愛知県警江南署地域課の男性巡査(24)が、運転免許の有効期限が切れているのに気付かず、無免許状態でパトカーなどを運転していたことが、5月7日に分かった。
同署によると、巡査は免許の有効期限が昨年12月だったにもかかわらず、更新手続きを忘れた。今年2月、免許の住所変更の手続きをした際、別の警察官から指摘を受け、失効に気付いたという。それまで、巡査は約2カ月にわたってパトカーなどの公用車を運転していた。
巡査は「うっかりして更新を忘れていた」と話しているといい、失効が発覚した翌日に新しい免許証を申請し、同日中に受け取ったという。
通常、パトカーを運転する際、免許証を携帯しているかは確認していたが、有効期限は確認していなかった。
巡査は当時、直属の上司に報告したが、上司は署幹部に伝えていなかった。幹部は外部からの情報提供で今月1日頃に把握したという。
同署の井ノ口尚彦副署長は「あってはならないことで、再発防止に努める。刑事上の責任は問わないが、監察官室が処分を検討する」と話した。
それにしても、消防士に続き、警察官が免許失効に気付かず、無免許状態で公用車を運転したのでは、示しがつかない。気を引き締めて、職務に当たってほしいものだ。
(蔵元英二)