが勝ち越したのは09年だけ(70勝67敗7分け)で、『パ強セ弱』のイメージが浸透してしまった。この時期になると、パ・リーグ出身のプロ野球解説者の表情もミョ〜に明るくみえる。しかし、交流戦そのものが“興行イベント”が盛り上がっているかどうかは言えば、疑問だ…。 「ここ最近、交流戦の観客数が伸び悩んでいるのは“マンネリ”のせいです。ふだん、対戦しないセパのチームが真剣勝負する新鮮さも薄れてきました」(パ出身のプロ野球解説者) 交流戦期間中に『DH制』をセ・リーグ主催球場で実施し、パ・リーグ主催球場では採用しないという試験的移行を始めたのも、マンネリ打破のためだ。 交流戦の興行改革は必須であり、プロ野球実行委員会等でも話し合われてきたが、セとパの思惑が違うらしく、意見が一致しないという。NPB関係者が改革案に関する内幕をこう説明する。 「セ、パともに一致しているのは日程問題です。一定期間内に『1チーム24試合、合計144試合』を消化するのは厳しい。雨天中止ともなれば、スケジュールが過酷となり、かといって、順調にスケジュールを消化できたチームはペナントレース再開まで5日もゲームがない状況となり、ファンの熱気も冷めてしまう。セ側は現状の24試合を18試合に減らすべきと提案していますが…」 しかし、パ・リーグ側の見解は違う。『試合数を変えず、5月と秋の2部制へ』との一部報道もあったが、その情報はパ・リーグ側から出たものなのだ。前出の関係者によれば、「春と秋に分散したら、間延びしてしまい、スポンサーを募りにくい」とし、NPB内にも2部制に反対する者は少なくないという。 「セ6球団は交流戦になると、ペナントレースとは違う移動も強いられます。北海道から福岡までを移動することになるので体力的負担も感じているようです」(前出・同) 『対セ』の勝率が高いパ・リーグ6球団だが、交流戦を分けてペナントレース佳境に後半を移行させられれば有利に展開できる。しかも、商売上手のパは『交流戦限定グッズ』を販売するなどし、チケット収入以外の収益も挙げている。セ6球団もそれに追随したが、勝率が悪いせいか限定グッズの売上げはあまり高くないそうだ。 「Tシャツ、キーホルダーなどのグッズの売上げはご贔屓チームの勝敗に影響する」(スポーツ紙記者) 阪神は甲子園での交流戦12試合で『パを食い尽くせ!』なる飲食メニューフェアを行っている。『ずんだ餅ソフトサンデー』(=楽天)、『博多豚骨風 鉄板焼きラーメン』(=ソフト)、『ジンギスカン丼』(=日本ハム)…。一部のパのチームではすでに採用されている交流戦特別飲食メニューだが、球場で食べるものの売上げは勝敗に影響しない。交流戦で儲けるにはアイデアとしたたかさも必要なようだ。
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スポーツ 2014年05月29日 15時00分
交流戦ウラ情報「セ6球団の本当の敵は…」
交流戦が始まった。過去9年間でセ・リーグが勝ち越したのは09年だけ(70勝67敗7分け)。10年目となる今季、首位チームはパ・リーグの千葉ロッテだが、2位・中日、3位・巨人と続いており、リーグ別の勝敗でも19勝21敗2分け(5月28日時点)と大差は付いていない。 「ふだん(ペナントレースで)使わないパ・リーグの各本拠地球場に対する違和感を口にするセの投手も多いんですね」(プロ野球解説者) 球場に対する違和感は、パ・リーグも同じなのだが…。 しかし、こんな“珍事”もあった。交流戦の開幕ゲームの舞台となった西武ドームでのことだ。対戦チームの巨人にも、こんな注意事項が伝達された。「ハチに気を付けて下さい」−−。同球場で交流戦前の約1週間、バラとガーデニングのイベントショーが開催されている。恒例イベントだが、西武ドームは他のドーム球場と違って、外壁がない。外周は“通気性バツグン”のフルオープンとなっているので、このイベント中にミツバチが“侵入”してしまうのだ。『ハチ被害』は一度も報告されていない。球場関係者も駆除作業をしているそうだが、万が一のために対戦チーム側にも「気を付けてください」と伝えているのだ。 西武OBにもこの件について聞いてみた。 「毎年のことだよ(笑)。