スポーツ
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スポーツ 2014年11月18日 15時30分
“大甘昇進”の弊害か… 大関・豪栄道が負け越しの危機
先の秋場所で大関昇進を果たした豪栄道(28=境川)が、この九州場所(11月9日〜23日=福岡国際センター)でも、また負け越しの危機に瀕している。 今場所の豪栄道は初日に宝富士、2日目に豪風と平幕力士相手に連敗スタート。9日目には横綱・日馬富士に敗れ、4勝5敗と黒星が先行している。大関の責任といえる2ケタ勝利を成し遂げるためには、残り6日を全勝でいかなければならない。 それどころか、まだ横綱・白鵬、鶴竜、大関・琴奨菊、稀勢の里との対戦が残されており、勝ち越しも厳しい状況となっている。負け越せば、昇進3場所目で早くもカド番となる。 昇進場所となった先場所は、7勝7敗で千秋楽を迎え、辛うじて勝ち越した。新大関の場所は、かなりのプレッシャーもかかり、同情すべき面もあるが、さすがに昇進から2場所連続で不振となると、改めて、その昇進に疑問符が付くことになる。 豪栄道は大関昇進の直前3場所で32勝を挙げたが、昇進の目安とされる33勝には星が足りなかった。その3場所の成績は12勝、8勝、12勝で、2場所前の8勝どまりは、なんとも印象が悪かった。しかし、それでも12年春場所から今年名古屋場所まで、14場所連続で関脇の地位を維持した安定感が評価され、大甘で大関に推挙された。 だが、実際に大関に上げてみると、2場所連続の不振。優勝争いに全く絡めないどころか、一進一退の星が続くばかりで、大関の責任をまるで果たせておらず、「昇進は時期尚早だった」といわれかねない。 今回悪い例をつくってしまったことで、次に大関に昇進する力士に対しては、高いハードルが求められることになりそうだ。せめて、負け越しだけは回避してほしいものだが…。(落合一郎)
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スポーツ 2014年11月18日 15時00分
日ハム黄金ルーキー・有原航平を先輩風で潰す“二軍の長老”斎藤祐樹
日本ハムの黄金ルーキー有原航平(22=早大)が潰される!? 去る11月3日、東京六大学野球秋季リーグ戦(対慶大)に有原がリリーフ登板した。優勝の懸かった大一番で、4回を投げて失点1。その1点が決定打となり、優勝は明治大学へ…。 「直球は130キロ台。ドラフト前から懸念されていた右肘の故障の影響でしょう」(スポーツ紙記者) しかし、不安要素は右肘だけではない。早大の先輩、斎藤佑樹との関係である。有原は指名後、斎藤と同じユニホームを着ることについて質問され、「主将としてチームをまとめられた人」と尊敬の念を伝えていた。言うまでもなく、早大は野球名門校であり、上下関係も厳しい。 「チーム合流後、最初にあいさつしなければならないのが斎藤です。名門校出身の選手は他球団OBにも同様にしています」(プロ野球解説者) 栗山英樹監督はダルビッシュ、大谷に倣って、有原が二軍スタートとなることを示唆していた。そうなるとキャンプ中、斎藤と接する時間は必然的に長くなり、有原の教育係は“斎藤センパイ”が務めることになる。 「斎藤自身もそのつもりでいるようですね。早大関係者から『有原をよろしく』みたいな連絡を受けています」(チーム関係者) しかし「斎藤と組むことはマイナス」と、先の解説者が心配する。 「キャッチボールは斎藤-有原の組み合わせになるが、ハッキリ言って斎藤は肩が弱い。他選手が60メートルくらいを投げているときも40メートル以上投げようとせず、キャッチボールの列で斎藤が他選手よりも前にポツンと立っているのは、ファンの間ではおなじみの光景です。足も遅い、体も硬い。こういう選手と一緒に練習すれば、おのずとモチベーションも落ち、練習不足となってしまう。栗山監督は有原を、来季中盤には先発ローテの二番手で使う予定。ならば、教育係は再検討すべきだと思いますね」 昨今、斎藤は“二軍の長老”になりかけている。有原が“半価値”にならないことを祈りたい。
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スポーツ 2014年11月17日 15時00分
