スポーツ
-
スポーツ 2014年10月30日 15時00分
キャッシュマンGM契約更新でイチロー放出必至 オリックスが川崎とセットで獲得を目論む
10月10日(現地時間)にニューヨークヤンキースがブライアン・キャッシュマンゼネラルマネージャー(以下GM)との契約延長を発表した。GMはチーム編成の最高責任者のこと。同GMは昨オフに総額4億4400万ドル(約470億円)の超巨大補強を行ったが、その甲斐なくチームは2年連続でプレーオフ進出を逃した。その責任を問われ、任期満了となる今季終了と同時にクビにされると思われたが、まさかの契約期間3年延長となった。 「同GMの残留は、ヤ軍の日本人3選手の去就にも大きく影響してきます」(現地記者) チーム唯一、最後までローテーションを守った黒田博樹(39)は、古巣の広島へ帰還するのではと噂されている。ヤ軍にすれば計算の立つ大事な先発投手だが、来季40歳を迎えるロートルに、現行の1600万ドル(約17億円)以上は払えない。新たな選手補強費も必要なので、「快く見送る」との見方が多数だ。 「田中将大(25)は右肘にメスを入れることになりそうです。7年総額161億円の大型契約を結んだ投手なだけに、とにかく元手を取ることを最優先で考えています。右肘に少しでも異変が生じれば、即手術です」(同) 一方で屈辱的な扱いを受けそうなのが、イチロー(41)だ。イチローは4番手の外野手としてシーズンをスタートしたが、主力選手の故障もあり、143試合に出場した。打率も2割8分4厘とレギュラー陣のなかで最も高い数字を残したが、トレード放出の噂はシーズン終了まで消えなかった。 「アストロズのデータベースがハッキングされた事件によって、イチローがアストロズへ放出される画策がなされていたことが明るみに出ました。2年13億円の高額年俸がネックでまとまらなかったようですが」(同) 好成績を残したからといって、一度ダメ出しした選手の扱い方を変えて残留させれば、自身の見る目のなさを世間に暴露するようなもの。同GMのメンツもあり、イチローは残留できないだろう。 「年俸ダウンを受け入れるのなら、米他球団への移籍も可能ですが、年齢的な理由でレギュラーは保障されないでしょう。地方球団でプレーを続けるか、それとも…」(同) このように日本球界への帰還も十分に考えられる状況だ。いまのイチローの成績なら、たとえ日本に帰っても、都落ちしたというイメージはない。となると当然、巨人が放っておかないだろう。だが、仮に日本球界とも交渉するとなった場合、優先順位はオリックスの方が先になる。 「オフの間、イチローはオリックスの練習施設で練習することもありました。実は、日本人メジャーリーガーはオフの間、NPBの練習施設を使えないルールになっているんです。厳密にはややこしい手続きを取れば可能なんですが、それを請け負ってきたのはオリックスなんです。イチローもそれには恩義を感じています」(プロ野球解説者) 日本人メジャーリーガーが年末に帰国し、年明け早々に渡米するのは、NPBの閉鎖的な規定が影響していたのだ。 「オリックスは昨年オフ、川崎宗則の獲得に動いています」(前出解説者) 川崎はイチローの弟分でもある。川崎もオリックスの練習施設を利用させてもらった過去があり、好印象を抱いているという。今季、指先にかかりかけた優勝を逃したオリックスが、優勝のための戦力補強をするとなれば、この二人は喉から手が出るほど欲しい選手に違いない。 キャッシュマンGMの残留でイチローの身辺が慌ただしくなってきた。
-
スポーツ 2014年10月29日 15時00分
早くもストレス限界か 帯状疱疹逸ノ城が入院で協会が大慌て
秋場所、新入幕ながら1横綱2大関を食って13勝を挙げ、大旋風を巻き起こした逸ノ城(21)。予想されたこととはいえ、ヤラれた上位陣の反発は猛烈だった。 10月10日から秋巡業が始まると早速、史上最速の金星を献上した鶴竜がぶつかり稽古に引っ張り出し、見かねた観客が「もうやめて!」とストップを懇願するほどすさまじいものだった。 「秋場所の鶴竜の負けは立ち合いに変化されてのものでしたから、よほどカチンときたのでしょう。そのうっぷんを晴らすような稽古にさすがの逸ノ城も音を上げ、4日目には腰やヒザが痛いと言って稽古を休んでしまいました。あれは明らかにやり過ぎ」(担当記者) この猛シゴキに加え、怪物人気はエスカレートする一方。秋場所終了後もテレビの出演依頼が相次ぎ、人気ぶりは秋巡業が始まっても衰え知らずで、ゆっくり昼メシを取る時間もないほど。金沢巡業では尾車巡業部長(元大関・琴風)が「ぜひ配慮してやってください」と“取材制限”を出す一幕もあった。 これではストレスが溜まるのも致し方ない。逸ノ城はついに秋巡業が再開する直前の16日、背中の発疹と痛みを訴え、帯状疱疹と診断されて埼玉県内の病院に入院してしまった。 