山口敏太郎
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ミステリー 2022年08月28日 23時00分
恐竜絶滅の要因となった小惑星の衝突は1回ではなかった?新たなクレーターを西アフリカ沖にて発見
西アフリカ沖の地震データを研究している研究者が、恐竜が絶滅した頃に「2度目の大きな小惑星の衝突」があったことを示唆する古いクレーターを発見。恐竜絶滅の原因になった小惑星や隕石の衝突は1回だけではなかった可能性が出てきたのだ。 地質学者のユイスディーン・ニコルソン博士が、石油・ガス会社が有望な掘削場所を見つける目的で作成した、高度な海洋調査情報を研究しているときに発見した。 ニコルソン博士はBBCのインタビューに対して「私は過去20年間これらの情報を分析してきたが、ギニア沿岸から約400キロの地点に奇妙なクレーターが存在するとは知らなかった」と語っている。 >>恐竜を絶滅させた小惑星の証拠が恐竜の化石や琥珀から発見される<< 今回のクレーターはニコルソン博士によってナディール・クレーターと名付けられた。クレーターは約300メートルの堆積物層の下にあり、中央の隆起部分を囲む縁や外側に広がる破片の層などの小惑星衝突時にできる地形の特徴を備えている。 興味深いことに隣接するボーリング穴の、クレーターと同じ深さの地点から化石が見つかっており、このクレーターが約6600万年前に作られたことを示唆しているという。時期に関しては恐竜絶滅の大きな要因になったとされる小惑星衝突の発生によってできたとされ、メキシコのユカタン半島沖にチクシュルーブ・クレーターが形成された時期とほぼ同時期になる。 コンピュータのシミュレーションによると、地球に衝突してナディール・クレーターを形成した小惑星は、おそらく直径約396メートルもの大きさだったと推計されており、衝突によって巨大な津波とマグニチュード6.5の地震が発生したと考えられている。「そのエネルギーは、2022年1月にトンガで起きた噴火と津波の約1000倍にもなります」とニコルソン博士は語る。メキシコのチクシュルーブ・クレーターを造った小惑星の直径は約11キロにも及ぶと考えられているため、それに比べればこちらの小惑星はまだ小さい。しかし衝突による破壊の規模は周辺に生息する多くの生物にとって致命的な影響を与えたと考えられている。 現在、チクシュルーブ・クレーターとほぼ同時期に形成されたナディール・クレーターの二つには何らかの関係があるのではないかと推測されている。そこで、海底で発見されたこの地形が本当に小惑星の衝突跡なのかどうか研究して確かめる必要があるという。そのためには、海底から土壌サンプルを採取し、地球外生命体が地球に巨大な力で衝突したときに見られるような地質学的徴候があるか分析・確認する必要がある。 もし分析の結果、このクレーターがチクシュルーブ・クレーターの発生した時期とほぼ同時期にできたことが判明したならば、恐竜絶滅は小惑星の衝突の連鎖によって滅ぼされた可能性が出てくると考えられている。 果たして恐竜絶滅の謎が解き明かされる日は来るのか。気になるところだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Newfound Crater Suggests Dinosaur-Killing Asteroid May Have Had 'Cousin'(coast to coast am)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/newfound-crater-suggests-dinosaur-killing-asteroid-may-have-had-cousin/
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レジャー 2022年08月27日 23時00分
宇宙言語で書かれた、宇宙人に送る詩集『Signals』
世界中の科学者が現在進行形で地球外生命の探査を行っているが、もし本当に地球外知的生命体がいたとして、彼らとコミュニケーションをとるにはどうしたら良いのだろうか。 SF作品などの創作の世界では、なぜか触れ合うことでお互いを理解したり、歌や詩が言葉も分からない両者をつないだりするが、もしかしたら何らかの方法で思いを伝えることは可能ではないのか。 ローハンプトン大学のデジタル・メディア上級講師であるリチャード・カーター氏は宇宙人とのコミュニケーションのために人工言語で書かれた詩集『Signals』を発表して話題になっている。 >>人類が宇宙でエイリアンを発見できない6つの理由<< 彼はかねてコード言語やさまざまなデジタル通信方式に常に関心を持ってきたが、1960年に数学者のハンス・フロイデンタールが宇宙人との交流のために考案した「宇宙言語」である「リンコス(Lincos)」に出会い、その芸術性と可能性に興味を持ったという。 フロイデンタールは記憶、道徳、競争や人間の生活の本質に関する要素を、数学と論理を使って伝えることに興味を持っていたという。その結果考案されたのが、異なる波長の無線信号を音化して言葉にした話し言葉であるリンコスだ。リンコスは概念的なものであったが、後にカナダの天体物理学者イヴァン・デュティルとステファン・デュマによって文字に変換し、1999年と2003年に近隣の星系へ「コズミック・コール」メッセージを送信するために使用された。 