スポーツ
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スポーツ 2014年10月03日 15時00分
一気に200本増で1300本 秋場所の懸賞本数が史上最多を記録した理由
大相撲秋場所に異常な現象が起きている。各取組での懸賞本数が、史上最多の1300本超えが確実になったというのだ。 「これまでの最多記録は今年の初場所の1198本。それを大きく上回ることになる。この数字がどんなにすごいことか。若貴の登場で大相撲フィーバーが起こった1990年代前半は、一場所当たり600本から700本といったところでした。貴乃花が引退する2003年には、不況のあおりを受け一場所約400本まで落ち込んだ。人気そのものにも陰りが出ていたのですが、翌年の'04年ごろから、微増ながらも増加に転じたのです」(担当記者) 広告代理店関係者からは“永谷園効果”との指摘があった。 「永谷園は力士を起用したCMも制作し、懸賞旗との相乗効果でイメージアップに成功しています。同社が懸賞を出し始めたのが'00年。その広告効果に他の企業も気づき、追随し始めたのが'04年ごろ。ピタリ一致します」(協会関係者) 代理店営業マン氏も続く。 「幕内上位が対戦する夕方5時以降の視聴率は10%台。視聴率1%の視聴者数は約40万人ですから10%で全国400万人は中継を見ている。これだけの広告効果がありながら、テレビCMより格段に安い。現在の規定では懸賞1本当たり6万2000円。懸賞旗はデザインさえ用意すれば協会側に5万円程度で作ってもらえる。つまり一場所15日、15本で最低93万円+5万円です。費用対効果を考えれば格安といえます」 アベノミクスの効果なのか、企業の宣伝意欲の回復に加え、何と言っても“新記録”の立役者は人気絶大のイケメン力士、遠藤だ。ところが皮肉にも、今場所は初日から横綱大関陣相手に総崩れ。2日目に完敗した白鵬からも「自分の型ができていないのに、いろいろやっちゃいけない」とダメ出しされてしまった。 「このままでは“平幕の懸賞王”と呼ばれ、単なる人気者で終わった高見盛と同じだと、失望の声も漏れています」(前出・記者) 永谷園のCMで高見盛の後釜が遠藤なのは偶然?
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スポーツ 2014年10月03日 14時00分
消極的な賛成が約5割 高野連のタイブレーク制はどうなる?
9月29日、日本高校野球連盟(以下=高野連)は大阪市内の事務所で『技術・振興委員会』を開き、タイブレーク制導入に関するアンケート結果を公表した。『条件付きでの導入賛成』が49.7%に達したという。 高野連がタイブレーク制の導入を検討していることが明らかになったのは、『夏の甲子園大会』の地方予選中だった。硬式、軟式の全加盟校の指導者にも意見を求め、7、8月にアンケート調査を実施した。そもそも、タイブレーク制の導入が検討された目的は球児の怪我を防ぐためで、同アンケートには『投球数制限』『イニング数制限』など、タイブレーク制に変わり得る“代案”も選択できるようになっていた。 「アンケート用紙には、望ましい球児の健康管理方法を『以下の4つから選んでほしい』という内容になっていました」(関東圏私立高校指導者) タイブレーク制導入=49.7% 投球数制限=12% イニング数制限=10.7% 現状維持=27.6% 硬式の加盟校4030校中、アンケートを応じたのは3961校(回答率98%)。今夏、4日間に渡る延長50回の死闘が繰り広げられた軟式は、460校中444校(同96.5%)が回答したという。 「(大会中の)連戦を防ぐための日程見直しなどを含め、幅広く議論していく」(竹中雅彦・事務局長) タイブレーク制が最多票を得たわけだが、“消極的な賛成”と見ていいだろう。厳密な言い方をすれば、『タイブレーク制』のなかにも選択の幅があったという。 