スポーツ
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スポーツ 2014年11月14日 15時30分
12球団合同トライアウト 2014年 再起を目指す男たち(前DeNA・藤井秀悟編)
11月9日、静岡県・草薙球場で行われた『第1回 12球団合同トライアウト』は、例年以上に独立リーグの編成担当者が目立っていた。 北陸・上信越地区で活動してきた『ルートインBCリーグ』に埼玉、福島の両選民球団が加わり、8球団2リーグ制に拡大される。試合数が増えれば、既存の6球団を含め、選手数の増員しなければならない。その影響だろう。群馬ダイヤモンドペガサス(ルートインBCリーグ)のシニアディレクターに就任したアレックス・ラミレス氏も視察に訪れた。 「受験選手はNPB復帰を目指しています。スカウティングの優先順位もNPBにあると思います。受験選手もNPB復帰をいちばんに考えていると思います。NPBのスカウティングが終わるのを待ってからになると思いますが、私たちも今日の調査報告をまとめ、動き出したいと思っています」 ラミレス氏はトライアウト終了後、囲み会見に応じ、そう話していた。 「NPBのスカウティングの後で」とは語っていたが、例年以上に獲得選手数が増えると思われる。 また、投手に限って言えば、経験豊富なベテランは良い意味で“ツブシ”がきく。先発、救援の両方ができる。ドラフト、FAでの投手補強ができなかったチームは、ベテラン投手に注目するのではないだろうか。 打者4人に2四球を出した藤井秀悟(37=DeNA)は「今日のために準備して、結果を残せなかった。それが現実。自分がショボ過ぎて情けない」と、まず自分を責めた。 −−アピールできた点は? 「シーズン中から嫌というほど言われた『肘が治っていないのか?』という言葉に対して、『全然、大丈夫』という姿は見せられたと思う。今でも一軍でやれる自信はある。ただ、今日の内容ではそれを口にするのもおこがましい」 藤井自身は口にしていないが、トライアウトのルールに泣かされたところもあった。実戦形式のシート打撃において、投手と捕手は“急造バッテリー”を組む。マウンドに上がる直前、井野卓(31=巨人)と顔を近づけ、サインを決めていた。井野は12年まで楽天に在籍しており、藤井とのバッテリーは初めてだったはず。藤井は「カットボール、スライダー、チェンジアップを投げた」と話していた。急造バッテリーで呼吸が合わなかったのが好成績に繋がらなかった原因とはひと言も言っていなかったが、 「(配球の)選択肢は他にもあったかもしれないが、それは大きな問題ではない」 と、トライアウトの難しさも伝えていた。 −−ここに至るまでの1カ月間、どんな練習を? 「(DeNA二軍施設の)横須賀で練習していました。横須賀に行かなかったときは自宅近くの公園で“壁当て”をしたり。一人で練習したときもあるけど、決してマイナス思考になったわけではなく…」 −−今後は? 「オファーがあればいいんですけど。何とかチャンスを与えてもらえれば、まだ勝負できると思っているので…」 先発、救援のどちらでもできると言う。リリーフをやれと言われればそれに合わせて体を作るだけだと語っていた。先発投手は長いイニングを投げるため、ボール球も混ぜるなど、ウイニングショットをより効果的に使う方法を考える。あるいは、走者を置いた場面では併殺プレーを成立させるため、打ち損じを誘う。カウント1ボール1ストライクから始まるこのシード打撃のルールでは、先発投手は持ち味を発揮しにくい。 だが、藤井は最後にこう語っていた。 「(受験選手の)バッターも打ちたかったはず。打ったとか打たれたとか結果は二の次で、自分は『まだ投げられる』というところを見せたかったし、それで(ヒットを)打たれたとかの結果は二の次であって…。相手のバッターも打ちたかったはずだし、本当に申し訳なかったと思う。ここまで来られたのはファンのおかげ。本当に感謝しています」 藤井の右手に持たれたグラブには『野球小僧』の刺繍がされていた。ファンへの感謝の言葉通り、藤井は声援を送られる度に、「ありがとう」と返していた。ベテランはどんな状況に置かれても、冷静にゲーム全体を見ている。対戦バッターの心境までも代弁する“野球小僧”の再起を信じたい。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2014年11月14日 15時00分
