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キセル乗車を繰り返し駅員にクレームをつけて回った59歳男の“はた迷惑”な動機【キレる高齢者の迷惑事件簿】

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画像はイメージです

 駅員や車掌など、鉄道会社の職員にクレームを入れる客はかなり多いと聞く。特に人身事故などで運行がストップした場合、怒号にも似たクレームを入れる人物もいる。

 そんな駅員へのクレームを「趣味」としていた人物がいたことをご存知だろうか。2016年に逮捕された大阪市東住吉区在住の当時59歳の無職男だ。この人物は生活保護を受けており、暇を持て余していた様子。そんな中、趣味として見つけたのが、150円の切符を買い近鉄電車に乗り、様々な駅で降りた上、駅員にクレームをつけて回ることだった。

 しかも、クレームは「乗り継ぎの説明が悪い」「帽子のかぶり方がなってない」「ゴミを拾わない」「窓が汚い」など、難癖レベル。近鉄は対応に苦慮したと思われる。

 そんなある日、男が大阪市東住吉区の近鉄線矢田駅から150円に切符を買い、70キロ離れた三重県名張市の名張駅で降車し、駅外に出ず引き返し矢田駅の隣駅の針中野駅で外に出ていたことが発覚したことから、いわゆる「キセル乗車」と認定。近鉄が2016年9月、電子計算機使用詐欺罪で大阪府警に告訴し、逮捕された。

 これだけでも憤りを感じてしまう行為だが、さらに人々を怒らせたのはその理由。男は容疑について、「時間つぶしにやった。7年ほど前からやった」と話しており、「金を使わずにクレームを言っているうちに楽しくなった」などと話していたのだ。

 サービス従事者であるだけに客に強く出られないことを利用し、自らの鬱積をぶつけ楽しむ。人として最低の行為と言わざるを得ず、ネットユーザーから猛批判が上がる。そして、このような明らかに「難癖」をつけてきた乗客に対しては、「毅然とした態度を取ってもいいのではないか」「お客様は神様ではない。付け上がるような態度は控えるべきだ」という声も出た。

 この容疑者のような人物は、数は多くないだろうが、ほかにも存在している可能性は高い。自分の鬱積を簡単に反論できないサービス従事者にぶつけるのは卑劣すぎるが、常識のない人間が娯楽とする可能性もあるということを教示した事件だった。

文 櫻井哲夫

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