新日本
-
スポーツ 2018年11月09日 21時15分
新日本『ワールドタッグリーグ』吉田綾斗&海野翔太など魅力あるチームがズラリ!
新日本プロレスは次期シリーズ『WORLD TAG LEAGUE 2018』(17日から、開幕戦は神奈川・藤沢市秩父宮記念体育館)の出場チームを発表した。今年はなんと全14チームが総当たりリーグ戦で激突する。 来年1.4東京ドーム大会でカードが決まっている選手や、新日本が管轄するシングルのタイトル保持者はエントリーしていないが、天山弘世、小島聡、永田裕志、中西学の第3世代は久々に表舞台に登場。鈴木みのる率いる鈴木軍からは3チームがエントリーしている。K-DOJOの吉田綾斗が、ヤングライオン戦線でライバル心をむき出しにしながら対戦した海野翔太とタッグを組んでエントリーするなど、例年にも増してバラエティに富んだタッグリーグとなった。なお今年の夏に真壁刀義とタッグを組みながら、同リーグ戦出場を目標にしてきた本間朋晃の出場は残念ながら見送られている。もう少しコンディションを整えてもらい、来年の出場に期待したい、 エントリーしたチームは次のとおり。真壁刀義&トーア・ヘナーレ天山広吉&小島聡永田裕志&中西学吉田綾斗&海野翔太ジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレーマイケル・エルガン&ジェフ・コブ石井智宏&矢野通バレッタ&チャッキーTハングマン・ペイジ&高橋裕二郎タマ・トンガ&タンガ・ロア鈴木みのる&飯塚高史ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.ザック・セイバーJr.&タイチEVIL&SANADA 本命は現IWGPタッグ王者チームのタマ&タンガのトンガ兄弟だが、前年度覇者のEVIL&SANADA、さらにIWGPタッグ戦線に頻繁に絡んでいるアーチャー&スミスが優位に立っていることは実績を見る限り明らか。しかし、今年は番狂わせが期待できそうなチームが何チームもいる。最終戦の12月9日、岩手産業文化センターアピオ大会で行われる優勝決定戦まで息は抜けない。先シリーズ開催したジュニアのタッグリーグでは3チームが首位で並び、決勝は3WAY戦で行われる混戦となった。今回のヘビー級リーグも混戦必至だ。 IWGPタッグ王者チームのトンガ兄弟が優勝しなければ、優勝チームに1.4東京ドーム大会での挑戦権が優先的に与えられるのが慣例となっている。出場するチームにはドームの本戦出場を目指してアピールしてもらいたい。【どら増田のプロレス・格闘技aID vol.31】
-
スポーツ 2018年11月08日 21時15分
新日本、棚橋弘至とオカダ・カズチカがバレットクラブ制裁へ夢の合体!
新日本プロレスは8日、次期シリーズ『WORLD TAG LEAGUE 2018』(17日から、開幕戦は神奈川・藤沢市秩父宮記念体育館)の対戦カードを発表した。棚橋弘至とIWGPヘビー級王者のケニー・オメガは29日の後楽園ホール大会から参戦。シリーズ前半、2人はリングに上がらないことが分かった。 しかし29日にはサプライズカードがある。棚橋弘至がオカダ・カズチカ、KUSHIDAと、新日本本隊&CHAOSの超党派トリオを結成する。暴走が止まらないバレットクラブのジェイ・ホワイトにバッドラック・ファレ、石森太二を加えたトリオと対戦することが発表されたのだ。 「棚橋さんとタッグを組むことはない」 そう話していたオカダだが、この試合は来年の1.4東京ドーム大会で行われるオカダ対ジェイ、KUSHIDA対石森の前哨戦の意味合いを持つ。30日からはオカダ、KUSHIDA、棚橋にCHAOSのロッキー・ロメロも加わる。まだカードは発表されていないが、最終戦の岩手産業文化センターアピオ大会(12月9日)でも超党派を結成するのは確実な情勢だ。 ジェイも棚橋と同じくシリーズ合流は29日から。開幕戦でオカダはCHAOSのロッポンギ3Kと組んで、内藤哲也率いるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンと対戦する。1戦も落とせないところだろう。今回の合体が来年の1.4東京ドーム大会以降、新日本プロレスの勢力図を変える可能性も高い。まずは29日のオカダ凱旋帰国後“初合体”の姿を見守っていきたい。 またSNS上で「やりたい」「却下」のやり取りを繰り広げているNEVER無差別級王者の後藤洋央紀と飯伏幸太が、6人タッグではあるが2回対戦することも決定。『G1クライマックス28』で飯伏に敗れている後藤にとっては、飯伏を振り向かせて1.4東京ドーム大会で決着をつけたいところ。ただ最近の飯伏は意味深発言に拍車がかかり、リング上やインタビューブースでも思いつめた表情を浮かべるなど、よりつかみどころのない存在になっている。後藤がこの2試合で飯伏の視界に入ることができるかどうか、注目だ。 1.4東京ドーム大会前最後のシリーズなだけに、まだカードが決まっていない選手にとってはアピールする最後のチャンス。東京ドーム大会本戦への出場切符を懸けた激しい争いに期待したい。取材・文 / どら増田写真 / ©︎新日本プロレスリング
-