巨人、阪神、ソフトバンクの現場人事をかき回した星野氏の“お願い”
今年のプロ野球日本シリーズは、福岡ソフトバンクホークスの大団円で幕を閉じた。しかし、ソフトバンクはクライマックスシリーズ直前に秋山監督の退任が報じられる異例事態が起こっていた。ソフトバンクがなぜそんな時期に監督退任を報じられたのか。そこには、日本シリーズで敗れた阪神、さらには巨人をも巻き込んだ、球界の現場を去る大物からの降りかかった難題が引き金になっていたのだ。 「10月26日の第2戦試合前、星野さん(仙一=67)がソフトバンクの王貞治会長(74)を訪ねています」(在阪記者) 星野氏は他意のないことを強調し、甲子園を後にしたが、実際は違う。シリーズが始まる前から“暗躍”していたのである。 「星野氏は何かしらの肩書を持って、楽天フロントに残ることになっています。大久保博元監督の就任が正式決定されるのと前後して、各コーチは今後の去就を星野氏に相談していました」(球界関係者) 佐藤義則前楽天投手コーチ(60)、同じく、鈴木康友前内野守備走塁コーチ(55)が今季限りで楽天を退団することを星野氏に相談している。佐藤前コーチは星野政権時の右腕的存在、鈴木コーチとは中日時代からの付き合いである。星野氏はシリーズ前からこの2人をソフトバンクに売り込んでいた。一般論として、星野氏クラスの大物のお願いとなれば、相手は断らない。しかし、ソフトバンクの対応は違った。 「曖昧な返答ばかりなので、おかしいと思ったんでしょう。そんな星野氏の怪訝な様子が報道陣に漏れ、秋山幸二監督の退団が予定よりも早く報じられたんです」(同) 星野氏が王会長を訪ねたのは、佐藤、鈴木両コーチの去就に関する最終確認と見るべきだろう。王会長は工藤公康新監督(51)の望む人員でコーチ編成を進めるつもりでおり、改めて佐藤、鈴木両コーチを推薦されて「待ってくれ。相談してから」と伝えたという。事実、工藤監督の就任会見直後に、重要ポイントとなるソフトバンクの新投手コーチには吉井理人元日本ハムコーチ(49)の招聘も発表している。吉井新コーチは工藤監督と共に筑波大学大学院で学んでいる間柄。ダルビッシュ、田中将大を育てた佐藤前コーチの手腕はソフトバンクにも魅力的だったが、先に工藤監督の要望を優先したというわけだ。しかし、こんな情報も交錯している。 「星野監督が声を掛けたのはソフトバンクだけではありません。阪神、巨人にも話を持ち掛けたようです」(同) 仮に阪神が佐藤コーチの推薦を即答で受け入れていれば藤浪晋太郎(20)が、巨人ならば菅野智之(25)が、それぞれ成長を促されるであろうと期待されたに違いない。鈴木コーチも第一次原政権を支えた実績がある。阪神と巨人が、星野氏のお願いに対して即答で受け入れなかった理由は…。 「星野氏は三木谷浩史オーナーから『大久保を宜しく!』と直接頼まれています。でも、肩書だけの名誉職で楽天フロントに残るのは不本意としており、チーム編成に関わることのできるシニアディレクターか、ゼネラルマネージャー職を強く要望しています。三木谷オーナーとの駆け引きで、佐藤、鈴木両コーチを他球団に売り込んだとも見るべき」(ベテラン記者) 日本一の実績を引っ提げて誕生した工藤ホークス、来季は球団創設80周年を迎える和田阪神、CS大敗で揺れる原巨人。いずれも少しの隙間から楽天のお家騒動に巻き込まれた形だ。いずれにせよ、そのわずかな隙に入り込んでいこうとする星野氏は、球界に及ぼす影響力が未だに並大抵ではなさそうだ。
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スポーツ 2014年11月14日 10時25分
メジャー移籍目指す阪神・鳥谷 年俸は上がる? 下がる?