「延長10回、一死二・三塁から…」 「同、無死満塁から…」 「甲子園(地方予選)に直結しない春季大会のみ導入」等々。 投球数やイニング数にも、選択の幅もあったそうだ。 「秋の明治神宮大会、国体ではタイブレーク制がすでに行われています。すでにタイブレーク制を経験している強豪校もあるので、投球、イニング数制限よりも違和感がなかったんだと思います」(前出・私立校指導者) 詳細は省くが、投球数やイニング数に制限が設けられると、「作戦面に大きな影響が出る」(同)という。また、投球数に制限が加えられると、投手のできる球児が少ない高校、部員数の少ない公立校は“致命的なハンデ”を負うことにもなりかねない。投球・イニング数に制限を設ける怪我防止策の票が伸び悩んだ理由はここにもありそうだ。 穿った見方をすれば、高野連は投球・イニング数に制限が設けられた場合のリスクも分かっていたのではないだろうか。「タイブレーク制を選んでくれ」という、無言のメッセージもアンケートには込められていたかもしれない。 高校野球ファンがタイブレーク制の導入に批判的なのは、58年・徳島商対魚津、98年・横浜対PL学園、06年・早業対駒大苫小牧など名勝負が誕生しにくい状況に陥るからだろう。甲子園のドラマ、感動は延長戦に突入した試合から多く生まれている。 03年、高野連は4連戦をなくすため、準決勝を2日間に分ける『怪我防止策』を実施し(同年は雨天により1日で消化)、13年には3連戦を防ぐため、準決勝を1日4試合に戻し、翌日に休養日を設ける内容に変更している。「タイブレーク制を議論する前に、日程を見直せ」と語る文化人もいたが、高野連がこれまでも日程問題に真摯に取り組んできたことは強調しておきたい。今回、タイブレーク制が浮上してきた直接の理由は、今春のセンバツ大会にある。雨天順延が続き、休養日が消滅してしまったからだ。 緩やかな大会日程を組めば、学校行事、通常授業にも影響が生じ、天候(雨天)の心配もしなければならない。29日の『技術・振興委員会』後、高野連要人たちは報道陣の質問にも丁寧に応じてくれたが、繰り返し語っていた言葉が「健康管理」だった。 高野連要人は「(タイブレーク制導入の結論が)“ありき”ではない」と語っていたが、11月20日の『拡大技術振興委員会』でも全員が納得する結論は出ないだろう。(スポーツライター・美山和也)※一部メディアは『タイブレイク』と記していましたが、本サイトは高野連の関連資料等にもある『タイブレーク』と表記いたしまた。
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スポーツ 2014年10月02日 16時00分
ペナント終盤戦で見えてきた セ界は火のクルマ!(広島東洋編)
今オフ、広島東洋カープは大きな転機を迎える。エース・前田健太(26)のポスティングシステムによる米球界挑戦が有事となっても、『変革の火ダネ』はそれだけではない。今季、広島は途中加入のデュアンテ・ヒース(29)を含め、4投手2野手の6人の外国人選手を抱えた。昨季のキラもそうだったが、近年の広島はシーズン途中に外国人選手を“ピンポイント補強”している。予定していた選手の不振、故障による弱点を補うためであり、他球団は7月末のトレード期限間際に駆け込みトレードをまとめ、広島は外国人選手に活路を見出しているわけだ。 「9月23日の東京ヤクルト戦(神宮)は、今年の広島を象徴する試合でした。先発のヒースが好投し、ロサリオがダメ押しのアーチを放って…。投打の外国人選手が揃って活躍しました」(プロ野球解説者) ドミニカ共和国のカープアカデミーで育てたロサリオが活躍し、途中獲得したヒースが好投。ドラフト指名で集めた生え抜きの野手陣がハツラツとしたプレーを見せてくれた。 育成、編成、渉外。球団組織が機能し、チームを強くしていく。 一般論として、プロ野球チームの監督、コーチはシーズン途中での外国人補強をあまり好まない。変化球の多い日本の野球スタイルに適応できるかどうか、分からないからだ。