県警関係者によると、巡査部長らは1月に豊田市美里にある御立交番の一室で、現金を賭けてマージャン賭博をした疑いが持たれている。決められたレートがあり、1日で少なくとも5千円前後が動いていたという。巡査部長らは「現金は賭けていない」と否認しているという。
巡査部長らは全員が交代制の交番勤務員で、3日に1度、8時間の休憩を含めて24時間の勤務に就いていた。御立交番には2、3人が常駐。他の交番の勤務員らが合流し、長時間のマージャンを繰り返していたとみられ、県警は内部処分も検討している。
以前、豊田署に勤務していた警察官から通報があって発覚した。御立交番は豊田署管内に18ある交番の中では中規模で、豊田市駅前交番などに比べると、取り扱う事件などの件数が少ない地域にある。
県警では昨年、拳銃所持や覚せい剤使用などの疑いで、警察官5人が逮捕されるなど不祥事が続発。免職、停職は12人で、警察庁が都道府県警に懲戒処分の指針を示した00年以降最多で、再発防止に取り組んでいた。
確かに現金を賭けていたかどうかは大きな争点で、賭けていたら犯罪行為。ただ、道義的に問題なのは、賭けていなくても、警察官が交番内で勤務中にマージャンをしていたことだ。警察官としての自覚が足りないというしかない。
(蔵元英二)