山口敏太郎
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ミステリー 2019年12月15日 23時00分
長い頭には知恵が詰まっている?神か宇宙人か、「長頭人」
過去、異常に肥大化した頭部を持つ子供が「スターチャイルド」と呼ばれ、宇宙人と地球人のハイブリッドの子供だったのではないかと騒がれた。結局、奇形だったとする見方が現在では一般的だが、特殊な頭蓋骨はオカルトファンの心を捉えて離さない。 例えば、「長頭人」と呼ばれる古代の人の頭蓋骨がある。英語ではコーンヘッドとも呼ばれている。これは、まるで食べ物のコーン(とうもろこし)のような形をした頭から名付けられた。これは中南米だけの話ではなく、世界各地で発掘・確認されており、古代文明を作り出した神々の遺体ではないかとビリーバー(盲信者)の間で言われているのだ。 これらの「長頭人」は偶発的に発生したものか否かは判断しかねるが、一方で人工的に作られた奇形の「長頭人」もいる。ヨーロッパや南米では長い頭が高貴の証とされてきたため、赤ちゃんの頭を布できつく縛ったり、二枚の板で挟み込んで意図的に長い頭を作り出した。つまり、人為的に赤ちゃんが長頭人化されてきたのだ。また、エジプトなどではファラオは歴代「長頭人」であったと言われている。日本の貴族たちがかぶっていた長い冠や古代エジプトのファラオの帽子なども「長頭人」への憧れであった。 我々人類はどうやら長い頭に神を垣間見るらしく、東洋では“寿老人”や“福禄寿”が長い頭部で知られており、日本では長く変形した頭蓋骨を「外法骨」と呼んで呪術に使ってきた。平安時代には変わった頭の形をした人々は死後、自分の頭蓋骨が盗まれることを普通に心配していたという。 ちなみに、豊臣秀吉や松永弾正の前で幻術を披露し、二人を恐怖させた逸話で知られている果心居士が代表的な存在とされている、「外法師」が駆使するのが「外法骨」であり、変形頭蓋骨や有名人の頭蓋骨が珍重されたという。 そう言えば、妖怪の総大将(総大将と認定されたのは昭和初期である)とされる「ぬらりひょん」も長い頭を持っている。ひょっとすると「外法骨」への幻想が「ぬらりひょん総大将説」のベースにあったのかもしれない。 頭脳明晰を連想される大きい頭や長い頭は、神や宇宙人という設定で人々に幻想を与えてきたのだ。(山口敏太郎)
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社会 2019年12月15日 22時30分
兄の身代わりに逮捕された妹!その衝撃の結末とは【背筋も凍る!女の事件簿】
これは昭和末期の1987年。千葉県の某所で発生した何とも居たたまれない「女の事件」である。 1987年9月7日の夜。市内の高校から自宅へ帰る途中の男子高校生が信号無視をしてきた自家用車に跳ねられた。高校生と接触した自動車は、人を轢いたことがわかるや一目散に逃げ出し、結果、この高校生は脳挫傷のため、事故が発生したその日の晩に息絶えた。 警察は轢き逃げ事件として捜査していたが、人気のない夜の轢き逃げ事件という事で犯人探しは困難を極めた。 ところが事故翌日、一人の少女が泣きながら「私が轢きました」と自首してきた。少女はこの地域に住む19歳の無職の少女で、誰もいない夜道で人を轢いてしまい、怖くなり思わず逃げ出してしまったのだという。 警察は少女に尋問を行ったが、どうも言っている事に矛盾が多く様子がおかしい。「本当に君が轢いたんだな」と強く問いただしたところ、少女は「本当は……」と正直に白状した。 実際に高校生を轢いたのは、この少女ではなく彼女の4歳年上の兄だった。 この家族は両親が働くことができず、兄が一家の大黒柱となり両親と妹の4人家族を支えていた。この日も早朝から夜まで働き通しであり、疲労と不注意から高校生を跳ねてしまったのだ。 真っ青な顔をして帰宅した兄から轢き逃げの事実を聞き、妹は家族に黙って身代わりで警察に出頭することを決意。しかし、嘘はつけきれず、バレてしまったのだ。 警察は本当の轢き逃げ犯である兄を迎えにいくため、兄妹の自宅へ。しかし、そこでは信じられない光景が広がっていた。 なんと、兄は轢き逃げと妹が身代わりに警察に出頭したショックからか、誰もいないリビングで首つり自殺をしていたのだ。 警察は、兄の突然の自殺に泣き叫ぶ妹を、犯人蔵匿及び証拠隠滅の罪で改めて逮捕することにした。 わずか一晩で、若い被害者と加害者が死亡してしまった本事件。あまりに切なすぎる幕切れを見せた「女の事件」であった。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2019年12月14日 23時00分