カーター氏の著作『Signals』は人類が宇宙人とコンタクトするために送信した「人工的な信号」と、星や惑星、銀河などの宇宙から我々に届く「宇宙の現象としての信号」の両方の意味を含んだタイトルとなっている。 カーター氏はこう語る。 「我々は様々な目的のためにメッセージを用い、宇宙へも発信しようとしていますが、同時にそれを受信しようとする機器を開発してもいます。宇宙から届くものには私たちが考えるような知的なメッセージはありませんが、実は既にある種のメッセージが我々に届いているのかもしれません」 「私は、フロイデンタールが本当にリンコスが使われることを想像していたのか、それとも、人間の聴衆のための知的な運動だったのか、疑問に思っています。私たちが宇宙に向かってメッセージを送っても、それが受信され理解される可能性は、ほとんど意味がないほど限りなく低いからです」 「リンコスは異星人とのコミュニケーションを試みたものですが、その信号が何を意味しているのかを理解し、それに対する意味のある応答を生成しようとする試みでもあります。それは変化する世界や地球が発し、私たちに伝えてくる信号かもしれません。その信号を理解することができれば、より良い未来へと我々を導けるのではないでしょうか」山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中参考URLHow to Write Poetry to Communicate With Aliens(VICE)よりhttps://www.vice.com/en/article/jgpqxk/how-to-write-poetry-to-communicate-with-aliens宇宙人に通じる言語「Lincos」で書かれた詩集の“裏の目的”がヤバい! 異星間交流ではなく…!(TOCANA)よりhttps://tocana.jp/2022/07/post_237948_entry.htmlハンス・フロイデンタール(Wikipedia)よりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%87%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%ABLincos(Wikipedia)よりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/Lincos
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ミステリー 2022年08月21日 23時00分
「90%の家に幽霊がいる」実際に霊と暮らした海外の超常現象研究家が明かす
夏になり、怪談や肝試しのシーズンになってきた。テレビや動画の怪談や、誰かの霊体験の話を聞く機会も多くなるだろう。そんな怪談を聞いていくと、自宅の中で恐ろしい体験をしたという話が結構な割合で存在している。そういった怪談を自宅や自室で聞いて、思わず自分の家にも「見えない何か」がいるのでは…と背筋が寒くなる思いをした人もいるのではないだろうか。 実際、「90%以上の家に幽霊がおり、同居状態にある」と主張する人物もいる。海外の超常現象研究家のロブ・パイク氏だ。彼は40年にわたり超常現象を調査しており、ゴーストハンティング・ツアーグループ「ヴェリタス・パラノーマル」を設立、その売り上げを慈善団体に寄付するなど精力的に活動を行っている。 >>幽霊飛行機がレーダーに!?永久欠番の日航機JAL0123がフライトレーダーアプリに出現<< そんなパイク氏は「この世のものとは違う存在である幽霊たちは、私たちが思っているよりもずっと身近に存在しており、知らないうちに彼らと一緒に暮らしていた可能性もある」と語っている。 「おそらく、どの家の中にも遠い血縁者の霊や誰とも知らない浮遊霊がいるはずです。実に90%以上の人が、家の中に霊を飼っているも同然の状態になっています。彼ら(幽霊)が私たちを静かに見守っているのか、それとも自分の存在を知らせたくて活発に活動しているのかは全て彼ら次第なのです」 幽霊がいつの間にか家にすみ着いていることに恐怖を感じる人もいるかもしれないが、パイク氏は何も恐れることはないと述べる。 「私たちが前に住んでいた家には、アーサーという年老いた鉱夫の霊がいました。彼はチェーンスモーカーだったようで、彼が近くにいるといつもタバコの臭いがしました。それでも私たちは彼と同居していました。現在はその家を離れてしまいましたが、今もその家にすんでいるかもしれません」 そしてパイク氏は住人に危害を加えたりするような悪霊でなければ、基本的に幽霊を怖がる必要はないと語る。だが、「知らない人を家に招き入れたりしないように。誰なのか分からない相手が同居しているというのは不安を抱いても仕方のないことでしょう」とも述べる。 では、実際に幽霊が自分の家の中にいる可能性が出てきたら、我々は一体どうすればいいのだろうか。パイク氏は専門家ゆえにいくつかの対処法を知っているそうだが、一番重要なのは「無視すること」だという。へたに怖がりすぎず、興味を抱かないようにすれば、浮遊霊であればそのうち出ていくし、家にすみ着いている霊の「存在感」も薄れていくという。 「彼らはあなたを怖がらせるためにそこにいるのではありません」と、パイク氏は語っている。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事'Nearly all homes are haunted' reveals ghost expert who lived with chain-smoking spirit(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/nearly-homes-haunted-reveals-ghost-27714257
