スポーツ
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スポーツ 2014年09月28日 15時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第39R “力道山2世”になれなかった男〈大木金太郎〉
1974年、アントニオ猪木とのシングルマッチに臨んだ蔵前国技館のリング上、大木金太郎の羽織るロングガウンの背中には“キノコ雲”の絵柄があしらわれていた。今なら原爆被害者への配慮から「不謹慎」との誹りを受けそうだが、この当時“原爆”というワードは「破壊力」の比喩表現にすぎなかった。 ディック・ザ・ブルーザーの得意技「アトミックボムズアウェイ」などは、和訳すればそのままズバリの“原爆投下”。韓国人である大木が自身の必殺技である一本足頭突きを「原爆頭突き」と名付けたのもそんな風潮からのもので、特に日本に対する挑発の意図があったわけではない。 同じ半島の血を引く力道山の活躍に憧れて、'58年、29歳にして韓国から日本へと密入国した。力道山の計らいで強制送還を免れ日本プロレス入団を果たすと、その1年後に入団した馬場正平、猪木寛至とともに“若手三羽烏”と称されることになる。 一日の長もあり、馬場や猪木をグラウンドで極めるだけのテクニックを持ち合わせてはいたが「韓国人はパッチギ(頭突きの朝鮮語)が強い」とのイメージから、これを鍛えることを力道山から命じられ、自ら鉄柱に額を叩きつけるなどムチャな特訓を積み重ねた。 '63年、心のよりどころだった力道山が亡くなると、韓国へ戻って『大韓プロレス』を旗揚げ。現在の韓国大統領・朴槿恵の父である当時の朴正煕大統領がプロレスファンだったことから、このとき大木は多大な庇護を受けることになった。欧米選手をなぎ倒して国民に希望を与えるという、日本での力道山と同じ役割が、大木も韓国において求められたのだ。 それこそ試合前にはパレードが催され、会場は軒並み超満員。韓国プロレス界のエースとして大木の未来は安泰かに思われた。 しかし、日本で馬場、猪木が独立したため日プロに呼び戻され、繰り上がりの形ではあるが、日プロでトップに立つことになる。 '72年には、ボボ・ブラジルとの「頭突き世界一決定戦」を制してインターナショナルヘビー級王座も獲得。名実ともに力道山の正当後継者となった。 だが、エース大木に対する一般ファンの目は厳しかった。 多くの在日朝鮮・韓国人のレスラーたちがその出自を隠していたのとは異なり、大木が韓国出身ということは公に知られていたためなのか、これを積極的に応援しようという機運はとうとう生まれることなく、日プロは急速に衰退。ほどなくして崩壊となる。 大木は他の日プロ勢とともに、吸収合併される形で全日へ入団するも、中堅扱いへの不満から退団。フリーの立場となった大木に求められたのは、師・力道山のようなヒーロー象とは真逆の“完全なヒール役”だった。 冒頭の猪木戦の前には、対戦直訴のために土足で猪木宅に上がり込む狼藉を働き、試合開始のゴングが鳴る前から猪木の鉄拳制裁を受ける。ゴツゴツとした展開が続いたこの試合、大木は頭突きの連打で一時優位に立つものの、最後は猪木のバックドロップ一発でマットに沈んだ。 猪木快勝に沸く中で、日プロ崩壊から続く感情のもつれをすべて許し合うかのように抱き合った大木と猪木。日本プロレス史上屈指の名場面の一つだろう。 その後は全日へ転戦し、ヒールとしての立ち位置を確立しつつあったが、一方韓国においては苦境が迫っていた。'79年、大木の最大の庇護者だった朴正煕大統領が暗殺されたのだ。 次に就任した全斗煥大統領は、正反対のプロレス嫌い。軍事政権下にあった当時の韓国で政権から目を付けられれば、もはや居場所はなかった。 活路を見出そうと加入した国際においてはラッシャー木村とのWエース扱いとされ、インター王座の防衛戦やAWA王座への挑戦も果たしたが、1年を待たずに離脱。 '82年には、かねてからの首の故障の悪化により事実上の引退となった。 力道山2世を目指した大木がついぞこれをかなえられなかったのは、運命の巡り合わせか、天賦の才によるものなのか、あるいは国籍の壁だったのか…。今となっては知る由もない。〈大木金太郎〉 本名は金一(キム・イル)。1929年、日本統治時代の朝鮮生まれ。'58年、日本に密入国した翌年に日本プロレス入団。'63年には並行して韓国で『大韓プロレス』を旗揚げ。以後、全日、新日、国際で活躍。'82年に引退。2006年死去。
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スポーツ 2014年09月28日 10時00分
小塚桃子ゴルフ連載第一部・心のマネジメント(4) 「ルーティンから始める練習」他
