スポーツ
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スポーツ 2014年08月27日 15時00分
プロ野球 動き出した監督人事 水面下の攻防(1)
広島カープのルーキー大瀬良大地に2カ月ぶりの白星を献上し、12失点…。 8月16日、原巨人は3位・広島との一戦を落とした。この惨敗は勝負どころとなる9月に向け、大きな不安を残してしまった。 「12失点を許した投手陣も心配ですが、打線も6安打2得点とお寒い限り。坂本、長野、阿部、村田の主軸打者は不振脱出の兆しが見えず、キューバから獲得したセペダも起爆剤にはなりませんでした。8月半ばを過ぎても、投打ともにキーマンが現れない」(スポーツライター・飯山満氏) 救いは2位・阪神も同日に付き合ったこと。中畑DeNAに敗れた阪神の和田豊監督は、下位チームからの取りこぼしに「序盤で主導権を握られてしまったからね」と悔やんだが、「3位の広島を含め、上位チームがモタモタしている。優勝チームも80勝に届かないのでは?」(飯山氏)と、お粗末なペナント終盤も予想されている。 そうなると、この上位3チームにくすぶっている“監督人事”の問題も急展開してくるだろう。 「一般論として、監督人事は8月後半から非公式な打診に入り、その返答を受けて正式な交渉に入ります。水面下で、もう動き始めていると見ていいでしょう」(ベテラン記者) リーグは違うが、来季の続投が正式発表されたのは北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督だけ。巨人・原辰徳監督は昨年オフ新たに2年契約を結んだが、球団創設80周年の今年に“V逸”となれば、指揮官の責任問題が問われる。一方、和田監督は契約最終年を戦っている。両監督の進退はペナントレースの勝敗に掛かっているのだ。 「ナベツネさんをマークしている各メディアは、お盆休みが取れなかったかも(笑)」(同・記者) 渡辺恒雄・巨人軍最高顧問(読売新聞グループ本社代表取締役会長)の口から、「原続投」の言葉はまだ聞かれていないのだ。同会長と原監督が会ったのは、7月18日にさかのぼる。 「恒例行事で、前半戦の成績を報告したんです。白石興二郎オーナーも同席しています」(スポーツ紙記者) 読売新聞・東京本社での会合後、原監督は球宴会場の西武ドームへ。記者団に対し“トップ会談”の中身を語った。 「前半戦は非常にスリリングなゲームが多いなという話と、お褒めの言葉もいただいた」 その内容からして、続投=契約期間を全うさせるようだが、渡辺会長は公の場で口にしていない。 「『スリリングな−』の言葉は、解釈によっては采配批判にも聞こえなくはありません。何よりも優勝できなかった場合はどうなることか…」(前出・ベテラン記者) しかし、次期監督最有力候補の松井秀喜氏が色よい返事をしていない以上、「めぼしい後任候補がいない」というのだ。 「まだ若い松井氏の監督就任を考えた理由は、人気に尽きます。コーチやOBの中から現実的な適任者を選ぶとすれば、桑田真澄氏、鹿取義隆氏ということになる。松井氏を最有力候補にさせた人気面を考えれば、原監督に頑張ってもらうしかない」(同・記者)
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スポーツ 2014年08月27日 11時45分
2014年夏の甲子園情報(3) 「プロ野球経験者の指導効果は、いつ表れる?」
元プロ野球選手の高校球児に関する規定が大幅緩和された。しかし、今夏の甲子園大会にその影響は見られなかった。 私事で恐縮だが、某プロ野球OBの所属するマネジメント会社から、こんな相談を受けた。「都内で野球指導のできそうな中学クラブチームを紹介してくれないか?」−−。 そのプロ野球OB『A氏』とは、これまで取材で何度かお世話になっている。A氏の学生野球に対する愛情の深さも現役時代から聞かされていたが、電話を掛けてきたマネジメント会社の『条件』とやらには驚かされた。 「ギャラは10万円から。午前中の2時間くらい練習を見させてもらって、お昼は父母との懇談会みたいな内容にし、3時ごろには引き上げたい」 A氏は球宴出場経験も持つスター選手である。A氏と同世代の父母たちも喜ぶだろうが、こんな“破格な金額”で指導依頼するクラブチームがあるのだろうか。 短時間の練習アドバイス、高額なギャラ等はA氏の意志ではなく、マネジメント会社が関連するため、ビジネスとして止むを得ず、提示したものと思われる。 