スポーツ
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スポーツ 2014年04月15日 11時00分
ダメ虎お家騒動 江夏vs掛布「次期阪神監督」抗争(2)
では、江夏擁立派がなぜ掛布氏の入閣を狙うのか。そこには“来季の江夏阪神”の願いが込められている。江夏氏と近い放送関係者が明かす。 「いまの阪神に掛布氏が入閣して一軍のユニホームを着たとしても、それなりに客は増えるでしょうが、優勝は望めない。巨人の戦力が抜きん出ており、とてもじゃないがかなわない。結果、和田監督は3年連続で優勝を逃し、勇退が確実。貧打も問われるだろうから、掛布氏も責任を取らされる。そうなっては、次期監督など望みようがない。そこが狙いです。いま慌ててしゃしゃり出なくとも、いずれ江夏待望論が出てくる。われわれにとって掛布氏の緊急入閣は大歓迎。ぜひそうなってほしい、と願っているのです」 逆に考えれば、中村GMにとって掛布氏の投入は最終兵器であり、負け戦が濃厚なこの時期に投入するわけにはいかない。「絶対に阻止」が本音なのだ。 もっとも、江夏氏のユニホーム復帰は掛布氏以上に難題が多い。 1993年には覚せい剤所持で現行犯逮捕され、2年4カ月収監された。血行障害と心臓疾患の持病もある。現役時代には黒い交際が発覚したこともあった。野球への真摯な態度、情熱は認めるものの、公人ともいえる阪神タイガース監督を疑問視する人は多い。 「現在の江夏氏はカドがとれ、毛髪も薄くなり、達観したかのように丸くなった。本人が『もし刑務所に行っていなかったら死んでいた』と話すように、規則正しい生活の中で健康と本来の自分を取り戻したのでしょう。落合博満氏と雰囲気がそっくりになってきた。両者は一匹狼という共通する部分が多く、仲もいい。野球が大好きなのです。その落合氏が中日で成功した経緯もあり、阪神内にも江夏氏を思い切って起用してみては…、の声があるのは事実です。とりわけ、元監督の野村克也氏が江夏擁立を支持しており、今季の阪神がBクラスに転落すれば、この“劇薬”の投入は検討に値するでしょう」(阪神OBの野球解説者) 江夏氏に阪神監督を受ける意思はあるのか。阪神球団サイドは、条件が整えば可能性はあるとみている。“条件”とは金銭面ではなく、チーム体制だという。 「現役時代に阪神のお家騒動に巻き込まれる形で南海にトレードされ、苦い思いを味わった経験から、フロント陣の全面支援を強く望んでいる。江夏氏が最も信頼を寄せ、人間としても尊敬しているのが国民栄誉賞を受賞している衣笠祥雄氏です。その衣笠氏がGMまたは球団幹部でフロント入りすれば、江夏氏の心は動く。もう一人、これからの日本球界に必要、と高く評価しているのが、野茂英雄氏です。近鉄時代からアドバイスを送り、自分が果たせなかったメジャーでのプレーを日本のパイオニアとして切り開いた生きざまにほれ込んでもいる。玄人筋の人気が見込める野茂氏を引き込めれば、タイガース人気も浮上する。外部の血を積極的に注入することでダメ虎を猛虎に変えるのでしょう。体力的にはもって2年。チームの体質改善を終え次第、バトンを渡す考えのようです」(江夏氏と懇意のスポーツライター) 江夏VS掛布の「次期阪神監督抗争」はペナント戦以上に目が離せない。
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スポーツ 2014年04月14日 11時00分
ダメ虎お家騒動 江夏vs掛布「次期阪神監督」抗争(1)