皆さん、こんにちは。早いもので9月も下旬。ゴルフは勿論、スポーツするには格好の季節となりました。お陰さまでこの連載も4回目。今週で第一部「心のマネジメント」が終了、来週から第二部に突入します。 最終回となる「心のマネジメント」。今回は「ルーティンから始める練習」「自分を褒める」「先読みはしない」の3部構成となります。どれも結構、ゴルファーは軽視しがち。ここで再度、確認をして、実践に役立てて下さいね。《ルーティンから始める練習》 私は練習場に行く場合、まず、約5分ストレッチをします。続いて、クラブを持たずに鏡でフォームチェック。素振りを何回かしたら、そのフォームを動画撮影。この撮影はキャディーさんやその場にいた全然知らない人にでもお願いしちゃいます。 前回と前々回と今日を見比べる。そうすると今日のフォームが、「オーバースイングになっている」「球筋が前回よりしっくりきていないなあ」などと確認出来ます。その日の課題をいくつか掲げて、練習に入ります。 クラブと同じ長さのフニャフニャ棒があります。これを「クラブを持たずに素振り」をする際に使用。その棒でスイングを20回くらいするのですが、その時に(スイングが)手打ちの時は、ヒュンという空気を引き裂いた音がしません。棒はフィニッシュした時に体にまとわりつかないと、振った時に音がしません。私はヒュンという音が鳴るまで何度でも素振りをします。 「腰の切れ味」「手打ちになっていないか」…などをチェック。それが完了後、今度はアイアンを2本持って素振りを開始。アイアンは重いので手打ちが出来なくなる。それを10回やってからドライバーで打ち始めます…これが私の「ルーティン」です。 コースを回る日はこの練習はしません。やはりコースに出る前にこの練習は疲労を誘発してしまいます。「コースを回る前はスイングを確認するだけ…」これが私のスタイルです。コース前は体を慣らすために10〜20球打つ程度。それ以外では、アプローチを約10球…パターは時間が来るまでひたすら打ちます。 コース脇に練習用のグリーンがあります。このグリーンには傾斜がしっかりあり、私はグリーン周りにボールを10個散らして置きます。全部入れていくのですが、「一個でも外したらもう一回最初から」…を毎回行っています。 又、コース内にはグリーンの速さが違ったりします。それを意識する練習が、ボールを置く場所の工夫。ロングパット、4球ほど遠くに置いてロングパットの練習です。「ワンピンくらいで入れば、いいかなあ〜」というくらいに、時間が来るまでパット練習をしています。 因みに傾斜のあるグリーン…パターの練習が出来るのはコース内にしかありません。コースに出た時は必要以上に練習します。 室内練習場ではショット。室内だと球筋が見えないので自分のスイング練習に徹します。室内には必ず、モニターがあります。モニターで自分のスイングを確認しながら先生(インストラクター)が指導。球筋よりもスイングの確認がメインですね。 この場合、全く球を気にせず、自分のスイングに没頭出来る。前述しましたが室内は球筋が分かりません。球筋を確認したい時は200〜300ヤードある打ちっ放し練習場に行きましょう。話しを室内練習に戻しますが、ここでも基本、打ちっ放し練習と同じ。打ちっ放し練習は前回、綴ったものを参考にして下さい。 皆さんはよくドライバーの練習をしていますね。ただ、18ホールあって、4ホールはパー3。つまりドライバーは14ホール…14回しか使わない。ドライバーの練習はあまり効率のいい練習とはいえません。ドライバーはワンショット目…「魅せるドライバー」とよく言われます。野球で例えるとホームランに近いですね。より実践的に練習する場合、ホームラン練習はしませんよね。これと同じです。 試合でよく使うのはアイアンとウッド。こちらの練習は必要不可欠ですね。アイアンとウッドは出番が多いので、(これが)安定していないとスコアには繋がらないと思います。ルーティンの練習は室内の場合は1時間半。打ちっ放しの時は3時間打つケースもあります。ただ、打ちっ放しに出向いても「今日は何か違う、おかしい」と感じた時は10分で帰る事もあります(笑)。《大げさにいいショットが出たら自分をよしよしと褒めてあげる》 練習場では“納得のいくショット”が打てたら、大げさなくらい「さすが!」と自分で自分を褒めましょう。コースに出ると、途中経過を気にしても仕方ありません。反省すべきところは、課題にしておき、次の練習で反映させる。これが大事です。そのためにも練習場では納得のいくショットが打てたら、素直に喜んでみましょう。 因みにコース内でスイングにこだわり始めるとスイングどころか、スコアも崩れるもの。変に細かい箇所を気にし始めるとスランプに陥ります。 