師匠の湊親方(元幕内・湊富士)は「注目度のすごさからくるストレスが原因でしょう。まあ、仕方がない」と話しており、11月9日から始まる九州場所(福岡国際センター)の前に、しばらくの間手ぐすねを引いている兄弟子やファンから隔離して静養させることにしたというのが真相のようだ。 おかげで10月17日の秦野市から始まった第2次秋巡業はすっかり寂しいものに。 「秋場所も14日間が大入り満員になるなど、このところ大相撲人気はうなぎ上り。せっかく出現した人気者を寄ってたかってつぶしてしまっては、元も子もなくなりますから。協会首脳はハラハラしながら事の成り行きを見守っていますよ」(協会関係者) 怪物もやっぱり人の子?−−。果たして、無事元気に九州場所を迎えることができるだろうか。
-
スポーツ 2014年10月28日 16時21分
日本シリーズ進出逃した巨人が大きな決断! 阿部の一塁コンバートで、カギ握る小林の成長度
セ・リーグ3連覇を成し遂げながら、クライマックスシリーズ・ファイナルステージで阪神に1つも勝てず、日本シリーズ進出を逃した巨人が大きな決断を下した。 リーグ4連覇に向け、原辰徳監督がチームの要である阿部慎之助捕手(35)を、一塁にコンバートすることを決めたのだ。すでに、原監督は阿部と話し合いの場をもち、本人の了解を得ている。 今季の巨人はリーグ優勝を果たしたものの、阪神、広島に苦戦をしいられた。その最大の要因は4番が固定できなかったからだ。 本来、4番の阿部が首痛もあって、極度の不振に陥り、131試合出場、打率.248、19本塁打、57打点の成績に終わった。打率は1年目(01年)の.225に次いで、自己ワースト2番目。07年から続いていた20本塁打も7年連続でストップした。 その影響で、8人の選手が4番を打つ事態となった。強いチームをつくるためには、4番を固定する必要がある。そのためには、阿部の打棒復活が必須で、一塁にコンバートして、守備の負担を軽くすることが狙いだ。阿部は今季も24試合、一塁を守り、失策は1で、その守備に不安はない。 捕手ながら、過去、4度の3割、5度の30本塁打をマークしている阿部が打者に専念し、復活を遂げて、不動の4番に君臨できれば、巨人のV4もグッと近づく。 ただ、懸念材料もある。阿部が本来の調子を取り戻しても、後釜の捕手が固定できなければ、このコンバートは成功とはいえない。 その第一候補が、昨年秋のドラフト1位で入団した小林誠司捕手(25)だ。今季の小林は63試合に出場、打率.255、2本塁打、14打点とまずまずの成績を残した。その実績が、阿部のコンバートに拍車をかけたのは事実。 ただ、今季はあくまでも阿部の“代役”としての起用であり、正捕手でフルシーズン、マスクを被るとなると事情も変わってくる。ベテランの実松一成(33)や加藤健(33)に頼らざるを得ない状況になっては、阿部をコンバートする意味はない。後を託される小林が、どこまで成長できるかが、来季の巨人のポイントになりそうだ。(落合一郎)
-
-
スポーツ 2014年10月28日 15時00分
カープ緒方新監督夫人でファン集め
広島カープは10月15日、来季の新監督に野手総合コーチを務めていた緒方孝市氏が昇格すると発表した。と同時に“総監督”として期待されているのが、夫人のかな子さんだ。 ご存じ、新監督夫人は元グラドルの中條かな子。現在3児の母でNHK広島のラジオにレギュラー出演するなど広島を中心にタレント活動も続けている。カープは今後、彼女を前面に出し、さらなる球団イメージアップを図る作戦だ。 「監督交代の直接の引き金になったのは、やはり阪神との2位争いに敗れ、CS第1ステージの主催権を逃したことに尽きます。地元開催なら3試合で入場料や放送権料などで3億円超の収入を得られたが、それをフイにしてしまった。カープが手にしたのは規定により、たった300万円だけでした」(広島担当記者) 市民球団のカープにとって最優先課題は営業収益を上げること。その意味では今季は満足のいくものだったとはいえ、本拠地マツダスタジアムで始まった“カープ女子旋風”は来季以降もまだまだノビシロがありそう。その『カープ女子』が鑑とするのが、かな子夫人。ファンの声を代弁する役目を託し“総監督”に祭り上げようというのだ。 この動きはさらなるファン拡大を目指す球団の思惑とも合致し、満を持して緒方政権にかじを切った。 緒方は現役時代にFA権を獲得した際、当時の巨人長嶋茂雄監督から熱烈なラブコールを送られたにもかかわらず、広島に残った経緯がある。ファンは、そのとき球団が将来のカープ監督の約束手形を切ったことを覚えており、今回の監督交代を好意的に捉えている。 来季カープは緒方新監督&かな子“総監督”の下、四半世紀ぶりのリーグ優勝を狙う!
