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太めの主婦を集めて「秘密クラブ」を運営していた女性が逮捕【背筋も凍る!女の事件簿】

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 「男の心理を熟知した女」の恐ろしさを改めて感じさせる事件であった。
 1984年8月、警視庁下谷署は売春防止法の疑いで30代の女性(仮名:A子)を逮捕した。この女性は調べによると、東京の某マンションで21歳から38歳までの主婦を集め、男性に性的なサービスを提供する秘密クラブを運営。毎月、多額の利益を得ていたという。

 A子は過去に自身が売春を行っていた経験から、「これは儲かる」と感じ、秘密クラブの運営を思いつき、数年前から新聞や広告などで主婦を集め、1983年から1年ほど1500回に渡り売春行為をさせていたという。
 さて、A子が慧眼だったのは、集める女性を既婚者かつ、今で言う肉付きの良い「ぽっちゃり」の女性に限定したことだった。

 本クラブを利用する客層は、30代~50代の中年男性がほとんどで、性格的にもややマザコン気質な男性が多かったという。
 「男性が本当の意味で安心感を得られるのは太めの女性である」という事実をA子は自身の売春経験から感じ取っており、未成年の若い女性ではなく、既に家庭のある女性を中心に集め、当時にしてはマニアックとも言える「ぽちゃ専」の売春クラブを立ち上げたのである。
 店の名前を「ボインちゃん」という、太めの女性がいることをわざわざ強調した名前にしたのも巧みであった。

 さらに、A子は「ボインちゃん」で働く女性には、「鉄の九項目」と呼ばれる掟を守らせることを徹底させた。「無断欠勤をしない」「客との直接取引禁止」などごく当たり前のものだったが、ルーズな人間が多く働いている売春業界では画期的なことであった。

 「ボインちゃん」の終焉は突然だった。
 利用客の33歳の男性が性行為後、主婦の持っていたバックから35万円を奪い逃走。窃盗を警察へ訴えたところ、「何故、主婦がこんな大金を持っていたのだ?」となり、売春グループの存在が明らかになったのだ。

 首謀者のA子は即日、逮捕され売春グループも解散。主婦たちも日常へと帰って行ったという。
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)

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