先日、私がコースに出た時、こんな光景を目の当たりにしました。前のグループで打っていたおじさまがクラブを頭上に振り上げたものの一向に下ろさない…スイングしないのです。多分、頭の中でいろいろ考え過ぎたのでしょう。しかも遅いと周りに迷惑がかかる。おじさまは恐らく、そこまで気にして、考え込んでしまったと思います。私だったら、「オーバースイングに気をつける」「ヘッドアップはしない」という点だけ意識します。後は「運を天に任せる」ではありませんが、成り行きに任せます。「答えはボールに聞いて!」と。《先読みはしない》 「先読み」と「ポジティブ」は違います。先読みすると緊張が生まれます。ここでいう緊張は「悪い緊張」。よってポジティブとはいえません。「このホールをパーで上がって、次のホールをボギーで上がれば○○だな」という計算をしていると、ポジティブに聞こえます。ところが現実は「このホール、パーで上がらなきゃ」というプレッシャーが支配してしまう。先を考えずに目の前にあるボールだけに集中…とはいえ、誰しも気になる時は気になりますよね。 私もその呪縛に陥るのですが、そのときは「とりあえず、100を切るのが一番の目標」と下方修正。それでも自分でスコアカードを書いていると、「まずい、ここでミスショットすると100切れないなあ」と思ってしまう事が多い。そういう場合は自分のスコアカードを友だちに記入してもらう様にしています。そうすることで、自分のスコアが分からなくなり、目の前のボールに集中できます。 100を切り、次の目標が90切りだった時の事です。当時は「最終ホール、ボギーで上がれば89」という状態。そうなると「ボギーで上がらなきゃ、ボギーで上がらなきゃ」と先読みし、結果はトリプルボギーで91…という事が多かったですね。 その呪縛から解放されたのは一緒に回ってくれたパーティがみんな60台後半のハイレベルだったときです。その人たちは「今日はこっち(パーティ)がスコアを数えてあげるから、(私は)自由に打ちな」と言われて、スコアが全く分からなかったのです。 最終ホールになると私はスコアが気になり「いくつで上がれば90切り?」と聞きました。すると3人が3人とも「10くらい叩いてもOK!」という安心感を与える返事。「それなら、いつも通りに」とリラックスしてボギーでホールアウト。そうしたら何とスコアは87。実は「10打も叩いたら90切りは達成出来なかった」のです。3人のウソが結果として高スコアを生み出す要因になりました。 ゴルフをする上で一番大事な事…それはプレッシャーを感じない気持ちの持ち方だと私は思います。私は結構、楽天的なのであまりプレッシャーは感じない方だと思います。実際、プレッシャーに押し潰されそうになった時は皆に「今から平常心になるからよろしく」と、公言する様に努めます。 仮に、そのホールが酷い結果になったとしても、気持ちはスパっと切り替え! 引きずらない。これが大事です。*カメラマン 須田卓馬
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スポーツ 2014年09月27日 15時00分
坂井オーナーへの罵声で急変 阪神・金本監督のサプライズ(2)
今回の“和田降ろし”は、'11年の真弓明信前監督退任劇に似ている。球宴後、球団要人が真弓監督と来季の補強策を話し合い、続投を示唆。終盤戦のチーム失速を受け、「ファンが許さない」のメディア論調が踊った。当時を知る関係者の一人がこう続ける。 「真弓体制の失敗として報告された懸案の一つに新任のコーチが多かったことが挙げられました。結果的に、選手への指示が甘くなったと。和田体制でコーチ経験豊富な年長者を加えたのはそのためでした」 次世代の指導者を育てる意味合いも含め、招聘されたのが平田二軍監督。西武ライオンズが潮崎哲也二軍監督の昇格に動き出したように、「二軍での指導者経験を生かして」の流れを作る可能性もある。しかし、南社長は「可能性」より「確実性」を求めるという。 「監督経験もあり、優勝の実績があるのは岡田元監督です。岡田監督は'08年、13ゲーム差を巨人にひっくり返された責任を取って退団しましたが、その後の言動が、ちょっと…。スポーツ新聞でコメントを求められると、必ず現場、フロント上層部を批判してきました。岡田元監督を煙たがっているスタッフも少なくありません」(前出・関係者) 昨今の岡田発言はビミョーに内容が変わってきている。「今成を攻撃的2番で固定し−−」「今はゲーム差を縮めるだけでいい。終盤戦の勝負どころでは−−」など、監督のような建設的な意見を続けている。 本人も復帰に色気を持っているのだろう。 「岡田元監督の欠点が、もうひとつ。とにかく頑固です。意見対立したら絶対に折れない。