-
スポーツ 2014年10月27日 15時00分
テニス・全米オープンのトラウマでNHKが本気で取りに行く全豪オープン放送権
来年1月19日に開幕するテニスの4大大会・全豪オープンを中継しようと、NHKと衛星波のWOWOWがノリノリになっている。 これまでテニス国際試合は視聴率が取れないため、地上波放送局の大半が見て見ぬふり状態をしてきたが、錦織圭選手(24)が9月に行われた全米オープン男子シングルスで決勝に進出したことで状況は一変した。 「錦織の優勝への期待が高まった結果、WOWOWには視聴契約申し込みの問い合わせが通常の10倍以上も寄せられた。結果、9月の新規加入件数は開局以来最高の15万3273件を記録したんです。一方、決勝戦を半日遅れで放送したNHKは、独占生中継したWOWOWと比べられ批判を受けるという、やぶ蛇状態になった。このトラウマがあるNHKは、来年1月の全豪オープンでは先手を打って放送権を取りに行く」(事情通) しかし、NHKに対し、いま一つ元気がないのが、民放キー局だ。テニスは野球、サッカーやバレーに比べ、試合時間が読みにくい。番組編成がしづらく、スポンサー集めも困難になるためだという。 さらにネックになるのが放送権料だ。 「一大会約400億円〜のサッカーW杯に比べればリーズナブルですが、いまの民放には厳しい金額。恐らく無理なく捻出できるのは2014年度の受信料収入が6428億円のNHKだけです」(関係者) その全豪オープンの放送権料だが、「恐らく約5億円〜になる見込み」(同)だという。 「もちろん需要と供給のバランスの上で成り立っている。ライバルが多ければ多いほど金額は跳ね上がるため、最低10億円近くに落ち着くのでは…」(スポーツ番組プロデューサー) WOWOWが無料放送だったら文句はないのだが…。
-
-
スポーツ 2014年10月27日 11時45分
議論は尽きた!? タイブレーク制導入が高校野球を変える(2)
日本高校野球連盟がかねてから議論を重ねてきた『タイブレーク制導入の是非』について、結論を出した。10月20日、技術・振興委員会が開かれ、来春、甲子園大会に直結しない道府県大会と地区大会で、テスト導入することになった。 「現状維持を望む意見がそこそこありました。高校で野球を終える選手が多いのに、タイブレークで(高校最後の試合を)終わるのはどうかというような意見があった」 技術・振興委員会の相沢孝行委員長の話からして、あらゆる角度からの議論が展開されたようだ。また、同制度に変わる別の対策があれば、柔軟に応じることも示唆していた。 高校野球ファンの大多数が同制度導入に批判的だ。過去、『名勝負』と讃えられた試合のほとんどが延長戦である。今夏の甲子園大会を沸かせてくれた出場校の監督、部長も“慎重な発言”をしていたように記憶している。 50代の私立高校指導者が、匿名を条件にこう語ってくれた。 「軟式の大会で中京(東海・岐阜)と崇徳(西中国・広島)が延長50回を戦い、高野連からサスペンデッド(一時停止試合)の限界論が聞かれましたが、レアケースですよ。硬式、軟式も関係なく、延長戦だってそんなに試合数が多いわけではない」 中京、崇得の死闘となった『全国高校軟式野球選手権大会 準決勝』だが、中京・松井大河投手は709球、崇徳・石岡樹輝弥投手は689球を投じている。4日間に及ぶ連投はレアケースとして、通常の延長戦を指してて、 「正しい投球フォームを教えれば、大きな故障は招かないはず」 とも話していた。指導者の努力次第で『ケガ防止』は可能だというわけだ。 とはいえ、雨天順が続けば休養日が消滅し、投手に連投を強要してしまうかもしれない。高野連は大事が起きる前に対策を講じておきたかったのだろう。 「世界的な流れならば、受け入れるしかないのかと…」 タイブレーク制導入の是非を問う加盟校指導者のアンケート結果のなかに、そんな声があったことも伝えられた。 タイブレーク制が日本の野球ファンの間で物議となったのは、2008年北京五輪ではないだろうか。野球・日本代表は一次リーグで延長11回に突入し、タイブレーク制による失点でアメリカ代表に敗れている。準備不足が敗因だが、高校野球にはタイブレーク制に適応しうる要素を持っている。 そもそも、同制度は「点を取らせるシステム」でもある。北京五輪でタイブレーク制が導入されたのは、テレビ中継に対応するためだった。 