山口敏太郎
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ミステリー 2020年03月07日 23時00分
稀代の予言者、出口王仁三郎
現在筆者はYouTubeチャンネルで「ATLASラジオ」というオカルト系のトーク番組を毎日配信している。さまざまなオカルト系の話題を取り上げているのだが、日本のオカルト史における偉人・稀人たちを紹介することも多い。筆者が注目している偉人は多数存在しているが、今回は出口王仁三郎を紹介したい。 稀代の予言者、出口王仁三郎(本名・上田善三郎)は、1871年に京都府亀岡市で生まれた。2011年の今年は140年目に当たり、これを機会に王仁三郎を再考しようとする動きがある。幼き頃から神童としてならし、青年時代は侠客(きょうかく)の中に身を置き、瀕死体験を経てからは心眼が開き、天狗と呼ばれる人物と共に高熊山で修行に励んだ。人を驚嘆させる能力と、他人を食ったような言動で多くの人を引き付け、政界や財界さえも動かした王仁三郎。近代日本の宗教家の中で最も異彩を放った怪人であり、巨人であった。彼は明治以降に生まれた新派神道「大本」を率い世界的宗教団体に育て上げるのだが、恐るべき「予言」の能力を駆使して、世間を震撼させた。 現在、複数に分かれている「大本」は、もともとは出口ナオを開祖としている。貧困な家庭に育ったナオは、もともと熱心な金光教布教者であったが、満足に文字が書けないような教育レベルであった。だが、1892年のある日、突如「お筆先」という現象が起きる。ナオの持つ筆に”丑寅の金神(うしとらのこんじん)”が降臨し、数々の神示を示し始めたのだ。神々の手によって、古代に鬼門の邦楽に封印された“丑寅の金神”が降臨し、曲がった世の立て直しに取り組み始めたのだ。 そんな中、神の導きで上田(後の王仁三郎)が大本を訪問。実直な性格のナオは、豪放磊落(ごうほうらいらく)な王仁三郎の行動に戸惑いの気持ちを抱きつつも、アマテラスとスサノオのように引き合いながら大本を二人三脚で大きくしていった。 その後、王仁三郎はナオの娘・澄と結婚し、上田姓から出口に改め、実質的な大本の指導者となり、『大本神論』や『霊界物語』を著し、勢力を伸ばしていく。特に『瑞能神歌』と『続・瑞能神歌』は、重要である。『続・瑞能神歌』は多くの王仁三郎研究家によって『日月神示』との関連性を指摘されているのだ。 霊的には現代よりはるかにレベルが高いと言われている戦前の日本でさえ、王仁三郎は「体主霊従」(肉体が主体で、魂がそれに従っている状態)であるとこれを悲嘆し、日本人が本来持っていた「霊主体従」という正統な姿に戻したいと願っていたのである。 多くの人々の耳目を集めた王仁三郎の予言は、驚異的な的中率を誇った。これら一連の予言は、神道でよく唱えられる雛型思想に裏打ちされている。つまり、王仁三郎は、天界で起きることが人間界で起こり、人間界においては大本で起こることが日本で起きる、さらに日本で起きることは全世界に起こると説いているのだ。この流れを「三段の型」と呼び、王仁三郎の霊的な予言はこれをもとに行われることが多い。 「霊界物語」をはじめとした著作や、王仁三郎の霊的な予言の詳細についてはまたの機会に譲ろう。(山口敏太郎)
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芸能ネタ 2020年03月07日 21時30分
【放送事故伝説】たった一つのクシャミが原因で番組を降板したアナウンサー
的確に確実にニュースを伝えるアナウンサーにとって「最大の敵」と言えるのが、生放送中の「くしゃみ」および「思い出し笑い」である。 そんなアナウンサーの二大敵と言えるこの二つだが、同時に発生し、番組降板にまでなってしまった可哀想な女子アナが存在した。 1980年代に放送され、社会現象を起こしたバラエティ番組『オレたちひょうきん族』(フジテレビ系)。番組に出てくる初代「ひょうきんアナ」として人気を集めたのが、山村美智子(現:美智)元フジテレビアナウンサーである。 山村アナは結婚を機に1985年、フジテレビを退社、『ひょうきん族』も降板した。降板後の1987年、『FNN DATE LINE』(同)という深夜帯の報道番組で司会を務めることになった。 元フジテレビを代表する女子アナとして活躍が期待されたが、番組開始から1か月後の11月13日、テレビ史に残る大放送事故が発生する。 この日のクライマックス近く、突然スタジオから「ハックション!」と大きなくしゃみが聞こえた。このくしゃみの主は番組ADで、あまりの音の大きさに、スタッフおよび出演者も思わずビックリしてしまうほどだったという。 