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ミステリー 2022年08月20日 23時00分
イギリス空軍が機密にしていた1990年に撮影されたUFO写真が32年の時を経て公開
1990年代、トリックの説明がつかない奇妙なUFO写真にまつわる事件がイギリスで発生した。俗にカルバイン事件(Calvine UFO incident)と呼ばれる事件である。 1990年8月4日、スコットランドのパースシャー郡カルバインにあるケアンゴーム国立公園を散策していた2人の若い男性が、上空に奇妙なひし形の物体が浮かんでいるのを発見した。不気味な物体を見て恐ろしくなった2人は、茂みの中に隠れてその物体を観察することにした。 するとしばらくしてイギリス空軍のジェット機が近づいてくる音がした。彼らの前で戦闘機はコースを変え、謎のひし形UFOの周りをしばらく旋回すると、元のコースに戻って飛び去っていったという。物体が姿を消したのはそれから数秒後で、上空へ猛スピードで飛び去っていったそうだ。 >>200人が目撃したオーストラリアのUFO事件「ウェストール事件」<< 幸いにも目撃者はカメラを持参していたため、写真を6枚撮影することに成功していた。実際、その写真には奇妙なひし形の物体とそれに向かっていく戦闘機の姿がはっきりと捉えられている。自分たちが見たものは間違いなくUFOだった、と確信した男たちはこの写真を地元の新聞社に渡したが、写真はすぐにイギリス国防省に引き渡され、新聞に掲載されることはなかったという。 この写真は実に30年以上機密扱いのままであったが、2021年に公開される予定となっていた。これはイギリスの情報公開法に基づくものだが、この事件のファイルについてはなぜかさらに公開が50年後に延長されてしまい、機密扱いになってしまったのである。 事件当時にイギリス国防省でUFO現象の調査にあたっていた経歴を持つUFO研究家のニック・ポープ氏はカルバイン事件について「最も説得力のあるUFO写真だった」と発表。当時イギリス軍の諜報部員が鑑定し、問題の写真を複製したものを公開した。そこには白黒で画質がかなり悪いものの、ひし形の巨大な物体が上空に鎮座している様子とイギリス空軍の戦闘機がはっきりと捉えられていた。 そして先日、退役軍人のクレイグ・リンゼイ氏が写真の一部を自分の机の中に隠していたことが判明。現在83歳の彼は、その画像をメディアに提供することを快諾し、ついに写真が日の目を見ることとなった。 さて、実際にこの写真が捉えていた物体の正体は何なのか。ニック・ポープ氏が語る当時の諜報部の鑑定結果によれば、この物体の大きさが約30メートルであることが分かったものの、画像からは従来の飛行機が備えている主翼や尾翼、エンジンなどの構造が確認できず、「起源不明の構造化された機体」と結論づけるしかなかったという。 これらの結果を踏まえ、国防情報部は「ロシア製でも、アメリカ製でもない全く未知の物体」という判断を下していたという。当初、国防省ではこの事件で目撃された飛行物体について外国の未知の戦闘機やスパイ機である可能性も考えていたため、軍の内部でも懐疑的な派閥と、UFOだと主張する派閥に分かれていたそうだ。 結局、カルバイン事件で目撃されたUFOの正体は何なのか。今後公開されるであろう実際の写真画像の分析によって、真相が明らかになるのかもしれない。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Classified 1990 UFO photograph has surfaced 32 years on(unexplained-mysteries.com)よりhttps://www.unexplained-mysteries.com/news/359929/classified-1990-ufo-photograph-has-surfaced-32-years-onUFO expert tells how 'dark forces were at work' to sabotage Calvine investigation(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/ufo-expert-tells-how-dark-27735951
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ミステリー 2022年07月24日 23時00分
家に悪霊がすみ着くようになると表れる!?9つの兆候とは
