山口敏太郎
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ミステリー 2020年01月26日 23時00分
天を駆け、太平の世に姿を現す瑞獣「麒麟」とは
今年のNHK大河ドラマは明智光秀を主人公に据えた「麒麟がくる」。 この「麒麟」は日本でもよく知られた伝説的な瑞獣だ。 麒麟は中国で古代より縁起の良い獣とされており、実は雌雄があって雄は麒、雌は麟と性別で呼び分けられている(文献によって諸説ある)。 姿は狼に似た顔で鹿の体に馬の足、牛の尾を持ち、全身が五色の毛と竜の鱗で覆われている。そして、額には肉の角に覆われた一本の角があるというものだった。やがて、時代が下ると麒麟は竜と牛の間に産まれたとされるようになり、竜の体に牛の尾と蹄をもつ姿で描かれるようになった。いかつい顔をしているが、非常に穏やかで慈悲深い性格をしており、虫の一匹も踏まないように歩き、枯れ草しか口にしないと言われている。 ドラマの中で言及があったが、麒麟は善政が行われ天下泰平の世に姿を現すとされている。だが、麒麟の伝承が生まれた中国の文献を見てみると、残念ながら死期が迫っている状態の麒麟が出てくることの方が多い。これは恐らく当時の中国の人々が良い政治が行われていない事を直接書き記す事ができなかったため、麒麟に託して体制批判を行ったものだと考えられている。つまり、本場の中国でも麒麟はそれだけ珍しい生き物であり、人々の夢を託された存在だったと言えるのかもしれない。 ドラマの中で語られた戦乱の世を終わらせられる、平和な世をもたらす「麒麟」はどのように描かれていくのだろうか。今後の展開が楽しみである。(山口敏太郎)
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社会 2020年01月26日 22時30分
若い女性5人が軍人を集団暴行!?戦後不良化する女性たち【背筋も凍る!女の事件簿】
前回の「女の事件簿」では丸ビルを占領した女アウトロー「ジャンダークのおきみ」についてご紹介したが、彼女のような女のアウトローは戦前だけではなく戦後も存在した。 終戦から16年が経過した1961年。神奈川県大和署は米軍基地に勤めているアメリカ軍人数名に対し暴行を加えたとして女愚連隊「小さなジュリー」のメンバー5名を逮捕した。 当時の報道によると、「小さなジュリー」(名前の由来は沢田研二ではなく女優のジュリー・アンドリュースと思われる)のメンバーは20~25歳の若者で、彼女らは飲み屋で知り合った若い米軍兵に酒をたかり、断られるとジョッキを手に米軍兵の頭を殴り、蹴るなどの暴行を加え全治3週間の怪我を負わせたという。 この小さなジュリーはこういった米兵を狙った暴行事件を多数起こしており、神奈川県中の米兵が通う飲み屋に出没。厚木基地のほか、基地のある横須賀や静岡の御殿場などに出向いては暴力の限りを尽くしていたという。 1961年はすでに戦争が終わって15年が過ぎており、若い人の間では米兵を恐れる対象として見ておらず、また国際的な事情などもあり、アメリカ軍人が日本女性に反撃を加えることができないという事情を逆手にとったものと思われる。 当時、時代は高度経済成長期。好景気になっており、終戦直後に比べて日本も国力、経済力を上げていた。 この女愚連隊「小さなジュリー」による米兵への暴行事件は、豊かになってきた日本、および「既に戦後ではない」というスローガンの下、変化しつつある日本を如実に表す事件だった。70年代に入り女愚連隊は、「不良化する女学生」と姿を変えていくことになる。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2020年01月25日 23時00分
岐阜城の城主は皆短命?「斉藤道三の呪い」
今年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」は、主人公に明智光秀を据えた大河ドラマに定番の戦国時代となる。第一回の舞台は現在の岐阜県可児市の明智荘であり、美濃守護代・斎藤氏の名跡を継ぐ斎藤道三も登場する。 道三と言えば、乱世の梟雄(きょうゆう)として知られた人物であり、岐阜の有名な戦国武将の一人でもあるのだが、地元岐阜には奇妙な伝説が存在しているらしい。 オカルト研究家である筆者が岐阜県で行った地元の妖怪ツアーに参加していた、町歩きの専門家の方から聞いた話によれば、岐阜城には「斎藤道三の呪い」があるのだとか。