スポーツ 2018年11月06日 22時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「曙」格闘技の“マケボノ”がプロレスで見せた順応性
昨年4月、福岡での試合後に急性心不全により病院へ運び込まれた曙。さらに、右脚蜂窩織炎と感染症により一時は生命の危機に瀕し、現在は、最悪の事態は脱したものの210㌔あった体重は150㌔にまで激減。車椅子でのリハビリが続いている。 2003年に大相撲からK−1への転向を表明。同年の大みそかには、瞬間最高視聴率で『NHK紅白歌合戦』を上回るという大注目の中で行われたデビュー戦で、ボブ・サップにKO負けを喫し、以後も苦戦の連続となった。 結局、K−1での戦績はチェ・ホンマンに3連敗するなど1勝8敗。また、総合格闘技では0勝4敗で、体重差138㌔のホイス・グレイシーにリストロックを極められ、素人のボビー・オロゴンにまで判定負けを喫している。 格闘家としての曙については、この当時の“出れば惨敗”のイメージしかない人も多いだろう。口さがないファンからは、いまだに“マケボノ”と呼ばれていたりもする。 そんな曙のプロレス初参戦は'05年3月、WWEのレッスルマニア21。トップスターのビッグ・ショーを相手にスモウ・マッチ(エキシビション)で勝利すると、同年7月の日本公演ではプロレスルールでの初試合にも挑んでいる。 この頃はまだ格闘技との二足のわらじで、プロレスには特別参戦の格好であったが、'07年あたりからはプロレスに専念することになった。 相撲界を離れてからのこうした動きを「金のため」とする声もあるが、必ずしもそうとばかりは言い切れない。「K−1転向時には“3試合契約でファイトマネー2億円”と噂され、のちに曙自身も『サップ戦とホイス・グレイシー戦で1億5000万だった』と暴露しています。ただ同時に、金だけが動機ではなく、ファイターとしてもう一度やってみたかったとも語っていますね。実際、横綱時代から金銭への執着は薄かったようで、取組後に懸賞金をそのままホームレスにあげたとか、部屋に置いていた7000万もの大金を若い衆に持ち逃げされたなんて話もありました」(スポーツ紙記者) '98年には日米ハーフの現夫人と“できちゃった婚”したが、これに大反対した後援会が解散するという出来事もあった。「後援会といえば、要はタニマチであり金づるですからね。それよりも奥さんを取るなんて、とても利に聡い人間がやることではありません」(同) 引退時には相撲協会から功労金として1億円を支給され、部屋付きの親方としての年収も1000万円程度あったというから、金銭面の苦労は考えづらい。 「プロレスラーでも引退してリングを離れているうち、思った以上に体調がよくなり、復帰するのはよくあること。膝の故障で引退した曙も似たところがあったのでしょう」(同) しかし相撲の場合、一度引退した横綱に復帰の道はなく、闘いの場は他に求めるしかない。 力士として「日本人より日本人らしい」と礼節をたたえられ、初の外国人横綱に推挙されたのもそれがあってのことだったが、前述した通り、金に無頓着で後援会もない状況では、部屋持ちの親方としてやっていけそうもないとの事情もあっただろう。★王道Tを制して三冠王座を獲得 格闘技戦では惨敗続きで「真面目に取り組んでいない」との批判もあったが、これはただ単に向き、不向きのことである。「練習自体はすごく真面目にやっていましたが、相撲の感覚が抜けきらないのか、減量には取り組まなかったため、スタミナ面とスピードに苦しむことになりました」(格闘技ライター) しかし、そんな曙がプロレスでは順応性を見せる。 相手のよさを“潰す”格闘技と、よさを“引き出す”プロレスの違いがあってのことで、スタミナや経験の不足を補って余りあるド迫力の巨体と、生来の身体能力の高さ、そして、もちろん元横綱のネームバリューを活かすことにより、たちまちトップクラスにまで名乗りを上げた。「単なる客寄せパンダではなく、プロレス的な戦い方もこなれていました。全日本プロレスやハッスルで武藤敬司とタッグを組み、そこから学んだところも大きかったのでしょう」(プロレス記者) 新日本プロレスのG1クライマックス参戦からハッスルでのインリンの息子・ボノちゃん役、大仁田厚との電流爆破マッチなどさまざまな経験を積むと、'13年には16人参加の『王道トーナメント』で優勝を果たし、全日の至宝である三冠王座を獲得する。 '15年には馬場元子さんから支援を受けて自身の団体『王道』を立ち上げ、新たな展開を見せようという矢先のアクシデントは実に残念。年齢的に厳しいとはいえ、なんとか復帰を願いたいものである。曙***************************************PROFILE●1969年5月8日生まれ、アメリカ合衆国ハワイ州出身。大相撲第64代横綱。身長203㎝、体重233㎏。得意技/アケボノ・スプラッシュ(ランニング・ボディプレス)文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
-
-
スポーツ 2018年11月06日 21時45分
“超人”ハルク・ホーガンが約3年ぶりにWWE復帰!
