よくNASAが公開している探査機の画像の中に人工物や生き物のような影があると話題になるが、それは昔に撮影された物でも変わらない。1959年から1976年にかけて旧ソ連が行った月探査プロジェクトのルナ計画では、多くの探査機が月面に送り込まれ、当時の技術を駆使して月面の様子を地球へ届けることに成功している。
こちらは1966年にルナ計画の月探査機が撮影した写真の一部なのだが、その中に奇妙な物が映り込んでいる事が解る。3つの円盤が縦に並び、その中心に細い芯が通っている。まるで車輪やローラーのように見える構造物だ。周囲に写る物体や岩と比較しても、明らかに質が違い人工物のようにしか思えない。
角度などによってたまたまこのように写ってしまったのでは、とする見方もあるかも知れないが、別角度から捉えた写真にもこの物体が写っているため、この車輪状の物体がこの場に存在していたのは確実と見ていいだろう。
では、この物体がどこから来たのか。当時は米ソの宇宙競争が行われていたが、ロケットや探査機に同様の部品は存在していないとされている。では、やはりこの物体は異星人が月面上に残した痕跡だったのだろうか。
この物体の正体に関しては、今も不明のままだ。
文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所