スポーツ
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スポーツ 2014年11月10日 15時00分
ACミラン・本田圭佑マンチェスター・C移籍「水面下交渉」
ブラジルW杯で日本中の期待を裏切り、「口だけ番長」と大ひんしゅくを買った本田圭佑(28)が、イタリアの名門クラブACミランに戻るや別人のように大活躍している。今季のセリエAで開幕から7試合6ゴールを決め、もっか得点王(10月20日時点)。そんな本田を英プレミアリーグの王者マンチェスター・シティ(マンC)が獲得に乗り出し、今度はイタリア人がぶったまげている。 2008年にUAEの投資会社アブダビ・ユナイテッド・グループがオーナー権を得てから、マンCはスター選手を次々に獲得し、リーグ優勝2回(通算4回)。今度は今、最も“旬”な本田に27億円のオファーを出したのだ。 いくら高額とはいえ、上昇気流に乗るミランがエース本田の譲渡など考えられない。実際、イタリアの新聞には「ミランは話を聞く意思すらない」との観測が報じられているが、クラブ首脳は興味津々だという。 「ミランからすれば、宝くじに当たったようなもの。今年1月に年俸550万ユーロ(約7億7000万円)×3年半の総額約27億円でCSKAモスクワから獲得した。これだけ高額契約になったのは、本田がCSKAとの契約が満了し、移籍金が生じなかったからです。今度はミランが2017年6月末まで本田と契約しているため、マンCはミランに移籍金を支払う必要が生じ、27億円の大部分がミランに入る。こんなビッグビジネスを見逃すほどイタリア人は甘くない」(海外サッカーライター) マンCが本田に期待するのは、実力もさることながらアジアの市場だという。プレミアリーグは現在、1クラブにつき38試合を開催しているが、来季はそのうちの1試合を海外で開催する計画が進行している。マンCは日本での開催を計画しており、本田の加入は願ったりかなったり。そのマンC経営陣の背中を猛プッシュしているのが、日産自動車のカルロス・ゴーン社長だというから面白い。 日産は今年7月、マンCと5年間の公式スポンサー契約を結んだ。ゴーン社長は日産ブランドをグローバルに拡大するため“サッカー”への投資を決め、マンCとのタッグを選択。その中の戦略として、本田獲得を唱えているのだという。 ミランは本田の代役として、リバプール所属のU-21スペイン代表MFスソの獲得に乗り出しており、絶好調の本田にボロが出ないうちに高値売却をもくろんでいる。本田にしてもライバル香川真司がマンチェスター・ユナイテッドで通用せず、古巣の独ドルトムントに戻ったばかり。「本当の世界レベルはオレ様」と野心満々。マンCを踏み台に、究極の目標である“レアル・マドリードの10番”へ虎視眈々というわけだ。
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スポーツ 2014年11月09日 15時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第45R プロレス界のキング・オブ・キングス〈ハーリー・レイス〉
昭和のプロレスファンが“世界チャンピオン”としてまず思い浮かべるのは、ジャイアント馬場でもアントニオ猪木でもなく、ハーリー・レイスではなかろうか。カーリーヘアにもみあげをたくわえた厳つい顔で、それとは対照的な明るい印象のショートガウンをまとったそのいでたちには、バックル部分がやや小ぶりで角張った“レイスモデル”とも称されるベルトがよく似合う。 1973年にドリー・ファンクJr.から王座を奪ってから、'84年、リック・フレアーに敗れるまで足掛け12年。レイスの足跡は、すなわち世界最高峰のプロレス団体NWAの歴史そのものであった。 戴冠回数は8回を数える。つまりはそれだけ王座陥落と奪還を繰り返していたわけだが、だからといって、その王者としての価値が下がることは決してなかった。 絶対的な強さで勝利を続けたルー・テーズや、華麗なレスリングで魅了したドリーとも違う。元祖ダーティーチャンプのバディ・ロジャースともまた違う。 「日本で行われた多くのタイトル戦でもそうでしたが、挑戦者の攻めを受けながらも決定的な場面ではうまく受け流し、間隙を突いて勝利する。あるいはのらりくらりとかわし続ける。