スポーツ
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スポーツ 2014年05月09日 11時45分
故障も影響する? プロ野球チームの育成事情
そのケガ(故障)は、「戦力ダウン」のひと言では済まされないだろう。 去る4月27日のイースタン・リーグ戦対巨人、2回表にハプニングが起きた。遊撃の守備に着いていた日本ハムのドラフト1位ルーキー・渡辺諒(19)がベンチに引き下がった。1回裏の攻撃で二盗を決めた際、右足の踵付近を痛めたのだ。いったんは守備に入っての途中交代だったため、スタンドのファンもざわついた。 全治1カ月半、右踵腓靱帯(しょうひじんたい)の断裂−−。 同30日、精密検査を経て、球団が怪我の状況を発表した。約2週間、ギプスで患部を固定すると言うのだから、その後のリハビリ期間も加味すれば、グラウンドに帰ってくるのは8月中旬だろう。渡辺は高卒ルーキーながら、『1番・遊撃』で固定起用されてきた。“英才教育”であり、イースタン開幕から故障までの全28試合に出場し、打率2割9分2厘、3本塁打をマークしている。 「早期一軍デビューも検討されていました。日本ハムはドラフト1位の入札競合で3回続けて、ハズレくじを引きました。しかし、全球団が『将来性に二重丸』を付けていた渡辺を獲得でき、他球団にも引けを取らない新人を指名できたと思います」(プロ野球解説者) チームにとっても大きな痛手であることは間違いない。 「有望な高卒新人を(二軍戦で)固定して使う、英才教育は前例もあります。育成ビジョンとしても正しいと思います。でも、2月のキャンプからずっと頑張ってきたので、疲れもたまり、それが怪我に繋がったのかな…」(球界関係者) 渡辺は東海大甲府高の出身だ。日本ハムと東海大グループの関係だが、2011年ドラフト会議で菅野智之(東海大-巨人)を強行指名した経緯が思い出される。交渉が決裂し、ドラフト浪人を経て、巨人入りの夢を叶えたが、プロ野球12球団には「欲しい」と思った選手を指名する権利があり、指名された側にも辞退する自由が許されている。菅野でモメた翌年もメジャー志望の強かった大谷翔平を指名し、説得に成功したように日本ハムのドラフト戦略には確固たる信念がある。 こうした日本ハムの姿勢を支持するファンも多いが、今も「希望球団以外には入団しない」というドラフト候補はゼロではない。ここに教え子を送り出す側のアマチュア野球関係者の考えが絡んでくるわけだが、一般論として、「教え子への愛情」で強行に指名してきた球団を否定的に見てしまう…。 「渡辺はスピード、守備範囲の広さに定評がありました。足を怪我したとなると、復帰後のプレーにも影響が出ないだろうか」 そんなふうに渡辺の今後を“心配”する声も各方面から出ている。その心配が日本ハムの選手育成に関する疑念に直結するわけではないが、興味深い話も聞かれた。 「阪神球団は一昨年のドラフトで社会人ナンバー1捕手の呼び声も高かった小豆畑を指名しましたが、昨季は一軍昇格すらありませんでした。そのうえ、大学球界で名を馳せた好捕手の梅野を昨秋のドラフトで指名している。捕手を育てる気があるのかどうか…。ドラフト候補の捕手を持つアマチュア指導者は阪神の育成方針を詳しく知りたがっている」(アマチュア球界関係者) プロに送り出した教え子の近況を気にするのは、高校、大学、社会人全てに共通する。「故障した」「出場機会に恵まれない」となれば、なおさらだろう。 「期待の若手が伸び悩んだとします。その球団スカウトが後輩選手を視察に訪れると、アマチュア球界の指導者は露骨にイヤそうな顔を向けてきます」(前出・同) 若手の故障は、次年度以降のドラフト戦略にも大きな痛手を与えるようだ。
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スポーツ 2014年05月08日 15時30分
DeNA・中村ノリわがまま病再発! 懲罰2軍降格でFacebookに異例の心情吐露