巨人内紛 原監督VS阿部 乱れ飛ぶ女スキャンダル報復抗争(2)
こうも続けて巨人選手がヤリ玉に挙がるのはなぜか。チーム関係者しか知らないマル秘情報を誰が流したのかは知る由もないが、巨人内部に“ユダ”がいることは想像できる。背後に透けて見えるのは“独裁化を図る指揮官”との声もある。 「小泉の枕営業ビデオにしても、不倫相手が阿部でなければ芸能マスコミも飛び付かなかった。きっちりツボを押さえており、巨人は日本シリーズ進出を逃したが、悪いのは原監督の采配ではなく、阿部、澤村、坂本の巨人選手としての自覚不足だと…。彼らを快く思わない勢力が、裏から情報を流しているのでしょう」 巨人内部をよく知る関係者から、こんな声が聞こえてきた。背景にあるのは、次期監督が約束されている松井秀喜氏に急接近を図り、原政権に批判的だった阿部一派の存在だという。 「阿部や松井にも親しいマスコミ関係者が数多くおり、報復として原監督サイドの“爆弾”を打ち返すのでは、との情報もある。表には出ていないが、チーム関係者しか知り得ないオンナやカネにまつわる噂はゴマンとあります。選手や球団職員の多くは将来の松井政権を見据え、阿部に味方した方が得、というソロバン勘定もある。原監督に隠し子!? というにわかには信じられない怪情報も耳にしている。ニューヨークにいる松井にしても夫人の存在はベールに包まれたままで、さまざまな情報が寄せられています」(女性誌記者) しかし、巨人がリーグ3連覇を果たした原監督の続投を選択した以上、阿部は本流を外され、勝負はついた格好。原監督は自身の後継者として高橋由伸外野手を兼任打撃コーチとして入閣させ、監督を禅譲する準備を始めている。 これまで松井と阿部の“中2階”だった男が「次期監督の本命」に躍り出たことで、巨人内部の勢力図がはっきり塗り替えられたと言っていい。 「阿部の衰えは確かに著しい。2年前は捕手史上最高となる打率3割4分をマークして首位打者に輝いたが、今期は2割4分8厘。4月には26打席無安打という不名誉な自己ワーストも記録した。表向きは阿部を一塁にコンバートすることで得点力を高めるとしているが、メジャーからスラッガーを引き入れれば一塁は競争になる。ドラフトで将来の4番候補の岡本和真内野手(智弁学園)を1位指名したのも、阿部にプレッシャーをかける狙いがある。ともあれ、高橋由が後継に浮上したことで、後3年は自身が監督を続行する腹です。阿部の捕手追放は巨人からの失墜の始まりでもある」(球界関係者) この2年間、原監督に1億円不倫スキャンダル騒動が発覚したからか、巨人は納会を都内のホテルで開催していたが、今年は従来の熱海に戻す、との情報もある。ここにも原監督の自信の程が見て取れる。
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スポーツ 2014年11月16日 15時00分
巨人内紛 原監督VS阿部 乱れ飛ぶ女スキャンダル報復抗争(1)
ペナントレース、クライマックスシリーズと苦戦を強いられたソフトバンクが“負けなし”で勝ち進んだ阪神を圧倒した今年の日本シリーズ。その裏でマスコミをにぎやかせていたのが巨人選手のスキャンダル報道だ。 このネタ元は、何と「原監督サイド」という噂がある…。本来なら辞任ものの阪神とのCSファイナル4連敗敗退。しかし、原辰徳監督に代わってマスコミから“戦犯扱い”とされたのが、主将の阿部慎之助捕手と阿部がかわいがっている澤村拓一投手。巨人が出ない日本シリーズを“待ってました”とばかり、スキャンダルが発覚したからだ。 阿部の件は、2年前にも不倫が報じられた元グラビアアイドルで女優の小泉麻耶(26)との逢瀬。巨人がペナント優勝を決めた9月26日にも横浜ベイシェラトンホテルにお泊まりし、一夜を共にしたと『週刊文春』(11月6日号)が報じた。 不倫も問題だが、話をややこしくしているのが、小泉が昨年末まで所属していた大手芸能プロダクション時代、事務所の幹部との“社内枕営業”を強いられ、証拠として密かに撮影したその人物とのセックス本番ビデオがある、とされていることだ。 「これまで業界のタブーとされてきた枕営業の事実をカミングアウトしたことで、芸能界全体が神経質になっています。その上、ビデオの存在まで示唆している。