試合前の練習中、(選手たちの)顔をハチがかすめたりしてビックリさせられたけど」 また、このイベント中、マウンドが“除去”される。バラのイベント最終日だった5月16日までグラウンドはまっ平で、交流戦が始まるまでの『中3日』で土を盛り直し、マウンドを作り直すのだという。マウントを踏んだとき、ミョ〜な軟らかさがあるのでは? セ投手たちの言う違和感とは、この突貫工事で作り直されたこのマウンドのことを指しているのだろうか。 西武投手の1人がこう否定していた。 「マウンド? バラの香りがしました」 これを伝え聞いたセの球団スタッフも吹き出していた。ペナントレース中、どの球場も主催ゲームのないときに球場を貸し出しており、西武ドームだけが特別なことをやっているわけではない。 セ球団も西武ドームの恒例行事を楽しめる余裕があればいいのだが…。
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スポーツ 2014年05月29日 11時00分
イチローヤ軍放出 松井派・マー君、黒田との修復不可能な関係(2)
米国メディアも“ノムさん超え”についてはひと言も触れていない。 「3000試合以上に出場したメジャーリーガーは史上8人だけ。敬意に値すると思いますが、米最多のピート・ローズが3562試合に出場していることに関しては、米国ファンもあまり重きを置いていません。勤続年数を尊敬の対象にするのは勤勉な日本人の特徴でしょう」(スポーツライター・飯山満氏) イチローの無関心も米国では普通のようだ。そして「あっ、そう」の後、イチローは独自の哲学を繰り広げた。 「僕、いくら(年俸を)もらってると思います?」「人がどう思うかは勝手だけど」−−。 ノムさん超えを果たしたこの日の先発投手は田中だった。田中にとって野村氏は恩人であり、今日があるのは、「プロ1年目から一軍マウンドの実戦で鍛えられたから」と言っても過言ではない。当然、ロッカールームには田中もいた。自身がその記録に興味がなくても、先輩として、田中にも配慮した言動を見せるべきではなかったか。 「イチローのノムさん超えは、ビハインドで迎えた最終回に代走で出ただけ。タイ記録も途中出場でした」(前出・現地記者) 消化不良のモヤモヤ感も理解できなくはない。試合に出るだけではなく、チームに貢献し、フル出場しなければならないというのが、彼の哲学なのだろう。 「松井秀喜は記者団がくだらない質問をしても、『カメラの向こうにファンがいる』の意識で、真摯に対応していました。松井は米キャンプで臨時コーチを務めましたが、巨人時代のライバルだった黒田に敬意を表し、新加入の田中が投げる試合をわざわざ観戦するなどの気配りを見せていました。親しみやすさでは松井の方が断然上ですね」(ベテラン記者) 田中は冒頭の出来事があったサブウェイ・シリーズ第3戦に先発し、メジャー初完封勝利。4連敗中だったチームの雰囲気を一変させるなど、価値の高い勝ち星を積み上げている。 「イチローは5月11日の試合で腰を痛めて本調子ではありませんが、レギュラー外野陣も故障者続きのため、今はその代役として重宝されています。しかし首脳陣は『イチローをレギュラーに』とは考えていません。いまだ“放出”の噂がくすぶっています。日の出の勢いの田中と距離が生じるのも無理はないでしょう」(前出・現地記者) 大型補強を行い今シーズンに挑んだヤンキースだが、所属のア・リーグ東地区は上位横一線の状態。思ったほど波に乗れないのは、日本人同士の不穏な空気のせいなのかもしれない。
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スポーツ 2014年05月29日 11時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第23R 実力に人気が追い付いた“テロリスト事件”〈藤原喜明〉
