スポーツ
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スポーツ 2014年10月24日 20時00分
阪神タイガース29年ぶりの日本一で噴出する“お家騒動”(1)
クライマックスシリーズ史上初のストレート決着。ペナントレース2位・和田阪神が“下剋上”に成功し、日本シリーズ進出を決めた。 敗れた原辰徳・巨人監督は虎ナインの表彰や記念撮影のセレモニーを見せつけられた後、記者団に囲まれ「敗軍の将、何とかというやつでね…」と言って下を向いた。 「原監督は『短期決戦に強いチームを作る』と意気込んで今季に臨みました。主将の阿部慎之助をはじめ、主力選手がそろって不調で苦しいシリーズとなりましたが、読売首脳陣からすれば最悪の結果になったと言っていいでしょう。球団創設80周年の今年、日本一を至上命令としていたのに、阪神のお膳立てをしてしまい、かつ、昨季の日本シリーズ敗退に続いて短期決戦に弱いところを全国中継で晒してしまったのですから」(ベテラン記者) ペナント優勝が決まった直後、読売首脳陣は原采配を絶賛した。そういった経緯もある以上、CS惨敗の非を咎められないだろう。 一方、阪神は「結果オーライ」といった雰囲気だった。坂井信也オーナー、南信男球団社長は、ともに就任以来初の“日本シリーズ進出”となる。 「タイガースの親会社でもある阪急阪神ホールディングスの主体は阪急です。南社長は昨年6月に親会社の取締役を退いており、球団社長の座も危うい状況でした」(在阪記者) 同社長は歓喜の瞬間を東京ドームで見守っていた。記者団にCSで和田采配が的中した件を質問されると「シーズン中と同じでしたよ」と“余裕の表情”で返していた。優勝圏内から完全に脱落した1カ月ほど前は目をつり上げ、監督人事も含めた再建策に奔走していたのだが…。 しかし、トラの本当の戦いはこれからといえる。日本シリーズはもちろんだが、“CS下剋上”の功労者たちに、その報酬を払いきれないかもしれないのだ。 「何かと物入りなオフになりそうです。トラ恒例の“お家騒動”ってやつですね」(トラ番記者) 首位打者・マートン、打点王・ゴメス、最多勝&最多奪三振・メッセンジャー、セーブ王・呉昇桓、ホールドポイント・福原忍。主要タイトルホルダーだけでもこれだけいる。 「マートン、ゴメスとは残留契約を行わなければなりません。初タイトルの福原は大幅昇給が確実で、FA権を取得した西岡剛、能見篤史とも慰留の交渉をしなければなりません」(同) さらにシーズン絶不調だった福留孝介のCS活躍。3年契約の2年目ながら、一時は「契約途中での解雇」も伝えられたほどだったが見事によみがえり「ミスター・オクトーバー(10月)」と言われるまでに。日本シリーズでもキーマンになりそうだが、見方を変えれば“帳尻合わせ”だ。
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スポーツ 2014年10月24日 15時00分
日本代表試合どころじゃない 協会にすがる八百長疑惑アギーレ監督の心中
キリンチャレンジカップジャマイカ戦(10月10日)でようやく初勝利を挙げた新生サッカー日本代表。ハビエル・アギーレ監督(55)は「新しい血を入れる」の言葉通り、9月の初陣から8選手を入れ替えたが、その人選には“政治的陰謀”も隠されていたようだ。 「アギーレ監督のJリーグ初視察は浦和戦(8月16日)でした。就任当初から海外組だけではなく、Jリーグ所属選手からも積極的に選ぶと語っていましたが、首位チームの浦和から代表入りしたのはGKの西川だけ。意図的に浦和を避けているのでは」(専門誌記者) 浦和レッズで思い出されるのが、今年3月、一部サポーターが暴走した『差別的横断幕』の事件。事態を重く見たJリーグ本部は無観客試合のペナルティーを科した。 「世界中に電信され、日本サッカー協会が批判されました。