「野球はテレビ向きなスポーツであることを強調したい」 当時、国際野球連盟(IBAF)会長を務めていたハービー・シラー氏はそう語っていた。 野球は“時間の読めないスポーツ”とも言える。投手戦になれば、ロースコアのまま延長戦に入り、乱打戦ではイニング中に投手交代がされ、試合が中断する。そんな球技の特徴が世界中のテレビ局から“敬遠”され、莫大な放映料を得てきた国際オリッピック委員会(IOC)にすれば、「野球=五輪種目から除外」となったのだ。タイブレーク制を採用した理由は『試合時間の短縮』に尽きる。 これに対して、高野連がタイブレーク制の導入を検討した理由は『選手の健康管理・維持』。では何故、高校野球が適応し得るかというと、強豪と称される有名高校を取材すると、 「ウチは守備のチーム」 と話す監督、コーチが多い。チーム打率が3割近い学校もそう答えている。 高校野球はトーナメント形式なので、1つでも負ければ、それでジ・エンドだ。したがって、得点を挙げることよりも『無駄な失点』を与えない守備練習に重点を置く。得点圏に走者を置いた場面を想定しての守備態勢や、外・内野の中継プレーの正確さ、機敏さを高めようとする。『守備の精密さ』で勝敗が決まるとしても、実戦形式の練習で鍛えられてきた高校球児たちは慌てないはずだ。 地方大会の取材で、熱中症や日射病で「足がつる」「立ちくらみ」を訴え、選手交代するシーンを何度か見せられてきた。テスト導入する意義はあると思うが…。 もっとも、金属バットを使用する高校野球が人工的に走者を置いた場面から攻撃を始めれば、大量得点となり、そこに至るまでのロースコアの緊迫感を一気にシラケさせてしまう“危険性”は否定できない。 蛇足になるが、シラー氏にタイブレーク制を進言したのは、日本人のIBAF副会長だとされている。社会人野球・都市対抗などの実例が伝えられ、シラー氏が興味を示したそうだ。 高野連の現要人たちは元プロ野球選手の指導者復帰に関するルールも改定している。高野連は、旧態依然とした“お固い組織”と言われていた時代もあったが、今は発想も柔軟で、改定に関しても迅速である。IBAFは『試合時間の短縮』目的(=利益優先)だったからか、タイブレーク制を成功させられなかった。)『日程問題』と、さらなる『ケガ防止・健康管理』のために動き始めた高野連は野球ファンの共感を得られるだろうか。(了/スポーツライター・美山和也)
-
スポーツ 2014年10月26日 15時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第43R 才気あふれる元祖ペイントレスラー〈ザ・グレート・カブキ〉
元祖ペイントレスラーのザ・グレート・カブキ。地味でオーソドックスなタイプの高千穂明久が劇的な変身を遂げたのは、アメリカ遠征時のマネジャー、ゲーリー・ハートの思い付きから。雑誌に日本の歌舞伎が取り上げられているのを見て、高千穂に「こういうスタイルはできないか」と持ち掛けたのが、そのきっかけだった。 当初ゲーリーは“歌舞伎風マスクマン”を想定していたが、「どうせなら」と高千穂自ら隈取の化粧を施した。それまでも顔面ペイントの選手はいたようだが、一つのスタイルとして確立させたとなると、やはりカブキが最初である。 このとき、単に見掛けをマネしただけにとどまらなかったことが、カブキの人気を決定的なものにした。 当初、隈取メークと歌舞伎風の華美なコスチュームで入場したものの、そもそも元ネタの歌舞伎自体を知らないアメリカの観客からの反応はいまひとつだったという。そのため「何かパフォーマンスを取り入れよう」というときに思い付いたのが『毒霧』だった。 カブキ当人の語るところによれば「シャワールームで口に含んだ水を吹き上げたとき、そこに虹が架かったのを見て思い付いた」のだという。何か出来過ぎの話にも聞こえるが、ともかく霧吹きパフォーマンスは子どもたちを中心に大人気となる。 これについてもカブキは、ただ「液体を吹き上げる」というだけでは満足しなかった。試合後の会場で「何色の液体が照明に映えるか」と実験を繰り返し「赤と緑の見栄えがいい」と、今も引き継がれる毒霧の基本スタイルを作り上げた。 「実は発想の豊かさでは業界トップクラスなのでは? リング外でも、後楽園ホール近くでプロレスファンの客を見込んだ居酒屋を開いたのはカブキが最初でしょう」(プロレスライター) さらにカブキのオリジナルといえば、今では誰もが使うようになったトラース・キックもそうだ。