夏になり、怪談や肝試しのシーズンになってきた。テレビや動画などで怪談や誰かの霊体験の話を聞く機会も多くなるだろう。そんな怪談を聞いていくと、自宅の中で恐ろしい体験をしたという話が結構な割合で存在するのが分かる。いわゆる事故物件だったとか、霊の通り道が家の中にあったとか、外から霊を連れて来てしまったとか原因は様々だが、自分の家の中に幽霊や悪霊が入り込んだことに前もって気づく方法はないのだろうか。 海外に目を向けると、悪霊や悪魔が居着いてしまった家には奇妙な特徴が出るという。「カトリック信仰の豊かな歴史」というFacebookグループを管理しているキジト・ジョセフ氏は、悪霊や悪魔が居着いた家には全部で9つの段階的な兆候が表れる、と説明している。 >>ケネディ暗殺事件の背後で…現場に居合わせた謎の人物たち<< 最初の兆候は家族の誰かが病気がちになるという「身体的な不調」。次いで起きるのは「感情的な混乱」で、家庭内で誰かがいつもケンカをしたり、うつ病になったり気分が激しく落ち込んでしまうという。 3つめの兆候は特定の生物が家に入り込むようになる、というもの。出現に注意すべき生き物はアリ、ハエ、蚊、ヘビ、黒い鳥だそう。虫は季節も関係してくるだろうが、こういった生物が時期も関係なく家の中に現れるようになると悪霊や悪魔が入り込んできたサインなのだとか。 4番目の兆候は異臭。硫黄臭や死臭、肉や魚が腐ったような臭いなど、不快な臭いがするようになったら要注意だとキジト氏は主張する。そして5番目には飼い犬がほえ続ける、特定の部屋を恐れて入らないなど、身近な動物が異常な行動を見せるようになるというものだ。 そのほか、物が勝手に動き出すというポルターガイスト現象や、誰もいないのに足音や鳴き声を聞くようになるといった幻聴、金銭問題や隣人や親戚関係の悪化、家族の相次ぐ死など「無数の問題が浮上する」ようになるという。 また、明確な気温の変化や何者かの視線や気配など、何らかの存在を明確に感じるようになるのだとか。この段階では黒い影のようなものが明確に目撃され、壁や床に不気味な傷や血のような汚れが浮かぶこともあるようだ。 後半はともかく、一部の「前兆」とされる現象は本当に兆候として数えていいものだろうか、という指摘も存在する。キジト氏も「これらの中には自然で簡単に説明できるものもあります」と認めており、まずは自分自身が疲れていないか医療機関に診てもらうのが良いとしている。だが、それでも異常が収まらない場合は「教会に相談し、聖水や聖ベネディクトのメダルなどのお守りを持ち歩くように」と述べている。この対処法はキリスト教圏らしいものだが、まずは心身の疲れが悪霊や幽霊のようなものを見せている可能性は大いに考えられる。 身の回りで奇妙なことが起きたならば、まずは掃除をこまめにするなど周囲をきれいに整え、快食快眠を心がけるのが一番のようだ。それでも改善しなかった時にようやく霊の可能性が出てくるものなのだろう。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事11 chilling signs there's a demon in your house – from ant infestation to strange smells(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/11-chilling-signs-theres-demon-27462150
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ミステリー 2022年07月23日 23時00分
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は地球外知的生命体の証拠発見へ近づく足がかりとなる 専門家のコメントより
先日、NASAが新たに開発したジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の天体画像が公開された。同じ天体を捉えた以前の画像と比較すると、より鮮明かつ色鮮やかに写し出されていることが分かる。また、これまで撮影された中で最も遠い宇宙の姿も画像で捉えることに成功している。 今回明らかになったジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の能力から、この望遠鏡の開発に携わった宇宙科学者のマギー・アデリン・ポコック博士は「今回の結果から、我々は広い宇宙のどこかに生命体が存在するか、という謎に迫ることができます」と語っている。 >>人類が宇宙でエイリアンを発見できない6つの理由<< ポコック博士によれば、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は前身のハッブル宇宙望遠鏡よりも遠い天体や暗い天体を見るのに適しているという。深宇宙を観測でき、外惑星の大きさや軌道を調べることもできるという。また、惑星を包む薄い大気の層からどのような化学物質が含まれるのか分析可能だ。もし、太陽系外の惑星から地球のように酸素や化学物質が見つかれば、生命が存在する可能性も高まる。そのため、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は宇宙人を探す手助けができる望遠鏡だとポコック博士は語る。 「ジェイムズ・ウェッブは、宇宙で展開するために設計された最初の望遠鏡で、最初の星と銀河が出現したビッグバンから約2億年後を振り返ることができるほど強力な望遠鏡です。光が我々のところに届くまで時間がかかるため、遠くを見ることは初期の宇宙で何が起きたかを見ることにつながります」 では、他の惑星に生命が存在するという証拠はどのようにして得られるのだろうか?マギー博士によれば、「本当に確認するためには、文明同士が接触・衝突しなければなりません。もし遠く離れた天体の宇宙人が我々に信号を送ったとしても、私たちの元へ届くまで何百万年もかかるでしょう。しかし過去の姿であっても調べることができれば、かつて存在した文明の証拠を見ることができるはずです」とのこと。