その浦和がこのまま優勝し、浦和関係者にそれでみそぎが済んだと思ってほしくないはず」(同) そんな声も聞かれ、しばらくの間、浦和を国際試合の表舞台に出したくないとの思いがあったらしい。 また、新生代表チームの初勝利と前後して露呈したのが、スペイン国内チームの八百長疑惑。告発者によれば、当時その対象チームを指揮していたのはアギーレ監督だ。進展次第では同監督にも調査の手が及ぶ。潔白を証明するためにはそれ相応の時間もかかるだけに、日本サッカー協会には防波堤になってもらいたいというのがホンネだろう。 「海外からアギーレ監督へのバッシングも起きるでしょう。浦和を選びたくない協会の言いなりになったのかもしれません」(同) J初視察となった先の試合での一幕。浦和のペトロビッチ監督からアギーレ監督に近づき、名刺を渡した。その裏面には「日本在籍9年。何でも聞いてくれ」のメモがあったそうだが、その後、両監督が連絡を取り合ったとの情報はない。 アギーレ監督は両親がスペインからの移住者で、兄は弁護士。自身の疑惑解消は棚上げ状態だが、人種差別問題には強い持論もあるのだろう。
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スポーツ 2014年10月24日 15時00分
桑田ジュニア「プロ志望届」に親子二代巨人入り密約説
親子二代での密約? プロ野球ドラフト会議で指名を受けることができる選手は、期日前に『プロ志望届』を提出した者に限られている。ひと昔前は進学表明した高校球児を“隠し球”と称して強行指名する乱暴なやり方も見られた。指名後、態度を一変させてプロ入りへ…。当然、指名した球団側の説得があってのことだが、はたから見れば「他球団に指名させないため、進学を隠れみのに使った密約では?」ということになる。 早大進学から態度を一変させた桑田真澄氏(46)が思い出される。その息子である桑田真樹外野手(4年=桜美林大)が期日3日前の10月6日、『プロ志望届』を提出した。失礼ながら、どの球団の指名名簿にも入っていない“無名選手”だ。 「志望届を出すのは本人の勝手」と突き放した言い方をするプロ野球関係者もいるが、実際は違う。スポーツライターの飯山満氏が、大学野球部員の就職状況を教えてくれた。 「チャレンジ精神だけというか、指名の可能性もないのに志望届を出したら、一般論として就職面談先の企業が怒りますよ。『希望球団でなかった場合、そちらにお世話になります』というやり方が許されるのは、一部の有名選手だけ。野球就職できる人数枠は限られており、1人の選手のドラフト待ちで別の選手の合否を保留しなければなりません。今は野球部のある企業も少なくなりましたし…」 ということは、桑田ジュニアは指名の可能性があるのか。 「巨人は野手部門で外野手の補充を予定しています。原辰徳監督は『左バッターが欲しい』と報告しています」(球界関係者) 桑田ジュニアは右投左打の外野手。補強ポイントにマッチするが、4年生になってからレギュラーをつかんだ選手である。 「大半の4年生は就職活動で“幽霊部員”となり、思い出作りで少し試合に出るだけ。プロ入りや野球で就職できそうな一部だけが続けるんです」(飯山氏) 巨人は桑田ジュニアを無視できないという。去る8月26日、巨人二軍は同大学と交流試合を行っている。大学、社会人との交流親善試合はどの球団も積極的だが、巨人は『○○大学連盟選抜チーム』など“選ばれた人材”としか試合をしていない。同大学単独チームと試合を行った理由は、ある意味で“身内”だからだ。 「同大学野球部には桑田ジュニアだけでなく、川相昌弘ヘッドコーチの次男や大森剛・育成部ディレクターの長男も在籍していました」(前出・関係者) しかも、川相ジュニアは今秋の巨人入団テストを受験し、合格。一般的に合格者は、ドラフト下位か育成枠で指名される。桑田ジュニアは指名されなかった場合、「独立リーグで頑張る」と語っているが、桑田氏も将来の指導者候補の1人。今後の関係を考えれば、放置できない。とすれば…。 密約以上の“無言の圧力”のニオイがする。
