スポーツ
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スポーツ 2014年10月10日 11時25分
ドミニカ選手争奪戦とカープアカデミーの現状 ロサリオはなぜ広島で活躍できたのか
ドミニカのアカデミー出身で、今季から広島カープにやってきたライネル・ロサリオ(25)はドミニカで“希望の星”と崇められている。 「一時はアカデミー閉鎖の噂も流れていました。2012年は4人しか生徒がいなくて…」(関係者) 広島カープは1990年にドミニカ共和国で野球学校『カープアカデミー』を開設した。27万平方メートルの広大な敷地にグラウンド4面を備えた本格的な育成施設で、準備資金を含むと約6億円が投じられた。 「当時の日本プロ野球界はクロマティ、ホーナー、フィルダーなどといった現役メジャーリーガーと契約する時代です。その前はピークを過ぎたロートルばかりでしたが、現役メジャーリーガーと契約するにはそれ相応の年俸を提示しなければならない。かといって、変化球の多い日本球界で必ず活躍する保障もなく、どの球団も外国人選手の獲得をギャンブルのように捉えていました」(プロ野球解説者) マイナーから無名選手を発掘するやり方もあったが、当時の広島は「だったら、自分たちで育てる!」と決断したのである。 三冠王を2度獲得し、当時最強の助っ人の名を欲しいままにしたランディ・バースは、日本を去る直前の88年の推定年俸が1億6500万円。アカデミーの開校資金はバース4年分にあたるが、広島は「近々に元手を返せる」と勝算を感じていたという。95年に同アカデミー出身のチェコが15勝をマーク。のちにヤンキースなどで活躍するソリアーノはカープで目立った成績は残さなかったものの、移籍金を残していった。 「現在はドミニカ共和国にメジャー28球団のアカデミーが経営されています」(前出関係者) 関係者によれば、現地では有望な逸材が見つかると、日本円で1億円強の支度金が用意され、争奪戦になるという。MLBが進出してきたことによる過当競争によって、アカデミー同士のマネーゲームが起きるようになった。そんな状況でカープアカデミーが対抗する術はなく、衰退の一途を辿っていた。そんな危機的状況にあったとき、偶然にカープアカデミーの門戸を叩いたのがロサリオだった。 「カージナルス2Aを解雇され、他に行き場がなかったんです。近年、ドミニカの各アカデミーは投手教育に特化していたので、ロサリオの台頭はメジャー関係者を驚かせました。当然、カープアカデミーの育成力も見直されました」(同) ロサリオは今季の春季キャンプからチームに加入。最盛期には30人強の生徒を抱えたカープアカデミーだったが、アカデミー出身者が合流したのは、実に9年ぶりのこと。それだけに、ロサリオはアカデミーの希望の星そのものだった。支度金が用意されない無名選手に、それに投手ではなく野手でのメジャーリーグ昇格を夢見る若者にも衝撃を与えた。 「ロサリオの活躍はドミニカでも伝えられています」(同) アカデミーの存続が危機的状況にあった12年、松田元オーナーも現地入りし、「メジャーのアカデミーが投手教育に特化するのなら、ウチは野手で」と、方向転換を決断したそうだ。ある意味、ロサリオはオーナーの決断がなければ誕生しなかった選手ともいえる。本塁打タイトルのほぼ確定したエルドレッド以上に、カープのフロントはロサリオへ熱い視線を送っている。
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スポーツ 2014年10月09日 11時45分
ドラフト戦線異常アリ! 2014年のキーワードは「外れ1位」(巨人編)
10月1日、巨人はスカウト報告会議を開き、一部メディアに1位指名候補を「12人まで絞り込んだ」旨を明かした。同時に急浮上してきたのが「巨人の1位は高校生投手よりも大学生投手」の声だ。 「安楽智大投手(済美)に対し、かなり熱心な視察を続けていました。現時点で見て、高校生投手で1位指名される可能性が高いのは(入札)、安楽、高橋光成(前橋育英)、松本裕樹(盛岡大付)の3人。昨夏の甲子園優勝投手でもある高橋は、今年は春も夏も甲子園に出ていませんが、『18-U日本代表』ではエースとして好投し、かつ練習試合でも大学生をキリキリ舞いさせています。どのチームも、高橋、安楽で一番人気を争っている状態」(在京球団スカウト) 安楽の評価だが、巨人以外にも、日本ハム、阪神、DeNAなどが熱心に追い掛けてきたという。 安楽は右肘を故障した。今夏、復活マウンドに上がったが、昨春の甲子園大会で772球を投げて以降、精彩を欠いている。悲観的な見方をする甲子園ファンも少なくないが、今も12球団の「1位候補リスト」から消えていないのである。プロのスカウト陣が故障の後遺症を払拭できない安楽を高評価する理由は、「エースの風格を兼ね備えた逸材」(前出・同)だからだという。 こうした安楽への評価を踏まえた上で考えると、大学生投手(=即戦力)の1位指名を優先に考え始めた巨人は、“特殊なドラフト”に臨むとも見ていいだろう。 「巨人の外れ1位と目されているのが、野手です。