宮城県警仙台中央署は9月29日、路上で女性の下半身を触ったとして、同市立将監(しょうげん)東中学校校長の男(58=同市太白区八木山香澄町)を、県迷惑防止条例違反(痴漢行為)容疑で現行犯逮捕したと発表した。
同署によると、校長は「一切やっていない」と容疑を否認している。
逮捕容疑は、28日午後9時40分頃、同市青葉区一番町4丁目の路上で、同市泉区の20代の女性会社員の下半身を、左手でスカートの上からすれ違いざまに触ったとされる。
一緒にいた女性の友人が取り押さえて、110番通報。駆けつけた同署員に引き渡した。校長は現場近くの店で酒を飲んだ後だったという。
市教育委員会は29日に、市役所で緊急の記者会見を開き、「教育に対する信頼を損ねたことについて、お詫び申し上げる」と陳謝し、「事実関係を確認の上、厳正に処分し、再発防止に努める」としている。
校長が逮捕されるという異常な事態を受け、将監東中学校では30日朝、臨時の全校集会が開かれた。同集会では市教委の担当者が、事件の概要を説明し、生徒たちに謝罪。その上で、「今後も落ち着いて学校生活を送ってほしい」と伝えたという。
校長自身は容疑を否認しているが、目撃者(被害者の友人)もおり、校長には分が悪いのは確か。教育者、しかも学校のトップに立つ人間が、酒に酔ったからといって、ハレンチ行為に及ぶのはまずいだろう。
(蔵元英二)