なお、この仮説を踏まえた上でポコック博士は「私は、異星人の文明が地球に来て、恐竜に出会ったという考えが好きなんです」とジョークも口にしている。 またジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で観測すると他の天体の環境を割り出すことができるため、もしかすると我々の想像し得なかった生命体が存在する可能性を導き出すかもしれないと語っている。 「私たちが知る生命体の実例は、唯一地球上で発見された生命体だけです。私たちは生物には液体の水が必要だと考え、太陽系外惑星の大気中に水を見つけようとしていますが、他の惑星の生命は私たちの想像とは全く違うものになるかもしれません。地球上の生命は炭素ベースですが、周期表ではその次はケイ素(シリコン)なので、もしかするとシリコンベースの生命体が存在するかもしれません。その場合彼らはどのような惑星に、どうやって生活しているのでしょうか」 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の開発は1996年から始まったが、開発の遅れと設計のやり直しで一事は開発停止も検討されたという。しかし困難を乗り越え昨年12月、望遠鏡はついにロケットで宇宙へ打ち上げられた。現在、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は木星や土星、そしてメタン大気を持つ土星の衛星タイタンや、氷の地殻とその下に液体の水を持つ木星の衛星エウロパなど、生命が存在する可能性のある衛星も観察するように設計されているという。 またジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、人類が将来、太陽系内や太陽系外を旅するにあたって「安全な場所とそうでない場所」を判断するのに役立つのではないかと考えられている。 宇宙の仕組みを解き明かすジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、我々が予想だにしていなかった科学の新しい領域を切り開いてくれるかもしれない、とポコック博士はデイリー・スター紙の取材に答えている。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Alien hunters closer to proof of their existence with the James Webb Space Telescope(The Daily Star)https://www.dailystar.co.uk/news/latest-news/alien-hunters-closer-proof-existence-27476571?int_source=nba
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ミステリー 2022年07月17日 23時00分
ケネディ暗殺事件の背後で…現場に居合わせた謎の人物たち
8日午前11時半ごろ、奈良県の近鉄大和西大寺駅付近で演説を行っていた安倍晋三元首相が銃撃を受け、同日午後5時頃に死亡した。67歳だった。今回の襲撃事件は日本国内のみならず海外でも速報で報じられ、ニュースには暗殺を意味する“assassinated”の単語が見られた。 政府要人の暗殺で誰もが思い浮かべるのは、1963年に発生したケネディ大統領暗殺事件だろう。同年11月22日現地時間午後0時半、テキサス州を遊説中だったジョン・F・ケネディ大統領が、ダラス市内をパレード中に銃撃され死亡。犯人はリー・ハーヴェイ・オズワルドとされているが、彼が狙撃したという建物から大統領を狙うのが難しいという指摘もあり、未だに謎の多い事件である。 >>約50年たっても真相は謎のまま アメリカのアブダクション事件「トラヴィス・ウォルトン事件」<< そんなケネディ大統領暗殺事件の現場では奇妙な人物が多数目撃され、写真やビデオ映像に記録されていた。今から50年前とはいえ、当時はカメラやビデオカメラを持っている人も多く、パレードの現場では多くの人々が記念に撮影していた。それがまさか、暗殺の瞬間を記録することになろうとは誰も思っていなかっただろうが…。 さて、当時各種メディアに加え多くの一般市民らが撮影していた動画や写真をよく見ると、観衆の中に奇妙な行動をとる人物が何人か含まれており事件直後から話題になっていた。その中には暗殺に加担したのではないかという疑惑が付きまとった人物も何人か存在している。 当時の映像を見ると、ひときわ目を引く人物が「黒い傘をさした男」こと「アンブレラ・マン」だ。この人物はケネディ大統領の車列が通る道路脇の芝生の上に、黒ずくめの格好で黒い傘をさした姿で動画に登場している。ちなみに、暗殺事件のあった日は午前中に雨が降っていたものの、パレードの時間帯にはすっかり晴天となっていた。そんな場違いな格好の男は大統領の車列が通り過ぎる直前、黒い傘を開いて空に掲げ、時計回りに振るような仕草を見せた。その直後、発砲音が響き渡り、ケネディ大統領に凶弾が命中したのだ。 まるで狙い澄ましたかのようなタイミングであり、狙撃の合図を送っていたかのようにも思える動きだった。後の捜査で「黒い傘の男」はルイ・スティーブン・ウィットという人物であることが分かった。自分の政治的スタンスからパレード中のケネディ大統領をやゆするため、目立つ場所でアクションを起こしていただけだったことが判明している。 