阪神タイガースの鳥谷敬内野手(33)が海外FA権を行使して、メジャー移籍を目指している。 今季の鳥谷は144試合出場、打率は自己最高の.311をマークし、8本塁打73打点の成績を残した。 鳥谷の魅力は打撃もさることながら、堅実な守備、選球眼の良さ、頑丈な体だ。遊撃手としての守備率は通算11年で、.985と高く、11、13、14年と3度ゴールデングラブ賞を受賞。11〜13年まで3年連続でリーグ最多の四球を選び、11年には.395で最高出塁率のタイトルを獲得している。 そして、レギュラーを獲った2年目の05年以降、10年連続で全試合出場を達成し、現在1466試合連続出場中(歴代3位)。12〜14年にわたって、遊撃手としては史上初の3年連続フルイニング出場も果たした。 そんな鳥谷に、ナショナルズなどが興味を示しているが、米FA市場での評価はそれほど高くはない。そんな背景があるのは、西岡剛(現阪神)、中島裕之(アスレチックスからFA)、田中賢介(前レンジャーズ傘下3A)らの、日本人内野手の失敗例があるからだ。 10年オフにポスティングシステムを利用して、ロッテからツインズ入りした西岡は3年契約を結んだが、結果が残せず、自らの希望で3年目の契約解除を申し出て、日本に帰還。 中島は12年オフ、西武からアスレチックスにFA移籍したが、2年間でただの1度もメジャー昇格を果たせず。球団は3年目の選択権を行使しなかった。 田中はメジャー契約を勝ち取れず、ジャイアンツ時代の13年に1度だけメジャーに昇格し、15試合に出場したが、その際は内野手失格のらく印を押され、外野にコンバートされての昇格だった。レンジャーズに移った今季は、メジャーに上がれなかった。 昨季、今季と貴重なサブとしてプレーした川崎宗則(ブルージェイズからFA)も、マリナーズ時代を含め、3年間マイナー契約が続いた。 過去をさかのぼると、西武時代にトリプル3(3割、30本、30盗塁)を達成したこともある松井稼頭央(現楽天=メッツ→ロッキーズ→アストロズ)でさえ、メジャーでの7年間は苦労をしいられた。 日本人内野手で唯一成功したといえるのは、05年にホワイトソックスのワールドシリーズ制覇に貢献した井口資仁(現ロッテ=ホワイトソックス→フィリーズ→パドレス→フィリーズ)くらいなものだ。 そんな事情で、メジャーで日本人内野手の評価は低いのだが、鳥谷は西岡や中島と同等で、松坂大輔とレッドソックスとの大型契約もまとめた大物代理人のスコット・ボラス氏が付いたこともあり、なんとかメジャー契約は確保できそうだ。 そうなると、年俸はどれくらいになるのか? 1つの指標になるのは中島の例。中島は遊撃のレギュラー候補として期待され、2年総額650万ドル(当時のレートで約5億4600万円)プラス出来高の好条件で契約した。米国に渡る前の西武での年俸は2億8000万円(12年)であったため、西武時代とほぼ同額だった。 ただ、中島の失敗例があり、同じ遊撃手の鳥谷に提示される条件は、中島のケースより下回る可能性がある。鳥谷の今季年俸は3億円だが、幸い現在は円安。1年260万ドルの契約が勝ち取れれば、日本円で今季とほぼ同じ額となる。1年300万ドル以上の契約となれば、ラッキー。円安の恩恵を受けて、年俸が極端に下がることはなさそうだ。※年俸はすべて推定(落合一郎)
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スポーツ 2014年11月13日 16時00分
日本代表合宿中のアギーレ監督帰国
サッカー・キリンチャレンジ杯(11月14日・ホンジュラス戦/18日・豪州戦)が迫っている。だが、ハビエル・アギーレ監督をめぐり、またもや醜態が発覚した。 「招集された代表メンバーは10日から合宿練習に入っています。その大事な合宿を抜け出し、アギーレ監督が一時帰国するというのです」(専門誌記者) アギーレ監督が代表指揮官に就任してまだ3カ月ほどしかたっていない。指揮官交代により戦術も変えられたが、選手は違和感を覚えている。また同監督には3年前、スペインリーグのサラゴサを指揮していたときの八百長贈賄疑惑もかけられており、日本選手との信頼関係の構築は最優先事項だったはず。それなのに合宿中に抜け出すとは、理解できない話である。 「母国メキシコでの殿堂入りが決まり、その祝賀会に参加するためだと。さらに問題なのは、代表監督の一時帰国の是非をサッカー協会が確認しようともしなかったことです。