スポーツ
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スポーツ 2014年11月13日 15時00分
巨人阿部一塁手転向決定も、打撃に専念できない理由
3年連続のリーグ優勝を決めながら、日本シリーズ進出を逃した原巨人がチーム改造に着手する。正捕手の阿部慎之助(35)を一塁手に完全コンバートさせるという。その目的は打棒復活だが、チーム内外から早くも「大丈夫かよ!?」の声が出始めた。 「後継の正捕手候補は小林誠司(25)です。しかし、FA権を行使した相川亮二に興味を示している。小林1人で1年を乗り切るのは不可能だと思ったからでしょう。ですが、来季39歳を迎えるベテラン捕手の獲得に驚いた関係者も少なくありません」(スポーツ紙記者) 今オフFA市場の一番の目玉であった金子千尋(31)は米球界へ挑戦。働き盛りの好捕手炭谷銀次郎(27)も西武への残留を表明した。金の使い所が「相川しかいない」という現実になってしまったわけだ。だが、問題は阿部が一塁手転向後、本当に打撃復活できるかどうかである。 「他球団の正捕手は『打撃は二の次』ですが、阿部は打撃力を買われて正捕手に上り詰めたタイプです。近年の巨人打線は阿部を中心に編成されてきたので、打撃力が復活しないとなれば、チームの根幹が崩れてしまう」(同) 来季の巨人の打撃部門は、総合コーチへ昇格した村田真一前打撃コーチ(50)が継続して統括する。兼任コーチとなる高橋由伸(39)が選手を指導する場面も増えそうで、打撃復活の手助けになるはずだが…。 「今季、実質的な打撃コーチは原監督でした。来季も、原監督が『打撃兼任コーチ』も同然に、選手を指導することになる」(球界関係者) 確かに、原監督は阿部以外にも打撃不振に苦しんだ村田修一、長野久義、坂本勇人らを熱血指導してきた。だが、その効果はチーム打率2割5分7厘(リーグ5位)が証明する通り。とはいえ、コーチ一年生の高橋由、本来ならばバッテリー部門が担当の村田コーチに『強力打線の復活』を託すのは無理な話である。 「阿部はチームの四番も務め、長く高い打撃成績を残してきた経緯もあります。打撃練習に専念する時間ができれば大丈夫。本人次第ですよ」(プロ野球解説者) とはいえ、一塁手になったとしても、阿部は打撃に専念できそうにない。捕手は通常の守備練習以外にも、投手との配球確認など、やらなければならない仕事が多い。捕手を外れて一塁手になれば、打撃練習に割く時間は自ずと増えていくように思える。だが、実際は違う。巨人の一塁手は“特殊”なのだ。 「詳細は言えませんが、巨人は一塁手が守備体制のサインを出すチームなんです。阿部は捕手出身とはいえ、新しい守備体制のサインを覚え、かつバッテリーのそれとはタイミングが異なる『間』も習得しなければなりません。守備練習は捕手時代よりむしろ増えるのではないか…」(前出関係者) 原監督の指導も独特だ。天才バッターが後輩を指導する際、擬態語を加えた言い回しが多いというが、原監督も例外ではない。また、熱心さが悪い方向に出て“教えすぎてしまう”短所もあるそうだ。 来春のキャンプでは、阿部は新しい守備体制のサイン習得に加え、原門下生としてバットを振ることになる。ひょっとしたら、原監督の独自指導で“知恵熱”を出すなんてことにならないだろうか。
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スポーツ 2014年11月12日 15時00分
FA選手獲得でも惨敗する阪神 来季球団創設80周年の暗雲
1勝4敗の惨敗となった日本シリーズ。大舞台の終焉が守備妨害とは、球史に残る“赤恥”と言っていいだろう。和田阪神はクライマックスシリーズで全ての運を使い切ってしまったようだ。 「思えばCS後のドラフト会議で、1位指名が最後まで決まらなかったのは阪神でした。抽選に2度外れ、3回目でやっと1位が決まりましたが、このあたりから阪神のツキはなくなっていたんでしょうね」(ベテラン記者) 来季、阪神は球団創設80周年のメモリアルを迎える。優勝はもちろん「今度こそ日本一を!」が和田豊監督への至上命令となるが、チームを盛り立てる要素はないに等しい。 「ドラフトで有名選手を獲得できなかったため、チームに話題性がない。