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楽天・星野監督退任の裏 阪神次期監督に佐藤義則コーチ殴り込み

 阪神次期監督に“第3の男”が急浮上してきた。

 9月17日、トラの首脳陣が緊急会談を設けた。場所は遠征先の選手宿舎で、ヤクルト戦を戦う前のこと。南信男球団社長は和田豊監督不在のその席上で、重大な決断を下したようである。
 「和田監督が外された理由は、もちろん試合に専念するためですが…。中村勝広GM、高野栄一本部長も同席しています」(関係者)
 遠征先にもかかわらず、これだけの球団トップが一同に集まるとは、やはり何か急いで決めなければならない事情があったと見るべきだろう。南社長はドラフト、FAなど来季の戦力補強を話し合ったというが、取り囲む記者団に詳細は明かさなかった。

 この緊急トップ会談の翌日18日に行われたのが、楽天・星野仙一監督の退任会見だ。星野監督は今後も楽天に関わっていくそうだが、後任人事に関しては、三木谷浩史オーナーと意見が合致していない。
 「星野監督は自身の右腕だった佐藤義則投手コーチを推しています。三木谷オーナーは大久保博元二軍監督がお気に入りで、外部招聘することになれば、古田敦也氏が有力と目されています」(スポーツ紙記者)

 佐藤コーチは田中マー君をあそこまで引き上げ、他コーチ、野手陣からの人望も厚い。しかし、星野監督が病気療養していた今季中盤、監督代行を務めたその間の成績が9勝13敗と振るわず、大久保二軍監督にその座を取って代わられている。当時「大久保二軍監督の指揮権移行は事後報告だった」なる証言もある。
 「星野監督はアドバイザー的な肩書を与えられても、何の権限も持たない名誉職です。野村克也氏もそうでしたから。星野監督の推薦も三木谷オーナーに届かないとなれば、佐藤コーチも一緒に退団ということになるでしょう」(前出・関係者)

 佐藤コーチは1976年、ドラフト1位で阪急ブレーブス入りしている。そう、現在の阪神タイガースの親会社は阪急阪神ホールディングスであり、その“主体”は阪急なのだ。ポスト和田を巡る後任人事も、阪神出身者と阪急側で意見が分かれている。阪神側は「来季優勝しなければ完全に阪急に乗っ取られる」と恐れており、OB・岡田彰布氏の復権を第一案に調整に入ったという。
 「佐藤コーチがフリーになるなら、第2次岡田政権の筆頭コーチとして招聘したい、と。仕掛け人は阪神側ですが、阪急側はブレーブスOBの入閣に異存はありません。岡田氏の復権で意見統一できなければ、佐藤コーチも監督候補に浮上してきます」(同)
 エース候補・藤浪の教育係も同コーチに託せる。

 岡田・佐藤体制−−。和田監督が同席できなかったのは、そのためか…。

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