すると、今度は山村アナも「ハックション!」とくしゃみが「伝染」してしまった。そのまま別の話題に移行出来ればよかったのだが、どうも山村アナの「笑いのツボ」にハマってしまったようで、「クックック」と笑い出してしまい、用意されていた原稿すら読めなくなってしまった。 仕方なく、同じく司会の露木茂キャスターに原稿を読んでもらう事にし、山村アナは番組の最後に、くしゃみをしたADを呼び出し、一緒にカメラの前で頭を下げた。 ハプニング映像としては面白かったが、『FNN DATE LINE』は『ひょうきん族』とは違い、真面目な情報番組である。そのため、番組には「馬鹿にしているのか!」「真面目にやれ!」といった投書が殺到。責任を取る形で山村アナは番組を降板したという(※降板理由は同時期に三原山の噴火があり、その際に不適切発言があったともされているが真意は不明) たった一つのクシャミが、女子アナの運命を決めた珍しい放送事故であった。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2020年03月01日 23時00分
夢を見ることで未来を覗く?眠れる巨人・エドガー・ケイシー
数年前にスピリチュアル業界でアカシック・レコード・リーダーが話題になった。今は既に定着している感もあるが、アカシック・レコードとは元始からの全ての事象、想念、感情が記録されているという世界記憶の概念であり、宇宙誕生以来の全ての存在に関するあらゆる情報が詰まっていると言われている。そんなアカシック・レコードにアクセスし、内容を読み解ける人のことをアカシック・レコード・リーダーと言うのだ。 彼らが出てきたことで、元祖アカシック・レコード・リーダーとも言われている一人の予言者が再注目されることとなった。「眠れる予言者」エドガー・ケイシーである。 エドガー・ケイシーは、1877年3月18日にアメリカのケンタッキー州にある農場の息子として生を受け、眠りながら行うリーディングで多くの人を救ったと言われている。夢の中でアカシック・レコードにアクセスし、相談者の問題の原因を探り当てていたというのだ。 1945年1月3日、バージニア・ビーチで天寿を全うしたが、その業績に関しては、賛否両論がある。当たっていることもあれば、完全に見当外れの時も多かった。また、未来の世界を夢で見ていた、として予言しているのだが、その予言の内容が現在ではほとんど外れているという点も大きい。 例えばエドガー・ケイシーは、1998年頃日本が沈没すると予言している。これがノストラダムスの1999年の予言とも合致していたため、多くの人、特に昭和の子供たちを恐怖のどん底にたたき落としたこともあった。だが、結局日本が沈没することはなかったのはわれわれが知る通りだ。彼がこのような予言をした背景には、当時のアメリカと日本との政治的な対立からケイシーが過度な反日感情を抱き、「日本沈没」という予言を生み出した可能性があると言われている。また、彼自身がフリーメイソンのメンバーであったとか、グレート・ホワイト・ブラザーフッド「聖白色同胞団」に取り付かれていたと指摘する声も一部にはある。 もちろん、的中した予言も多く、キクイモによる糖尿病改善策を代表として数多くの難病の治療方法をリーディングによって導き出しており、近年では過去のリーディングデータの中から、エイズ治療に効果的な手法が見つかったと言われている。 果たして彼は夢で何を見ていたのか。彼自身の無意識が生み出したメッセージをそのまま語っていたのか、それとも本当に知識のデータベースにアクセスしていたのか。今となっては分からない。(山口敏太郎)
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社会 2020年03月01日 22時30分
残忍!ぬいぐるみと一緒に埋められた女の子死体【背筋も凍る!女の事件簿】
これは1969年に発生した子殺し事件である。9月某日、東京都西多摩郡福生町(現・福生市)の畑で赤ん坊の腐乱死体が発見された。 死体は腐り始めており、顔の判別は難しかったが、着ていた服から女の子であると推定された。目立った外傷こそ無かったが、奇妙だったのは、女の子の死体は毛布で丁寧にくるまれており、中には、死体と共にぬいぐるみや哺乳瓶などが入っていたのだ。 その丁寧な仕事ぶりは、殺してしまったが故の証拠隠滅ではなく、死者を弔うために仕方なく埋めたようにも見えた。 やがて、女の子の持っていたぬいぐるみから、最近、近所で姿が見えなくなっていたR子ちゃんであることがわかり、R子ちゃんの母親であるA子とその内縁の夫のB男を殺人と死体遺棄で逮捕した。 この2人、夫が24歳、妻が22歳と若かったものの、妻のA子には2人の子供がおり、2人は前夫との間にできた子供だった。 