オフから来季開幕までの間、プロ野球報道の主役はドラフト1位選手です。キャンプに報道陣が大挙して押し寄せ、スポーツ新聞の一面をジャックする影響力の大きさは、甲子園のスターだった藤浪晋太郎の競合に競り勝った2年前に再認識したはずです」(同) 80周年を盛り上げるために残された手段は、FAでビッグネームを獲得すること。しかし…。 「アスレチックス2Aの中島裕之の獲得に関しては他球団を一歩リードしていますが、沢村賞の金子千尋、同じくオリックスの好リリーバー平野佳寿、千葉ロッテの成瀬善久、日本ハム左腕中継ぎの宮西尚生らに関しては、意気込みだけで終わりそうです」(在阪記者) パを代表する好投手がこれだけそろうオフはめったにない。そんな国内FA市場で阪神が劣勢に立たされている理由は、中島の争奪戦でガンバリ過ぎたためだという。 「首脳陣は鳥谷の米挑戦を早くに聞かされ、それで中島獲得が加速したんです。その間、国内FA市場への動きが停滞してしまいました」(関係者) トレードという方法も残されてはいるが、主力級は出せない。そうなると目新しさもない。どうやら来季は、パッとしないメモリアルとなりそうだ。
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スポーツ 2014年11月12日 11時45分
松坂争奪戦でソフトバンクに強力援軍 元日テレ・柴田倫世夫人がアシストか!?
メッツからFAとなっている松坂大輔投手(34)の獲得を巡って、日本国内でも水面下で激しい争奪戦が繰り広げられているという。なかでも、特にご執心なのが、ソフトバンクと長年ラブコールを送り続けているDeNAだ。 東京出身の松坂だが、高校時代(横浜高)の3年間を横浜で過ごしており、地元のようなもの。そこで、DeNAはかねて、地元のスターである松坂の獲得に熱心だったのだ。現在チーム内には、横浜高時代の同級生の後藤武敏内野手(34)、小池正晃外野守備走塁コーチ(34)も在籍しており、松坂が入ってきやすい環境下にある。 しかし、DeNAはもはや白旗を掲げそうになっているというのだ。というのは、松坂が日本球界復帰を決断した場合、ソフトバンクを選択するとみられているからだ。 ソフトバンクは松坂獲得にあたって、3年以上の長期契約で、出来高を含め総額20億円にも及ぶ軍資金を用意しているという。さすがに、DeNA側は「ソフトバンクとのマネーゲームでは勝てない」と、あきらめモード。 金銭面では圧倒的にソフトバンクが有利だが、それだけではなく、元日本テレビアナウンサーの柴田倫世夫人(39)がソフトバンクの援軍に付くとの説も出ているようだ。 某スポーツ紙の野球担当記者によると、「倫世夫人は福岡県出身で、松坂が日本に帰るなら、在京球団より、子育てのしやすい福岡を希望しているようです」と語る。 倫世夫人といえば、レッドソックス時代の本拠地であるボストンがいたくお気に入りで、レッドソックス退団後、松坂は単身赴任をしいられている。13年にインディアンス入りを決めた際には、その理由が、本拠地のクリーブランドがボストンからほど近い場所にあるからともいわれたほど。それだけ、倫世夫人が影響力をもっているだけに、今回もソフトバンク入りを進言する可能性が大いにありそうだ。 ただ、あくまでも松坂の第1希望はメジャー残留。松坂は先発に強いこだわりをみせているが、今季34試合の登板のうち、先発したのは9試合のみ。ローテーション投手に故障者が出た際の代役にすぎなかった。 今季、先発、リリーフの両方をこなし、3勝3敗1セーブ、防御率3.89の成績だった松坂。米球界内での、その評価は決してかんばしくなく、先発投手として必要とする球団は、なかなか見つかりそうにない。そうなった場合の選択肢として、日本復帰が浮上しており、ソフトバンク入りが最有力となりそうだ。果たして、松坂の決断や、いかに…。(落合一郎)
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スポーツ 2014年11月11日 15時00分
巨人が新入札制度で横浜・グリエル強奪