某中学クラブチームの指導者に、マネジメント会社の要望を知らせずに「プロ野球OBによる野球教室」について聞いてみた。 「打撃フォームをチェックしてもらっても、1日だけだからね。チェックされた子供が正しい打撃フォームを習得するまでちゃんと見届けてくれるのなら話は別だけど…」 案の定、あまり評判は良くなかった。 その指導者は「有名選手と接する機会ができれば、子供たちは喜ぶと思う」と前置きし、さらにこう続けた。 「直接声を掛けてもらえた子と、そうでない子に別れるので…。声を掛けてもらえなかった子はかわいそうだから」 1日だけ練習を見てもらっても、効果はないというわけだ。 これまで、元プロ野球選手が高校球児を指導するには教員免許の取得と2年以上の教師実績が必須とされていた。それが数時間程度の座学講習を受ければ可能と変更され、プロ野球界と学生野球の交流に期待する声も多く聞かれた。また、あくまでもプロ野球サイドの目線でだが、引退後のセカンド・キャリアとして、『高校野球の指導』が拡充されると思った関係者もいたそうだ。 すでにこの規制緩和により、2年間の教員実績を作らずに現場指導を許されたプロ野球OBも何人かいるが、座学講習を受けた大多数のプロ野球OBは 「お声が掛かるのを待っている状況」である。 今夏、初出場を果たした代表のなかには、教諭監督が有名校に「ウチと(練習)試合をして下さい!」と、電話を掛けまくった高校もある。これまでお付き合いのなかった無名校からの電話に戸惑っていたそうだが、半年、1年と電話を掛け続け、ようやく実現したという。高校野球の指導において、もっとも重要なネットワークである。練習試合、遠征先でのグラウンド貸借などがそうで、大多数のプロ野球OBが夢見た実技指導は二の次なのが現実だ。プロと学生野球の交流が深まることに期待したいが、夏の甲子園とは指導教諭がどれだけ苦労したかも問われる大会でもあるようだ。(了/スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2014年08月26日 15時00分
相次ぎ死去した前時津風親方・前二所ノ関親方の波乱万丈人生
夏の盛り、大相撲界をにぎわせ騒がせた、2人の元親方が亡くなった。この相次いだ訃報に、関係者は複雑な表情を見せている。 1人目は平成19年6月に起きた力士暴行死事件で相撲協会を解雇され、懲役5年の実刑判決を受けて服役していた前時津風親方(元小結双津竜)の山本順一氏だ。この事件、17歳の序ノ口力士が稽古中に死亡し、不審に思った両親が遺体の解剖を依頼したところ、集団暴行の事実が発覚したという凄惨なもの。 愛知県警は師匠の山本氏と暴行に加わった3人の力士を逮捕。3力士は執行猶予付きの有罪が確定して相撲協会を解雇され、無実を訴えて最高裁まで争った山本氏も有罪が確定し、平成23年に服役した。収監後、間もなく体調を崩し、肺がんと診断されて三重県内の病院に入院していたという。 「病状が悪化し、都内の大学病院に転院したのは7月中旬。転院後しばらくは元気で、知人や昔からのタニマチらが密かにお見舞いをしていたようですが、8月12日未明に息を引きとりました。64歳でした。収監された後、奥さんとも離婚。あんな事件を起こしていなかったら一門の重鎮として理事にも選出され、葬儀も盛大に執り行われていたはずです」(協会関係者) 同じ8月12日、昭和50年名古屋場所で平幕優勝、歯に衣着せぬ言動で“ホラ吹き金剛”というニックネームを付けられファンに親しまれた前二所ノ関親方(元関脇金剛)の北村正裕氏も、脳梗塞で亡くなった。65歳だった。 「北村さんは27歳の若さで引退後、名門・二所ノ関部屋を継承。弟子育成の傍ら平成20年から理事を務め、放駒理事長(元大関魁傑)とコンビを組んで八百長問題の事後処理に当たるなど、協会の中枢で活躍しましたが、平成24年に脳梗塞を発症。部屋運営もできなくなったため、昨年の1月限りで部屋を閉鎖、自分も定年の5カ月前に退職しました。この裏に財産を巡る争いがあったとも噂されています。こちらの葬儀も家族のみでひっそりと執り行われました」(同) 何とも寂しい最期だ。
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スポーツ 2014年08月26日 15時00分
2014年夏の甲子園情報(番外編) 甲子園は大所帯チームに微笑む!?
