社会
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社会 2019年11月06日 17時40分
問題は性別じゃない?“なでしこ寿司”騒動、「食材の上に袖」「絆創膏で握る」様子に苦言が集まる
東京都内にある女性寿司職人専門店・なでしこ寿司が、ネット上でさまざまな意見を集めている。 事の発端となったのは、先月25日に『ハフポスト』日本版で公開された、なでしこ寿司に関する記事。その中では、女性職人たちが偏見と戦い、今の立ち位置を確立してきたことが記されていた。記事内で公開された動画の中では、店長の女性が着物を着用し、寿司を提供する様子が写されていたが、そこで袖がまな板に触れている場面があった。 これをきっかけに、ネット上では、過去になでしこ寿司がインスタグラムにアップした写真の中から、袖がまな板や食材の上に完全に乗ってしまっている写真や、過去にバラエティに取り上げられた際、寿司を握る指に絆創膏が付いている写真、また、ブログの中で鮮魚の上にぬいぐるみを置いて撮影している写真などが発掘されることに。ネット上からは、「これ完全にアウトじゃん…」「これは普通に食べる気なくす」「絆創膏って家庭でのおにぎりもアウトでは?」といった苦言が寄せられている事態となっている。 「これらの声に、なでしこ寿司は公式ツイッターで反論。指摘に対し、毎日浴衣と前掛けを取り換えていることなどを明かしていたものの、アンチに対し、『あら探しの為にご視聴ありがとうございます』『毎回様々な寿司店でそのようにチェックし誤指摘をされたら、良いと思います』『誤意見ご苦労さまです』と煽っていたこともあり、火に油を注ぐ形になってしまっています」(芸能ライター) 一方、なでしこ寿司が取り上げられるのと同時に、銀座の寿司の名店で働く女性寿司職人がフィーチャーされることに。髪をまとめ、白衣を着用している姿を収めた写真がネット上にアップされていることから、「こういう正統派の板さんなら男女関係なく好感が持てる」「一流の女性料理人ならたくさんいるのに、わざわざ振袖着て性差を強調して偏見と闘うとか言われても違和感」「衛生面気をつけて、普通の格好してれば誰も女性であることを責めないよ」と、なでしこ寿司と比較する声も寄せられている。 さまざまな意見を集めた今回の騒動。衛生面を疑問視し続けたネットユーザーたちが納得する言葉は、最後まで出なかったようだ。記事内の引用についてなでしこ寿司公式ツイッターより https://twitter.com/newnadeshico
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社会 2019年11月06日 12時00分
ブームは一過性!? ラグビー人気定着に立ちはだかる“業界の闇”とは…
ワールドカップ(W杯)での日本代表の大躍進で、ラグビーが空前のブームに沸いている。文化として定着する機運が高まっているが、その裏で、関係者からは悲観的な声が漏れているという。スポーツライターが語る。 「日本ラグビー界は重鎮がはびこり、旧態依然とした体質を抜本的に改めることなど不可能。どうせブームは一過性で終わりますよ」 ラグビー界の老害の筆頭が、大会協賛企業であるキヤノン会長でW杯組織委員会会長の御手洗冨士夫氏だ。御手洗氏の影響力の高さを示すのが、キヤノン所属の田村優選手のゴリ押し。 「田村は不動のスタンドオフとして全試合に出場しました。しかし、準々決勝で南アフリカの選手にへっぴり腰のタックルを軽々と弾き飛ばされて先制トライを許しました。変質者が女の子に抱き着くかのようなプレーで、敗戦のA級戦犯。もともと守れない、走れない二線級の選手でしたが、キヤノン所属ということで重用され、練習では田村へのタックルが禁じられていたほど。ここまで大事に扱われたのは、現場サイドの御手洗氏への忖度に他なりませんよ」(同・ライター) 準々決勝の2試合を大分県で開催したのも、御手洗氏の差し金だという。「会場は、アクセスが悪い大分駅から、バスや徒歩でさらに小一時間かかるヘンピな場所です。外国人客は『何でこんな不便なところでやったのか』とイラ立ちの声を上げていました」(同) 御手洗氏と同じく業界に君臨するのが、ラグビー協会名誉会長の森喜朗元首相。この2人がラグビー界の権限をすべて掌握し、イエスマンらがご機嫌をうかがうのがラグビー界の実情だ。「南アフリカを破った前大会でもブームとなりましたが、直後のトップリーグは閑古鳥が鳴く始末。運営規模はいまだにサッカーJ3以下で、収益が生まれない。代表選手の日当なんて体を懸けているのに1万円ですよ。協会の重鎮が退場しない限り、ラグビーの人気向上にはつながりません」(スポーツ紙記者) 老害たちにレッドカードが突き付けられてもおかしくない。