南社長も頭を抱えていた一人ですが、優勝を意識するならば、岡田氏復帰の方向で中村GMと話を進めるのでは」(同) ただし、6年前にクビにした仇敵を“全面降伏”で迎え入れるつもりはない。将来の指導者として、金本、矢野のいずれかも入閣させ、その教育係も託す。その見方では「金本よりも矢野」だという。 「金本を迎えるときは、フロント、親会社が一体となっての監督要請。コーチ業で地味に勉強させるわけですから、捕手出身の矢野が先になると思う」(同) 岡田元監督の復帰で一本化できなかった場合、平田二軍監督の昇格か、金本で冒険する空気が作られていくだろう。 「昔と違うのは、株の関係でそのまま阪急の方が強くなっていることです。なので、中村GMを切って一気の若返りだってあり得ます。球団はソノ気でも、実は岡田さん自身のホンネは現場復帰に消極的と聞くし、掛布DCの待遇にしてもスキャンダルを恐れてもたつくようなら、オーナーの鶴の一声『金本!』があっても不思議ではありませんよ」(阪神球団OB) ファンに罵倒されて気持ちが揺らいでいるのだろうか−−。ともかく、本社の都合でトラの命運が左右される図式は変わらない。
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スポーツ 2014年09月26日 15時00分
坂井オーナーへの罵声で急変 阪神・金本監督のサプライズ(1)
「お前がおる限り阪神は勝てんわ! 坂井っ!」 逆転Vに向け、3連勝が絶対条件だった首位巨人とのラストマッチ初戦(9月9日)、阪神タイガース坂井信也オーナーは甲子園球場正面の関係者入り口を出たところで、一部ファンからこう痛烈な野次を浴びた。 4回までに8点を奪われるという試合展開に、トラ党のイラ立ちも限界に達したのだろう。 さらに甲子園での広島戦(9月13日)、カープの新人・田中広輔に2ランを浴びると、真っ赤に染められた左翼席に呼応して、トラ応援団がバンザイコール。好投を続ける大瀬良への応援にも同調する始末…。 その理由もわからなくはない。この日は5-17のスコアという歴史的大敗。1試合17失点はチーム10年ぶりで、聖地・甲子園に限っては64年ぶりの屈辱だったのである。 和田豊監督(52)は「ファンへの謝罪」と「心機一転」を繰り返していたが、“クビ”はすでに覚悟している。球団フロント、親会社も後任人事を進めているのは間違いない。 「いったんは続投を公式に示唆しました。優勝争いに加わっていましたから。関西メディアの論調は『Aクラス死守で本社サイドに和田続投を認めさせたい』ですが、実際は違います。本社、球団フロント、そしてメディアの本音は“新監督招聘の大義名分”という空気を欲しているのです」(球界関係者) 和田体制をまず揺らしたのは、『掛布一軍コーチ入閣』の一報だった。報じられたのは9月2日。同日は和田監督の誕生日であり、掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC)に対する関西財界の反応を確かめる意図もあったようだが、この時点で続投の方向だった和田監督を動揺させる目的もあったらしい。 後任リストに挙げられたのは、岡田彰布元監督(56)、OBの金本知憲(46)、矢野燿大(45)の両氏、平田勝男二軍監督(55)。掛布雅之DC(59)も「ゼロではない」という。 「若さ、ファンの期待で考えるのなら、金本、矢野で冒険するのも悪くない。阪神同様、来季の新監督招聘で仕切り直す方向のヤクルトは40代の真中満打撃コーチを昇格させますし、広島も45歳の緒方孝市・野手総合コーチの昇格が噂されています。“大魔神”佐々木主浩のDeNA監督就任説もあり、中日は43歳の谷繁元信兼任監督が頑張っている。金本、矢野は現役の虎ナインにも人望があり、本社ウケもいいですからね」(在阪記者) しかし、阪神は優勝しなければならない。最下位争いの常連で、ファンもそれを自虐的に楽しんでいたころとは違うのだ。今回、和田監督の続投を許さないのもその一環だ。 「優勝の二文字に敏感なのが、南信男球団社長です。2007年7月に着任しましたが、以後、チームは一度も優勝していません」(トラ番記者) 親会社・阪急阪神ホールディングスの“主体”は阪急だ。阪神出身の同社長は親会社の取締役を退任しており、このまま行けば球団社長の地位も危うい。従って、次期監督には是が非でも優勝してもらわなければならないのだ。指導者経験のない金本、矢野両氏よりも“岡田優勢”とされた理由は、ここにある。 「南社長の相談相手は中村勝広GM。中村GMの長所は面倒見の良さです。母校・早大の後輩として、岡田元監督をかわいがってきたし、掛布DCも『千葉県の後輩』と言って面倒を見てきました。金銭スキャンダルで窮地にあった掛布DCに解説の仕事を仲介し、球団に復帰させたのも中村GMです」(前出・関係者) 掛布DC、岡田元監督の両方に顔が利く−−。この2人が同時にタテジマを着ることになっても、中村GMの手前、表立った“衝突”は起きないだろう。 「阪急出身の親会社要人は掛布DCを推しています。打撃指導がわかりやすく、選手内にもシンパが広がっているのは間違いありません」(前出・在阪記者)