世界最大のプロレス団体WWEは現地時間2日、サウジアラビア・リアドのキング・サウジ・ユニバーシティ・スタジアムでPPV『クラウン・ジュエル』を開催した。近年、WWEはイスラム圏の需要を掘り起こそうとしており、今回のPPVもその一環と言われている。 オープニングでは、日本でもおなじみの“世界のスーパースター”ハルク・ホーガンがサプライズで登場。『リアル・アメリカン』の入場曲をバックに、ホーガンは真っ赤なバンダナにタンクトップ、黄色いサングラス姿でリングに上がった。 ホーガンは来日時、新日本プロレスでスタン・ハンセンとのタッグで急成長。ハンセンが新日本から全日本に移籍した後は、ハンセンのウエスタン・ラリアットをアレンジしたアックスボンバーを必殺技に据え、新日本本隊(日本人側)の助っ人外国人としてアントニオ猪木とタッグを結成。映画『ロッキー3』に出演したこともあり、日本での人気が爆発。『イチバン!』の叫び声は当時流行した。現在でも日本の土産で『一番』Tシャツが見られるが、これはホーガンの影響である。 そして、ホーガンの名とステータスを一気に押し上げたのが、1983年6月2日に蔵前国技館で開催された『第1回IWGP決勝リーグ戦』の優勝決定戦。対戦相手は師弟関係を築いていた猪木だった。この試合は今見返しても名勝負だった。ホーガンはグラウンドのレスリングや関節技を好んで使っていた。当時実況を務めていた古舘伊知郎氏は「生き写し」と表現していたが、言うまでもなく猪木の影響。また師匠が日本人の故・ヒロ・マツダ氏だったことも大きいと言われている。『猪木優勝』が確実視されていた中、この試合でホーガンはエプロンの猪木にアックスボンバーを放つと、猪木はセコンドの力を借りてリングに上がったものの、舌を出しながら失神して立ち上がれず。ホーガンのKO勝ちと判定された。 当時のIWGPは他の格闘技の大会と同様、優勝賞金とともにベルトを与えるスタンスだったことから、ホーガンは第1回IWGP優勝者であっても、初代王者とはならなかった。タイトル化したのは1987年からで、猪木が初代王者となっている。しかし、ホーガンはIWGP優勝を機にWWF(現在のWWE)世界ヘビー級王座を奪取するなど、世界のスーパースターへの道を着実に歩み出し、新日本マットへの来日も激減した。 新日本とWWFとの業務提携が終了したこともあり、ホーガンは1990年4月にWWF、全日本プロレス、新日本の3団体合同興行として行われた『日米レスリングサミット』東京ドーム大会まで来日できなかった。この大会ではかつての盟友スタン・ハンセンとシングルで対決し、ジャパニーズスタイルを披露。アックスボンバーでハンセンから初勝利を挙げている。 その後、日本ではメガネスーパーが旗揚げしたSWSがWWFと業務提携したため、天龍源一郎氏との夢のタッグやシングル対決も実現している。一方、生前に「闘いたい」と公言していた故・ジャンボ鶴田氏とは対戦が実現しなかった。ホーガンはWWF世界ヘビー級王者のまま新日本に復帰したこともある。当時IWGPヘビー級王者だったグレート・ムタとの対決はドリームマッチだった。猪木との再戦をアピールしていたホーガンだが、実現はしなかった。ただ藤波辰爾とは再戦を行っている。 WWFからWCWに移籍すると、同じくWWFから移籍したケビン・ナッシュ、スコット・ホールらが結成したnWoに参加。ホーガンのヒール転向は大きな反響を生んだが、新日本の蝶野正洋がWCWマット参戦時に合流したことから、新日本マットでもnWoブームが到来。後にムタも合流し、日米を股にかける世界的な人気ユニットとなった。その後、WCWがWWFに買収されると、ホーガンもnWoのボスとしてWWFに復帰。当時WWFのトップだったザ・ロックとの対決は話題となった。この試合に敗れたホーガンはnWoを追放され、元のリアルアメリカンスタイルに戻っている。 WWEのビンス・マクマホン代表とはたびたび衝突を起こしているが、“元サヤ”に戻るのが半ばお約束になっている。WWEへの復帰と離脱を繰り返していたホーガンだが、2015年にホーガンが人種差別発言をしたとして、上場企業であるWWEはコンプライアンス上の問題からホーガンとの契約を解除。今回は実に3年ぶりのWWE復帰となった。 ホーガンは「一つ俺に言わせてくれブラザー!WWEユニバースやハルカマニア(ホーガンのファンをさす)の前に立つことができて気分がいいぜ!今夜のホストになれるなんてな。ショーが今から始まるぞ」とぶち上げた。ホーガンは片手を耳に当てるおなじみのポーズで観客を煽ると、花火が打ち上がり、サウジアラビア公演が幕を開けた。今後、ホーガンはどのような形でWWEと関わっていくのか?また2014年以来となる来日はあるのか?今後も注目していきたい。文 / どら増田写真 / ©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
-
スポーツ 2018年11月06日 21時15分
新日本オカダ・カズチカ、1.4東京ドームで“裏切り者”ジェイ・ホワイトを制裁へ!
新日本プロレスが来年の1月4日に開催する『レッスルキングダム13』の第2弾カード4試合が11月5日、テレビ朝日で発表された。 前IWGPヘビー級王者のオカダ・カズチカは、9.23神戸ワールド記念ホール大会で裏切りに遭ったバレットクラブのジェイ・ホワイトと対戦する。 CHAOS同門対決となった今年の『G1クライマックス28』公式戦では、凶器攻撃も辞さない暴走ファイトでジェイがオカダに勝利。その後もCHAOS内で不穏な動きを見せていたが、9.23神戸大会では棚橋弘至に敗れたオカダを急襲。8.12日本武道館大会では、オカダとのマネージャー関係を解消していた外道もオカダへの攻撃に加担した。10.8両国国技館大会では、棚橋に敗れたジェイが棚橋に攻撃を続けていたところをオカダが救出に入るが、ここで現れた邪道も裏切り、バレットクラブとともにオカダをリンチ。ジェイ、邪道、外道の3選手がCHAOSを脱退しバレットクラブに合流した経緯がある。 「かわいい後輩をかわいがってやりますよ」 オカダは先シリーズで毎試合、このようなコメントを残していたが、東京ドームの舞台で2人は対戦することとなった。2013年以降はメインイベント、もしくはダブルメインイベントで、IWGPヘビー級王座戦を東京ドームで戦ってきたオカダにとって、メインから外れるのは凱旋試合の2012年以来となる。 