オープン戦の不調が本物だったことを示すように低空飛行を続けている阪神。開幕カードの巨人戦では3試合で47被安打27失点。しかも頼みの西岡が飛球を追った際に福留と衝突し、鼻骨と肋骨を骨折。復帰は早くとも5月20日の交流戦開始以降というから大変だ。 開幕前に「非常に危機感をもっている。このままではチケットの売れ行きがサッパリだ」と嘆いた坂井信也オーナーの危惧は現実のものとなりつつある。 そこで聞こえてきたのが、現在、二軍にいる掛布雅之DC(GM付育成&打撃コーディネーター)の一軍引き上げ案だ。4月11日から甲子園球場で行われる巨人3連戦でもチケットが売れ残るようなら、ミスタータイガースの神通力でダメ虎をよみがえらせ、オールド阪神ファンを呼び込むしかない。掛布氏の入閣をチケットの販促につなげようという作戦なのだ。 「人気選手の西岡が戦列を離れたのが何より痛い。レギュラーにはこれといったフレッシュな人材がいない。それでも首位争いを演じていれば客は来るが、こうも2けた失点が続けば、ソッポを向かれて当然。こうなったからには、二軍で指導している掛布氏を一軍に呼び、起爆剤になってもらう。そういう声が球団内外から日増しに強まっています」(阪神担当記者) その兆しはある。4月2日の中日戦では先発したドラフト6位ルーキーの岩崎が5回3安打無失点の好投。西岡の穴を埋める上本、ゴメスの加入でスタメン落ち危機の新井兄弟、不振の福留に代わって右翼を守った俊介らのハッスルで、15−0で圧勝した。掛布氏が提唱する「ベテランにばかり頼らず、試合に出たくてウズウズしている若手や中堅を積極起用する」策が見事にはまった格好だ。 「和田監督は今季が3年契約の3年目。通常なら夏前からストーブリーグが始まるが、今年は思いのほか早く、水面下では次期監督が焦点になっている。そこから伝わってくるのは、掛布氏の名前。『阪神最後の大物』と言われながら、まだ一度も監督に就いていない掛布氏に託す以外にタイガース再生はない、というのです。選手たちもそっち方面に神経をとがらせ、試合に集中できないでいる」(別の阪神担当記者) 一方、監督の人選をつかさどる立場の中村GMにも異存はなさそうだ。掛布氏は千葉県の後輩。実質経営する会社が4億円の負債を抱えて倒産し、金銭トラブルがマスコミをにぎわせている中で、DCに就任させたのも中村GM。もちろん、その延長線上には“ポスト和田監督”があり、掛布政権を誕生させることで、自身もまた引き続きGMにとどまろうという、政治的思惑も透けて見える。 このように、掛布氏の緊急入閣は中村GMにとっても渡りに船の話に聞こえるが、「掛布緊急入閣」を仕掛けているのは、実は次期監督に別の人物を推す阪神OBグループだというウワサもある。 中村GMは掛布氏の入閣を推進するどころか、逆に制止しているというから、わけがわからない。 「中村GMはスポニチ、野村監督はサンスポといった具合に、阪神の監督は各スポーツ紙で評論家を務め、虎党の支持を背景に阪神の監督に就く。掛布氏の場合、日本テレビ=報知のイメージが強すぎて、在阪スポーツ紙は決して快く思っていない。巨人が優勝し、阪神監督まで巨人系となっては、売り上げに響く。そこで対抗馬に推しているのが、掛布氏以上に超大物の江夏豊氏なのです。江夏氏はテレビ大阪とデイリースポーツで評論活動を続け、タイガースの試合を最も見ている。現役引退以来、一度もユニホームを着ていない江夏氏が監督に就任すれば、マスコミの話題になるだろうし、こと野球への情熱、観察力で右に出るものはいない。虎党にはバラエティー色が強い掛布氏より、心底野球好きの江夏氏に期待する声が大きいのです」(スポーツ紙デスク)
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スポーツ 2014年04月13日 11時00分
松井裕樹を潰す雑草新人
