12球団全体の年俸総額は、267億7303万円。平均年俸は、3年連続でダウンとなり、前年比1.5%(55万円)減の3678万円だった。1億円を超える選手は64人で、昨年より7人減った。
この調査は、自己申告で外国人選手、育成選手は対象外で、出来高も反映されていない。昨今、出来高契約を結ぶ選手も少なくなく、田中将大投手らの高年俸のスーパースターがメジャーに流出したことが、3年連続で平均年俸が下がった要因にもなっているようだ。
リーグ別では、セが3729万円、パが3626万円。球団別では、2年連続リーグ優勝の巨人が736万円増の6891万円で、3年連続トップ。1億円を超える選手は最多の11人で、変わらぬ“金満”ぶりを証明。
1256万円増の5408万円のソフトバンクが2位に浮上。3位は阪神(3960万円)、4位はロッテ。
昨年2位だった中日は、12年ぶりのBクラスで、オフに落合博満GMが約8億円にも及ぶコストカットを敢行。その影響で、前年比31.9%減の3538万円で5位に落ちた。この下げ幅は、80年の調査開始以来、12球団を通じて最大のマイナス。最下位は3年連続、DeNAで2462万円。
やはり、チームが強くないと、球団別の平均年俸は上がらない。それしにしても、1位・巨人と2位・ソフトバンクとの1483万円もの平均年俸の差は、巨人の金満ぶりをまざまざと示す結果となっている。
(落合一郎)