しかも、小泉に頻繁に性行為を求めたとされるこの人物は、証拠写真を元に恐喝されたと応酬しており、裁判に発展する可能性がある。そうなれば、小泉は阿部の不倫相手でもあったわけで、阿部に火の粉がかかりかねない。いや、阿部自身もセックスを盗み撮りされていた可能性だってある。そんな大スキャンダルが表面化しようものなら、天地がひっくり返るほどのパニックになりますよ。球団としても放置はできないでしょう」(スポーツ紙デスク) 現に“阿部抜き”シフトの動きが出てきた。原監督は「体の負担軽減」を理由に阿部の一塁コンバートを決め、阿部も受け入れた。しかし、新人の小林誠司捕手だけでは心もとないことから、巨人は楽天・嶋基宏捕手の獲得に乗り出した。その嶋がFA残留を決めるや、今度はヤクルト・相川亮二のFA獲得にスイッチ。早い話が「何が何でも捕手阿部締め出しシフトの敢行」である。 気になる醜聞がもう一つ。阿部派の若頭的存在の澤村拓一投手と坂本勇人内野手のスキャンダル報道である。 日本シリーズ進出を懸けた阪神とのCSファイナルで敗退した夜、澤村は坂本と阪神・伊藤隼太外野手と一緒に六本木のクラブで豪遊。VIPルームで女性3人を相手に合コンしていたと『週刊ポスト』(11月7日号)がスッパ抜いた。こちらも巨人ファンから非難の声が上がった。
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スポーツ 2014年11月16日 10時00分
小塚桃子ゴルフ連載(11)第三部・100を切るゴルフ実践編「パー3コースの攻略法(解説編)」
皆さん、こんにちは。前回はアプローチについて私なりの“攻撃法”を綴ってみました。 今回は、「100を切りたい」ゴルファーにとっては一番、スコアを伸ばせるコースである「パー3」コースについて攻略していこうと思います。大体、ゴルフ場はハーフで2コース、残りのハーフで2コースがパー3。つまり18ホールの内の4コースがパー3なのです。距離が短いのでパーが取りやすい。プロゴルファーはバーディが狙い難く、パーセーブするのが目一杯という厄介なコースですが、一般ゴルファーは別。常にボギー以上で上がるゴルファーにとっては「パーが狙いやすい=スコアが伸ばせる」というコースです。 まずはショット。1ラウンドに4コースほどパー3のコースがありますよね。ところが同じパー3でも全てのヤードが違う。同じパー3であっても片や98ヤードで、極端に短いショートホールもあると思えば、150ヤードという長めのショートホールもあるもの…パー3だからと言っていつも同じショットやクラブではないのです。 例えば98ヤードの場合、私でしたら、9番アイアンを使用します。普通にフルショットすれば、ほぼグリーンに乗ります。距離が短ければ短いほど、グリーンを狙いやすいので、ボールもブレない。距離が長いロングホールはドライバーで遠くに飛ばす為、飛距離がある分、スライスしたりするでしょう。皆さんも経験ありますよね。 ところが飛距離が無い(距離が短い)とボールが飛んでいる時間は少なく、「曲がる前に落下」します。結果として、真っ直ぐ飛んでいる…という状況になります。ただ、「ワンオンを狙う」という気分にさせられるコースですが危険ゾーンもたくさんあります。グリーン手前の右側に池があったり、(グリーン手前に)大きなバンカーがあったり…一歩間違えば、そういった「落とし穴」にハマる事があります。 右側に池がある時は、大胆に左に刻んで行く事が賢明。敢えてワンオンを狙わない。手前にバンカーがあるのでしたら、(バンカーが苦手な人は)98ヤードコースの場合、8番アイアンを使用。105ヤードを打つ感覚でこちらは敢えてピンよりもオーバーさせるのです。 98ヤードは一般的に9番で打つもの。ところが手前のバンカーには絶対、落としたく無い…この理由から「番手を上げる」という作業に入ります。今度はグリーン奥のバンカーがある場合はどうすればいいか−−。 ここもワンオンを狙わず大胆に手前に落としましょう。基本的にピンというよりグリーン周りの環境次第。どの障害物がどこにあるかという事だけを意識して打てればスコアは100%伸びます。 次にパー3であっても距離が長いコースについての攻略。前述の150ヤードと仮定して私の攻め方をお伝えします。私は5番ウッドで打ちます。けれど、それは障害物が無い場合のみ。