高校生、大学生の両方に候補がいるようですね」(ライバル球団職員) 高校生の候補は、岡本和真(智弁学園)。大学生は「無名中の無名」と言っていいだろう。中部学院大の野間峻祥である。野間は俊足強肩の外野手。打撃センスは「トップレベル」とのことだが、東海地区大学野球連盟の岐阜県リーグで戦っており、データは“地方の成績のみ”となる。中央と地方のレベル差はなくなりつつあるが、大学野球の代表にも招集されたこともないため、野間の外れ1位情報にはちょっと驚きである。 巨人と野間の“接点”はあった。去る8月24日、東海地区大学野球連盟・選抜チームとプロ・アマ交流戦を行っている。野間は「4番中堅」で出場し、2安打を放っている。 「その2安打は三塁打と二塁打。打撃センスはスカウトの報告通りでした。三塁を果敢に奪う積極的な姿勢、四球後の盗塁を見て、脚力もプロで通用すると判断したようです」(前出・在京スカウト) 岡本の打撃センスは甲子園大会でも証明済み。今年のセンバツ大会では「1試合2本」のアーチを放つなど、天性のホームランバッターの素質を持っている。 野間、岡本はタイプが異なる。野間は俊足の左バッター、岡本は右の長距離砲だ。昨年のドラフト会議では捕手・小林誠司を1位指名した。石川歩(現千葉ロッテ)の抽選に失敗したとはいえ、2年連続での野手指名になれば、内海、杉内の年齢的衰えによる先発スタッフのレベルダウンを補えない。岡本は守備に難があり、「プロでは一塁しか守れない」と評するスカウトもいた。 「投手が打席に立つセ・リーグは犠打のサインが細かく、一塁手の守備を重要視します」(プロ野球解説者) 10月のスカウト会議で、巨人は1位候補リストの筆頭に早大・有原航平投手を挙げたとの情報も交錯している。有原も今年に入ってから右筋の違和感を訴えており、変化球主体の不本意なピッチングが続いている。 そんな有原に対し、「変化球でアウトが取れる投球術もある」「これだけ投げられれば…」と改めて高評価をするスカウトと、「球速は戻りつつあるが、もう少し様子を見たい」と慎重論を促すチームもあった(9月28日秋季リーグ戦 対明大)。 翌日のスポーツ新聞を見ると、巨人担当スカウトは高評価した側だが…。 本命は故障を抱え、外れ1位は左のスピードプレーヤーか、右の長距離砲。最終決断は10月23日の当日午前中にくだされるが、これだけ違うタイプの選手が挙がるとは、1位候補の絞り込みに苦戦しているのではないだろうか。
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スポーツ 2014年10月09日 00時00分
俺達のプロレスTHEレジェンド 第40R 愛すべき無責任男〈ディック・マードック〉
昭和プロレスのファンで「ディック・マードックが嫌い」なんていう人はまずいないだろう。 とりわけ新日参戦時“リングインのときにタイツを引っ張られて半ケツ出し”などの陽気なアメリカンファイトは、選手大量離脱による沈滞ムードを一時的にも忘れさせてくれた。これにより新日が救われた部分は決して小さくなかったはずだ。 王者なんて堅苦しい肩書きはまっぴらご免。その日、試合後においしいビールが飲めればそれでいい。そんな巷間伝えられるマードックの主義信条は、植木等の無責任男や釣りバカ日誌の浜ちゃんにも通じるものがあり、そんなところも日本のファンから愛された理由だろう。 新日へ参戦していた当時にもかかわらず、馬場のところへ「一杯おごってくれよ」とちょくちょく顔を出していたとの逸話もある。潰すか潰されるかの興行戦争が繰り広げられるさなかにそんな“振る舞い”をやってのけるのは、大胆なのか能天気なのか。それでいて、どちらの団体からもとがめられなかったというのだから、レスラーに限らずここまで憎まれない人柄も珍しい。 そんなふうでありながら、一歩リングに踏み入れたときの職人気質は決して人後に落ちるものではなかった。 「何はさておき、正統派ブレーンバスターの使い手であったことは、マードックの人気の大きな要因でしょう。マットに座り込むようにして相手を脳天から落とす、そんな正式な型を伝承する姿にファンは“単なる乱暴者ではない本格派”のイメージを抱きました」(プロレスライター) 実際、試合となれば当時最強と目されたブルーザー・ブロディとも互角に渡り合うのだから、その実力は相当なものがあったとうかがえる。 「新日でのタッグパートナーだったマスクド・スーパースターは、まともにトレーニングなどしたことがないのにベンチプレスでは同等の重さを挙げる姿を見て“天才”とまで称しています。山本小鉄がアンドレ・ザ・ジャイアントと前田日明との不穏試合に触れて“本気で前田を潰すつもりならアンドレではなくマードックを行かせただろう”と語ったことも、その幻想への後押しとなりました」(同・ライター) だが、そんな好評の裏では、「大の黒人嫌い」だったとも伝えられている。 そうは言いながらも黄色人種である日本人に対しては、路地裏の焼き鳥屋にも独りで出向くほど親しみを持っていたのだから、決して白人至上主義というわけではない。 「マードックが黒人差別を掲げる秘密結社“KKK”のメンバーだった」というのはバッドニュース・アレンのインタビューの中などで語られているが、しかし新日においてはそのアレンともタッグを組んでいる。