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スポーツ 2014年10月23日 15時00分
仁川大会より最悪になる平昌冬季五輪
10月4日、仁川アジア大会が閉幕した。日本は史上最多の金47、銀76、銅77と計200個のメダルを獲得したが、同時に聞こえてきたのは「2018年の平昌冬季五輪は大丈夫か!?」の声である。 「今年行われたソチ五輪、サッカーW杯と比べるまでもなく、近年の国際スポーツ大会の会場としては最悪でした」(現地入り記者) 宿泊ホテルのエレベーターが故障し、日本のサッカー代表選手団は、22階を上り下りさせられた。日本は“大人”として対応したが、準々決勝でホスト国・韓国と戦った際、伊藤博文暗殺事件の安重根の肖像画がまたもや掲げられた。また、野球・タイ代表の夜間練習では照明機の使用を許可せず、バドミントン会場では停電も起きている。 「ボクシングは特にひどかった。男女ともにあからさまな“疑惑の判定”で、韓国選手の手を上げる試合が続出していました」(同) 整備、待遇ともに最悪な上、公平性まで保たれていない。五輪の開催能力に疑問の声が出るのも当然か。 「仁川大会は女子サッカーの優勝など、北朝鮮の活躍も目立ちました。北朝鮮は昨年12月、金正恩第一書記の肝いりで馬息嶺スキー場をオープンさせており、スポーツで存在感をアピールしようとしています」(全国紙政治部記者) 平昌大会の弱点は経済事情もあるが、雪不足と地形的な問題で、国際大会に対応できる競技施設の一部を造れないことらしい。 「そこで浮上してきたのが、馬息嶺スキー場への『会場変更』です」(同) 今回のアジア大会での醜態も重なり、南北共催説も真実味を増している。北朝鮮はウエルカムの姿勢を韓国側にすでに伝えたという。韓国のメンツ次第だが、五輪で恥の上塗りをするよりはマシかもしれない。
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スポーツ 2014年10月22日 16時00分
ドラフト戦線異常アリ! 2014年のキーワードは「外れ1位」(北海道日本ハム編)
スカウト会議が10月16日に招集されたのは既報通りだが、クライマックスシリーズ第2ステージの真っ只中に栗山英樹監督(53)も同席させ、指名候補を映したVTRを3時間近く流したという。今さらだが、日本ハムのドラフト戦略は「ブレない」。他球団との競合や周辺情報に惑わされることなく、その年のナンバー1を獲りに行く。一貫した方針のあるチームなのだ。 2011年、菅野智之(現巨人)を1位入札したときのことだ。菅野の名前がアナウンスされるなり、ドラフト会場のホテルで待機していたチーム関係者が、「えっ!?」と声を上げた。菅野の強行指名を知らされていなかったという。また、翌12年の夏の甲子園大会中、ほんの数分だが、別の関係者と話をすることができた。「今年の1位指名は、大谷(翔平/現日本ハム)ですか」と聞いたら、 「いや、本当に分からないんだよ」 と返してきた。 メジャー志望だった大谷の強行指名は、学校、家族への配慮もあって、事前表明された。しかし、菅野の強行指名を当日まで知らなかったと話す球団関係者は1人や2人ではなかった。マスコミ取材でドラフトというトップシークレットを明かす関係者はいないが、複数から聞かれた「菅野の強行指名を知らなかった発言」が本当ならば、この球団の1位指名は、ごく一部の要人だけで決められているのではないだろうか。 チーム編成に絶大な権限を持っているのは、山田正雄GM。その年のナンバー1を獲るチーム方針から考えると、1位候補は、有原航平(早大)、安楽智大(済美高)、高橋光成(前橋育英)、山崎康晃(亜大)だが、彼らの指名入札が他球団と重複するのは必至で、『外れ1位候補』も他球団と被るだろう。 昨季、日本ハムは1位指名の抽選で3度外れている。ここまでクジ運に見放されれば、『将来性』に切換え、高校生野手・渡辺諒を選ぶしかなかったのだろう。