楽天の黄金ルーキー・松井裕樹(18)にとっては、何ともホロ苦いデビューとなった。4月2日、対オリックス2回戦(コボスタ宮城)でプロ初先発も、6回3失点で敗戦投手となってしまった。 「高卒一軍入りは松井だけ。ここだけの話、松井のフィールディング、けん制はまだ一軍レベルではありません。そういう欠点をわかった上で一軍入りさせたのは『実戦の中で育てていく』という星野監督流の愛情でしょう」(ベテラン記者) 失敗も将来の糧となる。だが、敵となるのは相手打線だけではない。今季、開幕一軍入りを果たした新人は少なくないが、松井以外は大学、社会人を経験したオトナたちばかりだ。 「開幕で4番を務めた井上晴哉(千葉ロッテ)、途中出場ながら開幕戦でマスクをかぶった小林誠司(巨人)、同じく捕手の梅野隆太郎(阪神)、ローテーション入りを果たしそうな吉田一将(オリックス)…。彼らは高校時代は無名に近く、大学や社会人で鍛えられてプロ入りしました。泥臭さというか、芯の太さがあって、一度や二度の失敗でもめげないたくましさが感じられます」(同) 社会人ナンバー1投手だった吉田一将は、甲子園を経験しているが、グラウンドには立っていない。東海大学進学後も、同級生に菅野智之(巨人)がいたため、大舞台を経験していない。大多数の新人はこうした『無名時代の屈辱』をバネに努力を積み重ねてきただけに、エリートに対する敵愾心も並大抵ではない。 「どの新人も『松井には負けたくない』の思いが強いでしょう」(関係者) 星野監督は松井と『野村克也-田中将大』の師弟関係を踏襲したい気持ちがあるようだ。となれば、松井を“雑草新人たち”の標的にしない策を講じるべきかもしれない。
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スポーツ 2014年04月12日 15時02分
打率4割超えでもベンチ 明確になった“5番手外野手”イチローの立場
メジャー14年目のヤンキース・イチロー外野手(40)が、試練の開幕を迎えた。 スプリングキャンプの時点で、“5番手外野手”とされていたイチロー。予想通り、4月1日(日本時間2日)のヤンキース開幕戦では、ベンチスタートなり、出場機会すらなかった。2日(同3日)も出番はなし。 3日(同4日)のアストロズ戦では、8番右翼で初スタメンし、4打数2安打でマルチヒット。翌4日(同5日)のブルージェイズ戦でも7番右翼でスタメン出場し、5打数3安打の猛打賞で、デビュー戦の田中将大投手の初勝利をアシストした。 それでも、5日(同6日)のブルージェイズ戦では、スタメンから外れ出番もなし。6日(同7日)のブルージェイズ戦では3度目のスタメンで、4打数1安打。 スタメンした試合では、しっかり結果を残しているイチローだが、7日(同8日)以降、4戦連続でベンチスタート。出番は守備固め、代走要員に限定され、10日(同11日)のレッドソックス戦では出場機会もなかった。 11日(同12日)のレッドソックス戦では、5試合ぶりに7番左翼でスタメンし、4打数2安打と、好調をキープ。 11日(同12日)現在、チームは11試合を消化。ここまでのイチローの成績は18打数8安打、打率.444と立派なものだが、それでも、スタメン起用が4試合しかないあたりに、“5番手外野手”としてのイチローの立場を明確にしている。 ちなみに、ライバル外野手の11日(同12日)現在の打率は、左翼のブレット・ガードナーが.286、中堅のジャコビー・エルズベリーが.350、右翼のカルロス・ベルトランが.243、指名打者に入っているアルフォンソ・ソリアーノが.216。打席数の違いこそあれ、いちばん高打率を残しているのがイチローだが、それでも、“5番手外野手”に変わりはない。 9日(同10日)のオリオールズ戦では日米通算3018試合出場となり、野村克也(西武など)が持つ3017のNPB最多出場記録を更新したが、大記録達成の試合が代走のみの出場では、なんとも寂しい。 このままいけば、イチローの出番は著しく少なくなる。レギュラー4人の外野手に休養日を与える日しか、スタメン機会はないだろう。ヤンキースに残るかぎり、その苦闘は続くことになりそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2014年04月10日 14時25分