時代によってマイナーチェンジする?入ってはいけない「八幡の藪知らず」
千葉県市川市にある市川市役所の向かい側に「藪知らず」という史跡がある。何人たりともこの地には足を踏み入れてはいけないと伝承されている“禁足地”である。市川の民話関連の書籍を当たってみると、「この森に入るものは二度と出れない」とか「呪いを受ける」とか様々な噂が江戸期から言われているようだ。 しかし、伝統的な魔所と言っても小さな小さな森であり、国道14号線に接し、頻繁な車の往来にさらされている。時折、近所の民家に干されていた洗濯物が飛来しており、往時の恐怖は微塵もない。いささか興ざめだが、こんもり茂った森の入口には、小さな鳥居が鎮座しており、筆者も毎年のように取材や撮影で訪れている。 ところで、この「藪知らず」はいったい何故、“禁足地=入らずの森”になったのであろうか。伝説では、水戸黄門がこの森に入り込み、沢山の妖怪に襲われたと伝えられている。そして、黄門の前に白髪の老人が出現し、 「この場所は人間の来る場所ではない」 と諭され、以後水戸黄門の指導により 永く同所は禁足地となり、今に至るとされてきた。だが、実際は水戸黄門と言えども、自国の水戸藩領内ならともかく、他人の土地でそんなお節介を焼くだろうか。 調べていくと、不思議なことに伝説の主人公が近代と江戸期では違うようだ。江戸期は水戸黄門ではなく、ヤマトタケルがこの藪知らずに入ったという設定にされており、水戸黄門伝説が語られ始めたのは、講談や映画の『黄門漫遊記』が庶民に浸透した明治・大正以降のようである。つまり、時代時代の人気ヒーローが藪知らずに入った事になっているのだ。江戸期に各地を放浪するヒーローと言えばヤマトタケルであった。それが近代では水戸黄門が放浪するヒーローの座を奪ったため、「藪知らず」伝説においては 主人公の変更が行われたのだ。 それにしても、なぜこのような不思議な伝説が広まったのであろうか。その謎解きについて多くの研究家・好事家が仮説を披露している。 元々将門軍の本陣の死門(かつて同所にあった立看板によると、仙道で言う鬼門という意味らしい)があった場所であり、将門敗北以降は不吉とされて禁足地になった。或いは、将門配下の七騎武者が同地にとどまり息絶えたから禁足地になったとも言われている。 現実的な解釈としては、他領の飛地であったため、近隣の住民の侵入が禁止されたという説や、将門を討ち取った朝廷側の陣地であったため、将門びいきの地元住民が避けたという説もある。 これは筆者の推論に過ぎないが、藪知らずの藪は付近にある葛飾八幡宮の鬼門の護り(あるいは裏鬼門)ではないだろうか。神社の鬼門に藪を設置する考えは、新編武蔵風土記にその習慣が記述されている。鳩ヶ谷中居村(現鳩ヶ谷市八幡木)の八幡宮の鬼門に竹藪があり、その中の木に触れると祟りがあるという記述である。 特に八幡は武芸・戦争の神として源氏系の武士の信仰を集めたが、鬼門封じとしても珍重された。頼朝が幕府を開いた時、鎌倉幕府の鬼門を守るために「鶴岡八幡宮」を創建したことはあまりにも有名である。 つまり、八幡は都市や組織の鬼門を護る霊的システムであり、同時に八幡自身の鬼門・裏鬼門は「藪」に護らせたのではないだろうか。となると「八幡の藪知らず」とは、何かの鬼門封じの残骸かもしれない。つまり「葛飾八幡宮」の裏鬼門(南西)を守護しており、それが変じて怪異な伝承が生まれたのではないだろうか。(山口敏太郎)
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芸能ネタ 2019年12月14日 21時30分
【放送事故伝説】確認不足が招いた伝説的放送事故!「勝手に殺すな!」