そんなレイス独特のスタイルは日本のファンからすれば実に憎たらしく映ったものですが、それでいてレイスを認めるところもあった。どこか身体の奥底からにじみ出るような強さを感じさせるレスラーでした」(プロレスライター) ディック・マードックは「レイスと喧嘩するようなバカはいない」と語った。リング外でもマイペースを貫いたアンドレ・ザ・ジャイアントが、レイスと席を同じくしたときだけはおとなしくしていたとも伝えられる。 これらがレイスの力量を恐れてのものなのか、あるいは王者に対する敬意なのかは、両者ともに鬼籍に入った今となっては判然としないが、ともかく周囲からも一目置かれていたことは確かであろう。 「NWA王者になる前のレイスは典型的なブルファイターで、激しい攻めを売りにしてアメリカ各地のローカル王座を総ナメにしていました。それが王者になってからは連日の防衛戦をこなすために、いわば省エネファイトをしていたわけです。それでいて手抜きと思わせないのが、レイスの職人芸だったのでしょう」(同・ライター) 短期間の特別参戦で、馬場と3回、鶴田、ブッチャーと各1回の計5回もタイトル戦をこなす強行スケジュールが組まれた際にも、一つひとつの試合のクオリティーは決して落とさない。これが当時のNWA王者の責務であり、それをやりこなすことができたからこそ王座に君臨し続けることができた。 晩年、WWE参戦の際には“キング”ハーリー・レイスを名乗ったが、まさに“王”の名にふさわしく、またそう呼ばれることが似合うレスラーはレイスをおいて他にいない。'95年に交通事故の影響で身体を壊して正式引退を発表した後も、その佇まいには王者の威厳が漂い続けている。 さて、日本での名勝負といえばマードックらとの外国人同士のハードな闘いも捨て難いが、やはり印象深いのは馬場とのタイトル戦、中でも'80年に佐賀と大津で行われた連戦が挙げられよう。今年1月の来日時、ラジオ番組に出演したレイスはその1戦目を振り返って「馬場は日本のナンバーワンレスラーで、グッドフレンドだからタイトルをプレゼントしたんだ」と語っている。 この言葉をそのまま受け取れば、当時のレイスはタイトルの移動を自らの意思で決定するだけの権限を持っていたということになる。 逆に言えば、それだけNWAからの信頼を得ていたからこそ、長年王座を任されたということでもあろう。 だが、そうした一方で「敵対団体のリングに火を放った」「飲食店で拳銃をぶっ放した」(ダイナマイト・キッド談。レイス本人は否定)というような、デンジャラスな逸話も残っている。 とてもヤンチャでは済まされない暴力性を内に抱えつつ、王者としては紳士に振る舞う。そんな両面性こそが、レイスの魅力の源泉だったといえるのかもしれない。〈ハーリー・レイス〉 1943年、アメリカ出身。初来日は'68年、日本プロレス。'73年にNWA王座に就くと、全日で馬場をはじめ多くの選手とタイトル戦を行った。'86年、WWF(現WWE)に移籍し、'95年に正式引退。現在は『WLW』を主催し、後進育成に努めている。鶴田vsレイス(1977年 世田谷区体育館)
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スポーツ 2014年11月09日 15時00分
大相撲プレミアムシート売れ行き不振
人気回復を図りたい大相撲協会は9月の秋場所からプレミアムシートを売り出している。両国国技館の升席を2人で独占できるうえに、貴乃花親方と銀座の高級料亭で舌鼓を打ったりと贅沢の限りを尽くせるコースだが、お値段が何と税込37万8000円! しかし、2日目から5日間限定で1日先着20人分を発売したが、なかなか売れず発案者の貴乃花総合企画部長が威信にかけて何とか売り切ったものの、狙いは見事に外れてしまった。 東京場所限定のチケットだが、相撲はもともと庶民が楽しむものだけに、この高額さには何か違和感を感じるのも事実。 元力士が言う。 「貴乃花さんはフェミニストで知られていますが、そんな性格が色濃く出た企画です。貴乃花さんの部屋では、もともと一流ホテルで力士のファッションショーをやることがありました。これは景子夫人の発案だそうです。セレブに集まってもらい、知人の有望な力士に声をかけてもらうのが狙いだった。秋場所のプレミアチケットの中にも1日、レディース割引の日がありましたが、同じような目論みがあったのでしょう」 遠藤や逸ノ城の出現で、ここへきて急速に相撲人気が若貴時代の頃に戻りつつある。それにあやかろうとしたのだろうが、やはり客側はそこまで付いてきてはいないのだろう。 「確かに一見、人気は回復したかに見えるが、相撲自体のレベルの低さは否めない。その最たるものが、綱を張って一度も優勝したことのない鶴竜、ケガが続く日馬富士の両横綱と日本人大関。白鵬一人が気を吐いているが、あれだけの成績が残せるのは他の力士が弱いからです。まず、土俵の充実に努めるのが筋ですよ」(ベテラン相撲記者) 次回の来年1月場所は果たして売れるのか。