手前に池やバンカーがある場合はドライバーを導入。それも「軽く合わせる感じ」でショットします。距離は165ヤードくらい(※)を意識してショットするのが理想。勿論、ドライバーなので力を抜いて打ったら、それが却ってスーパーショット…グリーンを遥かに超えるショットになる危険性もあります。 手前の池が恐怖でしたら、ドライバーは使用しない。最初から「刻む」事に徹します。そして残り約40ヤードでS(サンドウェッジ)で乗せて、カップに入れます。 ドライバーが怖い人は今の方法がベストです。奥に障害物がない場合は無理してでもドライバーを使用したほうがいいですね。スコアの短縮が望めます。とはいえコース横には必ず茂みなどがあります。その対策も頭に入れてドライバーショットを心がけましょう。ただ、最終的には「コースマネジメント」。これが一番重要だと思います。※165ヤードを軽く打つ感覚はフルショットの「4掛け」。40%の力で打つ感覚です。小塚桃子オフィシャルブログ「季節はずれのももリンダ」 http://ameblo.jp/koduka-momoko/
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スポーツ 2014年11月15日 15時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第46R 比類なきエンターテイナー〈天龍源一郎〉
天龍源一郎の戦歴を振り返ったとき、その対戦相手や参戦団体の多彩さにはあらためて驚かされる。 馬場と猪木の2大巨頭をはじめとして三銃士に四天王、ハッスルでは芸人のHG&RGとも肌を合わせ、女子の神取忍とまでタイマンを張っている。DDT系を手始めにインディー団体にも多数参戦し、2008年には初代タイガーマスクとも初顔合わせを果たした。 海外まで含めれば武藤敬司には一歩譲るだろうが、こと国内における活躍の幅広さでは他に比肩する選手はいない。同世代の主だった選手で対戦がないのは前田日明ぐらいのものだろう。 無骨な外見と、グーパンチやサッカーボールキックで攻め立てる強直な試合ぶりから、気難しい職人肌との印象を持たれがちだが、実は日本のトップクラスの中では、プロレスのエンターテインメント性を最も表現してきたレスラーだといえよう。 「自著でも書いているように“今日を精一杯生きなければ明日は来ない”が天龍のモットーであり、その言葉通りに、どんなオファーにも真剣に取り組んできた。エンタメ色の濃いハッスルへの参戦時にも、決してバイト気分などではなく、最後までその方向性を全うしようとしていました」(プロレス記者) 大相撲という勝負の世界からプロレスへ転向して、日本デビューの前にアメリカ修業で“興行としてのプロレス”を学んだことの影響もあるのだろう。 全日本時代、「地方大会でも手抜き試合をしない」を体現する阿修羅原との『龍原砲』での激闘、いわゆる“天龍革命”にしても、勝負性を追求することは本意ではなく、まず「長州ジャパンプロ勢の離脱によって冷めた空気を変えたい」というファン目線からのサービス精神があってのことだった。 “顔面に靴ヒモの跡がつくほど”蹴り飛ばした輪島との闘いについても、後に天龍自身が「プロレスのスゴさと横綱の頑丈さを伝えたかった」と述懐している。 「ファンの目は常に意識していて、例えば“飲み屋で居合わせた初見のファンの分まで会計を済ませた”という逸話は天龍の豪快さを表しているようですが、単にそれだけじゃない。かつて天龍の経営していた寿司店にマスコミなど関係者が行くと高級店並みの金額をしっかり取られたそうで、つまり本来から気前がいいわけではなく、ファンの前ではあえてそのように振る舞っていたというのが真相です」(同・記者) そんな高いプロ意識から還暦を過ぎてもなお“一戦入魂”を貫く天龍だが、それが唯一揺らいだ試合があった。1990年4月19日、横浜文化体育館。SWS移籍直前に行われたジャンボ鶴田戦だ。 「後に天龍は『このとき初めて試合中に負けてもイイやという気持ちがよぎった』と語っています」(同) もう全日を辞めるという意識もあり、バックドロップ・ホールドによる完全なピンフォール負けを喫してしまう。それまで負けても何かしらの爪痕を残してきた天龍らしからぬ試合であった。 この敗戦は後に大きなツケを残す。 “最後に鶴田にピンフォール負けを喰らった奴の試合なんて誰が見るの?”と語ったのは上田馬之助だが、まさにこの言葉の通り。 「週刊プロレスによるバッシングがSWS崩壊の原因のようにいわれますが、それよりもファンがあの時点での天龍に魅力を感じなかったということの方が大きかったのでは?」(プロレスライター) 鶴田に完敗した天龍がエースの団体では物足りない。同じ金を払うなら、勝った鶴田の方がいいという観客心理は想像に難くない。 ましてやファンがそれまで快哉を叫んでいたのはエースの鶴田や横綱ブランドの輪島に食って掛かる姿に対してなのである。これといってライバルのいないSWSでトップに立つ天龍に、応援のしがいを感じなくとも仕方あるまい。 それでも、SWSの崩壊後も腐らなかったのが男・天龍の真骨頂だ。1994年には東京ドームでの猪木とのシングル戦で勝利を収め“馬場と猪木の両者からピンフォールを奪った唯一の日本人レスラー”という勲章を得た。 多種多様な激闘を繰り広げ、一枚看板として日本プロレス史にしっかりとその名を刻み込んで見せたのだった。〈天龍源一郎〉 1950年、福井県出身。中学入学後にスカウトを受け二所ノ関部屋に入門。最高位は西前頭筆頭。'76年、全日本プロレス入りし、ジャンボ鶴田のライバルとして活躍。SWS移籍、WAR旗揚げを経て、現在は自主興行『天龍プロジェクト』を主催している。
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スポーツ 2014年11月14日 15時30分
12球団合同トライアウト 2014年 再起を目指す男たち(前DeNA・藤井秀悟編)
11月9日、静岡県・草薙球場で行われた『第1回 12球団合同トライアウト』は、例年以上に独立リーグの編成担当者が目立っていた。 北陸・上信越地区で活動してきた『ルートインBCリーグ』に埼玉、福島の両選民球団が加わり、8球団2リーグ制に拡大される。試合数が増えれば、既存の6球団を含め、選手数の増員しなければならない。その影響だろう。群馬ダイヤモンドペガサス(ルートインBCリーグ)のシニアディレクターに就任したアレックス・ラミレス氏も視察に訪れた。 「受験選手はNPB復帰を目指しています。スカウティングの優先順位もNPBにあると思います。受験選手もNPB復帰をいちばんに考えていると思います。NPBのスカウティングが終わるのを待ってからになると思いますが、私たちも今日の調査報告をまとめ、動き出したいと思っています」 ラミレス氏はトライアウト終了後、囲み会見に応じ、そう話していた。 「NPBのスカウティングの後で」とは語っていたが、例年以上に獲得選手数が増えると思われる。 また、投手に限って言えば、経験豊富なベテランは良い意味で“ツブシ”がきく。先発、救援の両方ができる。ドラフト、FAでの投手補強ができなかったチームは、ベテラン投手に注目するのではないだろうか。 打者4人に2四球を出した藤井秀悟(37=DeNA)は「今日のために準備して、結果を残せなかった。それが現実。自分がショボ過ぎて情けない」と、まず自分を責めた。 −−アピールできた点は? 「シーズン中から嫌というほど言われた『肘が治っていないのか?』という言葉に対して、『全然、大丈夫』という姿は見せられたと思う。今でも一軍でやれる自信はある。ただ、今日の内容ではそれを口にするのもおこがましい」 藤井自身は口にしていないが、トライアウトのルールに泣かされたところもあった。実戦形式のシート打撃において、投手と捕手は“急造バッテリー”を組む。マウンドに上がる直前、井野卓(31=巨人)と顔を近づけ、サインを決めていた。井野は12年まで楽天に在籍しており、藤井とのバッテリーは初めてだったはず。藤井は「カットボール、スライダー、チェンジアップを投げた」と話していた。急造バッテリーで呼吸が合わなかったのが好成績に繋がらなかった原因とはひと言も言っていなかったが、 「(配球の)選択肢は他にもあったかもしれないが、それは大きな問題ではない」 と、トライアウトの難しさも伝えていた。 −−ここに至るまでの1カ月間、どんな練習を? 「(DeNA二軍施設の)横須賀で練習していました。横須賀に行かなかったときは自宅近くの公園で“壁当て”をしたり。