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社会 2019年11月06日 06時00分
コンビニのレジでM字開脚、股間にスキャナを当てる…史上最低の大学生バイト【世間を騒がせたバイトテロ】
コンビニエンスストアのアルバイトスタッフは、若者から中高年まで幅広い層が勤務している。そうなると問題を起こす人間も多く、たびたび「バイトテロ」の舞台になる。様々な不適切行為が世間を震撼させているが、最も悪質と言われているのが、2013年に発生したバイトテロだ。 主人公は当時大学生だったアルバイトの男。レジのテーブルにM字開脚で座ると、POSに付属されたバーコードを読み込むスキャナを股間に当てる画像が、「これやった店潰れるの?」という文章とともに、Twitterへ投稿されたのだ。 バーコードスキャナは、コンビニエンスストアの製品ほぼ全てのバーコードを読み取るもので、当然おにぎりやサンドイッチといった食品にも近づけることになる。食品を扱うコンビニエンスストアにとって、この行為は致命的。そして、このような衛生意識の欠如した人間を雇っているという事実も、「恐ろしい」の一言である。 この画像が拡散されると、すぐに実名が特定され、東京国際大学の学生であることが判明。そして、投稿されたTwitterアカウントには、車の中に成人雑誌を置く様子や、「糞コンビニ絶対やめてやるてか潰す うぜーから金庫に陰毛を入れた」「コンビニにある成人雑誌は店員が下見済みだから買わないほうがいい」など問題発言が繰り返し投稿されており、著しく一般常識に欠けた問題人物であったことが窺えた。 コンビニエンスストア側は事態発覚後、バイトを解雇するとともに、レジの消毒やスキャナの交換を行ったと複数のメディアが伝えたが、公式に当該店舗や店員の実名を発表することはなかった。同社では同時期にアイスケースの中に客が入る事案も発生しており、その管理体制が疑問視される事態に発展した。 問題行為をした人物の顔と名前、そして大学名は全てWebサイトに残っており、大手はもちろん、中小企業でも採用時名前を検索サイトにかけると言われる昨今では、就職は難しく、親または国の保護を受けた生活をしている可能性が高いと見られている。 バイトテロは、若気の至りでは済まされないのだ。文 櫻井哲夫
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社会 2019年11月06日 06時00分
〈企業・経済深層レポート〉 価格が安くて品質良好 コーヒー業界で人気爆発中のベトナム産
コーヒー豆といえば、日本ではブラジルなどの南米が頭に浮かぶ。実際、日本への輸入でも常にブラジルがトップ。ところが近年、ベトナム産のコーヒー豆の輸入量が急増し、ブラジルに肉薄する勢いだという。 財務省の「貿易統計」によれば、日本のコーヒー生豆国別輸入量は2010年時点でブラジル12万3073トン、2位はコロンビア7万9060トン、3位インドネシア5万9068トンで、ベトナムは4位5万4737トンだったが、’18年にはブラジル11万1955トンに続いて、ベトナムが9万8513トンの2位に浮上している。 「そもそもベトナムのコーヒー豆栽培は、1850年代のフランス統治時代にフランス人から栽培技術がもたらされた。本格的栽培はベトナム戦争後の’86年のドイモイ(経済開放政策)から。外貨獲得のための輸出農産物としてベトナム中西部の高原を中心にコーヒー栽培が始まっています。日本への輸出シェアは1991年ではわずか1%。それが’95年には10%、2018年には24・5%と大躍進しています」(総合商社勤務の男性) なぜ、ベトナム産コーヒーの需要がここまで高まっているのか。 コーヒー業界に詳しい経営コンサルタントは「理由は3つある」と分析する。1つは“技術の進化”だ。 「ベトナムで生産されているコーヒー豆は、9割以上が渋くて苦みが濃いのが特徴のロブスタ種で、ストレートでは飲みづらい。一方、ブラジルの主流コーヒー豆のアラビカ種は、酸味と苦みのハーモニーが絶妙で日本人好み。ところが、最近はロブスタ種とアラビカ種を混ぜたレギュラーコーヒー(添加物を加えていない焙煎されたコーヒー豆、またはそれを挽いた粉末)を作り上げる技術が進化したことで、絶妙な味の商品が多く生まれています」 最近はベトナムコーヒーに新しい風も吹き出した。 「本格的コーヒーでは、アラビカ種が主流でした。ところが、品種改良、精製プロセスの見直しでアラビカ種越えのロブスタ種が生まれつつあります。単にアラビカ種100%のコーヒーよりロブスタ種が混ざったブレンドコーヒーのほうが美味しいと指摘する人も出始めています」(コーヒー専門店のバリスタ) 2つ目の理由は“価格”だ。 「アラビカ種は、1000〜2000メートルの高地栽培。