球界きってのトラブルメーカー、DeNA・中村紀洋内野手(40)のわがまま病が再発し、懲罰で2軍に降格させられた。腹に据えかねた中村は、なんと自身のFacebookで、事情説明と心情を吐露し、波紋を広げている。 問題が起きたのは、5月6日の巨人戦(東京ドーム)、DeNAが2-1で1点リードの8回表、無死走者一塁で、ランナーは俊足の梶谷隆幸外野手。梶谷には自らの判断で盗塁できる指示がされていたが、中村は首脳陣に「状況によっては走者を走らせず、打撃に集中させてほしい」と要望を出したのだ。結果は三塁併殺打に終わった。 この行為に対して、中畑清監督は「チーム方針に従わない言動があった。今回は懲罰的なところがある。彼の力は必要なチームだし、彼の能力は十分分かってる。それでも、そういう言動を許したら、チームが機能していかなくなる」として、7日に出場選手登録を抹消し、2軍に懲罰降格させた。 中村は12年8月16日の阪神戦で、自身の打席で内村賢介内野手が盗塁した際、打席で制約が生じて三振に倒れたとして、ベンチで内村を「何で走るんだ」と叱責。これが、采配批判ととられて、2軍に落とされた“前科”がある。 今回の行為は2年前の事件と同様のもので、中村のわがまま病が再発した格好。当然のことながら、作戦を決めるのは監督で、一選手はそれに従うだけで、意見する立場にはない。 2軍降格を受けて、中村はFacebookに「キャンプでの2軍スタートを経て、開幕も2軍スタートなった今季。僕はその時点で、ある感覚に襲われていました。『自分は必要とされていないのか』」「チームとして勝つために最善を尽くす。これは野球選手として当然のことです。チーム方針に従い、歯を食いしばって2軍で調整してきた。いつかチャンスはあると信じて。それでも、今回の相談するという行為が『批判』と映ったならば寂しいことですし、自分としてはどうモチベーションを保つべきか苦悩しています。勝つために1軍のフィールドに僕は必要ないのだろうか…」などと心情を赤裸々につづっている。 プロ野球選手がシーズン中に、SNSにこういった書き込みをするのは異例中の異例。これが、あつれきとなって、首脳陣の感情をさかなですることにもなりかねない。 昨季、2000本安打を達成し、打率.281、14本塁打、61打点の好成績を残しながら、オフの契約更改では、3000万円の低年俸でありながら、わずか2000万円アップの5000万円を提示された上、「サインしなければ、戦力外」を通告され、泣く泣くサインした中村。 本職の三塁には、オリックスから移籍したアーロム・バルディリス内野手が入り、ポジションを失った中村は、開幕2軍スタートという冷遇。その心情は同情すべき面もあるが、それとこれは別。 今季、ここまで(7日現在)、打率.245、0本塁打、10打点の成績では、説得力がない。またまたトラブルメーカーぶりを発揮してしまった中村は、最短の10日で1軍復帰どころか、反省するまで、当分の間、2軍に幽閉される可能性もありそうだ。※年俸は推定(落合一郎)
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スポーツ 2014年05月06日 17時59分
メジャー昇格は夢のまた夢に… アスレチックス・中島裕之に厳しい現実
米挑戦2年目となる元西武のアスレチックス傘下・中島裕之内野手(31)が、苦しい立場に追い込まれた。 4月30日(5月1日)、中島は傘下マイナー、3Aのサクラメントから、2Aのミッドランドに降格させられた。 中島は左ヒザ下に自打球を当てて、同24日(同25日)から7日間の故障者リスト(DL)に入り、30日から復帰予定だったが、前日にフェルナンド・ロドリゲス投手が3Aに降格となったため、登録枠の関係で2Aに押し出された。 12年オフ、西武からFA権を行使し、同球団と2年総額650万ドル(約6億6300万円)の契約を交わした中島は、正遊撃手として期待されたものの、昨季はメジャーでの出場機会はなし。