58人対100人。最大161人、最小38人。何の数字かと言うと、前者は今夏の甲子園大会の決勝戦を戦った大阪桐蔭(=58人)と三重高校(100人)の野球部員数で、後者は代表49校の最大部員数と最小部員数である。 ベスト8に進出した代表校の野球部員数は、以下の通り−−。 三重=100人 沖縄尚学=72人 聖光学院=161人 日本文理=110人 高崎健康福祉高崎=73人 大阪桐蔭=58人 敦賀気比=84人 八戸学院光星=137人 結果論かもしれないが、大所帯の高校は強い。とはいえ、地方大会に目をやれば、試合を成立させるだけの部員数も確保できず、近隣校との連合チームを形成した高校もある。連立チームの大会予選参加数は“微増”している。また、高野連が発表した『野球部員数統計』によれば(硬式)、平成26年の加盟校数は、4030校。平成17年の4253校をピークに減少傾向にある。同様に、全国の野球部員数を見てみると、今年は17万0312人。昨年の16万7088人から増えている。加盟校数のピークだった平成17年の全国の野球部員数は16万5293人。しかし、10年前と比べ、高校生全体の人数は約70万人も減っている。学校そのものの数は減っているが、野球は男子高校生にとって、まだまだ人気の高いスポーツなのである。 こうした高校野球人口から考察できるのは、特定の高校に野球部員が偏っていること。全国平均で見た『1校当たりの平均野球部員数』は、42.3人。優勝した大阪桐蔭の大阪府は45.7人で、準優勝・三重高校の三重県は42.9人。北海道、岩手、福島、富山など30人台の府、県もあった。しかし、大阪桐蔭、三重両校は府・県の平均人数の2倍以上の部員数を持っており、「強い高校=大所帯」のイメージは否めない。 外野の勝手な意見だが、野球部員の少ない高校に行った方が試合に出られると思うのだが…。 都内私立高校の監督が『大所帯の野球部』について、こう述べていた。 「学校側が無責任に有望な中学生をたくさん集め、レギュラーを争わせることでチームを強化することはしません。大会中はともかく、ふだんの練習でレギュラーと補欠を差別するような高校もありません。部員数が多いことは入学前に説明していますし、それでも、この高校で野球をやりたいと思った子ばかりですよ」 特待生に関しては学年ごとに人数制限を設けているので、野球部員を不正に集めることはできない。 大所帯での練習法だが、同私立校監督によれば、チームを何組かに分け、打撃、守備、基礎体力、走塁の各練習をローテーションさせるなどしてグラウンド稼働率を高め、全員に平等な練習機会を与えているという。 今夏は強豪・有名校が初戦敗退するハプニングも見られた。有望な中学球児が『学校名』ではなく、各高校の指導者や練習スタイルを吟味し、自分に合った進路選択を行ったからである。地方、公立、新興の高校が、たとえば元プロ野球選手の指導者を招聘するなどし、魅力的な野球部を作れば、全国で勝負するチャンスも生まれるのではないだろうか。※部員数は取材陣に開示された資料より引用いたしました。
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スポーツ 2014年08月26日 11時45分
2014年夏の甲子園情報(2) 「勝ちたかったら、人脈を広げろ」の声