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スポーツ 2014年11月09日 10時00分
小塚桃子ゴルフ連載(10) 第三部・100を切るゴルフ実践編「パットとアプローチの重要性(アプローチ編)」
皆さん、こんにちは。『パットとアプローチの重要性』、前回はパット編をお送り致しました。となれば今回は当然、アプローチ編です。 アプローチが重要である事は誰もが認識しています。が、意外にも「考え方の基本」はご存じでないプレーヤーが多いと思います。大体がグリーンを意識してショットしますよね。実はこれが違うのです。 セカンドショット、サードショットなどグリーンを意識せざるを得ない距離やグリーン手前に池がある場合は例外ですが、一般的にはグリーンを狙わない。グリーンの手前でボールを落とす事を試みます。理由は、グリーンを直接狙うとオーバーする可能性があるからです。グリーンをオーバーして、とんでもないところに転がっていったボールをリカバーするのは大変。それよりも手前で刻んでしっかりグリーンに乗せていったほうが“ケガ”をするリスクが少なく打数の目安もつけ易い。 その為には距離とクラブの関係を無視すること。クラブの番手を1つ落とすことで、フルショットしてもグリーンには乗らず、必然的に手前に落ちます。(飛びません)この「番手を落とす」という事が割に知られていない。 パー3の場合、「乗せたい」という気持ちが前面に出て、つい力んでしまい、ほぼ100%の確立でミスショットになってしまう。番手を落とすとハナからグリーンは狙えないので、冷静かつ的確なショットが望めます。番手を落とすというのは使えるので皆さん、頭の中に入れておいて下さい。 次にアプローチの練習。練習場で20ヤード、30ヤード、50ヤード…という距離感を身体が覚えるまでひたすら打つ事です。私の場合、20ヤードはサンドウェッジで軽く打つ。これが結構、難しかったりします。グリーンの手前からピンまでが30ヤードとすると、20ヤードを打つ感覚。打つと、10ヤードくらい転がるので、ちょうどいい感じです。 20ヤードの時は10ヤードを打つ感覚。10ヤードは距離にして9,14400メートル…めちゃくちゃ近い距離です。人それぞれですが、私は60ヤードまでSを使用します。70ヤードから80ヤードがPSですね。 尚、サンドウェッジで60ヤードの距離を打つ時はフルショット。50ヤードは80%近くの「ややフル」。30ヤードと50ヤードでは打ち方が全くと言っていいほど、異なります。前述の通り、60ヤードはフルショットで打ちますが、30を打つ時は軽く…フルの半分以下で打つ様にしています。 PSの打ち方。私はサンドウェッジのフルショットが60ヤードくらいまでが限界。ピッチングのフルショットでは80〜90ヤードは飛びますね。 残り75ヤードの場合、私はPSを使用しフルショットします。PSというのはSとPの間のクラブで私にはシャフトがちょうど良くて使いやすいクラブです。75ヤードではピッチングで弱く打つと、緩くなり過ぎて全然届かない事があります。Sを使用してフルショットすると力みが出てダフる事もある。PSが最適です。 距離感を身体で掴む練習方法は次の通りです。集中力が途切れない練習をレクチャーしますね。《30、40、50、60ヤード…4球を1セットと考えた練習です。打ちっ放し練習場ですと各ヤード事、距離表示の看板があります。設定した距離付近にボールを20回連続で落とす事が出来たら終了です》 例えば、30ヤードの距離をひたすら打っていれば、いつかは30ヤードを正確にボールコントロール出来ます。しかし、これでは本当の意味で力はつきません。毎回ランダムに違う事をする方が断然難しく、それを体感して初めて距離を身体で覚えられます。 コース上でキャディさんから「残り35ヤードです」と言われたら「番手はこれでスイングはこの程度だな」となるのが理想です。小塚桃子オフィシャルブログ「季節はずれのももリンダ」 http://ameblo.jp/koduka-momoko/