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スポーツ 2014年09月25日 16時30分
ペナントレースは「人間関係」で決まる? ダルビッシュ有も巻き込まれた“キングの家庭事情”
ダルビッシュ有(28)の所属するテキサスレンジャーズは、ア・リーグ西地区の最下位に沈んでいる。投打ともに決め手がなく、このままシーズンを終えるというのが、大方の予想だ。 「先発2番手のホランドが事故でチームを離れ(前半戦)、先発スタッフのレベルダウンは予想されていました。チームの勝ち頭になるはずだったダルビッシュも故障でリタイアしてしまい、戦況はますます苦しくなりました。ダルビッシュ自身、故障で後半戦を棒に振った悔しさもあるでしょうし、レギュラー捕手と呼吸が合わず、辛いことばかり」(現地特派記者) これまでダルビッシュの投球をもっとも多く受けてきたジョバニー・ソト捕手が、シーズン途中、アスレチックスにトレード放出された。ダルビッシュは捕手との相性に左右されやすいタイプとも伝えられている。 “恋女房”だったソトは故障が重なり、今季前半戦は10数試合しか出ていない。ダルビッシュの不振がその影響だとしたら、『トレード』はまさにチームを左右させるものと言えそうだ。 今季、レンジャーズを巻き込んだ“スキャンダル・トレード”があった。 プリンス・フィルダーとイアン・キンズラーの大型交換トレードが成立したのは、昨年11月だった。 プリンス・フィルダーは阪神に在籍したセシル・フィルダーの息子としても日本で紹介されている。本塁打王1回、打点王1回、シルバースラッガー賞3回、ハング・アーロン賞1回…。年俸2400万ドル(約24億円)を稼ぐメジャー屈指のスラッガーであり、長年、デトロイトタイガースの打線の中核を務めてきた。その好打者がレンジャーズにトレードされた理由は「心機一転」だった。 「昨年5月、本塁打の量産ペースが落ち、打率成績も振るいませんでした。チーム首脳陣が原因を調べたところ、離婚していたことが分かったんです」(米国人ライター) 離婚の理由は、夫人の浮気。しかも、相手はチームメイトのアビサイル・カブレラ(現ホワイトソックス)だというから、話がややこしくなった。タイガースの控室はヒソヒソ話が止まない。当然といえばそれまでだが、周囲が気遣えば気遣うほど、フィルダーは傷ついて行く。しかし、“アビサイルの兄貴分”が黙ってはいなかった。 「チーム全体のリーダー格でもあったミゲル・カブレラが怒ったんです。アビサイル・カブレラと取っ組み合いのケンカになり、ミゲル・カブレラは軽傷を負いました」(同) この事態を重く見たGMは、アビサイル・カブレラをホワイトソックスに放出。彼は兄貴分のミゲル・カブレラとプレースタイルも似ており、師弟関係にあったという。 「2人の友情は『ジ・エンド』です。でも、ホワイトソックス移籍後(昨季後半戦)、アビサイル・カブレラは打撃好調で、残留したミゲル・カブレラは反対に不振に陥り、フィルダーも復活できず…」(同) タイガースは環境を変えてやった方が「フィルダーのため」と判断し、トレードに踏み切った。フィルダー獲得に名乗りを上げたのはレンジャーズ。交換要員に選ばれたのが二塁手のイワン・キンズラーだった。キンズラーは『30-30』(本塁打30-盗塁30)で知られたスラッガーではある。 「キンズラーはレンジャーズのジョン・ダニエルズGMと折り合いが悪いと目されていました。キンズラーも名投手でレ軍球団社長、同CEOを務めたノーラン・ライアン氏を尊敬する1人でした。ライアン氏は昨年10月にレ軍を退団し、アストロズのエグゼクティブ・アドバイザーに転じました。その後、レ軍社長を就いたのはダニエルズGMです(社長兼GM)。キンズラーはダニエルズGMの陰謀でライアン氏が出て行ったと勘繰っています」(前出・特派記者) その影響だろうか。キンズラーはシーズン前、「レ軍は0勝162敗すればいい」と発言。メジャーリーグは162試合制、「全敗しろ」というわけだ。 「キンズラーの発言をどう思う? 反論は?」 米記者団に囲まれたレンジャーズの元同僚たちは「この発言は、彼の本意ではないよ」と“大人の対応”を見せたが、タイガースの“内輪モメ”に巻き込まれたのも同然だ。ミゲル・カブレラ 打率3割1分8厘 本塁打23 打点103アビサイル・カブレラ 打率2割5分4厘 本塁打5 打点23プリンス・フィルダー 打率2割4分7厘 本塁打3 打点18(出場試合数42)*9月19日時点 フィルダーは故障もあってか、これまでの輝きを取り戻していない。アビサイル・カブレラも37試合にしか出ていない。昨季後半はアビサイル・カブレラの打撃好調にタイガース選手はやるせない気持ちだっただろうが、“正義の鉄拳制裁”に出たミゲル・カブレラが好成績なのがせめてもの救いだ。ダルビッシュの正捕手問題だけではない。レンジャーズの低迷には複雑な人間関係も影響していたのだ。