一人で練習したときもあるけど、決してマイナス思考になったわけではなく…」 −−今後は? 「オファーがあればいいんですけど。何とかチャンスを与えてもらえれば、まだ勝負できると思っているので…」 先発、救援のどちらでもできると言う。リリーフをやれと言われればそれに合わせて体を作るだけだと語っていた。先発投手は長いイニングを投げるため、ボール球も混ぜるなど、ウイニングショットをより効果的に使う方法を考える。あるいは、走者を置いた場面では併殺プレーを成立させるため、打ち損じを誘う。カウント1ボール1ストライクから始まるこのシード打撃のルールでは、先発投手は持ち味を発揮しにくい。 だが、藤井は最後にこう語っていた。 「(受験選手の)バッターも打ちたかったはず。打ったとか打たれたとか結果は二の次で、自分は『まだ投げられる』というところを見せたかったし、それで(ヒットを)打たれたとかの結果は二の次であって…。相手のバッターも打ちたかったはずだし、本当に申し訳なかったと思う。ここまで来られたのはファンのおかげ。本当に感謝しています」 藤井の右手に持たれたグラブには『野球小僧』の刺繍がされていた。ファンへの感謝の言葉通り、藤井は声援を送られる度に、「ありがとう」と返していた。ベテランはどんな状況に置かれても、冷静にゲーム全体を見ている。対戦バッターの心境までも代弁する“野球小僧”の再起を信じたい。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2014年11月14日 15時00分
巨人、阪神、ソフトバンクの現場人事をかき回した星野氏の“お願い”
今年のプロ野球日本シリーズは、福岡ソフトバンクホークスの大団円で幕を閉じた。しかし、ソフトバンクはクライマックスシリーズ直前に秋山監督の退任が報じられる異例事態が起こっていた。ソフトバンクがなぜそんな時期に監督退任を報じられたのか。そこには、日本シリーズで敗れた阪神、さらには巨人をも巻き込んだ、球界の現場を去る大物からの降りかかった難題が引き金になっていたのだ。 「10月26日の第2戦試合前、星野さん(仙一=67)がソフトバンクの王貞治会長(74)を訪ねています」(在阪記者) 星野氏は他意のないことを強調し、甲子園を後にしたが、実際は違う。シリーズが始まる前から“暗躍”していたのである。 「星野氏は何かしらの肩書を持って、楽天フロントに残ることになっています。大久保博元監督の就任が正式決定されるのと前後して、各コーチは今後の去就を星野氏に相談していました」(球界関係者) 佐藤義則前楽天投手コーチ(60)、同じく、鈴木康友前内野守備走塁コーチ(55)が今季限りで楽天を退団することを星野氏に相談している。佐藤前コーチは星野政権時の右腕的存在、鈴木コーチとは中日時代からの付き合いである。星野氏はシリーズ前からこの2人をソフトバンクに売り込んでいた。一般論として、星野氏クラスの大物のお願いとなれば、相手は断らない。しかし、ソフトバンクの対応は違った。 「曖昧な返答ばかりなので、おかしいと思ったんでしょう。そんな星野氏の怪訝な様子が報道陣に漏れ、秋山幸二監督の退団が予定よりも早く報じられたんです」(同) 星野氏が王会長を訪ねたのは、佐藤、鈴木両コーチの去就に関する最終確認と見るべきだろう。王会長は工藤公康新監督(51)の望む人員でコーチ編成を進めるつもりでおり、改めて佐藤、鈴木両コーチを推薦されて「待ってくれ。相談してから」と伝えたという。事実、工藤監督の就任会見直後に、重要ポイントとなるソフトバンクの新投手コーチには吉井理人元日本ハムコーチ(49)の招聘も発表している。吉井新コーチは工藤監督と共に筑波大学大学院で学んでいる間柄。ダルビッシュ、田中将大を育てた佐藤前コーチの手腕はソフトバンクにも魅力的だったが、先に工藤監督の要望を優先したというわけだ。しかし、こんな情報も交錯している。 「星野監督が声を掛けたのはソフトバンクだけではありません。阪神、巨人にも話を持ち掛けたようです」(同) 仮に阪神が佐藤コーチの推薦を即答で受け入れていれば藤浪晋太郎(20)が、巨人ならば菅野智之(25)が、それぞれ成長を促されるであろうと期待されたに違いない。鈴木コーチも第一次原政権を支えた実績がある。阪神と巨人が、星野氏のお願いに対して即答で受け入れなかった理由は…。 