夏の甲子園大会に出場する代表校の『甲子園球場での練習』がスタートしたのは、8月3日。49代表校の“一番キップ”を手にした市和歌山は守備練習に重点を割いていた。同校の甲子園出場は4度目だが、10年ぶり。初めての聖地を楽しみ、整備の行き渡ったグラウンドの感触を守備練習で確認しているようだった。また、同日の4番目で登場したのが、優勝候補の一角・大阪桐蔭である。昨夏の大会を経験したメンバーも何人か残っていたが、やはり、練習内容はゴロの勢いなど“グラウンドの感触”を確かめる程度だった…。 各校に割り当てられた『甲子園球場での練習時間』は、1校30分と短い。他にやりたい練習があってもできないのが現実だが−−。 「大会中、高野連は近郊の学校グラウンドを借り、各出場校に割り当てていますが、それだけでは事足りません」(関東圏の指導者) 出場校の練習不足は今に始まった話ではない。近畿・中国地区、一部の四国勢が大会期間中、いったん母校に帰り、通常の練習をしているという。これも甲子園の舞台裏としてはよく知られた話だが、一時帰郷のできない関東甲信越、東北、北海道、九州地区の出場校は、高野連が割り当てる練習時間のほかに、「どうやって練習時間(グラウンド)を確保するか」が、重要必須事項となっている。 「全国区の学校グループは系列校のグラウンドを借りています。常連校は監督、学校関係者のツテで少しずつネットワークを広げ、グラウンドを借りられますが」(同) 初出場校や5年以上も甲子園から遠ざかっていた高校は『グラウンド確保』に苦労しているようだ。しかし、そんな“常連校有利な裏事情”を見事に跳ね返した高校もあった。 熊本県代表・城北高校(6年ぶり4回目)は近畿圏の某私立大学の野球グラウンドを借りていた。同校の末次敬典監督は社会人野球でも活躍した。ネットワークは他出場校の指導者よりも広いが、私立大グラウンドを確保できたのはそれだけが理由ではない。 「神奈川県の有名校関係者が同校とコンタクトがあり、その人物が某私立大との仲介役を務めていました」(関係者の1人) 監督個人のネットワークも重要なカギとなる。昨春のセンバツ大会の話だが、21世紀枠で出場した遠軽高校(北海道)も、初出場とは思えないネットワークを見せていた。 関係者によれば、同校の卒業生に強豪野球部を持つ有名企業の役員がいた。その役員は遠軽高校野球部との交遊はなかったが、「宜しかったら、是非」とグラウンド提供を申し出たのだそうだ。そのおかげで大会前は神奈川県で集中合宿を行うこともでき、その社会人チームのグラウンドに近い複数の高校とも練習試合を実施できた。 今後、高野連は全出場校が、平等、かつ十分な練習時間を確保できるよう、さらに努力しなければならない。全国規模のネットワーク…。強くなりたかったら、越境入学の球児確保のルートよりも『グラウンド提供』のネットワークが重要なのである。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2014年08月25日 15時00分
W杯惨敗後遺症で欧州クラブの二軍化
これは日本代表大惨敗の後遺症なのか−−。 ドイツがW杯優勝を決めた数日後、横浜F・マリノスの最大株主である日産が、イングランド・プレミアリーグ'13-'14年シーズンチャンピオンの強豪マンチェスター・シティ(MC)の持ち株会社、英シティ・フットボール・グループ(CFG)の公式スポンサーになることを発表した。5年契約でMCのホーム『エティハド・スタジアム』での広告展開や移動用の公式車両の提供などの他、CFG傘下チームの米ニューヨーク・シティ、豪メルボルン・シティのユニホームロゴやサポーターとの交流イベントへ参加するという。 この英サッカー進出に伴い、日産はこれまで横浜F・マリノスに投入してきた年間10億円の資金(広告料)をフェードアウト。ライバルのトヨタが世界一の販売台数を記録し続ける中、日産も世界マーケットの拡大が急務となり、欧州だけでなく、新興国を含め世界的に高い人気を誇るMCに目を付けたというわけだ。 CFGはマリノスへの第三者割当増資を引き受け、20%弱を出資する大株主となり、従来93%を出資していた日産の持ち株比率を74%に縮小させた。要は日産はCFGに資金を提供しつつ、その一部がCFGのマリノス出資金となって戻ってくる構図。これぞカルロス・ゴーンCEOならではの企業戦略だ。 いずれにせよ、これでマリノスはCFG傘下となり、マンチェスター、ニューヨーク、メルボルンと対抗戦を実施するなどチーム強化と収益拡大が図られることになるが、うがった見方をすれば、実際は下部組織への編入以外の何物でもない。 Jリーグきっての高収益クラブが、先陣を切って“欧州クラブの二軍入り”をしたことで、他クラブも雪崩を打つ可能性がある。