田中マー君 またまた序盤に本塁打浴びる! 本拠地デビュー飾れずも、まずまずの投球
4月4日(日本時間5日)、敵地・トロントでのブルージェイズ戦で、メジャー初登板初勝利を飾ったヤンキース・田中将大投手(25)が、同9日、(同10日)、ヤンキースタジアムでのオリオールズ戦で本拠地デビューを果たした。 田中は前回の登板同様、7回(101球)を投げ、7安打1四球3失点、10奪三振。同点の場面で降板したため、勝敗は付かなかった。 デビュー戦ではいきなり、初回先頭打者に本塁打を浴びるなど、序盤の2回で3失点したが、この日は2回に2安打された後、9番打者のジョナサン・スクープ内野手に、よもやの3ラン本塁打を食らった。 3、5回には得点圏に走者を進められたが、失点は許さず。4、6、7回は3者凡退に抑え、前回同様、尻上がりの投球でマウンドを降りた。 試合はヤンキースが2回に2点、4回に1点を奪い、3-3の同点の場面で、田中は降板し、勝ち負けは付かず。最後は4-5でヤンキースが敗れた。 2度目の登板は、デビュー戦と同じように、序盤に本塁打を喫するなど3失点した田中。それでも、立ち直って修正するあたりはさすが。2試合とも、7回3失点は、十分に先発投手の役目を果たしている。 試合後、田中は「全体的に粘れていたと思いますが、やはり、走者をためて本塁打というのは、悔やまれます」と話し、課題となる序盤の投球については、「もちろん修正を図っていかないといけない部分ですけど、2試合で捕まるのが多いというのは、そんなことはまだまだ分からないと思います。2試合だけでは言われたくないです」とコメント。慣れない中4日については、「全然問題なかったと思います」とした。 自軍のジョー・ジラルディ監督は「回を重ねるごとに良くなった。厳しい場面でよく粘った。一番内容が良かったのは、最後の7回だった」とまずまずの評価。敵軍のバック・ショーウォルター監督は「素晴らしいスプリットを投げる、いい投手だ」と評した。 味方の援護で黒星は付かなかった田中。次回登板では、課題の序盤を修正できるかがポイントとなりそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2014年04月09日 10時10分
プロ野球ファンが予想するセ・リーグ優勝チームは?
プロ野球は3月28日に開幕。セ・リーグでは、読売巨人ジャイアンツと広島東洋カープがスタートダッシュに成功した。 4月6日現在の順位は、巨人と広島が6勝2敗で同率首位。勝率5割を超えているのは、この2チームだけで、4勝5敗の阪神タイガースが3位。3勝4敗のヤクルト・スワローズが4位、スタートダッシュにつまずいた中日ドラゴンズが3勝6敗で5位、DeNAベイスターズが2勝5敗で最下位となっている。 「Yahoo!ニュース」では、「2014年のセ・リーグ優勝チームは?」との意識調査を、3月27日〜4月6日に実施。8万4087票(男性=86.6%、女性=13.4%)の回答があった。 その結果は、巨人が4万5784票(54.4%)を集め、過半数を超えた。調査期間が開幕前から6日までだったこともあり、開幕から好調の広島が1万3948票(16.6%)で2番目につけた。 昨季2位の阪神は9179票(10.9%)で3番目。谷繁新体制となった中日は、6913票(8.2%)で4番目。DeNAは5126票(6.1%)で5番目。昨季、最下位のヤクルトは3137票(3.8%)で6番目の順となった。 昨季、リーグ優勝の巨人は、ただでさえ強いのに、片岡治大内野手、井端弘和内野手、大竹寛投手、キューバ出身のレスリー・アンダーソンらを獲得。大型補強でさらに戦力拡大した巨人の優勝を予想したファンが、過半数を超えるのは至極当然で、7割、8割の票が入ってもおかしくないところ。 