今年はメジャーのスプリングキャンプに招待されることもなく、オープン戦でも6打数しかチャンスを与えられず、今季もマイナースタート。 それでも、3Aで結果を残していればいいが、12試合に出場して、打率.128、0本塁打、4打点と惨たんたるもので、2A暮らしが続く可能性もある。 現在、アスレチックスはア・リーグ西地区で首位を走っており、内野手にも困っていない。このままでは、中島のメジャー昇格は、極めて厳しい状況といわざるを得ない。 球団としては、トレードしたくても、高年俸でメジャーでの実績がない中島の引き取り先など、あるはずがなく、その年俸支払いが負担になっている。それであれば、中島側から契約破棄の申し出をしてほしいというのが、球団のホンネだろう。 開幕から、まだ1カ月。早くも絶望的な事態に直面してしまった中島。古巣の西武は、その動向に注視しているという。メジャーへのこだわりはあるだろうが、このまま、マイナーで干されるようなら、西岡剛内野手(ツインズ→阪神)のように、自由契約を志願するのも、ひとつの選択肢であろう。(落合一郎)
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スポーツ 2014年05月03日 11時00分
交流戦DH制“変則”に潜む巨人の2つの陰謀
1リーグ制移行問題の妥協策として誕生した交流戦が10年目を迎え、今シーズンは前代未聞の特別企画が実施される。 セ、パ両リーグが指名打者(DH)制を普段のリーグ戦と逆にし、セの主催試合で採用し、パの主催試合では採用しないというものだ。「プロ野球誕生から80周年の節目の年でもあり、ファンに新たな魅力や楽しみを提供する」のだという。 目玉は何と言ってもこの人のプレー。「二刀流」日本ハム・大谷翔平投手が東京ドームや甲子園球場などセ球場限定で「3番ピッチャー」として出場すること。保守派の多いセ・リーグ側が賛成したのもうなずける。 「こんな変則ルールは巨人が飲まなければまず潰される。大谷の二刀流は魅力でしょうが、ダシに使っているのです。本当の狙いは主砲で正捕手の阿部の負担を軽減させ、ルーキー小林を育てることにある。交流戦が行われる5月20日〜6月22日は梅雨に入り選手たちに疲労が蓄積する季節。このやっかいな時期に阿部を休ませ、夏場に備えさせようとしているのです」(巨人OB野球解説者) 開幕当初はぶっち切りの優勝か−−と思われた巨人だが、広島が春の珍事にとどまらず、首位を堅持。投手陣の崩壊で“ダメ虎”逆戻りに見えた阪神も4割近いマートンのバットの活躍で首位争いに。 一方、巨人はマシソン、山口、西村の勝利の方程式が崩れ、阪神にまさかの3連敗を喫するなど、勢いにかげりが見えだした。 「それでも阿部の2打席連続ホームランや延長10回での勝ち越しホームランなど、どうにか踏みとどまっているが、これができるのも今の内。例の“飛びすぎるボール問題”で、製造元のミズノは在庫の全てのボールを再検査し直し、4月22日から“規準範囲内の反発係数ボール”だけを納入することにしたからです。これで巨人が得意とする空中戦に影響がでるのは確実で、リリーフ陣を再構築しない限り、ズルズル行く可能性もある」(巨人担当記者) そんな折に突如浮上した今回の「変則DH制」だけに、キナ臭さは残る。巨人には阿部のほかにも高橋由、矢野らのDHお得意選手がおり、交流戦はこれでしのごうという「第2の矢」が透けて見える。 もっとも、こんな噂も囁かれている。 「今回の変則DH制を橋頭保に『1リーグ制へ移行しようとしているのでは…』というものです。ダルビッシュ、田中将、岩隈とパのエースが続々メジャーに移籍したことで“セ高パ低”の流れにあり、セ側には『1リーグ制なら現在のセ球団同士で日本シリーズも可能』との思惑もある」(球界事情通) ボールを巡る不手際が2年連続で続き、コミッショナー事務局には抗議が殺到している。ドサクサに紛れて何かが起きる。
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スポーツ 2014年05月01日 11時50分