2000年代以降のバラエティ番組の歴史は、すなわち「テロップの歴史」と言っても過言ではない。 昭和末期の頃は、あくまでスタッフロールや出演者の名前表記など必要最低限の使用に留まっていたテロップ演出だったが、平成に入ってからは、出演者の放つおもしろい発言やスタッフのツッコミなど様々な可能性を導き出し、現在では多くのバラエティ番組が独自のテロップ演出を編み出している。 しかし、テロップ演出は作り手の意図を伝えやすくなる一方、誤植などのミスも誘発しやすくなるため、これまで多くの放送事故が報告されている。 近年のテロップ事故でもっとも物議を醸したのが、2016年に放送された日本テレビ系の単発バラエティ番組『超頭脳トレード』での事故であろう。 この番組は、各業界の天才たちの頭脳を別ジャンルで活用させたらどうなるのかを検証した番組で、本番組のコーナーにて、キューサイ株式会社の「青汁」のCM放映を特集した。 キューサイの青汁と言えば、「マズい〜。もう一杯」というお馴染みのフレーズで有名だが、なんとこのCMに出演している俳優・八名信夫の名前に、「故人」である事を示す「故・八名信夫」の表記があったのだ。 八名は現在84歳の現役俳優で、亡くなってなどいない。このテロップミスはすぐにインターネット上で拡散され、所属事務所も番組放送後に、「明らかな事実誤認」と公式サイト上で抗議するなど大きな騒ぎになった。 また、所属事務所は本件に「もし放送前に知らされていたら、ミスを指摘できていた」とコメントしていることから、八名サイドには特にCM映像の使用許可を得ないまま放送していたことがわかった。 日テレも放送の翌日、公式サイト上でミスがあったことを認め、「ご本人および関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫び致します」と謝罪文を掲載した。 この後、『超頭脳トレード』は再放送のほか新作も作られておらず、公式HPも削除されたが、現在では前述の謝罪文のみ閲覧可能となっている。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2019年12月08日 23時00分
宇宙人はテレビの中にいた?プレアデス星人と接触していた男、ビリー・マイヤー
スイスに住む農夫、エドアルド・アルベルト・マイヤーことビリー・マイヤーは、世界的に有名なUFOコンタクティの1人である。彼が撮影したUFOのフィルムや宇宙人写真はあまりにも衝撃的であり、80年代のUFOシーンを席巻した。 1942年6月にマイヤーはUFOを目撃している。宇宙人との直接コンタクトは1975年からであり、チューリッヒ湖近郊にて、セムヤーゼ、アスケットら、プレアデス星人たちと初めて接見したとされている。プレアデス星団タイゲタ星系にあるエラから来たと主張する彼ら異星人とマイヤーは、その後UFOに乗って旅に出たというから凄い。 プレアデス星人はタイムトラベルさえも簡単なようで、恐竜が生息していた時代やエジプト時代、キリストのいた時代をマイヤーは旅したという。因みに、イエスの本当の名前はイマヌエルという名前であり、地球人ではなくプレアデス星人であるというから、もうついていけない。しかも、マイヤーは400光年離れたプレアデス星団エラ星にも渡航したと言っており、一時期は世界中に熱狂的な信者が多数存在した。 プレアデス星人と仲の良いマイヤーは、宇宙人の顔写真も公開している。なぜか鮮明なUFO写真に比べ、宇宙人の顔写真は不鮮明ではっきりしない。顔を出すと、プレアデス星人が地球人に紛れて生活できなくなるというのが理由だったが、当時から不審感を持たれていた。 そして現在、彼のUFO関連の映像の大部分がフェイクではないかと言われており、その権威は地に堕ちている。例えば、UFOが瞬時に消えるテレポーテーションの映像は、UFOの背景の雲も一緒に消えていることから、UFOが瞬時に消えてないことが判明したり、UFOと一緒に写っている自動車にピントが合ってないことから、小さな模型のようなUFOを手前に吊るし、撮影した可能性が指摘されている。また、コンピューター解析により、UFOを吊るした糸が明らかになるなど、その稚拙なトリックは批判の対象になっている。 また、マイヤーが公開したプレアデス星人の写真も、「中の人」が判明している。彼はアスケット(Asket)、ネラ(Nera)というプレアデス星人の写真を公開したが、これは1965年から1974年にかけて、アメリカNBCで放送された人気番組『ザ・ディーン・マーティン・ショー(The Dean Martin Show)』の出演者である女性タレントの写真をぼかしたことが判明している。UFO写真では、後にフェイク写真であることが判明するケースは少なくないが、マイヤーの残した写真や動画の数々は、その中でも代表的な事例と言えるだろう。(山口敏太郎)