2014年のペナントレースは『キューバ解禁イヤー』でもあった。巨人・セペダは打率1割9分4厘と期待を裏切ったが、DeNAのグリエルと千葉ロッテのデスパイネに対する評価は高い。中畑清監督、伊東勤監督は「来年もチームに帰って来てほしい!」と訴えていた。しかし、両監督とも「どうなるかわからないけど…」と“前置き”を加えている。キューバ選手の来日に関するシステムが変更されるようなのだ。 「キューバの国内リーグの開幕が11月から9月に変更となりました。結果、キューバ選手の来日は日本の開幕戦に間に合います。政府が選手を日本に派遣することを前提とした日程の変更です」(スポーツライター・飯山満氏) キューバ政府が自国選手の海外派遣に踏み切った最大の理由は外貨の獲得。来季から、日本のプロ野球チームがお目当ての選手と交渉する前に『入札制度』が設けられるという。 「入札制度が導入されれば、キューバ政府は巨人に有利な働きかけをする可能性もあります」(ベテラン記者) キューバ政府は、巨人に恩義を感じている。選手派遣を決めた後、WBCで4番も務めた自国リーグの英雄であるセペダを指し、「第1号は彼でなければならない」と願い出た。年齢的ピークを過ぎたのはわかっていたが、巨人はキューバ政府の要望を汲んだのである。 「グリエル、デスパイネとの再契約に関する条件として入札制度が適用されれば、巨人にもチャンスが生まれます」(同) グリエルの入団会見時、DeNA関係者は契約金、年俸から間引きされるキューバ政府の取り分を「選手9・政府1」と明かしていた。入札制度はさらなる外貨獲得の手段であり、先行投資をした巨人はニンマリとなるかもしれない。
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スポーツ 2014年11月10日 15時30分
12球団合同トライアウト 2014年 再起を目指す男たち(前オリックス・八木智哉)
12球団合同トライアウトが静岡県草薙球場で開催された(11月9日)。今年は、投手34人、野手25人の計59人が参加し、生き残りを懸けた選手たちに5000人のファンが熱い声援を送っていた。 個人的に気になったのは、DeNAベイスターズの出方だ。DeNAは旧ベイスターズ時代の『負の遺産』を一掃しようとした。10月3日、育成選手を含む大量12人に『戦力外』を通告したが、野手1人、投手11人。高田繁GMは各メディアに 「ファームでの登板機会はドラフト上位の若手や1軍からの再調整組がどうしても優先されるからね。これだけ(投手の人数が)多いと、調子が良くても投げさせてもらえないという選手が出てくる」 と“苦渋の決断”だった旨を伝えていた。 14年シーズン、DeNAは育成を含め、42人の投手を抱えていた。そのアンバランスな選手構成が育成に影響を与えていたというわけだが、チームの投手力はまだ優勝争いをするレベルには達していない。今秋ドラフト会議で指名した7人中4人が投手だった。1位・山崎康晃(亜大)、2位・石田健大(法大)、社会人・福地元春(三菱日立パワーシステムズ)は即戦力と位置づけられて取り、とくに左腕・石田には大きな期待が寄せられている。 「DeNAは慢性的な左腕不足に悩まされています。先発ローテーションは中盤戦以降、全て右投手。救援陣も林と大原がフル回転しており、いつパンクしてもおかしくない状態」 そう指摘するメディアも少なくなかった。 一部報道によれば、現地入りした高田GMは、前オリックス・東野峻(28)にオファーを出したという。 旧ベイスターズが投手を大量に抱えていた理由は戦力として計算の立つピッチャーが少ないからで、『自前で育てる覚悟』もあったはず。左腕不足は解消されていないだけに、実績のある左腕・八木智哉にも注目が集まった。 八木は『打者4人』と対戦し、三振1、投ゴロ1、遊ゴロ1、遊飛1。ストレート中心の投球で“格の違い”を見せつけた。 マウンドを下り、控室に向かう途中で報道陣の囲み取材に応じてくれた。−−自身のピッチングを振り返って? 「自分の持ち味を生かせるように、(マウンドに上がったら)変に緊張しちゃうんじゃないかと思ったけど、良い緊張感を保てて、実際の試合と同じ感覚で投げられた…。やるべきことはやった」 八木は「疲れた」「やった」と叫び、息を切らせ、その場でいったんしゃがみ込んでしまった。呼吸を整えるまでに約1分。笑みを浮かべながら立ち上がり、大粒の汗をぬぐった。−−自身の投球で、とくにアピールできたところは? 「スライダーと真っ直ぐ。