東京ドームでIWGP戦線に絡めないことについて、オカダは「悔しいことではありますけど、そこまで自分の中では大きなことではないのかなと思います。ないならないで違う戦いを楽しんでやろうかと思ってます。まあ、ベルトがないからこそ仕方ないのかなと思いますけど」と切り替えている。ジェイに対しては「ジェイ・ホワイトというのは、今までの僕が東京ドームでやってきた相手の中では、やっぱり物足りない部分はある。世界に響く大会にしたいというのはあるので。東京ドームでダメなんであれば、また僕が自分の力で海外に届いていけるようなパワーを、試合を、送っていけたらいい」と率直な感想を述べた。 オカダとしては「このカードが東京ドームでいいのかなとは思いました。僕は本当に次のシリーズで(ジェイと)シングルマッチが組まれるんじゃないかと思ってました」と思っていたそう。東京ドーム前にジェイを制裁し、年内にCHAOSの内紛問題を解決しておきたかったのではないか。 一方のジェイは、オカダに対しては絶対的な自信があるよう。「お前の持っているものを全て奪ってやる。そして、お前がどのようにそこから自分自身を再構築していくかを、目の前で見ていたい。お前の手元からカネの雨が降ることはない。雨を降らせるのは俺であり、新時代を築くのは俺だ」と語る。オカダに代わって新たなレインメーカーになると挑発した。 オカダも負けてはいない。「俺からいろいろ奪うらしいですけど、俺からしたら外道さんなんて、そんなに大事なものじゃないから。どうぞどうぞ。持って行ってくださいよ。いらないね。ただ、全て奪うんであれば、俺がやってきたことの上を行ったら、全て奪えるんじゃないかなと思います。ただね、俺がやってきたことっていうのは、そんなに安売りしてない。やれるもんならやってみろ」と言い返した。 彼は余裕の表情を見せたが、とてつもなく危険な匂いがする。2012年の“レインメーカーショック”以降、今年の6.9大阪城ホールでケニー・オメガに敗れ、絶対王者とまで呼ばれていたIWGPヘビー級王者から陥落してからというもの、G1でのイメージチェンジ、CHAOSの内紛と歯車が狂い始めているのは確か。凱旋帰国以降は大きな挫折も味わっていないだけに、もし敗れるようなことがあれば心配だ。棚橋とのタッグ結成は否定しているが、1.4東京ドーム大会での棚橋、オカダの結果次第では新日本の勢力図が大きく変わるかもしれない。 現にジェイはバレットクラブで一番格上の扱いを受けており、既に勢力図が変わりつつある。今年の1.4東京ドーム大会では凱旋試合で棚橋に敗れたジェイだったが、翌1.5後楽園ホール大会では、当時バレットクラブのリーダーだったケニー・オメガの誘いを断ってオカダが誘う形でCHAOS入り。1.6新日本事務所で行われたCHAOS入りの会見は、今見直しても不穏なムードがあった。そう、ジェイはあの頃からオカダの首を狙っていたのである。 オカダにとっては制裁マッチになるが、返り討ちに遭う可能性も否めない。したたかなジェイに油断してはいけない。取材・文・写真 / どら増田
-
-
スポーツ 2018年11月05日 21時45分
新日本1.4東京ドーム大会でクリス・ジェリコ 対 内藤哲也のインターコンチ戦が決定!
新日本プロレス『POWER STRUGGLE 〜SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018〜』▽3日 エディオンアリーナ大阪 観衆 5,441人(札止め) 新日本プロレスが3日、シリーズ最終戦をエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で開催した。今大会もチケットは完売。今年最後の大阪でのビッグマッチは、地上波の放映が関東よりも1日遅れで、朝に近い深夜だったにもかかわらず、大阪での“シンニチ熱”は上がる一方のようだ。 メインでは“日本育ち”のWWEスーパースター、クリス・ジェリコが、6.9大阪城ホール大会で内藤哲也から奪取したIWGPインターコンチネンタル王座を懸けて、EVILの挑戦を受けた。EVILは6.9大阪城大会で、内藤を救出したことからジェリコとの因縁が勃発。10.8両国国技館大会ではEVILを試合前に襲撃する“だけ”のために来日。EVILを戦闘不能にした上で、挑戦者に逆指名した。 EVILにとって大阪は後藤洋央紀や、オカダ・カズチカを破った相性のいい会場。対外国人とのシングルでビッグマッチのメインを務めるのは初だが、会場入口にはジェリコとEVILの顔がディスプレイされており、入場シーンでは大物感を漂わせていた。対するジェリコはピエロのようなメイクと同じデザインのマスクを2枚着けて入場。ジェリコが入場するだけで会場の空気が変わるのだから、やはりスーパースターなのだろう。 試合はEVILが奇襲する形でスタート。EVILはジェリコ相手でも臆することなく、先に先にと試合を進めて、自分のペースを握っていく。場外戦でも机やイスを使い、ジェリコが得意とするハードコアの土俵に自ら飛び込んでいった。 さすがのジェリコもアグレッシブかつパワフルに攻めるEVILに手を焼いていたが、自身も高速のライオンサルトを披露するなど、コンディションはかなり良さそう。EVILは場外の机に向かって断崖式のEVILを決め、リング内でもEVILを決めた。それでも、ジェリコを仕留めることができなかった。 最後はインサイドワークで勝るジェリコがウォールズ・オブ・ジェリコをガッチリと決めると、EVILがたまらずギブアップ。EVILはスーパースター相手に“あわや”という場面まで持ち込んだが、無念の敗戦となった。ジェリコは初防衛に成功。試合終了後もウォールズ・オブ・ジェリコを外さないジェリコを、内藤がドロップキックで救出。内藤が挑発したが、ジェリコはベルトを持ち、リング下から内藤に何やら言い放ってから退散した。 「クリス・ジェリコの次の対戦相手は俺だ!ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン、内藤哲也が自称『世界のスーパースター』クリス・ジェリコを沈めてやるぜ!カプロン!」 内藤はマイクでこのように叫び、大内藤コールの中、リングを後にした。この日の内藤はセミファイナルで、シングル2連敗中だった難敵のザック・セイバー・Jr.に勝利。ジェリコとのリターンマッチに向けた“課題”はクリアしている。 インタビューブースに現れたジェリコは、EVILのパワーファイトにダメージを負ってさすがに疲れたのか「水を寄こせ!