「招集された代表メンバーは10日から合宿練習に入っています。その大事な合宿を抜け出し、アギーレ監督が一時帰国するというのです」(専門誌記者)
アギーレ監督が代表指揮官に就任してまだ3カ月ほどしかたっていない。指揮官交代により戦術も変えられたが、選手は違和感を覚えている。また同監督には3年前、スペインリーグのサラゴサを指揮していたときの八百長贈賄疑惑もかけられており、日本選手との信頼関係の構築は最優先事項だったはず。それなのに合宿中に抜け出すとは、理解できない話である。
「母国メキシコでの殿堂入りが決まり、その祝賀会に参加するためだと。さらに問題なのは、代表監督の一時帰国の是非をサッカー協会が確認しようともしなかったことです。アギーレ招聘を進めた原博実専務理事という“後ろ楯”がいるからでしょう。代表メンバーが協会にかみつく可能性もありますね」(同)
ホンジュラス、豪州両試合で快勝できなければ、アギーレ体制は根幹から崩れる可能性も出てきた。結果の出ていない現状に対し「不安ではなく、懸念です」とこぼす役員も出始め、同時に「このまま敗戦が続くようであれば、来季(4月以降)のスポンサー契約にも影響を及ぼしかねない」との危惧も出てきたのだ。
サラゴサ監督時代の不正疑惑は、スペイン検察庁がメンツを懸けて捜査を続けているという。期待されたブラジルワールドカップの惨敗でファンをガッカリさせた上、次大会への夢も持てない“危うい”アギーレ・ジャパンに、広告を出資する物好きはいない。