左バッター、右バッター、両方に良い感じで低めに集められたし、ちょっと浮いた球もあったけど、悪くなかったと思う。気持ちで投げた」 今後は「他球団からのオファーを待って」とも話していたが、手応えは感じていたようだった。 しかし、スタンドのファンをどよめかせた左腕がもう1人した。DeNAから戦力外となった陳冠宇(24)である。最速145キロ。同日、145キロをマークしたのはこの陳と前ソフトバンクの江尻慎太郎の2人だけだ。DeNAは藤井秀悟(37)、真下貴之(23)の両左腕も解雇したが、2人とも持ち味を発揮し、ネット裏の他球団編成は彼らの投球に表情を変えていた。 「使えるヤツ、いっぱいいるじゃん!」 トライアウトは12球団が立ち回りで担当となり、ブルペン捕手やトレーナー、フロント職員を派遣する。彼らは次年度も契約を交わす現役投手のボールを捕ってきた。その裏方が「使える」とこぼしていたのだから、これ以上心強いエールはないだろう。 今秋のドラフト会議は即戦力系の投手が少ないとされ、少人数の指名で切り上げた球団も少なくない。オファーを受ける選手は例年以上に多いのではないだろうか。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2014年11月10日 15時30分
イチローの移籍は決定的!? ヤンキースがライバル外野手と契約延長
ヤンキースからFAとなっているイチロー外野手(41)の移籍が決定的となった。 同球団が、その去就が注目されていた控え外野手のクリス・ヤング(31)と契約を延長したからだ。1年契約で推定年俸は250万ドル(約2億8500万円)に出来高が付くという。 今季、ヤングはアスレチックスからメッツに移籍し、1年契約を結んでいたが、88試合、打率.205、8本塁打、28打点と不振で、8月上旬に戦力外となった。 その後、8月27日(日本時間28日)にヤンキースと契約を交わし、23試合、打率.282、3本塁打、10打点の成績を残し、シーズン終盤にはクリーンアップを任されることもあった。 ヤングは通算打率こそ.234と低いが、ダイヤモンドドバックス時代の07年には32本塁打をマークするなど、通算155本を放っている長距離打者。守備、走力にも定評があり、外野3つのポジションをこなせることから、今季のイチローが果たした役回りを担うものとみられている。 ヤンキースの外野陣は来季も、左翼がブレット・ガードナー(31)、中堅がジャコビー・エルズベリー(31)、右翼がカルロス・ベルトラン(37)の布陣で臨むことが確定しており、ヤングは4番手外野手となる。ただ、ヤングはまだ31歳と若いことから、レギュラー3人を脅かす存在にもあり得る。 ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は来季、チームの若返りを図る腹づもりで、ヤングの残留は、イチローが来季の構想から事実上外れたことを意味する。 そのイチローは先頃、米国のテレビ番組「スタジオ42」に出演し、「来年メジャーでプレーすることを固く決意しています。どの球団かは、野球は個人スポーツでないので分からない。誰かがプレーする機会を与えたいと思ってくれなければならないが、私はどんなことをしてでもプレーします」と発言。来季もメジャーでのプレーを熱望している。 米メディアではイチローの新天地候補として、タイガース、エンゼルスが浮上していることが報じられている。この度、代理人がトニー・アタナシオ氏から、敏腕のジョン・ボッグス氏に変わったイチローが、来季どこのユニフォームを着るのか注目を集める。(落合一郎)
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スポーツ 2014年11月10日 15時00分
ACミラン・本田圭佑マンチェスター・C移籍「水面下交渉」