昨季、16年ぶりのAクラスで3位となった広島は、ドラフト1位の大瀬良大地(九州共立大)、同2位の九里亜蓮(亜細亜大)が早くも活躍するなど、優勝争いにも加わりそうな勢いで、2番人気も納得。その他の4チームには奮起を期待したい。 果たして、セ・リーグを制するのは、絶対的な戦力を誇る巨人か、はたまたダークホースが出現するか? また、「Yahoo!ニュース」では、同期間に「2014年パ・リーグ優勝チームは?」との調査も行い、3万5275票(男性=85.6%、女性=14.4%)の回答があり、ソフトバンク=1万7353票(49.2%)、楽天=7682票(21.8%)、日本ハム=3698票(10.5%)、西武=2504票(7.1%)、ロッテ=2337票(6.6%)、オリックス=1701票(4.8%)の順となった。(リアルライブ編集部)
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スポーツ 2014年04月07日 11時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第17R まさにレジェンドの中のレジェンド!〈ルー・テーズ〉
プロレスの起源としては19世紀の初頭、イギリスのキャッチ・アズ・キャッチ・キャンや、アメリカでのアマレス賞金マッチなどがいわれるが、現在につながる形を作ったのは紛れもなく“鉄人”ルー・テーズである。テーズの登場以前、すでに「ベビー・フェース対ヒール」「屋内ホール興行」などの様式は出来上がっていたが、1948年にNWAが立ち上げられ、そこでテーズが王者に君臨したからこそ、プロレスは世界的な人気を獲得するに至ったのだ。 NWA立ち上げの前後には、これによる興行独占状態を快く思わない小プロモーションも多く、その中には「実力行使でテーズをつぶして覇権を握ろう」とした輩も少なからず存在したという。しかし、テーズはそうした相手をシュートで次々と下していった。つまりテーズがその実力でもって、NWAという一大ネットワークを築き上げたのである。 そんなテーズの伝説の一つに「引き分けを挟んで936連勝」という記録がある。これは結果が残っている試合だけの数字で、「ローカルでの試合を含めれば2000連勝はしている」との説もある。 「テーズ本人によれば、一番自信を持っていた技は、代名詞ともいえるバックドロップではなく、ダブルリストロック。この技で各地の猛者を倒してきたという自負があってのことでしょう」(プロレス評論家) 単にシュートが強かったというだけではない。 「勝つためというだけならば必要のないドロップキックやフライング・ボディシザース・ドロップも見栄え重視で取り入れて、しかも“名手”と呼ばれるほどの使い手となった。これはつまり強さだけでなく、ショーとしてのプロレスも重視していた証拠です」(同) そんなテーズの初来日は1957年。NWA王座を巡る力道山との名勝負に始まって、1990年、蝶野正洋との師弟対決まで(このときの年齢は何と74歳!)都合30年以上にわたり日本のプロレスファンの前で試合を披露し続けてきた。 初来日時、すでに41歳。以後は下り坂に差し掛かったこともあり、むしろ試合よりも“特別レフェリー”や“立会人”としての印象の方が強いという人も多いだろう。 そうした中でもいまだに伝説として語り継がれるのが、1967年、国際プロレスにおけるグレート草津戦だ。 このときまでにテーズは、力道山だけでなくジャイアント馬場にも星を譲っており、それに続いて3匹目のドジョウを狙ったのが、この年から『TBSプロレス』の番組名で国際のテレビ中継を開始したTBSだった。わざわざこの旗揚げに合わせて、アメリカでグレート東郷をブッカーとして『TWWA王座』なるものを立ち上げ、その初代王者にテーズを据えた。そうして「レジェンド・レスラーのテーズを国際の若きエース候補、グレート草津が破って王座戴冠」というのが、TBSのもくろみだったが、これが最後の最後で裏切られる。 