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スポーツ 2014年09月25日 15時30分
不安的中! “大甘”で大関昇進の豪栄道 責任果たせず…
大相撲秋場所(9月14日〜28日=東京・両国国技館)は11日目(同24日)を終えて、横綱・白鵬(29=宮城野)が全勝でトップを走り、横綱・鶴竜(29=井筒)と新入幕の逸ノ城(21=湊)が1敗で追走している。 そんななか、新大関の豪栄道(28=境川)は初日に平幕・高安(24=鳴戸)、3日目に平幕・嘉風(32=尾車)に苦杯を喫するなど、スタートダッシュにつまずいた。全く優勝争いに絡めず、6勝5敗と不振だ。あと4日、全勝しなければ、大関の責任といえる2ケタ勝利はならない。まだ、白鵬戦が残されているだけに、極めて厳しい状況に追い込まれたといわざるを得ない。 ここ数年、新大関の場所で1ケタ勝利に終わったのは、日馬富士(09年初場所/30=伊勢ヶ浜)の8勝、鶴竜(12年夏場所)の8勝の例がある。 そもそも、豪栄道の大関昇進は“大甘”だった。直前3場所での勝ち星は32勝で、昇進の目安とされる33勝には星が足りなかった。その3場所の成績は12勝、8勝、12勝で、2場所前の8勝どまりは、なんとも印象が悪い。それでも、日本相撲協会幹部は14場所連続で関脇の地位を維持した安定感を買って推挙したが、期待に応えられていない。 関脇時代、2ケタ勝った翌場所の成績はすべて7勝か8勝で、2場所連続2ケタ勝利は1度もなかった。それにならえば、今場所は1ケタしか勝てない場所となる。 今場所、ファンの注目は遠藤(23=追手風)や大砂嵐(22=大嶽)、逸ノ城、40代幕内を達成した旭天鵬(40=友綱)らに集まっている。新大関といっても、かなしいかな、豪栄道への注目度は低く、そんなにプレッシャーもかからなかったはずなのに、この成績だ。 昇進について、関係者、ファンからも「時期尚早」の声が多かっただけに、「やはり、もう1場所見れば良かったのに」と言われかねない。(落合一郎)
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スポーツ 2014年09月25日 15時00分
阪神が今オフ補強一人勝ちの怪情報
首位巨人との最終マッチで3タテを食らった阪神だが、トラ番記者の間で「今オフの戦力補強は一人勝ち」との噂が聞こえている。 「国内FA権を取得したオリックス・金子千尋の去就に注目しているのは間違いありません。金子といえば巨人との相思相愛も伝えられていましたが、トラの参戦によって状況が大きく変わってきました」(在阪ベテラン記者) 昨年オフは、捕手の鶴岡慎也と先発陣の一角を託せる中田賢一を狙ったが、ともにソフトバンクに敗れた。ライバル巨人が片岡、大竹を確実にゲットするのを、地団駄を踏みながら見ているしかなかったが、今オフの阪神には巨人にはない“クドキ文句”があるのだ。 「金子の家族は神戸での生活を気に入っており、東京圏への転居に抵抗があるとの情報が飛び込んできました。年俸や待遇が上がっても、単身赴任では意味がない。その点、阪神は兵庫県西宮市の甲子園球場が本拠地ですからね」(同・記者) 一部報道によれば、阪神は同じく国内FA権を取得した日本ハムの宮西尚生、中日の山井大介両投手もチェックしているという。 宮西は是が非でも欲しいところ。阪神にはクローザーの呉昇桓につなぐ中継ぎが、36歳の安藤、37歳の福原しかいないという切実な問題を抱えており、宮西は7年連続50試合登板を果たした鉄腕だ。 「山井は大阪府の出身。兵庫県生まれの宮西も市立尼崎高校、関学大の経歴です。阪神には子供のころから愛着を持っているはず」(同) そういえば、すでに関係者との接触にも成功したとされるアスレチックス2Aの中島裕之も兵庫県出身だ。 虎ファンには外部補強への抵抗感もあるというが、ここまで徹底すれば「郷土愛」のひと言で納得してくれるかも!?
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スポーツ 2014年09月24日 15時00分
思惑が交錯し過ぎて問題だらけ! 日米野球は侍ジャパンの品評会か!!