A子はB男と仲良くなったが、子供嫌いだったB男は子供達に毎日のように殴る蹴るなどの虐待を繰り返した。1人目は暴行後にタバコの火を押し付 けるなど徹底的に痛めつけたところ、見かねた近所の主婦が警察署に通報。児童施設へ預けることになった。 ゆくゆくはR子ちゃんも施設に行く予定だったが、虐待の事実が周囲にばれてしまったため、施設が引き取る前に徹底に痛めつけることを決意。そして、死んでしまったという。 B男は我が子ではないため、何知らぬ顔だったが、A子は自分の腹を痛めて生んだ子供ということもあり情が移り、しばらく埋めずに死体と添い寝をしていたという。 しかし、時期は夏場という事もあり、次第に死体は腐って行き、異臭を放ったため、埋めることを決意。「せめて綺麗な格好で弔いたい」と、愛用のぬいぐるみと一緒に埋めることにしたが、この母親としての情が身元を明かす遠因となり、逮捕となったのだった。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2020年02月29日 23時00分
病気は風の妖怪が運んでくる?江戸時代の人が考えた病気の妖怪たち
洋の東西を問わず、古くから人々は、病気を目に見えない何かによってもたらされるものだと考えていた。病気の悪魔や悪神などが人々に悪さをすることによって、人は病気になると考えられており、薬も医療技術もまだ発達していなかったことから、追儺(ついな)や加持祈祷で病気の悪魔を撃退しようとしていた。この時に退治される病気の悪神は、現在でも「疫病神」という名前で残っている。他にも、病気をもたらす悪魔や悪神、妖怪の姿は多く絵に描かれてきた。これも姿の見えない存在に対して、少しでも理解しようとした結果なのかもしれない。 そんな病気の妖怪で代表的なものが、江戸時代の「絵本百物語」にて紹介されている「風の神」だ。 風の神と言っても、風神雷神のような神聖な存在ではなく、見た目からも神々しさはあまり感じられない。この神は風に乗って様々な所に現れ、物の隙間や暖かさと寒さの隙間を狙って入り込み、人を見れば口から黄色い息を吹き掛けるという。この黄色い息を浴びた者は病気になってしまうとされており、挿絵にも青い腰巻きをした風の神が、口から黄色い風を噴き出している様子が描かれている。 また、同書では「黄なる気を吹くは、黄は土にして湿気なり」と述べられており、これは中国黄土地帯から飛来する黄砂のことであり、雨天の前兆や風による疫病発生を暗示しているものと言われている。 他にも、季節と体調の変化を表したような妖怪は各地に伝わっており、例えば、東京都青梅市には風の妖怪「百いらず」の伝説が存在している。山から吹き下ろす風には、ひときわ寒く冷たい風があり、この風に当たることは非常に不吉であるとされていたため、この風が吹いてきた時は、たとえ道に百文(現代の金額に換算すると、約2万円)が落ちていても拾わず、一目散にその場から逃げ出すべし、と言われていた。これは、空気感染による病気の媒介や蔓延、また風邪の諸症状にある悪寒などを表現した結果生まれた妖怪だと言えるかもしれない。さらに青梅には、当たると不幸を起こす「みさき風」の伝説なども存在している。 昔から日本では、空気の流動は農作物や漁業の結果を左右すると考えられており、いわゆる流行性感冒の「風邪をひく」も、この風に対する民間信仰を元にしていると考えられている。ここから生まれたのが「悪い風」の妖怪たちなのかもしれない。(山口敏太郎)
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ミステリー 2020年02月23日 23時00分
鬼の姿となって病気の悪魔を追い払う 悪疫避けの御札「角大師」
現在、世界中で新型コロナウイルス肺炎が猛威を振るっており、日本でも感染者が確認される事態となっている。以前、リアルライブで筆者は、2月の節分はもともと古代中国で行われていた邪気や悪鬼を打ち払う「追儺」(ついな)の儀式であり、病気の神を追い出そうとした追儺の儀式にあやかって、改めて病気への対策やうがい・手洗いなど、身の回りに気をつけてみるのはいかがだろうかと、提案させて頂いた。 また、新型コロナウイルスの蔓延を阻止するために、春日大社が悪疫退散の特別祈願を行うなどの動きがみられている。勿論、うがいや手洗い、消毒等の予防行為を励行するのは当然であるが、祈祷もまた精神的な疫病対策の一つであると言えるだろう。 昔の人が考えていた疫病対策は、加持祈祷が多かったのは事実であるが、その中には現代まで行事やお守り、御札として伝わっているものもある。中でも悪疫避けの護符として、現代でも有名なものが「角大師」だ。 