また、コーヒー樹にとっては天敵のカビの一種、サビ病にかかりやすい。品種改良や消毒薬も進化し、サビ病はだいぶ防止できるようになったが完全な撲滅にはいたっていません」(同) このサビ病に加えアラビカ種は、1年ごとに豊作と不作を繰り返し、そのたびに価格の乱高下が起きる。不安定要素が多いためアラビカ種は高値取引となりがちなのだ。 「逆にロブスタ種はサビ病などの病害虫に強く、さらに、暑さにも強いことから安定した供給が可能。そのため、価格はアラビカ種より低めで安定もしているのです」(同) 全日本コーヒー協会の算出によれば、’18年のベトナム産コーヒー豆の1キロ当たり輸入平均単価は210円。ブラジル産が319円、コロンビア産364円に比べれば、それらのアラビカ種より3割前後安い。当然、アラビカ種とロブスタ種混合のレギュラーコーヒーの価格も安くなる。需要促進につながっているのは明らかであろう。 3つ目は、日本人の“ライフスタイルの変化”だ。高齢化社会や若い人の晩婚化などで、単身世帯の増加が進んでいることも大きいという。 「一人暮らしの方には、抽出に時間が掛かるコーヒーよりも、お湯を注ぐだけで手軽に飲めるスティックタイプのインスタント製品が好まれています。単身世帯の増加と供にインスタント需要が高まっていますが、インスタントで使われるコーヒー豆は、ロブスタ種がほとんどです」(前出・総合商社勤務の男性) こうしたベトナム産コーヒー需要の高まりから、大手総合商社の丸紅は今年6月、約127億円を投じ、’22年稼働予定でベトナムの工業団地に、年産1万6000トンのインスタントコーヒー工場を建設する。 「今後、20億人の人口を抱える中国や東南アジアではコーヒーを楽しむ人口がさらに増える。そして、日本でも需要がより伸びると確信しての動きです」(同) さらに、世界的な兆候でロブスタ種に注目が集まっているという。 「地球温暖化の影響で、アラビカ種の育成が難しくなることが懸念されています。その意味でも、暑さにも強いロブスタ種の注目度が高まることは間違いありません」(同) ベトナム産コーヒーの躍進は、もうしばらく続きそうだ。
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社会 2019年11月05日 22時00分
保育園児への傷害容疑で逮捕された“美人”副園長のサディスティック本性
10月21日、福岡県警は福岡県宗像市の認可保育園『日の里西保育園』で園児に暴力を振るったとして、事実上運営を取り仕切っていた副園長の清原こづえ容疑者(41)を傷害容疑で逮捕した。「今年6月に、保育園内で上体を反らせ手足で身体を支える“ブリッジ歩き”を園児たちにさせていたとき、年長クラスの男子(6)がうまくできなくて泣いていたところ、清原容疑者が『なぜできない』と言って、園児の顔をたたいて全治2週間のケガを負わせました。迎えに来た保護者が子どもの顔が腫れているのに気付き、警察に被害届を提出。これを受けて警察は捜査を続け、他の園児にも被害者がいることを確認し、逮捕に踏み切りました」(捜査関係者) 清原容疑者は当初、「園児が泣いていたので励ますために両頬にタッチするように触れただけ」と容疑を否認していたが、「どこかにぶつけたかもしれない」「(指導中に)手が当たったかもしれない」と、供述を二転三転。しかし、清原容疑者の園児に対する暴力は、父兄の間でもウワサになっていたようだ。「清原容疑者は常日頃、『いろんな子がいます。時間がかかる子とか。でも、その子も最終的にできるようになるというのが、うちの園の特徴だと思っています』と言っていました。その裏で、気に入らない園児にはトイレの前で食事をさせたり、給食の味噌汁をかけたり、階段から園児を突き落としたりという暴力沙汰が絶えなかったのです。最近では7月末にも、園児が肩と頭を副園長に抑えられ口の中を切るケガをしたと、市に相談した父兄がいました。市によれば、こうした相談がこの4年間で11件寄せられているといいます」(子どもを保育園に通わせる父兄) それに加え、職員に対するパワハラも有名だったという。「副園長に就任してからの8年間で、気に入らなかったり、逆らったりした保育士60人を退職に追いやっています」(同) その後の警察の捜査で、園内の多目的ホールにある防犯カメラに清原容疑者の“暴行シーン”が映っていたことが分かったという。 美人で温和に見えるが、本性はサディスティックな“暴力女”だった清原容疑者。二度と教育に関わってほしくないものだ。
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社会 2019年11月05日 11時45分
関東学院4年の男、旅館のコインランドリーに侵入し逮捕 “盗む”でなく“嗅ぐ”異常行為に疑問の声