他球団に在籍した外国人選手と再契約するチームがなくならないのも、「爆発的な活躍は期待できないが、確実な計算(成績)が立つ」からである。 爆発的な活躍−−。日本球界未経験の外国選手が打つと、チームは勢いづく。広島はライネル・ロサリオ(25)の扱いが難しくなるのではないだろうか。 広島の渉外担当も優秀なのだろう。 しかし、ロサリオの経歴は他の広島在籍の外国人選手と異なる。ドミニカ共和国の野球学校・カープアカデミーの出身なのは既報通りだが、“入学当時”のことはあまり知られていない。 ロサリオはカープアカデミーに入学するきっかけは、カージナルス2Aを解雇されたからだった。行き場を失い、「他に選択肢がなかった」という。 「メジャーリーグ28球団がドミニカ共和国で野球学校を運営しています。近年、メジャー球団のアカデミーは資金力にモノを言わせ、有望な人材を確保していました。カープアカデミーはその過当競争で厳しい局面に立たされていたと聞いています」(球界関係者) メジャー各球団が人材育成に巨額金を投入しているのも有名な話。有望な人材には“支度金”が用意されるともいう。支度金が出る方と出ない方のどちらに入学するかは、聞くまでもないだろう。支度金を得たエリートはマイナーリーグを経て、メジャーリーグに昇格していく。エリートの全員が活躍しているとは言い切れないが、昇格の実績が多ければ多いほど、自分たちのアカデミーの宣伝にもなる。将来のメジャーリーガーを夢見る若者たちも自ずと集まってくるというわけだ。 「2012年、カープアカデミーは選手が4人しかいなかった。13年は15人ほどの投手候補が入学し、学んでいましたが」(前出・同) 2Aを解雇された無名選手が日本で活躍している−−。無名だったロサリオの活躍は現地で衝撃を与えたそうだ。ロサリオの出現はカープアカデミーの経営的危機も救ったのである。 「ロサリオのことは現地でも伝えられています。ロサリオの出場機会が増えれば、カープアカデミーへの入学を希望する若者も増えていきます」(同) 広島は“余剰戦力”が増えることを嫌う。一軍登録できる外国人選手は「4人まで」。バリントン、ミコライオ、フィリップス、キラ、エルドレッド、ヒース。ロサリオを含めた7人をどう使い分けていくのか…。 「広島が所属外国人を手放すのなら、他球団が放っておきませんよ」(在京球団職員) ライバル球団に優良外国人選手をくれてやるようなものだ。 エース前田の退団に備えた先発投手の補強も急務だ。今秋のドラフト会議で“即戦力投手”の指名に失敗した場合、大物メジャー投手の獲得に動くとの情報も交錯している。
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スポーツ 2014年10月02日 15時00分
初開催フォーミュラEの魅力
未来型F1フル電動の自動車レース『フォーミュラE』が9月13日、北京のオリンピック公園市街地コースで初開催された。 まず、ドライバーのメンツがすごい。F1全盛期を築いたワールドチャンピオン、アラン・プロストの息子ニコラ・プロスト。中嶋悟のパートナーでもあったネルソン・ピケの息子ネルソン・ピケJr.、そして音速の貴公子アイルトン・セナの甥ブルーノ・セナ。日本からもセナ・プロストの僚友だった鈴木亜久里がチームオーナーとして参戦し、ドライバーは中嶋の弟子にあたる佐藤琢磨。往年のF1ファンにはなじみのある名前が連なっているのだ。 レースはスタート直後の2コーナーでいきなり佐藤とセナが接触事故。5周目からプロストがトップに躍り出て最終周へ。父プロストが見守る中、開幕戦ウィナーかと思ったら、何と最終コーナーで悲劇が襲う。プロストと2位ニック・ハイドフェルドが接触し、両者ともマシンを大破させストップ。3番手のルーカス・ディ・グラッシが優勝を決めた。いまや伝説となった1989年のF1日本グランプリ、セナ・プロストの接触バトルを彷彿とさせる結末だった。 最高時速は225キロながらマシンの音が静かで排ガスも出ない。全車が同じモーターとタイヤを使用。1台の車ではバッテリーが持たないため、ピットインして別の車に乗り換えるのが特徴。大会ごとにネット投票を行い、上位3選手には一時的にモーターの出力を上げられる特典もあり、意外性を創り出している。 開幕戦の佐藤はアクシデントが続き、完走を逃したが、ファステストラップを記録した。今季は来年6月27日のロンドン大会まで全10戦が地上波で放送される。モータースポーツファンは目が離せない。