ブラジルW杯で日本中の期待を裏切り、「口だけ番長」と大ひんしゅくを買った本田圭佑(28)が、イタリアの名門クラブACミランに戻るや別人のように大活躍している。今季のセリエAで開幕から7試合6ゴールを決め、もっか得点王(10月20日時点)。そんな本田を英プレミアリーグの王者マンチェスター・シティ(マンC)が獲得に乗り出し、今度はイタリア人がぶったまげている。 2008年にUAEの投資会社アブダビ・ユナイテッド・グループがオーナー権を得てから、マンCはスター選手を次々に獲得し、リーグ優勝2回(通算4回)。今度は今、最も“旬”な本田に27億円のオファーを出したのだ。 いくら高額とはいえ、上昇気流に乗るミランがエース本田の譲渡など考えられない。実際、イタリアの新聞には「ミランは話を聞く意思すらない」との観測が報じられているが、クラブ首脳は興味津々だという。 「ミランからすれば、宝くじに当たったようなもの。今年1月に年俸550万ユーロ(約7億7000万円)×3年半の総額約27億円でCSKAモスクワから獲得した。これだけ高額契約になったのは、本田がCSKAとの契約が満了し、移籍金が生じなかったからです。今度はミランが2017年6月末まで本田と契約しているため、マンCはミランに移籍金を支払う必要が生じ、27億円の大部分がミランに入る。こんなビッグビジネスを見逃すほどイタリア人は甘くない」(海外サッカーライター) マンCが本田に期待するのは、実力もさることながらアジアの市場だという。プレミアリーグは現在、1クラブにつき38試合を開催しているが、来季はそのうちの1試合を海外で開催する計画が進行している。マンCは日本での開催を計画しており、本田の加入は願ったりかなったり。そのマンC経営陣の背中を猛プッシュしているのが、日産自動車のカルロス・ゴーン社長だというから面白い。 日産は今年7月、マンCと5年間の公式スポンサー契約を結んだ。ゴーン社長は日産ブランドをグローバルに拡大するため“サッカー”への投資を決め、マンCとのタッグを選択。その中の戦略として、本田獲得を唱えているのだという。 ミランは本田の代役として、リバプール所属のU-21スペイン代表MFスソの獲得に乗り出しており、絶好調の本田にボロが出ないうちに高値売却をもくろんでいる。本田にしてもライバル香川真司がマンチェスター・ユナイテッドで通用せず、古巣の独ドルトムントに戻ったばかり。「本当の世界レベルはオレ様」と野心満々。マンCを踏み台に、究極の目標である“レアル・マドリードの10番”へ虎視眈々というわけだ。
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スポーツ 2014年11月09日 15時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第45R プロレス界のキング・オブ・キングス〈ハーリー・レイス〉
昭和のプロレスファンが“世界チャンピオン”としてまず思い浮かべるのは、ジャイアント馬場でもアントニオ猪木でもなく、ハーリー・レイスではなかろうか。カーリーヘアにもみあげをたくわえた厳つい顔で、それとは対照的な明るい印象のショートガウンをまとったそのいでたちには、バックル部分がやや小ぶりで角張った“レイスモデル”とも称されるベルトがよく似合う。 1973年にドリー・ファンクJr.から王座を奪ってから、'84年、リック・フレアーに敗れるまで足掛け12年。レイスの足跡は、すなわち世界最高峰のプロレス団体NWAの歴史そのものであった。 戴冠回数は8回を数える。つまりはそれだけ王座陥落と奪還を繰り返していたわけだが、だからといって、その王者としての価値が下がることは決してなかった。 絶対的な強さで勝利を続けたルー・テーズや、華麗なレスリングで魅了したドリーとも違う。元祖ダーティーチャンプのバディ・ロジャースともまた違う。 「日本で行われた多くのタイトル戦でもそうでしたが、挑戦者の攻めを受けながらも決定的な場面ではうまく受け流し、間隙を突いて勝利する。あるいはのらりくらりとかわし続ける。そんなレイス独特のスタイルは日本のファンからすれば実に憎たらしく映ったものですが、それでいてレイスを認めるところもあった。どこか身体の奥底からにじみ出るような強さを感じさせるレスラーでした」(プロレスライター) ディック・マードックは「レイスと喧嘩するようなバカはいない」と語った。リング外でもマイペースを貫いたアンドレ・ザ・ジャイアントが、レイスと席を同じくしたときだけはおとなしくしていたとも伝えられる。 これらがレイスの力量を恐れてのものなのか、あるいは王者に対する敬意なのかは、両者ともに鬼籍に入った今となっては判然としないが、ともかく周囲からも一目置かれていたことは確かであろう。 