また「全日では馬場の配慮からあえて同じシリーズへの招聘を避けた」とされる因縁のアブドーラ・ザ・ブッチャーとも、新日のリングではシングル戦を行った。 「試合はブッチャーの凶器攻撃もあって両者血みどろにはなりましたが、あくまでもそれはプロレスの範疇のこと。ブッチャーがコーナー1段目からジャンプしてヘッドバットを放った際に距離が足りなかったのをマードックの方から受けに行ったり、またマードックがブッチャーを不完全ながらもブレーンバスターで投げたりもしていて、むしろ両者の息の合った好勝負といえるものでした」(プロレス記者) さてこれは「差別意識を上回るプロ意識を持っていたため」と見るべきなのか、それとも、もともといわれるような黒人差別主義者ではなかったということなのか−−。 疑問を解くためのヒントとなるのがその来歴である。 デビュー間もない'60年代後半にマードックがアメリカで主戦場としたのはミッドサウス地区。そこでブッカーを務めていたのは、人種差別主義者であることを公言してはばからないビル・ワットであった。 ということは、もしやマードックは自らの主義主張に関係なく、ワットに調子を合わせて「黒人嫌い」と言っていただけではなかったか。 鬼籍に入ったマードックにその真相を確かめるすべはないが、ここではこの「上役に適当に合わせていただけ」という説を採りたい。 その方が、無責任男マードックにはふさわしい。〈ディック・マードック〉 1946年、アメリカ・テキサス州出身。'65年『ファンク道場』に入門しプロレス入り。初来日は'68年の日本プロレス。以後、国際、全日、新日で活躍する。'89年FMW参戦以降はインディ団体にも出場している。'96年死去。享年49。
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スポーツ 2014年10月09日 00時00分
広島・マエケンに巨人FA入り密約説舞台裏
優勝は遠のいたが、阪神と激しい2位争いを展開している広島が頭を痛めているのが、エース前田健太(26)の今後の契約。現在11勝を挙げ、防御率2・58(9月22日現在)。巨人の菅野智之らと勝ち星、防御率を争っており、タイトルに加え、クライマックスシリーズを勝ち抜いて日本一になった日には「もう手に負えない」と悲鳴を上げているのだ。 今季年俸は2億8000万円。ざっくり計算しても、来季の年俸3億円超えは確実だろう。ところが球団の総年俸は12球団最下位の20億9175万円で、45億7640万円の巨人ならともかく、容易に出せる金額ではない。 「それをわかっているから、前田も昨オフにメジャー転身を申し出、球団も快く送り出そうとしているのです。球団が前田に突き付けている条件はただ一つ。ポスティングシステムで“上限の20億円入札があった場合限定”というもの。それ以下なら、海外FA資格を得る2017年まで広島に奉公させる方針のようです」(広島担当記者) 松坂大輔が60億円、ダルビッシュ有が40億円といった具合に、入札額が青天井だった当時ならともかく、田中将大のポスティング移籍を機に上限が20億円に設定され、広島としては無条件でメジャー転身を認めるわけにはいかないのだ。 そこで前田が画策しているのが、「入札額が20億円以下だった場合に備えての巨人移籍」だという。順当にいけば2年先、2016年オフには国内FA資格を得られる。そうなれば、大手を振ってジャイアンツのユニホームを着ることができるのだが、カープの財政がそれを許さない。そこに付け込んだのだ。 広島がこの話に乗る可能性はある。理由は二つ。このオフに前田の年俸が3億円を突破すること。先に述べたが、市民球団の赤ヘルにはとても払える額ではなく、6年前に黒田博樹をFAでドジャースに出した際も年俸は2億5000万円。2億円台が出せる限界ラインなのだ。 もう一つは、昨年、FAで巨人に売り付けた大竹寛がジャイアンツの水になじめず、肩の故障もあって思うように勝ち星を挙げられないこと。巨人サイドからは“バッタモンをつかまされた”と不満の声が上がっているが、いまさら返金ともいかず、前田で穴埋めをしようとしているのではないか、という情報が囁かれているのだ。 広島からすれば、前田を巨人にトレードすれば、3億円超のコストカットができる上に大竹の帰還に加えて若手の好素材を獲得することができる。こっちの方が得という算盤勘定だ。 「実はカープは、巨人との結び付きが深い。独立採算という経営形態から、これまで川口和久、江藤智、大竹をFAで移籍させている。一方、金本知憲、新井貴浩は阪神に移籍させており、こちらとも友好関係にある。もし、前田が2年後に国内FA資格を獲得すれば、両球団の激しい綱引きが予想され、巨人としては“今のうちに獲得しておこう”というもくろみがある。そこでひねり出したのが、大竹とのトレードという“ウルトラG”なのです」(広島OBの野球解説者) 前田にとって、巨人は広島以上に居心地がいい。原辰徳監督とは試合があれば必ずあいさつに出向く仲だし、捕手の阿部慎之助とはワールドベースボールクラシックで黄金バッテリーを組んだ間柄、同い年の坂本勇人とは互いに認め合うライバル関係だ。