同様に、日本ハムスカウト陣は『独自の視点』も持っている。11年ドラフトでソフトボール部在籍の大嶋匠捕手を指名しており、今年もそんな異色指名があるとしたら、独立リーグ・信濃グランセーズの右腕・井坂肇(24)が考えられる。地元優先ならば、北海道・北照高左腕、斉藤綱記だろう。この斉藤のもとには「複数球団の調査書が届いている」という。身長180センチ・体重83?と恵まれた体の好左腕を他球団がさらうのを黙って見ているとは思えない。まして、日本ハムは次世代の『左の先発投手』が育っていない。 左腕投手の補強を考えているのなら、JR東日本の左腕・坂寄晴一が選ばれるのではないだろうか。坂寄は今年5月の巨人二軍との交流戦に先発し、5回パーフェクトと“結果”を出している。真っ直ぐは速くない。だが、変化球を低めに集め、緩急で勝負することができる。社会人大会を視察してきた他球団のスカウトはこの坂寄に対し、慎重な物言いをしていたが、日本ハムの今成泰章スカウトは巨人二軍戦の時点で、「成長した。実戦向き」と言い切っていた。 「内野手を探している」との情報もある。PL学園の主将・中川圭太(二塁手)と、九州国際大付高の古澤勝吾(遊撃手)を高評価しているという。芝草宇宙スカウトが夏の甲子園予選でこの中川を見ており、一部メディアに「体も大きいし、(打撃が)力強い」とコメントしていた。同校が不祥事で学校長が“代理監督”となり、生徒主体で夏の甲子園予選を戦ったのは有名だが、チームをまとめたリーダーシップぶりは、プロ野球界でも一目置かれている。しかも、一発だけではなく、走れるタイプでもある。ベテラン・金子誠の引退、捕手登録の近藤健介に三塁を守らす状況を考えると、栗山監督は三遊間を守れる選手を欲していると思われるが、日本ハムは育成のチームでもある。「各守備位置の極意はプロで教える方針」なので、問題はないだろう。 古澤はこれまで大々的に報じられたことがない。同校に超高校級捕手・清水優心もいたためだが、実は、地元・ソフトバンクも早くからチェックしてきた有望高校生の1人で、「走攻守の平均値が高い選手」だそうだ。古澤、清水のいる九州国際大付高の視察にあたってきた日本ハムスカウトの1人に、大渕隆スカウトディレクターがいる。大渕氏は陽岱鋼、斎藤佑樹、大谷翔平の交渉に当たった“球団の要人”だ。「ごく一部が極秘裏に指名選手を選ぶ」なる推測が間違っていなければ、古澤も指名リストに入っているはずだが…。(了)
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スポーツ 2014年10月22日 15時00分
視察したスカウトの役職で球団の本気度がわかる! 2014年ドラフトで本当の目玉選手たち 大学・社会人編
10月23日に迫ったプロ野球ドラフト会議。新聞紙上や専門紙上を賑わせている注目選手たちは、大会での実績や、50m走に球速や遠投能力などといった身体能力が評価されている。そういった注目度とは別に、今回は視察したスカウトの役職の高さや、球団数などから、独自に上位指名必至の“本当の目玉選手”を紹介。高校生編に続いて大学・社会人をピックアップ。(大学・社会人)●風張蓮(かざはり・れん=東農大北海道/投手・右投右打) 4年前の伊保内高卒業時もドラフト候補に挙がったが、指名を見送られている。 上岡良一楽天スカウトが「以前は直球にバラツキがあったけど、安定してきた」と成長にお墨付きを出しており、直接視察した中村勝広阪神GMは「上位指名候補」と言い切った。重い球質の直球を投げるが、縦のカーブにも特徴がある即戦力。●野間峻祥(のま・たかよし=中部大学大/外野手・右投左打) 巨人の外れ1位候補と伝えられる地方の雄。今夏に巨人二軍と行った交流試合で三塁打と二塁打を放ち、彗星の如く巨人の上位指名候補に現れた。 俊足好打強肩と三拍子揃っていて、オリックスの糸井に似たタイプ。