「TBSは放送開始当初から“新時代のスターを分単位で誕生させる”などと言って、草津に勝たせるつもりでいました。しかし、肝心の現場では“まだデビューから2年ほどの草津がテーズに勝つなどトンデもない”という意見が支配的だったのです。それでも国際側は“せめて引き分けなど好勝負をさせて今後に期待をつなげたい”という考えでいたのですが、テーズと東郷がそれを許さなかった」(当時を知る関係者) 結果は3本勝負の1本目、バックドロップによる草津の失神KO負け。 当の草津は後に「東郷に寝ているようにいわれた」と述懐している。つまりこれは“東郷によって仕組まれた結果”だったというわけだ。 「テーズの実力、実績、プライドを鑑みれば、グリーンボーイの草津が相手ならばその結果が相応だったということ。当時の国際は完全にTBSの支配下にありましたが、そんな金主であるTBSであっても現場には口を挟ませない。そんな気概が当時のレスラーたちにはあったのです」(同) まさに“プロレスとは底が丸見えの底なし沼”(by井上義啓=元週刊ファイト編集長)なのである。〈ルー・テーズ〉 1916年アメリカ出身。16歳でデビュー、初来日は'57年、日本プロレス。以後、国際プロ、新日プロに参戦。特別レフェリーなどで他団体にも関わる。74歳で引退。2002年、心臓疾患から肺炎を併発して死去。享年86。
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スポーツ 2014年04月07日 11時00分
親方と不仲の引退・琴欧州の不安
ブルガリア出身でヨーロッパ出身初の大関となった西関脇・琴欧洲(31)が引退した。 今年1月に日本国籍を取得したが、年寄名跡を持っていない。そこで大関経験者が引退後3年間力士名のまま協会に残れる規定により、佐渡ヶ嶽部屋付きの親方として後進の指導に当たることになった。 琴欧州は昨年九州場所を左肩脱臼で途中休場して負け越し、47場所守った大関から陥落。初場所でも10勝できず、大関返り咲きはならなかった。 引退会見に同席した師匠の佐渡ヶ嶽親方は、「ケガが治ればまだ取れると思った。でも本人がもう気力がありませんと言った。いつかこういうときが来るとは思っていたけど、早かった気がする」と語ったが、大関まで張った力士に年寄株を手当してやるのは師匠の務め。 先代佐渡ヶ嶽親方(元大関琴桜)も、角界きっての不良力士、琴富士にでさえ引退後協会に残すべく借株を与えていたというが、現佐渡ヶ嶽親方は会見でも終始淡々としていた。 相撲関係者が言う。 「琴欧州は先代の弟子という意識も強いが、実は2人は犬猿の仲なんですよ。タニマチから出るご祝儀のことで始終揉めていた。親方が佐渡ヶ嶽部屋あっての琴欧州だと言うと、琴欧州は自分あっての部屋だと切り返す。親方としても勝手にしろと思うのは当然です」 琴欧州は、3年たっても年寄株が見つけられなければ相撲協会を去るしかない。 「愛知県にいる夫人の父親とも不仲で、もし株が見つからなければどうするんでしょう。ただ、ブルガリアに帰れば大金持ちの名士。把瑠都のように地元に帰って実業家に転身する手もある」(関係者) いずれにせよ、人気大関の寂しい幕引きだった。
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スポーツ 2014年04月06日 11時00分
化粧まわしの準備も危うい鶴竜 横綱昇進でもタニマチ不在の不安