「NWA王者になる前のレイスは典型的なブルファイターで、激しい攻めを売りにしてアメリカ各地のローカル王座を総ナメにしていました。それが王者になってからは連日の防衛戦をこなすために、いわば省エネファイトをしていたわけです。それでいて手抜きと思わせないのが、レイスの職人芸だったのでしょう」(同・ライター) 短期間の特別参戦で、馬場と3回、鶴田、ブッチャーと各1回の計5回もタイトル戦をこなす強行スケジュールが組まれた際にも、一つひとつの試合のクオリティーは決して落とさない。これが当時のNWA王者の責務であり、それをやりこなすことができたからこそ王座に君臨し続けることができた。 晩年、WWE参戦の際には“キング”ハーリー・レイスを名乗ったが、まさに“王”の名にふさわしく、またそう呼ばれることが似合うレスラーはレイスをおいて他にいない。'95年に交通事故の影響で身体を壊して正式引退を発表した後も、その佇まいには王者の威厳が漂い続けている。 さて、日本での名勝負といえばマードックらとの外国人同士のハードな闘いも捨て難いが、やはり印象深いのは馬場とのタイトル戦、中でも'80年に佐賀と大津で行われた連戦が挙げられよう。今年1月の来日時、ラジオ番組に出演したレイスはその1戦目を振り返って「馬場は日本のナンバーワンレスラーで、グッドフレンドだからタイトルをプレゼントしたんだ」と語っている。 この言葉をそのまま受け取れば、当時のレイスはタイトルの移動を自らの意思で決定するだけの権限を持っていたということになる。 逆に言えば、それだけNWAからの信頼を得ていたからこそ、長年王座を任されたということでもあろう。 だが、そうした一方で「敵対団体のリングに火を放った」「飲食店で拳銃をぶっ放した」(ダイナマイト・キッド談。レイス本人は否定)というような、デンジャラスな逸話も残っている。 とてもヤンチャでは済まされない暴力性を内に抱えつつ、王者としては紳士に振る舞う。そんな両面性こそが、レイスの魅力の源泉だったといえるのかもしれない。〈ハーリー・レイス〉 1943年、アメリカ出身。初来日は'68年、日本プロレス。'73年にNWA王座に就くと、全日で馬場をはじめ多くの選手とタイトル戦を行った。'86年、WWF(現WWE)に移籍し、'95年に正式引退。現在は『WLW』を主催し、後進育成に努めている。鶴田vsレイス(1977年 世田谷区体育館)
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スポーツ 2014年11月09日 15時00分
大相撲プレミアムシート売れ行き不振
人気回復を図りたい大相撲協会は9月の秋場所からプレミアムシートを売り出している。両国国技館の升席を2人で独占できるうえに、貴乃花親方と銀座の高級料亭で舌鼓を打ったりと贅沢の限りを尽くせるコースだが、お値段が何と税込37万8000円! しかし、2日目から5日間限定で1日先着20人分を発売したが、なかなか売れず発案者の貴乃花総合企画部長が威信にかけて何とか売り切ったものの、狙いは見事に外れてしまった。 東京場所限定のチケットだが、相撲はもともと庶民が楽しむものだけに、この高額さには何か違和感を感じるのも事実。 元力士が言う。 「貴乃花さんはフェミニストで知られていますが、そんな性格が色濃く出た企画です。貴乃花さんの部屋では、もともと一流ホテルで力士のファッションショーをやることがありました。これは景子夫人の発案だそうです。セレブに集まってもらい、知人の有望な力士に声をかけてもらうのが狙いだった。秋場所のプレミアチケットの中にも1日、レディース割引の日がありましたが、同じような目論みがあったのでしょう」 遠藤や逸ノ城の出現で、ここへきて急速に相撲人気が若貴時代の頃に戻りつつある。それにあやかろうとしたのだろうが、やはり客側はそこまで付いてきてはいないのだろう。 「確かに一見、人気は回復したかに見えるが、相撲自体のレベルの低さは否めない。その最たるものが、綱を張って一度も優勝したことのない鶴竜、ケガが続く日馬富士の両横綱と日本人大関。白鵬一人が気を吐いているが、あれだけの成績が残せるのは他の力士が弱いからです。まず、土俵の充実に努めるのが筋ですよ」(ベテラン相撲記者) 次回の来年1月場所は果たして売れるのか。