明かりの落ちた体育館。これから行われる藤原喜明vsキラー・カーンの試合を見届けようと、レスラーたちが一人、また一人と控室を抜け出してきて、観客席後方の壁際にその顔を並べた。テレビ中継もない地方大会での一幕−−。 「その試合が行われたのは1983年3月23日の山口県立体育館。“アンドレの脚を折った男”として勇躍凱旋したカーンはもちろん当時のトップクラスだったし、一方の藤原はいち前座。その藤原が前夜、旅館での選手そろっての夕飯の席において、カーンに対し『強くもないくせに』と毒付いたんだ。酒の勢いもあったんだろうけど、年齢的にも後輩である藤原からそんなことを言われたのではカーンとしても黙っていられない。互いに『この野郎!』ともみ合いになった。たまらず猪木が『だったらリングの上でやってみろ!』と両者に告げ、翌日急きょ試合が組まれることになったんだ」(当時を知るスポーツ紙記者) 試合は当然ガチンコで、藤原が一方的に関節地獄に引き込むと、カーンは防戦一方になってしまった。これを見かねた長州力とマサ斎藤が乱入すると、カーンの反則負けとして試合の幕は引かれた。 まだ“テロリスト”として注目される以前、地味な前座にすぎなかった藤原がスター選手のカーンを手玉に取る様子を見て、当日会場に詰め掛けたファンたちは一体どんな感想を抱いただろうか。 「ただ、ファンにはあまり知られていなかったとはいえ、道場での藤原の強さは際立っていたから、選手たちからすれば当然の結果ではあった」(同・記者) その技術の高さゆえに、格闘技戦前には猪木の練習パートナーを、また海外遠征時にはボディーガード役までも務めた。当時は新日道場へ“道場破り”が来ることもしばしばあったが、その相手を務めたのも決まって藤原だった。 藤原の実力を示す逸話としては「入門から10日でデビュー」というものもある。新日入門の以前から元レスラーのジムに通い、プロレスラーとしての基礎練習を積んでいたとはいうが、それでもしょせんは素人のマネ事。簡単に現実のリングに対応できるものではない。 それでいて新日がデビューを認めたのは、それだけの実力を練習の中で見せていたからに違いない。モハメド・アリ戦の直前練習の際には、ボクシングはほぼ初体験だったにもかかわらず、本職相手にジャブでグラつかせる場面もあり、アリからボクサー転向のスカウトを受けたとの話もある。 その来歴や風貌もあって“努力型”とか“苦労人”と見られがちな藤原だが、実際はこのエピソードのように天才的な面を持ち合わせていたのだ。総合格闘技ブームのころ、藤原本人は「自分にはテイクダウンの技術がないから」と謙遜気味のコメントを残しているが、天才ゆえに「本気で取り組めば何とかなったかも」との幻想も抱かせる。 そんな藤原のブレイクスルーは、言わずと知れた、1984年の“札幌テロリスト事件”である。 ただ、もともとこれは藤原売り出しのために企図されたものではなく、第一義はあくまでも“名勝負数え唄”といわれた長州vs藤波のマンネリ打破にあった。 「猪木さんが、試合前夜に突然、『毎度同じようなことをやってもつまんねえだろう』と、独断でこれをぶち壊すことにしたんだ。そのとき乱入させる選手は誰でも良かった。ミスター高橋の本では小杉俊二が最初の候補だったと書いてあったけど、俺は木戸修だったと聞いている。とにかく藤原が選ばれたのは偶然の結果だった」(新日プロ関係者) しかし、それが藤原にとっては幸甚となった。 とりわけ影響が大きかったのは、古舘伊知郎の“テロリスト”なる命名だ。これにより猪木の思い付きにすぎなかった乱入劇が明確な輪郭を持ち、なおかつ藤原個人のキャラクターも際立たせることになった。 その後も、UWFにおいては主役の一端を担い、また『藤原組』としては(直前に崩壊したSWSの代替開催ではあったが)東京ドーム大会まで開催した。地味で無口な仕事人が、タレントとしてテレビ等にも活躍の場を広げていった。 一度のチャンスをしっかりモノにするだけの実力が備わっていたからこその成功ではあったが、それでもやはり、人生とは不思議なものだと思わずにはいられない。〈藤原喜明〉 1949年、岩手県出身。会社員や板前を経た後、'72年、新日本プロレス入門。'84年、長州力への花道での暴行をきっかけにブレイクすると、同年旗揚げされたUWFに参画した。レスラー以外に俳優、タレントとしても活躍。
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スポーツ 2014年05月28日 15時30分
400戦無敗の格闘家・ヒクソン・グレイシーが語る「息子、日本、格闘技」