10年目の交流戦『特別企画』に隠された企業賞金の行方
プロ野球界は交流戦の改革を余儀なくされたようだ。10年目を迎える特別企画として、セ・リーグの主催球場で指名打者制(以下=DH)とし、同制度をペナントレースでも採用しているパ・リーグの主催ゲームでは9人制ルールとする方向で調整されているという(4月16日)。パの理事長を努めるオリックス・村山良雄球団常務は「ファンが主催球場で見られなかった試合のつくり方、選手を見て楽しめる」と取材陣に説明していた。同企画を継続するか否かは「ファンや現場の反応を見て」とも話していたが、 「DH制の入れ換えで盛り上がらなければ、来季はまた別の企画を考えなければならないでしょう」(NPB関係者) と、“悲痛な声”も聞かれた。 そもそも、この入れ替え企画は選手会の提案だった。それを丸飲みする形で受け入れた理由は『交流戦のマンネリ』と言っていい。 「ペナントレースの開幕直前、交流戦の優勝チームに贈られる企業賞金が減額されました」(前出・同) 今季も、交流戦の協賛は某大手生命保険会社だ。昨季5000万円だった賞金が3000万円に減額されたという。理由は伏せられたが、交流戦を協賛するに至って、企業側が提供する賞金に見合う“自社ピーアール”ができなったからだろう。 パ・リーグ出身のプロ野球解説者はこう分析していた。 「交流戦が導入された背景には、近鉄バファローズとオリックスブルーウェーブの球団合併がありました。当時、セ・リーグ各球団は巨人戦の全国放送によるテレビ放映料が入っており、それをパ6球団に分散したくないと思っていました。でも、巨人戦の地上放送が激減し、その間、パ・リーグは観客数を高める独自の企業努力をし、巨人人気をアテにする必要もなくなりました。今ではアウェイでも応援団が詰めかけるパ・リーグとの試合に興味を示しているのは、セ・リーグ球団の方です。セ6球団との試合に特別な思い入れは、パ・リーグ側にはない」 だが、こんな意見も聞かれた。「ゴールデンウィーク後の5月中旬に交流戦が予定されていることに意義がある」という。 「ゴールデンウィーク明けは、どの球場も観客動員数が伸び悩みます。連休中に遠出をした人たちの財布の紐がかたくなるからでしょう。興行成績の落ち込む時期にファンの関心を引く営業努力は必要です。交流戦を盛り上げていかなければ、プロ野球界全体が衰退してしまう」(NPB関係者) 新人王の公式タイトルのほかに『ゴールデン・ルーキー賞』なる新人選手の表彰セレモニーも行われてきたが、今年はない。協賛企業が撤退したからだ。 この十数年、野球、バレーボール、バスケットボールなどの企業チームが解散(廃部)、休部されてきた。不況による資金難がその理由だというが、 「企業が野球などの集団スポーツのチームを持つことは今後も難しいと思います。しかし、企業ピーアールで、五輪選手や特定のプロアスリートを応援するスタイルが定着しており、決して財界がスポーツに無関心というわけではない。『交流戦よりもクライマックスシリーズに興味がある』と話す大手企業もないわけではない」(NPB関係者) との意見も聞かれた。 マンネリ打破で、DH制の使い方を見直すのも、プロ野球ファンの関心を高めるためだとすれば、意義のあるテストケースと言えるだろう。プロ野球界も広告出資の集め方を考え直さなければならない。
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スポーツ 2014年05月01日 11時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第20R 日本オリジナルの獰猛なる狂虎〈タイガー・ジェット・シン〉