「星野氏は三木谷浩史オーナーから『大久保を宜しく!』と直接頼まれています。でも、肩書だけの名誉職で楽天フロントに残るのは不本意としており、チーム編成に関わることのできるシニアディレクターか、ゼネラルマネージャー職を強く要望しています。三木谷オーナーとの駆け引きで、佐藤、鈴木両コーチを他球団に売り込んだとも見るべき」(ベテラン記者) 日本一の実績を引っ提げて誕生した工藤ホークス、来季は球団創設80周年を迎える和田阪神、CS大敗で揺れる原巨人。いずれも少しの隙間から楽天のお家騒動に巻き込まれた形だ。いずれにせよ、そのわずかな隙に入り込んでいこうとする星野氏は、球界に及ぼす影響力が未だに並大抵ではなさそうだ。
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スポーツ 2014年11月14日 10時25分
メジャー移籍目指す阪神・鳥谷 年俸は上がる? 下がる?
阪神タイガースの鳥谷敬内野手(33)が海外FA権を行使して、メジャー移籍を目指している。 今季の鳥谷は144試合出場、打率は自己最高の.311をマークし、8本塁打73打点の成績を残した。 鳥谷の魅力は打撃もさることながら、堅実な守備、選球眼の良さ、頑丈な体だ。遊撃手としての守備率は通算11年で、.985と高く、11、13、14年と3度ゴールデングラブ賞を受賞。11〜13年まで3年連続でリーグ最多の四球を選び、11年には.395で最高出塁率のタイトルを獲得している。 そして、レギュラーを獲った2年目の05年以降、10年連続で全試合出場を達成し、現在1466試合連続出場中(歴代3位)。12〜14年にわたって、遊撃手としては史上初の3年連続フルイニング出場も果たした。 そんな鳥谷に、ナショナルズなどが興味を示しているが、米FA市場での評価はそれほど高くはない。そんな背景があるのは、西岡剛(現阪神)、中島裕之(アスレチックスからFA)、田中賢介(前レンジャーズ傘下3A)らの、日本人内野手の失敗例があるからだ。 10年オフにポスティングシステムを利用して、ロッテからツインズ入りした西岡は3年契約を結んだが、結果が残せず、自らの希望で3年目の契約解除を申し出て、日本に帰還。 中島は12年オフ、西武からアスレチックスにFA移籍したが、2年間でただの1度もメジャー昇格を果たせず。球団は3年目の選択権を行使しなかった。 田中はメジャー契約を勝ち取れず、ジャイアンツ時代の13年に1度だけメジャーに昇格し、15試合に出場したが、その際は内野手失格のらく印を押され、外野にコンバートされての昇格だった。レンジャーズに移った今季は、メジャーに上がれなかった。 昨季、今季と貴重なサブとしてプレーした川崎宗則(ブルージェイズからFA)も、マリナーズ時代を含め、3年間マイナー契約が続いた。 過去をさかのぼると、西武時代にトリプル3(3割、30本、30盗塁)を達成したこともある松井稼頭央(現楽天=メッツ→ロッキーズ→アストロズ)でさえ、メジャーでの7年間は苦労をしいられた。 日本人内野手で唯一成功したといえるのは、05年にホワイトソックスのワールドシリーズ制覇に貢献した井口資仁(現ロッテ=ホワイトソックス→フィリーズ→パドレス→フィリーズ)くらいなものだ。 そんな事情で、メジャーで日本人内野手の評価は低いのだが、鳥谷は西岡や中島と同等で、松坂大輔とレッドソックスとの大型契約もまとめた大物代理人のスコット・ボラス氏が付いたこともあり、なんとかメジャー契約は確保できそうだ。 そうなると、年俸はどれくらいになるのか? 1つの指標になるのは中島の例。中島は遊撃のレギュラー候補として期待され、2年総額650万ドル(当時のレートで約5億4600万円)プラス出来高の好条件で契約した。米国に渡る前の西武での年俸は2億8000万円(12年)であったため、西武時代とほぼ同額だった。 ただ、中島の失敗例があり、同じ遊撃手の鳥谷に提示される条件は、中島のケースより下回る可能性がある。鳥谷の今季年俸は3億円だが、幸い現在は円安。1年260万ドルの契約が勝ち取れれば、日本円で今季とほぼ同じ額となる。1年300万ドル以上の契約となれば、ラッキー。円安の恩恵を受けて、年俸が極端に下がることはなさそうだ。※年俸はすべて推定(落合一郎)