3日、横浜市金沢区の旅館に併設されたコインランドリーに無断で侵入したとして、関東学院大学4年の22歳の男が逮捕されたことが判明。その犯行理由に驚きの声が広がっている。 逮捕された関東学院大学4年の男は1日、金沢区の旅館に併設されたコインランドリーに無断で侵入し、女性の下着を手に取っていた。洗濯物を取りに来た51歳の女性が男を発見し、通報。男は建造物侵入の疑いで逮捕された。 男は一体何をしていたのか。警察の取り調べに対し、犯行の動機について、「下着の匂いを嗅ぎたかったので侵入した」と話し、容疑を認めている。さらに、警察の調べでは、別の日に撮影したと見られる画像が見つかっており、同種の犯罪を繰り返していたものと見られている。 特殊性癖を満たそうとするための犯罪に、ネットユーザーからは「気持ちが悪い」「自分の性癖を抑えることのできないかわいそうな人」「そういうお店に行ってパンツをもらって来ればよかった。他人に迷惑を掛けるな」と怒りの声が上がる。 また、「下着の匂いが好きという性癖は理解できない」「下着の匂いなんて洗剤に決まっている」「自分で買って嗅いでいればよかったのでは」など、男の性癖についても、疑問視する声が並ぶ。 一方で、「捕まえる必要はなかったのでは」「コインランドリーなのに入っただけで無断侵入になるの?」「かなり厳しい措置なのでは?」「女性にとってはかなり気持ちが悪かったと思うけど、警察に突き出す必要はなかったのでは」と、同情的な声もあった。 様々な声があるが、警察は関東学院大学4年生の行動が建造物侵入の罪と判断した様子。他人の下着を手に取っていた行為は、温情的に見たとしても適切ではなく、女性が「気持ちが悪い」と感じることは間違いない。 今回の件をきっかけに、関東学院大学4年の男が頭を冷やし、不適切な行動を二度としないよう更生することを願いたい。
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社会 2019年11月05日 06時00分
キセル乗車を繰り返し駅員にクレームをつけて回った59歳男の“はた迷惑”な動機【キレる高齢者の迷惑事件簿】
駅員や車掌など、鉄道会社の職員にクレームを入れる客はかなり多いと聞く。特に人身事故などで運行がストップした場合、怒号にも似たクレームを入れる人物もいる。 そんな駅員へのクレームを「趣味」としていた人物がいたことをご存知だろうか。2016年に逮捕された大阪市東住吉区在住の当時59歳の無職男だ。この人物は生活保護を受けており、暇を持て余していた様子。そんな中、趣味として見つけたのが、150円の切符を買い近鉄電車に乗り、様々な駅で降りた上、駅員にクレームをつけて回ることだった。 しかも、クレームは「乗り継ぎの説明が悪い」「帽子のかぶり方がなってない」「ゴミを拾わない」「窓が汚い」など、難癖レベル。近鉄は対応に苦慮したと思われる。 そんなある日、男が大阪市東住吉区の近鉄線矢田駅から150円に切符を買い、70キロ離れた三重県名張市の名張駅で降車し、駅外に出ず引き返し矢田駅の隣駅の針中野駅で外に出ていたことが発覚したことから、いわゆる「キセル乗車」と認定。近鉄が2016年9月、電子計算機使用詐欺罪で大阪府警に告訴し、逮捕された。 これだけでも憤りを感じてしまう行為だが、さらに人々を怒らせたのはその理由。男は容疑について、「時間つぶしにやった。7年ほど前からやった」と話しており、「金を使わずにクレームを言っているうちに楽しくなった」などと話していたのだ。 サービス従事者であるだけに客に強く出られないことを利用し、自らの鬱積をぶつけ楽しむ。人として最低の行為と言わざるを得ず、ネットユーザーから猛批判が上がる。そして、このような明らかに「難癖」をつけてきた乗客に対しては、「毅然とした態度を取ってもいいのではないか」「お客様は神様ではない。付け上がるような態度は控えるべきだ」という声も出た。 この容疑者のような人物は、数は多くないだろうが、ほかにも存在している可能性は高い。自分の鬱積を簡単に反論できないサービス従事者にぶつけるのは卑劣すぎるが、常識のない人間が娯楽とする可能性もあるということを教示した事件だった。文 櫻井哲夫
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社会 2019年11月05日 06時00分
世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第343回 グローバリズムという疫病