アギーレ招聘を進めた原博実専務理事という“後ろ楯”がいるからでしょう。代表メンバーが協会にかみつく可能性もありますね」(同) ホンジュラス、豪州両試合で快勝できなければ、アギーレ体制は根幹から崩れる可能性も出てきた。結果の出ていない現状に対し「不安ではなく、懸念です」とこぼす役員も出始め、同時に「このまま敗戦が続くようであれば、来季(4月以降)のスポンサー契約にも影響を及ぼしかねない」との危惧も出てきたのだ。 サラゴサ監督時代の不正疑惑は、スペイン検察庁がメンツを懸けて捜査を続けているという。期待されたブラジルワールドカップの惨敗でファンをガッカリさせた上、次大会への夢も持てない“危うい”アギーレ・ジャパンに、広告を出資する物好きはいない。
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スポーツ 2014年11月13日 15時00分
巨人阿部一塁手転向決定も、打撃に専念できない理由
3年連続のリーグ優勝を決めながら、日本シリーズ進出を逃した原巨人がチーム改造に着手する。正捕手の阿部慎之助(35)を一塁手に完全コンバートさせるという。その目的は打棒復活だが、チーム内外から早くも「大丈夫かよ!?」の声が出始めた。 「後継の正捕手候補は小林誠司(25)です。しかし、FA権を行使した相川亮二に興味を示している。小林1人で1年を乗り切るのは不可能だと思ったからでしょう。ですが、来季39歳を迎えるベテラン捕手の獲得に驚いた関係者も少なくありません」(スポーツ紙記者) 今オフFA市場の一番の目玉であった金子千尋(31)は米球界へ挑戦。働き盛りの好捕手炭谷銀次郎(27)も西武への残留を表明した。金の使い所が「相川しかいない」という現実になってしまったわけだ。だが、問題は阿部が一塁手転向後、本当に打撃復活できるかどうかである。 「他球団の正捕手は『打撃は二の次』ですが、阿部は打撃力を買われて正捕手に上り詰めたタイプです。近年の巨人打線は阿部を中心に編成されてきたので、打撃力が復活しないとなれば、チームの根幹が崩れてしまう」(同) 来季の巨人の打撃部門は、総合コーチへ昇格した村田真一前打撃コーチ(50)が継続して統括する。兼任コーチとなる高橋由伸(39)が選手を指導する場面も増えそうで、打撃復活の手助けになるはずだが…。 「今季、実質的な打撃コーチは原監督でした。来季も、原監督が『打撃兼任コーチ』も同然に、選手を指導することになる」(球界関係者) 確かに、原監督は阿部以外にも打撃不振に苦しんだ村田修一、長野久義、坂本勇人らを熱血指導してきた。だが、その効果はチーム打率2割5分7厘(リーグ5位)が証明する通り。とはいえ、コーチ一年生の高橋由、本来ならばバッテリー部門が担当の村田コーチに『強力打線の復活』を託すのは無理な話である。 「阿部はチームの四番も務め、長く高い打撃成績を残してきた経緯もあります。打撃練習に専念する時間ができれば大丈夫。本人次第ですよ」(プロ野球解説者) とはいえ、一塁手になったとしても、阿部は打撃に専念できそうにない。捕手は通常の守備練習以外にも、投手との配球確認など、やらなければならない仕事が多い。捕手を外れて一塁手になれば、打撃練習に割く時間は自ずと増えていくように思える。だが、実際は違う。巨人の一塁手は“特殊”なのだ。 「詳細は言えませんが、巨人は一塁手が守備体制のサインを出すチームなんです。阿部は捕手出身とはいえ、新しい守備体制のサインを覚え、かつバッテリーのそれとはタイミングが異なる『間』も習得しなければなりません。守備練習は捕手時代よりむしろ増えるのではないか…」(前出関係者) 原監督の指導も独特だ。天才バッターが後輩を指導する際、擬態語を加えた言い回しが多いというが、原監督も例外ではない。また、熱心さが悪い方向に出て“教えすぎてしまう”短所もあるそうだ。 来春のキャンプでは、阿部は新しい守備体制のサイン習得に加え、原門下生としてバットを振ることになる。ひょっとしたら、原監督の独自指導で“知恵熱”を出すなんてことにならないだろうか。
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スポーツ 2014年11月12日 15時00分
FA選手獲得でも惨敗する阪神 来季球団創設80周年の暗雲