今年、大ブレークを果たした広島の菊池涼介を見出した松本奉文スカウトは「相手投手の左右に関係なく打てる」と、バットコントロールのよさを特に評価している。●加藤貴之(かとう・たかゆき=新日鐵住金かずさマジック/投手・左投左打) 鈴木葉留彦西武球団本部長が「上位候補」と言い切った即戦力左腕。 苑田聡彦広島スカウト統括部長も「後ろがゆっくりで、腕が急にバッと出てくるから、タイミングが取りづらい」と語り、同じ大学生左腕で上位指名候補の戸根千明(日大)、佐野泰雄(平成国際大)よりも高い評価をしている球団がある。特に西武は地元出身の佐野を長く見てきただけに、加藤を指名するか、佐野を指名するか悩ましいだろう。●江藤圭樹(えとう・よしき=セガサミー/二塁手・右投左打) 今年は社会人、大学生に即戦力と称される内野手が多い。日本新薬の倉本寿彦がスピードプレーヤーなら、この江藤は一発長打が魅力のタイプた。永山勝ソフトバンクスカウト部長と諸積兼司ロッテスカウトは、早大二塁手の中村奨吾を買っているが、早くから江藤を見てきた岩井隆之日本ハムスカウトは、一貫して高い評価を続け、「ボールを待つ“間”がいい」と話す。日本文理大時代に大瀬良大地(現広島)を打ち込んだ実績が魅力的な選手だ。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2014年10月21日 18時00分
ドラフト戦線異常アリ! 2014年のキーワードは「外れ1位」(DeNA編)
「投手だけで42人はやっぱり多すぎた。適切なのは33、34人ぐらいだろう」 去る10月3日、育成選手を含む大量12選手の解雇を発表した後、高田繁GMは一部メディアにそうこぼしたという。12人の解雇選手の内訳は『投手11人、野手1人』。たしかに、70人の支配下登録内にいるDeNAナインのうち、37人が投手だった。 旧経営陣の残した『負の遺産』と言っていいだろう。だが何故、こんなアンバランスなチーム構成になったのかと言えば、大黒柱になりうる投手がいなかったからだ。今季は山口俊、久保康友、モスコーソ、井納翔一が活躍し、三浦大輔も復活した。思い切った『チーム改革』に乗り出すことができたのはそのためで、あとはバランス面を考えれば、『左の先発投手』が欲しいといったところだろう。 10月17日、スカウト会議が開かれた。吉田孝司部長は「即戦力(投手)が中心になる」と語るだけで、当然のことながら、詳しい内容は教えてくれなかった。 同日、3時間強のビデオも映像されたという。DeNAも有原航平(早大)、安楽智大(済美高)をトップ候補に位置づけたのは間違いないが、高田繁GMの動向から『別の2人投手』の1位指名も予想されている。 今年3月、同GMは山崎福也(明大)を直接視察し、「欲しい投手の1人。必ず(今後も)見ていく」と語り、その後、松本裕樹(盛岡大付属)も直接視察している。しかも、わざわざ岩手県まで出向いて、だ。また、今年のドラフト全体を指して、こうも語っていた。 「故障があったり、調子を落としたりで見極めが難しい」 故障と聞いてピンとくるのが、有原と安楽。有原は18日の立教戦に登板し、『6回被安打7失点4』という結果だった。右肘の違和感で今季はほとんど投げていない。本来のポジショニングである先発は、この日が初めてだった。各球団スカウトは「問題ナシ!」と声を揃えており、そのネット裏には吉田部長の姿もあった。有原と山崎で最終判断に入り、松本を『外れ1位』に考えているのではないだろうか(同時点)。 新日鐵住友鹿島の好左腕・横山雄哉(20)、さらに、中日が一歩リードしている状況だが、お膝元の社会人・野村亮介(21=三菱日立パワーシステム横浜/右投右打)も高く評価しているという。横山は「1位でなければ獲れない投手」との声も聞かれた。明大・山崎も1位で消えるだろう。 ライバル球団の関係者が2位指名までの流れをこう予想していた。 「今年は大半の球団が有原、安楽で1回目の指名入札を行い、2回目の入札で山崎、石田(健大=法大/左投左打)、佐野泰雄(平成国際大/左投左打)、松本らに散らばるのではないか。