大きな木の根を掘り出し、職人の手によって人間の形に加工したものである。
曲がり具合で体の曲線を、ひげ根でフサフサとしたひげを、断面はヤスリで削りごく丁寧頭のコブが作られている。モデルは達磨法師、七福神の福禄寿あたりかと思われる。
実に神々しいとても綺麗な人形であるのだが、この人形には不気味な逸話がある。なんと、夜になると瞬きをしだすというのである。
一人ならいざ知らず、目撃者は二人おり、一人は霊感が強く、様々な心霊体験がある人物で、もう一人は霊感がまったくない人物とのことである。
ほぼ同時期に目撃者が二人もおり、しかも霊感のない人物まで目撃しているのは非常に珍しいといえる。
ご覧のとおり、この人形は気を直接彫ったもので、目が開閉するようなギミックを組み込むのは到底不可能である。
なお、人形が目を開くという事例は山口敏太郎事務所にも多数報告されており、リアルライブでもたびたびご紹介させていただいている女優・怪談師の牛抱せん夏の所有する「目が開く人形」などがある。
また目に限らず、髪が伸びる日本人形や歯の伸びる雛人形など人形には何かと不思議なことが起りやすいのである。
この「瞬きをする人形」は現在、お台場のデックス東京ビーチで営業をしている「山口敏太郎の妖怪博物館」に展示されているので、本当に瞬きをするのか是非、見極めていただきたい。
さて今回の写真であるが、一点不思議なものが写りこんでいるのにお気づきだろうか。
人形の右奥にご注目いただきたい。なんと後ろに肌色の頭蓋骨のようなものが写りこんでいるのだ。黒い眼窩はふたつ確認できるものの口は大きく開いており、人間のものとは思えずまるで蛇のようである。
「瞬きをする人形」の向かいにはリアルライブで紹介させていただいた「ツチノコの干し首」がある。「ツチノコの干し首」は「瞬きをする人形」の右手側に展示してあり、もしかするとツチノコの亡霊が写りこんでしまったものなのかもしれない…。
(山口敏太郎事務所)
いよいよ開館! 11月20日 お台場に『山口敏太郎の妖怪博物館』オープン
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