日本文明は本当に「幸運」だった。サミュエル・P・ハンチントンが著書『文明の衝突』において、日本文明を「一つの文明」として定義しているが、それは事実である。 動物性タンパク質を主に海産物から摂り、ユーラシア大陸のような「畜産」がなかった。我々は畜産文明(=アフロ・ユーラシア文明)のように、家畜(あるいは人間)を去勢し、管理する術を知らない。 海産物は管理不可能である。自然(海や川)から「頂戴する」しかない。自然を「征服」するのではなく、「共存」する形で文明が発展したのが日本文明だ。 無論、現在は畜産業がそれなりに発展しているが、世界の人口一人当たりの家畜頭数では、日本はいまだにグリーンランド(!)と並び、世界最低水準である。歴史的に、食用家畜(肉・ミルクを摂取するための家畜)を保有しない農業を成立させたのは、日本と(スペイン侵略前の)アメリカ大陸のみだ。 家畜が存在しないため、天然痘や麻疹など「家畜発祥の疫病」は発生しない。とはいえ、大変「幸運」なことに、疫病溢れるユーラシアからそれほど離れておらず、病は人と共に海を越えてやってきた。結果、日本人は大陸の人々同様に、多くが家畜発祥の致命的な病原菌への抗体を持つことができた。 厳密には「抗体を持った人が生き残った」わけだが、日本同様に家畜が(ほぼ)いなかったアメリカ大陸、オーストラリアなどの先住民は、抗体を持つチャンスに恵まれなかった。1492年のコロンブスのアメリカ大陸到達以降、ヨーロッパ人が持ち込んだ「疫病」、具体的には天然痘や麻疹などが一気に蔓延し、先住民は「絶滅」に追い込まれてしまう。ユーラシアから持ち込まれる疫病に対し、抗体がない先住民は、全く抵抗することができなかったのだ。 日本列島がユーラシアからあまりにも隔絶し、日本人が疫病への抗体を一切持たなかった場合、1543年のポルトガル人の種子島漂着以降に、アメリカやオーストラリアの先住民同様に絶滅の憂き目に会い、文明が崩壊した可能性が濃厚なのである。 日本では古代から疫病が流行した。例えば、崇神天皇の時代、疫病流行で大勢の国民が死んでいる。日本書紀によれば、「民の死亡するもの、半ば以上におよぶほどであった」とのことだ。 古代からの疫病の流行がなければ、我が国はアメリカ大陸やオーストラリアの先住民のように、欧州人来航により全滅することになっただろう。 幸運なことに文明として生き残った我が国は、「祈る」天皇陛下を中心に、2000年を超す「伝統」の力に支えられ、世界最長の歴史を紡ぎ続けてきた。伝統とは「長期的な検証」を経たからこそ、現在にまで残っている。我々一個人の「思考」ごときが、伝統に勝ちうると思うのは傲慢というものだ。 日本の皇統の伝統を否定する者には、「一個人の思考は、2000年の検証に耐えうるほど正しいのか?」と、問いたい。何の話かといえば、いわゆる「女性宮家」「女系天皇」を主張する連中だ。我が国の皇室は伊弉諾尊、天照大神の神話に始まり、神武天皇以降は「少なくとも」2000年以上の長期に渡り男系の皇統を繋いできた、世界に例を見ない「貴重」な存在なのだ(「存在」としか言いようがない)。 なぜ、皇統は男系なのか。いくつか理由はあるだろう。 男系の皇統維持とは、女性排除ではない。皇統から排除されてきたのは、むしろ我々日本人の男性だ。日本の女性は皇族になる可能性があるが、男性にはない。 結果、日本は歴史的に「権威」と「権力」が分離され「権威を帯びた権力者」はついに出現しなかった。平安時代に権勢を誇った藤原道長といえども、自分の娘を皇室に嫁がせることはできたが、そこまで。天皇の祖父になることはできても、父親にはなれなかった。まして、自ら皇位を襲うことも不可能。豊臣秀吉も、戦国日本を統一するという偉業を成し遂げたにも関わらず、関白どまり。 歴史上、皇位を簒奪しようとした「日本人男性」は何人もいる。蘇我入鹿、道鏡、足利義満などになるが、なぜかことごとく失敗。 というわけで、権威を権力から切り離す「男系の皇統」が、日本国にとってベターな政体であることが、2000年を超す検証により証明されているわけだ。さらにいえば、秋篠宮皇嗣殿下、悠仁親王殿下という正当な皇統の継承者がおいでになるにも関わらず、現時点で、女性宮家だ、女系天皇(正しくは非・男系天皇)だのと言い出す時点で不遜なのである。 とはいえ、女性宮家やら非・男系天皇やらを主張する「伝統に逆らう傲慢な勢力」を黙らせるために、現時点で「旧宮家復活」を検討することは価値がある。自民党の「日本の尊厳と国益を護る会」(代表幹事・青山繁晴参院議員)が、男系の継承を堅持するために、旧宮家の男子の皇族復帰を可能とする皇室典範の改正か特例法の制定を柱とする提言を、安倍総理大臣に提出した。 我々日本国民は、皇統に対する攻撃(女性宮家、非・男系天皇等)について、「グローバリズムという疫病の侵略」と認識するべきだ。マスコミや「識者」は「外国では」「グローバルでは」と、謝った歴史教育で「抗体」を持たない日本国民を騙し、グローバリズムという疫病を蔓延させ、日本列島で生きていく上で必須のナショナリズムを破壊しようとする。