ビールじゃない水だ!」と要求。水を口にして椅子に座ると「EVILはタフなやつだった」とEVILの実力を認めながらも「俺とやったことであいつの名前も上がっただろう」と“上から目線”は変わることがなかった。内藤に関しても「トーキョードーム?コーラクエンホール?MSG?あいつのリマッチはこの先ずっとない!」と完全否定した。対して内藤は「残念ながらクリス・ジェリコに決定権はない!次の挑戦者は俺!」と改めて挑戦表明した。「これはEVILの敵討ちじゃないから。俺は6月に大阪城で彼に負けた悔しさを晴らすためにやるだけ。EVILも悔しかったら自分で晴らせばいい」と自分自身のための闘いであることを強調した。 新日本プロレスはこの日の結果を受け、来年1月4日に東京ドームで開催する『レッスルキングダム13』で両者によるタイトルマッチを正式に決定した。 しかしジェリコがこれを受け入れるとは考えづらい。1.4ドーム大会までにビデオメッセージや突然の急襲などがあるかもしれない。このスーパースターは“気分屋”なのだ。取材・文 / どら増田写真 / 萩原孝弘
-
スポーツ 2018年11月02日 21時45分
「新日本さんみたいな闘いを」HEAT-UP王者 兼平大介、18歳の挑戦者 井土徹也の思い
神奈川県の川崎市が拠点のプロレスリングHEAT-UPが10月31日、市内の大会場・とどろきアリーナに2年ぶりに進出。今年一番のビッグマッチを開催した。この日はかつて魔裟斗とも激闘を演じた元K-1ファイターで、プロボクサーとしても輝かしい実績を残した鈴木悟のプロレスデビュー戦が組まれた。このほか、BJW認定世界ストロングヘビー級王者の鈴木秀樹、“元WWEスーパースター”TAJIRI、“関節技の鬼”藤原喜明、みちのくプロレスのザ・グレート・サスケ、“炎の飛龍”藤波辰爾らが参戦。ビッグマッチにふさわしいゲスト選手が勢ぞろい。HEAT-UP所属の近藤“ド根性”洋史の引退試合も組まれた。 田村和宏から改名したTAMURA代表は「HEAT-UPの未来は、大きい選手が担ってほしい」という願いからHEAT-UPユニバーサル選手権をメインにラインナップ。王者の兼平大介と、挑戦者の井土徹也による所属選手同士の“純血対決”に大会の最後を託した。新日本プロレスにも参戦経験がある兼平は181cm、100kgの34歳だがまだ4年目の選手。タイトル初挑戦の井土は180cm、90kgの18歳で、2年前に同会場でデビューしている。 試合は成長著しい井土が、序盤から果敢に攻める。必殺のフィッシャーマンズ・バスター、ジャーマンなどで、王者を追い詰めたかのように見えたが、兼平の重い打撃でペースを握らせてもらえない。この日のために用意していたオリンピックスラムを出すも、兼平に返されてしまった。最後は2発目のジャーマンをアームロックで切り返すと、レインメーカー式のニーから、strike of the kneeで万事休す。兼平が3度目の防衛に成功している。 試合後、兼平に促されマイクを握った井土は「このまま負けて諦めるつもりもないし、ベルトを獲るのはオレだから。ただ、一緒にこのリングを盛り上げていきたい気持ちはアナタと同じ」と言うと、兼平の握手に応じた。さらに兼平は「これが最後じゃない。次にやるときはもっと大きいところでやろう」と井土にメッセージを送った。 バックステージでは2人とも声を揃えるかのように「もちろん川崎はホームなんですけど、新日本さんのような闘い。ああいう団体にしていくことで、もっとプロレス界に広めていきたい」と話す。井土は「最後に握手をしたけど、あれは負けを認めたからとか、試合に納得したから握手をしたのではなく、一緒に盛り上げていこうという意味の握手」と変わらぬライバル心を口にした。 激戦から一夜明けた2人を直撃すると兼平は「エキシビションも含めると今回で4回目のシングルマッチ。今回のタイトルマッチでは、自分の知っている“後輩の”井土徹也ではなく“立派で強い”プロレスラー井土徹也になっていました。今までは上手さや器用さは感じることはありましたが、強さを感じることはなかった。でも今回は強かったです」と井土の成長を認めた。 井土は「悔しいの一言です。ただ、この団体をメジャーにしたいという気持ちは同じだと再確認できたのはうれしかった。兼平さんとは、もっともっとプロレス界に届く試合をしないと」と意気込む。「これは、HEAT-UP所属選手と試合するときも同じですね。プロレス界に届く試合をすることで、メジャーにしていくという同じ気持ちを持つ同士だからこそできると思います。今回の勝負は僕の負けです。言い訳はしません。だけど、次に進む言葉。行動は必要だと思うので、言いますよ!必ずあのベルトは獲ります!」と悔しさをあらわにしながらも前を向いた。 TAMURA代表は集客について「思ったよりは健闘した」としたが、兼平は「せっかくとどろきアリーナという大きい会場でやるのに1階席しか開放できなかったのはチャンピオンとして悔しいし、まだ力不足だなと」とポツリ。「あの会場は2階席まであるので、やっぱり6500人、満員のお客さんを入れた光景をリング上から見たいなと思いました。井土も言ってましたけど、そこまで入れないとメジャーにはなれないので。そこは課題ですね」と振り返った。 続けて「もっと団体内の選手で競争してもいいんじゃないかと。今回、井土とやって思いましたね。あと全国展開は取り組んでいきたいです。選手としては強さ、カッコ良さ、練習量、発信力をもっと磨いていきたい。その中でも『強さ』は大切。切磋琢磨して底上げしていきたい」と力を込めた。 井土も「そこの考えは兼平さんも同じ。団体としてはHEAT-UPの中に何かひとつ刺激があってもいいのかなと。選手としては、いろんな団体に参戦しながら、自分の名前や団体の名前を広げていきたい。簡単には発言することではないと思いますが、兼平さんも出た新日本さんのライオンズゲートのリングに上がってみたいという野望はあります」と宣言。HEAT-UPをプロレス界でメジャーな存在にするためにも、他団体に参戦して名声を高める意向を示した。 年内は井土が成長する場となった別ブランドのGOING-UPに出場。また、11月24日の神奈川・宮前スポーツセンター大会からは真冬の最強戦士決定戦『灼熱王2018トーナメント』が開幕する。王者として出場することになった兼平は「前回の灼熱王では決勝戦で負けているので、今回はチャンピオンとしてベルトを巻いたまま優勝します。