日本のプロレス界における三大悪役外国人選手といえば、アブドーラ・ザ・ブッチャーにザ・シーク、そしてタイガー・ジェット・シンとなるだろう。いずれの選手も反則攻撃を主にするという点では共通するが、そんな中でもシンだけは“動ける”ことが一種の持ち味であった。 一つひとつの攻撃がスピーディーでありながら、反面でグラウンドの攻防もできるから、試合に緩急があって単調にならない。激しく凶器攻撃を仕掛けたかと思えば、一転してコブラクローや首四の字固めでジックリと締め上げ、それが観客からするとさらにイラ立ちを募らされることになる。だからこそ、猪木との遺恨マッチは多大なる人気を博し、1973年からの9年間で都合37回にも及んだ。 それでも観客に飽きられるどころか、試合を重ねるごとにヒートアップしていったのだから、よほど両者は手が合ったのだろう(ちなみに勝敗は猪木から見て23勝7敗7分け。猪木が大きく勝ち越しているが、その多くは反則裁定によるものである)。 「猪木対シンで有名なのはアームブリーカーでの腕折り事件ですが('74年・大阪府立体育館)、後々にも猪木が初めてコーナートップからミサイルキックを放ったりというように('80年・日本武道館)、新境地が開かれていきました」(プロレス誌記者) シンが住居を構えるカナダにおいて、ビジネスで成功を収めていることは多くのプロレスファンの知るところだが、これも猪木との闘いにおける副産物だったようだ。 「日本へ遠征するたびにケガでボロボロになって帰ってくるシンを見て、奥さんが“いつまでもプロレスができるとは限らないからサイドビジネスを始めてはどうか”と助言したのがきっかけだそうです」(同・記者) 両者の闘いの激しさを伝えるエピソードであり、またシンに金銭面での余裕があったからこそ、日本の試合に向けてコンディションを整えられ、さらに過激な試合に臨めるという好循環にもつながった。 もう一つ、シンが他の悪役レスラーと異なる点は、そのキャラクターが日本オリジナルであった点だ。アメリカやカナダにおいてはベビーフェースとして闘っていたが、シン本人の希望もあって日本ではヒールを務めることになり、それが大当たりとなった。 初来日時、試合の予定がなく観戦するだけのハズのところを、打ち合わせもないままいきなり試合に乱入してみせるなど、もとよりヤル気が違っていた。買い物中の猪木夫妻を襲った『伊勢丹襲撃事件』にしても、そんなシンだからこそ成立し得たものであった。 「今ではこの事件も“筋書きがあった”とミスター高橋などが証言していますが、それでも白昼に路上で凶行に及んだら、一般からの通報によって逮捕される危険性もあったわけです。衆人環視の中で形ばかりの暴行であったなら、かえって白眼視されることにもなったでしょう。シンが逮捕を恐れず、全力で襲撃をやり遂げたからこそ、このアングルが話題になったのです」(新日関係者) あまりにも猪木との闘いが印象的だったせいなのか、全日本への移籍後はどこかパッとしなかった。 「馬場や鶴田など重厚感ある選手との対戦となると、シンの素早い動きが逆に軽く見えるというところはあったでしょう。また、初登場時にはサーベルではなく棍棒状の凶器を持って乱入するなど、全日側が意図的に新日色を消そうとしたのもマイナスでした」(前出の記者) トレードマークのサーベルは後に復活するが、同時期に移籍したスタン・ハンセンの人気もあって、シンの扱いは決して良いものではなかった。輪島大士のデビュー戦などは、反則攻撃で流血させることもなく、そのドンくさい攻めを受けて花を持たせるばかり(結果は両者反則)。年齢によるものか、新日時代と比べて明らかに腹が出るなど、コンディションも芳しくなかったようだ。 しかし、そこで終わらないのがレジェンドである。その後、新日に復帰、さらにはインディーズへも出場するようになると、動きこそは全盛時に及ばなかったが、その分凶悪さを増し、大仁田厚、小川直也、曙、ボブ・サップらのビッグネームを、次々と血だるまにしていったのはさすがの一言であった。〈タイガー・ジェット・シン〉 1948年、インド出身。'73年、新日本プロレスに初来日。猪木との幾多の対決の後、'81年、全日プロへ移籍。'90年に新日プロに復帰し、以後FMW、IWAジャパン、ハッスルなどインディー団体のリングにも上がっている。