ヒクソン・グレイシーの次男、クロン・グレイシーが『REAL FIGHT CHAMPIONSHIP』(FIGHTING GLOBE主催)で、総合格闘家としてデビューする。アジア発の新格闘技プロジェクトが届ける、総合格闘技大会。対戦相手、日時、会場などすべてが未発表だが、父のヒクソンがセコンドに付くことは決定。そこで“400戦無敗の伝説の格闘家”をキャッチ。クロン同席のもと、息子、日本、格闘技への想いを語ってもらった。(伊藤雅奈子) −−ファイターとしてのクロン選手は、どう評価していますか? ヒクソン「私の子どもなので、小さいときからの成長もありますが、アスリートとしての成長、肉体的にも精神的にも、向上してきていることは、非常に誇りです。諦めない精神というのは、産まれたときからすでに、持っていたと思います」 −−ご自身が25歳のときと、現在25歳のクロン選手を比べると、違いはありますか? ヒクソン「私が父(エリオ・グレイシー)から受け継ぎ、良くした技術を、彼には教えてあげている。そのスタートは、有利だと思います。私よりも肉体的にも体力的にも、優れているのではないでしょうか。練習も、私の25歳のときよりやっているのじゃないかと。私が25歳のときはもう、結婚をして、子どももいたので、男としては彼よりマセてたと思いますが、それ以外はよく似てる気がします」 −−日本がとてもお好きだそうで…。 ヒクソン「初めて来たのは、もう成人してからですが、初めて来たときから、私はここで産まれたんじゃないかというぐらい、親近感があります。食べ物、文化、宗教のすべてに縁があると、つねに思っています。格闘技は、武士道の精神から成り立ってるものですが、その武士道は日本から生まれたものなので、間接的ではありますが、武士道にのっとったしつけをされてきたので、縁があるのかなぁと」 −−その日本では今、格闘技が支持されていると言いがたい状況にあります。 ヒクソン「スポーツ性が表に出すぎて、武士道の精神がなくなってきたというのが、ひとつの原因だと思います。日本人は、試合を観てただおもしろいだけじゃなくて、その裏にある選手たちの精神性や生き方も含めて見ている。スター性がある人が少なくなったのかなぁと、私は思います」 −−人気復興のために、ヒクソンさんがもう1度、ファイターとしてリングに上がるのはいかがでしょう? ヒクソン「選手としては引退してますので、私が出ない。ただし、私が今まで積み上げた経験などを引き渡す場があれば、どんどん出していきます。サポート側に回って」 クロン「仕事は私がしますんで、父には海に行ってもらって、遊んでもらいたい(笑)」 ヒクソン「日本では、長野で蕎麦を食べて、沖縄の海に行きたいって、いつも言ってるからね(笑)」写真:アミーゴ・タケ
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スポーツ 2014年05月28日 11時00分
イチローヤ軍放出 松井派・マー君、黒田との修復不可能な関係(1)
イチロー(40)の野球哲学は、同じユニホームを着る者でも“理解不能”のようだ。周囲に配慮する元ライバル・松井秀喜氏とは大きく異なっている。 ニューヨークに本拠地を置くア・リーグのヤンキースとナ・リーグのメッツが激突する『サブウェイ・シリーズ』第3戦(インターリーグ=交流戦/5月15日)の試合前。4人の日本人メジャーリーガーが、奇妙な光景を繰り広げていた。 ヤンキースが打撃練習を始めようとしたときだった。同第2戦に先発した黒田博樹(39)と、その日先発予定の田中将大(25)が、メッツ・松坂大輔(33)を訪ねた。 「ア・リーグとナ・リーグに分かれ、めったに会えない日本人選手同士が会話をするのは、よくある光景です。どんな会話が交わされたのかは教えてくれませんでしたが、3投手とも白い歯を見せ、終始リラックスした雰囲気でしたよ」(現地特派記者の一人) しかし、その約1時間前のこと。イチローは個別に松坂と話している。ヤンキースの3人が申し合わせて同時に訪ねた方が二度手間にならなかったはず。それくらい気を利かせたとしても良さそうなものだが…。 「松坂とイチローがメジャーの試合前に再会するのは、一昨年の10月以来。松坂は右肘の手術とリハビリのため、マイナーで苦しんでいたからです。