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スポーツ 2014年10月01日 15時00分
異動先の保証がなければ監督になりたくない 西武新監督候補が就任をゴネる訳
プロ野球チームの監督人選は難しい。 「名選手、必ずしも名監督にあらず」−−。野球界には、そんな格言もある。メジャーリーグの名選手は引退後も困らないだけのビッグマネーを手にする。だから、苦労の多いマイナーリーグで監督、コーチの勉強をやろうと思わない。メジャーリーグの監督に元無名選手が多いのもそのためだという。 「日本のプロ野球は人気商売ですから、スター選手に監督業を託すケースが圧倒的に多い。監督の人選は、現役時代の論功行賞で決まると言ってもいいでしょう」(プロ野球解説者) しかし、スター選手は戦術を練ったり、チームマネジメントをした経験がないため、失敗してしまう…。日本でも「名監督にあらず」の格言が定着したのはそのせいだ。しかし、近年では将来の監督候補に二軍監督を経験させてから、後にチームを託すというケースが増えてきた。 埼玉西武ライオンズは来期の監督に潮崎哲也二軍監督(45)を昇格させる予定だ。渡辺久信元監督(49=現シニアディレクター)も監督就任前は長く二軍監督を務めていた。他チームでも東京ヤクルトの小川淳司現監督、来季監督就任が予定されている真中満打撃コーチ、福岡ソフトバンクホークスの秋山幸二監督もその道程を歩んでいる。二軍監督を一軍指揮官の登竜門とする日本流の指導者育成法が定着しつつあるようだ。だが、西武で予想外のトラブルが起きていた。 「潮崎二軍監督は将来の一軍指揮官の含みも持って、抜擢されました。本人も、いずれは一軍を指揮しなければならない旨を理解していたはずです」(球界関係者) しかし、潮崎二軍監督は、来季のことを記者団に質問されると、渋い表情を返すだけ。正式発表前ということもあるが、気が進まないような雰囲気を醸し出している。 「潮崎二軍監督は、一軍監督の地位に強い抵抗感を持っています」(前出関係者) その理由は簡単だ。その理由は、いまのご時世が如実に表現している。 「一軍監督は成績次第でクビにされます。二軍監督は誠実に取り組んでいれば、チームの成績が悪くても、クビにされることはありません。潮崎二軍監督はクビにされること、つまり、無職の無収入になるのを強く恐れているんです」(同) 潮崎二軍監督は11月で46歳になる。3年以上の長期契約を交わしたとしても、チームがまた今季のような最下位争いを演じれば、雇用期間の約束は反故にされる。年俸は安いが、安定した二軍監督の方がいいというわけだ。西武が潮崎二軍監督の昇格をまだ発表できていない事情は、この辺りにありそうだ。 「渡辺元監督は退任後、シニアディレクターとして球団に残りました。年齢がさほど変わらない潮崎二軍監督にすれば、一軍監督退任後に球団に残れるかどうか、確実な保障がなければ承諾できないようです」(同) 広島カープも、野村謙二郎監督のあとは、46歳の緒方孝市野手総合ベンチコーチの昇格が規制路線とされている。中日の谷繁兼任監督、ヤクルトの真中次期監督など、40代の一軍指揮官も増えてきたが、就任時に退任後の保障ウンヌンの話は出なかった。 西武ファンにすれば、「失敗した後のことは二の次。冒険してやろう」なる気概も見せてもらいたいところだ。
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スポーツ 2014年10月01日 10時42分
楽天・星野監督の後任にふさわしいのは誰?