「角大師」は痩せこけ、頭部に二本の角を備えた鬼神の姿で描かれるもの。一見、不気味にも思えるこの鬼神だが、実は高僧が疫病の神を追い払うために死後、姿を変えたものなのだ。 角大師は、本来は平安時代の比叡山天台座主を務めた元三大師という人間であった。彼は亡くなる前に、病気の神と対面。法力で病気の神を退散させたが、その後も病気の悪鬼たちが襲来することや、衆生を苦しめるであろう事を予測。自らの姿を恐ろしい鬼に変えて、病気の悪鬼たちを追い払ったとされている。それ以降、鬼に変じた元三大師の姿を祀れば、災厄や病気から逃れられると言われるようになった。 この「角大師」は、現在でも日本全国の天台宗のお寺にて「厄除大師」としてお札などが売られている。(山口敏太郎)
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社会 2020年02月23日 22時30分
太めの主婦を集めて「秘密クラブ」を運営していた女性が逮捕【背筋も凍る!女の事件簿】
「男の心理を熟知した女」の恐ろしさを改めて感じさせる事件であった。 1984年8月、警視庁下谷署は売春防止法の疑いで30代の女性(仮名:A子)を逮捕した。この女性は調べによると、東京の某マンションで21歳から38歳までの主婦を集め、男性に性的なサービスを提供する秘密クラブを運営。毎月、多額の利益を得ていたという。 A子は過去に自身が売春を行っていた経験から、「これは儲かる」と感じ、秘密クラブの運営を思いつき、数年前から新聞や広告などで主婦を集め、1983年から1年ほど1500回に渡り売春行為をさせていたという。 さて、A子が慧眼だったのは、集める女性を既婚者かつ、今で言う肉付きの良い「ぽっちゃり」の女性に限定したことだった。 本クラブを利用する客層は、30代~50代の中年男性がほとんどで、性格的にもややマザコン気質な男性が多かったという。 「男性が本当の意味で安心感を得られるのは太めの女性である」という事実をA子は自身の売春経験から感じ取っており、未成年の若い女性ではなく、既に家庭のある女性を中心に集め、当時にしてはマニアックとも言える「ぽちゃ専」の売春クラブを立ち上げたのである。 店の名前を「ボインちゃん」という、太めの女性がいることをわざわざ強調した名前にしたのも巧みであった。 さらに、A子は「ボインちゃん」で働く女性には、「鉄の九項目」と呼ばれる掟を守らせることを徹底させた。「無断欠勤をしない」「客との直接取引禁止」などごく当たり前のものだったが、ルーズな人間が多く働いている売春業界では画期的なことであった。 「ボインちゃん」の終焉は突然だった。 利用客の33歳の男性が性行為後、主婦の持っていたバックから35万円を奪い逃走。窃盗を警察へ訴えたところ、「何故、主婦がこんな大金を持っていたのだ?」となり、売春グループの存在が明らかになったのだ。 首謀者のA子は即日、逮捕され売春グループも解散。主婦たちも日常へと帰って行ったという。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2020年02月22日 23時00分
雛型で人体が健康に?ツボや経絡の不思議
日本にはあるモノに対して発生する事象を、もっと大きな単位で発生する事象の先触れ(雛型)とみなす“雛型思想”がある。雛型とは見本・模範・手本という意味であり、何らかのサンプルを意味する場合がある。また、雛型思想は日本のみならず、アジア各地でも様々な側面で確認することができる。 人体においても、雛型思想の体現がなされているのはお気づきだろうか。これは筆者が鍼灸やマッサージを受けている時に気が付いたことなのだが、人体におけるツボや反射区が雛型の仕組みになっているのだ。 例えば、ダイエットに効果があると言われている耳ツボの配置は、母親の胎内で丸くなっている赤ちゃんの体のようになっており、耳の下側に頭部のツボが集中し、舌、肺、胃、腸と各ツボを辿っていくと、頭を下向きにした胎児の姿が浮き上がってくる。つまり、我々の耳に展開しているツボは、胎児の体に該当する雛型なのだ。 他にも、台湾でスイス人神父が始めた足の裏マッサージにも、雛型思想が見て取れる。足の裏の場合は、ツボではなく反射区と呼ぶ部位があって、体の各部所と相対していると言われている。この反射区を指や器具で押したり、揉んだりすると体全体が良くなると言われているのだ。 まず、親指に脳の反射区があり、踵の方に下るに連れ、「目」「肩」「胃」「腸」「膝」と続いていく。つまり、足の裏の反射区は、小さな人間が立っている形になっている。このように人間の体というものは、小さな人体の雛型が集まって構成されているように解釈できるのだ。そう意識すると、街中で見るツボマッサージ系の看板が神秘的なものに見えてくるではないか。(山口敏太郎)