YGマークのユニホームを着ても、すぐに溶け込んでいける環境にある。 「前田が最も信頼を寄せているのがカープの偉大なOBである山本浩二氏です。日本テレビの解説者を長く務め、読売グループの信頼も厚い。阿部とは侍ジャパン前監督としてホットラインを持ち、公私ともに親しい。前田の気持ち、カープの球団事情、そして大竹の心情も熟知しているのが山本氏です。そこで『巨人で3シーズンプレーし、海外FA権を手にしてメジャーに旅立て。その際は松井秀喜氏が橋渡ししてくれる。優勝のタイトルを味方にすれば、契約金もグーンと跳ね上がる』と知恵を授けているという情報もある。もちろん、前田の意思だけでどうにかなる問題ではないが、ミスター赤ヘルが動けば不可能な話ではない」(スポーツ紙デスク) もっとも、これは今オフのポスティング移籍が不発に終わった場合の話だが、その可能性も否定できない。 今季は、松坂、和田毅が負傷から復帰したものの、田中が右肘を痛めて戦列を離れ、藤川球児も鳴かず飛ばず。“日本人投手神話”に陰りが見え出しており、先輩たちと違い、優勝経験を持たない前田は満額入札を逃す可能性がある。 「その場合は2年待って国内FAを獲得し、巨人に移籍する方法もある。要はその間、前田の年俸をカープが捻出できるかどうか。マエケン夫人は元東海テレビのアナウンサーで、千葉県柏市で育ち、大学は横浜のフェリス女学院。東京での仕事を希望しており、それも併せて話が進んでいるようです」(前田と親しい放送関係者) 9月15日、前田はようやく今季の巨人戦初勝利を挙げた。この試合まで巨人戦に5試合登板し、0勝3敗だった。この奇怪なナゾは“今オフ、もしくは2年後の巨人入りの道筋ができたことで実力発揮”−−。そう考えれば合点がいく。
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スポーツ 2014年10月09日 00時00分
楽天・星野監督退任の裏 阪神次期監督に佐藤義則コーチ殴り込み
阪神次期監督に“第3の男”が急浮上してきた。 9月17日、トラの首脳陣が緊急会談を設けた。場所は遠征先の選手宿舎で、ヤクルト戦を戦う前のこと。南信男球団社長は和田豊監督不在のその席上で、重大な決断を下したようである。 「和田監督が外された理由は、もちろん試合に専念するためですが…。中村勝広GM、高野栄一本部長も同席しています」(関係者) 遠征先にもかかわらず、これだけの球団トップが一同に集まるとは、やはり何か急いで決めなければならない事情があったと見るべきだろう。南社長はドラフト、FAなど来季の戦力補強を話し合ったというが、取り囲む記者団に詳細は明かさなかった。 この緊急トップ会談の翌日18日に行われたのが、楽天・星野仙一監督の退任会見だ。星野監督は今後も楽天に関わっていくそうだが、後任人事に関しては、三木谷浩史オーナーと意見が合致していない。 「星野監督は自身の右腕だった佐藤義則投手コーチを推しています。三木谷オーナーは大久保博元二軍監督がお気に入りで、外部招聘することになれば、古田敦也氏が有力と目されています」(スポーツ紙記者) 佐藤コーチは田中マー君をあそこまで引き上げ、他コーチ、野手陣からの人望も厚い。しかし、星野監督が病気療養していた今季中盤、監督代行を務めたその間の成績が9勝13敗と振るわず、大久保二軍監督にその座を取って代わられている。当時「大久保二軍監督の指揮権移行は事後報告だった」なる証言もある。 「星野監督はアドバイザー的な肩書を与えられても、何の権限も持たない名誉職です。野村克也氏もそうでしたから。星野監督の推薦も三木谷オーナーに届かないとなれば、佐藤コーチも一緒に退団ということになるでしょう」(前出・関係者) 佐藤コーチは1976年、ドラフト1位で阪急ブレーブス入りしている。そう、現在の阪神タイガースの親会社は阪急阪神ホールディングスであり、その“主体”は阪急なのだ。ポスト和田を巡る後任人事も、阪神出身者と阪急側で意見が分かれている。阪神側は「来季優勝しなければ完全に阪急に乗っ取られる」と恐れており、OB・岡田彰布氏の復権を第一案に調整に入ったという。 「佐藤コーチがフリーになるなら、第2次岡田政権の筆頭コーチとして招聘したい、と。仕掛け人は阪神側ですが、阪急側はブレーブスOBの入閣に異存はありません。岡田氏の復権で意見統一できなければ、佐藤コーチも監督候補に浮上してきます」(同) エース候補・藤浪の教育係も同コーチに託せる。 岡田・佐藤体制−−。和田監督が同席できなかったのは、そのためか…。
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スポーツ 2014年10月08日 16時00分
他力で2位確定の阪神 いまだ流動的な監督人事