また別にケネディ大統領の暗殺に加担したという陰謀論が取りざたされた人物が「バッジ・マン」だ。この人物はケネディ大統領が頭を打ち抜かれた、まさにその瞬間に車道の側に立っていた人物である。顔の部分がマズルフラッシュで隠れているため不明な点も多いが、胸元にバッジを着け「警察官」のような格好をしていたため、ダラス警察が暗殺計画を立てたという陰謀論を生むきっかけにもなった。 ちなみにこの人物の正体は判明していないが、立っていた位置から考えて暗殺に関与するのは難しいとみられており、暗殺事件の容疑者リストからは外されている。 「バッジ・マン」以上に正体不明の人物が、謎の女性「バブーシュカ・レディ」だ。この女性はロシアの年配女性が頭に巻くスカーフのようなものを身に着けていたことからこの名前で呼ばれるようになった。 彼女は当時、エルム通りとメイン通りの間の芝生の上に立ってケネディ大統領の車列を撮影しており、銃撃の瞬間も至近距離で撮影することに成功していた。しかし50年以上たった今でも彼女が誰なのかは不明だ。そして彼女が撮影したであろう大統領暗殺の映像も見つかっていない。 そのため「バブーシュカ・レディ」の正体についてはロシアのスパイ説、カメラ銃を持った暗殺者説、シークレットサービス説、老女に扮した男説など様々な説が出てきているが、どれも決定打に欠けるため結論は出ていない。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連動画Who Was the Umbrella Man? | JFK Assassination Documentary(The New York TimesのYouTubeチャンネル)よりhttps://www.youtube.com/watch?v=yznRGS9f-jI参考URLWho Was the Mysterious Babushka Lady at JFK’s Assassination?(MENTAL FLOSS)よりhttps://www.mentalfloss.com/article/72245/who-was-mysterious-babushka-lady-jfks-assassinationWho Was the Real Life Umbrella Man at the Kennedy Assassination?(TOWN & COUNTRY)よりhttps://www.townandcountrymag.com/leisure/arts-and-culture/a33485165/umbrella-man-jfk-assassination-academy-true-story/Making sense of the Umbrella Man(Irishecho)よりhttps://www.irishecho.com/2017/11/making-sense-of-the-umbrella-man
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ミステリー 2022年07月16日 23時00分
謎めいた現代のストーンヘンジ「人類発展のための10のガイドライン」が刻まれた「ジョージア・ガイドストーン」爆破される
イギリス・ドーセット地方のストーンヘンジや、ロシアのゴルナヤ・ショリアなど、巨石を用いて築いた謎の遺跡が世界中に存在している。これらの遺跡は研究が進んでいるものの、現代でも誰が何の用途で築いたのか不明な点が多い。しかし、このような謎めいた巨石建造物が現代でも築かれた事例がある。それがアメリカ・ジョージア州エルバート郡の小高い丘に築かれた「ジョージア・ガイドストーン」だ。 このモニュメントは高さ約6メートルの花崗岩でできた石版でできており、中央に設置された一枚の石版を4枚の石版が囲み、その上に1枚の石版が屋根のように重ねられている。4つの石版には「人類発展のための10のガイドライン」が8つの言語で書かれており、屋根の石版には側面にヒエログリフなど4つの古代言語で短いメッセージが刻まれている。石組みは日時計や冬至・夏至、春分・秋分と同調するよう天文学的にも考慮した形で配置されている。古代のストーンヘンジなどを踏襲して建造されたのは間違いないようだ。 >>トルコのギョベクリ・テペ遺跡は宇宙人が作った!?トルコの市長が衝撃発言<< このジョージア・ガイドストーンは1979年6月、R.C.クリスチャンという人物によって業者に発注され、翌1980年3月22日に大勢の人の前でお披露目された。しかし、建造された意図も何もかもが不明であり、刻まれた「10のガイドライン」は「公平な法律と公正な裁判で国民と国家を守れ」といった穏当な内容のものだけでなく、「自然と永遠に共存し、人類の人口を5億人以下に維持せよ」など、いささか物騒な文面のものもある。 そのため製作者は薔薇十字団やフリーメイソンなど秘密結社に属するものに違いないという説や、「新世界秩序に関連する邪悪な勢力が建てたものであり、彼らはどんな手段を使ってでもある種の人口管理をしようとしている」といううわさがささやかれ、様々な陰謀論に登場する存在となっていた。 そんなジョージア・ガイドストーンが今年7月6日早朝、何者かの手によって爆破・破壊されるという事件が発生した。ジョージア州捜査局によると、ガイドストーンのあるエルバート市住民が6日早朝、大きな爆発音らしきものを耳にして当局に通報。捜査の結果、4つあったガイドストーンのうち1つが大きく破損してがれきの山になってしまったことが判明した。 