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天を駆け、太平の世に姿を現す瑞獣「麒麟」とは

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画像はイメージです

 今年のNHK大河ドラマは明智光秀を主人公に据えた「麒麟がくる」。
 この「麒麟」は日本でもよく知られた伝説的な瑞獣だ。
 麒麟は中国で古代より縁起の良い獣とされており、実は雌雄があって雄は麒、雌は麟と性別で呼び分けられている(文献によって諸説ある)。

 姿は狼に似た顔で鹿の体に馬の足、牛の尾を持ち、全身が五色の毛と竜の鱗で覆われている。そして、額には肉の角に覆われた一本の角があるというものだった。やがて、時代が下ると麒麟は竜と牛の間に産まれたとされるようになり、竜の体に牛の尾と蹄をもつ姿で描かれるようになった。いかつい顔をしているが、非常に穏やかで慈悲深い性格をしており、虫の一匹も踏まないように歩き、枯れ草しか口にしないと言われている。

 ドラマの中で言及があったが、麒麟は善政が行われ天下泰平の世に姿を現すとされている。だが、麒麟の伝承が生まれた中国の文献を見てみると、残念ながら死期が迫っている状態の麒麟が出てくることの方が多い。これは恐らく当時の中国の人々が良い政治が行われていない事を直接書き記す事ができなかったため、麒麟に託して体制批判を行ったものだと考えられている。つまり、本場の中国でも麒麟はそれだけ珍しい生き物であり、人々の夢を託された存在だったと言えるのかもしれない。

 ドラマの中で語られた戦乱の世を終わらせられる、平和な世をもたらす「麒麟」はどのように描かれていくのだろうか。今後の展開が楽しみである。
(山口敏太郎)

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