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スポーツ 2014年08月24日 15時00分
セリーグ後半戦の趨勢を握るのはDeNA キヨシ悲願のCS進出へ他球団警戒網強める
中畑DeNAにクライマックスシリーズ進出(以下=CS)の可能性が見えてきた。101試合を消化した時点での成績は47勝52敗2分。だが、月別に見ると、5月に勝ち越し、6月をイーブンで乗り切ると、7月も勝ち越しに成功。8月も白星先行で、3位広島とのゲーム差は4.5(8月18日現在)。就任3年目にして、迎撃体制も整ってきた。 「クローザー失格の烙印を押された山口俊を先発で蘇らせ、最後は新人の三上朋也で締める継投策が出来上がりました。昨季までの中畑清監督(60)は投手を我慢して使い、無駄な失点を積み重ねていました。でも、今季は早めの交代が功を奏しています」(スポーツ紙記者) 早めの交代は投手陣のさらなる配置換えにも繋がっている。中盤戦を支えてきた三上が夏バテしてきたと見るや、すぐに国吉佑樹を次の抑え投手にチェンジ。現有戦力をフル稼働させる中畑采配で、ついにCS進出も射程圏内に捉えたというわけだ。 しかし、全てがうまくいかないのがプロ野球の世界である…。 「対戦チームのスコアラーに研究されています。各チームの偵察隊が力を付け始めたDeNA投手陣の弱点を探そうとして」(前出記者) その最たる例が、8月17日の阪神戦だった。この日の先発は1週間前の東京ヤクルト戦(10日)で今季初勝利を挙げた高崎健太郎。阪神は対戦チームごとに担当スコアラーを置き、投手と野手の攻略法を作っている。今のDeNAは先発スタッフも整いつつあるため、阪神の偵察隊は「次に高崎と対戦するのは自分たち」と考え、直球のキレ、変化球の曲がり具合、DeNAバッテリーの配球の傾向などをまとめ上げた。それが初回の上本、鳥谷の本塁打に繋がったのだ。 「巨人も8月5日からの3連戦で3タテ(3連戦全敗)を食らいました。ナメていたわけではありませんが、これまで快勝してきた相手に負けたとなるとカチンと来るものです。巨人も同じ轍は踏むまいと、先乗りスコアラーの数を増やしたと聞いています」(球界関係者) 現時点で巨人が勝ち越しているのは中日と東京ヤクルトだけ。昨季まで“お客さん”にしていたDeNAから、この先でシッカリ勝ち星を積み上げなければ、首位陥落となるのは必至。また、CS進出のライバルとなる3位の広島はDeNAに勝ち越しているものの、7〜8月だけを見れば、1勝1敗1分けと互角。対戦成績9勝5敗1分の中で8勝は開幕前半に稼いだものということを考慮すれば、戦いの様相は変わりつつある。4位中日の対DeNAの成績は10勝5敗1分。今後はDeNA戦を取りこぼすようなことになれば、CS進出は難しくなる。 「東京ヤクルトも故障者が復帰しつつあり、上位球団にひと泡吹かせてやろうと士気が高まっています。当面の敵は5位のDeNA」(前出記者) 中畑監督がCS戦で躍動する姿は見たいが、急に強くなると敵も増える。終盤戦は中畑DeNAが主役となりそうだ。
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スポーツ 2014年08月23日 15時00分