球団によって、抽選クジを3回も4回も引くことになると思う」 高橋光成(前橋育英)も1回目の指名入札が集中すると予想されている。本命と『再入札の選手』の力量差が心配であれば、さほど指名の集中しない投手に切り換える方法もある。しかし、DeNAは2年連続で1位指名の抽選を外している。球界参入してまだ3年目だが、最初の抽選クジに当たったことがないため、希望選手の入札が重複するのを強く嫌う傾向もあるのだ。同時点で、抽選クジを引くのは高田GMだと聞く。高田GMが抽選クジを避ける側にまわれば、最初の1位入札選手を松本か横山に切り換えてくるだろう。 「飯塚悟史(日本文理高)、岡本和真(智弁学園)の上位指名もあり得る」(前出・同) 他球団からは、DeNAが高校生を上位指名すると予想する声も聞かれた。 飯塚は夏の甲子園を沸かせた好投手であり、1人で5試合を投げ抜いたスタミナと精神力に、プロスカウトも舌を巻いていた。飯塚は甲子園大会終了後、「投手で勝負したい」とコメントしていたが、『左のスラッガー』として育てたいと言うスカウトも多かった。 この飯塚を『投手』として評価しているのが、DeNAと阪神。「1位で即戦力、2位で将来性の高校生」の戦略ではないだろうか。 また、中畑清監督は二遊間の強化を要請している。梶谷、筒香が外野コンバートされ、内野手の頭数が足らない状況を考えると、即戦力でなければならない。『二遊間を守れるタイプ』と条件を満たすのは、日本新薬の倉本寿彦(右投左打)、江藤圭樹(セガサミー/右投左打)。石川駿(JX-ENEOS)、早大の中村奨吾もいるが、12年1位指名の白崎浩之が右バッターなので、左バッターの倉本、江藤の方が指名リストのランキングが「上」だろう。
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スポーツ 2014年10月21日 15時30分
日テレ踏んだり蹴ったり! CS盛り上がらず、日本シリーズ吹っ飛んだ
プロ野球セ・リーグのCS(クライマックスシリーズ)ファイナルステージ(巨人対阪神)は、レギュラーシーズン2位の阪神が1位の巨人に怒涛の4連勝を飾り、下剋上を果たして、05年以来、9年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。 この予想外の事態に、まさに踏んだり蹴ったりなのが、日本テレビだ。 CSファイナルステージは、同局が第1、3、4戦を地上波放送(第2戦は地上波中継なし)したが、巨人の連戦連敗で全く盛り上がらず、関東地区での視聴率は第1戦(10月15日)=8.4%、第3戦(17日)=10.4%、第4戦(18日)=13.3%と極めて低調だった。 一方、阪神の地元・関西地区(読売テレビ)では、第1戦=16.8%、第3戦=16.2%、第4戦=23.9%と高視聴率を連発した。 日テレにとっては、CSの中継が低視聴率に終わったのもさることながら、日本シリーズ中継が吹っ飛んでしまったのは、あまりにも痛かった。 当初、同局では巨人が日本シリーズに進出した場合、第1、2、6、7戦を中継する予定となっていた。近年、巨人戦の視聴率は低下するばかりだが、日本シリーズとなれば、話は別で、昨年の巨人対楽天戦も高視聴率を獲った。同局では高い視聴率が見込め、第7戦までもつれた場合は、最大4試合放送できたはずなのに、巨人の失態で、消滅したとあっては、あまりにも痛すぎた。 巨人が出場しない日本シリーズは、11年の中日対ソフトバンク以来、3年ぶりとなる。関西地区と北部九州地区では、局地的な盛り上がりをみせそうだが、関東では“お寒い”日本シリーズとなりそうだ。(落合一郎)
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スポーツ 2014年10月21日 15時00分
視察したスカウトの役職で球団の本気度がわかる! 2014年ドラフトで本当の目玉選手たち 高校生編