道三以降に岐阜城の城主になった人物は皆短命であるそうなので、以下に書き出してみよう。 道三の嫡男である義龍は道三を破り、信長を何度も撃退したが、35歳で急死。同じく嫡男の龍興がその後城主となったが、竹中重治らに城を奪われ、返還されるも信長によって再び落城。龍興自身は刀禰坂の戦いで26歳で戦死している。 信長は道三の娘を妻に迎えており、その後城主となった。後に京都本能寺で自害。享年49。この信長の嫡男である信忠は本能寺の変の際に、京都妙覚寺から二条新御所に移動し戦死。享年26。信長の三男である信孝は賤ヶ岳の戦いの後、尾張知多郡内海で自害。彼も享年26。 後に、織田家重臣の池田恒興の嫡男である元助が城主となったが、彼も小牧・長久手の戦いにおいて父子共に討死。享年26。恒興の次男である照政(後の輝政)が岐阜城主になったが、彼は後に三河吉田城主を経て姫路藩初代藩主となる。彼は後に姫路宰相百万石と評され、姫路城を修築しこの地で死去している。享年50。 照政の後に岐阜城主となったのは豊臣秀吉の姉(日秀尼)の子である秀勝だった。彼は総大将として朝鮮出兵で出陣したが、巨済島にて23歳で病死している。そして信長の息子・信忠の嫡男である秀信が城主となるも、高野山を追放された年に死亡。享年26であった。 こうやって書き出してみると、信長と照政以外は、皆20代から30代半ばで早く亡くなっていることになる。 道三は「美濃の蝮」と呼ばれ、主君を追い落として美濃を治めていた、下克上の典型として語り継がれる人物でもある。彼は後に美濃国を、娘婿であり素質を見出していた尾張の信長に譲る事を決めていたのだが、これも因果か自分の息子である義龍に謀反を起こされ、戦に敗れ死ぬ事となる。美濃を信長に譲る事は「国譲状」を生前に書き残していたため、予想外の敗死は彼にとっては非常に無念の残るものだったと思われる。 この時の無念の思いが岐阜城に宿り、岐阜城に入ってこの地を治めていた者に呪いとなって降りかかったのだろうか。だとすると、初めから国を譲られる事が約束されていた信長が50近くまで生きる事ができた事にも説明が付く(残念ながら、彼も天下布武への道半ばで光秀に討たれてしまったが)。 果たして、道三の呪いは存在するのだろうか?(山口敏太郎)
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芸能ネタ 2020年01月25日 21時30分
【放送事故伝説】スポンサーが激怒!異例の6回で終了したバラエティ番組!
2020年1月21日、実在する日本酒の銘柄をキャラクター化したプロジェクト『神酒ノ尊―ミキノミコト―』(通称みきみこ)に登場する、越乃寒梅役を演じていた人気声優である石川界人(いしかわかいと)が、自身のラジオ番組で行った不適切発言が原因で同役を降板することが発表された。 報道などによると、石川は自身が出演しているラジオ番組で、「(ダイエットによる糖質制限のために)日本酒はあまり飲まない」と発言したことが関係者の間で問題になり、同役を降板したとされている。 さて、スポンサーが激怒することにより、キャストが降板したり、またまた番組が中止になることは稀にあるが、近年もっとも騒がれた事件が、バーチャルYouTuber・キズナアイのメイン番組『キズナアイのBEATスクランブル』(BS日テレ)でのスポンサー降板事件であろう。 本番組はキズナアイが30分間に渡り、様々なことにチャレンジする番組で、彼女の初冠番組でもあった。 しかし、放送開始わずか1か月で、『BEATスクランブル』のスポンサーであった株式会社グリモアが降板した。 当時、グリモアの社長である神谷友輔氏は、自身のTwitterにてスポンサーを降板した理由について、「この番組が視聴者やユーザー、スポンサーをバカにしていると感じた。これ以上応援できない」と説明。そのまま本当に降りることになり、『キズナアイのBEATスクランブル』はわずか6回でその役目を終えることになった。 グリモアが降りた理由については明らかになっていないが、製作遅れによる「連続再放送」が逆鱗に触れたのではないかとされている。 『BEATスクランブル』は、第1話が『電波少年』などのプロデューサーで知られる土屋敏男氏との対談、第2話がアニメ『みなしごハッチ』の実況放送だったが、3話にして「低予算なのでごめんなさいの再放送」と題し、第1話の内容を再放送。さらに、続く第4話も第2話の再放送という異例の2週連続再放送で、この内容にスポンサーが激怒したのではないかとされている。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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社会 2020年01月19日 22時30分