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スポーツ 2014年11月09日 10時00分
小塚桃子ゴルフ連載(10) 第三部・100を切るゴルフ実践編「パットとアプローチの重要性(アプローチ編)」
皆さん、こんにちは。『パットとアプローチの重要性』、前回はパット編をお送り致しました。となれば今回は当然、アプローチ編です。 アプローチが重要である事は誰もが認識しています。が、意外にも「考え方の基本」はご存じでないプレーヤーが多いと思います。大体がグリーンを意識してショットしますよね。実はこれが違うのです。 セカンドショット、サードショットなどグリーンを意識せざるを得ない距離やグリーン手前に池がある場合は例外ですが、一般的にはグリーンを狙わない。グリーンの手前でボールを落とす事を試みます。理由は、グリーンを直接狙うとオーバーする可能性があるからです。グリーンをオーバーして、とんでもないところに転がっていったボールをリカバーするのは大変。それよりも手前で刻んでしっかりグリーンに乗せていったほうが“ケガ”をするリスクが少なく打数の目安もつけ易い。 その為には距離とクラブの関係を無視すること。クラブの番手を1つ落とすことで、フルショットしてもグリーンには乗らず、必然的に手前に落ちます。(飛びません)この「番手を落とす」という事が割に知られていない。 パー3の場合、「乗せたい」という気持ちが前面に出て、つい力んでしまい、ほぼ100%の確立でミスショットになってしまう。番手を落とすとハナからグリーンは狙えないので、冷静かつ的確なショットが望めます。番手を落とすというのは使えるので皆さん、頭の中に入れておいて下さい。 次にアプローチの練習。練習場で20ヤード、30ヤード、50ヤード…という距離感を身体が覚えるまでひたすら打つ事です。私の場合、20ヤードはサンドウェッジで軽く打つ。これが結構、難しかったりします。グリーンの手前からピンまでが30ヤードとすると、20ヤードを打つ感覚。打つと、10ヤードくらい転がるので、ちょうどいい感じです。 20ヤードの時は10ヤードを打つ感覚。10ヤードは距離にして9,14400メートル…めちゃくちゃ近い距離です。人それぞれですが、私は60ヤードまでSを使用します。70ヤードから80ヤードがPSですね。 尚、サンドウェッジで60ヤードの距離を打つ時はフルショット。50ヤードは80%近くの「ややフル」。30ヤードと50ヤードでは打ち方が全くと言っていいほど、異なります。前述の通り、60ヤードはフルショットで打ちますが、30を打つ時は軽く…フルの半分以下で打つ様にしています。 PSの打ち方。私はサンドウェッジのフルショットが60ヤードくらいまでが限界。ピッチングのフルショットでは80〜90ヤードは飛びますね。 残り75ヤードの場合、私はPSを使用しフルショットします。PSというのはSとPの間のクラブで私にはシャフトがちょうど良くて使いやすいクラブです。75ヤードではピッチングで弱く打つと、緩くなり過ぎて全然届かない事があります。Sを使用してフルショットすると力みが出てダフる事もある。PSが最適です。 距離感を身体で掴む練習方法は次の通りです。集中力が途切れない練習をレクチャーしますね。《30、40、50、60ヤード…4球を1セットと考えた練習です。打ちっ放し練習場ですと各ヤード事、距離表示の看板があります。設定した距離付近にボールを20回連続で落とす事が出来たら終了です》 例えば、30ヤードの距離をひたすら打っていれば、いつかは30ヤードを正確にボールコントロール出来ます。しかし、これでは本当の意味で力はつきません。毎回ランダムに違う事をする方が断然難しく、それを体感して初めて距離を身体で覚えられます。 コース上でキャディさんから「残り35ヤードです」と言われたら「番手はこれでスイングはこの程度だな」となるのが理想です。小塚桃子オフィシャルブログ「季節はずれのももリンダ」 http://ameblo.jp/koduka-momoko/
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