1勝4敗の惨敗となった日本シリーズ。大舞台の終焉が守備妨害とは、球史に残る“赤恥”と言っていいだろう。和田阪神はクライマックスシリーズで全ての運を使い切ってしまったようだ。 「思えばCS後のドラフト会議で、1位指名が最後まで決まらなかったのは阪神でした。抽選に2度外れ、3回目でやっと1位が決まりましたが、このあたりから阪神のツキはなくなっていたんでしょうね」(ベテラン記者) 来季、阪神は球団創設80周年のメモリアルを迎える。優勝はもちろん「今度こそ日本一を!」が和田豊監督への至上命令となるが、チームを盛り立てる要素はないに等しい。 「ドラフトで有名選手を獲得できなかったため、チームに話題性がない。オフから来季開幕までの間、プロ野球報道の主役はドラフト1位選手です。キャンプに報道陣が大挙して押し寄せ、スポーツ新聞の一面をジャックする影響力の大きさは、甲子園のスターだった藤浪晋太郎の競合に競り勝った2年前に再認識したはずです」(同) 80周年を盛り上げるために残された手段は、FAでビッグネームを獲得すること。しかし…。 「アスレチックス2Aの中島裕之の獲得に関しては他球団を一歩リードしていますが、沢村賞の金子千尋、同じくオリックスの好リリーバー平野佳寿、千葉ロッテの成瀬善久、日本ハム左腕中継ぎの宮西尚生らに関しては、意気込みだけで終わりそうです」(在阪記者) パを代表する好投手がこれだけそろうオフはめったにない。そんな国内FA市場で阪神が劣勢に立たされている理由は、中島の争奪戦でガンバリ過ぎたためだという。 「首脳陣は鳥谷の米挑戦を早くに聞かされ、それで中島獲得が加速したんです。その間、国内FA市場への動きが停滞してしまいました」(関係者) トレードという方法も残されてはいるが、主力級は出せない。そうなると目新しさもない。どうやら来季は、パッとしないメモリアルとなりそうだ。
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スポーツ 2014年11月12日 11時45分
松坂争奪戦でソフトバンクに強力援軍 元日テレ・柴田倫世夫人がアシストか!?
メッツからFAとなっている松坂大輔投手(34)の獲得を巡って、日本国内でも水面下で激しい争奪戦が繰り広げられているという。なかでも、特にご執心なのが、ソフトバンクと長年ラブコールを送り続けているDeNAだ。 東京出身の松坂だが、高校時代(横浜高)の3年間を横浜で過ごしており、地元のようなもの。そこで、DeNAはかねて、地元のスターである松坂の獲得に熱心だったのだ。現在チーム内には、横浜高時代の同級生の後藤武敏内野手(34)、小池正晃外野守備走塁コーチ(34)も在籍しており、松坂が入ってきやすい環境下にある。 しかし、DeNAはもはや白旗を掲げそうになっているというのだ。というのは、松坂が日本球界復帰を決断した場合、ソフトバンクを選択するとみられているからだ。 ソフトバンクは松坂獲得にあたって、3年以上の長期契約で、出来高を含め総額20億円にも及ぶ軍資金を用意しているという。さすがに、DeNA側は「ソフトバンクとのマネーゲームでは勝てない」と、あきらめモード。 金銭面では圧倒的にソフトバンクが有利だが、それだけではなく、元日本テレビアナウンサーの柴田倫世夫人(39)がソフトバンクの援軍に付くとの説も出ているようだ。 某スポーツ紙の野球担当記者によると、「倫世夫人は福岡県出身で、松坂が日本に帰るなら、在京球団より、子育てのしやすい福岡を希望しているようです」と語る。 倫世夫人といえば、レッドソックス時代の本拠地であるボストンがいたくお気に入りで、レッドソックス退団後、松坂は単身赴任をしいられている。13年にインディアンス入りを決めた際には、その理由が、本拠地のクリーブランドがボストンからほど近い場所にあるからともいわれたほど。それだけ、倫世夫人が影響力をもっているだけに、今回もソフトバンク入りを進言する可能性が大いにありそうだ。 ただ、あくまでも松坂の第1希望はメジャー残留。松坂は先発に強いこだわりをみせているが、今季34試合の登板のうち、先発したのは9試合のみ。ローテーション投手に故障者が出た際の代役にすぎなかった。 今季、先発、リリーフの両方をこなし、3勝3敗1セーブ、防御率3.89の成績だった松坂。米球界内での、その評価は決してかんばしくなく、先発投手として必要とする球団は、なかなか見つかりそうにない。そうなった場合の選択肢として、日本復帰が浮上しており、ソフトバンク入りが最有力となりそうだ。果たして、松坂の決断や、いかに…。(落合一郎)