丸ビルを占拠した伝説の女アウトロー「ジャンダークのおきみ」【背筋も凍る!女の事件簿】
今回ご紹介するのは実在した「女アウトロー」の伝説である。 深田恭子主演のドラマ『ルパンの娘』(2019年7月~9月放送)など、いつの時代も日本人は「女盗賊」にロマンを求めるものだ。 大正13年(1924年)、東京都千代田区にある丸ビル(丸の内ビルディング)は関東大震災などで行き場を失った不良少年・少女の溜まり場となっていた。当時の東京は夜になると、不良少年や少女たちが毎日のように喧嘩に明け暮れており、小さなスラム街の様相だったという。そんな丸ビルにたむろする不良少年たちを取り仕切っていたのが、「四谷ハート団」と称する半グレ集団だった。そして、この「四谷ハート団」のボスとして君臨していたのが「ジャンダークのおきみ」だった。 このジャンダークのおきみ、僅か19歳ながら類まれなるリーダーシップを発揮し、四谷ハート団をまとめ上げる一方、その美貌は当時の裏社会でも有名であったという(ジャンダークの意味は恐らく「ジャンヌ・ダルク」が訛ったものと思われる)。 さて、このジャンダークのおきみだが、昼間は表の顔を持っており、なんと丸ビル内にある東亜貿易商会に勤めるOLであった。 しかし、その美貌は丸ビルの中でも特に目立っており、オフィス内でも数多くの男性との性的関係が噂されていたという。 その結果、ついたあだ名が「丸ビルの看板娘」であったが、夜になると「ジャンダークのおきみ」に変身。丸ビルを占拠する女ボスとなっていたのだ。 まるで漫画のようなお話である。 なお、ジャンダークのおきみは1924年12月9日に恐喝などで逮捕。仲間と洋食店で食事を摂っている最中に捕まるという実にあっけないものだった。 現在、「ジャンダークのおきみ」は、知る人ぞ知る伝説的な女アウトローとして、令和の今日まで名前が語り継がれている。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2020年01月18日 23時00分
第一次世界大戦中に起きた「モンスの天使事件」の正体はUFOだった!?
前回、第一次世界大戦中に起きたある奇跡「モンスの天使事件」について紹介した。 1914年8月23日、第一次世界大戦中にイギリス軍とドイツ軍がベルギーのモンスにて交戦していた時、ドイツ軍に完全包囲されたイギリス軍の前に、金髪で長身、黄金の鎧を身につけた天使たちが出現し、ドイツ軍に向かって矢を放ち始めた。この天使軍の前にドイツ軍は進軍できず、イギリス軍は見事撤退に成功したという話だ。 この事件は、作家のアーサー・マッケンが1914年9月29日『イヴニング・ニューズ』に発表した『弓兵(The Bowman)』という短編小説の内容を元に作られたフィクションである可能性が高いとされている。しかし、21世紀になって、「モンスの天使は実はUFOだった!」とする説が出てきて再注目されることとなった。 この説を唱えたケビン・グッドマン氏は、「モンスの天使」事件の現場に居合わせた兵士ランス・コーポラルの証言がかなり具体的であり、またその内容からは、天使よりむしろ別の何かだったのではないかと考える方が妥当だとしている。 そのランス・コーポラルの証言は以下の通り。 「空中に月のような奇妙な光が出現したのをはっきりと見ることができました。周辺には雲もありませんでした。光は明るくなり、はっきりと3つの形を見ることができました。中央の1つは広げられた翼のように見えましたが、他の2つはそれほど大きくなく、まったく別のものでした」 この時出現したUFOが、人類の敵対行為を止めるために介入したのか、それとも別の意図があったのかは解らない、とグッドマン氏は語る。 また、天使ではなくUFOだったと主張しているのは、あくまでグッドマン氏であり、実際に兵士らが何を見ていたのかも正確には解らない事も付け加えておきたい。極限状況に陥った人間は奇妙なものを「見る」というが、「何を」見たのかはその人にしか解らないだろうからだ。(山口敏太郎)
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芸能ネタ 2020年01月18日 21時30分
【放送事故伝説】思わず素顔が……ベテラン歌手の「歌詞間違い」伝説!