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芸能ネタ 2020年02月22日 21時30分
【放送事故伝説】撮影途中に出演動物が死亡!打ち切られたテレビドラマ
テレビドラマにとって出演者は「ナマモノ」であり、不測の事態により撮影続行不可能という苦渋の決断を下すことがある。 2008年にNHKで放送されたテレビドラマに『ワイルドライフ』という作品がある。週刊少年サンデーで連載されていた藤崎聖人氏の同名漫画をドラマ化したもので、犬猫などのペットから野生動物までを担当する獣医師たちに注目したフィクション作品である。 主な出演者は当時から人気俳優だった市原隼人、玉山鉄二、仲里依紗らで、全3回の単発放送ながら注目を集めていた。 しかし、この『ワイルドライフ』、最終回の3夜目の撮影途中で撮影、放送の中止が決定された。出演していたキリンの親子が撮影中に死亡したことが原因であり、出演シーンも多く残していたため撮影中止を余儀なくされたのだった。 最終回として撮影されていた第3話は、秋田県にある動物園でロケを敢行、義足のキリンをテーマにした話であった。撮影のために親子2匹のキリンが借り出され撮影が続けられたが、撮影から3日後、母親のキリンが体調を崩し、その直後、子供の赤ちゃんキリン(生後4カ月)も病気となった。そして数日後、この親子キリンが相次いで死亡してしまったことからNHKはやむなく撮影中止を決断せざるを得なくなったという。 親子キリンの死亡とドラマの撮影に因果関係があったのかは不明だが、構成上、赤ちゃんキリンと母親のキリンは離れて撮影する必要があり、生後間もない赤ちゃんキリンにとって、やはり大きなストレスになった可能性は高かったのではないかと推察されている。 なお、撮影途中だった3話は放送されず、全3話構成だったドラマは全2話に短縮して放送されたほか現在ではDVDも販売中である。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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ミステリー 2020年02月16日 23時00分
宇宙人=未来人説について考える
数年前、名古屋大学の実験でニュートリノが光よりも速いということが実験データから判明し、ちょっとした騒動になった。勿論、一回の実験結果から物理学の常識が引っくり返されるわけではなく、今後も実験の積み重ねが必要だが、今までの常識であった“光より速いものは存在しない”という大前提が崩れたわけである。これにより、時間を遡ることが可能性として“あり得る”こととなり、いつか未来にタイムマシンが完成する可能性が高くなった。 筆者はこの20年近く、テレビ・ラジオや著作・講演会にて、「UFO=タイムマシン説」を唱えてきたが、当初はUFO=宇宙人説を唱える研究家から激しい反発を受けてきた。ここ数年、山口敏太郎の名前がマスコミで露出するようにようやく市民権を得るようになってきた「UFO=タイムマシン説」が、いよいよ現実的にもありうる仮説になってきたのだ。 そもそも赤の他人の宇宙人が、遠い星から物凄いテクノロジーでわざわざ地球の人類まで会いに来る動機が不明である。距離的に遠い他のヒューマノイドより、時間的に遠い人類の子孫が未来から会いに来るというのが道理に叶ってはないだろうか。 我々現代人が卑弥呼や神武天皇に会いたいように、30世紀や40世紀の人類が歴史を確認するためにタイムトラベルしているとしたら、彼らが人類に会わない理由もよくわかるだろう。歴史の観察者であるタイムトラベラーが、歴史を変えることがあってはいけないからである。 また、彼らが異星人であるとしたら、自由自在にマスクもつけず地球上の大気で活動できるわけがない。中には、地球人の生活に紛れ込んで生活している者もいるという事例も理解不能の情報である。大気マスクをつけない異星人はたちまち地球上のウイルスにより死んでしまうのが普通の論理であるし、いくらなんでも人類に紛れて生活するなど不可能ではないだろうか。 それがもし、未来の人類だとしたらどうだろうか。彼らは我々と同じ地球上に住む“未来の地球人”である。彼らが地球の大気を吸っても大丈夫だろうし、ちょっと時代考証を勉強すれば、21世紀に馴染むことも可能であろう。彼らは間違いなく、我々のそばに、時というカーテンの向こうに存在しているのだ。(山口敏太郎)
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