日本生命も及び腰 交流戦の試合数削減で浮上する冠スポンサー問題
8月11日に行われたプロ野球12球団代表者会議で、来季からセ・パ交流戦が『18試合制』に縮小されることが決まった。現行の24試合を堅持するつもりだったパ側の完敗である。 「今季を含め、過去10回の交流戦でセ側から優勝チームを出したのは2回だけ。パ6球団は交流戦の勝率が高いだけでなく、セの人気選手とのコラボTシャツや限定グッズを販売するなど、交流戦を集客アップのツールとして大いに利用してきました」(スポーツライター・飯山満氏) セ側が商売上手のパ6球団を論破した勝因は、最初に“完全撤廃”を主張したこと。続けて、通常ペナントレースとは異なる変則日程、ドーム球場の少ないセ側の事情による過密スケジュールをあらためて伝え、「今年11月から本格スタートを切る侍ジャパンの興行にも影響が出る」とし、パ側に「交流戦がゼロになるよりは、18試合制でも残した方がマシ」と思わせたのだ。しかし、これで一件落着とはいかない。 「交流戦の冠スポンサーである日本生命が、この試合数削減をどう受け止めるかですよ」(球界関係者) 今さらだが、交流戦の試合数削減は今回が初めてではない。導入された2005年から2季は『36試合制』だった。 「当時からセは18試合を主張し、パは36試合の現状維持でした。意見がまとまらず、このとき日本生命は『18試合制ならスポンサーになる意義がない』と伝え、セ、パの折衷案として24試合制になったのです」(飯山氏) 問題は、18試合制に難色を示していた日本生命の出方だ。まして今季の交流戦は、これまで5000万円だった優勝賞金が3000万円に減額されている。12球団代表者会議後、「日本生命側への説明はこれから」と話していたが…。 「日本生命の降板もあり得る。セはそこまで見通して18試合制でいったん合意させ、スポンサー不在を名目に交流戦を消滅させるのでは?」(ベテラン記者) そうなったら、パ側は激昂するだろう。もうひと波乱起こりそうである。
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スポーツ 2014年08月21日 15時30分
スタメン出場激減で立場苦しくなったイチロー
8月上旬、米ニューヨークの現地メディアが、ヤンキースがイチロー外野手(40)をウエーバー公示にかけたと報じた。 通常のトレード期限は7月31日で終了したが、ウエーバー公示を経た選手は、8月以降でも他球団との移籍交渉が可能となる。それだけに、がぜんイチローの去就に注目が集まっている。 そんななか、ヤンキース内でのイチローの扱いに変化が生じている。ウエーバー公示されたと報じられた当初は、移籍交渉を意識してか、スタメンで起用されることが多かったが、ここに来て、ベンチを温める機会が極端に多くなった。 8月11日(日本時間12日)のインディアンス戦以降、イチローは5戦連続でベンチスタートとなり、出場機会は守備固めのみで、1打席も与えてもらえなかった。 その間、本来、イチローが守る右翼には、ふだん指名打者を務めているカルロス・ベルトラン外野手(37)や、ダイヤモンドバックスから移籍のマーティン・プラード内野手(30)が入った。ここ最近では、プラードを本職の二塁に入れ、ベルトランが右翼、デレク・ジータ−内野手(40)を指名打者に回す布陣も試している。 右翼のレギュラー候補として獲得したプラードは、20日(同21日)現在、打率.224と低調で、ヤンキースの期待に応えられていない。 19日(同20日)のアストロズ戦で、6試合ぶりにスタメン出場したイチローは4打数1安打の成績。2戦連続スタメンとなった20日(同21日)のアストロズ戦では4打数2安打で、13日ぶりのマルチ安打を放ち、打席に立った試合では6試合連続安打となった。 7月は月間打率.224と不振だったイチローだが、8月はここまで、27打数10安打、打率.370と絶好調。シーズン打率は.280で、決して他の外野手に劣るものではない。 トレード先が見つからないとなると、40歳のイチローが干されてしまうのは目に見えて分かっている。このまま、ベンチウォーマーで埋もれてしまうのは、なんとももどかしいことだが…。(落合一郎)