プロ野球はセ、パともに公式戦全日程を終了したが、他力でセ・リーグ2位を確保したのが阪神タイガースだ。 阪神は一時、首位巨人に肉薄したものの、9月に入って6連敗を喫するなど大失速。広島東洋カープとの激しいデッドヒートは最後まで続き、先に全日程を終えた。ライバル広島が1試合残し、両チームはゲーム差なしで並び、勝率の差で2位・広島、3位・阪神の順位となっていた。 10月6日、広島が最後の試合(巨人戦)で勝つか引き分けなら、2位確定。負ければ、阪神が2位という状況下で、広島は絶対エースの前田健太投手を立て、巨人は今季未勝利の宮国椋丞投手が先発。 ましてや、優勝が決まっている巨人にとって、勝敗はどうでもいい消化試合で、広島有利は動かなかったが、勝負はやってみなければ分からない。広島は頼みの綱の前田が8回に打たれて、1-4と敗退。この結果、3位濃厚だった阪神は、他力で2位が確定した。 2位と3位とでは天と地ほどの差がある。2位チームには、CS(クライマックスシリーズ)ファーストステージで、本拠地での開催権が与えられるからだ。ファーストステージは最大3試合だが、入場料、放映権、グッズ等の収入は1試合あたり約2億円とも推定される。2試合で終わっても、約4億円、3戦目に持ち込まれれば約6億円の臨時収入が得られるとあって、2位チームが受ける恩恵は大きいのだ。 そんななか、阪神・和田豊監督(52)は今季で3年契約が切れるが、「Aクラスなら続投」が基本線となっていた。だが、9月に入って失速したことで、球団、電鉄本社の考えも変わり、その去就は流動的となって、新監督候補のリストアップに着手。元監督の岡田彰布氏、金本知憲氏らの名が浮上した。 しかし、他力とはいえ、2位を確定させたことで、球団、電鉄本社は改めて和田監督の手腕を再評価し、続投で意見が一致したもようだ。 ところが、坂井信也オーナーの最終決定が下っていないという。坂井オーナーはCSでの闘いぶりを見て、最終判断をする構え。基本線は和田監督続投に変わりはないが、昨季同様、CSでぶざまな闘いをして、ファーストステージで3位広島に敗退する事態にもなれば、急転直下、オーナーの鶴の一声で、続投が白紙に戻る可能性も秘めている。(落合一郎)
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スポーツ 2014年10月08日 12時06分
ペナント終盤戦で見えてきた セ界は火のクルマ!(DeNA編)
DeNAベイスターズが中村紀洋(41)、藤井秀悟(37)ら有名どころを含む12選手に『戦力外』を通告した(育成を含む)。一度に12選手を同時解雇したのも驚きだったが、解雇リストには、旧ベイスターズ最後のドラフト1位投手・北方悠誠(20)、11年夏の甲子園で大谷翔平(当時2年)のいる花巻東と投げ合った伊藤拓郎(21)、千葉県高校野球関係者の間では「東京学館浦安出身の石井一久にも勝るとも劣らない」とその才能を高く評価されていた左腕・真下孝之(23)の名前もあった。 20代前半の若い投手にも見切りを付けたわけだが、この『非情解雇』にはDeNAのチーム改造計画も秘められていた。 「12人の解雇選手のうち、11人が投手です。ドラフトは投手中心の指名になると思われますが、FA市場への参戦、大型トレードも次々に仕掛けていくものと思われます」(プロ野球解説者) 先発ローテーションの主軸が山口峻(05年高校生ドラフト1位)、最多出場捕手・黒羽根(05年同3位)、二遊間・石川雄洋(04年6位)、飛雄馬(11年7位)、白崎浩之(12年1位)、中堅・桑原将志(11年4位)…。センターラインに生え抜き選手が出てきて、結果を残している。あとは主砲と、三浦大輔、久保康友、モスコーソに続く骨太な先発投手が2、3人出てくれば、優勝を狙えるチームに変貌する。 「DeNAは球団買収から3年でチームの骨格ともいえる『センターライン』を作り、今年度の観客収益もアップしています」(同) 収支増は中畑清監督(60)の人気によるものだ。来季の続投が明確になったのは10月2日。少々、ゴタ付いたようである。 「シーズン後半、フロント要人が中畑監督にそれとなく続投の方向を示すなど、サグリを入れていたようです。中畑監督にその熱意は伝わっていて、来季に臨む覚悟もできていました」(球界関係者) 中畑監督はCS進出を公約に挙げ、それを果たせなかった場合、「責任を取る」とも示唆してきた。実際、CS進出争いにも敗れ、4位に終わるのならまだしも、僅差で中日に抜かれて5位。中畑監督の方から「来季も!」と言い出しにくい状況にあった。しかし、正式な続投表明が遅れた理由はそれだけではない。 「高田GMですよ。高田GMが辞めて自分だけ(DeNAに)残るなんてことができない、と…」(前出・同) 高田繁GMは70歳を迎える。年齢的理由がいちばんだが、山下大輔氏を『副GM』に就任するなど、DeNAは旧ベイスターズOBの帰還に積極的なことを察していた。マスコミに自身の去就を聞かれる度に「何も聞いていない」と言いつつも、必ず口に出すのは「1年1年が勝負」の言葉だった。 「自身が獲得に奔走した久保康友が11勝を挙げ、モスコーソも活躍し、キューバとのパイプ作りにも尽力しました。GMとして結果を出したが、それがペナントレースの勝利に結びつかなければ『お役御免』になって仕方ないという心境だったと思います」(同) 高田GMもグラウンドに顔を見せることが多い。その目的は中畑監督と戦況を話し合うためだが、「もし決めていることがあるなら、言ってください。あなたは私を監督にした人。