鶴竜(井筒部屋・28)が第71代横綱に昇進した。白鵬や日馬富士に比べれば地味ともいえる横綱だが、角界の評判はとにかく真面目で努力家。本人も会見で、「一生懸命頑張るという思いが強い。尊敬されるような力士にならなければ」と決意を新たにした。 「鶴竜は若いころから相撲が上手かった。黙々と努力するタイプです。師匠の井筒さんが、『君にはもう教えることはない』と脱帽するほどで、とにかく飲み込みも早い。しかし、モンゴル人は運動能力が高いので大関は狙えるかなとは思っていたが、まさか角界を制覇するとは」(相撲関係者) しかし、横綱の道をまい進するには少々不安な面もあるという。井筒部屋には有力なタニマチがおらず、強力なバックアップが不在だというのだ。 「井筒さんが一時期やる気を失い、部屋の力士はもちろん、タニマチも次々と去って行った。横綱にもなると、付け人は7〜8人が必要ですが、井筒部屋には鶴竜を含めて5人しか力士がいない。そもそも、大関のいる部屋が本人以外4人で、どうやって部屋を運営するのか不思議なぐらいでした。しかし、時津風一門で弟・寺尾の錣山部屋、一門の枠を超えて高砂部屋、春日山部屋からも付け人をレンタルして、何とか凌いだのです」(同) だが、横綱が生まれた以上、さすがにタニマチがいなければ体面が保てない。 「白鵬や日馬富士などは有力なタニマチがついている。白鵬などは地方場所になると、女房子供を連れてホテル暮らしで、まるでメジャーリーガーのようです。鶴竜も、横綱にふさわしい化粧まわし、着物、早急に身に着けるブランド品をそろえないと恥をかくことになる。大変ですよ」 そんな中、モンゴル人力士のルーツ、旭天鵬(友綱部屋)が紹介するのではともっぱらだ。 「彼は、あの徳田虎雄氏に直談判してモンゴルへ人工関節を送ってもらったほどの交渉力、政治力を持っている。モンゴル人力士を裏で操るといわれる彼が何とかするはずです」(元力士) これで相撲に集中できる!?
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スポーツ 2014年04月05日 16時50分
デビュー戦の田中マー君 雨のち晴れで初勝利
楽天からヤンキースに移籍した田中将大投手(25)が4月4日(日本時間5日)、敵地・トロントのロジャーズセンターでのブルージェイズ戦でメジャー初先発。 田中は7回97球を投げ、6安打無四死球3失点、8奪三振の内容で、自軍のリードの場面でマウンドを降りた。試合は7-3でヤンキースの勝利。味方の援護にも恵まれた田中は、メジャーデビュー戦を白星で飾り、日米通算100勝を挙げた。日本選手でメジャー初登板での白星は、12年のダルビッシュ有投手(レンジャーズ)以来、9人目。 まさに、雨のち晴れの投球内容だった。1回表、自軍が2点先制して迎えた1回裏、先頭打者のメルキー・カブレラ外野手にいきなり本塁打を打たれた。 2回裏、一死を取った後、連打を浴び、味方の失策があり満塁。9番ジョナサン・ディアス内野手に2点タイムリー安打を食って、2-3と逆転を喫した。 それでも、自軍が3回表に2点を奪って、4-3と逆転。3回裏は一死から、二塁打を打たれ、得点圏に走者を進められたが、後続打者を打ち取った。 自軍が4回表に追加点を挙げ、5-3とリードすると、田中のエンジンが全開。4、5回は三者凡退。6回は先頭打者に内野安打を許したが、次打者を併殺打に斬ってとり、この回も打者3人で打ち取った。そして、7回は2三振を奪うなど、三者凡退に抑えて、マウンドを降りた。 1〜3回は不安な立ち上がりとなったが、4回以降は立ち直って、田中らしい投球を見せ、今後に期待を抱かせた。 試合後のインタビューで田中は、「前半はバタバタしましたが、じょじょにつかめてきました。そこまで緊張はしませんでしたが、最初は雰囲気に入っていけなくて、回が進むにつれてゲームに入っていけるようになって集中力も出てきた」とコメント。序盤は変化球が多かったが、4回以降、直球を多投し好投につながった。 次回登板は9日の本拠地でのオリオールズ戦が有力。この日の4回以降のような投球ができれば、2連勝も期待できそうだ。(落合一郎)
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