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スポーツ 2014年11月11日 15時00分
巨人が新入札制度で横浜・グリエル強奪
2014年のペナントレースは『キューバ解禁イヤー』でもあった。巨人・セペダは打率1割9分4厘と期待を裏切ったが、DeNAのグリエルと千葉ロッテのデスパイネに対する評価は高い。中畑清監督、伊東勤監督は「来年もチームに帰って来てほしい!」と訴えていた。しかし、両監督とも「どうなるかわからないけど…」と“前置き”を加えている。キューバ選手の来日に関するシステムが変更されるようなのだ。 「キューバの国内リーグの開幕が11月から9月に変更となりました。結果、キューバ選手の来日は日本の開幕戦に間に合います。政府が選手を日本に派遣することを前提とした日程の変更です」(スポーツライター・飯山満氏) キューバ政府が自国選手の海外派遣に踏み切った最大の理由は外貨の獲得。来季から、日本のプロ野球チームがお目当ての選手と交渉する前に『入札制度』が設けられるという。 「入札制度が導入されれば、キューバ政府は巨人に有利な働きかけをする可能性もあります」(ベテラン記者) キューバ政府は、巨人に恩義を感じている。選手派遣を決めた後、WBCで4番も務めた自国リーグの英雄であるセペダを指し、「第1号は彼でなければならない」と願い出た。年齢的ピークを過ぎたのはわかっていたが、巨人はキューバ政府の要望を汲んだのである。 「グリエル、デスパイネとの再契約に関する条件として入札制度が適用されれば、巨人にもチャンスが生まれます」(同) グリエルの入団会見時、DeNA関係者は契約金、年俸から間引きされるキューバ政府の取り分を「選手9・政府1」と明かしていた。入札制度はさらなる外貨獲得の手段であり、先行投資をした巨人はニンマリとなるかもしれない。
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スポーツ 2014年11月10日 15時30分
12球団合同トライアウト 2014年 再起を目指す男たち(前オリックス・八木智哉)
12球団合同トライアウトが静岡県草薙球場で開催された(11月9日)。今年は、投手34人、野手25人の計59人が参加し、生き残りを懸けた選手たちに5000人のファンが熱い声援を送っていた。 個人的に気になったのは、DeNAベイスターズの出方だ。DeNAは旧ベイスターズ時代の『負の遺産』を一掃しようとした。10月3日、育成選手を含む大量12人に『戦力外』を通告したが、野手1人、投手11人。高田繁GMは各メディアに 「ファームでの登板機会はドラフト上位の若手や1軍からの再調整組がどうしても優先されるからね。これだけ(投手の人数が)多いと、調子が良くても投げさせてもらえないという選手が出てくる」 と“苦渋の決断”だった旨を伝えていた。 14年シーズン、DeNAは育成を含め、42人の投手を抱えていた。そのアンバランスな選手構成が育成に影響を与えていたというわけだが、チームの投手力はまだ優勝争いをするレベルには達していない。今秋ドラフト会議で指名した7人中4人が投手だった。1位・山崎康晃(亜大)、2位・石田健大(法大)、社会人・福地元春(三菱日立パワーシステムズ)は即戦力と位置づけられて取り、とくに左腕・石田には大きな期待が寄せられている。 「DeNAは慢性的な左腕不足に悩まされています。先発ローテーションは中盤戦以降、全て右投手。救援陣も林と大原がフル回転しており、いつパンクしてもおかしくない状態」 そう指摘するメディアも少なくなかった。 一部報道によれば、現地入りした高田GMは、前オリックス・東野峻(28)にオファーを出したという。 旧ベイスターズが投手を大量に抱えていた理由は戦力として計算の立つピッチャーが少ないからで、『自前で育てる覚悟』もあったはず。左腕不足は解消されていないだけに、実績のある左腕・八木智哉にも注目が集まった。 八木は『打者4人』と対戦し、三振1、投ゴロ1、遊ゴロ1、遊飛1。ストレート中心の投球で“格の違い”を見せつけた。 マウンドを下り、控室に向かう途中で報道陣の囲み取材に応じてくれた。−−自身のピッチングを振り返って? 