その私に黙って自分だけ格好良く辞めたりしたら…」と、訴えられていたそうだ。DeNA首脳陣は中畑監督を慰留させる近道は「高田GMも引き止めること」と判断した。 中畑−高田ラインは生え抜きの主砲を作りたいと思っている。だが、編成スタッフの大多数は「投手優先の補強」を考えている。11人もの投手を解雇したのはその布石であり、見方を変えれば、高田GMの構想とは違う方向を他スタッフは向いているのかもしれない。 山口峻も実はメジャー挑戦の気持ちを強く持っており、今オフの契約更改の席でそれを訴え出る可能性も高いという。高田GMも投手の補強の必要性を感じているが、他スタッフと優先順位が違うのだ。 山口の抑えてきた気持ちが爆発した場合、高田GMも『投手補強優先』を唱える他スタッフに折れなければならないだろう。高田GMのメンツが潰されるようなことになれば、中畑監督はどう考えるだろうか。
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スポーツ 2014年10月05日 10時00分
小塚桃子ゴルフ連載(5) 第二部・100を切るゴルフ 「補強トレーニング」
この連載も5回目を迎え、第一部を終了。今回からは第二部。「100を切るゴルフ」の章に入ります。 今回は普段、皆さんには縁遠い「補強トレーニング」を書いていきたいと思います。これもゴルフ上達には欠かす事が出来ない練習ですので、これを機会に是非、実践して下さいね。 ゴルフの上達は何といっても練習と実践の繰り返し。週に1回、ゴルフが出来る環境でしたら、理想は「今週は練習。来週はコース」のパターンを繰り返す事です。実践の感覚を保ちつつ練習を行う−−課題克服には持って来い。そればかりか、自分の弱点を理解しながらコースに出られる…コースマネジメントもバッチリです。 ただ、これだけですと上達はしますが安定はしません。コースや天候、その日の体調などでスコアが乱高下します。そうならない為に必要なのが「補強」。コース前、練習前は勿論、夜寝る前もしくは朝起きがけに欠かせない日課のトレーニングをご紹介しますね。《ゴムチューブを使ったトレーニング》 量販店などで売っているゴムチューブを使用します。 まず、ゴムチューブの端を両腕で持ち左右に伸ばします。それを頭の上に持っていき、今度は左右交互に倒します。これを10〜20回。このトレーニングを私は練習前、コース前と毎朝やっています。調子が良い時は回数を少なくし、悪い時は多くする…といった工夫もしています。そうすることでダラダラしたトレーニングにならずメリハリが生まれます。 次は伸ばしたゴムチューブをウエスト前に持っていき左右にひねる。ウエストをひねる格好になり、これも10〜20回繰り返します。 最後にゴムチューブを背中で交差させて引っ張る。背中を洗う感じです。これは肩甲骨の回りをほぐすトレーニング。実際に、肩甲骨が硬いとクラブは回らず手打ちになります。肩甲骨回りが堅い状態のまま打つと飛距離が出ません。肩の緊張感をほぐす役割ですね。 補足ですが、このトレーニングと同様、打つ前は肩をストンと落としてリラックスさせて振る。肩甲骨回りのトレーニングをやるとやらないとでは、スイングが全然違う。同時にケガの予防にもなります。 ここでご紹介したゴムチューブのトレーニングは、シェイプアップ効果もありますよ。《下半身を鍛えるレッグリフト》 ここから本格的な体幹トレーニングになります。 まずはレッグリフト…これは片足で立ち、浮いている片方の足を前後にプラプラさせるトレーニング。この状態でバランスが保てれば、インナーマッスル(体幹)が鍛えられている証拠です。その場で出来るのでお手軽ですがキツイですよ。 片足20回…両足で1セットとし、これを毎日5セット程度行いましょう。《片脚だけのアプローチ》 レッグリフトを終えたら、少し休憩。今度は片足立ちの状態で素振りをします。「家が狭くて出来ない」という場合は“エアクラブ”…クラブを握っている格好で、イメージスイングしても大丈夫です。因みに、私は家の中でクラブを持って実践しています。 これは傾斜があるところにボールが刺さったような場合、前上がりのライ(球のある場所)の時など役立つ練習です。軸足を変えて1回2分を5セットしましょう。《アイアン2本を持ってスイング》 ホント、とにかく手打ちはダメです。 クラブを2本持って素振りすると手では(クラブを)持ち上げられない。重いからです。胸、肩、腰とスイングする上で重要な箇所が有効に使われないと持ち上がりません。この練習はしっかり重要部位が回っているかの確認が出来ます。 手打ち解消に直結するので2本素振りはお薦めです。コース前や練習前は必ず2本素振りを行いましょう。 因みにスイングに必要な筋肉は腕ではありません。腹筋に近いところのインナーマッスルです。それも鍛えられますよ。1日30スイングもすれば、かなり効果が見込めます。《バランスボールを使用する練習》 練習ではゴムチューブ同様量販店で売られている小型のバランスボールを使います。 打ちっ放し練習場で小型バランスボールを2つ用意。右足、左足の下にそれぞれバランスボールを置き、実際にボールを打ちます。私自身、これをやると足元がブルブルと不安定。