10月23日に迫ったプロ野球ドラフト会議。新聞紙上や専門紙上を賑わせている注目選手たちは、大会での実績や、50m走に球速や遠投能力などといった身体能力が評価されている。そういった注目度とは別に、今回は視察したスカウトの役職の高さや、球団数などから、独自に上位指名必至の“本当の目玉選手”を紹介。まずは高校生から。別記事で大卒・社会人もピックアップ。●松本裕樹(まつもと・ゆうき=盛岡大付/投手・右投左打) 投手として150キロ強の直球と、打者として高校通算54アーチを誇る“二代目二刀流”。スカウト部長など、編成トップの直接視察数が最も多い。高田繁DeNAベイスターズGMも「凄い伸びしろを感じる」と絶賛している。 だが、プロスカウトたちが最も評価しているのは、したたかな投球術だ。投手としてのスキルは、他にドラフト1位候補として名が挙がっている有原航平、安楽智大、山崎康晃、高橋光成以上。走者が得点圏に行くまでは70%の力で投げ、窮地になって初めて全力投球する。また、要所になるまで決め球の変化球を隠し、かつ、外角勝負もできる投球術も光る。中村勝広阪神GMは「北別府(学=元広島)みたい」、早川実楽天スカウトグループマネージャーは「ベテラン投手みたい」、山下哲治巨人スカウト部長も「息の長い投手になる。軽く投げても、グッと(ボールが)伸びる」と、各球団の編成トップクラスたちから絶賛されている。 松本自身は「練習なら打撃の方が好き。試合では投手の方が面白い」とコメント。各球団とも投手として視察してきたが、打席に立つセ・リーグ向きだろう。●塹江敦哉(ほりえ・あつや=高松北/投手・左投左打) 夏の甲子園で富山商が快進撃する立役者となった森田駿哉が進学表明したことにより、一気に急浮上してきた未完の大器。「課題は多いが、大化けする可能性がある」と、山本宣史阪神スカウトが言えば、山下巨人スカウト部長は「3位より上で指名される可能性がある」と上位指名必至との見解。中田宗男中日スカウト部長は「(今春のセンバツで活躍し、すでに社会人入りを表明している)佐野日大の左腕、田嶋投手と比べても勝るとも劣らない」とドラフト1位候補だった選手を比較対象に挙げた。 将来性では法大の左腕、石田健大以上だが、制球力の課題に課題が残りそうだ。●栗原陵矢(くりはら・りょうや=春江工高/捕手・右投左打) 18Uアジア選手権で評価を高めた投手が高橋光成なら、圧倒的な存在感でプロスカウトを唸らせたのが栗原だ。 四番打者で正捕手として九州国際大付を夏の甲子園へ導いた、ドラフト上位指名候補の清水優心も強肩だが、その清水より投手とのコミュニケーション能力に長けていると評判が高い。スカウトの間では大卒選手の青学大の加藤匠馬、創価大の寺嶋寛大と比較されるほどの能力がある。池之上格スカウト阪神課長は「ウチにいた矢野(燿大)を思い出す」と、長年レギュラーを張った名捕手に例え、由田慎太郎オリックススカウトも「野球のセンスがある。目に力がある」と高い評価をしている。●宗佑磨(むね・ゆうま=横浜隼人/遊撃手・右投左打) ギニア人の父を持つハーフ。今夏は怪我の治療のため、甲子園神奈川県予選にも出場できなかったが、身体能力の高さが非常に評価されている選手だ。その証拠にヤクルト、ソフトバンクなど9球団が視察している。「体が細すぎるので心配」という声もあるが、水谷哲也横浜隼人監督は「スポンジのように吸収力がある子。朝から晩まで野球漬けになれば、果てしなく力がつくかも」と、将来性に太鼓判を押している。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2014年10月21日 11時45分
ドラフト戦線異常アリ! 2014年のキーワードは「外れ1位」(東京ヤクルト編)