2019年、芸能界で密かなトピックとなっていたのが歌手・氷川きよしの「芸風チェンジ」である。氷川きよしと言えば、2000年の『箱根八里の半次郎』のデビュー以来、「演歌界のプリンス」として幅広い世代から人気を獲得してきた。 しかし、2019年中盤当りから、女性のようなビジュアル系メイクを施しメディアに登場。8月には日本テレビ系の情報番組『スッキリ!』で、自らを「あたし」と呼称し、話題になった。 そして、年末の「第70回NHK紅白歌合戦」のリハーサルでは、「きよし君にはさよなら。きーちゃんとして、生きていく」とマスコミに宣言し、デビュー20年を前に「氷川きよし」は新しいステージへと進化した。 さて、そんな氷川きよしだが、2019年9月に発生した放送事故により、その片鱗が既に見えていたという出来事があった。 2019年9月17日に生放送されたNHK総合『うたコン』に出演した氷川きよしは、アニメ『ドラゴンボール超』の主題歌『限界突破×サバイバー』をメイクたっぷりで歌唱。最初は順調な歌い出しだったが、曲の終盤近くになって、歌詞を間違えてしまった。 歌手ならば、誰もが恐れる「歌い間違い」というハプニングに対し、氷川きよしはなんとか途中で軌道修正を行い、演奏が終わったと同時に「ペロッ」と舌を出し、カメラの前で愛嬌を振りまいたのだ。 このとっさの演出に、視聴者の一部は氷川きよしの体に「何かしらの異変」が起こったことを察知したという。 なお、演歌歌手に限らず、歌手は「歌詞を間違えた」際の回避方法をいくつか身に着けているとされる。 特に「歌詞間違いが多い」と指摘されてるのがT.M.Revolutionこと西川貴教で、フジテレビの音楽番組「HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP」の特番に出演した際には、自身の代表曲である「HOT LIMIT」の冒頭の歌詞をド忘れしたほか、テレビ朝日の「ミュージックステーション」に出演した際には同じく、何度も歌っているであろう「HOT LIMIT」で、1番と2番のサビの歌詞がごちゃ混ぜになるというハプニングを起している。 ハプニングの解消方法も「芸のうち」ということか。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2020年01月12日 23時00分
全滅寸前だったイギリス軍を天使が救った?!第一次世界大戦中に起きた「モンスの天使事件」
「モンスの天使事件」とは、第一次世界大戦中に起きた超常現象の有名な事例だ。 時は1914年8月23日、折りしも第一次世界大戦中のこと、ベルギー軍やフランス軍を助けるためにイギリス軍はドイツ軍とモンスにて交戦していた。だが、ドイツ(プロシア)軍の大型大砲と機関銃砲を主軸にした圧倒的な火力と合理的な戦法により、イギリス軍はドイツ軍に完全包囲され、わずかに生き残った2連隊で全滅を待つ状態であった。すると、どこからからともなく、金髪で長身、黄金の鎧を身につけた天使たちが出現し、ドイツ軍に向かって矢を放ち始めた。(別の目撃談では、白い衣をまとい、無帽の天使たちが宙に浮きながら両手を大きく広げ、ドイツ軍の進軍を制したとも、または、百年戦争当時のイギリス軍の弓兵たち「ロングボウ隊」の亡霊が英国軍に加勢したとも言われている) この謎の軍隊のリーダーは、フランスのガーディアンエンジェル「ジャンヌ・ダルク」だったとも、イギリスのガーディアンエンジェル「聖ジョージ」だったとも、大天使「ミカエル」だったとも言われている。結局、この天使軍の前にドイツ軍は進軍できず、矢で射られたドイツ兵も倒れたものの傷も全くなかったという。つまり、天使はドイツ兵も殺傷していないのだ。 この不思議な出来事は約20分から40分続き、イギリス軍は見事撤退に成功したとされている。現場に居合わせた両軍の兵士たちの大部分が目撃し、国の上層部に報告された。この噂は当時、ヨーロッパ中に広がり、「モンスのエンゼルス」が連合国の側にいたということは、「神は連合国側が正義だとジャッジしている」ことの証明であるとしてイギリス政府は大喜びし、熱狂した国民の多くが軍隊の新人募集に応募、国全体が沸き上がった。このあたり、都市伝説を政治家がうまく利用した感がある。 だが、この事件はフェイクであるとされている。 アーサー・マッケンが1914年9月29日『イヴニング・ニューズ』に発表した『弓兵(The Bowman)』という短編小説の内容が、多くの人々により、まるで事実かのように流布されたというのが真相らしい。小説を事実として流布した犯人も、新聞社とか、神智学協会とか言われている。 では、軍人や戦争現場には関係がなく、ただ単に小説が事実として流されただけなのかというと、そうでもなくて、1931年に発表されたジョン・チャータリス准将の回顧録によると、当時の戦闘現場に天使出現の噂があったのは事実であるという。 また、現場にいたチャータリス准将は、妻に宛てた1914年9月5日付の手紙に、天使に関する話を書いている。やはり、現場でも天使の目撃談が(フォークロアとして)話されていたのは事実のようだ。つまり、元々軍人の間にも天使の噂はあったのだが、小説の影響によって “より面白く盛られた話”がまるで事実であるかのように、流布されたのではないだろうか。(山口敏太郎)