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スポーツ 2014年04月29日 16時20分
“金満・巨人”は変わらず 日本プロ野球選手会が年俸調査結果を発表
プロ野球選手が、どれくらいの年俸をもらっているのか、大いに気になるところだが、労組日本プロ野球選手会(楽天・嶋基宏会長)が、選手会に加入する開幕時の支配下選手728人の今季の年俸調査結果を発表した。 12球団全体の年俸総額は、267億7303万円。平均年俸は、3年連続でダウンとなり、前年比1.5%(55万円)減の3678万円だった。1億円を超える選手は64人で、昨年より7人減った。 この調査は、自己申告で外国人選手、育成選手は対象外で、出来高も反映されていない。昨今、出来高契約を結ぶ選手も少なくなく、田中将大投手らの高年俸のスーパースターがメジャーに流出したことが、3年連続で平均年俸が下がった要因にもなっているようだ。 リーグ別では、セが3729万円、パが3626万円。球団別では、2年連続リーグ優勝の巨人が736万円増の6891万円で、3年連続トップ。1億円を超える選手は最多の11人で、変わらぬ“金満”ぶりを証明。 1256万円増の5408万円のソフトバンクが2位に浮上。3位は阪神(3960万円)、4位はロッテ。 昨年2位だった中日は、12年ぶりのBクラスで、オフに落合博満GMが約8億円にも及ぶコストカットを敢行。その影響で、前年比31.9%減の3538万円で5位に落ちた。この下げ幅は、80年の調査開始以来、12球団を通じて最大のマイナス。最下位は3年連続、DeNAで2462万円。 やはり、チームが強くないと、球団別の平均年俸は上がらない。それしにしても、1位・巨人と2位・ソフトバンクとの1483万円もの平均年俸の差は、巨人の金満ぶりをまざまざと示す結果となっている。(落合一郎)
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スポーツ 2014年04月28日 11時00分
「セクシーさが足りん!」36年ぶりに復活した『タイガースガールズ』に賛否両論
阪神タイガースに今シーズンから誕生したチアガールチーム『タイガースガールズ』。17人のメンバーが甲子園でダンスとパフォーマンスを繰り広げる姿は何とも新鮮だが、一方でこれに賛否両論が巻き起こっているという。 「36年ぶりの阪神のチアガール登場で話題になっていますが、そもそもプロ野球のチアガールは阪神が本家。田淵や掛布が活躍していた'78年に、他球団に先駆けて結成されたのです。しかし同年に阪神が最下位に沈み、観客の反応も今ひとつだったことから、1年限りで解散になった経緯があります」(スポーツ紙記者) ここへ来てのチアガール復活の理由を、球団関係者はこう説明する。 「球場に華やかさを、そして応援の熱さでは日本一といわれる阪神ファンを盛り上げていこうというのが狙い。しかもチアガールがないのは阪神と広島だけでしょ。それも寂しい話ですからね」 しかし、甲子園で観戦していたファンの評判は手厳しい。 「チアいうたら、健康な色気がウリのはず。せやのに、タイガースのチアガールは色気が少ない。着ているものもおとなしめやしな…」 確かに、他球団のチアガールを見ると“ヘソ出し”は当たり前で、同じ大阪球団のオリックスなどは、胸元も露わなセクシーユニホーム。一方の阪神は、明らかに“布地”が多く、側面に入ったピンクのラインはファンの間で「何でかまぼこピンクやねん」と揶揄される向きもあるほど。 “色気”より“元気”路線ということかもしれないが、その本当の狙いをスポーツ紙記者はこう推測する。 「阪神の観客動員は今や12球団でもトップクラス。甲子園は、ほぼ満員状態が続いています。しかし、ギリギリAクラスのチーム状況を思えば、これが今後も続くという保証はどこにもない。今のうちに新たなファン層である家族連れや女性を開拓し、観客を確保しなければならない。それもあって、控えめなコスチュームなのでは」 露出多めの“夏場バージョン”に期待!
