中国の創世神話は、まるで宇宙創世、太古の地球を連想でき大変おもしろい。その神話の内容は、太古天と地とはお互いに混じり合って、鶏の卵のようにむにゅむにゅとしていた。やがて、盤古という宇宙開闢の創世神が生成され、天と地の間に位置し、手で天を支え足で地を踏ん張ったが、盤古の身長は日に一丈ずつ高くなり、天と地は日に一丈ずつ離れていき、天地の境ができた。この話などは、まるでビックバンの後、宇宙が形成され、地球が創られた経過が表現されているように思える。
また、朝鮮にはUFOを連想させる神話がある。「亀旨峰(クジボン)」という聖なる山に、天から6個の卵が降下してきて、その卵から生まれた6人の子供が、6伽耶の王になったと言われている。これなどは、6機のUFOが飛来し、その中から出てきた6人のエイリアンがそれぞれ人類の王になったという解釈も出来得る。
スイスのSF作家のエーリッヒ・フォン・デニケンはかねてより親日家であり、日本は宇宙考古学における資料やデータの宝庫であると発言したと言われている。当然、日本にもUFOやエイリアン飛来を彷彿させる幻想的な神話が残されている。
アマテラスの孫にあたるニニギノミコトがアマテラスの命を受け、葦原中国を統治するために、天孫降臨をしたという神話がある。
結局、降臨した勢力は、地上を統治していた大国主神から、その支配権を譲り受ける「国譲り」を経て、日本に定着したというストーリー内容である。天孫降臨伝承の候補地としては、九州南部の霧島連峰の「高千穂峰」と、宮崎県高千穂町の二箇所ではなかったかと推測されているが、これらの神話は、宇宙から飛来したエイリアンたちが、日本の在来豪族と接触し、その統治権を移管してもらったという解釈も成り立つ。何でも想像するのは、自由である。
文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所