彼らは、「ヨーロッパの王室では、男系女系の区別がなく、外国の王室から婿を迎えることもあるにも関わらず、日本は…」といったレトリックで日本国民を騙そうとしてくるだろうが、「そんな権威継承をしていたから、欧州人は殺し合いばかりやっていたのだろう」と、史実に基づき、反論しなければならない。 正しい「歴史的な知識」は、間違いなく我々が早急に身につけなければならない「抗体」の一つである。我々は歴史を学び、グローバリズムという疫病に対する「抗体」を保有しなければならないのだ。しかも、早急に。********************************************みつはし たかあき(経済評論家・作家)1969年、熊本県生まれ。外資系企業を経て、中小企業診断士として独立。現在、気鋭の経済評論家として、分かりやすい経済評論が人気を集めている。
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社会 2019年11月04日 06時00分
田中角栄「怒涛の戦後史」(12)元首相・佐藤栄作(上)
学歴は尋常高等小学校卒、それでも明敏な頭脳、卓越した政治力、「学歴はどうでもよいが学問は不可欠」として人一倍の勉強家、加えて持ち前の人が寄ってくる陽気な性格が相まって、田中角栄は政界の頂を目指して昇龍かくを思わせるように、出世の階段を駆け上がっていった。 その田中が炯眼だったのは、陣笠代議士にして自民党政治を動かしているのが、高級官僚出身者のグループであることを見抜いたことにあった。その中心にいたのが外務省出身の吉田茂、その右大臣、左大臣格だった大蔵省出身の池田勇人、鉄道省(のちの運輸省)出身の佐藤栄作であった。そうした優秀な官僚出身者のグループは「吉田学校」と言われ、田中はそこにもぐり込むことに成功した。 池田が政権を取ると、そこでは「大物」へのスプリング・ボードである大蔵大臣ポストを得、そのあと佐藤に政権が移ると蔵相留任、間もなく党を掌握し、天下取りには不可欠とされる自民党幹事長ポストへと昇り詰めたのである。その裏では、佐藤派の「代貸」としてひたすら汗をかいたことが、ついには天下をたぐり寄せることにつながったと言ってよかった。 その佐藤は、昭和39(1964)年11月、池田がガンを煩い、再起不能の判断のもとに内閣総辞職、後継に佐藤を指名したことで首相の座に就いた。佐藤は、第1次内閣では官房長官を除き、他の閣僚を留任させた形でスタートさせた。事実上、政権を譲ってくれた池田の顔を立てた布陣であった。田中もまた、池田内閣での蔵相をそのまま引き継いだ。 佐藤が一方で、内閣の屋台骨たる蔵相ポストに、あえて田中を留任させたのは、田中が佐藤派の「代貸」として、派閥の“台所”、すなわち資金の面倒を一切担っていたことが一つ、もう一つは池田内閣の蔵相として経済、財政運営に力量を見せつけたことがあった。 田中が佐藤内閣の蔵相となった頃、経済において国際収支は好調だったが、国内は不況、株式相場も昭和38年以降の低迷を引きずっていた。そのさなかに、時に証券業界の三役クラスだった山一證券が倒産危機に陥るという事態が発生した。 「山一」が倒産となれば国民生活、景気に計り知れない影響が出ることが予測された。大蔵省もこれを深刻に受け止めた。と同時に、田中の危機の裁き方いかんは、蔵相としての力量の真贋が問われる一方、発足間もない佐藤内閣自体の命運も左右しかねない正念場ということでもあった。 結果、田中は最善の策にたどりつくまで、自らの銀行など経済界の人脈を駆使、その裏で「次善の策」「三善の策」を模索しながら、最終的にはしぶる日本銀行を一喝、「伝家の宝刀」の大バクチで日銀法二十五条による「山一」への282億円にのぼる「日銀特融」を飲ませたのであった。 現在の金額にすれば、じつに3000億円ほどとなり、一蔵相がこれだけのカネを日銀から引き出したことに、佐藤首相はあの大きな目玉をさらに丸くして驚き、同時に自民党内も田中蔵相の力量に改めて一目置くことになった。この決着で株式市場にも活気が戻り、国民の動揺もまた鎮まっていった。★「たった30秒」の予算復活折衝 この頃、自民党内における田中について言えば、佐藤内閣より前の池田内閣蔵相時代から積極財政論者であり、予算でも大盤振る舞いが常だった。それまでの蔵相とはひと味違い、政敵だろうが、ライバルだろうが大いにサービス、距離感を払拭していたのが特筆に値した。 例えば、昭和38年度予算の各省大臣との復活折衝では、ソリの合わなかった大物の河野一郎建設大臣(現・防衛大臣の河野太郎の祖父)に対する、電光石火「30秒の復活折衝」が話題になった。 あれこれ理屈をつけて要求を渋るのが大蔵大臣の相場だが、河野をして「若手の党人派としては、アイツは相当のやり手だ」と感心させた。腕組みをしてしばし、「30秒」の決着は次のようなものだった。「道路110億円、治山治水45億円、下水道10億円。えーと、シメて165億。