破損は他の柱にも影響を及ぼしている可能性があり、ガイドストーン全体の安定性が損なわれていると判断されたため、その日には現在の持ち主であるエルバート市の判断によって、完全に解体されてしまった。 一体何者がガイドストーンを破壊したのか気になるところだが、捜査はまだ初期段階で不明な点が多いとのこと。もっとも、ガイドストーンは前述の通り刻まれた文面がかなり物議を醸す内容であったため、今回の爆破以外にも度々落書きや破損に見舞われてきていた。 例えば2008年には「新世界秩序に死を」などのスローガンが塗料によって落書きされ、ワイアード誌はこの汚損を「ガイドストーンズの歴史における最初の深刻な破壊行為」と報じている。2014年9月にはエルバート郡の保守部門の職員が、「私は愛の女神イシス」という言葉を含む落書きで汚されているのを発見し連邦捜査局に連絡している。その後ガイドストーンには監視カメラが設置された。 積極的にガイドストーンを撤去する動きも存在しており、2022年のジョージア州共和党知事予備選挙に立候補したカンディス・テイラー候補は、選挙広告でジョージア・ガイドストーンを「悪魔的なモニュメント」と呼び、選挙綱領で当選した際には記念碑の撤去を行うよう働きかける、と明言していた。 今回の爆破もジョージア・ガイドストーンを何らかの邪悪なものとみなした人物による過激な破壊行為だったのだろうか。警察は今も犯人について調べを進めている。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連動画Damage at Georgia Guidestones after explosion(WYFF News 4のYouTubeチャンネル)よりhttps://www.youtube.com/watch?v=HYAaQ8u1Wiw関連記事Video: Sizeable Portion of Georgia Guidestones Destroyed by Explosion(coast to coast am)よりhttps://www.coasttocoastam.com/article/video-sizeable-portion-of-georgia-guidestones-destroyed-by-explosion/参考記事ジョージア・ガイドストーン(Wikipedia)よりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3
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ミステリー 2022年07月10日 23時00分
約50年たっても真相は謎のまま アメリカのアブダクション事件「トラヴィス・ウォルトン事件」
今から47年前の1975年、アメリカのアリゾナ州で謎めいたUFO事件が発生した。男性がUFOに連れ去られ、5日間行方不明になったという「トラヴィス・ウォルトン事件」だ。 11月5日、アリゾナ州のアパッチ・シトグリーブス国有林で7人の作業員が伐採作業を終えて帰ろうとしていた時のこと。山道から30メートルほど入った先に、光を放ちながら浮かぶ直径4.5メートルほどの円盤を発見した。 >>人類が宇宙でエイリアンを発見できない6つの理由<< 7人の労働者たちはトラックの中から遠巻きに見守っていたが、当時22歳のトラヴィス・ウォルトンは車を降りて近づいた。すると謎の円盤が揺れ始め、トラヴィスは逃げようとしたがUFOから放たれた光線が直撃し吹っ飛ばされてしまった。 あまりのことに、トラックで様子をうかがっていた仲間たちはその場から逃亡。しかし円盤が追いかけてくる様子もなかったので、現場に戻ると、その時にはUFOもトラヴィスも姿を消していたという。 その後、彼らは現場から20キロ南に位置するヒーバーの街で保安官に事情を説明。翌日から山狩りが行われたが、トラヴィスは見つからない。現場に居合わせた6人の証言はおおむね一致していたが、UFOの話を信じる人はおらず「全員が結託してトラヴィスを殺害したのではないか」と考えた警察は10日に彼らをポリグラフ(うそ発見機)検査にかけることにした。結果は動揺が激しく、結果が正確に出なかった一人を除いて全員が「うそをついていない」というものだったが、疑惑は拭えなかった。 だが、10日の深夜に事態は急変する。なんと彼が失踪した国有林から北に20キロ離れた電話ボックスから、衰弱したトラヴィスが電話をかけてきたのだ。保護されたトラヴィスによれば、「謎の光線に打たれてから、気がつくと宇宙船らしき場所で宇宙人と思われる小さな人型生物に囲まれていた」のだという。 「彼らは小さくて背が高く、毛がなく、とても大きな目をしていました。とてもぼやけていて、二重に見えることもありましたが、私の周りにこれらの形の輪郭が見えていました。最初は医者かと思ったのですが、視界がはっきりして彼らが普通の人間でないことが分かったとき、私は飛び起きて暴れてしまいました」と、トラヴィスは今年ロズウェルで開催されたUFOイベントで証言している。 トラヴィス・ウォルトン事件は7人もの人物が同じUFOを目撃し、1人がアブダクションされたという稀有な事件だが、50年近くたった現在も真相は明らかになっていない。でっち上げや薬物による幻覚だったのではないかという説も出ているが、いずれも決定打に乏しく完全に否定できない点が多いのだ。 前述のイベントで、トラヴィスは「自分に起こったことを受け入れてはいるが、自分を誘拐したものに対する恐怖はまだ抱いている」と語っている。