同日はホームのメッツが先に練習するスケジュールでしたので、松坂が、イチローがグラウンド入りするのを待っていたんです」(同・記者) だとすれば、イチローが松坂と再会した時点で、黒田、田中を呼び寄せ、4人で話せばいい。投手と野手は練習メニューが違うとはいえ、イチローと黒田&田中は、どうやらシックリいっていないようである。 「メジャーの新参者は田中。“後輩から先輩に挨拶をする図式”はアメリカでも変わりません。田中も松坂と面識はあったはずですが、一人では挨拶に行きづらいだろうと黒田が思いやり、その日は田中とずっと一緒に練習していました」(メジャー中継スタッフ) こうした気配りは黒田が慕われる要因でもある。 一方、イチローと田中の関係だが、去る4月9日、こんな言動があった。同日のオリオールズ戦後、日本人メディアがロッカールームに移動したイチローを囲んだ。 「あっ、そう」 いつも通りではあるが、イチローは記者団の質問につれないコメントを返す。何の質問かといえば、この日、イチローは日米通算3018試合に出場し、野村克也氏の持つプロ野球最多出場記録を更新したことについてだ。 「前日、タイ記録になったときも第一声が『何、それ!?』でした。本当にこの記録に興味がないみたいですね」(前出・現地記者)
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スポーツ 2014年05月27日 11時45分
新格闘技大会にグレイシー一家が参入、その実力が試される
“400戦無敗”のヒクソン・グレイシーが、“現場復帰”を決めた! アジア発の新格闘技プロジェクト・FIGHTING GLOBEが主催する大会『REAL FIGHT CHAMPIONSHIP』に、次男のクロン・グレイシーを送りこみ、総合格闘家デビューをはたすクロンのセコンドにつくのだ。 ヒクソンといえば、ブラジルの護身格闘技であるグレイシー柔術を築いた、グレイシー一家の1員。“無敗伝説”のキャッチフレーズに恥じることない実績は、国内でも有名だ。総合格闘トーナメント『バーリ・トゥード・ジャパン・オープン』の94年&95年大会で2連覇。90年代から2000年代に訪れた格闘技ブームの立役者で、選手時代の高田延彦や船木誠勝(W-1)などを相次いで撃破している。現役を退いている現在は、08年、日本で一般社団法人全日本柔術連盟を設立し、初代会長に就任するなど、日本に造詣は深い。 「セカンドドリームは、家族のバリューを息子が継いで、広めてくれること。この大会で実現させる」と言うヒクソンにとって、クロンは自慢の次男。「息子は柔術を、生活として取り組んでいる。もちろん、父の私から学んだこともあるかもしれないが、彼がプロを選択し、真摯に取り組み、意思を持って歩んでいるのは誇り」と語るその表情は、父であり、師範代でもある。 クロンは現在25歳で、10代のころには柔術の大会で数々のタイトルを獲得。黒帯に昇進してからも、ヨーロッパオープン柔術大会の中量級で優勝。昨年10月に開催された『アブダビコンバット・チャンピオンシップ』(ADCC)では、全試合1本勝ちで優勝を収めている。 総合デビューとなる今大会は、開催日時も会場も、対戦相手も未発表。だが、総合プロデューサーは、元総合格闘家で現在はタレントの須藤元気に決定しており、今後は年に2〜3回、5,000人〜1万人規模の会場で開催していく予定。日本、中国、韓国で大会を打っていくのが狙いで、使用するのは相撲の土俵をイメージした円形ケージだ。 意気込みを聞かれると、「子どものころからの夢が叶うことに感謝。ベストな状態で挑みます。まさにここは、ホームです!」と、大の親日家でもあるクロン。「私より能力が高い」と、父のヒクソンに言わしめる息子・クロンの実力は本物か? 決戦のときが待たれる。(伊藤雅奈子)
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スポーツ 2014年05月27日 11時00分
サッカーW杯舞台裏 極秘オファー! ザッケローニに年棒6億円次期イタリア代表監督(2)