優勝すればまた新しい光景が待っている気がする。でも簡単ではないでしょうね」と苦笑い。井土は「とどろきで落ち着く気持ちなんかないし、とどろきがピークだとも思っていない。灼熱王で優勝してベルトに挑戦します」と意気込んだ。 兼平はタイトル名に“ユニバーサル”と刻まれていることもあり、「海外遠征で防衛戦をする」夢がある。「チャンピオンですけど、兼平大介はまだまだ進化し続けますよ」と力強く話していた。それに対して井土は「みなさんが想像できないぐらいの選手になる!」と宣言。HEAT-UPはまだ地域密着型のプロレスインディー団体だが、兼平と井土はメジャー志向が強い。棚橋弘至とオカダ・カズチカのように、団体を引っ張ればHEAT-UPのプロレス界での認知度も上がっていくのは間違いない。 そうなればTAMURA代表が今回、ビッグマッチのメインをこの2人に託した意味が出てくる。2年後、3年後、5年後に振り返ったとき、とても値打ちのある大会だったと評価されるだろう。それだけこの2人にかかる期待は大きいのだ。その隙を突いて最近多方面で評価が急上昇中の“サブミッション・ビジュアルファイター”飯塚優や、“インディーの申し子”大谷譲二が割って入り、TAMURAやガッツ石島、マスクドミステリーが彼らの高い壁になっていけばHEAT-UPには明るい未来が見えてくるだろう。プロレスリングHEAT-UP『障がい福祉青少年育成チャリティー大会〜川崎炎上シリーズ とどろきの乱〜』▽10月31日 川崎・とどろきアリーナ 観衆 1,068人(満員)▼HEAT-UPユニバーサル選手権試合(60分1本勝負)<王者>○兼平大介(12分42秒 片エビ固め)井土徹也●<挑戦者>※strike of the knee※第3代王者が3度目の防衛に成功【どら増田のプロレス・格闘技aID vol.30】
-
スポーツ 2018年11月02日 21時15分
ジェリコも参戦!新日本11.3大阪でケニーが棚橋と前哨戦!気になる飯伏の意味深発言
新日本プロレスが来年1月4日に開催する『レッスルキングダム13』東京ドーム大会に向けた動きが徐々に活発になっている。11月3日には、毎年重要な大会と位置づけられる『POWER STRUGGLE 〜SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018〜』がエディオンアリーナ大阪で開催される。 既に1.4東京ドーム大会で、IWGPヘビー級選手権を行うことが発表されている王者ケニー・オメガは、最終戦の大阪大会のみに出場。飯伏幸太とのゴールデン☆ラヴァーズで、挑戦者の棚橋弘至&デビッド・フィンレーと前哨戦を行う。 この試合、フィンレーが他の3選手よりも実績で劣ることから棚橋組が不利にも見える。ただシリーズ中、飯伏は意味深なコメントを続けている。シリーズに参戦しなかったケニーの“代役”として棚橋と対戦した際には、リング上で棚橋がメッセージを送っていたかのように見える場面もあった。棚橋はオカダ・カズチカと歴史的な握手を交わすなど、IWGP挑戦を前に『挑戦権利証』を用いて新日本を揺るがしている。単なる前哨戦では終わらない気がするのだが…。またシリーズ中、謎かけのようなメッセージを送り続けてきた棚橋は、最終戦の試合後に何を語るのか? CHAOS内紛問題に揺れるオカダはバレッタとのコンビで、“裏切り者”であるジェイ・ホワイト&バッドラック・ファレのバレットクラブ“最凶”コンビと対戦。「かわいい後輩をかわいがらなきゃいけない」とシリーズ中、ジェイとかつての相方・外道への報復を宣言してきたオカダ。しかし、バレットクラブの暴挙は止まる気配がない。棚橋との握手もバレットクラブの暴挙がなければ実現しなかっただろう。バレットクラブに関しては、バレットクラブELITEから標的をCHAOSに移してきているのも不気味なところだ。 10月8日の両国国技館大会のザック・セイバーJr.との試合前、一緒に入場したエキストラに紛れていたIWGPインターコンチネンタル王者クリス・ジェリコに襲撃され、試合をノーコンテストにされてしまったEVILは、ジェリコに逆指名される形で同王座に挑戦することになった。ジェリコはビデオメッセージで挑発し、EVILの怒りを買っている。6月9日の大阪城ホール大会で、内藤哲也を破り同王座を獲得したジェリコだが、試合後も内藤を攻撃し続けていたところを救出に駆けつけたのがEVILだった。その時の因縁を忘れずにEVILを不意打ちしたジェリコはさすがだ。この試合に勝てば次は1.4東京ドームでの防衛戦となる。そのあたりも含めて注目だ。 最終戦のみの出場となった内藤は、「鈴木軍でやりたいのは、2連敗しているザック・セイバーJr.」とのリクエストが通り、ザックとの今年3度目のシングル戦が組まれた。内藤からすれば苦手なザックを超えずして、1.4東京ドームは見えてこないということだろう。“3度目の正直”でザックの関節地獄をしっかりと攻略し、東京ドームに駒を進めてほしい。 NEVER無差別級選手権はウィル・オスプレイが欠場になったため、オスプレイと同じCHAOSで前王者の後藤洋央紀が、タイチに挑戦することになった。この決定にタイチはかなりご立腹だったが、後藤は唐突に訪れたリターンマッチのチャンスに「連敗は許されない」と燃えており、タイチにとってはやっかいな防衛戦になるのは必至。鈴木軍の介入も十分に考えられる。 今シリーズの軸となっていた『スーパージュニアタッグリーグ2018』は、IWGPジュニアタッグ王者チームの金丸義信&エル・デスペラード、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのBUSHI&鷹木信悟、CHAOSのロッポンギ3K(SHO&YOH)の3チームが勝ち点10で並んだ。直接対決で優劣がつかず、3WAYマッチで優勝決定戦を行うことになった。王者チームが優勝した場合はその先が気になるところだが、IWGPジュニアタッグ王座の挑戦権が欲しい他の2チームとしては何としても勝ちたいはずだ。全国で激闘を繰り広げてきたジュニアタッグの「いい風」を大阪でも吹かせてくれるだろう。 大阪大会が終わった頃には、1.4東京ドームのカードも何試合か見えてくるはず。混沌とした“人間関係”の行方に注視しながら、今大会を楽しみたい。取材・文・写真 / どら増田
-
スポーツ 2018年10月31日 21時15分
新日本Jr.タッグ、金丸&デスペ、BUSHI&鷹木が首位で終了も、決勝は3WAYの可能性?