「自分の持ち味を生かせるように、(マウンドに上がったら)変に緊張しちゃうんじゃないかと思ったけど、良い緊張感を保てて、実際の試合と同じ感覚で投げられた…。やるべきことはやった」 八木は「疲れた」「やった」と叫び、息を切らせ、その場でいったんしゃがみ込んでしまった。呼吸を整えるまでに約1分。笑みを浮かべながら立ち上がり、大粒の汗をぬぐった。−−自身の投球で、とくにアピールできたところは? 「スライダーと真っ直ぐ。左バッター、右バッター、両方に良い感じで低めに集められたし、ちょっと浮いた球もあったけど、悪くなかったと思う。気持ちで投げた」 今後は「他球団からのオファーを待って」とも話していたが、手応えは感じていたようだった。 しかし、スタンドのファンをどよめかせた左腕がもう1人した。DeNAから戦力外となった陳冠宇(24)である。最速145キロ。同日、145キロをマークしたのはこの陳と前ソフトバンクの江尻慎太郎の2人だけだ。DeNAは藤井秀悟(37)、真下貴之(23)の両左腕も解雇したが、2人とも持ち味を発揮し、ネット裏の他球団編成は彼らの投球に表情を変えていた。 「使えるヤツ、いっぱいいるじゃん!」 トライアウトは12球団が立ち回りで担当となり、ブルペン捕手やトレーナー、フロント職員を派遣する。彼らは次年度も契約を交わす現役投手のボールを捕ってきた。その裏方が「使える」とこぼしていたのだから、これ以上心強いエールはないだろう。 今秋のドラフト会議は即戦力系の投手が少ないとされ、少人数の指名で切り上げた球団も少なくない。オファーを受ける選手は例年以上に多いのではないだろうか。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2014年11月10日 15時30分
イチローの移籍は決定的!? ヤンキースがライバル外野手と契約延長
ヤンキースからFAとなっているイチロー外野手(41)の移籍が決定的となった。 同球団が、その去就が注目されていた控え外野手のクリス・ヤング(31)と契約を延長したからだ。1年契約で推定年俸は250万ドル(約2億8500万円)に出来高が付くという。 今季、ヤングはアスレチックスからメッツに移籍し、1年契約を結んでいたが、88試合、打率.205、8本塁打、28打点と不振で、8月上旬に戦力外となった。 その後、8月27日(日本時間28日)にヤンキースと契約を交わし、23試合、打率.282、3本塁打、10打点の成績を残し、シーズン終盤にはクリーンアップを任されることもあった。 ヤングは通算打率こそ.234と低いが、ダイヤモンドドバックス時代の07年には32本塁打をマークするなど、通算155本を放っている長距離打者。守備、走力にも定評があり、外野3つのポジションをこなせることから、今季のイチローが果たした役回りを担うものとみられている。 ヤンキースの外野陣は来季も、左翼がブレット・ガードナー(31)、中堅がジャコビー・エルズベリー(31)、右翼がカルロス・ベルトラン(37)の布陣で臨むことが確定しており、ヤングは4番手外野手となる。ただ、ヤングはまだ31歳と若いことから、レギュラー3人を脅かす存在にもあり得る。 ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は来季、チームの若返りを図る腹づもりで、ヤングの残留は、イチローが来季の構想から事実上外れたことを意味する。 そのイチローは先頃、米国のテレビ番組「スタジオ42」に出演し、「来年メジャーでプレーすることを固く決意しています。どの球団かは、野球は個人スポーツでないので分からない。誰かがプレーする機会を与えたいと思ってくれなければならないが、私はどんなことをしてでもプレーします」と発言。来季もメジャーでのプレーを熱望している。 米メディアではイチローの新天地候補として、タイガース、エンゼルスが浮上していることが報じられている。この度、代理人がトニー・アタナシオ氏から、敏腕のジョン・ボッグス氏に変わったイチローが、来季どこのユニフォームを着るのか注目を集める。(落合一郎)
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2025年07月14日 17時00分
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2025年04月28日 19時03分