一方、イタリアが入ったグループDは“死の組”。FIFAランク6位のウルグアイ、11位イングランド、34位コスタリカが相手。ここはコスタリカの最下位敗退が自然の流れ。1位通過も、順当なら前回コパ・アメリカ(旧称・南米選手権)優勝のウルグアイが抜けている。問題は2位争いだ。 「ポイントはサッカーの母国イングランドです。初戦でイタリア、次にウルグアイと当たる。もしイタリアに敗れれば連敗の可能性が高まり、イタリア戦に全力投球することになる。逆に見れば3試合目にウルグアイ戦があるイタリアは、初戦から無理をせず、2位通過を堅実に狙う戦い方をするでしょう」(前出・ジャーナリスト) かくして決勝ラウンド初戦は、日本vsイタリアの組み合わせが濃厚−−。イタリアのファンはこう見ているのだ。 「ザックジャパンがアズーリを打ち負かせば、イタリア国民も納得する。イタリアが予選ラウンドで敗退、日本が突破となっても、ザッケローニ氏への流れに雪崩を打ちますよ」(同) 他国でこれほどザッケローニ氏への注目度が高まっているにもかかわらず、日本サッカー協会は引き留めに本腰を入れないでいる。 日本サッカー協会の大仁邦弥会長はブラジルW杯後の日本代表監督人事について「大会が終わってから結果をしっかり分析して考える」と気楽に構えているが、このままでは続投を要請する前に逃げられてしまうのは確実。イタリアとでは本気度がまるで違うからだ。 大手広告代理店のサッカー担当者は「サッカーの監督に対する評価が日本とは全然違う」と語る。 「日本ではザッケローニ監督の年俸2億円がやっかまれていますが、イタリア代表のプランデッリ監督は約4億2000万円。元ACミラン監督でイングランド代表監督を経てロシア代表監督に就いたカペッロ氏は約11億円。長年、日本が代表監督を期待する元名古屋グランパス監督でアーセナル監督のベンゲル氏は約14億円です。その金額と比べても、いかにザッケローニ監督が買いたたかれているかがわかります。イタリアサッカー協会は現在の年俸の3倍増、およそ6億円で代表監督に迎える準備を進めているというのに…」 ザッケローニ監督の野望が別のところにあるとしても、初のベスト8進出を果たすサムライブルーを、ぜひとも見たいものだ。
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スポーツ 2014年05月27日 11時00分
地方球場に潜む罠 巨人が企む判定の抜け穴
ペナントレース・日程表の“盲点”が露呈した。東京ヤクルト・小川淳司監督(56)が審判団に噛みついたのは、2014年5月12日に行われた巨人との一戦。巨人・ロペスの放った大飛球は左翼ポール上に消えたが、小川監督は「ファール」を主張し、ベンチを飛び出したのだ。試合はヤクルトが6対4で逃げ切ったが、指揮官の表情はブ然としたまま…。 「納得いかないよ。地方球場でビデオ判定をしないというのは矛盾としている」 温厚な小川監督がここまで言い放ったのは初めてかもしれない。 NPBではホームランか否か、また、フェンス際の際どいプレーに関して『ビデオ判定』が行われている。しかし、セ・リーグのアグリーメント(協定)ではそのビデオ判定は「12球団の本拠地のみ」と決められている(『ほっともっとフィールド神戸』を含む)。“疑惑の大飛球”が放たれたのは、地方のいわきグリーンスタジアム(福島県)だから、小川監督の主張は認められなかったというわけだ。 「アグリーメントは小川監督も分かっていたはず。地方球場でビデオ判定ができないのは予算上の都合とされています。地方は本拠地の球場よりも照明が暗いので、むしろ、ビデオ設置は必要なんですが」(スポーツライター・飯山満氏) アグリーメントの及ばない地方球場での試合は、ペナントレースにも大きな影響を与えそうだ。その利点を得るのは、巨人である。 「今季、巨人は地方試合を15試合組んでおり、この先11試合を残しています(14年5月20日現在)」(関係者) 巨人打線は長打力のある打者を揃えており、疑惑の大飛球が連続する可能性も高い。 また、今季はどの球団も観客動員数への危機意識を例年以上に強く持っていた。消費税アップに伴うチケット代金の値上げ、さらにサッカー・ワールドカップも重なり、「大型補強に成功した巨人が独走してしまったら、6月に閑古鳥が鳴いていただろう」(同)との声も聞かれた。その意味では、好調・広島はまさに救世主で、「逃げる広島、追う巨人」の展開が少しでも長く続いてほしいというのが、セ・リーグの願いでもある。 「巨人が例年以上に地方主催ゲームを増やしたのは、東京ドームでのDeNA、ヤクルト戦のお客の入りが悪いからでした。ビデオ判定のないことまで計算していたとは思えませんが、9月2日から、長野、敷島、宇都宮という変則の地方巡業があり、その対戦チームは広島です」(前出・関係者) 「逃げる広島」の図式が続いていれば、この地方での3連戦が天王山になるだろう。ビデオ判定の有無がペナントレースの覇者を変えるかもしれない。
