日本の音楽シーンのトップランナーのひとりだった今市の書類送検に対しファンのみならず世間は大きな衝撃を受けたが、過去の芸能人のタクシー暴行事件を振り返ると、今後の今市は数か月~数年単位で活動自粛を余儀なくされそうだ。
例えば、2005年(平成17年)1月、歌舞伎俳優の中村七之助は都内で泥酔した状態でタクシーへ乗車。無賃乗車の後、駆け付けた警察官に暴行を加え現行犯逮捕されている。七之助は約3カ月の活動自粛を行い、父親である歌舞伎界の大物・中村勘三郎さん(当時・勘九郎)が緊急会見を行い世間に謝罪するなど騒ぎになっている。
2013年(平成25年)には元サッカー選手の前園真聖も同じく泥酔した状態でタクシー乗車。運転手に暴行を加え逮捕された。この時は処分保留で釈放されたものの、その後の活動には影響を与え、イベントほか出演番組の一時降板など活動自粛を行った。以来、前園は禁酒し一滴も酒を飲まない生活が続いているという。
新しいところでは2024年4月20日、M-1王者であるお笑いコンビ・ウエストランドの河本太がJR品川駅前でタクシー運転手とトラブル。車を蹴り、運転手の腕にかみつくなど大暴れした。河本もやはり酒に酔っていた。本件はタクシー会社と河本の間で示談が成立した事もあり、活動自粛は1カ月で終了している。
このように芸能人や著名人のタクシートラブルは頻繁に発生している。タクシーの利用客は飲酒状態で利用している事が多く、道路事情によってイラつきを覚える人も数多い。
トラブルを起こした芸能人の多くは数カ月単位での活動自粛となっているが、そのほぼ全てがタクシー会社との示談が成立しているかどうにかかっている。今市のケースは事件から3カ月経過した今も示談が済んでいない事を考えても、復帰への道は険しく時間がかかるものと予想される。