9月6日にパ・リーグ2連覇の可能性がなくなっていた東北楽天ゴールデンイーグルスが、同29日、オリックス・バファローズに敗れ、Bクラスが確定し、CS(クライマックスシリーズ)進出の目が完全消滅した。 先んじて、同18日、星野仙一監督が今季限りでの辞任を表明した。昨季、楽天は球団創設9年目にして、パ・リーグ初制覇を果たし、日本シリーズでは読売巨人ジャイアンツを破り、日本一にも輝いた。 その指導力を評価された星野監督は、新たに3年契約を結んだばかりだったが、昨季24勝無敗の“大エース”田中将大投手が抜けた穴は大きく、開幕からチームは低迷。また、星野監督は開幕直後に持病の腰痛が悪化。5月26日から休養に入り、6月中旬に腰椎椎間板ヘルニアと、国指定の難病である胸椎黄色じん帯骨化症の手術を受けた。 7月24日に復帰したものの、チーム状態はなかなか上向かず、星野監督は成績不振の責任を取る形で、退任することを決断した。 後任は未定だが、大久保博元2軍監督の内部昇格案が浮上。一部報道では、野村克也元監督(06〜09年)のモットーであるID野球の申し子である古田敦也氏(元ヤクルト監督)の名も挙がった。 そこで、「Yahoo!ニュース」では、「楽天・星野監督が退任。後任には誰がふさわしい?」との意識調査を、9月19日〜29日に実施。6万9352票(男性=86.7%、女性=13.3%)の回答があった。 選択肢は、星野監督休養中に代理監督を務めた大久保2軍監督、佐藤義則投手コーチ。そして、古田氏に加え、05〜11年にチームの主砲として活躍し、昨季限りで引退した山崎武司氏が入り、「その他」を含む5択となった。 その結果は、古田氏が3万4955票(50.4%)で過半数を超えた。2番目は「その他」で1万1062票(15.9%)、3番目は山崎氏で1万185票(14.7%)、4番目は佐藤コーチで6589票(9.5%)。第一候補とみられる大久保2軍監督は、6561票(9.5%)で最下位だった。 回答者から寄せられた意見の大半は、誰がいいというより、「大久保監督就任」に反対するものであった。大久保2軍監督といえば、西武ライオンズでのコーチ時代の08年11月、知人女性への暴力疑惑が浮上し、コーチ職を解かれた。09年3月、傷害罪で略式起訴され、罰金の有罪判決を受けている。10年にコーチに復帰したが、選手への暴行問題で解任され、西武球団を相手に契約解除の無効、未払い報酬の支払いなどを巡って係争したことがある。 若手の育成に定評がある半面、大久保2軍監督にはそんな過去があるだけに、野球ファンのパワハラへの嫌悪感は根強く残っているようだ。一方、地元宮城では古田待望論が高く、OBの山崎氏に関しては「時期尚早」との意見が多いもよう。「その他」では、野村氏の再登板希望も多く、初代監督の田尾安志氏、元巨人・桑田真澄氏、宮城出身の大魔神・佐々木主浩氏らの名が挙がった。 果たして、三木谷浩史オーナーが最終的に選択するのは誰になるのか?(リアルライブ編集部)
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スポーツ 2014年09月30日 15時37分
ペナント終盤戦で見えてきた セ界は火のクルマ!(中日編)
落合博満GM(60)が、ついに表舞台で大ナタを振るう。ゼネラルマネージャー就任直後、一部マスコミは「谷繁(元信=43)兼任監督は指導者経験がない。落合GMが事実上の指揮官になる」と“現場関与説”を伝えていたが、実際は違った。オフシーズンに打撃指導することはあったが、春季キャンプ以降、グラウンドには一度も下りていない。現場は谷繁兼任監督と森繁和ヘッドコーチ(59)に託し、自身は“黒子”に徹していた。 「落合GMは監督時代から担当コーチの職域を侵すことは絶対にしませんでした。先発ローテーションは当時の森コーチに完全に託し、自身が試合開始前までその日の先発投手を知らないなんてこともありました」(プロ野球解説者) 落合GMは世代交代を進めるため、水面下で動いていた。