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プロ野球界で加速する脱巨人 〜DeNAは純化路線転換、侍ジャパンG選手外し、ドン・ナベツネ会長「健康不安説」〜(2)

 今季最初のオーナー会議が行われたのは、4月25日。『機構改革』がメーンテーマで、最大、かつ最優先事項は常設される『侍ジャパン』の“事業計画”だった。12球団で新たに株式会社を立ち上げ、そこで運営が行われるという。
 「NPBが一大イベントとして進めているのは、日米野球の復活です。アメリカ選抜チームに日本人メジャーリーガーを招集し、現国内トップの侍ジャパンがそれを迎え撃つ図式。その準備、興行を新設する株式会社で運営していくことになりました」(NPB関係者)

 日米野球といえば、読売や毎日新聞社が後方支援してきた。それを復活させるに当たって、仕切りは12球団による新会社であり、読売(=巨人)を特別扱いすることはないというのだ。
 「今オフ、侍ジャパンは国内チームとも試合を行います。その初陣はソフトバンクと日本ハムの連合チームであって、巨人ではありません」(ベテラン記者)

 球界の盟主・巨人の“弱体化”と言っていいだろう。
 しかし、巨人はこうした球界の動きに対し、抵抗していない。関係者によれば、そのオーナー会議に出席した球団オーナーは、DeNA・春田真氏、中日・白井文吾氏、巨人・白石興二郎氏、広島・松田元氏、オリックス・宮内義彦氏の5人。他7球団は代行や臨時代理人を立てるだけ。その意味では、巨人は『侍ジャパン』の事業に真摯に取り組んでいるわけだ。
 「オーナーが年に3、4回しかないオーナー会議を欠席するとは何事だとかみついたのは、オーナー時代の渡辺会長でした。代役者も誠実に職務を全うしていましたが、事あるたびに球界改革を叫ぶパ球団の出席者がオリックスだけとは…。見方を変えれば、渡辺会長の睨みが利かなくなったのでは?」(前出・NPB関係者)

 開幕前、巨人を応援する経済界の会合・燦燦会(3月19日)でのことだ。渡辺会長は昨年の日本シリーズを“病室観戦”していたことを明かしている。
 「燦燦会で挨拶する姿も単に高齢だけなのか、激ヤセしたように見えました。ナベツネ会長は政治記者出身で張り込み取材する側の苦労もよく知っている。だからマスコミ陣のぶら下がり取材にも答えてきたんですが、この日は記者を避けるように会場を後にした。いつもと違う隠密行動に健康不安説が飛び交っていました」(スポーツ紙記者)

 6月5日には、元巨人球団代表の清武英利氏との裁判で出廷すると報じられた。
 「12球団監督の中で、巨人出身は原監督と中畑監督だけ。野村克也氏の訓示を受けたOBや西武出身者が監督、コーチとして重宝されています。今、巨人が特別な球団ではなくなった象徴でしょう」(スポーツライター・飯山満氏)

 小久保裕紀代表監督になって、巨人選手はまだ1人も『侍ジャパン』に招集されていない。巨人ブランドは衰退の一途にある。

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