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社会 2019年12月08日 22時30分
優しい家政婦の裏の顔…老女から1500万円を奪った中年女性【背筋も凍る!女の事件簿】
「家政婦は見た!」に代表されるように、昭和時代の女性の代表的な職業の一つに家政婦があった。今回の「女の事件簿」は昭和の終わりに発生した「極悪家政婦」の事件を紹介したい。 1985年2月28日、埼玉県某所の住宅街で、70歳後半の一人暮らしの老女から現金をだまし取ったとして、警察はこの家に出入りしていた家政婦の女(49歳)を詐欺の容疑で逮捕した。 警察によると、この家政婦は70代の老女から1年の間に合計1500万円もの大金をだまし取ったのだという。おそらく個人対個人の詐欺ではトップクラスの高額であろう本事件。いったいなぜ、このような多額の詐欺事件が発生してしまったのだろうか。 逮捕された家政婦は、1年前からこの老女の元に来ていたベテラン家政婦だった。仕事ぶりは真面目で遅刻などもなかったが、多額の借金を抱えており、毎日のように借金取りが取り立てに来ていたという。そんな借金取りから逃げるかのように家政婦の仕事を続けていた彼女だったが、ある日、老女がアパート2軒と、預金、国債など多額の資産を抱えていることを知った。 家政婦は老女が夫に先立たれ一人であることをいいことに、「弟の会社の援助をしたい」と借金を申し入れ、最初は「食事代」から最終的には「トラック代」など、その額は大きくなり、最終的には家政婦は老婆から多額の借金をしてしまっていたのだ。 なぜ、そこまで大量の金を家政婦に貸したのかだろうか。前述の通り、この家政婦の仕事ぶりが真面目だったことに加え、前任の家政婦とあまりソリが合わなかったことから、老女はすっかりこの悪徳家政婦を信用してしまい、最終的に1500万円にまで金額がふくれ上がったのだ。 なお、家政婦が借金の返済に充てたのは200万円ほどで、残りの1300万円はボートレースや競艇などの公営ギャンブルに使ってしまったという。 面倒見のいい家政婦の裏の顔は、ギャンブルで人生を棒にした哀れな中年女性の顔だったのだ。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2019年12月07日 23時00分
意外と歴史は浅い?オカルト・心霊関係用語のいろいろ
様々な分野に専門用語や単語は存在するが、それはオカルト分野でも変わらない。特に心霊・スピリチュアル関係では様々な用語を聞くことがある。だが、馴染みがあるようでいて歴史の浅い用語も多いのだ。 例えば、「守護霊」という人間を守護してくれる霊的な存在を指し示す言葉だ。この言葉と概念は一般的に明治以降に生まれたとされている。明治から昭和初期にかけて活躍した霊能者であり宗教家である出口王仁三郎に、心酔し協力した浅野和三郎が、西洋の心霊業界にあった「ガーディアン・エンジェル(守護天使)」という言葉を日本語に翻訳したのが始まりだという説が有力だ。つまり、欧米の心霊学の中にあった人間を守るスピリチュアル的な存在「ガーディアン・エンジェル」を直訳したために、維新以降は「守護霊に助けられた」「守護霊が教えてくれた」というパターン化された心霊談が生まれたと解釈している向きもある。 だが、実際には江戸時代から”守護霊的な概念”が日本人の中にもあった。学者であった平田篤胤が江戸時代に、“人間を守る霊的な存在”という概念を推察し、広めている。つまり、「守護霊」という言葉は、「ガーディアン・エンジェル」という言葉が翻訳された結果、生まれたわけではない。概念としては、日本では江戸期からあったにはあった概念である。 また、「水子」という言葉があるのを皆さんご存じだろうか。この「水子」という概念は、実は昭和に生まれたものである。江戸時代から永らく「水子霊」という概念があったものと思われているが、「水子霊」という概念は戦前や明治大正の頃にはまだなかった。