ドラフト候補の視察、それも、社会人野球の会場で目撃されていた。 「ゼネラルマネージャーはチーム編成の決定権を持つわけですから、落合GMが社会人野球の大会を自ら視察したとなれば、中日の今年のドラフトは高校生、大学生ではなく、社会人中心の指名になりそうですね」(球界関係者) 『社会人野球の逸材』を大量指名する…。 即戦力系の大人の投手を指名するのだろうか。現時点ではその可能性も捨てきれないが、社会人野球の逸材を指名するということは、「20代半ばの選手」を集めようとしているわけだ。 04年オフ、監督・落合は就任1年目でリーグ優勝を果たすと、大掛かりな『オレ流チーム改革』を強行した。12月末時点で外国人選手を含む18人に解雇通告を下す。中日ナインは驚いた。就任時は「現有戦力の10%アップ」と称して全選手を残留させており、その正反対のチーム改革に乗り出したからだった。 「最初からそのつもりだったのではないかというのが、当時の関係者の見方です。就任早々、いきなり大量解雇に踏み切れば、指揮官としての求心力も失いかねない。おそらく、『現有戦力の10%アップ』の言葉には、『10%のレベルアップができなかったヤツは切る』の意味も含まれていたのでしょう」(同) 監督・落合は現有戦力で初陣を戦おうとした理由を、「自分の眼で(現選手たちを)確かめもしないで…」とも語っていた(当時)。GMとなった今日、関係者によれば、スカウト陣にこう言い放ったそうだ。「自分の眼で見たものしか信用しない」−−。落合GMが水面下での視察(スカウティング)を続けている理由はここにある。 04年オフ、監督・落合は大量解雇に踏み切ったことを記者団に質問され、こう答えたそうだ。 「クビになる選手ってのは、『あと1年やらせてくれ』とか言うんだけど、だったら、クビになる前から練習しろって…。遅いんだよ」 現有戦力の10%アップを掲げ、選手の本質を見定め“決断”する。20代半ばの社会人選手を指名するということは、04年オフのこの悲劇が繰り返されるのではないだろうか。 GM就任後の初仕事は、高騰を続けるチーム総年俸を抑え込むことたった。落合GMは成績不振の選手に対し、容赦なく減俸を提示し、交渉の席でも完全論破している。結果、総額で7億円強の総年俸削減に成功した。解雇通告された選手が“抵抗”したとしても、落合GMには初志貫徹の強い意思がある…。
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スポーツ 2014年09月30日 15時00分
プライドだけは高い阪神と中日が14連戦のDeNA包囲網を形成
全ては阪神戦次第…。中畑清監督(60)が悲願のクライマックスシリーズ進出(以下=CS)に向け、熱い決意表明を語った。9月21日の広島戦を落とし、DeNAがCS進出を果たすには、「3位阪神との残り5試合全勝」が必須条件となった。しかし、DeNAは23日から、その阪神との天王山を含めた14連戦を戦わなければならない。 「中畑監督の敵は、阪神だけではありません」(スポーツ紙記者) 21日の広島戦を落とした時点でのDeNAの順位は5位。4位の中日とゲーム差はゼロで、中日はすでに今季の144試合中138試合を消化し、自力でCS進出の可能性が消滅している。3位阪神とのゲーム差は6.5、阪神の残り試合数は8。一方のDeNAはまだ130試合しか消化しておらず、14試合を残している。14連戦というハードスケジュールは大きなハンデとなるが、数字的にもっとも有利なのは中畑DeNAかもしれない。 「いや、阪神、中日は戦力的に劣るDeNAに負けるのが恥だと思っています。DeNAよりも上の順位でペナントレースを終えなければ、メンツが丸潰れです」(プロ野球解説者) DeNAは残り14試合のうち、中日と2試合、首位の巨人と5試合、最下位ながらリーグ最強打線を誇る東京ヤクルトとも2試合をこなさなければならない。 「23日、つまり14連戦の皮切りは阪神3連戦です。阪神は2位でペナントを終えれば、CS第1ステージの主催権を確保できます。