試合中、ロープに振った相手の突進を止めるためにたまたま足を出したのが最初だそうだが、それをフィニッシュホールドにまで磨き上げたのだった。 こうして見ると、カブキのアメリカでの成功は「珍しいギミックがウケた」というだけではなく、当人の優れたプロレス感覚によって練り上げられた結果であったことがわかろう。 期間限定のギミックとして始めたはずのカブキの人気は日毎に増し、ついにはアメリカ各団体でメーンを張るまでになっていった。 それでもカブキは人気にもおごることなく、ヌンチャクパフォーマンスや日本刀での殺陣、連獅子のカツラに能面での入場など、日々新たな趣向を増やしていった。 だがそのため、所属する全日本プロレスからの帰国命令があったときには、いくらかの躊躇もあったという。 「アメリカの観客の好みに合わせてハデにしていった結果、本筋の歌舞伎とは似ても似つかないものになり、それを日本で披露しても受け入れられないのではないかという気持ちがあったようです」(スポーツ紙記者) しかし、そんな心配もどこ吹く風。1983年のカブキ凱旋帰国シリーズは、御大ジャイアント馬場が欠場していたにもかかわらず連日の超満員。日本のファンからも喝采を浴びることになる。 「カブキのパフォーマンス見たさというのも当然ありましたが、それと同時に“アメリカで成功した日本人スターを祝福しよう”という空気も強かった」(同) ハデな外見だけでなく、試合巧者ぶりでも目を引いた。アッパーカットやクローなどのシンプルな技で試合を組み立て、スタン・ハンセンなど大型外国人とも正面から渡り合ってみせた。 「ただ、いくらカブキが良い試合を見せていても、全日においては“馬場と鶴田の次”という厳然たる格付けがあった。全日創設メンバーではなく、日本プロレスからの途中加入だったことで、待遇の差もあったようです」(同) そうしたことへの不満もあって、カブキはSWSへ移籍。以後、その人気は尻すぼみとなってしまった。 もし、カブキが全日の主流として残り、そのオリジナリティー溢れる才覚を団体運営に生かしていたならば、その後の日本のプロレス界はもっと違ったものとなっていたかもしれない。〈ザ・グレート・カブキ〉 1948年、宮崎県出身。高千穂明久もリングネームで、本名は米良明久。'64年、日本プロレスに入団しデビュー。日プロ崩壊後は全日所属に。'81年、アメリカ遠征時にザ・グレート・カブキとなり、人気を博す。現在は傍らで居酒屋店主などセミリタイア状態。
-
スポーツ 2014年10月26日 15時00分
CS裏スクープ! 本誌既報通り 広島・緒方新監督でヤンキース黒田が戻ってくる!(2)
相思相愛の関係が実らなかった原因の一つに、野村監督との折り合いの悪さもあったという。 「お互いに自分に厳しい野球観を持っており、プロフェッショナル同士、衝突してしまう部分もあったのでしょう。黒田は力のあるうちに帰還しなければ、意味がないと思っています。ヤ軍での年俸は1600万ドル(約16億円強)ですが、お金の問題ではありません」(前出・特派記者) ヤンキースはワールドシリーズ終了前に黒田と残留交渉を始めようと思っている。その前に広島は手を打っておきたい。CS直前に『野村退任』を発表したのは、黒田へのメッセージでもあったのだ。 また、これも本誌で既にお伝えしているが、野村監督は昨年オフに辞任を申し出たものの、松田元オーナーがそれを許さなかった。野村監督は16年ぶりのAクラス入りと初のCS進出を果たした功労者でもある。「夜、眠れない」とこぼすなど、体調面が優れないことは同オーナーの耳にも届いていた。とはいえ、野村監督は地元財界が応援する“カネの成る木”でもあり「3位での退任は芳しくない」と判断された。 「昨季、今季ともに観客動員数が増えています。特に昨季は初のCS進出で『来年こそは!』の期待が広島県全体にあり、そのタイミングで辞めさせたら水を差してしまいます。無理やり続投させた感もありますが、辞任を申し出た理由は去年も今年も体調不良なので、これ以上は無理をさせられない、と」(ベテラン記者) 今季の観客動員数は190万4781人で前年比21.7%増。『カープ女子』なるムーブメントも起き、23年ぶりのリーグ優勝にも現実味が増していた。 「無理やり続投させたので、野村采配の批判は球団内ではタブーでした。