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わいせつ行為続けて警察に就職! 「警察官になり改心するつもりだった」って…

 愛知県警はなんとも、ハレンチな男を雇ったものだ。愛知県警捜査1課などは昨年12月27日、強制わいせつや同未遂などの疑いで、同県警豊橋署地域課巡査の森崎港平容疑者(21)を逮捕した。容疑は同年11月28日午後0時15分頃、名古屋市内の県営住宅に侵入し、中学1年の女子生徒(13)の体を触るなどした疑い。また約15分後、300メートルほど離れた別の県営住宅の玄関先で、中学2年の女子生徒(14)の口をふさいでわいせつ行為をしようとした疑い。この結果、名古屋地裁は1月16日、同容疑者を強制わいせつ未遂罪などで起訴。これを受けて、愛知県警は同容疑者を懲戒免職処分とした。

 しかし、これでは終わらなかった。取り調べのなかで、余罪が発覚。県警の発表によると、同容疑者は10年4月下旬頃、名古屋市内の集合住宅で、帰宅途中の女子高校生(当時)の後をつけて自宅に侵入。手で口をふさいで「叫んだら殺すぞ」などと脅し、乱暴しようとした疑い。女子高校生が抵抗したため逃走した。同容疑者は2月8日、強姦未遂と住居侵入の疑いで再逮捕された。

 それはあくまで犯罪の一部。県警によると、同容疑者は高校生だった06年頃から、実家のある名古屋市や勤務先があった豊橋市で計約25件のわいせつ行為をしたと認めており、裏付けを進めている。同容疑者は「わいせつ目的だったが、強姦するつもりはなかった」と一部の容疑を否認しているという。

 同容疑者は抵抗や反撃が少ない小中高校生を狙い、「警察官になり改心するつもりだった」と供述しているというから驚きだ。愛知県警はこんなハレンチな男を採用した上、5年余も逮捕できなかったことになる。昨年7月には豊橋市内のわいせつ事件現場近くで不審人物として住民に通報され、職務質問を受けていた。当時は警察官の身分を明かした上で、犯行への関与は否定していたが、名古屋市内の一部現場にあった遺留物のDNA型が同容疑者と一致し、逮捕につながった。

 それにしても、高校時代からわいせつ行為を繰り返しながら警察官となり、なおも犯罪を続けていた同容疑者。「警察官になり改心するつもりだった」いう発想にも仰天だが、改心どころかエスカレートしてしまった、その行為は許されるものではない。そもそも、警察官になってはならない人物だったのだ。
(蔵元英二)

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