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スポーツ 2014年08月21日 15時00分
ヤ軍がイチローを構想外に? 来季はオリックスで選手兼任監督か
イチロー(40=ニューヨークヤンキース)がウェーバー公示された。『ウェーバー公示』とは、平たく言えば、「この選手をトレードに出します。興味のある球団はご連絡ください」と告知したようなもの。加えて、地元のニューヨークポスト紙はチーム残留の可能性が低いとも伝えていた(8日付け/現地時間)。しかし、この一報にもっとも敏感に反応にしたのは、古巣のオリックスバファローズだ。 「イチローとオリックスはいまも良好な関係にあります。少なくとも、オリックスはそう思っていますし、イチローも否定しないでしょう。というのも、シーズンオフの間、12球団は所有の練習施設を無償開放しますが、それはNPB選手に対してであって、日本人メジャーリーガーが使用する場合は色々な手続きが必要なんです。オリックスはこの難しい手続きもサポートしていますので」(ベテラン記者) メジャーリーグにおいて、移籍後のワールドシリーズ出場など制限を受けないトレード期限は7月末まで。それ以降も移籍はできるし、イチロー獲得に名乗りを上げる米球団がなければ、ヤンキースでプレーすることも可能だ。しかし、忘れてはならないのは契約期間のことだ。イチローとヤンキースの2年契約は今季で切れる。今回のウェーバー公示は、「年俸約650万ドル(約6億5000万円)のベテランと再契約しない」というメッセージとも解釈されている。 「俊足の外野手を欲している米球団は少なくありません」(現地特派記者) 今回のウェーバーに乗じれば、イチローを獲得する米球団は高額年俸の残りシーズン分を引き継ぐことになる。その金銭面が足枷となり、シーズン終了まではヤンキースでプレーする、というのが大方の見方だが来季は違う…。 「イチローに対しては、巨人も強い関心を持っています。日本に帰還する可能性は決して高くありませんが、オリックスが『話をしたい』と言えば、無下にはしないでしょう」(プロ野球解説者) オリックスの宮内義彦オーナーはメジャーリーグ志向も強い。外国人監督の招聘に強い関心を持っていた時期もあり、今季はペナントレースでソフトバンクとの一騎討ちを展開している。来季以降も確実にAクラスに食い込むチーム力を維持するため、さらなる補強に乗り出すという。森脇浩司監督(54)の手腕も高く評価しているが、野茂英雄、田口壮両氏など、OBでもある元日本人メジャーリーガーとの接触もあり得ない話ではないとされている。 ここに“イチロー帰還”の一報が加われば、オリックスは球界における強い影響力を誇示することにもなる。 「イチローを口説く材料として、兼任監督も面白いかもしれません。イチローはWBCで強いリーダーシップを見せてきましたし、現役選手にプラスアルファーの条件があれば、日本球界に帰還してもプライドは傷つきません。むしろ、ステータスは上がります」(前出関係者) マネーゲームならともかく、兼任監督の条件はオリックスにはしか出せない。いずれにせよ、今オフの野球ニュースはイチローの去就問題に占拠されそうである。
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