田中は前回の登板同様、7回(101球)を投げ、7安打1四球3失点、10奪三振。同点の場面で降板したため、勝敗は付かなかった。
デビュー戦ではいきなり、初回先頭打者に本塁打を浴びるなど、序盤の2回で3失点したが、この日は2回に2安打された後、9番打者のジョナサン・スクープ内野手に、よもやの3ラン本塁打を食らった。
3、5回には得点圏に走者を進められたが、失点は許さず。4、6、7回は3者凡退に抑え、前回同様、尻上がりの投球でマウンドを降りた。
試合はヤンキースが2回に2点、4回に1点を奪い、3-3の同点の場面で、田中は降板し、勝ち負けは付かず。最後は4-5でヤンキースが敗れた。
2度目の登板は、デビュー戦と同じように、序盤に本塁打を喫するなど3失点した田中。それでも、立ち直って修正するあたりはさすが。2試合とも、7回3失点は、十分に先発投手の役目を果たしている。
試合後、田中は「全体的に粘れていたと思いますが、やはり、走者をためて本塁打というのは、悔やまれます」と話し、課題となる序盤の投球については、「もちろん修正を図っていかないといけない部分ですけど、2試合で捕まるのが多いというのは、そんなことはまだまだ分からないと思います。2試合だけでは言われたくないです」とコメント。慣れない中4日については、「全然問題なかったと思います」とした。
自軍のジョー・ジラルディ監督は「回を重ねるごとに良くなった。厳しい場面でよく粘った。一番内容が良かったのは、最後の7回だった」とまずまずの評価。敵軍のバック・ショーウォルター監督は「素晴らしいスプリットを投げる、いい投手だ」と評した。
味方の援護で黒星は付かなかった田中。次回登板では、課題の序盤を修正できるかがポイントとなりそうだ。
(落合一郎)