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スポーツ 2014年04月27日 11時00分
鶴竜より注目される夏場所の遠藤
大相撲夏場所(5月11日初日・両国国技館)の前売り券販売が好調だ。千秋楽の分は売り出し初日で完売した。やはり、日馬富士以来約1年半ぶりとなる第71代の新横綱・鶴竜(28)の誕生がその要因だろう。 もちろん、今や大相撲界きってのイケメン力士、遠藤(23)人気も手伝っている。初めて横綱大関に挑戦した先場所は惜しくも6勝9敗と負け越したが、稀勢の里から大関戦初白星を挙げるなど、ファンをすっかり魅了した。 そのトレードマークとなっているのが、出世スピードになかなか追い付かず、いまだに後ろに束ねたままのザンバラ髪。激しい動きのためにそのザンバラ髪が乱れ、額にパラリとかかる姿が魅力的と好評だが、いよいよ見納めが近そうだ。 入門して1年2カ月。思ったよりも髪の伸びが遅く「スピード出世ということを強調したくて、ワザと先を切って短くしているんじゃないか」という、あらぬウワサも立てられていたが、ようやく何とかマゲが結える域に近づいてきた。 「本人も早くマゲを結って“本当の力士”になりたいと思っているようで、何度かチャレンジしているようですが、後ろの方が短くてまとめられずパラパラと落ちてきてしまうようです。小さいマゲは結えても、関取だけに許される大銀杏はずっと先のことになりますね」(担当記者) マゲを結えば顔つきも変わり、これまでとはイメージも大きく変わる。どんな凛々しい力士ぶりを見せるか楽しみだが、見掛け以上に大きな変身を求められているのが相撲っぷりだ。 夏場所の地位も、横綱陣はともかく大関陣とは当たりそうで、期待の星としては2場所連続して負け越すワケにはいかない。やはり新横綱以上に、遠藤が注目を集めそうだ。
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スポーツ 2014年04月26日 11時00分
浦和レッズ横断幕騒動の行方
Jリーグ・浦和レッズの“差別横断幕問題”が第2ラウンドに突入した。 史上初の無観客試合の制裁が処されたのは、3月23日の対清水戦。人種差別は国際サッカー連盟(FIFA)が最も嫌うことであり、先ごろは差別撲滅に向けた5カ年の行動計画もまとめた。しかし、新たな対立図式が懸念されている。当該サポーターたちを損害賠償で訴える準備が進められているというのだ。 「浦和の淵田敬三社長が『訴訟を検討中。トータルで考えて判断したい』と発言しています。浦和は問題の横断幕を掲げたサポーターを呼び、事情聴取しました。Jリーグ本部には彼らをかばう内容で報告書を出したものの、村井満チェアマンはそれを突き返しました。ホンネでは、浦和は当該サポーターたちの説明に納得していません」(ベテラン記者) 浦和は「損害は計算中」と各メディアに答えたが、「1億円超」との見通しも示唆していた。試合に掲示されるはずだった企業広告にしてもそうだ。浦和の説明では「今のところ、企業側から賠償の話は出ていない」というが、関係者はこう語る。 「前例がないので、広告出資した企業側も出方をうかがっているだけ。常識的に見れば、今後、広告出資した試合が無観客となった場合、クラブが賠償する条文が契約書に加えられるでしょう。浦和が広告出資した企業と賠償について話し合うのはこれからですが、訴訟になれば浦和は被害者となり、追加制裁が軽減されるかもしれません」 “社会的常識”では、当該サポーターの釈明は通用しない。浦和は再発防止に向け努力しているが、その後、警備員を増員するなど余計な出費もかさんでいる。 もうひと波乱では収まりそうにない。
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