今となっては「水子供養」というシステムは、寺にとって莫大なビッグビジネスになっている。つまり、仏教界が意図的に作り出した新しい“供養”ビジネスである。もし、「水子」という概念が江戸や明治時代にあれば、“口減らし”などという発想は生まれなかった。現代人の我々でさえ、ここまで「水子霊」を気にするのだ。江戸・明治の人々に「水子霊」の概念が一般的に存在したならば、胎児殺しなどはもっと減ったはずである。お寺の新規収入源として、1970年代に入り近代の概念として見出されたのが「水子」であるという指摘がある。 さらに、「心霊写真」という概念も、実は明治時代に生まれた。昭和あたりの近代に生まれたものと思いがちな「心霊写真」だが、既に100年近く明治時代からの歴史があるわけだ。しかし、今となってはこの「心霊写真」という概念は、説得力を持っていない。photoshopなど画像加工ソフトを使えば、誰でも気軽に「心霊写真」が作れる時代が来てしまったからだ。いやいやその数年前、稲川淳二のプロデュースする心霊写真ガチャポンが出て以来、心霊写真はその魔力を失ったと言えるのかも知れない。いまだにスマホ等で「心霊写真」を撮ったといって、筆者に見せてくれる人も多いのだが、昭和の頃感じたあの恐怖心はあまりない。「心霊写真」が怖かった時代、それはもう遠い昔の話だ。「心霊写真」という概念が、もはや終わりつつあるオワコンなのかも知れない。現代では「心霊写真」で人間が驚かなくなった“すれた時代”になっているわけだ。 「心霊用語」とは、常に新しい用語や概念が次々に作り出される。だが、時代とともに概念や用語は古くなり、そして忘れ去られていく。ある意味「心霊」とはその時代を映す鏡なのかもしれない。ちなみに、「心霊プリクラ」「怪談師」「ガチ怪談」「創作妖怪」などは、筆者が使い始め定着した心霊用語である。(山口敏太郎)
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芸能ネタ 2019年12月07日 21時30分
【放送事故伝説】タレントが観光客に暴言!テレビ局を巻き込んで大事件に
12月4日に放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系)内の企画「モンスターアイドル」で異例の編集があったことが話題になっている。 この企画にアイドルグループのプロデューサーとして出演している安田大サーカスのクロちゃんは、アイドルの卵相手に暴言を吐き『このあとクロちゃんの行き過ぎた言動があったため一部シーンをカットしてお送りします』と断りを入れるテロップが流れたのだ。このテロップは近年のバラエティ番組では珍しい演出で、ネットで大きな話題になった。 さて、芸能史を探ってみると今回のクロちゃんと同様、このような芸人の暴言が問題になったことがある。 2005年10月によみうりテレビで放送された『寛平のアヘアヘ世界遺産の旅』という特別番組で、ロケ中、芸人の村上ショージと番組スタッフが一般人に対し暴言を吐くという事件があった。 当時の報道によると、北海道・知床で村上を含むタレント数人とスタッフが知床五湖でロケ中、観光客から「うるさい」とクレームがついた。すると鳥の着ぐるみを来た村上ショージが激高。暴言を吐き、警察が出動するという事態へと発展した。 この時の村上の怒り方はすごかったらしく、報道によると「バカ、アホ」「俺は仕事でやっとるんじゃ!」と相手に対しほえまくり、その怒りは警察が来ても収まらなかったという。結果、これがよみうりテレビにまで知れ渡ることになり、結果的に村上本人とよみうりテレビが謝罪することになった。 この問題が発覚したのは放送後だったため、放送中止などの措置はなかったが、このような事件を起こしてしまったためか、現在に至るまで続編や再放送などは放送されていない 鳥の着ぐるみで怒っている村上の姿は想像するだけで面白いが、なんとも笑えない結末になってしまった。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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社会 2019年12月01日 22時30分
主婦が8人の男を「毒入りウィスキー」で中毒に!【背筋も凍る!女の事件簿】
