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日本生命も及び腰 交流戦の試合数削減で浮上する冠スポンサー問題

 8月11日に行われたプロ野球12球団代表者会議で、来季からセ・パ交流戦が『18試合制』に縮小されることが決まった。現行の24試合を堅持するつもりだったパ側の完敗である。
 「今季を含め、過去10回の交流戦でセ側から優勝チームを出したのは2回だけ。パ6球団は交流戦の勝率が高いだけでなく、セの人気選手とのコラボTシャツや限定グッズを販売するなど、交流戦を集客アップのツールとして大いに利用してきました」(スポーツライター・飯山満氏)

 セ側が商売上手のパ6球団を論破した勝因は、最初に“完全撤廃”を主張したこと。続けて、通常ペナントレースとは異なる変則日程、ドーム球場の少ないセ側の事情による過密スケジュールをあらためて伝え、「今年11月から本格スタートを切る侍ジャパンの興行にも影響が出る」とし、パ側に「交流戦がゼロになるよりは、18試合制でも残した方がマシ」と思わせたのだ。しかし、これで一件落着とはいかない。
 「交流戦の冠スポンサーである日本生命が、この試合数削減をどう受け止めるかですよ」(球界関係者)

 今さらだが、交流戦の試合数削減は今回が初めてではない。導入された2005年から2季は『36試合制』だった。
 「当時からセは18試合を主張し、パは36試合の現状維持でした。意見がまとまらず、このとき日本生命は『18試合制ならスポンサーになる意義がない』と伝え、セ、パの折衷案として24試合制になったのです」(飯山氏)

 問題は、18試合制に難色を示していた日本生命の出方だ。まして今季の交流戦は、これまで5000万円だった優勝賞金が3000万円に減額されている。12球団代表者会議後、「日本生命側への説明はこれから」と話していたが…。
 「日本生命の降板もあり得る。セはそこまで見通して18試合制でいったん合意させ、スポンサー不在を名目に交流戦を消滅させるのでは?」(ベテラン記者)

 そうなったら、パ側は激昂するだろう。もうひと波乱起こりそうである。

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