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スポーツ 2014年11月08日 15時00分
巨人・原政権“泥沼ラストイヤー”ドタバタ組閣人事“舞台裏”
これも、クライマックスシリーズでボロ負けした影響だろう。原巨人がコーチ人事の改造で大混乱した。 「ペナントレース優勝後、読売首脳陣はこぞって、原采配を褒めちぎりました。CS惨敗はその直後であり、褒めた手前、原監督にその責任を負わすことはできません」(ベテラン記者) すでに巨人は今季終了までに、広島カープの二軍監督だった内田順三氏のコーチ就任を発表していた。若手育成には定評があり、二軍担当としての招聘だったが、「チーム打率がリーグ5位まで落ち込んだため、一軍でその立て直しを託すのでは」との声も聞かれた。 「橋上秀樹打撃コーチの退団決定と前後して、そんな噂が聞こえました。結局、内田氏は二軍打撃コーチに就きましたが…。今年はデータ解析がことごとく外れ、橋上コーチは戦犯のように見られたのです。楽天のコーチに転じますが、“クビ”を宣告される前に自ら辞表を出したのが真相。代わって白羽の矢が立ったのが、チーム最年長の高橋由伸です。本人は熟慮を重ねた末、『いい経験になるし勉強にもなる』と、来季の選手兼任コーチを受諾しました。ゴジラ松井にはソッポを向かれたままですし、めぼしい後任も見つかっていない以上、高橋に指導者への第一歩を、というわけです」(担当記者) 投手コーチ陣も刷新される。チーム防御率はリーグ1位だが、数字は3.58とむしろ悪い方。昨季は3.21で年々レベルダウンしており、総責任者の川口和久投手総合コーチが責任を負う形で退団となった。 「後釜は斎藤雅樹コーチ。“ヒラ”コーチからの昇格です。打撃の方も新設ポストの『打撃総合』に村田真一コーチが就きます。原監督の任期は来季まで。いわばラストイヤーです。監督が代われば、そのまま使ってくれるかどうかもわかりません。今回の組閣で生え抜きOBが残ったのは、ドロをかぶりやすいという面があったのかもしれません」(同) 表向き大きな粛清はなかったようにも見える巨人の組閣人事。舞台裏のドタバタは相当だったようだ。
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スポーツ 2014年11月07日 15時00分
大谷翔平デブ化まっしぐら CMオファーも敬遠される?
CM出演料より、将来のためにデブになる!? クライマックスシリーズファイナルステージを終えた北海道日本ハムファイターズの大谷翔平(21)は、11月開催の日米野球を控えて練習施設のある千葉県鎌ヶ谷市で練習に励んでいる。 「調整というより、体を鍛え直しているようなハードメニューです。鎌ヶ谷での練習初日(25日)こそ軽めでしたが」 調整というよりも、早くも来季を見据えての体作りが始まっているようだ。 大谷は鎌ヶ谷に向かう際、報道陣にこうも話していた。 「オフは体重を増やします。何キロ増やすとか決めてないけど、増やしていこうかなと」 昨年オフは約7キロ増えた。選手名鑑には体重90キロとあるが、見た目はすでに90キロとは思えない。大谷の肉体は急激な成長を遂げている。 「両肩の周辺、腹筋、背筋などの筋肉は高卒2年目の体とは思えないほど。プロ1年目のオフを越えて相当大きくなった」(関係者) オフの間に徹底的に鍛えたのだろう。2年目のオフも将来の向けた体作りがされるようだが、体重増に比例して顔が丸みを帯びてきた。さらに体重を増やすとなれば、女性ファンの印象も変わってくるかもしれない。 「今夏のサッカーワールドカップで日本代表が敗退して以来、CM業界は新しいスポーツスターを探しています。サッカーの本田、長友、香川らは露出度が増えすぎ、新鮮味もない。新たなスポーツスター候補の筆頭が大谷でした」(大手広告代理店社員) 日本ハム球団もCM業界が大谷に強い関心を寄せているのを聞かされている。有名企業数社が大谷を起用したいとしており、本田クラスと同じ出演料で契約したとすれば、「3〜6000万円×数社」で3億円近い副収入が入ってくる。オフの間、そういった副収入への影響を考えれば、急激な体重増は得策とは思えない。 