力の弱い女性は、犯罪の道具として鈍器や刃物ではなく「毒物」を使うことが多い。今回の「女の事件簿」は、身近で売られている毒物を使った猟奇事件をご紹介したい。 1982(昭和57)年10月某日、群馬県某市でひとりの主婦が逮捕された。この主婦は夫の職場の同僚8人に農薬入りのウィスキーを飲ませ、中毒症状を起させた疑いが持たれたという。 主婦は夫の同僚に恨みがあったわけではなかった。和歌山毒物カレー事件(1998年)と同様、大人数を狙った無差別殺人を狙ったではと疑われたのだ。 しかし、実態はそうではなかった。彼女が殺すターゲットに選んでいたのは、ただ1人だったのだ。この主婦は、農業を営む夫と仲良く二人暮らしをしていた。ところが、この家を手伝っている従業員の男性とはあまり仲が良くなかった。そのため、彼女は従業員を殺害しようと考え、お土産として毒の入ったウィスキーを渡すことを考えた。 女は高級ウィスキーに農薬を混ぜて、翌日従業員に渡そうとしたが、何も知らない夫がリビングに置いていたこのウィスキーを知り合いたちに振る舞おうと、宴会に持ち込んでしまったのだ。 この宴会は10人程度の小さいものだったが、下戸の2人を除いた8人が全員がこのウィスキーを飲み、吐き気やおう吐を繰り返す農薬中毒の症状に。宴会は大混乱に陥ってしまったのだ。なお、幸い死亡者は出なかったという。 ちょうど、この時期は東京・大阪で、コーラ飲料に青酸カリを入れた「青酸コーラ無差別殺人事件」など、飲料と毒物を使った事件が数多く発生していた時期でもあり、近隣住民は「無差別テロ」の恐怖におびえたが、逮捕された主婦が「ターゲットはひとりだけだった」と供述したことでテロの恐怖は去った。 力のない女性にとって、薬物は恨んだ相手を確実に殺せる禁断の果実。もちろん使い方が正しければ…だが。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2019年11月30日 23時00分
霊能者と超能力たちの末路
超能力者や霊能者の中で本物というか、トリックを使っていないと思われる人物はほとんどいない。あるテレビ局で役員を務めていた方とぶっちゃけ本音で話した時、大部分の霊能者や超能力者がトリックや事前調査をやっており、何もやってなかったのは木村藤子だけではなかったのかという見解で一致した。今後判明次第、何らかの形で報告するが、今の段階で筆者は木村藤子に関しては、事前調査やトリックが見当たらないと記しておく。 他の能力者たちの末路は哀れである。あの独特の風貌で人気を博した織田無道は後年、「自分には霊能力などはなかった」とカミングアウトしている。織田無道の本には鑑定依頼のクーポンさえついていたではないかと、思わずツッコミを入れたくなった。見るからに破戒僧と言った外見から、ある意味タレントとしてテレビに出ていたのであろう。 藤田小女姫に至っては殺害されている。1994年2月にアメリカ合衆国ハワイ州ホノルルで殺されるという運命を、霊感少女だった彼女は予知できなかったのか。この藤田小女姫は、1950年代に占いがよく当たる少女としてマスコミに取り上げられ、人気がブレイク。霊感少女として一世を風靡した。1960年代にも人気占い師として多くの事象を的中させたと言われているが、そのトリックも判明している。彼女は自民党の大物代議士複数と親しく相談に乗っており、多くの政治経済に関する極秘情報を聞いており、その情報を違う場所でアウトプットすることで予言的中を演出していたらしい。よく占い師は自分のことはわからないと主張するが、自分の死の予言は全くなかったのだろうか。 他にも「こんなん出ました〜」と素っ頓狂な声で叫ぶことで人気のあった白蛇占いの泉アツノも同様だ。白蛇を体に降ろして占う時にはドスの効いた声で話すが、結果が出終わると甲高い普通のおばちゃんの声になるギャップが面白く、一躍テレビの人気者になった。彼女の場合は、この一連の演出を当時の関西テレビの社員が考え出し、彼女はそれを演じていただけだったらしい。 メディア主体で全ては流行と言えばそれまでだが、いずれもあまり良い末路を辿っていないのは一抹の悲しさを覚えるものである。※文中敬称略(山口敏太郎)
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