彼の身に何が起きたのか、明らかになる日は来るのだろうか。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeでオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Bloke 'abducted by aliens and experimented on by small hairless creatures'(The Daily Star)よりhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/bloke-abducted-aliens-experimented-small-27390826
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ミステリー 2022年07月09日 23時00分
自警団やそっくりさん騒動も!4年ぶりに復活した怪人「ギンプ・マン」
今から4年前の2018年、イギリスのサマセット州で不気味な見た目の怪人が町中に出現して近隣住民を不安に陥れる事件が発生した。 その人物は通称「ギンプ・マン(Gimp Man)」と呼ばれ、頭からつま先まで真っ黒なラテックスの服を着て夜間に道を歩く人の後をつけたり、追いかけてくるなどしていた。そのため、警察が目撃情報のあった地域の警戒を強めることになった。その時は2人の青年が奇妙な格好で人々を驚かせたとして逮捕されたのだが、その後もギンプ・マン騒動は続き、首謀者や真相は分からなかった。 >>トトメス3世がUFOを目撃していた!古代エジプトの「トゥリ・パピルス」<< そんなギンプ・マンの目撃証言が6月末に再び出た。サマセット州の人々や警察は「奴が再び現れた!」と恐々としているという。今回目撃されたギンプ・マンは顔まで覆う全身真っ黒なラテックスの服に、目のところには赤で「×印」が書かれているなど、非常に不気味な姿をしていた。被害に遭ったのは若いカップルと男性で、カップルの方は「午前1時頃、クラバーハムロードでギンプ・マンに遭遇し、追いかけられた」と証言しているそう。ちなみにこの人物からはラテックスの嫌な臭いが漂っていたそうだ。 この通報を受けて警察はすぐさま動き、地元住民も自警団を結成することにした。とはいえ暴力的な手段に出ることを奨励するわけではなく、あくまで隣人をサポートし、防犯意識を高めることを目的としているそうだ。またエイボン・サマセット警察も地域住民に防犯カメラ映像など、情報提供の協力を募っていた。 すると騒動が起きた3日後の29日、「エセックスに出たギンプ・マン」を自称する人物がTikTokに登場したのである。「@gimpmanofessex」というアカウント名の男性は本名がRobert Jubbly。ギンプ・マンを思わせる全身を覆う黒いラテックスの服を着てコルチェスターの街を歩く動画を投稿した。 ちなみに、彼は昨年の頭からこのような格好で公共の場を出歩いていたようで、同じような格好で町中を歩く動画も多数投稿されていた。逆に今まで見つからなかったのが不思議なほどだ。しかし、彼こそが街を騒がせている犯人だと判断した人たちから、彼のチャンネルに批判が殺到してしまったのである。 だが、彼自身はエセックスを中心に奇妙な格好で活動しているものの、「あくまでこの格好をして人々を楽しませるのが好きなだけであって、他に迷惑は一切かけていない」と語っている。Jubbly氏のスーツは目と口元に穴があいており、目撃されたギンプ・マンの格好とはまた違っているようだ。彼は騒動の元になったギンプ・マンについては憤慨しており、地域を騒がせるギンプ・マンに抗議すると共に、地元の人々の精神衛生のためのチャリティーに3000ポンド近くを寄付してきたと発表している。 果たして、地域を混乱に陥れる謎のギンプ・マンの正体は何者なのか。騒動はいつ終わるのか。気になるところだ。山口敏太郎作家、ライター。著書に「日本怪忌行」「モンスター・幻獣大百科」、テレビ出演「怪談グランプリ」「ビートたけしの超常現象Xファイル」「緊急検証シリーズ」など。YouTubeにてオカルト番組「アトラスラジオ」放送中関連記事Vigilantes hunting Somerset village 'Gimp Man' dressed head to toe in latexhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/pitchfork-vigilantes-hunting-village-gimp-27351514People slam 'Gimp Man of Essex' after creepy sightings of latex-clad men across UKhttps://www.dailystar.co.uk/news/weird-news/people-slam-gimp-man-essex-27378332'Gimp man of Essex' makes his grand return – and reveals he's raised £3,000 for charityhttps://www.dailystar.co.uk/news/gimp-man-essex-makes-grand-27394282
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