でも、巨人3連戦を機に空気が変わりました」(前出・関係者) 9月2日、野村監督は首位巨人と1ゲーム差で3連戦に臨んだが、最悪の全敗。Vムードが一気に消滅した。野村体制を応援してきた地元財界からもため息が聞こえるようになり、勝てば2位確定だった10月1日の阪神戦も落としてしまった。「せめて2位」の願いをつぶしたダメージは、かなり大きかったそうだ。 「2位になれば、CS第一ステージの主催権が得られ、1試合1億円ほどの収益も見込めました。マツダスタジアムの隣接地に建設中の室内練習場は約16億円。そういう先行投資を行っている時期でのCS主催権の喪失は痛かった」(同) 『黒田帰還』はそんな沈み掛けたムードを一変させる起爆剤ともなるだろう。 「野村監督の後は緒方孝市コーチが継ぎ、将来的には“黒田監督”の流れもできるはず」(広島担当記者) メジャー挑戦で揺れるマエケンとヒロキがそろえば…。来季こそカープファンの悲願はかなう!
-
スポーツ 2014年10月26日 10時00分
小塚桃子ゴルフ連載(8) 第二部・100を切るゴルフ「たかが100、されど100」
ゴルフは1ラウンド、イーブンパーで72。これはコースやプロアマ、初心者、ベテラン一切、関係ありません。 そう考えると、この連載も含め、ゴルフ雑誌などで目にする「100を切る」というのは一見、簡単そう。何しろ「プラス27」以内にホールアウトすればOKなのですから。 ところが、この「プラス27」が実は大変。「どうにかなる」と思いきや「どうにもならない」大きな壁があります。ゴルフを始めたら、「まず100を切りたい」とは誰しも思うもの。ところが現実はそんなに甘くありません。最初はグリーンに到達するまでが「根気」。数え切れない程、叩くのですが、さらに試練が待っています。 そう、グリーンが鬼門。ようやくグリーンに乗っても5パット、6パット…というのは当たり前です。結局140、150…という結果となる訳。しかも、厄介な事に「コースを回る度に毎回スコアが良くなっていく」保証が何一つ無いということです。 因みに私のデビュー戦は147。パットまでなかなか辿り着けず、OBも連発した記憶があります。 この様に「たかが100」と思いきや「されど100」です。特に女性で100を切れたら自慢出来る数字だと思います。では「100を切る」為にはどうしたらいいか? 常識的に考えて練習は不可欠。それと同時に考えて頂きたいのが「一体、いつまでに100を切るのか」という目標を定める事です。 大体が「1年未満」という設定ですね。ただ、この「1年未満」がかなりの壁…プレッシャーになり、1年でクリアするのはそう簡単では無いとも言えます。とはいえ、3〜4回で楽にクリアしてしまう事もあります。それは、「コツ」を掴むポイント次第と考えていいでしょう。その為には「原始的」ですがひたすら練習。一番良いのは練習→コース→練習→コース…コースだけですと崩れたら、崩れっぱなしになり、立て直しが出来ません。 一方、「練習」「練習」又「練習」ですと、実践向きでないゴルフの形を作ってしまう。練習場とコースとでは芝や傾斜が全然違いますから。やはり「練習→コース」を1セットと考えて、それの反復がより効果的だと言えますね。練習で基本的な事が出来ていればコース内ではある程度対応出来ます。実践と練習を交互にやる事です。 最後にゴルフ仲間の体験。 私のゴルフ仲間の一人で、その先輩はゴルフ歴5年ですが、実は未だに100を切っていません。ある日の事、先輩は17番ホールまでは凄くいい感じ。ラスト18ホールを残して91。パー4の最終ホールで、8打叩いても100切りです。周囲は「楽勝」と思っていたと思います。 ところが…100を狙うあまり緊張していました。何とパー4のホールを10打叩いてしまい、残念ながら101打…しかも、その先輩は1回、2回でなく、その後何回も同様のミスを冒し、100切りに失敗しております。小塚桃子オフィシャルブログ「季節はずれのももリンダ」 http://ameblo.jp/koduka-momoko/
-
-
スポーツ 2014年10月25日 16時30分
阪神のリベンジなるか? ソフトバンクとの日本シリーズがいよいよ開幕