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スポーツ 2014年11月13日 16時00分
日本代表合宿中のアギーレ監督帰国
サッカー・キリンチャレンジ杯(11月14日・ホンジュラス戦/18日・豪州戦)が迫っている。だが、ハビエル・アギーレ監督をめぐり、またもや醜態が発覚した。 「招集された代表メンバーは10日から合宿練習に入っています。その大事な合宿を抜け出し、アギーレ監督が一時帰国するというのです」(専門誌記者) アギーレ監督が代表指揮官に就任してまだ3カ月ほどしかたっていない。指揮官交代により戦術も変えられたが、選手は違和感を覚えている。また同監督には3年前、スペインリーグのサラゴサを指揮していたときの八百長贈賄疑惑もかけられており、日本選手との信頼関係の構築は最優先事項だったはず。それなのに合宿中に抜け出すとは、理解できない話である。 「母国メキシコでの殿堂入りが決まり、その祝賀会に参加するためだと。さらに問題なのは、代表監督の一時帰国の是非をサッカー協会が確認しようともしなかったことです。アギーレ招聘を進めた原博実専務理事という“後ろ楯”がいるからでしょう。代表メンバーが協会にかみつく可能性もありますね」(同) ホンジュラス、豪州両試合で快勝できなければ、アギーレ体制は根幹から崩れる可能性も出てきた。結果の出ていない現状に対し「不安ではなく、懸念です」とこぼす役員も出始め、同時に「このまま敗戦が続くようであれば、来季(4月以降)のスポンサー契約にも影響を及ぼしかねない」との危惧も出てきたのだ。 サラゴサ監督時代の不正疑惑は、スペイン検察庁がメンツを懸けて捜査を続けているという。期待されたブラジルワールドカップの惨敗でファンをガッカリさせた上、次大会への夢も持てない“危うい”アギーレ・ジャパンに、広告を出資する物好きはいない。
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ポスト魔裟斗ヘ アンディ・オロゴン 帰化計画
2007年02月06日 15時00分
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輪島氏 自爆テロ
2007年01月24日 15時00分
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ハッスル消滅!? 小川H軍休止宣言
2006年12月27日 15時00分
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大みそかボビー弟と対戦 金子賢 前田道場入り
2006年12月14日 15時00分
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珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
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生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
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スポーツ
猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
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スポーツ
1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
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スポーツ
復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
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スポーツ
来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分