ボールがまっすぐ飛びません。ところが百戦錬磨のプロがやると、平面と変わらない。ボールはまっすぐ綺麗に飛びます。 軸がしっかりしている証拠。体が安定しているからです。私は出来ていませんがこれもお薦めの練習ですよ。《ゴムボールを挟んで打つ》 どこにでもある少し大きめで柔らかいゴムボールを使った練習です。 腕と腕の間にボールを挟みます。するとクラブを握った箇所から両肩にかけて三角形が作れます。この三角形を保って打つ…つまり、挟んだボールを落とさずにスイングしたいからです。 腕を振り上げる時は(三角形を)キープ。そのまま、腰と腹筋だけで回す。ところが、手で打つと三角が壊れ、クラブを引き上げた時にはボールが落下します。バックスイングの時に三角形を保つ。これが一番綺麗なフォームで一番ボールが飛ぶのです。 ゴムボールを置いての練習は腰が使えるのと、クラブと胸が同じ方面を向いている事が確認出来る。「ボールを落とさない」という、お手軽な練習法なので初心者の方々にもお薦めです。 応用編はゴルフグローブを両脇に挟んでスイングする練習法。こちらは理想のスイングをしている時は、お腹に力を入れながら、バランスが保てる。手打ちだとバランスは崩れます。当然、手打ちになると、ワキが空いてしまう。この予防のためにワキにグローブを挟みます。グローブが落ちると手打ちという訳ですね。 以上が、今回私が提案する補強トレーニングです。いずれも簡単なので、実践してみて下さい。効果は後々、実感できます。
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スポーツ 2014年10月04日 16時28分
阪神『オフの大型補強』の本気度 中村ノリを獲る!
DeNAベイスターズが中村紀洋内野手(41)と「来季は契約を結ばない」と発表した(10月3日)。戦力外通告である。9月23日、二軍施設内で高田繁GMと個別に話し合っており、気持ちの整理は付いているのか、大きな衝撃はなかった。 「中村ノリはFA権をすでに取得しています。今季の推定年俸は5000万円で、チームの日本人選手では上から6番目の金額となります。野球協約上では『Bランク』に当たるので、仮にFA権を行使して他球団に移籍となれば、獲得球団はDeNAに対し、『金銭』、もしくは、『選手+金銭』で補償する義務が生じます。リスクを追ってまでして41歳の選手を獲得する球団は現れないでしょうし、本人が現役続行を希望しているので、『戦力外にするので、そのあとは自由に他球団と交渉してもいい』ということになりました」(プロ野球解説者) 流転のプロ野球人生と言っていいだろう。 旧近鉄からドジャース、僅か1年で日本球界に復帰し、オリックスバファローズ、中日、楽天、旧横浜、DeNAを渡り歩いたが、移籍時に必ず報じられたのが「球団との衝突」だ…。 「いや、私生活では穏やかで、几帳面な一面もあります。フルスイングで一時代を築きましたが、旧近鉄時代から対戦投手のデータ、相手バッテリーの傾向などスコアラーのレポートを穴が空くくらい熟読していたし、若手時代からブ厚いノートに対戦投手の傾向などを書き記していました」(旧近鉄選手を知るOB) DeNAは獲得に名乗りを上げるチームはないと判断したようだが、そうではないらしい。 「阪神は補強リストにノリの名前が入っているはず」(球界関係者) 阪神は昨年オフも『中村獲得』を真剣に考えたという。それはDeNAがノリと守備位置の重複するバルディリス(31)を獲得したときで、 「三塁、一塁の守備はむしろ巧い方。ナンヤカンヤ言っても、チャンスに強いバッター」 と、高く評価していた。 その評価は今も変わらず、阪神は内々に獲得調査も始めているという。 「阪神は今季の反省点として、レギュラー野手が故障離脱したときに大きく戦力ダウンする旨を挙げています。ノリを三塁と一塁のスペア、同時に代打の切り札として使えるのではないかと…」(同) 阪神はアスレチックス2Aの中島裕之低野手(32)の獲得を進めており、こちらは他球団を大きくリードしている状況。西岡の離脱中に台頭を表した上本もいるが、レギュラーと控えの実力差を埋めるため、「中村ノリも必要」と見ているわけだ。 「ノリは出場機会に飢えており、たとえ減俸でも、どこの球団とも契約するはず」(前出穂プロ野球解説者) 阪神の来季構想について、さらにこんな情報も聞かれた。 「上本の二塁守備に厳しい評価を下しています。上本は併殺プレーに関して甘いというか、動作が遅く、打者走者を一塁でアウトにできない場面もあったと報告されています。上本の台頭で三塁にまわった西岡と入れ換えるべき否か、それとも、中島に二塁を守らせるのか、全ては“来季の指揮官”が判断します」 今季終了と同時にベテラン・新井貴浩(37)の契約が切れる。慰留の方向だが、打撃成績を大きく落としており、減俸提示になるだろう。また、西岡に関しても、一連の中島獲得報道に「本当に自分は必要とされているのか?」と不安に思っているという。 新井貴、西岡の慰留に失敗するようなことになれば、中村ノリを獲得してもプラスにはならない。ゴメス、上本、鳥谷、西岡、今成、中島、新井貴。二軍には期待の北條史也も控えている。ここに中村ノリが加わるとすれば、来季の指揮官は内野のレギュラー人選に頭を抱えるだろう。