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社会 2020年01月12日 22時30分
住民は死体が浸かった水を飲んでいた…女性の下腹部を井戸に投げ込んだ中年女性【背筋も凍る!女の事件簿】
1936年の初夏、神奈川県横浜市で世にも恐ろしい猟奇事件が発生した。 この年の6月、横浜市内の小さな町の井戸から人間らしき肉塊が引き上げられた。調べてみると、この肉塊は女性のもので、しばらくして持ち主は数日前から行方不明になっていた近所に住む女性(40代)であることがわかった。 この井戸は普段、この町の人たちが飲み水に使っている井戸で、住民たちは「死体が浸かっていた水を飲んでいた」と大騒ぎなった。 切り取られていたのは下腹部で、そのうえ女性器が必要以上に傷つけられていたことから、犯人は変質者の男性ではないかとされ、捜査が続けられていた。 しかし、捜査を続けていていくうち、女性を殺し井戸に放り込んだ犯人は井戸から数キロ離れた場所に住む50代の女性であることがわかった。 この女性はかつて、ある男性と結婚し5人の子供を設けていたが、1年前に夫が失踪。女性はひどく悲しみ、旦那の行方を捜したところ、数キロ離れた町で別の女性と一緒になっていたことが判明。夫を奪い返そうと努力したが聞き入れてもらえず、口論になった。 50代の女性は「この女を殺そう」と決意し、大きな石を持って風呂上りの女性を急襲。殴られた女性は頭から血が流れ絶命した。そして、50代女性は自分に疑いがかからないよう、男性の仕業に見せかけようと包丁を手に遺体を解体。下腹部を必要以上に痛めつけ、井戸へと投げ捨てたのだ。しかし、ここまで堂々とした犯行がバレないはずがなく、50代女性は数日後に、殺人および死体遺棄の容疑で逮捕された。 この50代女性はついに夫を取り返すことはできなかったが、逮捕直後の表情は、何かを達成したような満ち足りた表情だったという。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2020年01月11日 23時00分
江戸時代、ネズミは人々に愛されるペットだった!
2020年の今年は子年、干支はネズミとなる。子年だけに、初詣でお参りする神社やお寺もネズミに関係した所が注目を集めているようだ。 そんなネズミは、実は江戸時代に人々に愛されるペットとして親しまれていたようだ。主に明和年間(1764〜72年)から人気を集め始め、なんと飼い方のマニュアルも発行されていた。安永4(1775)年には「養鼠玉のかけはし」が、天明7(1787)年には「珍翫鼠育草(ちんがんそだてぐさ)」がそれぞれ発行されており、いずれも飼育管理方法や珍しいネズミの品種が紹介されている。現代でいうハムスターやモルモットの感覚で愛玩用として親しまれていたようだ。なお、江戸時代に飼育されていたネズミは「鼠」と「のらこ」の2種類があり、それぞれ今で言うドブネズミとハツカネズミだったとみられている。 しかし、なぜ江戸時代の人々はネズミをペットにしていたのだろうか。ネズミは穀物などの作物を荒らしてしまうため、昔から害獣とみなされることも多かったはずだ。 その点について、前述のネズミの飼育専門書「養鼠玉のかけはし」は以下のように説明している。要約すると「ネズミは七福神のうち大黒天のお使いであり、十二支でも第一位に選ばれている。北の方角を司るため、陰徳すなわち人に知らせずひそかに行う善行や恩徳の象徴でもある。多産であるため子孫が絶えることなく、孝行にもつながる」とのことで、縁起の良い生き物であると考えていたようだ。また、生き物を大切にすることで功徳を積むことができる、という考えとも合致していたものと考えられる。 ちなみに、江戸時代にはネズミ以外にも犬や金魚など、様々なペットの飼育書や園芸関連の専門書が発行され、ベストセラーとなっていたようだ。江戸時代はペットを飼って楽しめるだけの余裕が人々に出てきた時代であったことを示すと同時に、時代が変わってもペットを愛し、大切にしようとする人の心は変わらないものであることを我々に伝えてくれる。(山口敏太郎)
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