いいですッ、付けようじゃねぇですか」 目いっぱい予算を付けてくれる大臣ゆえ、他の閣僚からの「人気」も上々ということだった。池田内閣に引き続き、「日銀特融」の断行で改めてその力量を知らしめ、蔵相としていささか得意気になった田中は、この頃、愛人にして「二人三脚」で政治活動を共にしてきた秘書の佐藤昭子に、こう言ったという。「どうやら光が見えてきたな」 二つの内閣で蔵相ポストを踏み、天下取りへの手応えを実感したということだった。 佐藤はこうした田中の力量を買い、政権基盤を固めるため、田中に党を預ける幹事長ポストを与えた。 昭和40年6月、第1次改造内閣と同時の党人事で、この幹事長ポストは田中の長い政治生活の中で、最も輝いていた時代の始まりであった。(本文中敬称略/この項つづく)***********************************************【著者】=早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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社会 2019年11月03日 22時30分
60歳の老婆が78歳の老婆の自宅に押し入り強盗【背筋も凍る!女の事件簿】
クリスマス間近の1984年12月22日、三重県某市で「老人が老人を襲い金銭を奪う」という、世にも珍しい事件が発生した。 午前10時半ごろ、ひとりで留守をしていた当時78歳のA子さん(仮名)宅に鉄パイプを持った女が押し入り、A子さんを数発殴った上、持参したロープでグルグル巻きにし、動けなくした上で現金5万円(現在の物価に換算すると8万円程度)の入った財布を奪い逃走するという事件が発生した。 110番通報を受けた警察が調べたところ、犯人はA子さんの家の近くに住むB子(仮名)と分かりB子を逮捕したのだが、警察は捕まえたB子の年齢を聞いて驚いたという。B子は当時60歳で、鉄パイプを手に強盗をするようには見えないほど弱っていたのだ。 B子がA子さん宅に押し入った時点で、B子が手荒に金銭を奪うつもりはなかったようだが、A子さんはB子をバカにした態度で400円を渡したため、B子は逆上。いざというときにと隠し持っていた鉄パイプでA子さんの頭を殴りつけ口に粘着テープを張り、ロープで縛り動けなくした上で財布を奪っていったという。 しかし、所詮は素人の犯行。ロープはすぐにほどけ、A子さんは脱出。頭から血を流しながらも警察に電話。犯人は近くに住むB子だと伝え、確保となった。 逮捕時には既に体力が切れていたのか、全く抵抗する様子なく捕まり、「老人が老人を襲う」という珍しい強盗事件は無事解決となった。 なお、犯行の動機についてB子は自身の借金が原因であると警察に語ったという。証言によるとB子は独身で職もなく金融機関からおよそ10万円(現在の価値で15万円ほど)を借金していたという。 年末までに返す約束だったが、どうしても工面ができず、近くに住んでいた自分より力のない78歳のA子さんを襲うことを決意したという。 老人が老人を介護する「老老介護」は今の社会問題だが、「老老強盗」は当時ケースがあまりなかった。十数年後に社会問題になる高齢者問題を予感させるような「女の事件」であった。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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社会
ドイツについで日本でも… 再生可能エネルギー太陽光 破綻へ一直線
2013年10月02日 11時00分
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社会
仙台の中学校長が路上で女性の下半身をお触り
2013年10月01日 11時45分
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社会
テレ朝新本社工事で死亡事故 「お祓いが必要」? 妙な予感
2013年10月01日 11時00分
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社会
インタビュー 河内家菊水丸 「河内音頭」を東北へ 甲状腺ガン克服で芽生えた震災復興への願い(1)
2013年10月01日 11時00分
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社会
“消化試合”をバネに変えられるか 田中将大の元ライバルは今…
2013年09月30日 15時30分
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社会
風俗店元幹部が捜査情報を漏えいさせた警察官に現金や高級車を渡したと証言