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スポーツ 2014年05月26日 19時00分
サッカーW杯舞台裏 極秘オファー! ザッケローニに年棒6億円次期イタリア代表監督(1)
今回のブラジルW杯で、日本代表ザッケローニ監督の母国・イタリアのサッカーファンが最も注目しているのが、ベスト8を懸けた決勝トーナメント1回戦だという。6月29日(日本時間)、舞台は決勝戦と同じリオデジャネイロのマラカナン競技場、約8万人収容の世界最大規模のサッカー専用スタジアム。ざっくり説明すれば、この試合の組み合わせがイタリアと日本との試合になる可能性が高いからである。 FIFAランクはイタリアが9位、日本は47位。英国のブックメーカーの優勝オッズでもイタリアが26倍、日本は201倍。過去の対戦成績も3戦で1分2敗の相手だが、イタリアのサッカー事情を知り尽くしているザッケローニ氏だけに“大番狂わせ”の可能性も十分の試合といえるが…。 「実は、次期イタリア代表監督の座が懸かっているのです。現在アズーリ(イタリア代表チーム)を指揮するプランデッリ監督は、W杯ブラジル大会を最後に勇退の意思表示をしている。本大会が近付き、チームの士気を高めようとイタリアサッカー協会は2016年まで契約延長する発表をしましたが、そんなものは空手形。4強入りしなければ解雇でしょう。そこで次期監督候補に挙がっているのが、ザッケローニ氏なのです。イタリアリーグの“3強”ACミラン、インテル、ユベントスの全てで監督を経験しているザッケローニ氏の唯一の“弱点”が代表監督未経験だったことですが、長友をインテル、本田をACミラン、そして香川をマンチェスター・Uに送り出し、直近の試合でオランダに2-2、ベルギーを3-1と、きっちり結果を出したことで、それもクリアされています。日本がイタリアを破れば、ノー文句で決まり。これはザッケローニ監督自身の野望でもあります」(ミラノ在住のサッカージャーナリスト) では日本とイタリアがベスト8を懸けて決勝トーナメント初戦で激突する可能性はどれほどなのか。これが天の采配というか、大アリなのだ。 まずは日本が入ったグループC。相手は名将ペケルマン監督率いるコロンビア(FIFAランク5位)、欧州予選で10試合4失点の堅守を誇るギリシャ(同10位)、そして世界屈指のストライカー、ドログバを擁するコートジボワール(同21位)。FIFAランクだけを見ると日本は最下位だが、ギリシャとコートジボワールは今まで一度も決勝トーナメントに進出したことはなく、日本と同じベスト16が最高成績のコロンビアは、16年ぶりの本大会出場。対してサムライブルーは、W杯では直近3大会のうち2度予選リーグを突破と、堅実性では抜けているのだ。 ブラジル、アルゼンチン、ドイツ、フランスといったビッグネームには弱いが、名前負けしない相手には強い。海外組が主流のザックジャパンは戦う前から相手を見下しており、今大会でもそれは同じ。 「グループCは横一線、ダンゴ状態です。日本の鍵は初戦のコートジボワールに勝つこと。最低でも引き分けに持ち込むことが条件。2戦目のギリシャは得点力に乏しく、くみしやすい相手。しかも試合会場となる高温多湿のナタルは日本人選手には慣れっこだが、ギリシャはヘトヘトになる。勝ち点3が計算できます。問題は得失点の差を考え、この試合で1点でも多くゴールを決めること。最後のコロンビア戦はドローで十分。そうなれば、日本は得失点差で予選1位通過ができますよ」(元日本代表のサッカー解説者)
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