球団は和田監督に2位浮上を至上命令として伝えています」(前出スポーツ紙記者) その後、26日から巨人3連戦が組まれているが、マジック5(同時点)の状況からして、横浜スタジアムで優勝が決まる可能性が高い。当然ながら、巨人は総力戦で臨む。その後、DeNAはさらに阪神との2連戦という日程。ゲーム差なしの中日との2連戦は、阪神-巨人-阪神と、死闘8試合で疲労がピークに達したあとの10月1日からだ。 「谷繁兼任監督は8月にワーストの月間20敗を喫し、風当たりが厳しい状況にあります。前年4位よりも順位を下げて終わるわけにはいきません」(前出解説者) DeNAにだけは負けたくない…。その利害関係が一致したのか、阪神と中日の両陣営から聞こえてくるのは「DeNA戦を確実に勝つ」の声。中畑監督は数字的には有利だが、もっとも厳しい状況に置かれているようだ。 「中畑監督は昨年オフ、成績不振を理由に退任を示唆し、球団が慰留した経緯もあります。球団は人気の同監督を引き止めたい。でも、成績不振を口にした以上、Bクラスでは本人も残りづらいはず。CS進出なら、中畑監督にも指揮官を続ける大義名分ができるのですが…」(球界関係者) 長年、最下位を指定席にしてきたDeNA。その弱いチームに負ける屈辱感は並大抵ではないという。意地だけは残っていそうな竜虎同盟は、一泡吹かせられるのだろうか。
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スポーツ 2014年09月30日 11時45分
視聴率も引き上げた! 新入幕の“怪物”逸ノ城が横綱超える存在感
大相撲秋場所(9月14日〜28日=東京・両国国技館)は横綱・白鵬が14勝1敗で3連覇を飾り、千代の富士(現九重親方)と並ぶ史上2位タイとなる通算31度目の優勝を成し遂げた。白鵬は大鵬の持つ歴代最多優勝記録(32回)に、あと1回で並ぶ。 しかし、秋場所で最も注目を集めたのは優勝した白鵬でも、他の横綱でも大関でもなく、新入幕の“怪物”逸ノ城(21)だった。 逸ノ城は10年に来日し、鳥取城北高校に相撲留学。卒業後、同高相撲部でコーチを務め、13年9月、「全日本実業団相撲選手権大会」で優勝し、大相撲の幕下15枚目格付け出しの資格を取得。同年10月に湊部屋入りし、今年初場所、幕下15枚目付け出しで初土俵を踏む。幕下2場所、十両2場所で通過して、秋場所で新入幕を果たした。身長192センチ、体重199キロの体格で、まさに怪物だ。 秋場所、東前頭10枚目の地位で、初日から6連勝した逸ノ城は、7日目に勢に敗れたものの、8日目から再び勝ち星を連ね、11日目には異例の大関戦が組まれた。それでも、逸ノ城は大関・稀勢の里、大関・豪栄道、横綱・鶴竜を立て続けに破り、1敗をキープ。14日目には白鵬に敗れたものの、千秋楽で逸ノ城が勝ち、白鵬が負ければ、優勝決定戦に持ち込まれるという状況を演出した。 千秋楽で、逸ノ城は安美錦に勝ったが、白鵬も鶴竜との横綱対決を制し、優勝決定戦は実現しなかったが、100年ぶりの新入幕優勝の可能性を残したことで、お茶の間の視聴者の関心もグッと上がり、千秋楽(午後5時7分〜5時37分)の視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は21.7%と大台を突破した。 7月名古屋場所千秋楽(午後5時〜6時)は17.4%、5月夏場所千秋楽(午後5時〜6時)は15.5%で、いかに秋場所千秋楽の注目度が高かったか、数字を見れば明白。逸ノ城は視聴率の引き上げにも大きく貢献したのだ。 鶴竜は11勝4敗とパッとせず、大関・琴奨菊と稀勢の里はともに9勝6敗、新大関・豪栄道は千秋楽でようやく8勝を挙げて勝ち越す体たらく。上位陣が総じてふがいない成績だった上、“期待のホープ”遠藤は3勝12敗とボロ負け、大砂嵐も7勝8敗と負け越すなかで、逸ノ城の健闘がなければ、ドッチラケの場所となるところだった。 北の湖理事長(元横綱)は「新入幕で横綱、大関に勝つのは大変。力がついたら1年以内に優勝するかもしれない。将来的な横綱大関候補」と絶賛。 新入幕での13勝は史上最多タイ、金星は41年ぶり。所要5場所(幕下付け出し)での三賞受賞は最速タイ。九州場所(11月=福岡)では三役昇進が確実で、所要7場所(幕下付け出し)の武双山を抜いて最速記録となる。 最速大関昇進記録は所要12場所。九州場所で2ケタ勝つようなことがあれば、その記録を更新することもあるかもしれない。とんでもない、モンスターが角界に出現した。(落合一郎)