新日本プロレスの『Road to POWER STRUGGLE 〜SUPER Jr. TAG LEAGUE 2018〜』が29日、宮城・愛メッセみやぎ本館展示棟・展示ホールCで行われた。 シリーズの核と言えるスーパージュニアタッグリーグの公式戦は、ロスインゴ・ベルナブレス・デ・ハポンのBUSHI&鷹木信悟が田口隆祐&ACHを破り、5勝2敗の勝ち点10で公式戦全7試合を戦い終えた。28日の福島・ビッグパレットふくしま大会では、IWGPジュニアタッグ王者チームの鈴木軍の金丸義信&エル・デスペラードも5勝2敗の勝ち点10で首位に並んでいる。金丸&デスペラードは獣神サンダー・ライガー&タイガーマスクを相手に、マスクに手をかけるなど反則三昧で勝利を収めた。 ロスインゴチームは「これで金丸組にリベンジができる」と息巻いていたが、実はもう1組、決勝進出の可能性を残しているチームがある。SHO&YOHのロッポンギ3Kだ。ロッポンギは現在4勝2敗の勝ち点6。11月1日に静岡・ツインメッセ静岡南館で行われるKUSHIDA&クリス・セイビン戦に勝てば5勝2敗となり、首位に並ぶ。今リーグ戦の規約を読むと、「同点の場合は直接対決の勝敗で順位を決定する」とあるが、金丸組はBUSHI組に、BUSHI組はロッポンギに、ロッポンギは金丸組にそれぞれ勝利しており、優劣がつけられない。 「なお同点チームが複数で直接対決の優劣がつかない場合は優勝決定戦進出決定戦(ルールは状況に応じて決定する)を行う」 こんな一文も加えてある。ロッポンギ3Kが首位に並んだ場合は、3チームが3WAY戦や勝ち抜き戦といった形で決勝戦(11.3エディオンアリーナ大阪)が開かれる可能性が出てきた。現に新日本は金丸組にもBUSHI組にも“決勝進出”とは告げていない。11.3大阪大会の全カードは11.1のロッポンギの試合を受け、直前に発表することとなりそうだ。 ロッポンギが所属するCHAOSは、ジェイ・ホワイト&邪道&外道が造反し、バレットクラブ入りするなど、バタバタしている。それだけに、昨年度覇者のロッポンギとしては優勝し、来年1.4東京ドーム大会に向けて「いい風を吹かせたい」ところ。鷹木信悟という新日本ジュニアにとってモンスター的な存在が加わったことで、リーグ戦は各地で大いに盛り上がっている。決勝でもヘビー級の試合に負けないノンストップバトルに期待したい。 そのためにもロッポンギ3Kが決勝に割って入り、2人の華やかな戦いを大舞台で見せることは非常に大事。今年から同大会はトーナメントから総当りリーグ戦に変更されたが、最後の最後まで楽しめる展開になったのは、リーグ戦ならではの面白さである。取材・文・写真 / どら増田
-
-
スポーツ 2018年10月30日 22時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「髙田延彦」神輿として担がれるのを厭わない“最強の男”
切れ味鋭いファイトで将来を嘱望された若手時代。絶対的エースとして数多の強豪を撃破してきたUWFインターナショナル時代。一敗地に塗れたヒクソン・グレイシー戦から復活を目指したPRIDE時代。 時代によってさまざまな顔を見せてきた髙田延彦だが、その真の姿はいかなるものであったのか。 テレビのバラエティー番組でアイドルもどきの女性タレントを相手に「出てこいや〜」と繰り返す髙田を、現役時代のファンはいったいどのように見ているのだろう。「Uインターの社長となり、スポーツ番組のキャスターを務めていた頃も、酒の席ではくだけた姿を見せることがありました。でも、やっぱりどこか近寄りがたい雰囲気があった。いい意味でスター意識が強かったように思います」(プロレス専門誌記者) 夜の街で巨人の斎藤雅樹や極真空手の緑健児と揉めたとされるのも当時のことで、真偽はともかく、そのような噂が立つほど気位が高かったことには違いない。 とはいえ髙田本人とファンとのイメージギャップは、何もタレント活動以降に限ったことではない。「そもそもUインターの立ち上げ自体が、ファンからすると違和感をぬぐえないものでした。前身の第二次UWFはあくまでも前田日明がエースの団体であり、次期エース候補とみられていたのは船木優治(誠勝)。髙田はその船木との対戦で結果的に勝ったとはいえ、掌打でKO寸前にまで追い込まれていた。その髙田が“最強”を名乗って新団体を興したところで、すんなりと受け止められないのは当然でしょう」(同) もっとも“最強”というのは髙田本人が言ったわけではなく、同団体のブレーンだった宮戸優光によるフレーズである。 アントニオ猪木とビル・ロビンソンの試合に感銘を受けて業界入りした宮戸は、かつて新日本プロレスが掲げた“プロレスこそ最強の格闘技”という路線を目指していた。 Uインターがロビンソンやルー・テーズ、ダニー・ホッジを最高顧問として迎え、第二次UWFが崇め奉ったカール・ゴッチから宗旨替えしたことは、進化したプロレスを期待したファンには意外だったかもしれないが、原点回帰を目指す宮戸にしてみれば決して不自然なことではなかった。