常設される侍ジャパンが成功するか否かは、“結束力”と“顔”に掛かっている。顔とは、NPBのトップ選手たちのこと。格と言ってもいい。人気選手が集まらなければ、前売り券の売上に影響を及ぼす。だが、12球団は一枚岩の結束力を誇れないかもしれない。 「日米野球はファンの関心が高い。しかし、日本人メジャーリーガーの帰還は期待できそうにありません。ダルビッシュ、田中将大は故障中で、黒田博樹に関しては、WBC同様に所属チームのヤンキースが出し渋る可能性が高い。そうなると、日本側がいかに魅力的なチームを作るかが大きなポイントになってきます」(球界関係者) 去る9月5日、都内でプロ野球オーナー会議が開かれ、11月を目処に『侍ジャパン』を運営する新会社の設立が正式に了承された。12球団とNPBが株主となり、今後は熊崎勝彦コミッショナーが陣頭指揮を執るという。「NPBと12球団の収益の柱にする」と同コミッショナーは語っていたが、12球団側の考え方は少し違う…。 某球団職員は「協力する」と前置きしたうえで、今後取り決めなければならない“細部”について不安を漏らしていた。 「若手を送り出すチームと主力を送り出すチームとでは、それにともなうリスクが違いすぎます。もし、侍ジャパンで怪我をしたらどうなるのか…。若手を送り出すチームは勉強の機会を与えられたと前向きにもなれるかもしれない。だけど、本来ならば休養期間となる時期にまた身体を酷使する主力選手のことも考えてほしい。蓄積された疲労が思わぬ大事に到ることだってある」 また、5試合が予定されている『日米野球』(対MLB選抜)だが、メジャーを代表するパワーヒッターのアルバート・プホルス(エンゼルス)の参加こそ発表されたものの、その後はビッグネームが追加されたとの情報は入っていない。12球団は「有名メジャーリーガーは来日しないが、MLB30球団のスカウトが大挙してくる」と、冗談とも本気ともつかない脅威を口にしている。結果的に日米野球が日本人選手の品評会になってしまうかもしれないというのだ。日米野球が中核選手を喪失する契機と化す危険性は捨てきれない。 「選手を送り出す球団側の心配も分からなくはない。しかし、いまは侍ジャパンの事業を成功させるため、協力すべきです」(プロ野球解説者) 侍ジャパンの一次発表選手は、広島・前田、オリックス・金子、同・糸井、巨人・坂本など6選手。前田が既報通り、ポスティングシステムに掛けられるとすれば、最後の雄姿は日米野球ということになる。 「米球界の前田に対する評価は慎重です。先発ローテーションの5人枠に入ってやっていけるだけの力は十分に持っていますが、3連戦の頭を張れるエースになれるかどうかで評価が分かれています。日米野球で最終判断することになりそう」(米球団環太平洋担当スカウト) 人気、実力を兼ね備えた日本人選手は、いずれアメリカに渡っていく。超一流の選手たちは日本の球団所属ではなくなっていく。今後のNPBは興業を成功させるために、ダルビッシュや田中を確実に来日させる方法も模索すべきだろう。
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スポーツ 2014年09月23日 15時00分
セ・リーグをかき回した中畑DeNA 続投か? それとも新監督か?
去る9月5日、セ、パ両リーグの8月の月間MVPが発表された。セ・リーグの投手部門は通算4度目の受賞となった三浦大輔投手(40)。40歳での受賞にも驚きだが、月間成績の3勝0敗、30イニングを投げ、1試合の完投、防御率1.20には年齢を感じさせない頼もしさがある。 「これで、今季のDeNAの『月間MVP受賞者』は、5月の井納、6月の山口に続き、3人目。大洋時代にもなかった球団初の快挙です」(スポーツ紙記者) 三上朋也(25)というクローザーが確立され、先発投手陣は「責任イニングを投げきれば」と、精神面で余裕が持てるようになった。中畑清監督(60)はクローザーに外国人のソーサを予定してシーズンに入ったが、不振で誤算。その後は一時、山口俊(27)に任せたが、不安定と見ると6月先発投手へコンバート。新人の三上を抜擢した。その三上に疲れが見えてきて内容が悪くなったら、即座に速球派の国吉佑樹(22)を臨時クローザーに配置転換。三上に休む機会を与えた。 「中畑監督の昨季までの采配は我慢というか、窮地でもあえて交代させませんでした。でも、今年は早めに仕掛け、現有戦力をフル稼働させて勝利をもぎ取っています」(前出記者) 投手陣からすれば、「窮地で失敗しても使い続けてくれた中畑監督のために」という思いもあるだろう。選手を奮起させた手腕はもっと評価されるべきなのだが、来季の続投はまだ正式発表されていない(9月16日時点)。 「チームはクライマックスシリーズ進出(以下=CS)を懸けて戦っているので、経営陣が配慮してコメントを控えている部分もあると思います。観客動員数は前年比で10%増。中畑監督の露出度やメディアサービスによるところも大きく、実際にチームも強くなったわけですから、これだけでも続投が決定してもおかしくはありません。正式発表が遅れているのは、中畑監督のメンツの問題でしょう」(プロ野球解説者) 中畑監督は昨季、成績不振から退団を示唆。経営陣が慰留し、今季に至っている。昨季5位、今季4位では、「成績不振の責任を取って」と言った昨年の侠気が廃る。CS進出が確実となれば、中畑監督も続投要請を受けやすくなる。経営陣が公式発表を躊躇う理由はここにある。しかし、同時に後任候補のリストアップも行われているようだ。 「経営陣がポスト中畑を物色している感も見受けられます。ゴールデンウィークには、球団OBの佐々木主浩氏の野球殿堂入りを祝うセレモニーが行われ、池田純球団社長は最敬礼で迎えていました。一方で、古田敦也氏が監督候補だと伝えられた一因は、春田真オーナーとの個人的な親交によるもの」(球界関係者) 前出のプロ野球解説者によれば、次期監督候補と称される古田氏への反発心もチームを奮起された遠因になっているという。 「ベイスターズは古田氏が学んだID野球に抵抗感も持っています。旧ベイスターズの最後の監督となった尾花高夫氏はデータ野球を導入し、実際に失敗しています」(同) 近代野球ではデータ解析と分析が欠かさないが、最終的に選手を動かすのは“情”だ。失敗しても出場機会を与え続けた中畑監督が、現場から支持される理由はここにもありそうである。