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スポーツ 2014年09月29日 15時30分
ペナント終盤戦で見えてきた セ界は火のクルマ!(阪神編)
原巨人が優勝を決めた9月26日、阪神は2位広島との死闘を繰り広げていた。ペナントレースの勝敗が決定しても、和田豊監督(52)は若手をテストするなど来季に向けた“捨て試合”ができない。理由はこのまま3位で終わるのと2位に上がるのとでは「天と地ほどの違い」があるからだ。2位に浮上すれば、クライマックスシリーズ第1ステージの主催権が転がり込んでくる。 「第1ステージの主催権を取れば、最大3試合の興行収益が転がり込んでくる。球場の収容人数によって異なるが、10億円くらいの収支が見込めます」(球界関係者) 10億円が入ってくるのとそうでないのとでは大違いだ。阪神経営陣が和田監督以下全選手にハッパをかけたのはそのせいだろう。 だが、同日のスタメンを見て、阪神のチーム編成がいかに偏っているかが再認識させられた。スタメン・三塁は坂克彦(29)だった。西岡剛(30)はまだ万全ではなく、打撃職人の今成亮太(26)は、この時期に来て故障。ベテラン・新井貴(37)もピリッとしない…。坂には失礼だが、CS第1ステージ主催権獲得のため、もう1つも取りこぼしのできない状況で、攻撃力がワンランク落ちたような印象を受けた。 中村勝広GMが前西武、アスレチックス2Aの中島裕之(32)の獲得に積極的な理由は、ここにあるようだ。 しかし、阪神がベストメンバーを組めるのであれば、二塁には今季ブレークした上本博紀(28)、遊撃には鳥谷敬(33)、途中から三塁にコンバートされた西岡がおり、一塁のゴメス(30)、三塁と一塁の両方を守れる今成、さらに新井兄弟、代打で活躍している関本賢太郎(36)、二軍にも将来を嘱望されている北條史也(20)が控えている。中島獲得に執着する必要はないように思うが…。 そんな編成スタッフの動きを知ってか、キナ臭い情報も飛び交っている。 「西岡は二塁を守りたいと思っています。かれが故障欠場していたペナントレース前半、代理二塁手の上本がブレークし、復帰後、和田監督が選択したのは『二塁・上本、三塁・西岡』の布陣でした。不慣れな三塁守備に、西岡は『自分は本当に必要とされているのか』と疑問に思っている」(前出・同) 西岡も今季終盤、国内FA権を取得した。千葉ロッテ時代は遊撃手、大リーグ・ツインズでは併殺プレーを防ぐ一塁走者の激しい体当たりに苦しんだが、二遊間の守備位置に強い執着心とプライドを持っている。 和田監督は西岡を三塁にコンバートするにあたって、十分な話し合いをしていない。 「昨年オフ、中村GM以下編成スタッフは中田賢一、鶴岡慎也のFA交渉に気を取られている間、久保康友(34=現DeNA)が『本当に自分は必要とされているのか』と起用法に疑問を感じていたのを見抜けませんでした」(同) 久保は自身の働き場を求め、FA権を行使した。しかも、中田、鶴岡のFA交渉にも失敗し、トラの編成は最悪の結末となってしまった。 外部補強の全てを否定するわけではない。坂も数少ないチャンスをモノにしようと必死であり、その機会を与えた和田采配はむしろ評価されるべきである。阪神編成スタッフは補強を予定しているプレーヤーとポジションが被る在籍選手と話し合うべきであり、その順番を間違えば、どんなに優秀な新監督を迎えても勝てないだろう。
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