即戦力投手を指名できなければ、来季も苦しいシーズンになるだろう。計算の立つ先発投手は、小川泰弘、石川雅規の2人だけ。館山昌平は右肘の再手術で一軍登板がなかった。昨年オフに右肩にメスを入れた(佐藤)由規も、二軍登板こそ果たしたが、終盤戦に再び違和感を訴えた。期待の新人・杉浦稔大も出遅れ、苦しい展開が続いた。 ヤクルトのスカウト会議は10月8日に開かれた。鳥原公二チーフスカウトは「勝つために必要な投手を集める。競合は辞さず、良い投手を…」と力強く語っていたが、その直後、社会人の雄・竹下真吾投手(ヤマハ=24/左投左打)の名前が浮上。竹下も複数球団がマークする好投手ではあるが、「有原(航平)、安楽(智大)の指名競合で外れた場合を恐れ、確実路線に転じた」との声が支配的だ。 ヤクルトは昨年オフ、トレード、FA補強を行わずにシーズンに突入した。外国人投手は獲得したが、ドラフト会議を『戦力補強の数少ない機会』と捉えている。 「球団経営が厳しいと聞いています。補強費にまわす資金にも制限があって、動きたくても動けないのでしょう」(プロ野球解説者) だが、野手は順調に育っている。今季ブレイクした山田哲人(22)を筆頭に、(高井)雄平(30)、川端慎吾(27)、畠山和洋(32)が打率3割強をマークし、中村悠平(24)、飯原誉士(31)、森岡良介(30)も高い打率成績を残した。 「谷内(亮太)、西浦(直亨)と2年連続で大学生内野手を指名しましたが、目立った活躍は見せていません。彼らは今後に期待するとして、チーム内に『野手は自前で育てた方が確実』の声が出ています」(関係者) 野手での指名があるとすれば、高校生になりそうだ。 同じく、近年のドラフト指名選手の活躍から考えると、社会人出身の投手に“助けられている”。13年は江村将也が31試合に登板し、今季は秋吉亮が奮闘した。秋吉の登板数61試合は、チーム最多だ。但し、もっとも熱心に見ていた社会人投手は、先の竹下。高木伴(NTT東日本/右投右打)、土肥寛昌(ホンダ鈴鹿/右投右打)は、「ストレートが速いだけではなく、重さもある」(在京球団スカウト)とのことで、今のヤクルト投手陣には少ないタイプ。江村は4位、昨年は指名最後を社会人捕手・藤井亮太で締めた(6位)。8日のスカウト会議後の「少ない(指名候補の)なかで、勝つために…」と、例年よりも指名選手が多くなることも示唆していた。近年、下位で20代半ばの社会人選手を指名するやり方からして、その指名枠を広げるという意味にも取れるが…。 ヤクルトも有原航平(早大)、安楽智大(済美高)、山崎康晃(亜大)、石田健大(法大)を1位候補としている。好投手・鈴木優(雪谷高)のもとにも熱心に足を運んでいた。 ヤクルトには、他球団も一目置く若手スカウトがいた。来季、二軍打撃コーチに配置換えとなる斉藤宜之氏だ。小川泰弘に早くから目をつけていたという。その斉藤スカウトの“置き土産”があるとしたら、島袋洋奨(中大)かもしれない。甲子園を沸かせた左腕は大学球界で苦しんだが、「もっとスピードが出るはず」と“プロ入り後の伸びしろ”を語っていた。他球団は大学球界での成績がイマイチなので、プロ入り後の成長に期待して上位指名してくるのではないだろうか。 他に高校野手は、宗佑麿(横浜隼人)、脇本直人(健大高崎)、浅間大基(横浜高)。影響力を持つスカウトの1人、羅本新二氏は、植田海(近江高)の守備センスを絶賛していたそうだ。同スカウトが社会人・本田技研の出身ということも考えると、同社(現ホンダ鈴鹿)で、主にリリーバーとして活躍してきた守屋功輝(21=右投右打)の指名も予想できるが…。 編成を統括する新純生・球団専務が、今年6月、田中英祐(京大)を直接取材したとの情報もある。ヤクルト関係者に田中の話を振ると、「大学がどこというのは関係なく…」と返してくる。『同リーグでナンバー1投手』というのが他球団を含めた田中評だ。しかし、「大学ウンヌン」と返答するのは、すでに他地区の好投手との比較も終えているからだろう。色々な意味で、ヤクルトのドラフトは異質なものになりそうだ。
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