「大谷は体重を増やした後、来春キャンプでまた絞り込むという二段計画です。増やしてまた絞るのなら、増量する体重分の具体的な数字を決めた方がいい」(担当記者) ひょっとしたら、CMやオフのテレビ出演に興味がないのかもしれない。 また、契約更改だが、打者大谷は打率2割7分4厘、本塁打10、打点31。投手大谷は11勝4敗。年俸1500万円から倍増の3000万円となった。 「打者、投手に分けて計算し、それぞれプラス約750万円。それが合算された」(前出関係者) 昨年の査定はこのような内訳だったという。日本ハムの先輩ダルビッシュはプロ2年目に12勝を挙げ、3000万円から7200万円に昇給。今年の契約更改の投手部門はこれに近い数字になるとされ、ここにグッズの売上げや観客動員への貢献度が加味され、1億円に到達するとの見方は支配的だ。 「日米野球で160キロを出せば、メジャースカウトの関心も高まり、ポスティングシステムによる米挑戦の時期も早まるでしょう」(同) オフの間、一時的にデブになっても、いまの副収入は気にしない。いずれ、メジャーリーグでいま以上のビッグマネーを掴むため。そういう人生設計なのかもしれない。
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スポーツ 2014年11月06日 15時00分
クビの翌年に優勝チームのレギュラーに トライアウトを経て唯一キャリアハイを挙げた男・宮地克彦(4)
トライアウトとは、ある意味で残酷なシステムともいえる。01年に選手会がその実施を認めさせたものの、1回目のそれは再起の試験の場とはならなかった。実戦形式でのフリー打撃が行われても、ポジションごとに受験者を揃えたわけではないので、二遊間には誰もいない状況だった。雨が降ってくると、各球団の編成員は球場の奥に隠れてしまい、形骸化の様相は受験者も感じ取っていたという。いまではプロ野球選手会労組が改善を重ね、各球団も受験選手に配慮しているが、彼らの合否はトライアウトでの結果だけでは決まらない。ドラフト、外国人選手の補強、トレード、FA…。トライアウト受験者のリストが編成員の目に止まるのは、補強の全てが終わった後の補足の段階になってからである。 「プロに入って13年目でクビになり、初めて分かったのは、自分は野球が好きなんだということ。失って初めてそれが分かった」 07年、宮地は2年連続のトライアウトに臨んだ。シートノック、シート打撃での守備においても堅実、かつスピーディーな動きと強肩ぶりをアピールしていた。 バッティングでは5打席が与えられた。その最後の5打席目、宮地のバットから快音が聞かれた。この日、2本目のヒットである。 「自分はこれで最後になるかもしれないと思いながら打席に入って、その打席できっちりヒットを打てた。そういうことですよ」 トライアウト会場に駆けつけたプロ野球ファンは、一塁ベースに立った宮地に拍手を送った。表情は変えなかった。 真剣勝負の打席は、これが最後となった。 ようやく、野球が分かってきた。正面から野球と向き合い、24時間、ユニフォームを脱いでも野球のことばかり考えてきた。人体の仕組みに関する本も読んだ。他競技の運動、トレーニング方法も勉強し、野球に取り入れたりもした。福岡、富山と渡り歩き、家族には申し訳なく思っているが、単身生活で野球と向き合い、ストイックになる心地好さも感じられた。情熱で野球をやるサンダーバーズの若者たちにも情が移っていた。 「鈴木監督の胴上げ、アルペンスタジアムを満員にすること、NPB復帰。3つの目標を公約に上げていたのに果たせなかった。11月末までこれからのことを考えようと思います」 現役引退を決断したのは、そんな言葉を発した後だった。 翌08年、宮地はホークスからコーチ招聘され、11年には古巣の西武に指導者として帰還した。3度もトライアウト受験もそうだが、現役引退以降、指導者として球団に残れる選手は少ない。流転で培われた『野球道』が彼を逞しくさせ、NPBから必要とされる理由にもなったのだろう。(スポーツライター・美山和也)※本記事は2008年1月13日発行『プロ野球戦力外通告』(OAK-MOOK194号/リストラの方が目指す「2度目の奇跡」・美山和也著)を加筆改定したものです。
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スポーツ 2014年11月05日 15時00分