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スポーツ 2014年10月03日 15時30分
イチローはどこへ? 日本人メジャーリーガーの気になる去就
MLBのレギュラーシーズンが終了した。 今季は岩隈久志投手(33=マリナーズ)=15勝9敗、田中将大投手(25=ヤンキース)=13勝5敗、黒田博樹投手(39=ヤンキース)=11勝9敗、ダルビッシュ有投手(28=レンジャーズ)=10勝7敗と、4投手が2ケタ勝利を挙げたが、田中とダルビッシュは故障のため、不本意なシーズンとなった。 ところで、日本人メジャーリーガーたちは、長期契約途中の田中、ダルビッシュを除けば、FAとなる選手が多く、来季はガラッと所属球団が変わる可能性がありそうだ。 まず、投手だが、自己最多の15勝をマークした岩隈は2シーズンでの投球回が350を超え、ノルマを達成したため、来季の契約が自動的に更新された。年俸は700万ドル(約7億6100万円)。 昨季途中から、レッドソックスの守護神となった上原浩治投手(39)は今季も64試合に登板するなどフル回転。6勝5敗26セーブ、防御率2.52の成績を残した。球団は残留を熱望しているが、上原は自身のブログで「来年、どこのチームになっても、また応援よろしくお願いします」と微妙な言い回し。来年4月で40歳となる高年齢は気になるところだが、クローザーで425万ドル(約4億6200万円)の年棒は格安。球団がどこまで、金額を上積みできるかが、残留するかどうかのポイントになりそうだ。 日本人初の5年連続2ケタ勝利を挙げた黒田も、1年契約を終えた。黒田は「オファーがないと始まらない。なければ引くとき。いろんな選択肢があることは、野球人として幸せなこと」と意味深発言。黒田も来年2月で40歳を迎えるだけに、どの球団も獲得には慎重になりそう。年俸は1600万ドル(約17億4100万円)だが、メジャーで良いオファーがなければ、広島復帰の可能性も秘めている。 松坂大輔投手(34=メッツ)は、先発もあったが、主にリリーフで起用され、34試合に登板。3勝3敗1セーブ、防御率3.89の成績だった。松坂は「自分は先発だという気持ちを消すことはできなかった」と話しており、先発起用してくれる球団を探すことになりそう。 オリオールズからカブスに移籍した3年目の和田毅投手(33)はメジャー初登板を果たし、先発で4勝4敗、防御率3.25の成績を残した。来季は球団が選択権をもっているが、行使されるかどうかは流動的。 和田同様、故障に苦しんだ藤川球児投手(34)は2年契約を終えた。15試合に登板し、0勝0敗0セーブ、防御率4.85の成績。藤川も球団が選択権をもつが、チームの期待に応えられたとはいえず、行使されるかどうかは微妙。 レッドソックスの中継ぎ、田沢純一投手(28)は2年連続で71試合に登板。4勝3敗、防御率2.86の成績。1年契約で127.5万ドル(約1億3900万円)だが、同僚の上原同様、金銭的な攻防になりそうだ。 一方、野手では最も気になるのがイチロー外野手(40=ヤンキース)の去就。今季、控えという位置付けで、起用法が定まらないなか、14年連続で100安打に到達。規定打席不足ながら、打率.283で、自己ワーストだった昨季の.262を上回った。メジャー3000安打まで、あと156本。2年連続プレーオフ進出を逃したヤンキースの若返りは急務。今季で2年契約が切れることから、残留の可能性は低い。ただ、なかなかトレードがまとまらなかった背景もあり、来季の所属先が決まるまで、時間がかかるかもしれない。 ブルワーズからロイヤルズに移籍した3年目の青木宣親外野手(32)は故障のため、出場試合が減ったが、日本人野手で唯一規定打席に到達し、3年連続打率2割8分台(.285)の成績を残した。ブルワーズ時代に交わした契約は今季で終了。年俸は190万ドル(約2億700万円)と格安。年齢もまだ若いだけにこちらは、引く手あまたか…。 メジャー3年目、ブルージェイズで2年目となった川崎宗則内野手(33)は、12年(.192)、13年(.229)と低打率だったが、課題の打撃を克服し、自己最高の打率.258をマークした。ジョン・ギボンズ監督は「戻ってきてほしい」と話しているが、川崎は「日本もアメリカも両方視野に入れている」とコメント。国内では古巣のソフトバンク、オリックスが興味を示している。 2年間で1度もメジャーに上がれなかった中島裕之内野手(32)は、来季球団が選択権をもっているが、行使される可能性は低い。メジャー球団から良いオファーが届くとは考えがたく、日本復帰もありそうだ。 ジャイアンツからレンジャーズに移籍した田中賢介内野手(33)は、今季一度もメジャー昇格を果たせず、出場機会を求めて、7月20日、自身の希望で自由契約となった。だが、獲得する球団は現れなかった。賢介も日本に戻ることを視野に入れるしかなさそうで、古巣日本ハムへの復帰が有力視される(落合一郎)
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