同課によると、巡査は「何度も見せてほしいと頼まれた。黙っていれば分からないと思った」と供述し、容疑を認めている。送検容疑は、パトロール勤務中の6月24日午前0時半頃、東京都東久留米市内の20代の交際女性宅で、職務上、必要がないのに、実弾5発が入った拳銃を取り出して見せたとしている。女性にも数秒間、拳銃を触らせていたが、主体的に所持したわけではないとして、女性の立件は見送られた。
巡査は同課によると、5月中旬、同市内で女性が交通事故を起こしたのをきっかけに交際を始めた。同月下旬〜7月上旬の10回、一人でパトロールに出たときに、勤務をさぼって女性宅に立ち寄り、コーヒーを飲んだり、たばこを吸ったりしていたという。女性の親族が7月中旬、同署に男との交際のもつれなどを相談して発覚。女性の携帯電話に男の制服姿の写真が残されていた。
警視庁警務部の池田克史参事官は「警察に対する信頼を失墜させる行為で、厳正に処分した」としている。実弾入りの拳銃を見せたことも問題だが、それより、パトロールをさぼって、交際女性宅で休憩していたことの方が問題だと思われるのだが…。
(蔵元英二)