「しかし、それは今になって分かること。プロレスマニアともいえる宮戸の考えは先を行きすぎていて、当時のファンやマスコミ関係者で理解する者はほとんどいなかった。これは団体の長であった髙田も同様ではなかったか」(同) それでも髙田は、宮戸の方針に従い“最強”の看板を背負って闘い続けた。「当時の髙田に、確固たる自分の考えがあったのかは疑問です。Uインター自体が周囲の要請から立ち上げられた団体でしたし、'95年の参院選出馬も落選したらそれっきり。新日との対抗戦にしても、団体の借金問題があったからやっただけでしょう」(同) PRIDEにおけるヒクソン・グレイシー戦も、安生洋二の“道場破り返り討ち事件”があったとはいえ、実際は髙田のあずかり知らぬところで起きたもの。それが因縁となっての対戦というよりは、やはりUインター時代の借金に起因するところが大きかった。★周囲に流された不可思議な行動「'01年頃、髙田がアマレスのグレコローマンスタイルで'04年のアテネ五輪出場を目指すという話がありましたが、これなどは、髙田がいかに周囲の意見に影響されやすいかを象徴しています」(格闘技関係者) 実は髙田と試合や練習などで対戦した相手が口をそろえるのは、その“上半身の強さ”であった。スパーリングでも、技術以前に腕力で抑え込まれてしまうのだという。「上半身が強いのなら、下半身への攻撃がないグレコはピッタリ」「日本人選手層の薄い重量級なら代表も狙える」「髙田道場でキッズレスリングを教えている以上、道場主の髙田もアマレスを経験したほうがいい」 そんな声に後押しされて五輪挑戦の話が飛び出したわけだが、すでに38歳の髙田がそれまで経験のないアマレスで成功するなど、普通に考えて無理筋なのは明らかだろう。 むろんすぐに立ち消えとなったが、そんな話に軽々と乗ってしまうのが髙田の本質ではなかったか。そのように考えたとき、一連の不可思議な行動にも合点がいくのだ。 ハッスルで“髙田総統”に扮し、コント仕立ての幕間の芝居に臨んだのも、PRIDE参戦中に佐々木健介戦のオファーを受け(新日の神宮球場大会)、後に撤回したのも、忌み嫌っていた田村潔司を引退試合の相手に選んだのも、すべて周囲の意見に乗っかっての行動だったわけである。 しかし、神輿として担がれるのは、それにふさわしい力量やルックスがあってのことに違いなく、平気でその役割を引き受けるのも一種の才能と言えまいか。髙田延彦***************************************PROFILE●1962年4月12日生まれ。神奈川県横浜市出身。身長183㎝、体重100㎏。得意技/ハイキック、腕ひしぎ逆十字固め、脇固め。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
-
スポーツ
全日本プロレス 武藤「真壁の知能はゴリラ以下」
2008年09月11日 15時00分
-
スポーツ
新日本プロレス NOLIMITがノアを過激挑発
2008年09月11日 15時00分
-
スポーツ
ノア 全日プロと全面抗争か
2008年09月08日 15時00分
-
スポーツ
新日本プロレス 新たな三銃士結成か? 中邑&後藤と棚橋が“合体”
2008年09月06日 15時00分
-
スポーツ
新日本プロレス “テンコジ”がG1タッグ参戦名乗り
2008年09月06日 15時00分
-
スポーツ
ゼロワンMAX 田中将斗 怒りの永田狩り宣言
2008年09月05日 15時00分
-
スポーツ
新日本プロレス 武藤VS真壁決定
2008年09月03日 15時00分
-
スポーツ
全日本プロレス 武藤“2冠”制圧へ
2008年09月01日 15時00分
-
スポーツ
全日本 真壁&中邑 IWGP奪還へ武藤狩り名乗り
2008年09月01日 15時00分
-
スポーツ
ゼロワンMAX 大森隆男が有終の美
2008年08月30日 15時00分
-
スポーツ
新日本プロレス 後藤洋央紀が610秒殺予告
2008年08月29日 15時00分
-
スポーツ
新日本プロレス 天龍源一郎に長州力が食指
2008年08月27日 15時00分
-
スポーツ
全日本プロレス 3冠、IWGP両王者に暗雲
2008年08月23日 15時00分
-
スポーツ
ノア 佐々木健介がアンチエイジングで肉体改造
2008年08月21日 15時00分
-
スポーツ
PREMIUM 白蝶野が反則攻撃に苦言
2008年08月20日 15時00分
-
スポーツ
新日本プロレス 後藤洋央紀がグランドスラム達成に意欲
2008年08月19日 15時00分
-
スポーツ
ゼロワンMAX 大谷晋二郎VS永田裕志が決定
2008年08月19日 15時00分
-
スポーツ
新日本プロレス 後藤洋央紀がG1初制覇
2008年08月18日 15時00分
-
スポーツ
新日本プロレス 真壁刀義が2年連続で内外タイムス賞に
2008年08月18日 15時00分