サッカー日本代表監督・アギーレ解任に燃える浦和レッズ(2)
また、代表メンバー選出の方だが、こちらは“疑惑”が他にもある。意図的に「浦和レッズの選手を外しているのではないか?」と、首をかしげる取材陣は多い。 通常、どの国も国内リーグの成績を加味してメンバーを選出する。だが、過去4試合で選ばれた浦和選手は、GK西川周作のみ。若手登用の一環として、国内リーグからの積極的選出を掲げていたのだが…。 「浦和は今年3月、サポーターによる人種差別的横断幕の掲示事件を起こしています。協会要人、関係者の中には『リーグ優勝=みそぎ』の図式だけは作らせたくないとの声もあります」(スポーツ紙デスク) 事件とA代表選出は、別問題である。年内の国際親善試合、ホンジュラス戦(11月14日)、オーストラリア戦(同18日)でも、ファンを納得させる人選の説明がなければ、アギーレ監督は“最恐”浦和サポーターを敵に回すことになる。 「ブラジル戦と重なったプレミアリーグ解説ですが、原専務は日本サッカー協会の許可を得てのテレビ出演でした。許可を出した協会も悪いのであって、浦和を厳しく制裁した以上、自らも襟を正す必要がある」(スポーツライター・飯山満氏) 一方、Jリーグの村井満チェアマンに求められるのは、横断幕事件と同様、迅速かつ公平な裁断である。村井チェアマンは浦和高校OB。高校時代はサッカー部に所属し、「レッズサポーター」を自称していただけに、より公正中立的な立場が求められる。 「今、A代表の正GK川島永嗣が絶不調です。所属チームのスタンダール・リエージュでミスを連発し、ホームなのにサポーターがピッチになだれ込み、自信を喪失しています。代表では9月のベネズエラ戦でも自らのミスを認めており、サポーターもブーイングを起こしています」(前出・専門誌記者) アギーレ監督は川島を使い続ける理由として、「彼はリーダーの1人だから」と語っていた。確かに功績と影響力はサッカーファン全員が認めるだろうが、2番手の西川をこれ以上ベンチに座らせたままなら、本当に浦和サポーターは爆発してしまうだろう。 「アギーレ監督の戦術に疑問を投げる選手が多いから、求心力にも影響が出つつある。スペイン検察庁の調査次第では、早期失脚もあり得ます」(同) もしも、身を守ってもらうために協会の言いなりになっているとすれば、浦和どころか全クラブのサポーターからレッドカードが突き付けられることになる。
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スポーツ 2014年11月05日 15時00分
クビの翌年に優勝チームのレギュラーに トライアウトを経て唯一キャリアハイを挙げた男・宮地克彦(3)
06年、開幕から間もないオリックス戦での守備で右手首を捻った。果敢に挑んだ結果だったが、その代償は大きかった。同年、出場試合数を激減させ、2度目の戦力外通告となってしまった。 まだ燃え尽きていない。トライアウトを再受験し、現役生活を続けてみせる…。 その06年のトライアウトと前後して、一本の電話が掛かってきた。「独立リーグでコーチをやってくれないか」−−。鈴木康友監督(現東北楽天コーチ)からだった。次年春、北陸、上信越地区で独立リーグがスタートする。現在の『ルートインBCリーグ』である。富山、石川、新潟、信濃(08年より福井、群馬参画)の4球団で年間約70試合を行うとし、その基盤作りが進められていた。その富山サンダーバーズ監督への就任が決まっていた鈴木が指導者としてのオファーをくれたのだ。 本当に有り難かった。野球に関わった仕事ができる…。しかし、宮地は返事を保留した。 2度目のトライアウト終了から約1週間が過ぎても、どの球団からもオファーはない。鈴木監督から再び電話が入る。今度は言葉を変えてきた。 「プレーイングコーチならどうだ?」 現役を続けたい、NPBでやりたいと考える宮地にとって、妥協できるギリギリの条件だった。 「自分は遅咲きだったと思いますが、コーチとしてもチームメイトとしても、良い刺激になれば。チームメイトのいい手本になりたい」(06年12月13日入団会見より) 独立リーグでは驚きの連続だった。 ゼロからのスタートとはよく言うが、本当に何もなかった。 まず、練習する場所がない。選手たちは少年野球や草野球チーム同様、グラウンド貸し出しの抽選会に行くのだ。 打撃練習を行う際にも、こんなことがあった。