プロ野球の日本シリーズがいよいよ、10月25日に開幕する。 セ・リーグはレギュラーシーズン2位ながら、CS(クライマックスシリーズ)で下剋上を果たした阪神が9年ぶり2度目の出場。パ・リーグはリーグ優勝したソフトバンクが、3年ぶり15度目(前身の南海、ダイエー時代を含む)の出場となった。阪神は実に29年ぶり2度目、ソフトバンクは3年ぶり6度目の日本一を目指す。 過去、両軍による日本シリーズは64年(南海時代)、03年(ダイエー時代)と2度あり、いずれも4勝3敗でホークスが制しており、阪神にとっては“リベンジ”を懸けた決戦となる。 05年以降の両軍のセパ交流戦での対戦成績は、ソフトバンクの21勝20敗3分けと、ほぼ五分だ。 阪神はリーグ優勝こそ逃したが、CSでは5勝1分けと負け知らずで、日本シリーズ進出を決めて、波に乗っており、互角の闘いが期待できそうだ。 「Yahoo!ニュース」では、「2014年日本一に輝くのは阪神? ホークス?」との意識調査を10月20日から実施したところ、25日午後3時現在、5万0915票(男性=83.2%、女性=16.8%)の回答があった。 その結果は、「阪神」が2万6195票(51.4%)、「ソフトバンク」が2万4720票(48.6%)ときっ抗するものとなった。 両軍にとって、差があるのが日本シリーズでの経験値。ソフトバンクは11年に日本一となったメンバーが多数残っているが、阪神は出場すること自体が05年以来で、その差は明らか。 阪神で03、05年の日本シリーズに出場した経験がある選手は、鳥谷敬内野手、関本賢太郎内野手、安藤優也投手、能見篤史投手、福原忍投手の5人しかおらず、エース・能見は中継ぎでの起用だった。 福留孝介外野手(元中日)、藤井彰人捕手(元近鉄)、鶴岡一成捕手(元巨人)らは、他のチームに在籍した際に日本シリーズを経験しているが、キーマンとなりそうなのが、“お祭り男”西岡剛内野手だ。 今季、故障のため、不本意なシーズンとなった西岡だが、CS6試合では27打数10安打、1本塁打2打点、打率.370と打ちまくり、大舞台での強さを発揮した。西岡はロッテ時代の05、10年と日本一を2度経験。しかも、10年はリーグ3位から下剋上を果たしての日本一だった。両年とも、西岡は全試合にスタメン出場しており、その存在は大きいといえそう。 日本シリーズは25日、阪神の本拠地・甲子園球場で開幕。第3戦から福岡ヤフオク!ドームに舞台を移し、第6戦で甲子園に戻る。 果たして、日本一の栄冠に輝くのは、阪神かソフトバンクか?(リアルライブ編集部)
-
スポーツ
ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
-
スポーツ
大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
-
スポーツ
珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
-
スポーツ
生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
-
スポーツ
猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
-
スポーツ
1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
-
スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
-
スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
-
スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分
特集
-
岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
-
野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
-
-
豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
-
宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
-
元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分