その名もロック・ローリング・ホワイトフィッシュといい、見た目はマス科の魚に似ているが、体の上下に小さいが丈夫なトゲが生えている。
この魚は、1932年6月号のMontana Wild Life誌で初めて報告された。この魚を発見したのは、釣り人であり釣りの仕掛けや竿を作る職人であるJack Boehme氏。彼はかねてより釣り場にしていた河川でこの魚を目撃、捕獲に成功し標本を作成したと記事で述べている。
彼いわく、この魚は夜は川に沈んだ丸太の中で眠りにつき、朝日が差すと活動を始める。背中と腹に並んで生えたトゲは丸太を転がすのに非常に適切にできており、丸太や時には自分より大きな石をも転がしてこの魚が隠れる場所を作るという。
今までにない特徴と習性をもつ魚だが、この魚に関する証言は他には出ていない。そのため、釣り客や観光客を増やすためにこの人物が作り出した創作ではないかと考えられている。
文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所