2カ所でのフリー打撃を行おうとしたら、ホームベースが1枚しかない。段ボールを拾って、その大きさに切って置いてみたものの、風が吹けば飛ばされてしまう。フリー打撃にしても、終われば全員で外野に行き、ボール拾いをしなければならない。バットを折るようなことにあれば、選手は涙目でそれを見つめている。野球用具の手入れ、ユニフォームの洗濯、NPB時代なら裏方の球団職員がそれらをやってくれていたことも自分でやらねばならなかった。 いままで当たり前のように思っていたNPBの生活がいかに恵まれていたかを知った。 「NPBは夢を与える商売だから、それでいいんです。でも、野球をやりたいということは、こういうことなのかもしれません。NPBにいた時代は、フリー打撃でも打ったら打ちっ放し。自分たちで後片付けをやるなんて考えもしなかった。ここでは自分たちで工夫をし、時間を効率よく使い、道具のありがたさを知る。自分も練習しなければならないし、創意工夫の連続で、どうやって練習をやるかを考え、密度の濃い毎日が過ごせたように思います」 グラウンドが2時間しか使えないのなら、アップ運動やランニングは外でやればいい。プレーイングコーチの宮地は集合時間を前倒しした。独立リーグの若い選手たちは自炊もし、プラスチック容器に入れた白飯の上に豚バラ肉を焼いたものを敷きつめ、それを手弁当として持って練習や試合に臨んだ。技術的にも至らない部分はある。しかし、情熱はある。宮地自身もコーチとプレーヤーの兼任は肉体的に厳しかったが、前倒しした練習集合時間のさらに1時間前に来て、アップ運動やティー打撃を行った。それから若い選手に混じって練習を行い、指導もする。若い彼らの気持ちを掴むため、自ら話し掛け、携帯電話の番号も教え、コミュニケーションを図ってきた。
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スポーツ 2014年11月04日 16時00分
米FA交渉が解禁 青木宣親が“1番人気”のワケ
MLBは11月3日(日本時間)に、FA選手と旧所属球団との独占交渉期間を終え、4日から他球団との交渉が可能となった。 その期間を前に、上原浩治投手(39)は2年1800ドル(約20億4200万円)でレッドソックスと契約延長。今季、3年目でメジャー初登板を果たし、4勝を挙げた和田毅投手(33)は球団が選択権を保有していたが、新たに契約を結び直し、年俸400万ドル(約4億5400万円)+出来高200万ドル(約2億2700万円)の1年契約で、カブスに残留した。 現在、日本人選手では、黒田博樹投手(39=ヤンキース)、イチロー外野手(41=ヤンキース)、松坂大輔投手(34=メッツ)、藤川球児投手(34=カブス)、川崎宗則内野手(33=ブルージェイズ)、青木宣親外野手(32=ロイヤルズ)、中島裕之内野手(32=アスレチックス)、田中賢介内野手(33=レンジャーズ)らがFAとなっている。 日本人投手初の5年連続2ケタ勝利をマークした黒田は、5年連続で196イニング以上を投げており、その安定感からFA市場では人気が高い。しかし、来年2月で40歳を迎える高年齢と、決して安いとはいえない年俸(1600万ドル=約18億1600万円)がネックとなり、交渉は簡単にまとまりそうにない。 そんななか、FAとなっている日本人選手で最も多くの球団が興味を示し、“1番人気”なのが、ワールドシリーズにも出場した青木だ。 青木は11年オフにポスティングシステムを使って、ブルワーズと2年契約を結んだ。昨年オフには3年目の選択権が行使されたものの、ロイヤルズにトレードされた。今季、故障もあって、出場試合数は減ったが、3年連続で打率2割8分台をマーク。好守と俊足も魅力だ。 それでいて、年俸は190万ドル(約2億1600万円)と格安で、“お買い得な選手”として、各球団の注目の的なのだ。現在、ホワイトソックスなどが食指を動かしているもようだが、倍増させても、380万ドル(約4億3100万円)。リーズナブルな年俸で獲得できるわけだから、外野手を補強したい球団にとって、青木は非常に魅力的な選手なのである。 争奪戦となるのが必至の青木。果たして、来季、どこのユニフォームを着ているか?※年俸は推定。為替レートは本日の相場(落合一郎)
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