2013年09月30日 11時45分
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社会
『赤旗』でも批判された エイベックス松浦社長の“自慢話”
2013年09月30日 11時00分
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社会
キムチの世界遺産入りを目指す韓国の無理くり度
2013年09月29日 11時00分
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社会
39歳の解体工の男が小学生女児3人にわいせつ行為した上、ジュース代せびる
2013年09月28日 17時59分
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社会
八王子元カリスマホスト失踪事件 7人逮捕で明らかにされるおぞましき遺体溶解作業
2013年09月28日 16時00分
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社会
国内に2トン以上が出回る覚せい剤押収激増(上半期550キロ)の理由
2013年09月28日 16時00分
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社会
世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第45回 国家的自殺
2013年09月28日 15時00分
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社会
被災者をネタにした韓国詐欺
2013年09月28日 11時00分
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社会
森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 横田を首都圏第三空港に
2013年09月27日 19時00分
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社会
前田敦子を装った詐欺裁判
2013年09月27日 16時00分
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社会
汚染水国会で復活か!? 激烈“安部降ろし”を画策する小沢一郎の怪気炎
2013年09月27日 15時00分
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社会
埼玉県警巡査が路上で女子学生にイチモツ開チン!
2013年09月27日 11時45分
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社会
いまだ対策が後手の福島第一原発
2013年09月26日 18時00分
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社会
警視庁田無署の巡査がパトロールさぼって交際女性宅で実弾入り拳銃見せる
2013年09月26日 11時45分
特集
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【独自】元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
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2025年04月28日 19時03分
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【独自】YouTuberゆたぼん、短期間留学で“自分に勝つ” 昨年のホリエモン、DAIGOとのレスバの思い
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2025年04月18日 20時55分
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【独自】MEGA BIG2億円当選者・造船太郎、“楽して”儲けたい 興味はNHK党への出資が0円になるか3億円になるか
社会
2025年04月21日 18時25分
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カラテカ入江慎也、闇営業で得た教訓は「人と人をつなぐ怖さ」 反社の見極め方は「金の使い方」
芸能ネタ
2025年06月01日 12時00分