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スポーツ 2014年09月22日 15時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第38R 日本でもっとも愛された外人レスラー〈スタン・ハンセン〉
日本のファンから最も愛された外国人レスラーといえば、スタン・ハンセンで異論なかろう(と、思う)。その人気の理由は、何といってもウエスタン・ラリアットだ。 今ではこの技を使うレスラーが増え、試合で乱発されることも珍しくないが、元祖であるハンセンはそんなエピゴーネン(劣化模倣者)たちとはモノが違う。 まさに、一撃必殺−−。 ハンセン自身がラリアットを大切に使ってきたというのもあるが、実際にも全体重を乗せてカチ上げるその姿は迫力満点。説得力十分であった。 ラリアットの原型となったのは、アメリカンフットボールでの自分の腕を相手の首や腕に引っ掛けて倒す反則技“クローズライン”。これをアメフト出身のハンセンがプロレス技として改良し取り入れたものである。 「このことからもハンセンの本質は、コスチュームから連想されるカウボーイではなく、アメフトにあったといえるでしょう。いわば張り手を改良して空手チョップを生み出した相撲レスラーの進化系である力道山と同様で、ハンセンはそのアメフト版というわけです」(プロレスライター) 新日参戦当初に顕著だった荒々しく全力で駆け抜けるかのようなファイトスタイルは、確かにアメフトを連想させるものがある。 「そのときのハンセンのすごさは、今の大技連発のハイスパートレスリングとは違い、エルボーなどのいわゆるつなぎ技だけで試合を組み立てていたところ。その一つひとつに全力を注ぐから、技自体が単調でも全く見飽きることがありませんでした」(同・ライター) 相手の顔やら腹やらところ構わず力任せに踏みつけるストンピングなどは、その最たるものだろう。後になって「実は極度の近視で、相手の状態がわからなかったために攻め続けていた」とハンセン自身は告白しているが、当時、世間から「プロレスなんて八百長だ」との誹りを受けていたプロレスファンたちは、そんなハンセンの闘いぶりを見て「これのどこがインチキなんだ!」と溜飲を下げることにもなった。 まさに“ブレーキの壊れたダンプカー”との呼び名にふさわしい暴走ファイト。その究極として今も語り草とされるのが、1981年9月23日、アンドレ・ザ・ジャイアントとの“伝説の田園コロシアム決戦”だ。 この試合、ハンセンはラリアットでアンドレを場外に叩き落としたのみならず、ボディースラムと一本背負いで2度も投げ切っている。 「メーンでもないのに両者リングアウトの後の再試合という長期戦をアンドレが受け入れること自体、当時としてはあり得ない。しかも最後はアンドレがハンセンを真似て腕にサポーターを装着しレフェリーにラリアットをかましたことでの反則負け。この結末はアンドレ自身の提案だったと試合を裁いたミスター高橋が書いていますが、天下の大スターであるアンドレがそこまでやったということに驚かされます」(同) 世界を股にかける大巨人が勝ちを譲るばかりか、一方的にハンセンを持ち上げるかのようなブックを受け入れた。これがその実力を見込んだものなのか、当時の日本での人気を慮ったものなのかはわからないが、いずれにせよ当時のハンセンが日本マット界で頂点を極めていたことには違いあるまい。そんなハンセンが(表向き)突如、全日へ移籍してジャイアント馬場との一騎打ちが決まったとき、多くのファンは「馬場が殺される」と本気で思ったものだった。 それが意外にも(?)好勝負となったことは「全盛期の馬場がよみがえった」との高評価を受けた一方で「あれ? 何かおかしいぞ?」と、一部ファンに“プロレスの裏”を感じさせることにもなった。 そうして全日でどんどん“プロレススキル”を上げていったハンセンは、天龍源一郎らと死闘を繰り広げ、ベテランの域に入ったザ・ファンクスとも好勝負を展開し、また盟友ブルーザー・ブロディとのタッグでは補佐役に回ることもしばしば。その後、四天王や殺人魚雷コンビらを相手にした際には、先輩として壁役を買って出たりもした。 新日時代のハンセンの荒ぶる姿に心奪われたファンは、そうしたハンセンの成長を見ることで、同時に“プロレスの奥深さ”を学ぶことにもなったのだった。〈スタン・ハンセン〉 1949年、米テキサス州出身。大学卒業後NFL選手、中学教員を経て、テリー・ファンクのスカウトでプロレス入り。初来日は'75年、全日プロ。'77年より新日プロに参戦後は、外国人の大エースとして活躍する。2000年に引退。
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